やべぇ、刀落とした
1 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:28 ID:KFyh5MQ7
侍「一旦、落ち着こう。焦ってどうにかなる話でもねぇ。こういうときは今までのことを振り返って、どこで刀を落としたのかを考えると(・∀・)イイ」
「まずは朝からか」
「まずは朝からか」
2 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:29 ID:KFyh5MQ7
ポワワワン回想
母「侍ぃ、侍ぃ。ご飯できたわよ。侍ぃ、侍ぃ、早く降りてきなさい」
侍「っせぇな! 聞こえてんだよばばあ!」
母「もう、口の悪い子ね。父さんもなにか言ってやってくださいよ」
母「侍ぃ、侍ぃ。ご飯できたわよ。侍ぃ、侍ぃ、早く降りてきなさい」
侍「っせぇな! 聞こえてんだよばばあ!」
母「もう、口の悪い子ね。父さんもなにか言ってやってくださいよ」
3 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:29 ID:KFyh5MQ7
父「父さん、そういうの良くないと思う」
母「ほら、父さんもこう言ってるわよ」
侍「っせぇな! ばばあ! 今日の朝飯はなんなんだよ! ばばあ!」
母「ハンバーグよ」
侍「やったぁ(。・ v ・。)」ガツガツガツガツ
母「ほら、父さんもこう言ってるわよ」
侍「っせぇな! ばばあ! 今日の朝飯はなんなんだよ! ばばあ!」
母「ハンバーグよ」
侍「やったぁ(。・ v ・。)」ガツガツガツガツ
4 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:30 ID:KFyh5MQ7
侍「ごちそうさま、ばばあ! 市場で掘り出しもん探してくるぁ!」
母「無駄使いしないようにね」
侍「っせぇな! ばばあ! 分かってるよ! いってきます! 夕飯までに帰ってくるから! 遅くなるときはメールするから安心してくれ!」チャキ←刀の音
ポワワワン回想終了
母「無駄使いしないようにね」
侍「っせぇな! ばばあ! 分かってるよ! いってきます! 夕飯までに帰ってくるから! 遅くなるときはメールするから安心してくれ!」チャキ←刀の音
ポワワワン回想終了
5 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:32 ID:KFyh5MQ7
侍「あん時はまだあったな。ってこたぁ、市場で落としたってことになるのか? 思い出してみよう」
ポワワワン回想
ポワワワン回想
6 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:33 ID:KFyh5MQ7
侍「おう、万屋」チャキ
万屋「へー、らっしゃいやせ」
侍「おもしれぇもんあるかぇ?」
万屋「ありやすよ、旦那」
侍「ほぉ、見せてくれや」
万屋「こちらでさあ」カチャ
侍「んだぁ? この黒光りする拳銃みたいなやつぁ?」
万屋「へー、らっしゃいやせ」
侍「おもしれぇもんあるかぇ?」
万屋「ありやすよ、旦那」
侍「ほぉ、見せてくれや」
万屋「こちらでさあ」カチャ
侍「んだぁ? この黒光りする拳銃みたいなやつぁ?」
7 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:34 ID:KFyh5MQ7
万屋「あっしの女房の乳房でさぁ」
侍「これまた、絶妙なもんもってきやがる奴だぜぇ。さすが、万屋だ!」
万屋「へー、ありがとうございやす」
侍「でぇ、こいつぁいくらだい?」
万屋「100エドゼニーでさぁ」
8 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:36 ID:KFyh5MQ7
侍「そいつぁ安い! 自分の女房の乳房をたったの100エドゼニーでうっぱらっちまうなんて、正気の沙汰じゃあねぇ!」
万屋「旦那!!」グワッ
侍「なんでぇ!?」
万屋「旦那!!」グワッ
侍「なんでぇ!?」
9 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:37 ID:KFyh5MQ7
万屋「………あっし、正気でございやす」
侍「こりゃまた一本とられた!」
侍万屋「ワハワハワハハ!」
10 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:38 ID:KFyh5MQ7
侍「じぁ、これを頂こうかな」
万屋「ありがとうごさいます。100円です」
侍「細かいのいいかな?」ジャラ
万屋「あ、いいですよ」
侍「えーと、じゃあ50円と10円が5枚」
万屋「あ、すんません。税込みじゃありませんでしたので、105円です」
侍「おいおい、税込みなら108円だろ」
万屋「こりゃまた失敬!」
侍「まったく、安倍ちゃんの顔に泥ぬるんじゃねぇよ」
万屋「すいやせんでした」
侍「それじゃ、また来させてもらうぜぇ」カチャ←乳房 チャキ←刀
ポワワワン回想終了
万屋「ありがとうごさいます。100円です」
侍「細かいのいいかな?」ジャラ
万屋「あ、いいですよ」
侍「えーと、じゃあ50円と10円が5枚」
万屋「あ、すんません。税込みじゃありませんでしたので、105円です」
侍「おいおい、税込みなら108円だろ」
万屋「こりゃまた失敬!」
侍「まったく、安倍ちゃんの顔に泥ぬるんじゃねぇよ」
万屋「すいやせんでした」
侍「それじゃ、また来させてもらうぜぇ」カチャ←乳房 チャキ←刀
ポワワワン回想終了
11 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:40 ID:KFyh5MQ7
侍「あん時もまだあった。それに万屋の女房の乳房が増えてやらぁ。っと待てよ、てこたぁ万屋の女房の乳房も落としたってことになるんじゃねぇか? こいつぁ、大惨事だぜぇ!」
「早くどこで落としたか思いださねぇといけねぇ!」
12 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:41 ID:KFyh5MQ7
ポワワワン回想
侍「団子でも食いに行こぉかね」
団子娘「い、いらっしゃいです!」
侍「おお、娘ちゃん。今日もいつもの団子よろしくたのまぁ!」
団子娘「ふぇ…、は、はい! パパぁ、みたらし一つちゅうもん入ったぁ!」
団子パパ「うっし、準備するから待っとられい!」
13 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:42 ID:KFyh5MQ7
侍「娘ちゃん、ちょっとこっち来てみぃ」
団子娘「は、はい! なんでしょう?」
侍「これ、こんまえ行ってきたデヅニールンド言うとこのお土産じゃ」キーホルダー
団子娘「か、かわいいですぅ!」
侍「ネズミ男、いう名前らしい。スマホとかにつけてくれや!」
団子娘「ありがとうです! 侍さん、大好き!」ニコォ
侍「いいってことよぉ!」
団子パパ「いつもすまんなぁ、侍ぃ。ほれ、みたらしお待ちどうさん」コト
14 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:43 ID:KFyh5MQ7
侍「おお、いつも通り美味そうだ!」
流浪「邪魔するでござる」イケメン
団子娘「い、いらっしゃいです!」
流浪「茶とみたらしをお願いする」
団子娘「パパぁ! パパァ!! お茶とみたらしだってぇ!」
流浪「邪魔するでござる」イケメン
団子娘「い、いらっしゃいです!」
流浪「茶とみたらしをお願いする」
団子娘「パパぁ! パパァ!! お茶とみたらしだってぇ!」
15 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 22:44 ID:KFyh5MQ7
ちょっと休憩するよ
てやんでい
てやんでい
16 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:10 ID:KFyh5MQ7
侍「ちょいとそこの流浪さんやぁ」
流浪「なにかな、侍」チョキ
侍「えれぇ良いもん腰につけてるじゃあねぇか」
流浪「ほう、この刀の良さが分かるか」
侍「おうよ。目利きには自信があるんでねぇ。どうよ、俺のコイツもなかなかだろぉ?」チャキ
流浪「むぅ、これは極上の………」
17 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:11 ID:KFyh5MQ7
侍「加えて、コイツも見てくれや」カチャ
流浪「なんと素晴らしき乳房!」
侍「万屋でよぉ、108エドゼニーだ」
流浪「な!? 1000は下らぬであろうその麗しき乳房を、たったの税込み108エドゼニー!?」
「ふっ、まさかここまでの御仁が市場の一角にある団子屋でみたらしを食っているとは。やはり流浪してみるものだ。出逢いというのはこうも面白い」
18 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:11 ID:KFyh5MQ7
侍「良かったら、お前の腰についたソイツと乳房、交換してやろうか?」
流浪「なるほど、面白い」
侍「ではトレード成立ということで?」
流浪「もち、OK!」
19 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:12 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「邪魔すんでぇ」
団子娘「お、お待ちどうです! みたらしと茶、持ってきましーーーあっ!」
20 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:13 ID:KFyh5MQ7
その光景を誰が予想し得ただろうか。
団子娘が手に持つお盆が宙を舞い、そこに置かれていたみたらしと茶がしばしのワルツを踊ることを、誰が想像できただろうか。
団子パパは後にそれをDragon Ashと呼んだ。侍は後にそれを妖精のファンファーティエと名付けた。
なぜ、そのようなことが起き得た?
解、団子娘が生来のどじっ子を盛大に活かし、何もないところで躓いたから。
団子娘が手に持つお盆が宙を舞い、そこに置かれていたみたらしと茶がしばしのワルツを踊ることを、誰が想像できただろうか。
団子パパは後にそれをDragon Ashと呼んだ。侍は後にそれを妖精のファンファーティエと名付けた。
なぜ、そのようなことが起き得た?
解、団子娘が生来のどじっ子を盛大に活かし、何もないところで躓いたから。
21 名前:名無し 投稿日:2014/03/20 23:14 ID:KFyh5MQ7
放物線を描くみたらしと茶。
時に交差し、時に相対する両者の関係はさながら夫婦のようで、流浪は思わず涙を流した。
故郷の父と母の姿を、みたらしと茶に重ねたのだ。
流浪「とおちゃん!」
流浪父「今日もどろんこだなぁ!」
流浪母「あらあら、元気な子」ウフフ
時に交差し、時に相対する両者の関係はさながら夫婦のようで、流浪は思わず涙を流した。
故郷の父と母の姿を、みたらしと茶に重ねたのだ。
流浪「とおちゃん!」
流浪父「今日もどろんこだなぁ!」
流浪母「あらあら、元気な子」ウフフ
22 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:15 ID:KFyh5MQ7
万屋の女房の乳房を握り締めながら流浪は思う。
俺は立派になれただろうか。
故郷の父と母に胸を張れるくらいのすげぇ侍になれたのだろうか。
みたらしと茶が織り成す父と母の幻影。
長いようで短い、仮初めの再開はチンピラの頭に全てが衝突することで終わりを迎える。
23 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:16 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「な、なんじゃぁあこりゃぁ!?」ビッチャァ
団子娘「ふぇぇえええ!! ごめんなさぁぁぁあい!」
チンピラ「おいおい、謝ってすむ思うとんかいな! えぇ!?」
流浪「待たれよ、その方」ムク
チンピラ「あぁ!? てめぇ、誰じゃ! 関係ないもんはひっこんどれ! どあほ!」
流浪「拙者、しがない流浪にごさる」キリ
24 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:17 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「で、その流浪はんが何のようや?」アアン
流浪「荒事は控えていただきたく」
チンピラ「ほぉほぉ、なるほど。そうですねぇ、この団子屋にも迷惑かかりますから止めときましょか。ってどあほ! そんなことになるわけあるかぁ! ワシのこのむしゃくしゃする気持ち、どないするいうんじゃ!!」
流浪「ならばその荒ぶる感情、拙者がその方ごと切り裂いてご覧にみせましょう」
25 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:17 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「ほう、ワシと一戦交える気かいな?」
侍「おい、流浪やめておけ。チンピラはこの辺りじゃサイキョーのめちゃ強いアレだ」
流浪「心配なさるな、侍。拙者、貴殿より授かりし乳房を巧みに使いきり、チンピラを倒して見せまする」
侍「ったく。聞き分けの悪い奴だぜ。…………死ぬなよ?」
流浪「………御意」ニコリ
26 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:18 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「で、どこで殺り合う?」
流浪「表に出ろ」スタスタ
チンピラ「へっ、よっしゃまかせろ。血ぃ見ることになるけど、文句なしで頼みまっせぇ」スタスタ
侍「がんばれ、流浪」
団子娘「がんばって、流浪さん」
団子パパ「ファイト!」
27 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:19 ID:KFyh5MQ7
砂塵が舞った。
睨み合う二人を包み込むのは息が詰まるほどの緊張感と死の未来。
片や最強と名高い荒くれ者、片や実力の底知れぬ流浪の乳房持ち。
その時は、唐突に訪れる。
流浪「キィエエェエエ!!」ボヨヨン
28 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:20 ID:KFyh5MQ7
最初に動き、斬りかかったのは乳房持ちの侍。端正な顔つきを狂気に歪め、奇声を発する姿は放送禁止スレスレだ。
チンピラ「ふん」シュバッ!
居合いの構えをとる荒くれ者が、間抜けにも間合いに踏み込んだ乳房侍を襲う。結果………。
29 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:21 ID:KFyh5MQ7
流浪「ブルァアラァジャァ!」ブシャー
乳房ごと自らを切り裂かれた乳房侍は血の池に沈む。力を失った膝が折れ、乳房侍は地に倒れ伏した。
30 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:22 ID:KFyh5MQ7
チンピラ「筋は良かった。でもまぁ、殺気が出過ぎやな。どこから来るかもろばれや」キン
侍「るろぉぉぉぉぉお!」タタタ
流浪「ぐっ、ぐふ」
侍「るろぉ」ダキ
31 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:22 ID:KFyh5MQ7
流浪「拙者はここまでのようだ。侍殿から譲り受けた乳房、活かしきることができなかった。グハッ」
侍「もういい、もう喋るな!」
流浪「拙者、いや、オレャ、馬鹿だったな」チーン
侍「ちちざむらぁぁぁあい!!」チャキチョキ
ポワワワン回想終了
32 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:23 ID:KFyh5MQ7
侍「そうか、乳房は流浪の刀と交換したんだったな」
「てこたぁ、乳房はないものとして、ほかの奴ぁどこだ?」
ピンポーン
侍「はーい、ちょっとまってねぇ」
ガチャ
33 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:24 ID:KFyh5MQ7
侍「おや、娘ちゃんじゃあねぇか」
団子娘「えーと、お、お忘れ物、です」チャキチョキ
侍「こりゃまた、団子屋に忘れてたのか。ありがとよ、娘ちゃん。それじゃ」
団子娘「ま、待って!」ムズムズ
34 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:25 ID:KFyh5MQ7
侍「ん、どうした?」
団子娘「もう一つ、忘れ物」
侍「んん? ほかに何かあったかぁ?」
35 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:25 ID:KFyh5MQ7
チュ
36 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:26 ID:KFyh5MQ7
侍「!!??」
団子娘「私のこと、忘れてるよ」カァ
侍「む、娘ちゃん」ドキッ
37 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:26 ID:KFyh5MQ7
侍「い、いいのかい?」
38 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:27 ID:KFyh5MQ7
離れてはくっつき、くっついては離れ。
これは1人の侍と、どじっ子団子娘の初々しいあの夏の日の物語。
散る命あれば、交わり生まれる命あり。団子娘の麗しき乳房が、新たな侍を育てることとなるだろう。
39 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:28 ID:KFyh5MQ7
団子娘「てやんでい」ニコ
40 名前:江戸っ子 投稿日:2014/03/20 23:29 ID:KFyh5MQ7
めでたしめでたし
41 名前:名無し 投稿日:2014/03/21 00:27 ID:TZ1BhhTf
~~~
侍「っつー夢を見たんだっけなぁ」
侍「っつー夢を見たんだっけなぁ」
42 名前:名無し 投稿日:2014/03/21 04:14 ID:PHlsTnJX
これは…
43 名前:名無し 投稿日:2014/03/21 07:05 ID:6CgA7PSj
久しぶりの侍SS
44 名前:名無し 投稿日:2014/03/24 14:46 ID:okMntF4A
つまんね
45 名前:名無し 投稿日:2014/04/03 23:54 ID:mf3hoyQU
飽きたんか
46 名前:名無し 投稿日:2014/07/21 20:33 ID:PVQ9L4iN
つまんね
47 名前:名無し 投稿日:2014/08/13 02:40 ID:ITVHHMAe
つまんね
48 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 18:30 ID:FAsyTzXY
うんこすれ💩
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