勇者「…」女「久しぶり…」

1 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 07:09 ID:VOxZJUlA

女「こんなとこで会うなんてね」

勇者「…」

女「何年ぶりかしら?4年くらいだよね」

勇者「…」

女「…そう…だよね」

女「話せるわけないか…」

勇者「…」

女「ほんとに…死んでしまったのね…」ポロポロ
2 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 07:28 ID:VOxZJUlA

ーーーーー 4年前 ーーーーー

勇者(ん…ここはどこだろう)

勇者(…ベッドの上みたいだ)

トコトコ

勇者(ん?足音だ…誰か近づいてくる)

ガチャッ

扉を開けて入ってきたのは美しく輝く金色の髪に
透き通るような青い瞳をした女の子だった

女「あ、気がついたのね!よかった」ニコッ

女「とりあえずこれ作ったから食べて!」トン

勇者(これは…シチューにパン…おいしそうだ)

女「起きあがれる?」

勇者「あ、あぁ…」オキアガリ

女「さっ!食べて!」

勇者(どのくらいの間寝てたんだろう…すごくお腹がすいてる)パクパク

女「よかった!ここ3日寝たきりだったから心配してたの」

勇者(ゲームでよく聞くようなセリフだな…まぁそんな事はどうでもいいか…)パクパク

女「まぁその様子だと大丈夫そうだね!」アンシン

勇者「…」ジロッ

女「ん?どしたの?」

勇者(ボロボロの服…)

勇者(もろ木を積んで作られたような家…)キョロキョロ

勇者(…いったいここはどこなんだ…)

勇者(よし、聞いてみよう)

勇者「あの…ここは何県ですか?」

女「なにけん?剣のことはよくわからないなあ…」キョトン

勇者(へ?県って言ったらわかるだろ普通…)



3 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 07:54 ID:1MipBztW

勇者(質問を変えてみよう・・・)

勇者「ここはどこなんですか?」

女「やっぱり外の街からきた人なのね!」キラキラ

女「ここは・・・



勇者(一通り把握した・・・)

勇者(ここはスタロトという南大陸の小さな街だということ)

勇者(この世界は東西南北中央5つの大陸に分かれていること)

勇者(話を聞く限り俺がもともといた日本・・・いや、世界とは違う世界にいること)

勇者(・・・俺は中学の授業中を受けていたはず・・・そしてだんだん眠くなってきて・・・)ハッ

勇者(そうか!これは夢なんだ!)

勇者(青目の金髪少女が日本語を喋るわけないッ」ボソボソ

女「さっきから何言ってるの?」キョトン

勇者「い、いや!なんでもない!」アセアセ

勇者(危ない危ない、考えてることが言葉に出てた)

勇者(夢なら・・・いいや、せいぜい楽しませてもらおう)

女「そんなことよりさ!ご飯も食べ終わったし散歩しにいかない?」

女「君ももう大丈夫そうだし!私同じくらいの歳の友達いないから憧れてたの!」

勇者(こんな可愛い子が・・・ってか、同じ年・・・?)

近くにあった鏡はふと視界に入った

勇者(なんだこのイケメン・・・んでも本来の姿より幼い気がする)

勇者「君は何歳なの?」

女「16歳だよ!君は?」

勇者(16か・・・俺も16歳ってことにしとこう)

勇者「俺も16歳だよ」

女「やっぱり!同い年だねッ」キラキラ

女「さ!外に行きましょ!」ハヤクハヤク

勇者「あぁ・・・」

部屋を出て階段を下りる

どうやら2階だての一軒家のようだ

勇者(あれ・・・親は・・・?出かけてるのかな)

俺たちは家を出た

勇者「・・・」ボーゼン

そこに広がっていたのはまさにゲームの世界の街そのものだった

鎧を来た兵士、武器や防具、食材を売る商人

木の棒をもって無邪気に走りまわる子供達

たしかに小さな街だがそこは俺にとってすごく居心地のいい場所だった

4 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 08:16 ID:1MipBztW

女「楽しかったー!」ノビノビ

勇者「そうだな」

女「すっかり日も暮れちゃったね」

勇者「うん、そろそろ帰んなくていいのか?親が心配するんじゃないか?」

女「・・・いよ」ボソッ

勇者(・・・突然表情が変わったな、無表情なのにどことなく悲しみが漂ってる)

女「・・・いな・・・いの」

勇者「あ・・・(察し」

女「・・・私ね、一人暮らしなの。親は赤ちゃんの頃に死んじゃった。」

勇者「・・・ごめん、知らなくて・・・」

女「・・・ううん、いいの。慣れてるから・・・」ニコッ

勇者(おいおい、そんな無理して笑ってる感MAXで笑いかけられても・・・)

女「君、行く場所ないんでしょ?」

勇者「え、あ、うん・・・」

勇者(たしかに意味もわからずこの世界に来たわけだし行く宛なんてないが・・・)

女「・・・わた・・・と・・・まない・・・?」ボソッ

勇者「え?」

女「だ、だから!わ、私と一緒に・・・住まない・・・?///」

女「・・・ずっと!憧れてて!近くの森の中であなたが倒れてるのを見つけてから!一人じゃない事がすごく嬉しくて・・・」

女「私の作るご飯を食べさせたのなんて初めてで・・・」

女「おいしそうに食べてくれてたのが嬉しくて・・・」

女「普段歩き慣れてる街も、君と一緒だとすごく楽しくて・・・」

女「だ・・だから・・・!!!私と!一緒にいて欲し・・・いの・・」ドキドキ

勇者(お、落ち着けって!!なんかそんな必死に言われたら照れる・・・すげえ可愛いし・・・)

勇者(ってか夢なのに何ドキドキしてんだ俺は!!)

女「だ、だめ・・?」

勇者「だめじゃない!いいよ!」(いいに決まってる!こんな可愛い子とひとつ屋根の下で・・・)

女「や、やった!」ニパァ

トコトコ

街のおじさん「ん?女ちゃんじゃないか!」ニコッ

女「あ!街のおじさん!」

街のおじさん「ん?その隣の男の子は?」

見たところ30代後半のダンディーなおじさんが俺の方を見る

勇者「あ、どうも・・・」ペコリ

街のおじさん「はじめまして!ちゃんと挨拶できるいい子だね」ニコッ

女「私のお友達!今日から私と一緒に住むの!」

街のおじさん「ほうほう!友達か!女を大事にしてやってくれな」

勇者「は、はい!」

女「じゃ!帰ろっ」ニパァ

勇者「うん」

トコトコ

街のおじさん「よかったな・・・女母・・・あの子の笑顔見たのはあの日以来だよ・・」ボソッ






5 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 08:31 ID:1MipBztW

------ 1ヶ月後 ------


女「勇者!おーきーてー!」

勇者「・・・Zzzz」ゴロン

女「おーきーてー!!」ペチペチ

勇者「んー・・・」

女「おはよ!!今日は待ちに待った遠足だよ!!ねえおきて!」

勇者「わかった・・わかったから・・女、とりあえず俺の上からどいてくれ・・・」

女「もーっ、勇者が起きないからでしょ!」

勇者(はぁ・・そんなきわどいところ乗っかられたら俺の聖剣が・・・)モッコリ

女「あっ・・・///」

勇者「!?ち、ちがうんだ!」

女「・・・///」



勇者(はぁ・・・とりあえず着替えて出る準備はできた)

女「今日は隣街の大都市リアンに行けるね!楽しみー!」ワクワク

勇者「どんなところなの?」

女「この南大陸の王様がいて、この大陸の中心都市なの!」

女「でっかいお城もあるしお店もいっぱいあるしこの街の十数倍は広いんだよー!」

勇者「そりゃすごいな」

女「特にそこにしかないリアン特製のクレープがすごくおいしいの!」

勇者(この世界にもクレープってあるんだな・・・)

もう薄々気づいているが、これは夢じゃない

だがそうなるとなぜこんなところにいるのか

頭がぐちゃぐちゃになるだろうから考えないようにしている

俺は元の世界に戻りたいとかよりも、ずっとここに居たいと思っている自分がいる

この世界での女との生活が、すごく楽しい。
6 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:03 ID:1MipBztW

このスタロトからリアンには一日に昼、夕方の2回馬車が通っている

俺たちは昼の馬車に乗り大都市リアンに向かった

ガタンガタンガタン

勇者(初めて乗った・・・俺のいた世界じゃこんなん昔の乗り物だ)

女「ふふーん♪」ワクワク

勇者(女は楽しそうに馬車から見える流れゆく風景を眺めている)

青年剣士「・・・」

ローブの男「・・・」

勇者(俺と女以外にはこの二人が乗っている)

ガタンッ

女「きゃッ」

勇者(ん?なんだ?馬車が急停止した・・・)

盗賊A「お嬢ちゃん可愛いねえ・・・」

魔法使い(幼女)「や、やめてください!」

勇者(なんだよあれ・・・馬車の向かう先に盗賊団らしき集団と小さな女の子がいる・・・)

女「盗賊だ!ど、どうしよう・・あの子困ってる!」アセアセ

盗賊B「おとなしくついてきな!ボスが帰ってくる前に女を捕まえなきゃいけないんでね」

魔法使い「や、やめてよぉっ」ポロポロ

ガチャッガチャッ

青年剣士「ちょいと待ちな」カチャ

青年剣士は剣を抜くと盗賊団に向けた

青年剣士「敵の数は約10人・・・ちょっときついな・・・」ボソッ

盗賊A「なんだなんだー?弱そうな剣士さんよぉ」

盗賊B「あいつぶるってやがるwww」

盗賊C「痛い目あいてえみたいだな」

盗賊A「やっちまえお前ら!!!」

盗賊その他「おー!!」



青年剣士「・・・くっ・・・」

盗賊その他「」

盗賊A「くそっ・・・なかなかやるじゃねえか・・・」バタッ

青年剣士「・・・なんとかなったか・・・君、もう大丈夫だよ」ヨレッ

魔法使い「あう・・ありがとうございます・・・」シクシク

女「はあ・・・よかった・・・きゃッ!?」

青年剣士「!?」

勇者「女!!」

ローブの男「使えねえやつらだ・・・」

盗賊A「ぼ、ぼす・・・」プルプル

ローブの男(盗賊団団長)「その魔法使いの女とこの金髪の嬢ちゃんはもらっていく、一歩も動くんじゃねえぞ」

青年剣士「くっ・・・下手にうごけない・・・」

盗賊団団長「おらっ、こっちこい!!」

魔法使い「や、やめてぇ」ポロポロ

女「離して!!勇者ぁ!」

勇者「・・・・」(なにやってんだ俺・・・足が動かねえ・・・)

勇者(女が今に連れ去られようってのに、びびっちまってんのか・・・)

勇者(・・・情けねえな・・・)

盗賊団団長「・・・フッ」

勇者「・・・お・・んな・・・」

女「勇者ぁああ」ポロポロ

盗賊団団長「うるせえ女だな」ドスッ

女「ゆぅ・・し・・ゃ・・」バタ

盗賊団団長「おいしょっと」モチアゲ

勇者「あ・・・ぁ・・・」(女が担がれたまま遠ざかって行く・・・)




勇者は目の前が真っ暗になった。


7 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:04 ID:1MipBztW





女「ゆーうーしゃー!おきて!ご飯できたよ!」





勇者「女・・・?」











8 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:13 ID:1MipBztW

男「女!!!!!」ガバッ

先生「おい!男!うるせえぞ!」

男「・・・え?」

先生「いいから席に座れ」ハァ

クスクス

幼馴染「男おはよww女って誰よww」

男友「お前えっちな夢でも見てたんだろwww」

委員長「まったく男君はだらしないわね。恥ずかしい限りだわ・・・」

男「・・・」

男(どういうことだ・・・?)

男(女・・?女はどうなった・・・)

男(夢・・・だったのか・・・?)

男(・・・・)

男「はは・・・」

幼「次は笑い始めたww男どうしちゃったのww」コソコソ

男「いや・・・なんでもない」ニコッ

幼「え、そ、そう」キュン

男(夢・・・だったんだな・・・ほんとに・・・)

男(くだらない・・・なんつー夢だ・・・)

男(・・・でも・・・俺が女と過ごした1ヶ月間はたしかにあった・・・)

男(女の温もりも、作ってくれたご飯の味も・・・)

男(夢・・・?なのか・・・?・・・・どういう事なんだ・・・)




9 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:22 ID:1MipBztW

ガラガラッ

先生「お、やっと来たか・・・転入早々遅刻とか・・・なめてんのかお前は」ハァ

男(え・・・・)

???「あははっごめんなさーい」ニパァ

先生「いいから席座れ、お前の席は男の隣だ、女」

女「はぁーい!」

トコトコ

男(どうなってんだ・・・似てる・・・)

男(黒髪、黒い瞳、違う・・・だけど・・・)

女「君が男君だよね!私女って言うの!よろしくね」ニコッ

男(でも・・・この笑顔、声、顔・・・)

男(・・・女とそっくりだ・・・)

男「よ、よろしく」

幼「むぅ・・・」フテクサレ
10 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:29 ID:1MipBztW


キーンコーンカーンコーン


幼「男ー!かーえーろ!」

男「あ、あぁ・・・」

幼「どうしたの?なんか暗いよ?」

男「い、いや、なんでもな

幼「女ちゃんの事?」

男「」ギクッ

幼「やっぱりそうなんだ・・・女ちゃんの名前、叫んでたよね」

幼「知り合い・・・なの?」

男「・・・・知り合いってか・・・なんていうか・・・」

幼「なによそれ、言えない関係なの?」ギロッ

男「・・・」

幼「まぁいいわ!帰りましょ!」

男「あ、あぁ・・・」




幼「ついたわね」

男「・・・」

幼「ねえ、今日、男の家泊まってもいい?」

男「・・・あ、うん。いいよ」

幼「やった♪晩ご飯作ってあげるね♪」ニパァ

男「はは・・・さんきゅ」ニコッ

11 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:35 ID:1MipBztW

幼「できたわよー!」

男「お、シチューか」

幼「そそ!食べて食べて!」

男「いただきます」

女「召し上がれ」ニコッ

男「あむっ・・・おいしいよ女」モグモグ

幼「え?・・・何言ってるの・・・?」

男「あ・・・・・・」

幼「ねえ・・・・・・私・・・幼だよ・・・?」

幼「あなたの彼女の・・・・・・幼だよ・・・??」

幼「女って・・・転入してきた子だよね・・・」

男「・・・」

幼「・・・・・・・男?」

男「・・・・・・」

幼「・・・・・・・・・もう帰る。」

男「・・・・・・」

バタン トコトコ

男「・・・・・・だめだ・・・・・・女が頭から離れない・・・ごめん・・・・幼・・・・」




12 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:38 ID:1MipBztW

prpr....


幼「・・・・・・」グスッ

prpr....

幼「・・・・・男からメール・・・・」



ごめん。俺たち、別れよう。

今までありがとう。



幼「・・・・・・・・・ぐっ・・・・」ポロ

幼「ぉ・・・ど・・・こぉ・・・」ポロポロ


13 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:50 ID:1MipBztW

男「今日はもう寝よう・・・明日は土曜日だから学校休みだし・・・」

トコトコ

ガチャッ

男「ふぅ・・・」ゴロン

男「自分の部屋の天井も、なんか新鮮だな。」

男「女・・・・・女・・・・・・





勇者 ・・・・・・・・女・・・・」

魔法使い「ひゃっ!?」ビクッ

勇者「・・・・・!?」

魔法使い「お、おきた!」

勇者「君は・・・あの時の・・・幼女魔法使い!」

幼女魔法使い「ひ、ひゃいっ!!」

勇者「助かったのか・・・よかった・・・」

勇者「・・・!」

勇者「女は!?女はどうなった!?」

魔法使い「わかりません・・・途中爆発音がして、気づいたら一人で倒れてたので歩いてリアンまで帰ってきたんです。途中であなたが倒れていて・・・」

勇者「連れてきてくれたのか・・・ありがとう・・・でもどうやって・・・?」

魔法使い「それは」

女戦士「私よ。私があなたを背負ってきたの」

勇者「あなたが・・・・ありがとうございます。」

女戦士「さすがに剣士である私も男を運ぶのは辛かったわ」

勇者「申し訳ないです・・・ありがとうございます」

女戦士「見たところ子供だけど、案外しっかりしてるのね」

女戦士「お姉ちゃんが可愛がってあ げ る♪」ガバッ

勇者「ち、ちょっ!」

幼女魔法使い「あわわわ///」


14 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 09:56 ID:1MipBztW

勇者「・・・・・・・」ボーッ

女戦士「フフッ ご馳走様でした♪」ルンルン

幼女魔法使い「Oh...///」

勇者(夢・・・じゃなかったのか・・・)

勇者(気持ちよかったし・・・///)

勇者(でも・・・たしかに俺は元の世界で・・・そして幼と・・・女とも・・・)

勇者(もうわかんねえ!!!どうなってんだよ!!!!)バァンッ

幼女魔法使い「ひゃあっ!?」

女戦士「どうしたのよ、いきなり」アセアセ

勇者「ご、ごめんなさい・・・なんだかわからないことだらけで頭がいっぱいで・・・」

女戦士「私が忘れさせてあげようか・・・?」ニヤリ

勇者「い、いやっ!結構ですっ」アタフタ

女戦士「あはは♪可愛い子ねほんと」
15 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 10:03 ID:1MipBztW

-------- 数分後 --------



女戦士「あなたの事、教えてくれないかしら?」

勇者「あ、はい・・・」

女戦士「それに、あなたに協力したくなったわ。なにかあるなら話してみなさい」

幼女魔法使い「わ、私も手伝います!」

勇者「ありがとうございます・・・」




俺はここ1ヶ月の事を話した

女のこと、馬車であったこと

夢の事は話さないでおいた。

話したところで信じてはくれないだろう。




女戦士「なるほどね・・・」

女戦士「じゃあ女って子を探さないといけないわね」

幼女魔法使い「ごめんなさい・・・私のせいで・・・」

勇者「ううん、幼女魔法使いちゃんは悪くないよ。助かってよかった。」ニコッ

幼女魔法使い「ひゃ、ひゃいっ!///」ドキッ

女戦士(堕ちたわね)

16 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 10:30 ID:VOxZJUlA

女戦士「ってかあんた勇者でしょ」

勇者「そうだった、ちょっくら魔王倒してくる」

ビュンッ

幼「男……」

勇者「お前だったのか」

幼「私だ」

勇者「覚悟!」ズサッ

幼「ぐっ」バタッ

勇者「倒した」

女「勇者!!」

勇者「女!」ブチュッ

女「愛してる///」

勇者「俺も...///」

このあとめちゃくちゃセックスした
17 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 10:31 ID:VOxZJUlA
四年後


勇者「…」

女「久しぶり…」

女「テクノブレイクだなんて…」
18 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 10:31 ID:VOxZJUlA
終わり
19 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 13:39 ID:oiGiSdRC
感動ものかと開いたのに
20 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 14:42 ID:hkDdZeAs
どうしてこうなった…
21 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 14:50 ID:UyL9ITN3
なん…だと……?
22 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 15:00 ID:TJtSkkEN
結構凝ってると思ったら終わってた
23 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 15:27 ID:AXEJT3Op
まだだ!
24 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 16:13 ID:OjosxLv1
最近投げやりなの多すぎ
25 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 16:14 ID:OjosxLv1
しかもレベル1かよ
26 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 16:32 ID:oiGiSdRC
ラストは時速200kmくらいでぶん投げたな
てか絶対飽きただろ
27 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 16:40 ID:kONvU7NA
やべー超面白かったわー
衝撃的なラストすぎて震えが止まらないわー
28 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 17:28 ID:rw389HlW
レベ1www
29 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 17:58 ID:jpRg8BmH
テクノブレイクw
30 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 18:44 ID:dgkXGbCt
飽きるな
31 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 20:04 ID:jSAGZKym
書き始めて一覧乗るまでが時間かかってたから、人こなくて飽きたのかね。
32 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 21:52 ID:9JAuO2RW
驚くほどの急展開!
映画化決定だろ
33 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 22:01 ID:1MipBztW

幼が可哀想すぎたので





男「は・・・夢か・・・」

女「むにゃむにゃ。。」

幼「ゴォォォォォォォオオオオオオ...Zzzz」

男(そうか・・・昨晩はこいつらとめちゃくちゃセックスしたんだっけ・・・)

男(・・・・ふたりとも可愛いな)


happy end 



34 名前:名無し 投稿日:2014/02/27 23:55 ID:oiGiSdRC
おぉ…
35 名前:名無し 投稿日:2014/02/28 17:03 ID:w7wrpQjn
いいはなしだなー
36 名前:名無し 投稿日:2014/02/28 23:10 ID:2SLLPPG3
いびきやべぇ
豚じゃん
37 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 08:37 ID:vLfpuo4e
女騎士「…この辺の盗賊ってたしか…」

幼魔法使い「多分魔王傘下の盗賊団ですね…」

勇者「魔王傘下?」

女騎士「ええ、元々は独立した盗賊団だったらしいんだけどね」

女騎士「悪に魅入られ魔王に憧れた者たちが集うようになって、魔王の下で動いてるみたいなの」

勇者「つまり、あいつらは魔王の手下ってこと…?」

女騎士「そうなるわね」

幼魔法使い「それに、団一つ一つのトップは魔界でも有力な魔物らしいですね」

勇者「!…じゃあ、あのローブの男は…」

幼魔法使い「ええ、恐らく魔物です。それもかなりの魔力を感じました」
38 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 08:49 ID:vLfpuo4e
ごめん上のやつ15からね
どうせ書かないなら乗っ取ってもいいよね?


青年剣士「…ほう、それならこの俺が負けたことも頷ける」

勇者「あ、あなたは!?」

幼魔法使い「!先程はありがとうございましたっ!」オジギッ

青年剣士「ああ、無事で良かったよ……だけど、犠牲者を出してしまったことは不覚だったな…」

勇者「……」

女騎士「…あなた何者なの?甲冑に兜…ここら辺では見ないけど…」

青年剣士「ああ、済まないね。悪いけどこれは外せないんだ…昔受けた呪いでね、外すことが出来ない」

女騎士「そう…まぁいいわ」

39 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 09:00 ID:vLfpuo4e
青年剣士「俺は…まぁ、青年剣士とでも呼んでくれ」

勇者「ああ、よろしく」

幼魔法使い「これからどうします…?」

青年剣士「まずは町人に盗賊について話を聴こう。情報は大事だからな」

女騎士「何仕切ってるのよ。まずはあいつらのアジトを見つける方が先でしょ?」

青年剣士「いや、敵を侮ってはいけない。特にあのローブの男はな」

女騎士「今は一刻を争うのよ?誘拐されは人がいるなら今すぐ助けに行くべきじゃない」

青年剣士「助けに行って倒されたら本末転倒じゃないか!」

女騎士「あたしが倒されるわけないじゃない!これでも実力はあるのよ!?」

青年剣士「ぐぬぬ」

女騎士「うぬぬ」

幼魔法使い「え…えと…」

勇者「とりあえず、チームに分かれて行動しない?Aチームはアジト探し、Bチームは町人の話を聴きにいく…みたいな」

青年剣士・女騎士「!」ソレダ!


40 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 09:10 ID:vLfpuo4e
Aチーム

女騎士「どーして私があんたと組まなきゃなんないのよ…勇者くんと組みたかったのにぃ…」

青年剣士「勇者のアイディアなんだから勇者の決定には不満を言うなよ…」

青年剣士(女さん…とか言ったかな…?勇者の大事な人を奪われたのに冷静な判断を下せるとはな…勇者こそ俺の着いていくべき人なのかも知れん…)ブツブツ

女騎士(…なにブツブツいってるのよ気持ち悪い……)

女騎士「!?」

青年剣士「どうした…?」

女騎士「なによ…あれ…」

青年剣士「!?」
41 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 09:18 ID:vLfpuo4e
Bチーム

勇者「…今頃大丈夫かな、あの2人…」

幼魔法使い(勇者さんと2人っきり…///)

勇者「盗賊といったら山だ!なんて同じこと言って山に登っていったけど…ケガとかしてないかなぁ…」

幼魔法使い「え、と…とりあえず私たちに出来ることをやりましょ?…2人で///」

勇者「顔赤いけど大丈夫…?」

幼魔法使い「へ、へーきです!///」

42 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 09:39 ID:vLfpuo4e
Bチーム 酒場

勇者「…というと、あのローブの男は…?」

老いた傭兵「ああ、南大陸を占める魔王傘下四天王の1人だな。人喰いのローブと呼ばれている」

幼魔法使い(名前もローブなのにローブ着てたんだ…恥ずかしくないのかな…)ドンビキ

勇者「人喰いって…」

老いた傭兵「あぁ、人を喰うのさ、文字通り」

幼魔法使い「え…食べちゃうとどうなるんですか…?」

老いた傭兵「手に負えなくなるくらい強くなるな…人を喰って町一つ潰すくらいだ」

老いた傭兵「だから、人を喰わせちゃならんのだ。人を喰わせたらこのリオンまで潰されかねんわ」ハッハッハ

幼魔法使い「勇者さん…」

勇者「ああ、早く2人に伝えないと…!」




Aチーム 山中 盗賊団アジト前

女騎士「人を…喰ってる…!?」

青年剣士「しかも、喰ってるのは仲間…だと…」

女騎士「喰うのに夢中で私らに気づいてない…」

青年剣士「ああ、この対魔物の剣で仕留めるぞ…先制攻撃だっ!!」

女騎士・青年剣士「うおおおおおっ!!!」








43 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 09:56 ID:vLfpuo4e
Bチーム 山中 盗賊団アジト

女騎士「ごふっ…ぅぐっ…」

青年剣士「がはっ…コヒューっ…強い…コヒューっ…」

女騎士「こんなバケモノ…ぅぐ…戦ったこと…ない…」

青年剣士「が…」

女騎士・青年剣士「仕留めたぁっ…!」

ローブ「」

青年剣士「死ぬ前に吐け…あの攫った娘をどこへやった…?」

ローブ「…魔王様に…献上するために…今頃…西大陸の四天王の…元…」

女騎士「西…か…」

ローブ「だがな…行かせるわけには…いかんのだ!!」

青年剣士「くっ…!?立ち上がった…だと…!?」

オオーイ、ミンナー

女騎士「あの声は…!?」

青年剣士「勇者…!!」

女騎士「ダメ…勇者!来ちゃダメ…!!」

コノヘンカラキコエマスヨネー?アア、ドコニイルンダロウナー?

ローブ「そこか…!くらえ…すべての魔力を託した魔法ヲォオ!」

女騎士「勇者ーーーー!!!」




44 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 10:03 ID:vLfpuo4e
Bチーム 山中 盗賊団アジト前

ユウシャーーーー!!!

勇者「ん?向こうか!」

幼魔法使い「…え!?」

俺は、どこからやってきたかも分からない黒い光に飲み込まれた…


?「男…男!しっかりして!」

男「ん…んぁ…?」

幼「…!よかった…目、覚ましてくれたよお…」ウワァアン

見上げると俺の部屋の天井と、幼の涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった泣き顔があった…

45 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 10:27 ID:vLfpuo4e
幼「し…死んじゃったかとおもったぁ~」ウワァァァァアン

男「幼…どうしてここに…」

男「別れた…はずなのに…」

幼「グスッ…あ…あたしがいつ…ヒック…あんな別れ話認めたのよ…!」

男「…」

幼「あたしには…男しかいないんだから…!」

男「あぁ…ごめん…」

男(………)

幼「エヘヘ…大好き…」ギュッ

男「…俺も……」ギュッ

男(女さん…)

30分後…

幼「エヘヘ、男~」ゴロゴロ

男「……」ナデナデ

男「ところで何で俺の部屋にいたんだ?」

幼「あの…出てった後、やっぱ男のこと忘れられなくて…それで、戻ろうと思って…そしたら部屋で倒れてる男がいて…」

男「普通に寝てるとは思わなかったの?」

幼「ううん、何か今日の男、思いつめた顔してたから…不安になっちゃって…」

幼「でも…よかった…生きててくれて…グスッ…」

幼「何か眠くなっちゃった…安心したからかな?エヘヘ…ぐぅ」スヤスヤ

男(女…、俺はどうすればいいんだ…?)
46 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 10:36 ID:vLfpuo4e
しばらく書き溜めでもします
47 名前:こんな設定ドラえもんの劇場版であったよね 投稿日:2014/03/08 13:44 ID:vLfpuo4e
翌日

幼「男ー?朝ご飯出来てるよ~」

幼「起きてよ~」

男「んぅ?…ん、幼おはよう」

幼「おはよっ!朝ご飯出来てるよ?」

男「ああ、悪いな」

男(…あれ?)

幼「どうしたの?冷めちゃうよ?」

男(俺…)

幼「おーい男ー」

男「…あぁ、ごめん。いただきます」

幼「…むぅ」

幼(何だろう…男、考え込んで…)

幼(女さんの…ことなのかな…)グスッ

幼(「美味しいよ、女」)

男「どうした?幼」

幼「…え?あぁ、うん、何でもない!」ニコッ

男「そか」

幼(男は明るい子が好きなんだから…泣いちゃダメ、だよね…でも)

幼「ごめん、先学校行くね?」

幼(耐えられないっ…!)

男「あ、あぁ…」

男(幼、泣いてた…)

男(俺のせい、だよな)

男(……)

男「待って、俺も行く」

48 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 14:08 ID:vLfpuo4e
幼「…」

男「…」

幼(となり…)

幼(いつもは楽しくて落ち着けて少しドキドキしてた男の隣…)

幼(でも今は…辛いよ…)グスッ

男(泣いてる…)

男(幼が泣いてるとき、どうすればいいんだっけ…)

男(こんなとき、あのリアンのことも女のことも全部忘れて抱きつければ…どんなにいいかな…)

女「あ!!男くん、幼さんおっはよー!」

男「!」

幼「あ…」

幼(い、や…)

女「どーしたの?元気ないぞ!」

幼「……や…」

女「あ、そういえば聞いてよ男くん!昨日さー」

男「うん」

幼「…!いやぁぁあぁああ!!」ダッ

男「幼っ…!待て!」ダッ

女「え…?」

幼(どうして、どうして?)

幼(どうして男…私と話さないのに女さんと話すの?)

幼(もう…やだよ…)

男「幼…!走ったら危なーーー

                   キキー!ドン!

女「え…?男くんがトラックに……え?」

幼「はっ…はっ………男?」

幼「嘘…男…男!!」


俺は幼を追いかけて車道にでてしまったらしい
俺はただ、幼が泣いてるのを見たくなくて…

幼「うっ…うわぁぁぁぁん!!」

なのに…俺は…
49 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 15:48 ID:ixqCYWy6
始まってた、アプリから再開したの通知してほしいな。
50 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 17:37 ID:vLfpuo4e
…しゃ!ゆうしゃ!

勇者「ん…」

女騎士「勇者!」

青年剣士「…!」

幼魔法使い「うわぁぁぁん死んじゃったかと思いましたぁぁ」

勇者「みん…な?」

勇者(なんで?昨日寝たときにはこっちにこれなかったのに…)

勇者「…っ!痛っ!!」

女騎士「あ!立ち上がっちゃダメよ!」

青年剣士「あぁ、普通なら即死の攻撃を受けたんだ…」

青年剣士(そう、なぜ勇者は生きているんだ?ただの少年に見えるが…よほど高度な防衛魔法を使えるのか…?)

幼魔法使い「ふぇ…とにかく生きてて良かったです…」グスッ

勇者「ごめん…心配かけて…」

勇者「!それよりオーブとかいうやつは!?」

女騎士「それがね~」

青年剣士「幼魔法使いがとどめを刺した」

勇者「…え?」

幼魔法使い「もー!///なんで言うんですか!勇者さんには秘密って言ったのに!!」

青年剣士「あはは、ごめんごめん」

女騎士「でもあんな高度な魔法をねぇ…」

女騎士「愛の力かしら?」小声

幼魔法使い「っ!!もう知らないっ///」



51 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 18:07 ID:vLfpuo4e
青年剣士「こほん…で、だ。勇者」

勇者「はい…?」

青年剣士「女さん…だっけ、今は西大陸に捕らわれているらしい」

勇者「!本当ですか!?」

女騎士「ただ、ローブが嘘をついている可能性も捨てがたいわ」

幼魔法使い「それでも…他に手がかりはないんですよね…」

……。

青年剣士「また別れて探すか?」

勇者「いや、それは危険です。その傷を見るとローブ相手に2人で戦ってもキツかったのではないですか…?」

青年剣士「ああ、確かに」

女騎士「なぜ西大陸なのかしら?」

幼魔法使い「どういうことですか?」

女騎士「なぜ女さんは運ばれているの?ここの大陸でも人身売買は出きるじゃない」

勇者「…何か、あるのですか?西には…」

青年剣士「いや…聴いたこと無いな」

女騎士「ええ、私も…」

幼魔法使い「西大陸……かつて、魔法史史上最大の魔力を持った魔法使いが眠る地…」

勇者「!」

幼魔法使い「まさか…生贄にする気…!?」

青年剣士「なっ…!」

女騎士「生贄…だと!?」

幼魔法使い「昔の魔法で…死んだ魔法使いを生贄を差し出すことで復活させる魔法があるのです…ただ、復活する魔法使いがかなりの魔力を持ってなきゃダメですけど…」

勇者「な!…こうしちゃいられない…西大陸に急ごう!」

幼魔法使い「痛み止めの魔法かけておきますね!」
52 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 20:42 ID:cOr5cCJu
ワクワク
53 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 20:54 ID:ixqCYWy6
管理人、変なコメ消して。
54 名前:名無し 投稿日:2014/03/08 22:10 ID:j0KsEIZ7
続きが気になるー
55 名前:37です 投稿日:2014/03/10 01:53 ID:84tzbMH2
西大陸 とある小屋の中

女「いたた…あれ?ここどこ…?」

女「…そっか…あたし、攫われたんだ…」

女「ひぐっ…勇者ぁ…」グスッ

ガチャ…

女「だ、誰…?…ひっ!」

?「ふん…顔を見て悲鳴を上げるとは無礼な娘だ」

?「まぁいい、来い」グッ

女「いたっ!か、髪引っ張んないで!」
56 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:03 ID:84tzbMH2
西大陸 墓地 

女「こ、ここは…?何、あのお墓…」

?「魔法が生まれし時より現代に至るまで最も大きな魔力を持った魔法使い、老魔法使いが眠る墓だ」

女「こ、こんな所に連れてきてどうしようっていうのよ!」

?「簡単だ。墓の前に釜があるだろう。貴様はそこに入るのだ」

女「い、いや…よ」ガクガクブルブル

?「入れ。老魔法使いの復活の為に」

女「うぇぇ…勇者…助けてよぉ…」ポロポロ

?「ふん、勇者とやらなら…」

?「ここにおるわ」

57 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:14 ID:84tzbMH2
女「え…?」

?「出よ、罪人を捕らえし十字架よ」

ゴゴゴゴゴゴ

女「うそ…何で勇者が十字架にかけられてるの…」

女「勇者…勇者ぁ!」

?「ふ、安心しろ。まだこやつは生きておる…まだ、な」

女「ど、どうしろっていうの…」

?「決まっておる。自ら老魔法使い復活のために生贄となれ。でないと…」ザクッ

勇者「ぐああああ!!」

?「勇者の命は保証できんな」

女「う…ぐすっ…な、なります…生贄に…ならせてください…」ポロポロ




        「そこまでだ」



58 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:29 ID:84tzbMH2
青年剣士「そこまでだ、西の四天王」

女騎士「成敗させてもらうわよ」

西の四天王「ふ…我が輩を成敗するだと?片腹痛いわ」

西の四天王「ふんっ!」ドン!

青年剣士「ふっ!」

女騎士「くっ!」

西の四天王「…避けたか…貴様ら、なかなかいい動きをしている」

青年剣士「くらえっ…!」

西の四天王「だが、まだまだ甘い」ドッ!

青年剣士「ぐふっ…!」

女騎士(青年剣士…!)

女騎士「背中ががら空きだっ…!」ドスッ!

剣「」コナゴナ

女騎士「なっ…!剣が砕けた…だと!」

西の四天王「その程度のナマクラで我が輩を倒すとか…なめられたものだな」ドン!

女騎士「ぐはぁっ…!」

西の四天王「ふ、救世主は死んだ…ずいぶんとあっさり死んでくれたものだ…」

青年剣士「ま、まだだ…まだ戦える…」

西の四天王「ふん」フミツケ

西の四天王「貴様らのような弱小が我が輩を倒せるわけが…」ボチャン
59 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:36 ID:84tzbMH2
西の四天王「…何の音だ?」

女「あ…あああ…」

青年剣士「ふ…俺らの、勝ちだ…」

女騎士「作戦通り…よくやった、幼魔法使い…」

女「小さな子が…釜に…落ちちゃった…」

西の四天王「ふ…ははは!願ってもなく生贄が手には入ったとはな!これで、老魔法使いが復活する!」

西の四天王「ふふふ…」ギロリ

女「ひっ…!」

西の四天王「そうなれば貴様はもう必要ない…娘」

西の四天王「目障りだ、消し…」

???「待ちな」
60 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:45 ID:84tzbMH2
西の四天王「!」

西の四天王「は…ははは!お待ちしておりました!…老魔法使い様の復活を!」

老魔法使い「…小さい命が消えた。私の復活の為に」

西の四天王「いえ、貴女様の命の前ではどのような命も価値がありませぬ」

老魔法使い「黙れ!」

西の四天王「な…」

老魔法使い「命はみな平等…軽きも重きもない…!」

西の四天王「申し訳ありません…!しかし…」

老魔法使い「凍れ」

西の四天王「」カチンコチン

老魔法使い「溶けろ」

青年剣士「西の四天王が…」

女騎士「水になった…」

女「あ…そ、そうだ!勇者!」
61 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 02:59 ID:84tzbMH2
女「え…勇者が消えてる…?十字架も…」

老魔法使い「…あれは西の四天王の幻だったようだね」

老魔法使い「ふう、それにしても幼魔法使い…と、言ったか…あの子は流石だね」

女「え…?」

老魔法使い「…釜に入ることで釜の中の魔力の容量を満タンにし、他に誰も入れないようにした」

老魔法使い「そして私を復活させ、西の四天王を倒させた」

女「で、でも…どうして西の四天王を倒してくれたんですか?」

老魔法使い「復活するとき、あの子の声が聞こえたのさ。〈助けて〉ってね」

老魔法使い「私だって、自分の子孫の頼みを無視するほど冷血ではないつもりさ」

62 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 03:06 ID:84tzbMH2
女「し、子孫!?あの子が!?」

老魔法使い「ああ、その通り。私に似て聡明だ」

青年剣士(自分で言うか?)

老魔法使い「さて、あの子を復活させるかね」

女騎士「だ、大丈夫なの?魔力の大きい魔法使いでないと復活の対象にならない…わよね?」

老魔法使い「何言ってんだい。四天王の私の子孫が魔力の小さいわけが無いじゃないか」

青年剣士「なるほど…って、えぇ!?」

女「し、ししし四天王!?」

老魔法使い「おや、言ってなかったか。私は北の四天王だよ。ではな」フッ

女騎士「…四天王だったのね…全く、驚かされるわ…」




63 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 04:20 ID:67gBpLwW
俺のクソスレが良スレになってる( )
続けてくれ
64 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 09:51 ID:ZTwSaphe
幼魔法使い「ん…ふぁ…」

青年剣士「幼魔法使い!良かった…無事だ」

女騎士「もう…あんな捨て身の作戦なんて、使っちゃだめよ?」

幼魔法使い「えへへ…」

女「あ…あの!」

女「幼魔法使いさん…助けてくれて、ありがとう!」ニコッ

幼魔法使い「えへへっ!無事で良かったです!」

女「あ…勇者は…?」

女騎士「そ、そうよ!助けに行かないと!」

青年剣士「あぁ、一刻も早く…!」

女「な、何があったの…?」

青年剣士「あぁ、移動しながら説明するよ」

65 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 09:59 ID:ZTwSaphe
青年剣士「あれは西大陸に入る直前…」


南大陸 西大陸との狭間の地

勇者「早く…早く女を助けなきゃ…!」タタタタ

幼魔法使い「皆さん、さっきの作戦…覚えてますね?」

青年剣士「あぁ…でも、本当に大丈夫なのか?」タタタタ

女騎士「嫌よ?幼魔法使いちゃんがもし戻って来なかったら…」タタタタ

幼魔法使い「大丈夫です!きっとお祖母さんなら…汲み取ってくれます!」

幼魔法使い「それより、青年剣士さんこそ大丈夫ですか?私、重くありませんか?」

青年剣士「いや、大丈夫大丈夫」タタタタ

?「待ちなさい」スッ








66 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 10:11 ID:ZTwSaphe
女騎士「!?人が現れた!?」

?「そこにおるのは勇者ですね?」

勇者「あぁ、だが俺はお前を知らない」

青年剣士「名乗って貰おうか…さもなくば」カチャ

?「ククク…まぁ良いでしょう」

?「東の四天王、と言えば分かりますかね?」

女騎士「なっ…東の四天王…!」

幼魔法使い「どうしてここに…!」

東の四天王「安心しなさい、私の目的はひとつ」

東の四天王「勇者の捕獲」

勇者「え…?」

青年剣士「な…!」

東の四天王「さぁ…差し出しなさい」

女騎士「ふふ…仲間を差し出す?そんなことするわけないじゃない!」

青年剣士「あぁ、例えこの身が砕けようとも勇者は渡さない!」

幼魔法使い「勇者さんは私達の仲間!絶対に離しません!」

勇者「いや…行かせてくれ、東の四天王の元へ」

青年剣士「勇者!?」

女騎士「な、なんで!?」

幼魔法使い「そんな…!」

勇者「皆は女の所へ急いでくれ。無駄な戦いは避けるべきだ…頼む、女を助けてくれ…!」

67 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 10:17 ID:ZTwSaphe
女騎士「でも…!」

青年剣士「行こう、勇者の言うとおり」

幼魔法使い「…はい、今は女さん…を…グスッ…助けましょう」ポロポロ

女騎士「…分かったわ…勇者!絶対また会うのよ!」

勇者「ああ…頼んだぞ、女のこと!」

東の四天王「…作戦会議は終わりましたか?」

勇者「あぁ、俺を捕獲しろ」

東の四天王「ふ…いい判断です、流石勇者ですね」

東の四天王「テレポート」ヒュッ

青年剣士「消えた…」

女騎士「行こう、西大陸へ」

幼魔法使い「女さんを、助けに…!」


68 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 10:34 ID:ZTwSaphe
東大陸 

ヒュッ

東の四天王「連れてきました」

?「こやつか…勇者とやらは」

勇者「だ…誰だ…グフッ!?」

?「目上の者には敬意を払え…余は魔王であるぞ」

勇者「…貴様が、魔王か…おい、女は無事なんだろうな!?」

魔王「女?…あぁ、生贄の娘か。今頃は我が右腕の復活に貢献していることだろう」

勇者「な…!ふざけんな!何が右腕だ、このデカブツ野郎!」

魔王「騒々しい。眠れ」

勇者「ぐっ……」

勇者「」

魔王「…どうなっておる?あの時の凄まじい魔力を勇者から感じぬ」

東の四天王「はっ…恐れながら勇者は、記憶を失っているらしいのです」

魔王「ほう、それで?」

東の四天王「しかし、今は魔力を勇者自身が封じ込めているだけのようで…いずれ開放するときが来るでしょう」

魔王「ふ…その時に余が勇者の魔力を吸い取り、無敵の存在となれるわけだな」

東の四天王「仰るとおりにございます」

魔王「よい、その時まで勇者を地下牢に閉じこめておけ」

東の四天王「はっ…!」

69 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 14:13 ID:6tL25bJB
勇者「ここは・・・・どこだ・・・・?」
70 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 14:37 ID:KcYJislm
応援してる
71 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 14:54 ID:0UcxYwJ8
なんか混乱してきたww
つ④
72 名前:37です 投稿日:2014/03/10 15:29 ID:ZTwSaphe
≫71
文才ないよな俺…分かりにくくてすまぬ

男「……ん…」

男(なんだこの布?)

幼「!?お…とこ…?」

男「ここは…どこだ…?」

男(消毒液の匂い…病院…?)

幼「男!分かる!?私!幼!」ポロポロ

男「あ…あぁ…」

男(そうか…俺、トラックにひかれて…)

幼「男が…男が起きてっ…グスッ…」ポロポロ

男「はは…俺なら、大丈夫。だから泣くなよ」ナデナデ

幼「う…うぅ…」ポロポロ

ガチャ

幼「医者さん…!男が!」

医者「幼さん…この度はご愁…傷……」

男「あ、ども」

医者「!そんな…まさか…」

医者「ありえない…ありえない…だって…」ブツブツ



医者「あなたは…ついさっき亡くなったはず…!!」

73 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 15:43 ID:ZTwSaphe
男(俺はその後、何回も繰り返し精密検査を受けた)

男(そりゃそうだ、死んだはずの人間が生きていたんだ)

男(目を覚まして半年後、俺はやっと退院できた)

男(精密検査をしてもなにもおかしな所は見つからなかったらしい)

男(結局、俺が死んだことは無かったことにされた)

幼「男?何考えてるの?」

男「あ、あぁごめん」

幼「えへへ…男?ギュッてして?」

男「おう」ギュッ

男(俺は幼とまた付き合うことになった)

男(でも、俺は忘れられなかった…女騎士、青年剣士、幼魔法使い…そして、女)

男(病院で目が覚めてから、俺は向こうの世界に行けなかった…あれは全て夢…だったのか?)



74 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 15:49 ID:ZTwSaphe
幼(病院で男が目を覚ましてから、男は私を見てくれなくなった…)

幼(いつもボーッとして…お医者さんが言うには薬の副作用だって…でも、本当かどうか分からない)

幼(時々男は「女…」って呟く)

幼(そのくせ、女さんが学校に来ると避けてるみたい…)

幼(トラック事故から目を覚ますまで…何があったの…?男…)
75 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 15:55 ID:ZTwSaphe
男(俺が病院で目を覚ましてから4年が経った)

男(俺は幼と結婚し、子供は出来なかったが幸せな日々を築いた)

男(そして、向こうの世界のことも徐々に忘れていった)

男(今の俺は満員電車に揺られ、年中怒られてばかりの無能な会社員だ)

男(癒しは妻の待つ自宅だけだった)

男「ただいまー」がちゃ

幼「」

76 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:01 ID:ZTwSaphe
男「ただいまー」ガチャ

幼「男!おかえり…んっ…」

男「んむっ…なにしてるの?」

幼「おかえりのちゅー」

男「ふふ…ただいま」ナデナデ

幼「ふぁ……男、お風呂にする?ご飯にする?それとも…わ・た・し?///」

男「照れるなら言うなよ…じゃ、ご飯で」

幼「私ってご飯以下!?」ガーン

男「俺って楽しみは後にとっておくタイプだからさ」

幼「もー…///じゃあ、ご飯用意するね!」

77 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:03 ID:ZTwSaphe
75の
男「ただいまー」がちゃ
幼「」
はミスです
78 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:05 ID:t7jGTosl
∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'
 

| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ④ <コトッ
 

| ミ  ピャッ!
|    ④
79 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:21 ID:ZTwSaphe
男・幼「いただきまーす」

男「シチューにパンか…美味しそうだね」

幼「でしょ!流石私よねー!」

男「こらこら、調子にのらない」

幼「ぶー」

男「それじゃ早速…」パクッ

男「………」

幼「…どう?」

男「………っ」バクバク

幼「そ、その食べっぷりは美味しいってことかな?」

男「………」ポロポロ

幼「え…」

男(忘れもしない…このシチューの味…)

男(これ、は…)

幼「ちょ、ちょっと男!?大丈夫!?」

男「え…あ…あ、あまりにも美味しくてさ!」

幼「そっか!流石だね私!」

男「こらこら」

幼「えへへへ…」
80 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:32 ID:ZTwSaphe
寝室

男「はぁ…はぁ…」

幼「えへへ…大好きだよ…」ギュッ

男「あぁ、おやすみ」ギュッ

幼(夕飯のとき…泣いたのってシチューが美味しかったからじゃ、ないよね…)

幼(男…秘密多すぎだよ…もっと頼って欲しいのに…)

幼(信じてるからね…裏切らないでよ…?男…)

幼「おやすみ、男」チュッ 

男「………」
81 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 16:45 ID:ZTwSaphe
中央大陸 魔王城 最上階

魔王「どういうことだ…?勇者の魔力が開放されるどころか、意識も戻らないではないか!」

魔王「余の眠りの魔法とて、半年も眠らす威力などないのにだ!どうなっておる!?東の四天王!」

東の四天王「はっ…それが私にも不思議でございまして…」

魔王「あの勇者、偽物ではあるまいな?」ギロッ

東の四天王「そんなはずはございません。あの魔力は弱体化こそしていたものの、あの夜に感じた魔力でした」

魔王「ふん、どちらにしろ、勇者が死ねば余に対抗する魔力を持つ者はいなくなるのだ」

魔王「あの者には飯を与えるな、生かしておくだけ無駄だ」

東の四天王「はっ!」

ガチャ

使い魔「魔王様!魔王様ー!」

東の四天王「なんですか魔王様の前で騒々しい!この無礼なー」

魔王「待て、東の四天王。どうしたのだ?使い魔」

使い魔「そ、それが…グハッ!」

?「ここか…?魔王がいるという最上階は」
82 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 17:01 ID:ZTwSaphe
魔王「何だ貴様らは」

?「勇者を助けにきた、それだけだ」

東の四天王「…勇者の仲間ですね。しかしよく最上階までたどり着いたものです」

青年剣士「あぁ…三、いや四年ほどかかったかな」

女騎士「でも、そんなの仲間の命に比べたら軽いものよ」

幼魔法使い「絶対に倒してみせます!」

東の四天王「ふ…そのボロボロの身体で何が出来るでしょうか、魔王様のテを煩わせるまでもありません」

東の四天王「はっ!」ズドーン!

東の四天王「ふふ…もう終わり、ですか」

幼魔法使い「…防御魔法って知ってますか?」

東の四天王「な…」

青年剣士「隙だらけだっ!」ザシュッ!

東の四天王「グフッ!?」

女騎士「こっちもいるわよ!」ザンッ!

東の四天王「ガハッ!」

東の四天王「…お、おのれ…死ねぇっ!」ブンッ

青年剣士「遅いっ!」

幼魔法使い「とどめですっ!!」

青年剣士・女騎士・幼魔法使い「うおおおおっ!!」ズドドーン!

東の四天王「そん…な…私がこやつらに…負けるわけぇっ…!」ドサッ

青年剣士「はぁっ…か、勝った…」

幼魔法使い「やっ…た…」

女騎士「つ、次はあんたよ…魔王…!」
83 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 17:16 ID:ZTwSaphe
魔王「ほう、なかなかやるようだな、とは言っておこう」

魔王「時に貴様ら、生贄の娘の居所を知っておるか?」グイッ

青年剣士「なにを急に…」

青年剣士「!?」

幼魔法使い「え…!」

女騎士「な、んで…?」

84 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 17:28 ID:ZTwSaphe



女「み…なさ、ん…ごめん…なさい…」グッタリ

青年剣士「おい…女さんをこっちに寄越せ!」

女騎士「ひ、卑怯者!人質なんて…」

魔王「この娘は貴様らを4年間後を付けてきたようだな…さしずめ、勇者に会いたかったのだろうが…このザマだ」フミツケ

女「ぐはぁっ…あ…」

魔王「ふむ…よく見ればなかなかの器量だ」

魔王「光栄に思え、明日にでも妃にしてやろう」

女「な…なん、であんたなんかの…!」

魔王「ほう?断るか」ドゴッ!

幼魔法使い「きゃああああっ!?」

青年剣士「なっ!」

女騎士「き、汚いわよ!」

女「幼魔法使い…ちゃんは…関係ないでしょ!」

魔王「さあな、余の気分で魔法を放っただけだ」ニヤッ

青年剣士「てめえ…!」

魔王「愚かな」ドゴッ

青年剣士「ぐああああっ!」

魔王「さぁどうするのだ?」

女騎士「だ、ダメ!女さん!」

女「…ぉ…さまの…グスッ…ぉ…さき…に…」

魔王「聞こえぬぞ」

女「ま…魔王様の
  お妃にしてくださいっ!!」ポロポロ

魔王「ぐふふふ…はははははっ!」

女騎士「そん…な…こんなのっ…て…」ヘタリ

魔王「となれば貴様も無用だ。散れ」ドゴッ

女騎士「うあああああっ!!」

魔王「ククク…式は明日だ。今日は休むがよい」

魔王「まぁ、式が終われば休む間もなく後継者作りに励むのだがな!はーっはっは!」

女(勇者…ごめんね…)

85 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 17:45 ID:ZTwSaphe
翌日 魔王城

魔王「ククク…行くぞ、娘」

女「はい…」

女(ヴァージンロード…勇者と歩きたかったなぁ…)

ガチャ

魔族「わぁぁぁぁぁっ!」       
              マオウサマー!
    コレデマカイモアンタイジャ!
             ユウシャネトラレザマァwww
  ウヒョーオキサキサマキレイダナー!
       オキサキサマナイテネ?   ウレシナミダダロキット

女「…」グスッ

魔王「顔を上げて見ろ」

女「青年剣士さん達…!なんで皆十字架に…!」

青年剣士「ぐ…屈辱…十字架にかけられるなど…!」
 
魔物「誰が話して良いと言った?」ドスッ

青年剣士「ぐぁっ…!」

女「青年剣士さん…!魔王!皆の拘束をと、解いてよ!」
   
魔王「クックッ…面白いではないか…苦しんでいるところを眺めることは…」

魔王「もう一つ、余興だ」

女「な…!」

魔王「出よ、罪人を捕らえし十字架よ」

ゴゴゴゴゴ

勇者「」

女「…ゆ、勇…者…」

86 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:02 ID:ZTwSaphe
魔王「ククククク…この者には神父役を務めて貰う」

女「そん…な…酷い…酷すぎるよ…」ポロポロ

魔王「ただ、こやつは既に死んでおるからな…余の魔法で話させるがな」

女「………」ポロポロ

勇者「魔王様、魔王様ハ、ソノ妻ヲ一生愛スコトヲ誓イマスカ?」

魔王「無論」

勇者「女、汝ハ魔王様ヲ病メル時モ健ヤカナル時モ愛スコトヲ誓ウカ?」

女「………」ポロポロ

女「は、い…」ポロポロ

女「ま、魔王様…勇者と…少し話させて頂けますか…?」

魔王「死んでおるがな…まぁ良かろう。今生の別れなのだからな」

女「勇者…」ニコッ

女「こんなとこで会うなんてね」

勇者「…」

女「何年ぶりかしら?4年くらいだよね」

勇者「…」

女「…そう…だよね」

女「話せるわけないか…」

勇者「…」

女「ほんとに…死んでしまったのね…」ポロポロ

魔王「もう良いな?」

女「」コクン

勇者「デハ、誓イノキスヲ…」

勇者「させるかよ」
87 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:22 ID:ZTwSaphe
魔王「な…!」

女「勇者…!」

勇者「ふざけるなよ…魔王…!」ブチブチ

魔王(十字架の鎖を切った…そして、あの頃の魔力が戻っている…だと…!?)

魔王「くく…しかし、多勢に無勢…!皆の者、かかれ!」

………。

魔王「…何?」

青年剣士「ふ、魔王も大したことねぇようだな」

魔王「何だと…?」

女騎士「私たちが魔王城に入ってから四年間で、城の魔物は東の四天王と魔王以外全て片付けたのよ」

幼魔法使い「つまり、今までここにいた魔物は全て…私の作り出した幻、ということです」

魔王「……。」

勇者「さて、そろそろ落とし前つけてくれるかな…俺の女を汚そうとしやがって」

女(俺の///)

魔王「……フハハハ!それで勝ったつもりか?」

魔王「余は勇者、貴様を評価する…あの夜、
貴様に倒されたからな」

魔王「あってはならんことだった…しかし、貴様はツメが甘かった。余はまだ生きていたのだからな!」

魔王「それだけに、今回は手を抜かぬ!あの夜以上の、余の最大魔力でー」

魔王「死んで貰うわ!」ドゴォォォン!!

88 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:33 ID:ZTwSaphe
勇者「…それで?」

魔王「な…!余の最大出力魔法を受けて立っているだと…!」

勇者「次はこっちのターンだな」シュッ

魔王「消えた…!?」

勇者「上だ」

魔王「…っ!」

ドォォォォォン

魔王「…がっ…!はっ…!」

勇者「俺はあの夜、貴様を倒したが、救おうとした」

勇者「貴様の統率力で魔物は新しく光の道を歩めると思ったのだ」

魔王「…グフッ…」

勇者「しかし、貴様は再び闇の道へと進んだ」

勇者「愚かな」ドスッ

魔王「」

勇者「もう、救えない。俺の愛した人を苦しめ、辱めた罰だ」
89 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:36 ID:ZTwSaphe








男「これで、隠し事はなくなったよね?幼」ニコッ

女「!」





 
90 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:42 ID:ZTwSaphe
女「いつから…気付いてたの?」

勇者「シチュー…かな。あんなに美味しいシチューは女にしか作れない」

勇者「全て、思い出したんだ。俺の力が戻った時にね」

女「私…も、男が私を助けてくれたときに…封印していた記憶を、取り戻した…」
91 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 18:53 ID:ZTwSaphe
四年とちょっと前

魔王「ぐおお…勇者が…」

勇者「勝った…魔王に勝った…っ!」

幼「おめでとう…!勇者…!」

勇者「帰ろう…!幼!」

幼「うんっ!」


魔王「く、ふふ、余に…背を向ける…とは…生意気な…」ビシュッ

勇者「!危ないっ幼!」ドンッ

幼「勇者!」

魔王「」ガクッ

幼「あ…勇者、が…」
92 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 19:13 ID:ZTwSaphe
現在 

勇者「あのとき、幼は俺を助ける為に、俺を別の世界に送り込んだ…」

幼「完璧なものじゃなかったけど、ね」

勇者「あぁ、だから俺は記憶をなくして、しかも意識が消えるとこっちの世界と向こうの世界を行き来するような不完全な存在になった」

幼「その魔法、高難易度だから副作用が働いて…私も副作用で記憶を失ったのね…」

勇者「…だけど、意識を失っても行き来出来ない時があったんだけど…」

幼「うん、それは勇者、または男の命が消えかかってる時か、命が失われた時だと思うの」

幼「だって、もう死にそうな身体や死んだ身体に行き来すると本当に死んじゃうからね…」

幼「でも、参っちゃったな…記憶を失ったから幼って名乗れなくても私に気付いちゃうなんて…」

勇者「だって、向こうの幼もこっちの幼も、大好きだからね!」

幼「ふふっ…帰ろっか…四年ぶりに…」

男「あぁ…!」

青年剣士・女騎士・幼魔法使い(なんか空気感…)
93 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 19:15 ID:ZTwSaphe
くう疲w
支援ありがとです!
とりあえずこれで終わりだけど

続けていい?完全に終わるほうがいい?
94 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 22:27 ID:KcYJislm
乙です
おもしろかった
95 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 23:25 ID:xDPpaYVr
いつの間にか良スレになっててワロタ
続きは別スレのがいい気がする
96 名前:名無し 投稿日:2014/03/10 23:38 ID:ZTwSaphe
≫95おk
そのうち立てるかも

読み返すと結構ミスってるところとか矛盾点とか多いんだよなぁ…
97 名前:名無し 投稿日:2014/03/11 00:47 ID:bxfMzncz
面白かった!
98 名前:37です 投稿日:2014/03/11 01:22 ID:M1QYL9xt
おまけ

幼「ところで、向こうの私ってどんな感じなの?」

勇者「あまり変わらないな、元気がよくて料理が上手くて…」

幼「えへへ…///」

幼「そういえばシチューの味が同じなんだっけ?」

勇者「そうそう、本当に美味しくてさ…」

幼「え、えと…ところで向こうでは勇者と私って、ど、どんな関係だったの…?」

勇者「え?んーとね…」

幼(まさか恋人同士とか!?やだもう私ったら///)

勇者「結婚してたよ」

幼「ファッ!?」
99 名前:名無し 投稿日:2014/03/11 01:36 ID:M1QYL9xt
おまけ2

勇者「そういや向こうの世界に幼によく似た子がいたんだけど」

幼「…?それって向こうの私じゃなくて?」

勇者「いや、違う違う」

幼「うーん…謎だね…」

幼魔法使い「何してるの?勇者さんと幼お姉ちゃん」

勇者「幼お姉ちゃん?」

幼「あ、ああそうそう!幼魔法使いちゃん、私の義理の妹だったみたいなの!」

勇者「嘘!?あ、でもよく見てみれば確かに似てるかも…」

幼「でしょー?」

勇者「なんで今まで気付かなかったんだろう…」

幼「幼魔法使いちゃんは髪の色とか目の色が私と違って綺麗な黒だからね~」

幼魔法使い「えへへ///あ、あんまり見ないでください///」

勇者「幼魔法使いちゃん…黒髪に黒い瞳…」

勇者(ということは女さん…幼魔法使いちゃんだったのか…)
100 名前:名無し 投稿日:2014/03/11 07:26 ID:bxfMzncz
最初はテクノブレイクとかかましてたのに
イイハナシダナー
101 名前:名無し 投稿日:2014/03/11 09:50 ID:M1QYL9xt
>>100
書いてる人が変わったからな
102 名前:名無し 投稿日:2014/03/20 03:56 ID:5UDPlnGB
この良すれ
心がポカポカする
103 名前:名無し 投稿日:2014/04/04 01:46 ID:lxz04Gvl
イイハナシダナー( ;∀;)
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