サトシ「旅に出たのは17年前か…」

1 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:24 ID:8prBklEh
サトシは気付くと27歳になっていた。

かつてはポケモンマスターを目指して旅をしていたが、ある理由があり現在はマサラタウンの実家に引きこもっている。

今では過去の栄光にすがりただただ時が過ぎゆくのを待つだけのクズになっていた…

いや、ならされた…
2 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:32 ID:8prBklEh
サトシ「みんなは良いよな…」

サトシは古びた写真立てを眺めながら呟く。
この生気すら無いような男がかつては優秀なポケモントレーナーだと、誰が気づくだろうか。


3年前ーー


ポケモン界全体に驚愕な制度が作られた。

ポケモンバトル禁止法

文字通りポケモンバトルを禁じられ、ペット以外のポケモンを所持する際にはポケモン協会が認めた特別な資格や許可証が必要になった。


ポケモンジムも今や役場的な管理職場となっている。保安のためジムに務める者はポケモンを所持できるが、やむを得ない場合以外は使用できない。


ポケモン愛護もかなり厳しくなり、つまりは今までの世界では無くなってしまった。
3 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:36 ID:8prBklEh

1番の大打撃を受けたのはサトシのような旅に出ていた者だった。

10歳というあまりにも若すぎる時から学校へもいかず、旅に出てポケモンバトルばかりしていた者には何も残らなかったのだ。

サトシはその典型的なパターンで、学歴もなければ経験、資格や職歴も何もない。

このような人間はポケモン協会から見捨てられ、職にもつけずに日々のさばっている。

こんな人がゴマンと存在し、サトシもそのうちの一人であった。

4 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:42 ID:8prBklEh

サトシはこんな状況だが…かつて共に旅に出たタケシは元々ジムリーダーだったため今やポケモン協会公認の公務員である。
カスミも同様で、去年の暮にタケシとカスミが結婚するというハガキがサトシのもとへ届いていた。


好敵手のシゲルは、ポケモン協会本隊所属の上流階級の扱いだ。
彼は真面目に旅しながら勉強もこなし、資格も取り、何よりオーキドの顔もあったため楽に裕福な生活を手に入れていた。


サトシ「腹減ったな」


サトシは階段を駆け降り居間へと向かう。
時計に目をやると昼の11時だった。
母親はパートに出て今は一人だ。

バリヤードも家へいたが、改正後はポケモン協会に引き取られているため家にサトシしかいなかった。


サトシは適当に冷蔵庫を漁り、適当に調理を施しテーブルに並べてテレビをつけた。
5 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:49 ID:8prBklEh

テレビではニュースが流れていた。

tv「昨夜道端で無許可でポケモン所持をしたとしてタナカ容疑者を逮捕しました。ポケモン違法所持およびモンスターボール違法所持の疑いが出ています。」


…本当に嫌な世の中になった。
昔当たり前だったポケモンをボールにいれて持ってるだけで重罪に課せられる。

サトシは舌打ちをした。


サトシ「余計な法律が作られなきゃ今頃は俺も勝組だったのに…!」


サトシ「ハルカ…ヒカリ…アイリス…セレナ…他の皆もどうしてるのかな…」



かつての仲間もそれぞれの道を順当に歩んでいた。
それにサトシと違い真っ当な人生を。
6 名前:名無し 投稿日:2015/12/01 23:55 ID:8prBklEh

サトシ「いまからトキワの職安に行ってみるか…母さん一人じゃ生活も苦しいし。」


サトシも働く意思が無いわけでは無いのだ。
早く就職して、親を安心させたい気持ちは持っている。

だが、制度改正後それが難しくなっていた。



ーーーートキワの職安にて



サトシは飯を済ませた後久々に私服に着替えトキワへ来たのだ。
世間の目を気にして目立たない格好をして。


サトシ「あの…仕事探しに来たんですけど…」

職員と目を合わせると慣れた手付きで個室に案内された。
職安にはサトシのような人間が結構いて安心感を抱いていた。


7 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 00:03 ID:UoMHGNym

職員「一応ですが、希望職種はありますか?」


サトシ「旅の経験を活かしたいので、ポケモンに携わる仕事を希望します。」


職員「なるほどねぇ…でもサトシさんは学校も出てないし旅しかしてないんだよね?」

サトシ「はい、ですがポケモンの事なら何でも分かります。」

職員「正直、サトシさんのような人たくさん見てますが皆さん仕事は無い状況です。せめて、どこかの学校を卒業してるか何か資格さえあれば良いのですが…」

サトシ「今から学校に通うことって…」

職員「改正後は学費がかなり高くなりましたから、厳しいのではないでしょうか。その年齢ですと免除も無いですから…」

サトシ「じゃあ資格は……」

職員「仕事に活かせる資格の受験条件はその部門の学校を出てることが大前提なんですよ」

サトシ「ど、どうすれば…」


案の定であった。もうどうしようもないのだ。
どこの企業もショップも学歴が無いと使ってもらえない。人の性格や能力は殆ど無視な世界になってしまった。
8 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 13:12 ID:5HcyEvQr
という夢を見たのさ
9 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 13:41 ID:xKvKT4k3
夢落ちかい
10 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 14:11 ID:VMNz6tXX
続きはよ
11 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 15:05 ID:S9UICw7K
ピカチュウ「サトシに捨てられてもうすぐ2年か…」
12 名前:2才のトレーナー 投稿日:2015/12/02 15:40 ID:PajluQQ6
ロケット団とかそこいらの団体はどーなったん?
13 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 17:19 ID:SIXgOYec
はよ
14 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 17:51 ID:s7t55izD
期待
15 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 18:11 ID:3okEiZkc
続きは?
16 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 18:20 ID:jwlFqaKo
大人のビデオの男優だな!
17 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 18:30 ID:474DWLFc
皆さんありがとうございます
夜に書きます
18 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 19:15 ID:TUjQGeEE
は~(°~°)?????
19 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 19:24 ID:n3rDXiXc
期待
20 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 19:56 ID:lqSIDar1
仕方なく帰路についたサトシであったが、日頃のストレスからの疲れのためか運悪く黒塗りの高級車にぶつかってしまう
21 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 19:58 ID:474DWLFc

職員「心中お察し致します…」

サトシ「どうにか紹介できそうな仕事はありませんか?」


サトシがそう尋ねると職員はデスクに備え付きのパソコンをいじりだすが、表情は曇ったままだった。

職員「仕事が無いことは無いのですが…」


サトシ「内容等聞いて良いですか?」


職員「職員の私がこう言うのもおかしいですが…オススメはできません。まずサトシさんの経歴で応募できる仕事は、まずはいわゆる土方です。サトシさんのような経歴ですと土木関係でも他と比べて、給与が低い、福利厚生が不安定、勤務時間も夜勤から残業からハンパない労働があります。」


サトシ「でも金稼げるなら…」


職員「それに地方も色々飛ばされますね…カントー以外にもホウエンやイッシュにも出稼ぎしなければならないようです。」

サトシ「でもいつでも帰ってこれるんですよね……」

職員「今はポケモンで飛んで移動はできませんから、違う地方に行くのはとんでも無く大変になっています。コガネシティ直行のリニアカーも需要上昇で値段も跳ね上がりましたし、他の交通機関も値段は以前と比べ物になりません。」


それを聞いてサトシはその仕事は諦めた。
職員は再びパソコンで検索をかけ始めた。
22 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 20:08 ID:474DWLFc

職員「あとは…製造工場ですね。簡単な作業のようですが…」


サトシ「たしかにを単純作業なら俺でもできそうです!!」

職員「ですがサトシさん、現状を伝えるとあなたと同じ状況の人に仕事を紹介してきましたが、8割近く1ヶ月持たずに退職しています。」


職員のその言葉がすべてを物語っていた。
どこにいってもサトシのような人間は人間扱いすらしてもらえないのだ。


サトシ「……本当になす術が無いですね。もう死んだほう楽なんじゃ。」


職員「お力になれず申し訳ありません…私も悔しいです」

サトシ「いえ、お時間ありがとうございました。」


職員「また後日いらしてみてください。稀にですがもっとまともな求人が入ってくることがありますので。」


そう言われたものの、サトシは期待なんかせずに軽く会釈をして職安を後にした。
23 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 20:48 ID:hoIZbYAj
続きマダー?
24 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:29 ID:39lZL1ap

その後サトシは喫茶店へ立ち寄り気持ちを落ち着かせていた。


サトシ「どうしよう…今日も進展しなかった。家にも帰りづらい…母さんに会わせる顔がない…」


サトシの残金も尽き始めていた。
というのも、長旅の間にたくさんのアイテムを獲得していたサトシは引きこもってからそのアイテムを売って金を作っていた。

もっとも、一般的なポケモンに使うアイテムはポケモン協会に押収されたので残った物だけだが幸いにも金の玉や真珠など高額で取引されるものを多く所持していたため今まではなんとか親に頼らずにやってこれたが、もうそのアイテムも無く財布にある一万円のみであった。


サトシ「5000円は今日母さんに食費として出すとしてもネット代やポケフォン(スマホ的な)代はもう払えないな…」
25 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:29 ID:M30itKmV
おうよ
26 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:35 ID:39lZL1ap

喫茶店に入ってから1時間はたっただろうか
サトシは出されたお冷を飲みながらポケフォンをいじり求人サイトを眺める。

たがやはり、いつみても変らない内容だ


サトシ「今日は帰って寝よう、何も考えたくない…」


サトシは席を立とうとした時

遠い記憶の懐かしい声が聞こえた


「お前ジャリボーイか?」


何年ぶりにそう呼ばれただろうか
一瞬誰のことかと思ったが、自分の事だとすぐに気付きサトシは顔を上げると案の定だった。


サトシ「こ、コジロウ…?」


そうサトシ達と長年争い、ただどこかしら友情に近いものが芽生えていたとも言える懐かしき好敵のロケット団のコジロウだ。


27 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:41 ID:39lZL1ap

コジロウ「やっぱりジャリボーイか、懐かしいな。」


コジロウは現在は40近いのだろうか?
あの頃よりも老けて、当時青髪だったのも現在は落ち着いた黒髪に変わりスーツが似合う良い男に変貌していた。


…だがどこか人と違うオーラを発しているのもサトシは感じ取った。


サトシ「本当に久しぶりだ…」


サトシは驚きながらも久々に知り合いとの対面、普段母親以外とは会話しないためどこか嬉しそうである。


コジロウ「とりあえず相席良いか?軽く食事をしたくてな。」


サトシは承諾すると、コジロウは向かいの席に腰をおろしタバコに火をつけた。
28 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:49 ID:39lZL1ap

コジロウ「何年ぶりだろうな本当に。お前は今何をしてるんだ?」


1番触れて欲しくないところに触れられてしまった。
しかし、コジロウになら本当のことを話しても良いとサトシは思った。
いや、せめて愚痴りたいのかもしれない。


サトシ「………ってことがあって今はハロワに行ってもなんともならないクズ野郎さ」


サトシは全てをありのまま話した。
コジロウは意外にも真面目に、時には相槌を入れて最後まで聞いてくれた。


コジロウ「苦労したんだな…本当にポケモン協会はクソ共だな。」


サトシ「でもマトモに学校すら行かなかった自分が悪いんだよ。……一緒に旅してた奴らは真っ当な道を行ってるよ。俺だけさ、こんなになっちまったのは。」


コジロウ「なるほどな……ところでピカチュウはどうした?やっぱり協会のやつらに引き取られてしまったのか?」



また触れられて欲しくないとこを突かれた。
何より1番聞かれたくないことだったのかもしれない。
29 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 21:57 ID:Pi6QZCP5
はよ
30 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:02 ID:39lZL1ap

サトシ「シオンタウンにいるよ」


サトシがそう言うとコジロウは信じられないと言うような表情をした。


コジロウ「し、死んじまったのか!?うそだろジャリボーイ!!」


コジロウからすれば何年も追い続けたポケモンがサトシのピカチュウだった。
他のポケモンの魅力を全て奪い、がむしゃらに追い続けたコジロウもショックなようだ。


サトシ「もともとピカチュウって寿命が犬とかよりちょっと長いくらいしかないんだ。それに長旅とバトルによって寿命も削ってしまったみたいで。制度改正後、旅をやめたころにはもうバトルどころか普通の生活も厳しいくらいに弱ってしまったんだ。でも本当ならポケモンセンターの最新の技術で治療はできた。」



サトシは思い口を開き、1からコジロウに説明をした。



コジロウ「なら、ならどうしてだよ!?」



サトシ「改正のせいでポケモンセンターが使用停止になったんだよ。どうしても診てほしくて協会に問合せても門前払いで。市販の薬じゃ気休めにもならないし俺には何もできなかった。そんな状況の頃にポケモン回収が来て無理矢理連れて行かれた。協会のポケモン収容センターにさ。」


コジロウ「……カントー全土の一般トレーナーからの回収だったからな。回収したところで協会のやつらピカチュウの治療してくれなかったわけか」


コジロウは拳を握りながらそう言うと舌打ちをした。


サトシ「あぁ、その後火葬された骨だけが送られてきた。死に目に会えなかった。ピカチュウは家族同然だったのに。せめて見とってやりたかった。あいつは苦しみながら孤独に逝ったに違いないんだ……」


これもサトシが引きこもりになった理由の一つでもあったのだ。

31 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:04 ID:PKaRm2fV
面白い。期待

32 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:21 ID:39lZL1ap

コジロウ「協会は狂ってやがる…」


サトシ「まあ俺の話聞いてくれてありがとう。少しは気が晴れたよ。」


コジロウもこれ以上聞かれたくないと悟ったのか、サトシの話は終わらせた。



コジロウ「そんな話されたあとで言いづらいんだが………ジャリボーイ、いやサトシ。俺達と組まないか?」


サトシ「組むってなんだよ?」


コジロウ「ロケット団が完全消滅したのはお前も知っているな?」


サトシ「大きくニュースに取り上げられたからな、それくらい知ってるさ」


改正後にポケモン取締のために各地に保安部隊が派遣されロケット団もその餌食になり事実上解散し、活動を停止していたのである。


コジロウ「だが、ロケット団にもこの腐った協会に一泡吹かせてぇ奴がたくさんいてな一部の残党が俺を中心に集まっててな……」


サトシ「続けてくれ。」


コジロウ「理想の世界を築こうと"レボリューション"という1つのチームを結成したんだ」


サトシ「レボリューション…?」


コジロウ「革命という英単語から取った名前だが、目標は協会を潰し乗っ取る……そしてお前のような人間にも生きて働く場を活発的に与え、ポケモンとの真の共存、協会が作ったこと全てを変え、理想の世界を築くことだ。」


コジロウは真っ直ぐな目でサトシを見た。


コジロウ「俺の仲間にもお前と同じ自体に陥ってる奴らが無数にいて、さらには自殺までしちまう奴もいる……もう許せねぇんだ。死んだ奴らのためにも皆が幸せに暮らせるよう革命を起こすんだ。今のやり方は間違っている。一部の連中を除いて後の人間はゴミ扱い、奴らは人権を考えない。ポケモンを厳しく愛護したりよ…だから俺達で真の共存世界を創造しないか?」



ーーーこのコジロウの言葉がサトシの人生をやがて大きく変えるのである
33 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:27 ID:39lZL1ap

サトシ「……理想の世界…」


コジロウ「まあ、返事は後日でも構わないさ。ポケフォンの番号を教えとくよ。」


コジロウはメモ用紙に電話番号を書き取りサトシに渡した。


サトシ「ꚍ…わかった。後日に電話をかけるよ。考えておく。」


コジロウ「突然悪いな……お前のバトルの腕は一級品だ。絶対にお前のその能力が必要になると思うんだ。」


サトシ「ありがとう…。でもやっぱ俺さピカチュウの事を1番恨んでる。そんな私情でレボリューションに迷惑をかけるわけには…」


コジロウ「………ニャースも…お前のピカチュウと似た最期を遂げたよ。」



驚愕の事実であった。


サトシ「そ、そんな…ニャースまで…」


コジロウ「ああ、だから私情云々でも何でもいい目指す物は皆一緒だからよ。」


34 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:32 ID:UolcfnPb
期待
35 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:32 ID:39lZL1ap

サトシ「許せねぇ……絶対に。」


サトシはピカチュウの訃報が届いた日以来の怒りに溢れていた。


コジロウ「まあまた電話くれよ。嫌なら無理に誘わねえしな。」


サトシ「わかった。ところでムサシは何してるんだ?」


コジロウ「ああ、あいつは解散した後にキッパリ心をリセットしてジョウトの方に嫁いだぞ?しばらく連絡すらとってないな。」


サトシ「みんな変わるんだな…」


コジロウ「辛気臭い話はやめようぜ!飯頼まないか?おごるからさ。」



その後、コジロウとランチを済ませ電話をかける約束をしてサトシは帰宅した。
そのサトシはどこか嬉しそうな表情をしていた。
36 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:40 ID:39lZL1ap

サトシは自室に戻るとコジロウの件を悩んでいた。
共に戦うべきか…おとなしくクズのまま生きるべきか。


サトシはコジロウが帰り際渡してきた紙にはこう書かれていた。



ーーーー

これを読んでしっかり考えてくれ。
無理ならハッキリ無理でも構わない。


・ポケモンも密所持するし法に触れることもする。抱えるリスクはかなりでかい。

・少数の残党とカントー全土が戦うわけだ正直、勝算もあるとは言えない。

・もちろん協会に捕まったら重罪は確実、戦犯として殺されるかもしれない。


上記を踏まえてしっかり決めてくれ。



ーーーー


サトシ「なるほどな…本気の革命だないや、クーデターと呼ぶべきか…」
37 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:48 ID:39lZL1ap

だがサトシの心は決まっていた


気づくとあれ以来机にしまっていたピカチュウの写真を取り出し呟いた。


サトシ「ピカチュウ…俺やるよ。お前のため、人のため、この世界のためにっ!!」


明日朝一でコジロウに返事をしよう。
そうサトシは決心した。


その行動が吉か凶かは分からない。
だがサトシは決意した。


この協会を変えてやる決心を


自分をゴミ扱いした奴らに復讐を、ピカチュウの仇を取ると


サトシ「ピカチュウ、見ててくれよ。革命が成功するのをニャースと見守っていてくれ。」

38 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:55 ID:39lZL1ap

朝になるとすぐにサトシは目を覚ました。
こんなに早起きはいつぶりだろう。

そして起きたことで胸をこんなに踊らせるのは初めて旅立つ日以来だろうか


既にサトシはポケフォンを手に取り、コジロウに発信をした。


コジロウはすぐに出てくれてサトシの答えを聞くと、アジトに案内すると言った。


指定時刻は朝十時にハナダシティにきてくれとの事だった。


サトシは母親にしばらく出稼ぎに行くと伝え、あの旅で使っていたくたびれたリュックに必要な物を詰めた。


サトシ「また一緒に戦えるな…ピカチュウ!」


そう言いサトシは胸ポケットにピカチュウの写真を入れて支度を済ませた。


ナレーション「サトシの第二の戦いが今幕を開ける!!」


39 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 22:57 ID:39lZL1ap
また明日来ます
寝落ちします、支援ありがとうございます!
40 名前:名無し 投稿日:2015/12/02 23:04 ID:HjbLnZHX

期待して待っとく
41 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 00:10 ID:7QKiDD4K
待ちきれねえ…
42 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 00:23 ID:BQ1BrfcY
これは期待
43 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 00:24 ID:tpIXkaTo
これは期待
44 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 03:19 ID:0azFHW9J
ワクワクする
45 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 09:49 ID:xrFAnAfi
これは期待
46 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 10:55 ID:2C27i2i0
期待
47 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 13:17 ID:258vPyIk
良さげなSSを久しぶりにリアルタイムで見るわ
48 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 15:20 ID:RNNRmFo6
面白い!続きが気になります!
49 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:16 ID:aQ9Bu0lC
こんばんは、1です。
皆さん良い評価大変嬉しいです!

これからも続きを書く予定ですが1つ謝らないことがありまして…
こんなもの、書いて置きながら私アニメはアドバンスジェネレーションまでしか見てないのですよ…
それの記憶さえ曖昧で…

どちらかといえばゲーム派なのでアニメとゲームの設定がごちゃまぜになってしまう場合もありますが大目に見て下さいすみません(´;ω;`)
50 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:26 ID:aQ9Bu0lC

サトシ「とりあえずトキワまでは徒歩で行こう」


ここ数年でカントー全土で街興しが活発的に行われ、色々な町にバスが開通したので以前よりは移動も楽にはなっていたのだ。

もちろんポケモンを使った方が格段に早いのだが……


サトシ「5000円もあればハナダシティまでは間に合うだろう…」


サトシはトキワまでの道のり色々な事を想像しながら歩く。


成功した時のこと、失敗し犯罪者として晒された時のことを


だがサトシの気持ちは揺るがない。


サトシ「このまま生きててもクズは確定だ、ならば最後にあがいてやる!」


51 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:31 ID:aQ9Bu0lC

30分程だろうか?

トキワシティの看板が見え、ゲートをくぐるとすぐさまバス停を目指した。


町の中心位置にバス停があり、色々な人が並んでいた。


これから出勤であろうサラリーマン、友達と話しながらバスを待つ学生、サトシと同じ香りを漂わせている不労者など……


予め時間は調べておいたため待ち時間は5分で済み、サトシは人混みに紛れバスに乗車をした。


思えばトキワシティ以外に行くのも久しぶりであった…


移りゆく景色を眺めながらハナダシティへの到着を待つことにした。


52 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:35 ID:aQ9Bu0lC

30分程だろうか?

トキワシティの看板が見え、ゲートをくぐるとすぐさまバス停を目指した。


町の中心位置にバス停があり、色々な人が並んでいた。


これから出勤であろうサラリーマン、友達と話しながらバスを待つ学生、サトシと同じ香りを漂わせている不労者など……


予め時間は調べておいたため待ち時間は5分で済み、サトシは人混みに紛れバスに乗車をした。


思えばトキワシティ以外に行くのも久しぶりであった…


移りゆく景色を眺めながらハナダシティへの到着を待つことにした。


トキワの森を迂回し、ニビシティに出て更に超えてお月見山街道をひたすら走るとハナダシティが近づいてきた。


サトシは腕時計を見ると1時間半ほど経過していた。

現在は9時半…余裕で間に合うだろう。


バス亭にバスが止まるとサトシは料金を払い降り、以前の記憶よりだいぶ変わった町並みに釘付けになった。


53 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:38 ID:aQ9Bu0lC
あれ?
書き込んだのに表情されない…バグかな
54 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:39 ID:aQ9Bu0lC
すみませんミスりました、>>51は無かった事にして見て下さい(´;ω;`)
55 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:48 ID:aQ9Bu0lC

増設されたオフィスやショップ…飲食店なんかも何件もある。


サトシ「いつの間にかハナダも都会になったな…ꚍ…」


サトシはバス亭から歩いてすぐの公園へ行き、ベンチに腰をおろした。


この公園がコジロウとの待ち合わせ場所だ。


コジロウが来るまでの間、適当にポケフォンをいじり暇をつぶした。


コジロウ「すまん、遅くなった!」


コジロウの声でサトシは気付きポケフォンをしまった。


サトシ「言うほど待ってなかったから全然大丈夫さ、ところでアジトってこんな町中にあるのかよ?」


コジロウ「まあついて来いって!話はついてからするさ」


コジロウについて行くとそれなりの大通り沿いに3階建てのオフィスが表れそこで立ち止まった。



コジロウ「ここだよ!」


サトシ「って、Rコーポレーションってなんだよ!ただのオフィスじゃないかよ!」


コジロウ「まあそうだな。」


サトシ「もしかして就職の紹介のためにあの話は嘘だったのか!?」


サトシは興奮した様子でコジロウに問い詰める。



コジロウ「落ち着け、今はとりあえずついて来い。」


サトシは騙された気分で再びコジロウについて行き、オフィスの自動ドアが開くと同時に中へ入った。

56 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:52 ID:zwhuWsNh
うむ、続けたまえ
57 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 17:56 ID:aQ9Bu0lC

「お疲れ様です!」


中へ入ると受付の爽やかな男性がコジロウに挨拶をした。コジロウは返事をしてサトシを奥の部屋まで案内した。


部屋に書かれている文字は男性更衣室…


サトシ「…でここ普通の会社だよな?」


コジロウ「表向きはな?」


サトシ「え?」


コジロウ「はははっ!まさか茂みの中とかにあると思ったか?今は保安官がそこら中にうろうろしてやがるからな…そんなあからさまな場所には作らないよ。」



なるほど…サトシは納得した。
だから敢えて大通りにどこにでもある違和感の無いオフィス風にしたのか。


サトシ「でも内部も完全にオフィスじゃねーか?2階とかがアジトなのか?」


コジロウ「いや、もちろんこの建物全てがオフィスさ。」


サトシ「なに!?じゃあアジトは?」


コジロウ「本当の入り口はここよ。」


コジロウが指差した先には大きなロッカーがあった。

58 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:03 ID:aQ9Bu0lC

サトシはそのロッカーの扉を開けた…がなんの変哲もなく服が掛かっていたりファイルが整理されているただのロッカーだった。


ロッカーは人が二人は入れるスペースがあるが、これをアジトと呼ぶのは無理がある。


コジロウ「ロッカーの中にも照明はついてるんだよ。そのスイッチを連続で4回押した直後に10秒長押ししてくれ。」


サトシは言われるままにすると、ロッカー内部の壁がスライドしてパソコンくらいの大きさのモニターが表れた。


モニター「認証を行います。顔を近づけて下さい。」


サトシは画面に近づくとすぐに認証された。


コジロウ「既にお前の顔は昨日登録しておいたんだよ!」


モニター「認証完了、認証完了」


モニターが消えると今度は内部の足元がスライドして地下へ続く階段が表れた。

59 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:12 ID:aQ9Bu0lC

サトシ「すげぇ……」


コジロウ「な?言った通りだろ?まあ階段を降りよう」


二人は階段を降りると地下の廊下に出た。
地下にしてはかなり広く色々な部屋もある。


コジロウ「ちなみに人が廊下に降りたのがセンサーが察知してあのロッカーはまた元通りになるのさ。」


サトシ「すごいじゃないか!!こんな高機能なアジトだったなんて。」


二人が会話していると一人の男が近づいてきた。
金髪でチンピラ風の男だった。


金髪「コジロウさん、ご苦労様です。お隣の方は?」


コジロウ「お前も警備ご苦労。こいつは今日から俺達の仲間のサトシだ。まあ、最高幹部には間違いない」


金髪「か、かんぶ!?サトシさん初めまして!俺は主に警備担当のヤスです!!」


サトシ「ああ、よろしく。」


サトシも挨拶しながらヤスを見ると確かに警備っぽいと思った。
ベルトにはナイフが仕込まれていて、何よりモンスターボールもついている。


コジロウ「こいつはロケット団時代の部下だったんだよ。とりあえず部屋にいこう。」


ヤス「失礼しやす!」


60 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:16 ID:KUkpJfsD
今北
期待せざるを得ない
61 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:23 ID:aQ9Bu0lC
1番奥に大部屋があり、幹部室と書かれていた。
どうやらここに幹部が集い会議などを行うらしい。



ドア脇のモニターでコジロウが指紋認証をさせると開き中へ入った。


机がいくつもあり、パソコンやシャワー室などあらゆる設備が完備してある。


デスクにすわり虚ろな目をしている女性が一人いた。
見た目は紫の髪色でショートカットが似合うちょっとミステリアスな雰囲気がただよう美人女性だった。

年齢はコジロウより年下だろう。


コジロウ「今日から仲間になるサトシだ、仲良くしてやってくれ。」



「………新メンバー……………加入…………?…………………予想外…………」


何やら話し方も不安定な感じだが、サトシは自己紹介をした。


「………そう。………サトシ……いらっしゃい………君も…………協会を………デリート……する?」


サトシ「…………??ああ、協会を潰そう。ところでなんて呼べば?」


サトシはその女性に名前を尋ねた。
そして女性は返事をする。


「………カガリって……呼んで……」
62 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:24 ID:aQ9Bu0lC
ちょっと、飯落ちします
63 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 18:26 ID:KUkpJfsD
待ってるぜ
64 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:01 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「カガリはな、ホウエンの組織マグマ団の幹部だったんだよ。」


サトシ「!ホウエンを旅してた時に何度か争ったことがあった…」


カガリ「……………以前……会ったこと………あるのかも……………ね……」


深くは思い出せないが。
しかし皮肉なことだ、昔敵対してた者たちが今は仲間としてここに集結している。


コジロウ「……マグマ団はロケット団と同じように消滅したが…リーダーのマツブサはホウエンで俺達と同じ思想を持ち活動していたんだ。」


サトシ「そーだったのか…」


コジロウ「だが、協会に制圧されてなマツブサは監獄入りでメンバーもほとんどが捕まったがマツブサは決死の思いでカガリを守り想いを託したんだ。」



カガリ「リーダーマツブサ…………ぜったい………解放……………する」


そうなのだ、元マグマ団幹部カガリは異常な程マツブサを信仰し崇拝している。
自身のパソコンはマツブサの画像が大量に納められている。(※オメガルビー参照)


コジロウ「目的はどうあれ、カガリも最終的な思考は同じだ。大事な心強い味方だ。」


サトシ「あぁ、わかってるさ。」


コジロウ「ここのシステムもカガリが作ったんだぜ?」


そう、カガリは優秀な科学者でマグマ団時代も数々のシステムの開発をし貢献している秀才なのだ。
65 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:04 ID:C4CU6I6L
今追いついた
期待
66 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:06 ID:aQ9Bu0lC

サトシ「すごいじゃないかカガリ!本当に心強いな!!」


カガリ「………リーダーマツブサのためなら………何だって………する………」


サトシ「ああ、マツブサを救出して皆で理想のポケモン社会を築こうぜ」


コジロウ「中々良い雰囲気になってきたな!楽しみだぜ!」


サトシ「ところでレボリューションの幹部はカガリだけだったのか?」


カガリ一人しか幹部がいない組織は少数すぎる、サトシはもっとこの組織の内部を知りたかった。



コジロウ「まだいるさ、一人はそこのシャワー室で入浴中さ」


サトシ「出てきたら紹介してくれよ。」


コジロウ「当たり前だろ!他の幹部も来るまでこの組織を詳しく説明するか」


67 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:16 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「実はなまだレボリューションが本格始動したのはつい最近でな…」


サトシ「そうだったのか…」


コジロウ「ああ、まずこのアジトの資金や土地代と会社設立などでかなりの時間を要したからな…」


サトシ「ちょっと待ってくれ、会社設立ってなんだ?表向きだけだろ?」


コジロウ「Rコーポレーションという名で正式に会社として登録されているんだ。」


サトシ「やはり組織の資金源としてか?」


コジロウ「それもあるが、1番は周りから見て怪しくなく完全に普通の会社を装うこと。協会の目をかいくぐってアジトを作るにはこの方法しかなかったんだ。」


サトシ「徹底してるな…それにこんな複雑なシステムまで」


コジロウ「万が一にも捜索された時のためにな、あいつら何かあるとすぐ強制捜索してきやがるからよ。」


サトシ「ってことは、俺はここの社員として働いてる設定か?」


コジロウ「そのとおり、会社としてはオフィス用品の販売やメンテナンス業務の会社にしてある。そうすれば怪しまれずに自然な流れで協会に営業目的で内部を知ったり、協会に侵入も可能だからな。」



すごい、かなり計算してるな…とサトシは思った。
確かにコジロウが言ったことをうまくこなせば協会との太いパイプができる。
68 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:25 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「と、こんなものかな?ここには何でもある。モンスターボールもある。俺がうまくやればポケモンを密漁もできる。」


確かにポケモンを所持することは絶対条件だろう。
特にサトシのポケモンを扱う腕は天下一品なのだからだ。


コジロウ「ある程度のポケモンは密漁できるぜ?ロケット団で鍛えた腕でな」


サトシ「うーん…欲しいポケモンか…急に言われても思いつかないな…」


コジロウ「まあいつでも言ってくれよ。多少手荒にはなるがポケモンを捕まえるのは朝飯前さ」


サトシ「わかった。」


コジロウ「アジト内にもポケモンのバトルルームも育成ルームもあるから、好きに使ってくれ。あとお前が使う部屋もある。金だって欲しい時に言ってくれよ。」


そう言いながらコジロウは封筒をサトシに渡した。
サトシはそれを開けるとなんと、現金で20万円が入っていた。


サトシ「こんな大金…」


コジロウ「好きに使ってくれ。必要なものや嗜好品と個人の生活費もあるだろ?」


コジロウはロケット団時代から良い人ぶりを発揮していたが、ここまでだとはサトシも思わなかった。



もしかしたらコジロウは普通に生きてればエリートにだってなれたんじゃないか…とまで思ってしまう。
69 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:31 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「今後の動きはみんな揃ってからのが良いよな、好きに見学してくれよ。」


コジロウはそう言いソファに座り、タバコに火をつけた。


カガリはずっとパソコンとにらめっこしている。どうやら何かに集中しているようだ。


サトシは今いる大部屋を見渡す。


サトシ「ほんとになんでもあるんだな…」


キッチン、水道など生活の必需品はもちろんあらゆる家具や役立つアイテムが揃っていた。


そしてしばらく経った頃シャワー室のドアが開いた。


どうやらもう一人の幹部が出てきたようだ。
70 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:32 ID:aQ9Bu0lC
一旦休憩…やっぱりゲーム派だとそっちよりの設定になっちまうな…
71 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:37 ID:2w2ZmCme
超期待
72 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:38 ID:aQ9Bu0lC
>>71ゲームキャラを出して良いものか迷ってます。皆さんに伝わるかどうかで…
73 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:54 ID:RP6I94Ri
期待
74 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 20:59 ID:3QtA19yN
すごく面白い。期待
75 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:05 ID:aQ9Bu0lC

「あら……新入りさん?初耳だわって…………サトシ?」


タオルで髪の毛を拭きながら出てきた女性には見覚えがある。

いや、絶対に忘れるわけがないのだ。


苦楽を共にした仲間


色々な想いがサトシの心に駆け巡る



サトシ「お前っ………ヒカリなのか……?」


その答えに女性は頷いた。


ヒカリ「サトシ………久しぶり。どうやらアナタも同じ境遇になったようね…」


サトシ「いや……ありえないだろ…お前はポケモンコーディネーターになったんだろ!?なら協会関係だから平和に過ごせたんじゃ!?」


ヒカリは首を横に振り、サトシと別れた後のことを語り出した。
76 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:07 ID:oOvZX594
面白いなこれ。
77 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:18 ID:aQ9Bu0lC

ヒカリ「確かに私は目指していた憧れのコーディネーターになれた。シンオウ地方中心だったけどメディアも取り上げてくれる程の賞も獲れるくらいにまで登りつめたの」


ヒカリは悲しそうな顔をしながらサトシに話出した。


サトシ「どうして……」


サトシは認めたくなかった。
かつての仲間が自分と同じ状況に…それにこんな組織にまで入ってしまって。
他人のこと言えたもんではないが、複雑な心境であった。


ヒカリ「ただ私が輝いた日々を遅れたのもポケモンあってのこと。あの改正後は協会もメディアも皆、私達を見捨てたわ。」


サトシ「……お前程ポケモン協会に近い立場でも捨てられたのかよ…」


ヒカリ「ポケモンコーディネート以外は何も能力も資格もない私は他には何の仕事にも就くことはできずに堕ちていった。時には地下アイドルとして日銭を稼ぎ…キャバクラで酔っ払いの相手をして……目指していた物が全て壊れ、追い込まれ自殺未遂をしたの。ひと気のない茂みで…その時にね」


コジロウ「偶然俺が見つけてな。」


話を聞いてたコジロウが入ってきた。
コジロウがヒカリを救ったようだ。


コジロウ「あの時はシンオウのポケモンを密漁しに行ってたところ偶然見かけてな……首を吊ろうとしてるのを必死に止めて、この計画を話したんだよ。」


ヒカリ「そう……この組織が今の私にとって生きる希望…全てなの。理想の社会を創ること。その一心で今を生きている。」


ヒカリは真っ直ぐ…どこまでも真っ直ぐな瞳でサトシを見つめた。





78 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:28 ID:aQ9Bu0lC

サトシ「辛かったな…ヒカリ。お前は俺と違い結果まで残したのによ……」


ヒカリ「……サトシこそ。こんな形だけどまた共に過ごせるのは凄く嬉しいわ。」


サトシもそれには同意であった。
懐かしさなのか友情なのか、それとも当時は無かった愛情なのかは分からないがヒカリと再会を果たせたのは嬉しかったのだ。


サトシ「大丈夫だよヒカリ……レボリューションで一緒に革命を起こそう…」


ヒカリ「もちろんよ…。そして私達が…」


サトシ&ヒカリ「この世界の秩序を正す!!」



コジロウ「いいねー!その意気すごく良いよ!盛り上がってきたな!」


サトシ「それよりなんでヒカリがいるって教えてくれなかったんだよ!?」


ヒカリ「そーよ!お互い知り合いって分かってたでしょ?」


コジロウ「サプライズってやつだよ!こうやって再会したほうがドラマチックだろ!?」


カガリ「………クスッ……」


コジロウ「おっ!カガリが笑うのは本当に珍しいんだぞ!ウケてるみたいだな!」


ヒカリ「なんか私達…良いチームね。」


今いる幹部しかいないがみんなまとまって無邪気に笑いあえている。
それは素晴らしいことだとサトシも思う。


サトシ「へへっ…絶対に実現してやる」

79 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:30 ID:aQ9Bu0lC
休憩ばっかりですみません(´;ω;`)

いやー書くのって大変ですね!
80 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:30 ID:3QtA19yN
期待だお
81 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:32 ID:aQ9Bu0lC
とりあえずの幹部はあと一人誰にしよう…
82 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:50 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「あと幹部は一人いるんだが、特別これは教えよう!そいつもサトシの知り合いだ!」


サトシ「ほんとか!?」


ヒカリ「私は知らなかったけどね!」


コジロウ「今到着したと連絡来たから間もなくだよ」


誰だ一体?

知り合い?

まったくの検討もつかない………


ーーーーその時大部屋のドアが開く



現れた青年は当時の面影のままだった


また久々の再会にサトシは興奮する



サトシ「ケンジーー!!」


83 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 21:57 ID:aQ9Bu0lC

ケンジはサトシ達とオレンジ諸島を旅した後にオーキド博士の助手になるため旅から離脱した。


助手になってからは才能を発揮して協会に貢献してると聞いたが………


サトシ「お前までなぜだ!?ケンジ!」


ケンジ「サトシじゃないかー!久しぶり!会いたかったよ!」


ケンジも興奮してる様子だ。


サトシ「お前はオーキドの下だったんだろ?お前こそエリートまっしぐらだったのに…」


ケンジ「たはは……なんか旅で知り合ってきた人たちが悲惨な目にあってて自分だけ良い思いしてるのがなんか嫌でさ……協会に講義して辞表叩きつけちゃった……あははっ」


ケンジは昔から周り思いで純粋な良い奴だった。
自分の人生まで投げ打ってサトシ達のような人々を救いたいという気持ちはケンジにしかできないだろう。


サトシ「お前は本当にばかだな!」


ケンジ「いやー!でも協会に言いたいこと言って辞めたからスッキリしたよ!今じゃここのが居心地良いもん!!」


ケンジはそう言いながら無邪気に笑う


サトシ「本当に変わってないな、お前のそうゆうとこが良いんだけどな」
84 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 22:04 ID:aQ9Bu0lC

コジロウ「ケンジとはサトシの時みたいに偶然町中で出くわしてな、話したらすぐ入会したんだよ。」



ケンジ「やっぱさ、今のままじゃだめだよ!一部の人間だけが幸せなんていけないんだ!だからこの計画でみんな幸せを掴める世の中に変えてやるんだ!!」


サトシ「そうだな…みんな思いは一緒だからな。またよろしくな、ケンジ。」


ケンジ「こちらこそ!サトシがいれば千人力だよ!!」


ヒカリ「あら、それは言いすぎよ?」


サトシ「なんだとお前!!」


カガリ「………ふふっ……」


サトシ「お前ちゃっかり笑ってんじゃねーよ!」


ケンジ「あははははっ!」


サトシ「お前もだよ!!」


そんな和やかなやり取りをコジロウは眺めていた。
そしていよいよ計画を実行を考えていた。


コジロウ((いけるぞ………このチームワーク……最高だ…!!お前らの気持ちは絶対に繋いでみせる!!))
85 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 22:16 ID:Kq7sgory
これリアルタイムで見れてよかった
86 名前:名無し 投稿日:2015/12/03 22:29 ID:aQ9Bu0lC
必要ないかもしれんが設定&スペック

コジロウ

レボリューションのリーダー。ロケット団時代は最終的には幹部までのし上がった。そのため統率力とリーダーシップ力が高い。
心優しくみんなの頼れる兄貴的存在

サトシ

かつてはポケモンマスターを目指し各地を回っていた。それで培ったコミュ力、リーダーシップ力、ポケモンを扱う能力など全ての面でバランスがとれている。 


ヒカリ

理想のポケモン社会を創るため入団。
ポケモンコーディネーターとして活躍していた。
転落後にキャバ嬢などの経験があり演技力が培われた。相手を惑わすスパイ力もある。

ケンジ

オーキドの元で助手をしていた。
心から純粋で仲間思い。
ポケモンの知識で右に出るものはいない。それを活かしレボリューションに貢献をする。

カガリ

元マグマ団幹部、異常なほどマグマ団リーダーマツブサを崇拝している。しかし牢獄に入れられたマツブサを助けるために入団。
元は優秀な科学者である。コンピュータでのサイバー的な事ももちろん、あらゆる物の開発もできる。
ただコミュ力は無いに等しい。
ちなみに医学の知識もある
裏から組織をサポートする


87 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 00:19 ID:Nfs04sMO
けんじをだすとはわかってらっしゃる
88 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 00:33 ID:hlHn9xOp
これは期待せざるを得ない
89 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 01:33 ID:FtXbEhDw
続きが気になってしょうがない
90 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 02:15 ID:igOLNJxd
こんな良作始めてリアルタイムでみた。
91 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 02:33 ID:5u0xRNRu
人物全員ドストライク
92 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 03:22 ID:Oa2LQjR9
期待
93 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 03:34 ID:T0UuSwfg
続きはよ
94 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 06:36 ID:jegNyJvm
おはよう御座います、支援ありがとうございます!
人選はかなり悩みましたw
カガリたんは元から出すつもりでした
当初はヒカリ→ルチア ケンジ→マサキにしようかと考えてましたが認知度が低いため今の設定にしました!

仕事があるので夜しかこれませんが、待っていただけたら幸いです
95 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 06:51 ID:hu5sMg3v
これは期待
無理しないでな
96 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 07:47 ID:aOVhO2mE
期待
97 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 08:18 ID:f303a2rp
支援
98 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 09:21 ID:3mQ6ACm7
支援
99 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 10:53 ID:hu5sMg3v
支援
100 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 11:36 ID:fYzVJsZZ
かなり期待
101 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 12:18 ID:qTdgyKDj
支援
102 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 14:50 ID:pjLbDXPD
支援
103 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 15:15 ID:AuEcigmA
支援
104 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 16:33 ID:MjkAqYbK
アニメよりゲーム派支援ヾ(o≧∀≦o)ノ゙
105 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 17:11 ID:jegNyJvm
帰宅しましたぜ!
106 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 17:12 ID:jegNyJvm
ところで毎回ID変わるのは仕様ですか?
107 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 17:12 ID:RiCybwxc
おかえりなさい!
108 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 17:20 ID:yiFjBhNU
日付とかIP変わるとID変わるんじゃ無い?
管理人がトリップ使ってるっぽいから名前の後ろに #適当な文字 入れてみたら見やすいかも
109 名前:名無し1 投稿日:2015/12/04 17:31 ID:jegNyJvm
>>108 なるほどありがとうございます!とりあえず私の投稿はIDが変わったとしても名前の横に1とつけることにします!
110 名前:名無し1 投稿日:2015/12/04 17:42 ID:jegNyJvm

ーーーーその頃ニビシティはいつもと変わらない昼を迎えていた


ニビシティ役場(元ジム)にて


「タケシ……あ、今は貴方と呼ぶべきね!」


昼休憩を過ごしているタケシに話かけるのは、サトシと一時期を共にしたカスミであった。


タケシ「おいおい、いい加減に慣れてくれよ?」



タケシは似合わないスーツのネクタイを直しながらカスミに返事をする。


カスミ「またうっかりしちゃった!ところで今夜久々に外食どうかなって?」


カスミは去年にタケシと入籍してからは、ハナダシティ役場を姉にまかせいまはニビシティに嫁ぎタケシと同じ職場にいる。


タケシ「いいじゃんか!よし行くか!」


カスミ「新しくオープンしたあの店が気になってたの。」



他愛もない夫婦の会話である。
数年前にタケシの猛アピールにて交際を経て結婚を果たした。


タケシ「書類整理は昨日やっちゃったから今日は定時で上れるよ。」



タケシは最終的にはポケモンドクターという夢を見つけたが、改正後に現在の仕事についた。

最初は夢を捨てることが嫌だったが、今思うと安定しポケモン協会の一員なためタケシも現在の生活に安心している。


今では正義感が強く悪を嫌う頼れるニビの代表とまでなっている。




111 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 17:53 ID:jegNyJvm

カスミ「ところで事務から書類届いて目を通したんだけど……」


カスミは言いづらそうにタケシに話す。


タケシ「先月の書類がまとまったんだな?いつも通りあれか?」


カスミ「うん……市民の満足な声もあるけど反面苦情も毎月多数出ているわ。」


タケシ「どうせ雇用問題だろ?」


やはりどこの町でも雇用問題が多数あり、そこの相談や受付も全て役場の業務だ。


カスミ「ええ、もっと色んな人を積極的に雇ってほしいって……」


タケシ「全く……自分が努力をしてこなかったツケだろ。努力した人間、選ばれた人間が上に行けるのは当然の理だ。」


タケシは不機嫌そうにそう言う。
昔と違い自分の立場に誇りを持ち、物凄い正義を醸し出している。


タケシ「協会が定めた事は絶対だ。この社会が正しいんだ!それに従えないなんて愚かすぎる。」


カスミ「そうね……」


タケシ「嫌なら出てけそんな市民はいらない!」


カスミ「そうイライラしないで?確かにストレス溜まる仕事だけどさ」


タケシ「ああ、すまない。とにかくそんな苦情は無視してくれ。優良な市民の苦情は聞き入れる。」



112 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 18:04 ID:jegNyJvm

カスミ「もちろんそうするわよ。そんなのまで聞いてたらキリないもの。」


タケシ「それは助かる。」


当たり前の事だが、カスミもタケシの意見に賛同している。


カスミ「あと環境課からの報告なんだけど…最近この近辺の森や平原でポケモンの数が減ってるらしいの。」


タケシ「なにっ!?どのくらいだ!?」


カスミ「2匹くらいなんだけど、環境課が毎日管理してるけど減ったという報告よ。」


タケシ「密漁か……カスミ、その近辺に保安官の増員を指示してくれ。」


カスミ「わかったわ。」


タケシ「たとえ一匹でも探し出さなきゃいけない。どんなに小さくても悪だ、犯罪だ。絶対に洗い出してやる!」


カスミ「そうね、保安課にすぐ連絡をとるわ!」


タケシ「頼んだよ、カスミ。」


全ての管轄が役場であるため、そこの権力者であるタケシが何でも動かせるのだ。


その後は二人共普通の業務を終えて、定時を迎えた。


外に出ると初夏ということもあり、まだ明るく幻想的な夕焼けが広がっていた。



太陽が完全に沈んだころ、タケシとサトシ両方、それぞれの夜を迎えた。
113 名前:名無し1 投稿日:2015/12/04 18:05 ID:jegNyJvm

書き始めで申し訳ありませんが一旦落ちます(泣)
114 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 18:17 ID:iR8Y01lv
支援
115 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 18:49 ID:1NcggF9a
支援
116 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 19:38 ID:lFA5mUuk
支援
117 名前:名無し1 投稿日:2015/12/04 19:43 ID:jegNyJvm
皆さんちょっと夜中まで多忙なので遅くなりそうです(´;ω;`)

明日は仕事休みなので遅くまで書きますのでお許し下さい(´;ω;`)
118 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:28 ID:F1HwPlVZ
支援
119 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:28 ID:Nfs04sMO
支援
120 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:32 ID:yfL4EWoX
支援
121 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:34 ID:iR8Y01lv
支援
122 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:35 ID:iR8Y01lv
支援
123 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 21:39 ID:IpICe5rM
支援
124 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 22:32 ID:jpY3aJUm
支援
125 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 22:37 ID:CZuo7LCu
しえーん
126 名前:名無し1 投稿日:2015/12/04 23:14 ID:jegNyJvm
書きます!
127 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:20 ID:jpY3aJUm
待ってた!
128 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:21 ID:jegNyJvm


タケシとカスミが高級レストランで外食をしてる頃サトシたちも皆で食卓を囲っていた。


サトシ「すごいじゃないかケンジ!うまいよこの料理!」


ヒカリ「ほんとね!意外な能力を持ってたのね!」



ケンジは照れながら返事をする?



ケンジ「いやー、口にあったみたいで良かったよ!」


コジロウ「お前調理師目指した方良いんじゃないか!」


カガリ「………美味。」


ケンジ「ずっと一人暮らしで自炊してたから慣れてるんだよ。」


サトシ「ところでコジロウ、結成したのはいいが具体的に何から始めりゃ良いんだ?」


サトシはずっと疑問だったことを切り出した。
その疑問に他のメンバーも耳を傾ける。


コジロウ「考えたのだけど、まずは情報収集が必要だと思うんだよ。」


129 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:31 ID:jegNyJvm


コジロウはそのまま自身で考えた意見を続ける。



コジロウ「サトシとヒカリ、そして俺はこのRコーポレーションの営業マンとして各町のジムなどに回るんだ。」


サトシ「三人だけか?」


コジロウ「ああ、ケンジは最近まで協会関係にいたから顔を出すのはまずい。カガリは営業向きではないしな。サトシとヒカリが適任だと思うんだ。」


確かにサトシとヒカリは長旅や生活によって話す力は身についているのだ。


サトシ「ちょっと待ってくれ!俺だってカントー出身で色んな所で顔も知られてるんだぞ!?」


コジロウ「それを武器にするんだよ。だからこそサトシはあえて自らジムに回り知り合いというのを利用して営業するんだ。それっぽいだろ?」


ヒカリ「確かにそれだと協会側から見ても違和感のない営業マンと思われるね。」


コジロウ「そしてオフィス用品関係全般の会社だからな、ジム相手なら営業しやすい環境なのさ。」



サトシ「わかった、話はうまくつないでジムの奴らと仲良くなって何か情報を掴めば良いんだな?」


コジロウ「そのとおり!!些細な事でも良い、何気ない会話にポロッと出ることも良くあるしな」


サトシ「わかった。やってみるよ。」


コジロウ「ただこちらが、うっかりこの計画の事を
出さないようにしてくれよ?」


130 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:38 ID:jegNyJvm


サトシ「もちろんそこは把握してるぜ。」


ヒカリ「うまくやるわ。」


コジロウ「スーツとビジネスバッグは用意してある!後は名刺も今配る。」


そういいながらコジロウは席を立ち、引き出しを開けて名刺を取り出すとサトシとヒカリに配った。


その名刺はどう見てもごく普通の名刺で違和感もない。


サトシ「それっぽいな…」


ヒカリ「スーツ着てこれ渡されたら誰でも営業マンだと騙されるわね…」


コジロウ「ヒカリはカントー出身じゃないからな、偽名を使ってもらう。」


ヒカリ「ホシナと言う名前で営業すれば良いのね、わかったわ。」


コジロウ「そして場所なんだが………サトシはニビシティ、ヒカリはクチバシティ、俺はタマムシシティに向かおうと思うんだ。」


131 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:47 ID:jegNyJvm

サトシ「俺はニビシティって…タケシと会えってことか?」


コジロウ「そうだ、久しぶりの再会を装って営業をしてくれ。そしてまた仲良くなることもできるはずだしな。」


サトシは少しためらったが、今はコジロウを信じるしかない。


ヒカリ「私はクチバシティね?その理由もあるの?」


コジロウ「クチバシティの統括のマチスは女性にめっぽう弱いんだ。特に美人にはな。」


その理論で考えるとヒカリが適任だった。
あの頃の可愛さで成長してるため、かなり可愛いと言えるレベルだろう。


以前のまま青がかった透き通るような黒髪、整った顔立ちだ。
そこら辺のアイドルよりも見れる容姿だ。


ヒカリ「それは否定するけど…私もやってみるわ!」


コジロウ「まかせたぞ!」


ケンジ「すまないけど、僕はアジトにいるよ。」



カガリ「…………ご無事……でね。」





132 名前:名無し 投稿日:2015/12/04 23:55 ID:jegNyJvm

コジロウ「これも渡すよ。しっかり身につけてくれよ?」


コジロウがそう言いながら皆に手渡したのは腕時計だった。
見た感じは何の変哲もないデジタル式の腕時計だが…………


コジロウ「カガリ特性のレボリューションウォッチだよ。」


サトシ「何か特殊な細工があるのか…?」


コジロウ「左右に2つずつダイヤルがあるだろ?右上のダイヤルを押しながら喋ると、皆のウォッチに繋がるトランシーバーだ。」


コジロウが説明したことが皆のウォッチ越しに流れた。


ケンジ「すごいですね…」


コジロウ「特殊な改良電波だから絶対に盗聴はされないから安心してくれ。距離もかなり範囲があってここからジョウト地方あたりまで受信できるんだよ。」


ヒカリ「すごく便利ね。これは良い武器になるわ。」


コジロウ「次は今のダイヤルの下のやつを5回押してくれ!」



皆で言われるままダイヤルを5回押した。


133 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 00:02 ID:MmT3iMBt


すると微振動がなりウォッチに付いてる小さなLEDが赤く点滅した。


サトシ「赤く光ったけど、これはなんだ?」


コジロウ「これは危険スイッチってやつだな。点滅したら皆個人のポケフォンを開いてくれ。」


ポケフォンを開くと画面には地図が表示され文字が現れた。


コジロウ危機と


コジロウ「これは危機的状況に陷った時に使う機能だ。これを発動すると皆のポケフォンに連動してヤバイということが全員に伝わるんだ。GPS付きだからどこから発信してるかも分かるんだ。」


コジロウ「それでこの発信がきたら地図に表示された場所に皆で助けに行くことができるんだ。」


サトシ「それは考えたな、これで万が一があっても皆に知らせた上に助けも呼べるのか」


コジロウ「そうだ、ちなみに間違って発信した場合はすぐにまた5回押せば解除できる。」


134 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 00:13 ID:MmT3iMBt

コジロウ「あと左上のダイヤルを名が押しすれば、液晶が光を放つんだ。」


ケンジ「懐中電灯代わりになるんですね!」


コジロウ「それもあるが、敵に向けて光らせれば目くらましにもなる。かなり眩しいからな。」


サトシ「これも大きな武器になるな!」


コジロウ「ちなみにダイヤルを回すことで光量の調節ができる。適材適所で使い分けてくれ。」


ヒカリ「ほんとすごいわ。残った左下のダイヤルは何なの?」


コジロウ「そこのダイヤルも5回押してくれ。1番の見どころだ。」


そして皆それに従い、最後のダイヤルを押した。

135 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 00:20 ID:MmT3iMBt

押し終わるとウォッチ脇がスライドして穴が出てきた。


その穴から出てきたのはBB弾くらいの大きさのモンスターボールだった。


そして出た直後に普通サイズに変わった。


コジロウ「驚いたか?本物のモンスターボールだよ。外に出たのを認証すると手のひら大になるんだ。これでポケモンを仕込める。」


サトシ「こんなのまで開発するなんてカガリやるな!」


ヒカリ「これは世紀の大発明ね…」


ケンジ「ありがたく使わせてもらいます!」


カガリ「…………どう……いたしまして。」


コジロウ「さすがに仕込めるボールは一つだからな、ここぞという時のポケモンを仕込むと良いだろう。」


サトシ「わくわくしてきたぜ。いよいよ組織らしくなってきたな!!」


コジロウ「ちなみに防水性も優れてるから故障の心配もないから安心してくれ。」


136 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 00:27 ID:MmT3iMBt

コジロウ「とりあえずはそれだけだな渡すものは。」


サトシは早速腕に付けてみたところ、軽量も優れていて使いやすかった。


他の皆もしっかり装備した。


コジロウ「後は自由時間にしよう、サトシは開いてる部屋好きにしていいぞ。ある程度の家具もある。」


サトシ「わかった!」


コジロウ「あと外出は控えてくれ、無駄に動くのはまずいからな。」


サトシ「じゃあ早速部屋を使わせてもらうよ!ありがとう。」



コジロウ「なんだその……みんな……ずっと敵だったが…信頼してるぞ。」


コジロウは照れくさそうに言う。


ヒカリ「私だって同じよ?」


ケンジ「僕もです!」


カガリ「……………同意。」


サトシ「改めてよろしくな!頑張ろう!」


サトシの掛け声と同時に皆拳を突き上げ合わせあった。楽しそうな笑顔で。



ーーーーレボリューション本格始動開始!!


137 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 01:25 ID:879hkWCW
ほうこれは良SSだな
支援
138 名前:名無し蕎麦侍 投稿日:2015/12/05 06:55 ID:PD9V1MGx
支援
139 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 07:56 ID:qQY3QwfX
支ぇぇぇえええぇええん!!!
140 名前:名無し1 投稿日:2015/12/05 10:03 ID:MmT3iMBt
値落ちしてもうた……

週末は多忙なので今日は書けないかもしれません(´・ω・`)
141 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 10:37 ID:jD1ST7Te
面白い! 支援
142 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 10:52 ID:xDxLpMAQ
支援
143 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 11:01 ID:y25suNma
144 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 12:14 ID:RjVgjEIi
支援
145 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 13:15 ID:K7f3GwY6
支援
146 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 13:23 ID:jPsutpo0
支援
147 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 13:36 ID:NqJdMSto
支援
148 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 13:45 ID:YATQeLYn
期待 支援
149 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 17:00 ID:7pBqvlEc
支援
150 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 18:10 ID:oOCUGDD3
支援!
151 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 18:19 ID:ecZQp98K
時間が出来た時に続けて下さい♪
楽しみにしてます!
152 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 21:49 ID:SSsvP6h7
同じく
153 名前:名無し 投稿日:2015/12/05 23:21 ID:YATQeLYn
支援
154 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 01:36 ID:sv1D6YJ3
支援
155 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 07:22 ID:Xo8NeYNK
支援
156 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 08:40 ID:enLEnX2a
終わり?
157 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 09:29 ID:Omhh7kfK
>>156 主が忙しいだけらしいから終わりではないよ
158 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 10:27 ID:bJ8RKNqQ
支援
159 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 12:52 ID:TXKSiqfv
支援しすぎわろた、でも支援
160 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 13:51 ID:sv1D6YJ3
支援
161 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 14:52 ID:jkyDijJt
ゆっくりだいいので続けて欲しい 支援
162 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 16:37 ID:c9vk4OSi
期待
163 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 17:01 ID:vgeQkqFB
支援

164 名前:名無し1 投稿日:2015/12/06 19:02 ID:HI5M2jIl
2日近く放置して申し訳ありません…
お待ちして頂いた方が意外にも多くて感謝します!


もちろん途中で投げ出さずに書きます!
165 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:13 ID:HI5M2jIl

解散後はサトシは与えられた自室で過ごしていた。



部屋は一人暮らしには申し分の無い広さであらゆる生活家具が置いてあった。


サトシ「すげー!バスルームも豪華だな!」


バスルームに足を踏み入れ、備え付きの鏡で自分を見つめた。


サトシ「ちょっとこれはまずいな…」


鏡に映った自分はとても酷かった。
長年身だしなみなんて整えてなく、散らかった無精髭にボサボサの髪の毛。


サトシ「いっちょやるか!」


幸い、鏡台には身だしなみを整える道具は揃っていた。


サトシはひげを剃り、髪の毛も切ってシャワーを浴びた。



再び鏡を覗くと見違えるような好青年が映っていた。


サトシ「これなら営業マンっぽくは見えるかな?あれじゃダメだもんな。」


サトシは鏡に映る姿に満足してリビングにいき、くつろぎだした。


様々な想いが巡るが、後悔や不安はまったく無かった。
明日から始動する計画にただ胸を踊らせていた。


166 名前:名無し蕎麦侍 投稿日:2015/12/06 19:16 ID:2WvDsJ7V
支援、頑張って
167 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:21 ID:HI5M2jIl

サトシが自室でくつろいでいると、部屋をノックする音が聞こえた。


サトシ「ケンジのやつ寂しくて絡みにきやがったか?」


そんな事を呟きながらドアを開けると予想外にもヒカリが立っていた。


ヒカリ「暇だから遊びにきたわ。」


ヒカリはそう言うと上がり込みリビングのソファに座り込んだ。


サトシ「おいおい、どうしたんだよ?」


ヒカリ「別に?あ、イメチェンしたんだね!こっちの方が全然良いよ!」


ヒカリはサトシを見るなりすぐに気づきそう言った。


できるなら最初からこの姿で再会したかったが…



サトシ「ありがとう!…………なんていうか、その……しつこいようだけど、久しぶりだな。」



ヒカリ「ほんとね!10年以上だもの!元気してたの?」



サトシ「いや、クズ同然だったよ。この年で職歴すら無かったからな。」


ヒカリ「クズなんかじゃないよ、前の世界が当たり前な世界だったから。」



2人とも緊張からか他の感情からかは分からないが、まだ慣れない様子だった。


168 名前:名無しABC 投稿日:2015/12/06 19:21 ID:rTzVUIxm
頑張れ。大期待
169 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:30 ID:HI5M2jIl

ヒカリ「本当に再会できて嬉しい……ずっとあの旅の事は忘れないもん……」


それはサトシも同じ想いであった。


サトシ「俺もだよ。お前の事はずっと心配だった。どんな苦しい時も大丈夫なんて言って強がる奴だからお前らは。」



サトシがそう言うとヒカリは赤面しながら、否定をした。


ヒカリ「はあ?ちーがーいーます!!」


こんな強がり方も当時から全然変わってなく、サトシは安心した。


サトシ「なんで顔赤いんだよ?」


ヒカリ「ちょ、調子悪くてちょっと熱があるのよ!」


ヒカリは慌てて言い訳をしたがサトシは真に受けてしまった。


サトシ「ってマジかよ!ちょっと待ってて、薬箱はーと……」


サトシは急いで薬箱を探しだす。


ヒカリ「………あんたも相変わらず鈍感なんだから。」



ヒカリは必死に薬箱を探すサトシの後ろ姿を見ながらボソッと呟く。


サトシ「ん?なんか言ったか?」



ヒカリ「いや、薬飲むほど酷くはないって言ったのよ!」


サトシ「そうか、なら良かったよ。気をつけろよ体調には。」



サトシのその返しにヒカリは軽くため息をついたが、同時に笑顔も見せた。


変わらないサトシにヒカリも安心したのだ。





170 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:36 ID:ugI9ctH8
期待
171 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:38 ID:HI5M2jIl

ソファは一つしか無いためサトシはヒカリの隣に座って色々な思い出を語り合った。


サトシ「しかしお前はコーディネーターの夢を叶えたんだからすげーよ。」


ヒカリ「今となっちゃ何も残らなかったけどね………」


サトシ「ヒカリはあの時からその夢を最初から一途に追ってたからなあ〜!」


ヒカリ「サトシはずっといつでもバトルのことばっかだったわね!」


サトシ「おかげでポケモンマスターなんかに成れず仕舞いだったしな……あれだけ旅で修行しても協会の採用試験は受からなかったし。」



実はサトシは改正直後、ポケモンリーグの採用試験を受けていた。


バトルの実技試験等で手応えは掴んだが、不採用だった。


ヒカリ「そう……でもあんなに純粋にポケモンを追うサトシはかっこよかったよ。」


ヒカリはお世辞を装ったが、心からの本音だった。 



サトシ「てかよ、お前の事だし年齢的にも既に結婚してると思ってたよ。」


172 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:47 ID:HI5M2jIl

ヒカリ「あははは!ないない!結婚なんて!」


サトシ「だってお前当時からいろんな奴からアピールされてたじゃんかよ!ほらあいつとか!ケンゴだっけ?」


ヒカリ「あー確かに猛烈アピールだったわね、あれは。」


サトシ「てっきりそいつらと結婚してたりとか考えてたよ。」


ヒカリ「どー見てもあいつらはただの友達としか見れなかったのよ!それに、私今まで男の子とお付き合いすらしたことないのよ?」



サトシ「えーーっ!」



サトシは驚愕した。この容姿で内面も良い女だから誰かと交際経験くらいはあると思っていた。


ヒカリ「驚きすぎ……確かにキャバ嬢の経験はあるわよ?でもお金のため。それだけよ。言いよってくる男なんてどーでも良かった。」


サトシ「なるほどな…でも彼氏がいないだけでさ……その偏見じゃないけどキャバ嬢って…」


ヒカリ「言っておきますけど、私体を売るようなことはしてないわよ!!キャバはただお客さんと話するだけ、それ以上はないわ。」



サトシ「良かったぁぁ………」



ヒカリ「あら、どういう意味かしら?」


ヒカリはニヤニヤしながらサトシに問い詰める。



サトシ「ばっ、馬鹿!ただ昔の仲間がそうなってたら嫌だなって思ったんだよ!」


ヒカリ「はいはい、心配ありがとね!」



サトシは口端ではそう言うが、内心ではどこか言葉に出しづらい感情は少なからずあった。
ほんとに良かったと胸をなでおろした。

173 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 19:57 ID:HI5M2jIl

ヒカリ「それに、コーディネーターの夢を追うことでいっぱいだったしそんな彼氏つくる暇なんてなかったし。」


サトシ「俺も、彼女なんて作れる立場じゃなかったからね。」



サトシのその答えにヒカリも安心していた。
お互い仲間とは別の感情を少なからず抱いていたことは確かであった。


ヒカリ「それにいくらアピールしても好きな人と付き合いたいしね〜。」


サトシ「まあ焦らずゆっくり探せばいいよ。お前は良い奴だから応援するからさ。」


ヒカリ「サトシこそね?」


サトシ「俺はそんなこと考える余裕はないなー…まずはレボリューションで目標達成してからだな。」




その思いはヒカリも同感だ。
ヒカリの意志も固く、絶対にやってやる!と強く誓っていた。


サトシ「達成してそんな余裕出てきたらヒカリでも貰おうかな!」



サトシは無邪気に笑いながら言った。
その言葉と笑顔にヒカリはまた赤面した。


ヒカリ「ば、馬鹿ねッ!まずは目標達成してから言いなさいよ!」


174 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 20:05 ID:HI5M2jIl

サトシ「な、なんだよ!?」


ヒカリ「別に!なんか熱が上がってきたみたいだから今日は帰って寝るわ!」


サトシ「そうか、暖かくして寝ろよな?」


ヒカリ「わかってるわよ!明日ちゃんと起きなさいよ?」


サトシ「なんかあったら起こしにきてくれ!おやすみ!」


ヒカリ「はいはい、おやすみ。」


ヒカリはちょっと不機嫌そうにドアを閉めて自室に戻っていった。


サトシ「な、なんだよあいつ…女ってわかんねーな…」



ヒカリは不機嫌を演じたが内心まんざらでもなく実はどこか嬉しかったのかもしれない。

またサトシを起こす機会が来るなんて思わなかった。


どこか心にある不思議な感情も今はヒカリの心に閉じ込めておくことにした。


自室に向かい廊下を歩きながらそう考えていた。



ヒカリ「そうねサトシ、まずは皆で目標達成しなきゃ!!」


その後はヒカリも就寝し、他のメンバーもそれぞれの思いを抱いて朝を待った。


175 名前:名無し1 投稿日:2015/12/06 20:08 ID:HI5M2jIl
一旦休憩…

ちなみにゲオからポケモンのダイパ編を借りてきて今見てます

どうしてもヒカリちゃんとサトシのコンビが見たくて…w
176 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 20:46 ID:GYMhJSko
期待 支援
177 名前:名無し1 投稿日:2015/12/06 21:19 ID:HI5M2jIl


〜〜〜〜♪



朝日が登りまた新しい1日が訪れた頃、勢い良くサトシのポケフォンが鳴り響く。


就寝前にアラームを設定したのだが、一向に起きる気配はない。


相変わらずの寝坊癖だ。


既に皆は集合ルームへ集まっていた。



コジロウ「サトシはまだ来ないのか…」


ケンジ「あはは、相変わらず寝坊してるんだよきっと!」


ケンジも呑気に笑いながらそう言う。


ヒカリ「笑ってる場合じゃないでしょ!あれ程言ったのに!」


コジロウ「仕方ない、ヒカリ起こしてきてくれ」


ヒカリはブツブツいいながら廊下を歩きサトシの部屋へ向かう。


ヒカリ「まったく…ほんっと無駄なとこまで相変わらずなんだから!」


ヒカリはサトシの部屋を空け、寝室に行くと案の定サトシは呑気に寝ていた。


ヒカリ「…………。」



ヒカリは無言でサトシの布団を剥がすと驚いたようにサトシは起きた。



サトシ「な、なんだよヒカリ!乱暴だぞ!」


ヒカリ「なんだじゃないでしょ!もうとっくに集合してるんだから!!」


サトシはウォッチで時間を確認した。


サトシ「あーーー!!やっちまった!今すぐ着替える!先いっててくれ!」



サトシは猛スピードで身だしなみを整え、着慣れないスーツに袖を通しバッグを持ち部屋を飛び出した。


サトシ「名刺にポケフォンにウォッチもつけて、急がなきゃ!」







178 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 21:36 ID:HI5M2jIl

サトシ「みんな、ごめんごめん!」


コジロウ「まあ気にするな。誰でも寝坊くらいあるさ!」


ヒカリ「たまにじゃないわ!毎回よ!」


サトシ「な、なに!!」


ケンジ「まあまあ、落ち着いて2人とも…」


ケンジが間に入り二人をなだめて場は収まった。
サトシもヒカリも両方このやり取りにも懐かしさを感じていた。


コジロウ「よし、では昨日言った通り動いてくれ頼んだぞ!終わり次第ここに集まってくれ、なにかあれば連絡を頼む。」


ケンジ「みんな頑張ってね!」


カガリ「………健闘を…………祈る……ね」



サトシとヒカリは同じタイミングで外へ出だ。
朝の日差しが二人を包む。



サトシ「いやー!どうだ?リーマンっぽいか?」


サトシはそう言いながらのポーズをとる。


ヒカリ「そうね、中々いい感じだと思うわ!」


そう言うヒカリもスーツが似合いうまく着こなせている。



バス停までは一緒に向かうが、そこからは別方向なため別れた。


サトシ「じゃあな、俺は自転車でいくから!変な男に気をつけろよ!あとドジるなよ!」


ヒカリ「だいじょーぶ!」


サトシ「お前の大丈夫は危なっかしいからな!」


ヒカリ「うるさいわね!じゃあバスが来たから行ってくるわ!」


サトシ「おう!またな!」


ヒカリはバスから手を振り、サトシも手を振る。
旅で別れた時もこんな感じにお互い手を振り合った事を思い出す。


だが、今回はお互い帰る場所がありいつでもそばにいれる。


サトシとヒカリも妙な安心感を持ち。
目の前の計画に進む。


179 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 21:45 ID:HI5M2jIl


サトシは支給された自転車にまたがるとペダルをこぎだした。


サトシ「今はマッハ自転車なんてのがあるんだな、スピードが段違いだ。これならニビにも楽に行けるな!」


サトシは風を切り街を抜けていく、新しい風がサトシを包む感覚だった。


更に自転車だと近道がかなりあるのでバスより早く移動できることをサトシは知った。


サトシ「今はお月見山付近か、あとひと踏ん張りだな!!」



ポケウォッチはマップまで正確に記されているため不便しなかった。
何事もなくスムーズにニビシティにつくと駐輪場に自転車を置きサトシは歩き出した。



サトシ「ニビジムは…あっちだな。しかしなんだかタケシと会うのは緊張するな…」


そんな事を考えてるうちにジムが見えてきて、サトシは深呼吸した後中に入った。


サトシ「ほんとに役場なんだな今は…ポケモン要素はもう無いや…」


サトシは久々のジムを見て内部の造りに驚いた。



サトシ「まずは受付か…すいませーん!」


受付窓には担当の青年がいてサトシに気づくとすぐに対応してくれた。


180 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 21:53 ID:HI5M2jIl

受付「はい、どういったご用件でしたか?」


サトシ「初めまして、私はRコーポレーションのサトシと言います宜しくお願い致します。」


同時にまずサトシは名刺を受付に渡す。


受付「はい……Rコーポレーションさんですね。何かありましたか?」


サトシ「実は我社ではオフィス用品の販売やメンテナンスに修理までしてるのですが、ニビシティジム様でも何かそういった事がありましたらなと思いまして……担当の方をお願いできますか?」


サトシは噛みそうになりながらもハッキリとセリフを言った。


受付「そうですね、私では担当出来かねる事ですので只今ジム長のタケシさんに連絡を入れますので二階に行ってもらってジム長室をお尋ね下さい。」



サトシ「わかりました、ご丁寧にありがとうございます。」



サトシは案内された階段を登り色々眺めながらジム長室に辿り着いた。


当たり前の事だがいざこうなると緊張してしまう。



サトシ「この扉の向こうにタケシが………行くっきゃねえ!!」



サトシは扉をノックすると、「どーぞ」と言う声がした。


サトシ「失礼致します!」



サトシは直ぐ様扉を開け、深々とお辞儀をした。


181 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 22:04 ID:HI5M2jIl


中に入るとタケシが椅子に座りパソコンをいじっていたが、こちらに気付くと驚いた顔をした。


タケシ「ま、まさか、ちがう…嘘だろ?」


サトシ「お久しぶりです、タケシさん。お時間頂けますか?」



サトシはタケシ相手に使い慣れない敬語を精一杯使い対応した。

本当は昔のように気さくに話したい所だが、お互い立場や差もあるため仕方がないのだ。


そしてヒカリ同様に10数ぶりの対面である。


タケシ「間違っていたら申し訳ありません、サトシという方ですか?」


サトシ「ええ、ご無沙汰しております。Rコーポレーションのサトシと言います。」


サトシはタケシに名刺を渡した。


タケシ「驚いた…とりあえず座ってくれ。」


それに従い、タケシと対面する形でサトシは椅子に座った。


タケシ「どうしたんだよ急に……あ、とりあえずお前の敬語は何かむず痒いから普通で構わないぞ。」



サトシ「ありがとうございます。……では、久しぶりだなタケシ。」


タケシもかつての仲間に感動している様子だったのだ。


タケシ「聞きづらいことだが、風のたよりでお前は引きこもってたと聞いたが。」


サトシ「恥ずかしい限りだ…でもいまはRコーポレーションに雇ってもらってちゃんと働いてるよ。」



タケシ「そいつは良かったよ!やっぱり働かないとな。最近は仕事が無いとか言う奴らが多すぎて参っていたんだよ!自業自得なのにな、でもサトシが心入れ替えて仕事してることを知れて安心したよ!」




タケシの一言一言がサトシに突き刺さったが、サトシは気にせずに対応した。


182 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 22:15 ID:HI5M2jIl

サトシ「そこで、このジムの代表でもあるタケシにお願いがあってな……」


タケシ「なんだ?」


サトシ「我社ではオフィス用品の販売からメンテナンスまで何でもやってるんだ。そこで何かここでほしい物や修理する物があれば是非うちに任せて欲しいと思ってな。」



同時にサトシは色々なカタログやパンフレットをデスクに並べた。


もちろん全てカガリが作成した物である。


タケシ「ほう……色々あるんだな。」


サトシ「ああ、それとインテリアコーディネートも承っているから是非と思って。」


タケシはカタログに目をやりながら、サトシと会話をする。


タケシ「正直助かるな…色々用品で足りないのとかあるんだが業者が少なくてな…」


サトシ「用品の種類と数はどこにも負けない自信があるぜ。」


タケシ「ちなみにだが、パソコンの修理とかも頼めるのか?」


サトシ「もちろん、何でもできるよ。」



タケシの顔色と反応をサトシは伺うが、どうにか良い印象を与えられたみたいでサトシは一安心していた。


タケシ「色々頼みたい事があってな、ちょうどよかったよ。」


サトシ「ありがとうございます。後は名刺に書いてある番号に電話くれればいつでも対応するよ。」



タケシ「分かった。しかし久しぶりだな!今お茶を入れさせるよ。」


そう言うとタケシはポケフォンを取り出し電話をした。



タケシ「もしもし、カスミか。ジム長室にお茶を入れてほしいんだ。ああ、頼むよ。」



タケシは電話を切った。


どうやらカスミとも対面するようだ。



タケシ「お茶じゃなくてコーヒー入れてくれるってよ、待っててくれ。」


サトシ「すまないな。」


183 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 22:26 ID:HI5M2jIl

5分程タケシと談笑しながら待つと部屋がノックされた。


カスミ「お待たせしました、コーヒーです!」


カスミは普通にテーブルにコーヒーを置く。
どうやらまだ気づいて無い様子だ。


タケシ「カスミ!気づかないのか?」


カスミ「え?あっ!」


カスミはサトシと目が合うとようやく気づいてくれたみたいだ。


カスミ「サトシ!?なんで?えー!久しぶり!」



サトシ「久しぶりだねカスミ。」


タケシ「今はオフィス用品会社に勤めてるようですうちに営業できてくれたんだよ。」


カスミ「そーだったの!久しぶりね本当に!」


サトシ「今更だけど結婚おめでとう二人共!お似合いだよ!」


タケシ「いやー、ありがとうな!」


カスミ「あの時はこんな風になるなんて考えなかったけどやっぱ変わるのよね。」


タケシ「サトシはどうなんだ?」


サトシ「俺はまだ入社したばかりだし、今は仕事が恋人かな!」


そう言ってサトシは笑った。
これも中々好印象なようだ。


タケシ「まあそうだよな、ぜひ頑張ってくれよ!!」


サトシ(そろそろ聞ける雰囲気だな……)


サトシ「ところで協会としてはどうなんだタケシは?」


突然の質問だが、前振りが良かったため違和感はなくタケシも何も疑わずに話しだした。

184 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 22:28 ID:HI5M2jIl

ふう…ssって各側は結構難しいんですね!
かなり書いたつもりでも全然進まないorz
185 名前:名無し 投稿日:2015/12/06 22:58 ID:klAEsB6F
お疲れ様です!ゆっくりでいいので、楽しみにしてます
186 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 01:13 ID:M5JKUShc
気長に待つよー
187 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 05:45 ID:SNp8XaPD
期待
188 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 07:29 ID:dybN5BWz
がんばれー期待してます
189 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 11:51 ID:jWPWHpBj
すごく
面白い
期待
190 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 16:43 ID:DW99fivq
期待してます
頑張ってください
191 名前:名無し1 投稿日:2015/12/07 17:32 ID:XBNSP21b


タケシ「いやー大変だよ本当に。中央区の取り締まりを任されていてねニビシティ以外のことも俺が担当しているんだ。もう忙しくて……」


中央区とはニビシティ、タマムシシティ、ハナダシティ、ヤマブキシティのカントー地方の中央に位置する町の総称である。


サトシ「じゃあかなりのお偉いさんなんだなタケシは!」


タケシ「いやいや、とにかく大変だよ毎日。」


つまりタケシはポケモン協会においても、大幹部とも言える存在なようだ。


サトシ(これは良い事を聞いたぜ…もうちょい聞いてみるか…)


サトシはタケシを騙してる罪悪感を感じたが、致し方るまいと自分に言い聞かせた。



サトシ「へえー、すごいな俺には全くわからない世界だ!」


タケシ「ははっ、といっても協会も各幹部に任せきりで本部は殆ど動いてないけどな。」


サトシ(っ!!これは重要ワードが得られるかも知れないな…)


サトシ「まあまあ、偉い方達は政治活動や内面的な事でいっぱいなんだろ?」


サトシは当たり障りなく慎重に言葉を選びタケシとの会話を繋げる。



タケシ「まあ、おかげで中央区はもちろん他の区まで俺が動かせるようになってはいるが…どうも気持ちも休まらなくてね。」


サトシ(ありがとよタケシ、かなりの収穫は得たぜ……)



サトシ「おっ!是非より良いカントーの秩序を作ってくれよな!」



タケシ「うむ!もちろんだ!悪は全て排除するようにしてるよ!」


192 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 17:42 ID:XBNSP21b


サトシ「ん?なんだまだカントーに悪人なんて存在するのか?かなり良い方向に進んでると思うんだけどな……」


タケシ「どこにでも悪はのさばるさ。無労働者はもちろん未だにポケモンを所持したり密漁も起きている。まだまだ完璧ではないんた。」



サトシ「なるほどなぁ、俺は何とか職につけたが結構困ってる奴が多いみたいだな。」


タケシ「そうなんだ。何も努力も勉強もしてこなかった奴らが自業自得の末に協会に八つ当たりをして来るんだ。」


サトシ「……そうか。」


サトシは全て自分に突き刺さった。


タケシ「おっとすまんな、熱くなっちまって…」


カスミ「ほんとよ!サトシにこんな話しても仕方ないでしょ!」


サトシ「カスミ、タケシも色々抱えて疲れてるんだよ!」


タケシ「サトシありがとな!」


サトシ「そんな疲れてるタケシに是非!我社のこの観葉植物等でインテリアを考案してリラックスできる空間を作ってくれ!」


サトシはタイミングよく仕事の話に戻すことで違和感の無い流れに完璧に導きだした。


タケシ「なるほだ、いやー1本取られたな!」


カスミ「ほんとうまいんだから!サトシは!」



サトシ「とりあえずカタログは置いてくから二人で決めてくれ、注文お待ちしています!」


タケシ「色々欲しい物はあるからな、近々また来てもらうよ。」


サトシ「あぁ、頼んだよタケシ!じゃあ次の会社に営業頼まれてるからそろそろお暇させてもらうよ。」


カスミ「大したおもてなし出来なくてごめんね。またね!」


サトシ「では、失礼します!」



サトシは最後に一礼をして見送られながらニビジムを後にした。

思ったよりの大収穫にサトシは心の中でガッツポーズをした。

193 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 17:55 ID:XBNSP21b


タケシ「…カスミ。とりあえず他の部署にカタログを見せながら何か欲しい物は無いか意見を取ってきてくれ。」


カスミ「分かった。後で書類にまとめて持ってくるわね。」



カスミはタケシからカタログを手渡されると、階段を降りていった。


そしてカスミがいなくなるのを確認したタケシは自室のパソコンを開いた。



タケシ「……Rコーポレーションか。」



タケシは大幹部という立場なためカントー全域のあらゆる情報が事細かく自身のパソコンに収められている。



タケシ「ふむ……会社登録も済んでいるし協会の許可もしっかり得ているな…。」


もちろんRコーポレーションの情報も入っている。




タケシ「つい取り乱して色々話してしまったが……思い過ごしか。サトシはただ営業してるだけに見えたし…サトシは白…だな。」



実は後から疑いの心があったがらサトシのうまい営業トークと、コジロウの先を読むしっかりとした正式な会社設立をしていたため、この場はうまくかいくぐったのである。


タケシ「そうだな!今はサトシは会社に貢献しようとしてる見上げた善人だ!今度改めて食事でも誘おう。」



タケシが少し見せた疑いの心は完全に拭われた。
レボリューションには嬉しいことに、現時点では懐かしき友といった印象のようだ。 

194 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 18:13 ID:XBNSP21b


ーーーークチバシティのとある喫茶店にて



マチス「モチロンたくさん注文するよ!Youとも仲良くナリタイ!」



ヒカリ(……本当にグイグイ来るわねこの人。)



ヒカリはクチバジムを訪れすぐにマチスに気に入られ喫茶店に誘われていた。



ヒカリ「ええ。是非またお茶をしながら商談をして頂けると幸いです。」


マチス「ヒュー!ベリグッドホシナ!」


マチスは気に入るどころか完全にヒカリを口説いていた。
マチス自身も既に40代中盤、しばらく女っ気は無かったのだろう。



マチス「ミーと一緒にいればナンデモ手に入るヨ!」


ヒカリ「どういう意味でしょうか?」


マチス「ミーはクチバにシオンにセキチクの統括!マネーもたくさんあるヨ!」


ヒカリ「それはすごいですわ。ではマチスさんはその町は好きに動かせるのかしら?」



マチスはアホみたいにベラベラ自分かは話すため、ヒカリが大胆な質問をしても全く疑いすらしてこない。



マチス「今行った町ナラ、ミーの好きにできるyo!!」



ヒカリ(なるほどね、カントーの東部はマチスが統括ね。つまり協会の大幹部。こらからも色々聞けそうだわ。)


マチス「うーん!good!ホシナビューティー!!!」


ヒカリ(ケンゴ以上にガツガツくるわね…苦手なタイプだけど仕方がないわ…)


ヒカリ「ところでマチスさん、協会本部はどこにありますの?営業のために知りたくて…」


195 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 18:25 ID:XBNSP21b

マチス「ポケモンリーグの場所と変わらないヨ!ミー自身あまり本部とは連携してないヨ!」


ヒカリ「そうなんですか……」


マチス「本部も何考えてるから正直ワカリマセーン!でも、ミーに任せてくれてるからラッキーね!!」


ヒカリ「何か本部は陰謀でもあるんですか?」



マチス「イヤー、ナントモ言えない!ただ噂によると我々にも言えない大掛かりな事カンガエテルみたいだヨ!詳しくはミーも知らない!」



ヒカリ(!!なるほどね…)



マチス「タブン、裏はあると思うヨ!知っても意味ないカラ深くは関わらない!」


ヒカリ「そうなんですか……すみません一旦こちらの話に戻して良いですか?」



マチス「これは失礼シタネ!」


ヒカリ「是非我社の提案するコーディネートを検討してみてください。」


マチス「YES!!ホシナと会えるならタクサン注文する!」


ヒカリ「もちろん、ここの町は私ホシナが担当致しますよ。」


マチス「またブランチしながらトークするの楽しみにシテルネ!」


ヒカリ「ええ、私もです。本日は貴重なお時間ありがとうございます。それでは今日はここで失礼致します…スケジュールがいっぱいなので…」



マチス「モチロン!待ってるヨ!マタネー!」


ヒカリはバス停までマチスのバイクで送ってもらい、また会う約束をしてクチバシティを後にした。



196 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 18:42 ID:XBNSP21b
一旦落ち
197 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 19:37 ID:XBNSP21b

時刻は昼を回っていた頃、サトシはアジトに到着した。


ドアが開くと従業員たちが挨拶をしてきた。
この従業員たちもコジロウの元部下だったり仲間だったりの人たちである。



システムを認証して地下へ降り、大部屋に入るとコジロウとカガリがパソコンをいじっていた。



コジロウ「おっ、サトシ早かったな。もう終わりか?」


サトシ「中々うまくいったぜ!ヒカリはまだなのか?」


コジロウ「ここにはまだ来てないから、まだかかると思うよ。」


サトシ「色々聞けたよ。」


コジロウ「良くやった…とりあえずヒカリが戻り次第集合してまとめよう休憩しててくれ。」


サトシ「わかった。ところでケンジは?」


コジロウ「ポケモン育成ルームにいるよ。そろそろ皆にポケモンを渡したいからな。」



ポケモンか…久しぶりだ…


サトシ「へへっ、楽しみにしてるぜ。」


コジロウ「まあ、カントーのポケモン中心にはなるけどな…」


そう、他の地方からポケモンを持ってくるとなるとリスクを伴うためカントー地方のポケモンが1番低リスクで入手可能なのだ。

198 名前:名無し1 投稿日:2015/12/07 22:03 ID:XBNSP21b

サトシ「ところでヒカリのやつ遅くないか?」


コジロウ「そう焦るなよ!ここからクチバシティも距離あるだろ?」


サトシ「そうだけどよ…」


コジロウ「ずいぶんヒカリが気がかりなんだな?」



コジロウはニヤニヤしながら尋ねる。


サトシ「ばっ、万が一しくったら計画が台無しだからな!」



サトシは慌てて否定はしたが、モロに図星であった。


カガリ「あら………ヒカリ………帰ってきたみたい」



カガリのモニターには入口のカメラの映像が見えるようだ。


サトシは安心し、ドアが開くのを待った。



ヒカリ「ただいまー!つかれたー…」



ヒカリはソファに倒れこむ。


サトシ「大丈夫かよ!?」


ヒカリ「平気!ちょっと遠かったからね」


ヒカリも久々に遠出をしたようでだいぶ疲労はたまったようだ。




199 名前:名無し1 投稿日:2015/12/07 22:15 ID:XBNSP21b

コジロウ「さあ、みんな揃ったことだし情報をまとめようか!」


コジロウは仕切りだした。
いつの間にかケンジも集まっていた。


サトシ「ニビは…………で…………となってるみたいだよ。」


サトシはタケシから聞き出した情報をありのまま伝えた。


コジロウ「なるほどな………ヒカリの方はどうだった?」



ヒカリ「それが意外にたくさん聞けてさ……………で…………らしいの!」



ヒカリもマチスとの会話や様子をコジロウに伝えた。


コジロウ「よしわかった。カントーの中でも区画に分けられていて、中央区はタケシが東部はマチスが統括で動かせるんだな?」


サトシ「そうみたいだな、となると西部の統括も別にいるようだがそこまでは聞けなかったんだ。」


ヒカリ「私も西部のほうまでは会話に出なかったわ。」



コジロウは顎を手で触りながら口を開く。


コジロウ「タケシはどうやら立場もあり完全に協会に染まり正義の塊みたいになってて、マチスは意外にやりたい放題でヒカリにがっついてるんだな……?」



サトシ「そうなるな。タケシはこちらに引き込むのは無理そうだ。」


タケシ相手にはせいぜい情報を聞く出す程度しか無理だとサトシは悟る。


ヒカリ「マチスも引き込むのは無理があるわ。」



コジロウ「よし、まとまった。話すぞ!」


コジロウは急に真剣な表情に変わり皆に伝える。
いよいよの組織らしい言動に皆、緊張が走る。


200 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 22:27 ID:XBNSP21b

そして続けてコジロウが話し出す。


コジロウ「いいか、皆。クチバシティを乗っ取るぞ!!」


その意外な答えにメンバーは顔を合わせとまどっている。


コジロウ「ケンジ、クチバのことを説明してくれ。」


そうコジロウに言われるとケンジは中心に立ち説明を始めた。


ケンジ「えっとですね、クチバシティいや、カントーの色んな町に我がレボリューションのメンバーが散らばっているのです!各自で情報を集めたりその他の業務をこなしてます。」


サトシ「そうだったのか、続けてくれ。」


以外にもメンバーは数多く存在していた。
だがサトシたちと違い完全隠密な行動をしていたのだ。


ケンジ「クチバシティのジム…つまりは協会関係にもレボリューションのメンバーが紛れているんですよ。」


サトシ「なんだって!?」


これも驚愕だった。
その事実以上にコジロウの先を読む行動力であった。


昔はドジばかりしていたが、さすがはロケット団幹部間でなった男。
かなり頭は切れるようだ。


ケンジ「シンっていう奴なんだけど、クチバジムでも立場は上で市民からも中々支持されてるんだ。ちゃらんぽらんしてるマチスよりもね。」


コジロウ「そう言う事!シンはエリートなくせにロケット団で俺の部下だったんだ。学歴もあるから協会にスパイとして送り込んだんだよ。」


ヒカリ「すごい……」



コジロウは今や頼れる存在だ。
サトシ達もコジロウを見直し出した。




201 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 22:42 ID:XBNSP21b

コジロウ「ヒカリを気に入った様子だから今後もヒカリは頻繁にマチスと会ってもらい情報を聞きつつ、悪事も聞くんだ。奴のことだからなきっと悪事も働いてるに違いない。」


ヒカリ「聞き出すのも簡単だわ。やってみる!」


コジロウ「あとな、ギリギリのラインまでお互いの距離を縮めて接触してほしいんだ。」


ヒカリ「どういうこと?」


コジロウ「ようはセクハラを誘うんだ。悪事も聞き証拠も集め…決め手に我社の社員にセクハラを働いたと協会に証拠を上げればマチスは間違いなく失脚し、選挙で次の統括にはシンが選ばれるだろう。それが今回の目標だ。」



ヒカリは気が進まなかった。それもそのはずでヒカリにも万が一のリスクはあるからだ。


ヒカリ「でもこれも真の社会を創るため、もちろんやるわ。」


ヒカリは真っ直ぐコジロウを見る。



コジロウ「すまんな……ただ何より自分を1番に考えてくれ。お前の心に傷はつけたくない。襲われそうだったり何か危険があったらウォッチで危機信号を出してくれ。すぐに駆けつける。」


ヒカリ「わかったわ…もちろん、あんな人に体は差し出さない……ギリギリのラインまでは頑張る。」


コジロウ「すまんな、もちろんウチはメンバー第一の組織だそこは信用してくれ。」


ヒカリ「もちろんよ。皆で創るんでしょ?」


コジロウ「そうだな……ということでいいかサトシ?」


サトシ「なんで俺に聞くんだよ!」


コジロウ「ヒカリの事はお前が守りたそうだからな?」


またコジロウはニヤニヤしながらサトシをからかうように聞く。


サトシ「ばば、ばか!」


ヒカリ「べ、べつに平気よ!」


ヒカリも赤面しながらそう言う。

202 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 22:53 ID:XBNSP21b

コジロウ「そういうことで、まずクチバシティを取り東部は俺らの好きに動かせるようにする!」


サトシ「なんかすげーな!やってやろうぜ!」


ヒカリ「やり方はあれだけど、もちろん私もよ!」



ケンジ「ははっ、僕はまだ活躍できないけどカガリと裏でサポートするよ!!」


皆で手を合わせ合い結束をした。


コジロウ「よし、昼飯みんなで食ってからとりあえず長い休憩にしよう!俺はその後にタマムシシティに行かなきゃいけないからさ。」


ケンジ「よーし!腕をふるまうぞ!」


ケンジは、はりきりながらエプロンを着てキッチンへ立った。


ヒカリ「ほんとケンジはお抱え料理人みたいね……」


サトシ「まあこれもサポートだし!」


もちろんケンジの能力はまだ発揮してないだけで、他のものでは代わりにならない能力を持っている。


サトシは一旦ヒカリと部屋でくつろぐことにした。

203 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 22:59 ID:XBNSP21b

ーーーヒカリの部屋にて


サトシ「やっぱ女の部屋はちげーな!キチンと整理されてるし!」


ヒカリ「私は誰かさんと違いますから!」


サトシ「なに!?この野郎!」


ヒカリ「野郎じゃないわよ!女の子に失礼よ!」


サトシ「子ではないだろもう!」


ヒカリ「なによ!失礼ね!」


久々にふざけ合ったが結局サトシが謝った。


サトシ「あのさ、マチスに気をつけろよ」


ヒカリ「あら、心配なの?」


サトシ「ああ、心配だ。」


サトシの意外な返事にヒカリも困惑した。


ヒカリ「えっ……」


サトシ「なんかあったら絶対に救助信号出せ。俺が絶対に………守ってやるよ。」


ヒカリ「……頼りにしてるわ。」


ヒカリはクールにあしらったが、心の中では嬉しかったのだ。


ヒカリ「ちょっとお手洗い…」


ヒカリは逃げるようにトイレに入り込んだ。
もちろんトイレの用は無い。


どこか恥ずかしさがありとっさに逃げてしまったのだ。

204 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 23:07 ID:XBNSP21b


ヒカリ「なによサトシ……急にそんなこと言われたら………でも……」



ヒカリは少なからずサトシに好意を抱いていた。



実は以前旅をしていた時からだったが、別れたことで途絶え、ずーっと心に閉まっていたのだ。


他の男には無い特別な何かを。



だが再開したことで……再び話し笑い合った事でヒカリの心の鍵はどんどん壊れていった。



今にも飛び出しそうだった。



あんなに想った人との再開。


何かの運命さえ感じてしまっていた。



ヒカリ「あんな不意打ちばっかり……自分は鈍感だし……ズルいよサトシ………私………どんどん貴方に…………」



だがヒカリは首をブンブンと振った。



ヒカリ「今はだめ私……抑えなきゃ…この計画をまず皆と実現することが先決…」



辛いことだが、ヒカリはそう決めているのだ。


ヒカリ「……まだね。…………絶対に成功させる。サトシ………皆も頼りにしてるわ!!」



ようやくヒカリは落ち着いたようでトイレから出てサトシの元へ向かった。


205 名前:名無し1 投稿日:2015/12/07 23:08 ID:XBNSP21b

今日は寝落ちします、また明日に投下します
206 名前:名無し 投稿日:2015/12/07 23:56 ID:aLGhAhxB
おつです!続き楽しみにしてます
207 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 00:07 ID:nJ4dLrhQ
おつ、続きが早く見たいぜ
208 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 03:07 ID:YSZEFkQM
毎日楽しみにしてます
209 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 06:56 ID:RD8sMaWC
毎日の楽しみになってる乙
210 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 07:03 ID:vXF3WuVU
ぺぺべ
211 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 12:44 ID:RwlpAvz0
みんなもポケモン、密漁(ゲット)じゃぞ!
212 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 14:37 ID:9YU8tZrS
一気見してしまった
続き早く読みたい
213 名前:名無し1 投稿日:2015/12/08 18:16 ID:LwcRbCVB
支援してくださる皆さん、ありがとうございます。
更新が遅くて迷惑をかけてしまいますが続けていこうと思います。
支援コメント励みになります。
214 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 18:17 ID:IOimX5mt
歴代のライバルとかも出てくるかな?
215 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 18:28 ID:LwcRbCVB

サトシ「あ、おかえり!悪い、勝手に見ちまった。」


ヒカリが部屋へ戻ると本棚から取ったのであろうヒカリのアルバムを眺めていた。


そのアルバムにはヒカリの数々の軌跡が収められていた。



ヒカリ「見たいなら見て構わないよ。無防備に置いてる私が悪いんだし。」


サトシ「ありがとうヒカリ!!」


サトシはそう言うとまるで子供のようにはしゃぎながらページをめくりだした。


サトシ「やっぱヒカリはすげーや…」


サトシが眺めるページはポケモンコンテストに出ているヒカリとポケモンでいっぱいだった。



ヒカリ「それは悲願のシンオウで初優勝した時のよ。……あれは嬉しかったわ。」



サトシ「生で見たかったな…」


サトシは心からそう思う。
写真の中で笑うヒカリはとても輝いていた。


このヒカリの才能と努力の結晶を奪った協会の罪は大きい。



サトシ「計画完了したら…またコンテストを復活させてさ、ヒカリの演技を見せてくれよ。」



ヒカリ「ふふっ。良いわよ。感動させる自信はあるわ。」



サトシはもちろん感動どころか涙を流す自信まである。



なぜなら写真だけでもこんなに伝わってくるからだ。
216 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 18:30 ID:LwcRbCVB
>>214

質問ありがとうございます。

多少のネタバレにはなってしまいますが…
歴代ライバルはあまり出てきません。予定ではですが…

ただ皆さんもご存知なキャラをまだ出す予定はあります!

ヒロインはヒカリで決まりですがw
217 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 18:39 ID:LwcRbCVB


サトシ「ところでヒカリの隣に写ってるポケモンってエンペルトか?」


ヒカリ「そうよ。サトシとも長い間一緒にいたポッチャマね。」



当時はトラブルメーカーのポッチャマだったが、進化したくましい姿になっていた。


サトシ「大きくなったなあꚋ……あんな小さかったのによ。」


ヒカリ「ずーっと私のパートナーよ。今でも想い続けてるわ。」


サトシ「また逢えるさ。大丈夫。」


ヒカリ「うん、大丈夫!!!」


ヒカリは当時の笑顔のまま口癖を言う。
サトシとそれを見て自然と笑顔になった。


ヒカリ「サトシもピカチュウとまた逢えるわよ!大丈夫!」


サトシ「………まあいつでも会えるな。」



ヒカリはサトシの様子をみて察したのか謝りだした。



ヒカリ「ごめんね…サトシの気持ちも知らないで……良かったら話してほしい。私も大切に想ってたピカチュウのこと。」




少しの間沈黙が続いたが、サトシはヒカリに全てを話した。

218 名前:名無し1 投稿日:2015/12/08 19:04 ID:LwcRbCVB

ヒカリ「そうだったの…ごめんねサトシ。」



ヒカリは泣きそうになりながらサトシに謝る。



サトシ「ヒカリ気にすんな!……俺はピカチュウのためにも協会に一矢報ってやるぜ!」



ヒカリ「そうね、私もよ!私もピカチュウに逢いたい……お墓参り一緒に行きましょ。」


サトシ「ああ、きっと喜ぶぜあいつ!!」


ヒカリ「決まりね!」



サトシはどこか嬉しそうだ。
かつての仲間が初めて墓参りに付き合ってくれるのだ。



こんなに嬉しいことはないだろう。



そんな中、サトシとヒカリのポケウォッチから無線が入った。



コジロウ「みんなー!ご飯だぞー!」



それを聞き、二人で大部屋へと向かった。

219 名前:名無し1 投稿日:2015/12/08 21:47 ID:LwcRbCVB

ケンジ「夏と言えば冷やし中華!みんな召し上がれ!」



ケンジは楽しそうにそう言う。
料理人姿がすっかりサマになっている。


皆の感想はもちろん好評だった。


ヒカリ「シンオウでは食べれないから嬉しいわ!!」



シンオウ地方は北国で比較的気温は低いためあまり無いらしい。



サトシ「いやーやっぱケンジの料理はうまいな!!」


コジロウ「ああ!ところで午後からは皆好きに時間使っていいぜ。俺は夜までは帰らないからな。」


サトシ「自由時間ってやつか?」


コジロウ「まあそうなるな。ただ営業とかはしなくていい。あとアジトの場所を知られることが無いようにしてくれれば何しても良いぞ。」



これは嬉しい事だった。
皆の働きを見ていたためか、それとも単純に作戦が決まって無いのかは分からないがコジロウは皆に休みの支持を出した。


食事を終えるとコジロウはスーツに着替えてアジトを後にした。


コジロウ「行ってくる。夜8時くらいには集まってくれ!」


サトシ「いってらっしゃい!了解したぜ!」



コジロウは恐らく営業活動か、タマムシにも散らばっている仲間のところへ行くのかは定かではないが恐らくその線が正しいだろう。



ケンジ「ずっとパソコンばかりだったから助かるー!僕は部屋でゆっくりしてるよ!」


ケンジは背伸びをしながら言う。
寝不足だったようだ。



カガリ「…………ここに……残って……暇つぶす。」


一日中こんなとこにいて退屈ではないのだろうかと皆疑問を覚えたが、カガリにはそれが楽なのだろう。


ケンジは部屋に行き、カガリはまたパソコンをいじり始めた。

220 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 21:56 ID:LwcRbCVB


サトシ「自由時間は嬉しいけど何しようか悩むよな。」


ヒカリ「シオンタウンに行くわよ!ほら早く準備して!」


ヒカリに言われるまま部屋に行き、私服に着替えて急いで大部屋に戻ったがヒカリの姿はまだ無くカガリのみだ。



サトシ「って、自分はまだ準備に時間かかってるのかよ!」


カガリ「………女の子……だから………。」


サトシ「まあ、仕方ないよな!カガリはどこか外出しないのか?体調崩すぞ。」


サトシはここ数日だが、カガリがまともに休んでる姿をまだ見たことがない。



カガリ「………あまり……興味ないの…」



外出は興味の問題か?と言いたかったがカガリにも生き方はあるだろう。


カガリと話してるうちにヒカリは着替えを済ませてきたようだ。


ヒカリ「久々に外出だわ!よーし!行くわよサトシ!!」


サトシ「分かったよ、んな焦るなよ!」


ヒカリはサトシを引っ張り大部屋を後にしていった。その様子をカガリは微笑ましそうに眺めていた。



ヒカリ「…………クスッ………お似合い…。」



そう呟き、再び黙々とパソコンと対面し出した。


221 名前:名無し 投稿日:2015/12/08 22:05 ID:LwcRbCVB

旅してた時も新しい町につくたび色々振り回されて付き合わされたな。とサトシは思い出しながらヒカリと町を歩いていた。


ヒカリ「やっぱ外出は良いわね!ストレス発散だわ!」


やっぱり女の子だな、とサトシは思い微笑んだ。



サトシ「とりあえずバス使うか!!」


ヒカリ「あとシオンタウンに着いたら草むらで花をつむわね。」


サトシ「それはピカチュウも喜ぶよ。ありがとうヒカリ。」


ヒカリ「当たり前の事よ。」


ヒカリは久々のサトシとデート気分で嬉しいようでご機嫌だった。


二人を乗せたバスは次々と町を越え、シオンタウンに停車した。


シオンタウンは他の町と比べて町興しが進められていなく、田舎である。


ポケモンの墓地があるからかは分からないが相変わらずもの寂しさが漂っていて、あまり浸りたい空気では無かった。



ヒカリ「静かな町ね、ポケモンも安らいでそうだわ。」


サトシ「あっちの草むらに行こうぜ!」


ヒカリ「サトシもはしゃいでるじゃない…」



無意識にサトシはヒカリの手を取り草むらへ駆け出した。


サトシは気づいてないようだが、ヒカリはサトシの手を強く握る。


ヒカリは鼓動が早くなっていくのが自分でも分かった。











222 名前:名無し1 投稿日:2015/12/08 22:13 ID:LwcRbCVB

サトシ「おっ!ここにもあったぞ!」


ヒカリ「これも綺麗ね!」


ヒカリはそう言いながら花を次々と手際よく摘んでいき、綺麗な花束が完成した。



サトシ「器用だな!コーディネーターはダテじゃないな!」



ヒカリ「こんなのは序の口よ!でも摘みすぎてもいけないからコレくらいにしてピカチュウにあげるわ。」



ヒカリが心を込めて作った花束はどこの店に置いてある物より魅力的だった。



サトシ「ピカチュウ待ってろよ、今行くからな!!」


ヒカリ「私も行くからねピカチュウ!」



花を摘み終えた二人は墓地に向かって歩き出した。


以前のシオンタウンにはポケモンタワーという墓地が、あったが今は周りの山や平地を開拓してそこを墓地としている。


ピカチュウの墓は見晴らしが良く日当たりも良い場所を選んだため少し距離がある。


サトシは自動販売機でジュースを2つ買い、ヒカリと飲みながら休憩を挟み墓地へと向かった。

223 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 00:06 ID:K0sMdorV
支援
224 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 01:10 ID:xJ4IWDvL
やっと追い付いた
支援
225 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 06:21 ID:yihxIBzQ
支援
226 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 15:17 ID:b3YdmUXl
あげ
227 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 17:57 ID:Rptqv06m

多少荒れた道の草をかき分け進むと、ピカチュウの墓に辿り着いた。


カミナリマークをモチーフにした墓石。特注である。これに旅で増やした資金の大半をつぎ込んだのだ。


墓石の上部にはサトシが1番初めに被っていた帽子がかけられている。


…さすがに風化し、ボロボロになっていたが。



サトシ「ピカチュウ、最近来れなくてごめんな。きのみジュース飲めよな。」


サトシはそう言うと自販機で買ったジュースを墓前に置いた。


ヒカリ「ピカチュウ、今更でごめんね。本当は生きてる時に元気なあなたに会いたかったけど。」


ヒカリもサトシに続いて花束を墓前に置いた。



ヒカリ「これはジムバッジ…?」


ピカチュウの墓石の表面に今まで獲得してきたジムバッジを埋め込んであるのだ。


サトシ「ああ、ピカチュウと俺が共に生きた証さ。」



ヒカリ「……こんなに思ってもらえてピカチュウも幸せ者ね。」



サトシ「ありがとうヒカリ。」


サトシとヒカリは線香に火をつけ供えた。
先端から立ち上る青白い煙が夏の日差しに照らされてもの寂しい雰囲気が漂う。

228 名前:名無し1 投稿日:2015/12/09 18:11 ID:Rptqv06m

サトシ「ピカチュウ、見てるかヒカリも来てくれたんだぜ。お前も懐いてさ、可愛がってもらったよな?これからな…ヒカリたちと一緒に革命を起こすんだ。」



ヒカリ「サトシ…」



サトシは墓前にしゃがみこみ語りかけている。
二人の絆か分からないが、ヒカリはただそれを見てるしかできなかった。



サトシ「こっちは大丈夫さピカチュウ。頼もしい奴らがこんな俺をまた仲間だと見てくれて一緒にいてくれてるんだ。もう寂しくないよ。だからさ、安心してくれよピカチュウ。」



ヒカリ「……………」


ヒカリの頬は気づくと涙が流れていた。
ヒカリは良く分かる。サトシがどんなにピカチュウを愛していたか。
今までサトシが孤独でどれほど辛かったか。


だからこれからはそばにいて支えると強く誓った。



「大丈夫だよ。寂しくないよ。私はもう離れないよ。」


「今まで辛かったね、サトシ。」


などとヒカリの頭の中にたくさんの言葉が出てくるが、口にしようと思っても涙に阻まれてただ涙をこぼしながら立ち尽くすことしかできなかった。



それと同時にそんな弱い自分が憎かった。


口に出す勇気が欲しかった。



サトシはまだピカチュウに語りかけている。



サトシ「だからさ、お前が愛した世界を絶対に取り戻すよ。大切な仲間と共に。ピカチュウ見守っていてくれよ?次に会いに来るときはさ、その世界が出来上がった時にヒカリとまた来るよ。ピカチュウ。」


ヒカリ「サトシ……!」



ついにヒカリはうずくまり泣き出してしまった。
子供のように声をあげて泣いたのはいつぶりだろう?


ヒカリは、世界が変わり人間は不信だったが、こんなにまだあたたかい心に触れたからだろうか。


それも相手が"サトシ"だからである。


今までの色々な感情が沸いてくる。

悔しさ、悲しさ、楽しかった記憶、辛い世界、仲間の絆、信じる心……全てが涙となりヒカリの目から溢れ出す。



229 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 18:19 ID:Rptqv06m


サトシ「ヒカリ…ごめんな?お前も言葉に表せないほど辛かったんだろ?」


サトシはヒカリの背中をさすりながら言う。



ヒカリはただ涙を流していた。


サトシ「大丈夫さ、お前から色んな人が去って辛かっただろうけど、俺はもう離れないよ。大丈夫。だから安心してくれ。」



ヒカリはコクンと頷く。
支えになる人がいるって、当たり前のようだったがこんなに幸せなことだと思わなかった。


同時に自分が言えなかった言葉を言えるサトシの勇気が羨ましかった。


サトシ「泣きたいくらい泣け。お前のことだからずっと溜めてたんだろ。吐き出して帰ろうぜ。」


普段は負のオーラが漂う墓地だったが、ピカチュウの墓付近はどこよりも安らかなオーラでいっぱいだった。






………どれくらい経っただろう。


太陽も沈みかけ、辺りはだんだん薄暗くなっていた。


ようやくヒカリも落ち着きを取り戻した。

230 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 20:29 ID:Rptqv06m

二人が町へ下った頃は既に暗くなっていた。
夏の夜空には無数の星が散らばっていた。


サトシ「……こうやって夜空を眺めるのは久々だなー。」


ヒカリ「私もだわ。それにいつもは一人で見上げてたから。」


サトシとヒカリを星明かりが照らす。



サトシ「結構時間かけちまったな。そろそろ帰ろうぜ。やることはたくさんある。」


ヒカリ「そうね。今日はごめんね。」


サトシ「こちらこそ、ピカチュウもきっとお礼言ってるよ。」


ヒカリ「さ、行きましょう!」


サトシ「ああっ!!」


二人は駆け出し、バス停で乗車をした。
その後はスムーズに帰路へついた。


231 名前:名無し1 投稿日:2015/12/09 20:40 ID:Rptqv06m

その頃コジロウはまだタマムシシティのあるオフィスに出向いていて、ある男と対話していた。


コジロウ「……で、そっちの動きは順調か?コサンジ。」



コサンジ「ああ、だがまず言うことがある。俺はコサブローだ!!」



コジロウに言われ反論するこの男、元ロケット団のコサンジことコサブローだ。
当時からわざと名前を間違えられるという、いじられキャラであったが未だに健在のようだ。
解散後はコジロウに手を貸しレボリューションの別働隊として動いている。


そしてこのオフィスはRコーポレーションのタマムシ支店である。



コジロウ「ああ、すまん。やはりロケット団の残党はまだ多いのか。」



コサブロー「たくさんいるよ。それにお前の名前を出せば皆こちら側につく。各地にもたくさんいるから結集すればそれなりの数にはなるさ。」



コジロウ「それなら良かった。後々に人数が必要になるからな。」



コジロウのその言葉にコサブローは疑問を覚えた。



コサブロー「人数が必要?お前最終的には協会と戦争でもする気か?」



コジロウ「そんな事はしない。詳しくはまだ決まってないが…人数は必要になるさ。」


コサブロー「お前の事だから、既にシナリオは完成してるくせにな。」


コジロウ「バレた?まあどの道お前の活躍は終盤になってからだ。そらまではロケット団の残党や協会に不満を持つ人を集めてくれ。」



コサブロー「了解だ。」


コジロウ「また決まったら次の指示は出すさ。」


コサブロー「まかせてくれ。」


232 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 20:50 ID:Rptqv06m

コサブロー「あとそちらにサトシと言う奴がいるって言ってたよな?」


コジロウ「大事な幹部だ。それがどうした?てかお前も昔に何回か会ってるはずだぞ。」


コサブロー「あまり覚えてないんだよな。サトシに会いたいって言ってる奴がいるんだよ。」


コジロウ「ほう…」


コサブロー「なんかよ、ずっとサトシに憧れてて探し求めて違う地方からカントーに来て今は個人ポケモン法律事務所を自営してるみたいだな。」


ポケモン法律事務所とはこの世界においてのトラブルや事件の相談役や悪事を突き止め差し押さえる等の仕事をこなす正義の味方と言える存在だ。



コジロウ「サトシに憧れ?」


コサブロー「ああ、憧れというか信仰に近いな。どうしてもサトシに付いて行きたいんだとよ。だから全て話したぞ。」


コジロウ「それでどうなった?」


コサブロー「ぜひサトシに…レボリューションに賛同したいと。ポケモン法律家だからな。味方にしとけば武器になるぞ。」


コジロウ「慎重なお前がそんな行動とるなんてな。まあ信じて良い奴らしいな。」


コサブロー「とにかく早いうちに会わせてやってくれないか。」


コジロウ「分かったよ。帰ったらサトシに話しをする。」


コサブロー「全て話さなくていい、営業という名目でどこかに待ち合わせさせてくれ。」


233 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 20:54 ID:Rptqv06m

コサブローはそう言うと、その人物の名刺をコジロウに渡した。


コサブロー「お前も聞き覚えあるか?そいつの名前に。」



コジロウ「………そうか、あの時のな。…わかった明日会わせる。ちょうどこういう仕事の奴が必要だったんだ。」



コサブロー「まかせたよ。忠実なやつだから大切な右腕になるかもな。」



コジロウ「わかった。また連絡するさ。」


コサブロー「気をつけて帰れよ?」



椅子を立ち上着を着るコジロウにコサブローはそう言う。


コジロウ「じゃあな、コサンジ!」


コサンジ「てめえ!だからコサブロー!」


ふざけ合いながらも二人は別れた。
ロケット団時代の絆も健在のようだ。


234 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 21:01 ID:Rptqv06m

コジロウが去った後コサブローはすぐに、その人物へ電話をかけた。


「はい、法律事務所です。」


職業柄か丁寧な話し方で電話へ出た。


コサブロー「もしもし、俺だ。お前が探しているサトシに間違いないらしい。」


「…本当ですか。感謝します。」


コサブロー「おう。後は時間と場所を指定するよ。それじゃまた。」


電話が切れると、その人物は一人きりの事務所で微笑みだした。


「…………サトシ。ようやく見つけたよ。僕の………ヒーロー!!!」


本当に何年もサトシを追い求めたのであろう。
その信仰的な思いと嬉しさで伝わってくる。



「サトシあなたに、レボリューションに僕も賛同します。あなたと共に以前の世界がまた見たい………………。」



男はネクタイを緩めながらそう呟く。
この男は今後レボリューションに必要不可欠となる重要な存在だった。


235 名前:名無し 投稿日:2015/12/09 21:18 ID:Rptqv06m

アジトに帰ってきたサトシとヒカリは皆で大部屋に集合していた。


その中にまだコジロウの姿は無かった。


サトシ「コジロウがこなけりゃ明日は何すれば良いかわからないからな。」


ケンジ「僕は明日はポケモン育成ルームかなあ。」



ケンジは食卓に料理を並べながらそう言う。


ヒカリ「マチスから頻繁にメール来るの、だからまたクチバシティかな……」


サトシ「気をつけろよヒカリ」



そんな皆で明日からの予定を立てているとコジロウがアジトに帰ってきた。


コジロウ「皆すまんすまん。とりあえず明日の計画を話そう。」


皆コジロウに注目して耳を貸す。


コジロウ「ケンジは育成を頼む!ヒカリはマチスの件をお願いする。時間はまかせる。サトシはタマムシの公園広場で営業をしてほしい。」



コジロウの話に皆は予想通りだったが、サトシは予想外だった。



サトシ「誰に会えば良いんだ?」


コジロウ「まあ普通の自営の方だ、行けば話しかけてくれるらしいから後は普通に営業してくれ。時間は朝9時に頼む。」



コジロウはそう言うとパソコンを開き起動させた。




サトシ「まあ、わかったよ。」


コジロウ「各自頼んだぞ!ヒカリは危険がない程度でな?」


ヒカリ「わかったわ!!」


コジロウ「とりあえず後は各自自由でいいぞ。」


コジロウはそう言うと起動したパソコンになにやら入力を始めそちらに集中してるようだ。


何から何まで考えてこなすのは想像以上に大変なのだろう。

236 名前:名無し1 投稿日:2015/12/09 21:24 ID:Rptqv06m
ふう…

思ったより長編になるかも…
237 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 01:33 ID:NEpUUS5D
コサンジなつかしいな
238 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 02:53 ID:C4rIKZtd
久々に面白いSSに巡り会えた
支援
239 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 03:58 ID:p6swuGHM
とても面白い。
支援
240 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 17:35 ID:jzpIiePH
あげ
241 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 18:30 ID:tEJjJCl4
しえん✨
242 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 18:41 ID:tEJjJCl4
てらしえん
243 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 19:04 ID:tEJjJCl4
おもしろいので支援
244 名前:名無し1 投稿日:2015/12/10 22:48 ID:qwX21yjp


朝起きるとサトシは寝坊せずに準備してコジロウと話をしていた。


サトシ「今からタマムシの公園に行ってくるよ。」



コジロウ「頼んだ。何かあったら連絡くれ、今日はここにいるから。」


サトシはアジトを後にすると自転車でタマムシシティへと向かった。


既にヒカリはクチバシティへ向かったようである。




サトシ「次の営業相手はどんな奴だろう?」


サトシは疑問を持ちながらも自転車を漕ぎ道を突き進む。


245 名前:名無し1 投稿日:2015/12/10 22:53 ID:qwX21yjp

しばらく自転車で進みタマムシシティに入るとサトシはマップ昨日を使い公園を探した。


さすがに大都市なため公園はけっこう多いようだが、1番有名な中央公園へ行くことにした。



サトシ「えーと、次を右と。」



マップは寸分の狂いもなくサトシを目的地に導く。




公園についたものの、人は多くこれでは誰か分からない。


しかし相手から話しかけてくれると言うので、目立つポケモン像前のベンチに腰掛けることにした。



サトシ「ヒカリのやつ大丈夫かな…」


やはり心配なようである。
だが何かあってもコジロウが守ってくれると信じていた。


サトシ「しかし、こんな日にスーツは辛いな…」


初夏と言えど気温は30度に近いため過ごし難い暑さであった。

246 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 23:02 ID:qwX21yjp

15分程経ったろうか。
一人の男が知らぬ間にサトシの脇に立っていた。



サトシ「あなたが今日、私の営業を受けて頂く方でしょうか?」



サトシは当たり障りない丁寧な口調で尋ねる。



しかしその男は予想外の事を口走る。



男「あなた方は何を計画してますか?」



一瞬ドキッとするも、平静を装いサトシは受け答えをする。



サトシ「何の事でしょうか?私はRコーポレーションの営業担当のサトシと申します。あなたは?」



男「協会への復讐?理想の追求?色々な目論見があるみたいですね。」



サトシ(何だこいつ!?なぜそれを!?)



さすがにサトシも焦り出したのか、嫌な汗が吹き出すのが分かる。


鼓動も激しくなりアドレナリンが出てくるのがサトシも自覚していた。



それでも男は喋り続ける。



男「協会を倒してどうしたい?より良いポケモン社会の創世?そんな思想を持つ人が集まったのがレボリューションなんだよね?」



サトシ(バレてる…!!どうする…逃げるか?しかし人も多く騒ぎになるだろう……どうすれば……)


247 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 23:12 ID:qwX21yjp

サトシは周りを見渡すが、逃げ道は無かった。



男「サトシ、君は幹部なんだろう。それも重要な……協会がレボリューションを知ったらどう思うかな?」



サトシ(殴ってダッシュか?いや、さすがにリスクがでかい…)



サトシは必死に逃げ道を探すが人が多すぎるため強行策は厳しかった。



男「最終的には、皆が幸せになれる理想のポケモン社会の創世でしょ。でもそれってさ…」



サトシ「うるせえな。だったらどうした。何が言いたいんだお前。」



サトシは冷静を保ちながら威圧のある声を出す。



男「協会からしたら反逆、重罪だよね?その計画ってさ………」



サトシはポケウォッチに手を伸ばし緊急信号を出そうと思ったが、男は言った。



男「なんて素晴らしい思想だ。」



その意外すぎる答えにはさすがのサトシも疑問だらけである。


248 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 23:18 ID:qwX21yjp

サトシ「はあ?大体お前はポケモン協会の者じゃねえのか?」



男「まさかまさか、ただのポケモン法律士ですよ。」



サトシ「どっちみち厄介じゃねえか。」



男「どうあろうと僕はレボリューションに…………いや、サトシに賛同致します。」



男はそう言うとサトシに一例をした。



サトシ「何したんだよお前……さっぱり状況がつかめねぇよ。」



男「私も真の社会を創ることに貢献したいです。サトシの右腕になりたい。」



また突拍子もないことを言い出し、サトシも混乱していた。


249 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 23:27 ID:qwX21yjp


男「サトシは変わらずヒーローのままだね。ずっと僕の憧れ…………」



いよいよもって分からなくなってきた。

頭おかしいのか?
そんな疑問さえ頭に浮かぶ。



サトシ「俺のこと知ってるのか。」



男「お互い分かるはずですよ?」



男はそう言いながらケースからメガネを取り出し着用した。



その顔にサトシもだいぶ記憶が浮かんできた。

だがまだ確証はなく、それを察すると男はサトシに名刺を渡し自己紹介を始めた。


名刺に目を通すサトシは見るなりすぐに男の顔を見て微笑んだ。



サトシ「お前……変わったじゃねえか、言われるまで分からなかったぜ。」



サトシのその言葉に男は再び名乗りだす。
昔サトシと親交を深めたがずっと会う機会がなくお互いかなりの空白期間があったからだ。



男「では改めて、お久しぶりですサトシ。僕はポケモン法律士のマサトです。」



旅仲間であったマサト。
当時はまだ7歳と幼かったが、今や立派な社会人となっていた。


250 名前:名無し 投稿日:2015/12/10 23:38 ID:qwX21yjp


サトシ「マサト……お前とも再会できるなんてな。レボリューション…ありがたい。」


二人は見つめ合い、ニヤリとした。



マサト「先ほども申したように僕はあなた方に賛同し、共に行動をしたい。」



サトシ「それは良いがよ、皆にも紹介はしなきゃならない。」



マサト「分かってます。あとサトシ、貴方の右腕にしてください。ずっと憧れ続けた貴方について行きたい。」



そんな事言われるのは生まれて初めてだったためサトシは戸惑う。



サトシ「確かに、お前のその法律士の資格は武器になる。」



マサト「作戦もサトシの仰せの通りに致しますよ。」



サトシ「好きにしろ。お前がいれば助かる。だがリスクもあるからなよく考えて言えよ」



マサト「失敗したら世界は変えられない。そんな世界にいたくはない。制度前の世界が理想出来で幸せそでした。」



マサトは拳を握りながらサトシに訴える。
その目は本気だった。

251 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 03:48 ID:KdIPw06A
支援
252 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 06:03 ID:d3iiDmi2
支援
253 名前:名無し1 投稿日:2015/12/11 10:11 ID:Sk3O6hwc
昨夜遅くの更新だったため文のクオリティも低いし誤字もあるし申し訳ないです。

マサト登場はもっとハイクオリティで書き表すべきでした、すみません
254 名前:名無し1 投稿日:2015/12/11 16:44 ID:XXSeJa8w


ーーー急加速するレボリューションの計画。


ーー影に紛れ鉄槌を打つポケモン協会



最後に勝つのはどちらなのか。
それは誰も知るよしは無かった。



サトシは屋外での立ち話も苦痛なため、最寄りのカフェレストランにマサトと立ち寄った。


スーツ姿の二人にはよく合ってる雰囲気の店である。



注文したアイスコーヒーを飲みながら二人は会話していた。



サトシ「お前なぜカントーに来たんだ?ホウエンで法律士じゃダメだったのか?」


マサト「まあそう言った話はアジトで皆にも話すので…今はお互い懐かしみませんか?」



サトシもその意見には賛成だった。


お互い少年だったが今や20代半ば。
男同士ということもあり積もる話はたくさんありそうだ。



サトシ「お前とも色んな場所に行ったよな、ちゃんと覚えてるか?」



マサト「もちろん。永遠に忘れることはありませんよ。」



サトシ「お前の姉貴のハルカとか元気してるのか?」



マサト「ええ、姉さんは既に結婚して二児の母ですね。」



ハルカは当時ライバルでもあったシュウと結婚して幸せな生活を送っていた。


ハルカもヒカリと同様にコーディネーターの道へ進み改正後は職も失ってしまったが、交際相手のシュウは学歴もあり大企業へ就職したこともあり結婚して安定した生活を送っている。


サトシ「もう27だもんな、結婚くらいしてて当たり前だよなあ。」


マサト「あれから17年ですからね、思ったよりも変わったことが多すぎますね」」


マサトは苦笑いしながら答えた。





255 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 16:53 ID:XXSeJa8w


サトシ「お前達ともすごい体験したよな、そう言えば。」



マサト「ええ、覚えてますよ?ジラーチ……マナフィ……普通の人じゃ体験できないことばかりでしたからねあの旅は。」


サトシ「すげー濃くて楽しかったよな。」


マサト「はい。ですからそんな世界をまた取り戻したいと心から思います。」



サトシ「きっと大丈夫さ、俺達ならやれる!」


マサト「もちろんどこまでもお供しますよ。サトシ……。」



その後は色んな思い出話で二人は盛り上がった。



お互い当時に戻ったかのような笑顔で何時間も話し込んでいた。


256 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 17:13 ID:XXSeJa8w


ーーーどう時刻にヒカリはクチバシティジムのジム長室でマチスと談笑していた。



マチス「いやー、ビューティフルなホシナの願いならいくらデモ買うよ!」



マチスはご機嫌にヒカリが持参したオフィス用品の契約書にサインする。



ヒカリ「恐縮です。やはりたくましい人は買い物も豪快ですね!」



マチス「ソンナソンナ!あ、暑いデショ!?いま冷えたレモンティーでも入れさせるネ。」



ヒカリ「すみません、ありがとうございます。」



マチスは内線の電話を取り誰かに指示を始めた。



マチス「おいシン!お客様にコールドなレモンティーをモッテコイ!!」



マチスはかなり当たり強い口調で命令をした。
マチスの支持も悪く嫌われてるのがヒカリは良く分かった。



それから間もなくしてジム長室の扉が空き一人の青年が飲み物を運んできた。


そう、コジロウの部下のシンである。


シン「失礼致します、飲み物どうぞ。」


ヒカリ「ありがとう。いただきますわ。」


長身で流し目が印象的な好青年だった。
歳は30くらいだろうか。


確かにロケット団の服は似合いそうだ。



ヒカリ(彼がシンね!)


マチス「オマエ!言われる前に持って来いヨ!!!」



マチスはシンに対して声を荒げるが、シンは淡々とあしらった。



シン「これは申し訳ありません、私も業務が多忙でして。」


マチス「副ジム長のお前は働かなくてイイダロ!下っぱにヤラセロ!!」


シン「いえいえ、私も市に貢献したくて。それに何もしないのは性に合わなくて。」



シンのこの下っぱ同然の仕事を率先して取り組む行動は、マチス失脚計画後に自分がマチスの座を奪うための支持集めの意味でもあった。



マチス「チっ!細けえヤロウだ。下がれ!」


シンはヒカリに「ごゆっくり」と言い残し部屋を出て行った。

257 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 17:41 ID:XXSeJa8w

その後マチスは巨大なモニターを出して映画を流し始めた。


マチス「経費で買っちゃっタヨ!ホシナと映画ミタクテ!」



ヒカリ(……ほんと最悪な人。)



ヒカリは聞き逃さずに今のマチスの発言をボイスレコーダーに録音した。


悪事の証拠を取るためにコジロウが渡したのだ。



これでたくさんの証拠を掴めば間違いなくマチスは首になり、シンが統括となるだろう。


ヒカリ「経費って好きに使って良いものなんですか?」


当然いけないことではあるが、レコーダーに記録するためだ。



マチス「ミンナにナイショね!ほんとはダメだよ!!」



ヒカリ(はい記録っと。マチスもっとたくさん暴いてやるわ)



ヒカリ「もちろん多言はしませんよ。こんなに我社の製品を買って頂いてますし。」



マチス(ッ!この女、経費で用品を買いまくればオレのモノにデキル…!!)



全てはコジロウの思惑通りに進み始めた。

258 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 22:28 ID:9YBrC6Ej
支援
259 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 23:38 ID:XXSeJa8w


マチス「あとパソコン買うヨ!!」


ヒカリ「パソコンですか?ジムに足りないのでしょうか?」


マチス「ノー。ミーの家に置くんだよ。最新の1番高いヤツね!」


ヒカリ「分かりました。次回来るときに持ってきます。」


マチス「町の経費でオトスヨ!!」



ヒカリ(この人本物のバカなのかしら…)



マチスは次々と自分の悪事を武勇伝のように語り出した。


レボリューション側からすると都合が良いのだが。



その後はまた食事にヒカリは連れ回され夜に解放されたのだ。



マチス(……モウスグお前のボディーを堪能させてモラウぜ…。)

260 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 23:44 ID:XXSeJa8w


夜になりアジトの集合部屋ではヒカリが帰宅し、会議をしていた。



サトシ「みんな、今日から仲間になったマサトだ。」



サトシは皆にマサトの紹介をした。
職業柄や使える部分も。



マサト「マサトです。レボリューションの皆さんにお会いできて嬉しいです。」



コジロウ「法律士か……早速計画を練り直そう。近道ができたぞ。」



やはりマサトの職業は大いに武器となるようだ。


それもそのはず、法律士の権限で合法的に協会に潜入したり誰かを追跡など探偵のような事も可能なのである。



ヒカリ「ハルカの弟ね、昔ちょっと会ったわね!よろしくね。」



カガリ「…………よろしく。」



261 名前:名無し 投稿日:2015/12/11 23:50 ID:XXSeJa8w

マサト「……元マグマ団のカガリさんですね?ホウエンでレボリューションと同じ思想を持ち活動してましたね。」



カガリ「…………そう。」



マサト「ホウエンにいた時も応援していました。これから一緒に協会と戦えて光栄です。」



カガリはクスッと笑い頷いた。



ケンジ「うひゃー!法律士だなんてエリート中のエリートじゃないか!どうしてそれを振るリスクを抱えてまで入団するんだい?」



皆の疑問はケンジと同じだった。
法律士の資格を取るには本当に過酷なのである、もちろん収入も多いため確実に幸せな人生を歩める。


それを棒に振ってまでなぜレボリューションに加勢したいのか。



サトシ「なあマサト、俺もそこら辺が気になってたんだ。良かったら教えてくれないか?」



コジロウ「興味あるな。聞かせてくれ!」



マサト「わかりました。全て話します。」



マサトはそう言うと続けて語り出した。

262 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 02:13 ID:EoBzbAuo
.
263 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 08:00 ID:5rILNgX3
しえん
264 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 10:00 ID:LrXsnmqN
支援
265 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 12:10 ID:LrXsnmqN
コジロウイケメンすぐる
266 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 15:00 ID:gM0IiF1D
しえん
267 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 16:15 ID:pi0zGAsJ
数日このスレしか見てないです。
268 名前:名無し1 投稿日:2015/12/12 17:01 ID:jQdy28xm
支援ありがとうございます
今日はなるべく多めに投下します
269 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 17:09 ID:jQdy28xm


マサト「僕はサトシ達と別れてから3年後…つまり10歳になりポケモンと旅に出ました。」



話出すマサトに皆真剣な表情を向ける。



マサト「サトシとの約束……「僕がトレーナーになったら絶対に勝負をしよう」それだけを果たしたくて日々バトルで腕を磨いていました。」



サトシ「約束……したな。」



サトシはマサトと別れる際にその約束を交わし別れたのだ。



マサト「サトシは僕にとってのヒーローでした。どんな相手にも真っ向から立ち向かい、決して逃げずにそして……どんな逆境でも最後は勝つ。そんなサトシは僕のヒーロー。今でもその思いは変わりません。」



マサト「そしてそんなサトシをこの手で倒したい………その一心で旅を続けてました。」



サトシ「マサト……」



マサト「ですが結局サトシと約束どころか再会すら果たせずにあの制度改正が導入され、約束は永遠に叶えられなくなったんです。」



マサトは噛み締めながら話続ける。
その思いは痛いほど皆にも伝わってくる。

270 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 17:20 ID:jQdy28xm


マサト「突然そんな現実が突きつけられ…僕は何もかもやる気を失ってました。」



やはりトレーナーだった者は皆そうなるようだ。
サトシやヒカリも同感する。



マサト「ただ僕の親は協会の人間なので学校教育は強制されて無駄に学歴はあったのです。」



マサトの父親はホウエン地方のトウカジムのリーダーであるセンリだ。



マサト「それもあったので、今度はこの社会の秩序を守るため……正義を貫くために必死に勉強して法律士の資格を取り、職につきました。」


元々頭が良く努力家のマサトの事だ、難なく通過したのだろう。



マサト「ですが悪を裁く法律士に寄せられる相談や案件はほとんどが市民から協会への事でした。」



ヒカリ「どういうことなの?」



マサト「連日……来る日も来る日も「協会の制度をなんとかしてくれ」、「協会のせいで職がない」、「突然の事なのに誰からも見捨てられる」。とそんな話ばかりだったのです。」



コジロウ「なるほどな、やっぱ俺ら以外にも同じ考えの人はたくさんいるんだな。」



マサト「僕は正義を見失いました。市民の秩序を守り良い社会を築くのが協会の役目……ですが実際に協会を支持してるのは半数以下。これでは何が正義なのか、自分がしてることは正義じゃないのか考えていました。」



271 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 17:26 ID:jQdy28xm


マサト「そんな時にマグマ団の残党が立ち上がり、協会に真っ向から挑みました。」



その言葉にカガリは反応する。



カガリ「………我々…?」



マサト「そうです。貴女たちの行為は確かに表向きは悪と言われてました。」



ケンジ「協会相手にだからね……もみ消されるのが普通だよ。」



マサト「予想以上にマグマ団の支持率は協会を超え、一般市民もマグマ団を応援していました。僕もそのうちの一人です。」



サトシ「ホウエンではそんな感じだったのか、知らなかったぜ。」



マサト「ですがマグマ団は制圧され再び消滅…リーダーのマツブサは反逆罪で捕まり。事実上にも協会は圧力で揉み消したのです。」



マサト「都合の悪い事は全て揉み消す協会に僕は見切りをつけてカントーに来ました。」



272 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 17:34 ID:jQdy28xm


マサト「カントーに来た理由は良く分かりません……ですが心のどこかにサトシがまだいました。」


マサトはそう言うとサトシに視線を向けた。



サトシ「え、そこで俺が?」



マサト「確証も根拠もありませんが、サトシならなんとかしてくれる、サトシならこの世界をまた変えられる、その思いがありカントーに来ればきっと再会できると思い来たんです。」



マサト「そしてしばらく経ってからコサンジさんと出会い……レボリューションの全てを聞きました。そしてその組織にずっと………ずっっっっっと会いたかったサトシがいたっ!!!!!」



マサトは興奮した様子で声を荒げた。



マサト「その瞬間、僕は決心しました。レボリューションに…サトシに賛同してこの腐った制度を変えてやる!!と。そして組織に出来るだけ貢献したいと思い今に至ります。……僕の話は以上です。」



サトシ「なんか、照れるな…」



ヒカリ「サトシは人気者ね!!」


273 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 17:41 ID:jQdy28xm

全てを聞いたコジロウは口を開いた。



コジロウ「お前の意思を尊重するよ。そして歓迎するよ。」



マサト「嬉しい限りです。」


コジロウ「ようこそレボリューションへ。」



マサトは正式な加入を果たした。



コジロウ「マサトは主にサトシと同行して右腕になるといい。」



マサト「もちろんそのつもりです。」


サトシ「よろしくなマサト。一緒にまた世界を取り戻そう。」



サトシがそう言うと二人は握手を交わした。



マサト「そうなったら今度こそ……バトルしてくださいね?」



マサトは笑いながらそう言う。
相当叶えたかった願いなようだ。


サトシ「当たり前だ!ポケモンマスターの実力見せてやるぜ!」


ヒカリ「あら、いつポケモンマスターになったのかしら?」



ヒカリもサトシをいじりだす。



サトシ「うるせーな!!気分はポケモンマスターなんだよ!」



そんなやり取りに場が和み、大部屋には皆の笑い声が響いた。





274 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 22:41 ID:fMoPfhID
続きあくしろよ 頼むよー

275 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 22:50 ID:ejA2wiFQ
まあ 気長にまっていようぜ
276 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 23:09 ID:wg5MeqiR
支援
277 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 23:25 ID:udXhAl12
続きが気になってしょうがない
278 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 23:38 ID:TMD89vUf
続きはよ
279 名前:名無し 投稿日:2015/12/12 23:50 ID:LnH7w9cE
支援
280 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 00:22 ID:JZHXZ2dS
支援
281 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 00:31 ID:tdUyRrE5
支援
282 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 00:41 ID:nTm60R3r
支援
283 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 01:11 ID:A5WbXHnz
追いついた!
支援!
284 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 01:35 ID:3PwWi2Tl
285 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 01:39 ID:QyNP5QWy
まだー?
286 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 01:45 ID:tdUyRrE5
ポケモンルビーにハマってた小学生時代が懐かしいw
287 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 01:51 ID:fR8cl9qQ
せん
288 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 02:03 ID:iOKj7Z6y
支援
289 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 02:18 ID:hsxFgA3R
支援
290 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 02:32 ID:FmYMx5bG
支援
291 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 02:50 ID:AOZpYkbf
支援
292 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 02:57 ID:7A74gubj
支援
293 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 03:01 ID:ANzekc2f
支援付き放題www

支援
294 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 04:29 ID:4shcoZ4r
支援
295 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 05:08 ID:WDzc4CRl
支援
296 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 05:21 ID:stk2qn9F
これは支援
297 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 06:50 ID:UrjHToJl
支援 追いついたー
298 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 07:34 ID:VJ6pAFLk
支援
299 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 07:45 ID:HVS9Ojoe
支援
300 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 08:21 ID:4Pk5w5t9
支援
301 名前:名無し1 投稿日:2015/12/13 08:24 ID:iwD2Xd7k


コジロウ「よし!みんな、マチス失脚に畳み掛けよう!!」


コジロウの作戦が決まったようだ。



サトシ「わかった、ヒカリ中心に動けばいいんだな? 」



コジロウ「ああ、時間はかなり要するが悪事を暴かなければいけない。」



ヒカリ「まだまだ暴けるわよ!大丈夫!」



コジロウ「サトシとマサトはバレないようにヒカリ達の尾行を頼む。」



マサト「この段階で尾行…ですか?」



それはまだ早いのではないか、という疑問が皆の頭に浮かぶ。



コジロウ「まあ、なんかあったらの為だ…ヒカリを守ってやれサトシ。」



コジロウはどこまでも仲間思いだった。
その指示にマサト、サトシは頷いた。



サトシ「わかったぜコジロウ。」



コジロウ「尾行しながら二人を撮影すれば、その写真も証拠として使えるしな。」



マサト「なるほど、確かにそんな場面を写真にとり協会に提出すれば……」


コジロウ「ああ、だからまかせたぞ。」


302 名前:名無し1 投稿日:2015/12/13 08:39 ID:iwD2Xd7k


だがその計画は予想以上に時間を要した。


ヒカリは時間がある限りクチバシティへ足を運びマチスと交流を深めた。


およそ1ヶ月は経過し、初夏に包まれたカントー地方は夏本番を迎えていた。



ヒカリ達の努力の結果、次々とマチスの悪事を暴いていきレコーダーやマサトたちの尾行の写真など証拠は揃った。



この日は最終調整で皆集合していた。



そしてヒカリは皆の前でレコーダーを再生した。



マチス「ポケモンを売人に密輸して莫大なマネーを稼いでイルノサ!!」


マチス「町の経費はかなり私用で使ったヨ!」


マチス「ホシナ、Youがスキだ。俺のワイフになれ!」



その内容は犯罪の内容やヒカリへ対するセクハラまで完璧に揃っていた。


サトシ達も尾行の末多数の写真を撮った。



コジロウ「皆…よくやってくれた。これがあればすぐにマチスを追い込める…!」


マサト「ええ。これだけ揃えば充分ですね。」


ヒカリ「やっとマチスに会わなくて良くなるわ……」



ヒカリは大分疲労が溜まっていたようだ。

303 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 08:46 ID:iwD2Xd7k

コジロウ「さあ、王手をかけよう!」



コジロウの言葉に皆は真剣な表情を向ける。



コジロウ「明日だ。明日に…マサトが法律士の権限でまず証拠を持ち寄りタケシのもとへ行き提出。全てチクってやるんだ」



マサト「わかりました。仰せの通りに動きます。」



コジロウ「恐らくタケシはこの会社に来て色々と調書を取るだろう。それは受付などにまかせる。」



コジロウ「今度はサトシがクチバシティにいきシンにこの事を伝え連携をとってくれ!」



サトシ「わかったぜ!」



コジロウ「ヒカリは今までご苦労だったな。部屋でゆっくりしててくれ。」



ヒカリ「助かるわ!」



コジロウ「皆、それで頼む。作戦決行は明日だ……!」



304 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 09:43 ID:rBgjyz3N
支援
305 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 09:46 ID:ChToiB2p
支援
306 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 10:06 ID:zIy7TRuf
支援
307 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 10:28 ID:pOwNBRzm
しえん
308 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 10:45 ID:wiqtBH4a
私怨
309 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 10:48 ID:5p1xgkxj
しえん
310 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 12:09 ID:DThoLBfg
しえん
311 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 12:18 ID:m4ivo4vg
しえん
312 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 12:31 ID:u77V4D4A
追いついた!支援
313 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 12:51 ID:ybfTrmOz
支援
314 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 12:55 ID:esGjWwRI
やっと追い付いた、支援
315 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 13:13 ID:wgSw1rol
支援
316 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 13:18 ID:QzXDy3md
支援
317 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 13:27 ID:ANzekc2f
318 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 14:19 ID:XpckyNro
支援
319 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 15:01 ID:FjiOYmwY
支援
320 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 15:16 ID:tKnt5oXR
面白い!④
321 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 16:16 ID:8i59TiF1
支援
322 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 16:20 ID:xEtBeEoc
支援
323 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 16:43 ID:XL5LDJlv
支援
324 名前:名無し1 投稿日:2015/12/13 16:45 ID:iwD2Xd7k
多数の支援ありがとうございます!
325 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 16:51 ID:Q1YF0Jqh
支援
326 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 16:54 ID:iwD2Xd7k


ケンジ「みんなに渡したい物があるんだ!」



ケンジスーツケースのような物を開き皆に見せた。




サトシ「モンスターボール?」



ケンジ「密漁って言うと感じ悪いからね……ゲットしてきたんだよ!」



そうなのだ。
ケンジはこの1ヶ月で各地を周り保安官の目をかいくぐってポケモンを捕まえていたのだ。



ケンジ「数は限りあるからさ…選んでられないけどこれからの動きでポケモンは必要になる時はきっと来るはずだよ!」



コジロウ「ご苦労だったな、ケンジ。」



そう言うとコジロウはケースからボールを取り投げた。



マタドガス「マタドガーース!!」



使い慣れたマタドガスが出てきた。
コジロウならうまく使いこなすだろう。



コジロウ「再びマタドガスとタッグを組むなんてな……ありがとうケンジ!」



ケンジ「コジロウっていえばマタドガスだと思ってね!あとこれも!出てこいっ!!」


ケンジはもう一つボールを投げ出した。



ソーナンス「ソ〜〜〜ナンスぅっっっ!」



コジロウ「お前もか!!」



コジロウは懐かしいパートナーの顔ぶれにどこか嬉しそうであった。


327 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 17:01 ID:iwD2Xd7k

ケンジ「サトシはこれかな。出してみてくれよ、苦労したんだぜ?」


ケンジはそう言うとサトシにボールを渡した。


サトシ「ありがとうケンジ。よしっ!出てこいっ!!」



サトシは勢いよくボールを投げた。



リザードン「グォォォオオ!!」



懐かしきサトシの元エースのリザードンだった。



サトシ「リザードン…」


ケンジ「ヒトカゲのタマゴを手に入れてね、そこから育成ルームでずっと成長させたんだ。」



ケンジは影で重要任務をこなしていたのだ。



ヒカリ「私のは何が入ってるのかしら?」



ケンジ「さすがにシンオウに行くのは厳しかったから…」



ヒカリが投げたボールからはミズゴロウが出てきた。



ケンジ「ホウエンには行けたからさ、まだ捕まえたばかりだから育成は必要だけどヒカリは水ポケモンが好きと言ってたからさ!」



ヒカリ「ケンジありがとう。大切にするわ。よろしくねミズゴロウ!」



ミズゴロウ「ごろっ」



ミズゴロウもヒカリに懐いたようだ。


328 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 17:07 ID:iwD2Xd7k


マサト「僕はこれですね!!」


マサトもボールを取りなげた。
ボールからはロズレイドが出てきた。


マサト「ロズレイド…きれいだ。」



ケンジ「マサトの好きなポケモンはわからなかったから、ホウエンに生息してたこいつを捕まえてきたんだ!」



マサト「感謝します。もちろん気に入りましたよ!」



ケンジ「カガリは注文通りのバクーダを連れてきたよ。中々苦労したよ。」



カガリ「……バクーダ。………リーダーマツブサの………愛したポケモン。」



カガリは大事そうにボールを受け取るとウォッチに仕込んだ。


それを見て皆はボールを仕込んだ。



コジロウ「全ての準備は整ったようだな!よし、みんなやろうぜ!」


全員「オオっっ!!」



ソーナンス「ソーーーなんすっっ!!」


コジロウ「お前は出てこなくていい!」


その光景に皆は笑い空気が和んだ。



いよいよ明日
レボリューションは動き出す

329 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 17:17 ID:iwD2Xd7k

それぞれが寝床につく中サトシは自室で眠れずにいた。


サトシ「明日でマチス計画は完了か……ほんとにこんな事出来るなんてな……」


〜〜♪


サトシがベッドの上で眠れずにいるとポケフォンが鳴り出した。


ポケフォンを開くとメールが届いていてヒカリからだった。



サトシ「起きてる?か…返事しよっと。」



サトシが返事をするとヒカリは部屋に訪ねてきた。



ヒカリ「ごめんね、中々眠れなくてさ……」



サトシ「気にするなよ、俺も同じだったんだ。」



ヒカリは居間へ来るとソファーに座りクッションを抱きしめていた。
そんな姿はどこか可愛らしかった。



ヒカリ「もしね、計画が全部実現したとして、その向こう側には何があるのかな?」



何の突拍子もない質問にサトシは戸惑いを見せる。




サトシ「えーーっと……確かにな。この歳だし昔みたいに旅に出るわけじゃないしな。」



ヒカリ「色々怖いの……私はレボリューションが好き。いつまでもみんなとこうしていたい…」



サトシ「それは俺だってそうだよ。でも進まなきゃいけないんだ。苦しんでる人はたくさんいる。」



ヒカリ「分かってるわ…ただ実現後にみんなバラバラになっちゃうのかなって……」



ヒカリの目は悲しそうだった。

330 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 17:22 ID:iwD2Xd7k

サトシ「……バラバラか、ヒカリはシンオウに帰るのか?」



ヒカリ「分からないけどそうなると思うわ。マサトとカガリはホウエンでしょ?やっぱりバラバラになるのね。」



サトシ「でもよ…いつでも会えるしそれに今はポケフォンもある。連絡だって毎日でも取れるよ!」



ヒカリ「そうね………」



サトシ「みんな大切な仲間だよ!ヒカリのことだってそう思ってる!だから安心しろ!レボリューションの絆は消えないよ。」



ヒカリ「仲間…か。」



サトシ「え?」



ヒカリ「ううん!そうよね、この絆は永遠よね!!」



サトシ「当たり前だぜ!ヒカリ安心しな。」

331 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 18:35 ID:FmYMx5bG
( ゚∀゚)o彡゜しーえん!えーえん!
332 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 18:45 ID:xHO2WSJU
やっと追いついた
支援
333 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 19:26 ID:0M6wAZsY
支援!
334 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 19:32 ID:tRbk9zyH
支援
335 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 19:35 ID:vqebmMKW
支援
頑張ってください!
336 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:01 ID:HeZ4sZDk
支援!!
337 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:14 ID:0y41lGyE
支援!!
338 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:19 ID:N8tZ60no
支援
339 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:22 ID:7jvuZefn
支援
340 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:24 ID:l6U2Pijy
支援
341 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:29 ID:blVLGCfI
追い付いた支援
342 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:34 ID:l0V1FwZM
支援します!
343 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:38 ID:ANzekc2f
344 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:48 ID:b0b9nJRA
追いついたーー!
支援
345 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:54 ID:XO2QAbt4
支援。


ソーナンス……w
346 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 20:58 ID:MhEn48M5
支援
347 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 21:09 ID:zg8lvAd9
追い付いたわ 支援
348 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 21:13 ID:fd4JSl43
追いついた!支援支援
349 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 21:30 ID:9TuiuIPA
しえーん!
350 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 22:02 ID:dd2wLNU9
支援
351 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 22:35 ID:yT5gsLim
支援
352 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 22:41 ID:MhEn48M5
支援
353 名前:N 投稿日:2015/12/13 22:53 ID:7jXgjYok
支援する!
354 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 22:53 ID:fOzhllq8
支援
355 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 22:58 ID:3ouvmUgK
支援
356 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:02 ID:0fjGmDCR
支援
357 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:13 ID:rdBcEuAY
追いついた
支援
358 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:40 ID:dI3Z5Xk7
頑張ってくれ!
支援
359 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:43 ID:9TuiuIPA
支援
360 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:54 ID:ODmwApbp
支援
361 名前:名無し 投稿日:2015/12/13 23:54 ID:9yLA98IJ
支援
362 名前:名無し1 投稿日:2015/12/14 00:10 ID:lYCzaxaK
亀更新でごめんなさい(´・ω・`)
363 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:17 ID:lYCzaxaK

ヒカリは言葉では安心してると言っていたが、寂しそうで悲しそうな表情は変わらなかった。



サトシ「どうしたんだよ、何かあったのか?」



ヒカリ「大丈夫よ?何もないよ。」



ヒカリは強がった。
本当は大丈夫なんかじゃない、世界がどうなろうとサトシのそばにいたい。
だが、色々な思いがよぎり言えなかったのだ。




ヒカリ「明日早いんでしょ?そろそろ寝ようか。」



サトシは時計に目をやると既に日付変更していた。



サトシ「そうだな、ちょっとは眠らないとな。」


ヒカリ「無理しないでね……。」


サトシ「ああ、まかせな。お前の頑張りは無駄にしないよ。」



ヒカリ「ふふっ。それじゃあおやすみ。」



ヒカリはそう言い残し自室へ帰っていった。


サトシとヒカリも眠りまた太陽が昇り朝が来る。
レボリューションにとっては運命の朝かはわからない。



だが皆にとっては清々しい朝であった。

364 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:28 ID:tl8fSyxO
ヤバイ、面白い支援だね
365 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:28 ID:lYCzaxaK


時計が8時を指した頃、皆はきっちり集合を始めた。



コジロウ「マサトは証拠書類をニビに提出、サトシはクチバシティに行きシンと連携を取ってマサト達を待ってくれ。ヒカリはアジトに残っていてくれ。皆頼んだぞ。」



その指示にそれぞれ動きを見せた。



サトシは急いでクチバシティにたどり着くとシンの元へ向かった。



シン「全ては聞いています。こちらの手はずは整ってます。」


サトシ「助かる、後はマサト達が来て全てを協会の前で暴こう。」



シン「ヒカリさんはマチスのセクハラで精神ダメージを負い退職、そしてRコーポレーションの代表でサトシさんがここを訪ねている………でよろしいですね?」



サトシ「そんなところだ。で、マチスはいるのか?」


ジムにはマチスの姿が無かったのである。



シン「まだ出勤してませんね……クチバのどこかで遊び回ってると思いますが…」



サトシはマチスをジムまで連れてくる必要があった。
出来るだけは協会関係がたくさんいる前で悪事を暴く必要があったからだ。



サトシ「マチスを探してくる、どの道奴がここに居ないと意味がない。」



シン「マサトさん達が来るまでは時間もかかります、どうかお気をつけて行動してください。」




サトシはジムを飛び出すと、手当り次第の店に入りマチスを探しだした。


366 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:37 ID:lYCzaxaK


色んな飲食店や店屋に尋ねたがマチスは来てなかったようでサトシは海辺へ向かった。


サトシ「どこにいやがる……」


1時間はゆうに超えていた。
真夏の気温の中これは厳しい。


海岸を歩いてみたがそれらしい奴はいない…というかひと気が全くない堤防だった。




サトシは気配を感じてとっさに後ろを振り向くとそこにたっていたのはマチスだった。




マチス「テメェー最近尾行シテヤガルな。なんのつもりだ?」



サトシ「貴方が我社の女子社員に何かしたようなので、その話も含めジムに同行して頂けませんか?」




マチス「ああっ?ホシナはただ営業にキタだけだテメェ殺すぞ!」



マチスはだいぶお怒りのようである。



サトシ「ですから、後はジムにて話を伺いますマチスさんの言い分も聞かなくてはなりませんので。」




マチス「ナゼ尾行してやがった?ナニを企んでやがる貴様らは。」




マチスも感づいていた。
そこは予想外ではあるが、悪事の証拠を収めたこっちのもんである。


サトシはその余裕もあった。


367 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:39 ID:43jEBpyX
眠いが・・・これは面白い 眠るわけにはいかない
支援
368 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:44 ID:lYCzaxaK

サトシ「なぁにお前らのような腐った連中に制裁を下すだけだ。」



サトシは威圧的な態度でマチスに向かい、そう吐き捨てる




マチス「まだよくワカランが……Youには消えてもらう!!」



そう言うと同時にマチスは右ストレートを出しサトシはそらを顔面に受けてしまい後方にふっとんだ。




サトシ「なにすんだよ!!この野郎!」



サトシも振りかぶり渾身のパンチを繰り出すがマチスは軽くかわした。



マチス「軍隊出身のミーをナメるなよ!」



マチスはサトシの腹を蹴り上げ、鈍い音がしてまたサトシは倒れてしまった。



サトシ「ゲホッゲホッ……てめぇ……」



さすがに元軍隊のマチス、素直に肉弾戦しても勝ち目は無いことを悟ったサトシは時間を稼ぐことにした。


この状況も立派な傷害行為。
これでまた証拠は残せた。

369 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:49 ID:lYCzaxaK

バキッドスッ!などと痛々しい音が辺りに響く



気がつくとサトシは体中ボロボロで鼻血も流れていた。



サトシ「へへっ、まだ………やれるぜ……」



マチス「テメエ耐えたけど……コレで終わりだ!」



サトシ「くっ……」



マチスが振りかぶる瞬間に目を閉じたがいくら経っても痛みは走らない。



目をあけると後方に倒れていたのはマチスの方だった。



マチス「な、ナニが!!」


マチスの目の前にはガーディがいたのだ。


そしてサトシは振り返るとタケシが立っていた。

370 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:49 ID:4ZptHlYn
支援
371 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:50 ID:gKVTQeEx
支援
372 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:52 ID:irfQs8MY
支援
373 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 00:54 ID:lYCzaxaK


おそらく技は電光石火だろうか。
タケシの支持でガーディはマチスに攻撃したのである。



タケシの回りには20人ほどの保安官も立っていたのだ。



サトシ「やっと来やがったか……」



タケシ「サトシ遅くなりすまん!」



タケシ「確保!マチス確保!!」



その掛け声を合図に保安官たちはマチスの元へ走りだし、取り押さえた。



マチス「テメぇら!ナニしやがる!!離しやがれぇぇぇ!!!」



マチスは抵抗するが人数に押され手錠をかけられてしまった。



そしてタケシがマチスの元へ歩み寄った。

374 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:02 ID:lYCzaxaK


ーーー2時間程前のこと



マサト「ポケモン法律事務所のマサトです。」



タケシ「マサト!?お前あのマサトか!?」



マサトは予定より早目に到着してタケシを訪ねていた。



マサト「ええ、つもる話もあるかと思いますが今はそれどころではありません。」



タケシ「な、なにっ!」



タケシは色々とごっちゃになり混乱していた。



マサト「クチバシティのマチスに多数の犯罪違反を確認しました。強制取り押さえを行いますので保安官を僕に預けてください。」



タケシ「マチスが何かしでかしたって事なのか??」



マサト「これを見ていただくとわかります。ポケモン密漁、密輸、町の経費使い込み、職務放棄、とある女性へのセクハラ、痴漢、全ての証拠が載っています。」



マサトはそう言うと映像や写真を全てにタケシに見せた。



タケシ「そんな…マチスが………」



マサト「残念ですが事実です、私も数日に渡り尾行を続けましたが間違いありません。今すぐクチバに行き取り押さえます。」



タケシ「わかった。すぐに動かす。報告感謝する。」


マサト「それでは向かいます。」


375 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:07 ID:lYCzaxaK

クチバシティへマサト一同ざ到着するとジムにはシンしかいなかったのだ。



タケシ「マチスはどこにいるか分かるか?」



シン「恐らく海岸だと思います。」



シンの言葉を聞くとみんな走りマチスとサトシを見つけたのである。


そしてどう見ても一方的にマチスがサトシに暴力を振るっていた。



タケシはとっさにガーディを繰り出し、電光石火を決めてマチスとサトシを引き剥がした。



タケシ「マチス、貴様を大量な違反で確保する!!」
376 名前:名無し1 投稿日:2015/12/14 01:08 ID:lYCzaxaK
ごめんなさい、値落ちします
また書きにきます
377 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:11 ID:uA8cpi5a
支援
378 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:38 ID:h0uL5mMJ
379 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:45 ID:d5gpm0XE
支援
380 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 01:46 ID:qMQmh0Ad
支援
381 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 02:25 ID:WDjIGten
リアルタイムで見れるなんて感激
382 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 02:32 ID:KexNTpb0
支援
383 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 03:58 ID:XiG0Kqvp
最高
384 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 04:00 ID:zB3fTvjZ
久々にリアルタイムでいいSSに出会えた
支援
385 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 04:54 ID:Sblhcil0
ポケモンでこんなに良作初めて見た。
支援せざるおえない
386 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 07:06 ID:nejktTnT
アルティメット支援
387 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 07:58 ID:7IrKtFT5
しえええええええええん
388 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 08:51 ID:WkN47dKO
紫煙
389 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 09:24 ID:LJZxWDVL
支援
390 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 11:05 ID:hzMNa2QI
追いついた
支援
391 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 11:23 ID:PqE9rdY6
これぐらい書けるのなら小説投稿してみては?

支援
392 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 13:03 ID:4ZptHlYn
支援
393 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 13:56 ID:L9yAEDzq
支援
394 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 14:14 ID:tl8fSyxO
やっべえ面白い
395 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 14:50 ID:iBgES7Ec
この感じだとショートストーリーじゃなくてロングストーリーになりそうだなwww

支援
396 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 15:01 ID:FTVTdk0W
支援
397 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 16:00 ID:PqE9rdY6
「風俗行ったら人生変わったったwwwwww」と同じくらいの伝説のスレになることを願う

再び支援
398 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 16:34 ID:cjbT50x1
面白すぎ

支援
399 名前:名無し1 投稿日:2015/12/14 16:47 ID:lYCzaxaK

皆さんありがとうございます(´;ω;`)
400 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 16:57 ID:lYCzaxaK


ついにマチスは押さえられながら町へと歩かせられ始めた。


タケシ「とりあえず後はたっぷりと悪事を聞いてやる。皆、連行だ!」



タケシの指示でマチスは保安官たちとサトシの視界からフェードアウトしていった。



マチスはちらっとこちらを振り向く。



マチス「ッッ!!」



サトシは保安官には見られてないのを確認し、振り向いたマチスに満円の笑みを見せた。


どこまでも不気味で上から見下すような笑みを。




マチス「はっ!!そーゆうコトだったのか!」



マチスは突然大声を上げた。



全てを悟ったようだ、思えば計画がこれだったとすると営業員ホシナの出現、サトシの尾行、そして自らの悪事を何故か知っている協会。



マチスは全ての辻褄が合ってることに気付いたが、時は既に遅かった。



マチス「タケシ!!ミーの話を聞けっっっ!!!!」



マチスは発狂に近い叫びを上げた。



タケシ「ふん。後で聞いてやる。だが貴様がやった事は全て事実だ!協会本部に乗っ取り貴様は懲戒処分だ!」



マチス「ち、チッキショォォォオオオ!!」



完全に発狂したマチスを保安官はまた押さえ、完全にサトシの視界からは消えていった。



サトシはマサトに視線やるとマサトも気付きサトシと目を合わせた。



マサトも口元をニヤリとして悪どい笑みを見せた。





サトシ「勝った……。」



一人でサトシはそう呟いた。


401 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:03 ID:vkaSaXMJ
支援
402 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:04 ID:lYCzaxaK


タケシ「サトシすまない。俺は今からニビへ戻りこの件をまとめ上げなくてはならない。だからお前への傷害はマサトを通して連絡をしてくれ。」



サトシ「あぁ、わかったぜ。後は協会に任せるよ。」



タケシ「すまない、それでは!」



タケシは二人に敬礼をして急いでマチス達の後を追っていった。



二人だけになった海岸には強い海風が吹き荒れていた。




サトシ「よくやった…マサト。」



サトシはマサトに語りかける。



マサト「上手く行きましたね。レボリューションの勝利ですね。」



サトシ「やはりお前は貴重で強力な武器だ、ありがとう感謝する」



マサト「ふっ……レボリューションの仰せのままに……サトシ!!」



そして海岸には二人の笑い声が響き渡った。


403 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:10 ID:lYCzaxaK


二人は一旦クチバジムに向かった。



シン「計画通りに進み何よりです。サトシさんあと治療の件ですがすぐに医者を手配します。」



サトシ「ありがとうシン。」



シン「医者の診断書さえあればマチスにより重い罪を被せられますので。」



マサト「診断書さえ僕にくれれば後はうまくやります。」



サトシ「了解だ。シン、東部地区はまかせたぞ。」




シン「はい。東部地区を都合よく動かすのは時間の問題です。マチスさえいなくなれば後は私がうまくやりますよ。」



サトシ「ああ、それじゃ病院に行ってからアジトに帰る。」



サトシは病院に向かうと診断書をとってもらいシップや痛み止めをもらい気陣した。



404 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:16 ID:lYCzaxaK


ヒカリ「ばか!!あんたがこんなにやられてどうするの!!」



アジトに戻るとコジロウはまだいないようで、ヒカリの部屋に連れ出されたのだ。



サトシ「大丈夫だよこんなの大したことないからさ。」



ヒカリ「本当に心配ばっかりかけるんだから…」



サトシが傷だらけで帰ってきたのを見てヒカリは相当心配したようだ。



サトシ「でも計画はうまく行ったからさ、良しとしようぜ?」



ヒカリ「まったく……」



サトシ「とりあえず集合部屋に行ってようぜ、もうすぐマサトもコジロウも来るはずだ。」



ヒカリ「そうね、でもサトシ。あんまり無茶しないでね。」



サトシ「ああ、ありがとうほら行くぞっ!」



サトシは言い終わるとヒカリの頭に手をポンッとして部屋を出て行った。



ヒカリ「………ばかっ。」



ヒカリも赤面しながらサトシを追った。

405 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:24 ID:lYCzaxaK


コジロウ「皆、ご苦労だった!!皆の頑張りのおかげでマチスは失脚した!」



集合部屋にて少し待つとコジロウは帰ってきたのだ。



コジロウ「とりあえずはしばらく活動は休みにしよう。シンが正式に統括になるまではかかるだろうから。」



次の作戦はシンが正式に決まり次第でないと動けないようだ。



サトシ「どれくらい休めば良いんだ?」



コジロウ「まだわからんが……少なくとも一週間はそうなるだろうな。まあ、夏休みと思ってくれ!ホワイト企業だろ?」



コジロウはそう言い皆に笑いかけた。



コジロウ「身バレしなければ外出しても構わないぞ。たまにはそういうのもしなけりゃやってられんだろ!」



コジロウの人の良さに皆は感激した。



コジロウ「俺はアジトかコサンジのところにいるから。皆は好きにしてくれ!!」



組織には予想外の夏休みを言い渡され皆テンションが上がった。


だが一番嬉しそうなのはヒカリだった。



ヒカリ(サトシと過ごせる夏、本当にこれが最後かもね……)


406 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:31 ID:lYCzaxaK

サトシは一人でいても暇なのでヒカリの部屋に出向いていた。


ヒカリ「さーて、夏本番だし色々出かけるわよ!!」



ヒカリの異様なテンションにサトシは戸惑う。



サトシ「おー!行ってこい!土産話を聞かせろよな!」  



ヒカリ「何言ってんの!サトシも一緒に行くの!!」



サトシ「やっぱ、そうなる?で、どこに行くんだよ?」



ヒカリ「夏服たくさん買いたいし、海も行きたいし、夜景も見たいし、ヤマブキ花火大会も行きたいわ!」



27歳でもやはり女性。
色々と事前のチェックはお済みのようだ。



サトシ「まあこんなとこに引きこもるよりはマシか、付き合うよ。」



ヒカリ「まあサトシはケガしてるから明日はゆっくり休んで明後日からね!」



サトシ「……全治二週間なんですけど。」



ヒカリ「大丈夫大丈夫!!」



サトシ「まあ別に大丈夫だけどさ。まあ、楽しもうぜ!」



ヒカリ「もちろん!!」


407 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:36 ID:lYCzaxaK

ヒカリは暇つぶしにテレビをかけるが、どのチャンネルもマチスの悪事が大々的に放送されていた。



協会にもカントー地方にもこれは驚愕であった。




サトシ「おっ、やっぱりクビみたいだなマチス。禁錮刑だとよ。」



サトシはニュースの内容を見てそう言う。



ヒカリ「あれだけやってれば当然よね……」



さすがに重罪の密漁や売人に流した事、経費使用がでかいのだろう。


サトシ「選挙もやるみたいだな、候補者は3人か。」



その中にシンの名前もあった。


シンは副ジム中、それに模範的な仕事をしていたため支持は圧倒的だったのだ。


選挙といってもほぼ出来レースのようなものだろう。


408 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:42 ID:xOPP9Mz3
支援です!
409 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 17:42 ID:JyFMrHRR
支援 これは面白い
410 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 18:24 ID:vkaSaXMJ
支援
411 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 18:24 ID:d64pkgct
支援
412 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 18:26 ID:PqE9rdY6
凄まじい人気だなwww
413 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 18:46 ID:vkaSaXMJ
>>412
面白いからね仕方ないね
414 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:01 ID:yDgdAux9
支援!
415 名前:名無し1 投稿日:2015/12/14 19:03 ID:lYCzaxaK


ヒカリはポケフォンを使い様々なイベントを調べていた。


ヒカリ「遊園地もいいわね!」



サトシ「おいおいガキかよ…」


ヒカリ「だってずーっとこうやって遊ぶなんて久しぶりだもん!!」


サトシ「なんでも良いけどさ……」



その後はヒカリのマシンガントークにサトシは付き合わされた。


何はともあれ、1ヶ月以上も激務をこなしていたサトシたちにはありがたい夏休みが始まった。



サトシは自室へ帰り就寝した。


416 名前:名無し1 投稿日:2015/12/14 19:10 ID:lYCzaxaK

サトシが目を覚まし時間を見ると既に昼を過ぎていた。


こんなに睡眠を取るのはいつぶりだろうか…



サトシは寝疲れたためダルイ体を無理やり起こすと伸びをした。



サトシ「あぁーよく寝たなあ……」



ヒカリも昨日行ったとおり今日は休ませてくれるみたいだ。


サトシはダル着のまま集合部屋に向かった。



相変わらずカガリはパソコンと対面していた。



とても不健康な生活だが本人の自由なのでサトシも突っ込まないことにした。



サトシ「カガリおはよう!あ、こんにちはか…………」



カガリ「………こんにちは。」



サトシ「コジロウはどこいったんだ?」



カガリ「……コサンジのとこ。」



そーいえばそんな事言ってたなとサトシは思った。



テーブルにはケンジが作ったであろう料理が置かれていた。



一つしかないところを見るとサトシ以外は既に起きているようだ。



マサトも法律士としてマチスの件があるためニビへ出かけているのでガランとしていた。



サトシは料理をたいらげるとまた自室へ戻り久々のニート生活を満喫しだした。



417 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:16 ID:r2tRfBnx
期待
418 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:18 ID:lYCzaxaK


ーーーーRコーポレーションタマムシ支店



コジロウは部屋でコサンジと話をしていた。



コサンジ「うまくいったようだな。」



コジロウ「ああ、みんな良くやってくれたよ。」



コサンジ「で、予定通り他のメンバーは夏休みにしたのか?」



コジロウ「そうだ。皆には頑張ってもらったからな。休ませた。」



コサンジ「で、お前が直接訪ねてくるくらいだ何か用があるんだろ?」



コサンジは吸っていたタバコを灰皿で消しながらコジロウに尋ねた。



コジロウ「さすがコサンジ、話が早いね。」



コサンジ「コサブロウな。聞かせろよ。」



コジロウ「俺とお前で協会本部に侵入する。そして情報をゲットしに行く。」



コサンジ「お前正気か!?」



コジロウ「当たり前だろ?みんながあんなにやったのにボスの俺が何もしないわけにはいかない。俺は皆が休んでる時に、自ら1番リスクを抱える仕事をしてくるさ。」



コサンジ「……俺もそのみんなと同じメンバーなんだけど……。」



コジロウ「大丈夫だって、俺に任せろ!スパイのコンビ組んでただろ?」



コサンジ「まあ……仕方ねえやるよ。」



コジロウとコサンジはロケット団時代に敵へのスパイ作戦などで優秀な戦果を上げていたのだ。

419 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:22 ID:lYCzaxaK


コジロウ「今はマチスの件で保安官や協会の奴らもニビへ集中してる、つまり相手はひと塊になってるのさ。」



コサンジ「なるほど。それで手薄になってる本部へ行くわけだな。そこまで計算してたのか。」



コサンジは感心をした。
コジロウの策士ぶりは健在だった。



コジロウ「そうそうとりあえず明日決めてくるぞコサンジ。」



コサンジ「わかった。あといい加減名前覚えろ。」



コジロウ「とりあえず明日の昼時に侵入しよう。」




昼時だと本部も昼休みで人数が分断されてる時刻だからである。


420 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:44 ID:a2748j4X
おもしろい!!
しえん!
421 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 19:53 ID:hHeXqdZ1
面白い期待
422 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 20:11 ID:h0uL5mMJ
423 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 20:14 ID:ZNRIrFyS
支援
424 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 20:42 ID:lYCzaxaK


コジロウ「この作戦が成功して情報さえ収めれば……レボリューションの革命は成功するんだ」



コサンジ「ほう……もし明日に失敗したらどうなる?」



コジロウ「国家反逆罪で逮捕だろうな。そうなればレボリューションも終りだ。」



コサンジ「……心してやらなきゃな。」



コジロウ「作戦は俺に預けてくれ。」



コサンジ「そうするよ…とりあえず明日俺からそちらに向かう。」



コジロウ「助かる!」


コサンジ「運命の作戦だな、失敗したら終わりか……」



コジロウ「全て俺らにかかってるのさ。」



コジロウはコサンジに詳しく話を説明した。

425 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 20:56 ID:lYCzaxaK

コサンジ「なるほど、それならうまくいけそうだな。しかし、協会が何か企んでるもんかね。」



コジロウ「間違いないさ、でなきゃ各町の統括に全てを任せるとはありえない。恐らく表沙汰にできない何かに専念してるはずだ。」



コサンジ「そればかりはまだ何とも言えないからな。とりあえず明日死力を尽くすさ。」



コジロウ「ああ。じゃあ明日こちらに出向いてくれ?」



コサンジ「了解だ。それじゃ気をつけて帰れよ。」



コジロウ「お前に心配されるなんて気持ちわりいな…」



コサンジ「てめえしばくぞ。…とりあえず明日な。」



コジロウはようやく会議を終え、外に出ると夕暮れが街を綺麗に演出させていた。




コジロウ「ふむ、綺麗な光景だ。……俺はこの世界を変えて守ってみせるさ…」



コジロウは黄昏れながらタバコに火をつける。
煙が照らされ、ただただ舞い上がる。


久々にゆっくり町並みを眺めながらコジロウはアジトへ帰還した。


426 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 21:00 ID:lYCzaxaK


コジロウ「カガリ、例の物だが完成してるか?」



カガリ「……どうぞ。」



カガリは尋ねるコジロウにケースを渡した。



コジロウ「助かる。これをうまく使って何か情報が分かればお前からも教えてくれ。」



カガリ「……了解。」



コジロウ「さあ、明日のために俺は早く寝るぞ!最近のまともに寝れてないからな。」



コジロウは個人で情報収集や色々な人へ連絡をとったりで全然休まずに働いていたのだ。



自室へ入りベッドに倒れこむとすぐに夢の世界へと導かれた。



相当疲れも溜まっていたようだ。


427 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 21:50 ID:xxoMS15s
しえん
428 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 21:58 ID:tl8fSyxO
支援
429 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 22:12 ID:Wnos2X1Q
支援
430 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 22:24 ID:HatWM11X
支援
431 名前:名も信仰も無き人 投稿日:2015/12/14 22:27 ID:gpRUoMbv
支援!!頑張って下さい
ファイトだよ!( و ' ω ' )و
432 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 22:33 ID:gKVTQeEx
支援
433 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 22:35 ID:h0uL5mMJ
しえん
434 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 22:59 ID:rVrrpKca
本当の続編として映画化してもおかしくないクオリティ
頑張って
支援
435 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 23:16 ID:m0rO8fUo
超支援
436 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 23:40 ID:aAU180au
ようやくおいつきました、面白いので続き期待してます
437 名前:名無し 投稿日:2015/12/14 23:46 ID:BORzD4UV
がんばれ=!
438 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 00:22 ID:1J4F09wD
おいおいみんな、プレッシャーになるからあんまり催促とか期待しすぎるなよ?



めっちゃ楽しみにしてます結婚してくださいむしろ子供は何人がいいですかねちなみに僕男ですけど気合いですよねわかりますところで話は変わりますが本当に楽しみにしてます頑張ってください結婚しましょう
439 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 01:18 ID:JMiRVzJU
文章力もさることながら展開と構成がとにかく上手い。しえん
440 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 02:04 ID:bAjCSdBy
頑張ってくれー

紫鴛
441 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 02:51 ID:xQwVsmv5
支援
442 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 03:21 ID:EvRSqx8t
試演
443 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 03:24 ID:hbnfvNWl
支援
444 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 03:27 ID:hbnfvNWl
そういえばオーキド博士やサカマキ博士とかどうなったのかな?気になる
445 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 03:34 ID:RPd5oOqM
このSSが毎日の楽しみになってる。支援
446 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 03:35 ID:EvRSqx8t
>>> 444 (´・ω・)っ遺影
447 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 08:10 ID:47a7b3Yv
支援
448 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 08:46 ID:kCR2yCrm
やっと追いついた
支援(・ω・)ノ
449 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 12:06 ID:ciZVX4P8
遅延支援
450 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 12:59 ID:FCbFKHu6
支援!!
451 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 15:08 ID:BxzdDLbX
支援支援アンド支援
452 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 15:53 ID:BCn6Pxa1
支援
453 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 17:35 ID:IkqGLD9S
支援さん
454 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 17:53 ID:WdiYs5fk

皆さんいつも応援コメントありがとうございます。本当に励みになります。

せっかくお待ち頂いてるのに、更新遅くて申し訳ありません。

455 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 17:57 ID:e69Uf2Cp
>>454急がなくても書いてくれればええんやで(ニッコリ)
456 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 17:59 ID:WdiYs5fk

結局特にこれと言った事がないまま次の朝を皆は迎えた。


サトシは朝からヒカリに叩き起こされ身だしなみを整えた。



どうやら今日は一日ショッピングに付き合わされるらしい。



何はともあれ束の間の夏休みが始まった。



ヒカリ「さーてまずはタマムシデパートに行くわよ!」



ヒカリはレボリューション開始後に初めて決めた服装をしていた。


ラフでシンプルなTシャツに短いスカート、生足は露出している。


男性ならすれ違った後に間違いなく振り向くだろう。


全体的にシンプルにまとめられているが、やはりコーディネーターなのかセンスがある着こなし方だった。



サトシ「夏らしい格好だなー。」



ヒカリ「だって夏だもん、ほらまずバス停に行きましょ!」



ヒカリはサトシを引っ張る形で町中に出た。



爽やかな風に髪の毛がなびき、眩しすぎるほど強い日差しの中で見せるヒカリの笑顔がサトシにとって印象的だった。


457 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 18:06 ID:WdiYs5fk

バスに乗り過ぎゆく町並みを二人で眺めながらバスはタマムシシティに停車した。



ヒカリはさらに都会に来たせいか手のつけようがないテンションになっていた。



ヒカリ「あー見て!!特製ジェラートだって!食べなきゃ!」



サトシ「食べなきゃの意味がわかんねぇ……」


ヒカリは駈け出すとサトシも横にならびアイス屋に入った。


ヒカリ「ストロベリーください!」


サトシ「はえーよ……バニラ1つ!」



店主「はいよ!ただいまカップルサービス期間でね、カップルのお客さんにはダブルにしてるよ!2個ずつね!」



ヒカリ「2つも!ありがとう!!」



サトシ「これは嬉しいぜ!!」



カップル扱いされたことはお互い嬉しかったのか、否定もしなかった。


だがヒカリの体温は知らぬ間にこの気温に負けないくらい上昇していた。


458 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 18:07 ID:WdiYs5fk
私がヒカリちゃん激推しなので組織に関係ないストーリーも入っちゃいます…

これを機に皆さんもヒカリちゃん推しになってくださいw
459 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 18:34 ID:mlVjZHFh
良いよ、ヒカリは可愛いからね。

ゆっくりで良いから投げ出さないでくれ、かなり楽しみなんだ。

でもやっぱりカスミが一番
460 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 18:51 ID:0JO0w6Y4
支援
461 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 18:59 ID:WdiYs5fk
>>459

カスミも良いですよね!
正直ヒカリポジションは結構迷ったんですがヒカリにしました(´・ω・`)
462 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 19:09 ID:WdiYs5fk

タマムシデパートに到着するとヒカリは早速物色を始めた。


サトシはカゴを持ちながらついていく。



化粧品やら香水やらサトシには無縁の物ばかりなので退屈していた。



ヒカリ「久しぶりにショッピングするけどやっぱり楽しいわね!!」



サトシ「俺からしたら初体験だけどまあ楽しいな。」


ヒカリは足早に次々と巡っていく、お次は服を見るらしい。



ヒカリ「このワンピース超かわいくない!?」



ヒカリはご機嫌に自分にあてがいサトシに見せていた。



サトシ「似合うと思うぜ!」


決して嘘ではないが、とりあえず褒めれば何とかなるとサトシはそう言う。



ヒカリ「じゃあこれ買うわ!!」



サトシ「早っ」


ヒカリ「このネックレスも可愛い!!」



完全にヒカリのペースである。
サトシはそのネックレスを奪いレジへと向かった。



そして会計を済ませヒカリにつけてあげた。



サトシ「うん!似合ってる!疲れたから早く休憩しようぜ!」



ヒカリ「サトシ…」



サトシ「ば、ばか!お前ずっと頑張ってるから…その、ただのプレゼントだよ!」



ヒカリ「素直じゃないんだから……嬉しい。」



ヒカリはサトシに聞こえないように呟いた。


そして買ってもらったネックレスをギュッと握った。

463 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 19:17 ID:WdiYs5fk


サトシはようやく買い物から解放され、二人でレストラン街を歩いていた。



サトシ「あった!ここのオムライスが凄く美味いらしいんだよ!」



以前ケンジが言っていたのだ。
この店の料理を手本にしていたらしい。



ヒカリ「なら食べてみよっか!」


平日というのもあるおかげか奇跡的にもすんなり案内され席につくことが出来たのだ。



サトシ「ふいー!!噂通り女の買い物は長いんだな!」



サトシは席につくと両腕を伸ばし背伸びをしながらそう言う。



ヒカリ「男はそれに耐えなきゃ1人前になれないのよ?」



ヒカリは笑いながらそう言った。



サトシ「いやー、俺女の買い物自体初めてだからよく分からないんだよ。」



ヒカリ「じゃあこれからいっぱい慣れさせてあげるわ!!」



その瞬間サトシは咳き込んだ。
サトシにとっては楽しいが同時に地獄であった。



そして料理が二人のテーブルに運ばれやってきた。



とても食欲をそそる盛り付けで二人は食べ始めた。




ヒカリはこの時がずっと続いてほしい。




そう願っていた。


464 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 19:26 ID:WdiYs5fk


サトシ達が楽しくやっていた頃、コジロウとコサンジの二人はサトシ達とは逆に緊張している表情を見せていた。



ーーーー協会本部庁(元ポケモンリーグ)




二人はなんとか保安官の目を盗みやっとの思いで本部まで辿り着いた。


やはり入り口にも警備隊がいるのを二人は岩陰から確認していた。



コサンジ「何とかここまでは来れたな。ここからはどうやって侵入するんだ?」



コジロウ「ああよく聞いてくれた。それはな………まずこの服に着替えるんだ!」



コジロウはそう言いコサンジに服を渡す。
どこにでもいる作業服だった。



コサンジ「なんじゃこりゃ!?」



コジロウ「設備点検の作業員に変装して正面から合法的に入るのさ。修理に来たとか言えば通してくれるだろ?」



コサンジ「……シンプルすぎるだろ。」



コジロウ「シンプルイズベストだろ?変装はロケット団の十八番じゃないか!」



コサンジ「これは変装じゃねーから。でもここまで来たら仕方ねえ、それで行くしかないな……」



二人は作業服に着替えると、ただのよくいる作業員に早変わりした。



コジロウ「とりあえず一緒に扉まで向かう。警備隊には俺がうまく話す。お前は適当に挨拶でもしてくれればそれでいい。」



コサンジ「ああ、まかせたぞ。」



そして二人は岩陰から出て一歩ずつ本部へと歩み始めた。


この一歩ずつ一歩に嫌な緊張が走る。


465 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 19:39 ID:WdiYs5fk


警備隊「何者だ!」


二人に気付くと警備隊は警戒した様子でそう言い放った。



コジロウ「私達はですね、有限会社コサンジ電設という会社の作業員です。」



コサンジ(殺すこいつ殺す)



警備隊「設備屋だと?何の用で?」



コジロウ「協会長からお電話頂きまして、本部内の電気などの点検と必要あらば修理を行ってほしいとの事でお伺い致しました。」



警備隊「あー……上から言われてるなら仕方ないか、いま扉を開けます。」


大きな入り口が開きだした。


なんとか関門突破のようだ。



二人は潜ると会話をしだした。


コサンジ「てめえ、人の名前バラしてんじゃねえよ。」



コサンジは不機嫌そうに言う。


コジロウ「なんで?お前はコサブロウだろ?」



コサンジ「あ、そっか。うーんなんかスッキリしないがまあ良いか………」


466 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 20:44 ID:mlVjZHFh
>>461
カスミも良いですよね!
正直ヒカリポジションは結構迷ったんですがヒカリにしました(´・ω・`)

とゆーことは、カスミがヒカリでコサンジがタケシだった可能性が微レ存あった?
467 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 21:36 ID:DAcuVOF6
>>466

ヒカリ→カスミ、ハルカはありました!直前まで迷ってましたww

コサンジに関しては完全に後付ですね(´・ω・`)
シンというオリキャラ出してしまったため、他の懐かしいキャラも出したくてコジロウを支えるポジション=コサンジって流れですね


マサトはこういう役で絶対出すって決めてました
468 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 22:29 ID:k29IToyA
レボリューションズの全員いい人だらけで好き


469 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:03 ID:mlVjZHFh
↑ほんとそれな
470 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:19 ID:PoMHVHdK
でもやってることは
国家反逆罪だよな?
471 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:35 ID:WdiYs5fk
>>470

貴重な質問ありがとうございます。

もちろんそういった解釈もあります。

このssのテーマは"どちらが本当の正義か"なので、見てくださる方の視点で結構です。


たくさんの人の大切な物を奪ったが秩序と治安を確立しているポケモン協会

そんなたくさんの人のため、ポケモン界の誇りのため反逆を犯してまで世界を変えるレボリューション



どちらが正しいかは読む方にお任せします

ざっくりだと規律VS人情みたいなもんですww


ただこれから読んでいる方に楽しんで貰うため、驚く展開にしていきたいと思います。


更新しないでこんなこと書いてすみません、構成をしっかり練り直したりで時間かかってます(泣)
472 名前:名無し1 投稿日:2015/12/15 23:36 ID:WdiYs5fk
ちなみに何度も1から読み直しながら物語を考えていってるため、意外と頻繁にきますので皆さん色々質問もしてください!

473 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:52 ID:Y6whmFUG
国家反逆とか
ほんまコードギアスみたいやね

もしかしてスザクポジション的なやつ出たりするワンちゃんかも?
474 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:55 ID:BCn6Pxa1
シロナさん出ないかな〜。
475 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:55 ID:WdiYs5fk
>>473

ごめんなさい、コードギアスわからないんです(´;ω;`)
476 名前:名無し 投稿日:2015/12/15 23:58 ID:WdiYs5fk
>>474

すみません、ブラック・ホワイトやってないんでシロナさんがどんなキャラ全然分かってないんです(´;ω;`)
477 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 00:47 ID:U4vRR2eK
追い付きながらの支援
478 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 01:36 ID:hTueaseY
追い付いた、支援
479 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 01:49 ID:zwwhFDS9
寝る前の支援
480 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 03:39 ID:acypiW8d
支援
481 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 05:17 ID:bn1KAziD
更新は毎日してる時点でかなり早いくらいだと思うよー

しえー
482 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 07:16 ID:VcHbloyd
毎日書いてるってことが尊敬に値する
支援
483 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 08:42 ID:YzTlf773
ポケモンバトルの展開はあるのかな??
484 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 08:49 ID:YvIVJcjL
支援
485 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 10:08 ID:9HRaMgri
支援
486 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 13:52 ID:BKee72pM
支援
487 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 14:54 ID:Ki0HHCL6
支援
488 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 16:43 ID:mMpgkp59

コジロウとコサンジはとにかく徘徊している。
予め持参していたカモフラージュの脚立等を持って歩いてるため違和感は無かった。


驚いたことに予想以上に内部の警戒は薄く、二人はそれ程手こずっていない。



コサンジ「しかしさ、マチスの件で手薄とはいえここまで無防備っておかしくないか?」



コジロウ「俺の思った通りかもな。」



コサンジ「少し聞かせろよ。」



コジロウ「まず本部というのは特別な許可が無ければ絶対に通れないんだ。他の地方はそうだよ。本部はその地方の全管轄で細く業務をしている。だが、この全国の代表格のカントー本部はこんなに手薄。つまり今俺らがいる本部では本当の仕事ではない何かを手がけてると読んでいる。」



コサンジ「何かってなんだよ?」



コジロウ「それを調べに来てるんだよ。でも表に出してないって事は、あまり人には言えない業務ってことだよな?」



コサンジ「まあな。だがあくまで推測だろ?」



コサンジはそう言うとコジロウは顔つきを変えた。




コジロウ「推測だよ、ただの。……だが、もしこれが正しくて何か証拠を収めれば決着はつけられる。」



コサンジ「そんな、重要なことなのかこれは。」



コジロウ「そりゃあな。失敗した時が最後だな。」




コジロウの言葉を聞いてコサンジはより気持ちを引き締め直した。


489 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 16:45 ID:9IXl5hoQ
支援しおん
490 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 16:51 ID:mMpgkp59


コサンジ「だけどこんな広い建物でどうやってそんな物を掴むんだよ?」



コサンジの言うとおりであった。
さすがに二人で、それに万が一に備え二手に別れることは不可能なためあまりにも漠然と徘徊しているだけであった。



コジロウ「とりあえず、重要な話をする部屋……特別会議室な部屋を探しているんだ。」



コサンジ「見つけたらどうするんだ?」



コジロウ「今俺が持ってる監視カメラと盗聴器を中に仕掛けるんだ。そしてその会議室で協会の奴らが裏仕事の話をしてくれれば証拠は掴めるという寸法さ。」



コジロウはそう言いながら右手に持っているケースをコサンジに見せた。




コサンジ「だが、会議室でそんな話するとも限らないじゃないか?」



コジロウ「まあ、重要な話を隠密にする場所だったらそれなりにセキュリティが強い部屋だろうな。」




コサンジ「そんな感じの部屋を探せば良いんだな!」




コジロウ「そうだ!見つけた所でその部屋で会議をするとは限らないが………とにかくやってみようぜ。」




二人はしらみつぶしにエリアの各部屋を確かめていった。

491 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 17:06 ID:VcHbloyd
C援
492 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 17:10 ID:i1fIvtM3
ドラマ版デスノートがチラッと頭に...
493 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 17:38 ID:aNljK8q1
支援だ
494 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 18:02 ID:mMpgkp59
>>492

確かに似てる部分ありますね…
このssのテーマ自体が正義と正義のぶつかり合いみたいな感じなので、そこから被ってる部分ありましたすみません

パクリに思われないように書きます!
495 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 18:14 ID:mMpgkp59

二人は3階まで登ると最深部に当たる部分にそれらしき部屋を見つけた。



コサンジ「見た感じ明らかにセキュリティ体制が異常に強いぞ。」



頑丈なスライド式の扉の脇にはモニターがついている。
明らかに関係者じゃないと入れない仕組みになっている。



コジロウ「怪しいな……この部屋に取り付けるか。」



コサンジ「中に誰かいないとは限らないぞ!確認しなくては!」



コジロウ「大丈夫!秘密兵器を持ってきているのさ!」



コサンジ「さすがコジロウ!何から何までしっかりと………っておい!」



コジロウはカバンからトイレットペーパーの芯を取り出すと扉にあてがい耳を当てた。



コサンジ「なんでそこだけ原始的なんだよ!」



コジロウ「これが意外と使えるんだよ!………ふむ、話し声も聞こえないし誰もいなそうだな。」




コサンジ「…………防音効果も凄そうだからあんまり意味はないと思うが……まあもしもの場合は逃げれば良いか………」



二人は万が一に備えて、ポケモン所持はもちろん煙玉や催涙スプレーなども完備してある。



496 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 18:21 ID:mMpgkp59


コジロウ「じゃあコサンジ、このシステムをハッキングして扉を開けてくれ。」



コサンジ「だろうと思ったよ。………いけるかわからないが、やってみる。」



コサンジは自身のカバンから携帯式のコンパクトなパソコンを取り出し起動して特殊なケーブルでパソコンとモニターを繋げた。



コサンジはロケット団時代にピッキング、ハッキング技術に優れていてその腕前を買われていた。


そのため以前からコジロウとこうやってスパイを得意としていたのだ。



コサンジ「早くても10分はかかるな、見張りを頼む。」



コジロウ「わかった、なるべく急いでくれ。」



コジロウは部屋への曲がり角の手前に脚立を置いて、さらに折りたたみ式の看板「電気点検中立入禁止」を立てて作業してるフリをするという時間稼ぎを行い始めた。



コサンジもすごい速さでキーボードで入力していく、腕は衰えていないようだ。


497 名前:和井田太郎 投稿日:2015/12/16 19:19 ID:2YEbq499
すげー、すげー、頑張って
498 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 20:21 ID:hlvZq7KB
しぇん
499 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 20:22 ID:F9j7htFa
支援
500 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 20:53 ID:2ocw099v
仕事帰ってきてから読むの毎日の楽しみになってるわw
支援
501 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:00 ID:Ki0HHCL6
支援
502 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:03 ID:U298i2FO
支援!!!!!!
503 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:07 ID:Ezjpixjg
センターまであと一ヶ月だがこれを楽しみに頑張ってる
504 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:11 ID:RdMX9h48
やっと追いついた
505 名前:名なっしー 投稿日:2015/12/16 21:21 ID:tDQ0Ze6Z
ほんと面白い 支援!!
XY見てないから話がわかるか不安だったが
昔のキャラでよかった(´▽`)
506 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:30 ID:RWYtdL1i


コサンジは依然黙々とパソコンを操作している。
表情は見るからに気難しそうだ。



コジロウ「15分は経ったぞ!まだか?」



コサンジ「間もなくだ!かなり厳重だな、銀行の金庫並だよこれ。」



そしてコサンジは勢いよく最後のキーを入力すると、モニターには「パスワード解除」と表示された。


その瞬間、二人はハイタッチをした。



コジロウ「さっすが!」


コサンジ「時間は無い、急ごう!」



二人は足を踏み入れ、しゃがみ込んで辺りを確認した。



コジロウ「内部には特にセキュリティは無いようだな?」



コサンジ「そうだな、幸いにもカメラすらない。まあ、あれだけ入り口が厳重なら必要はないか。」



二人は内部にはセキュリティが無いのを確認し終わると立ち上がった。


見たところはパソコンや普通の機材がたくさん置いてあり大人数が囲めるデスクが設置してある。



コジロウ「造りや物の配置を見る限り、上層部の会議室と見て間違いないな。」



コサンジ「確かにな。とりあえずこいつらのパソコンを拝見するか。」


コサンジは慣れた手付きで協会のパソコンを立ち上げた。

507 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:41 ID:RWYtdL1i


コジロウ「何か気になるものがあったら教えてくれ。今のうちに俺はカメラと盗聴器を仕込む。」



コサンジ「了解だ。」



コジロウはケースを開けると手際よくカメラと盗聴器を確実にバレない場所且つ至る場所に設置していった。


色んな場所にバランス良くつけれたため、この室内の様子は赤裸々に写せる。



コジロウ「よし、こっちは完了したぞ!そっちはどうだ?」



コサンジ「こっちもご丁寧に厳重なセキュリティが施されてる。解除には時間もかかる、今日のとこはメモリースティックだけ抜き取って帰ろう。これさえあれば俺のパソコンでも情報は盗める。」



コサンジはそう言うと協会のパソコンからメモリースティックを抜き、自身のカバンにしまった。



コジロウ「後は足早にずらかろう。」


コサンジ「そうだな、とりあえずこの建物から出れば任務完了だ。」



しかし、そう甘くはなかったのだ。



突然に建物内に備え付けてあるスピーカーから恐らく放送部からの声が鳴り響いた。


スピーカー「侵入者あり!隊員は直ちに建物内を探索し確保せよ!」



恐らく受付が上層部に連絡を取り、そんな修理は頼んでいないとでも言われたのだろう。



二人には最大の危機がせまる。


508 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 21:51 ID:RWYtdL1i


コサンジ「どうする!?」


二人は慌てた様子を見せるがすぐに落ち着き冷静に考え始めた。


この冷静さもロケット団時代に鍛えたものだ。



コジロウ「ただの部外者がこの部屋に来るとは思わないだろう。」


コサンジ「うむ。扉は閉めておいて正解だったな。」



コジロウ「だがこの部屋を出ない限り俺達の身が危ない。」



コサンジ「かといって普通に扉から出たらこの部屋を調べられて最悪の場合は仕込んだ物もバレちまう。」



コジロウ「コサンジ、とりあえずこの部屋を徘徊して何かヒントを探そう!」



コジロウの声で二人は部屋の至るところを調べ始めた。



協会の隊員もすぐにはこの会議室にはこないだろう。
来ない確率の方が高いためまだ余裕はあった。



コジロウ「突破口を見つけたぞ。」


コサンジ「ああ!俺もそこしかないと思う。」



コジロウが指指す先には換気口があった。
天井までは3メートル程だろうか。


見た感じは1人分くらいの幅はある。



コジロウ「うまく行けば天井裏に行けて屋外に出られるはずだ。」



コサンジ「大分高いな…どうする?」



幸いにも換気口は編み状のカバーがかけられているだけなので外すのも容易そうである。


509 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 22:05 ID:mMpgkp59


コジロウ「コサンジ、脚立に登って肩車をしてくれ。」


コサンジ「すげえハードだけど、我が身のためだ仕方ない。」



コサンジはコジロウの言うとおりにした。
今にも倒れそうだが踏ん張った。



コサンジ「……はっ早く……しろ……」



コジロウ「もう少し頑張れ!」



コジロウはカバンからドライバーを取り出し、カバーの四隅に付いているネジを外していった。
すると簡単にカバーは外れた。


コジロウはそれを確認するとコサンジから降りた。




コサンジ「はあ…はあ……死ぬかと思った……」



コジロウ「さて、どうやって上がろうか。」



今の方法を使えば一人は上がれるが、下に残った方はどうしても上がれないのだ。



コジロウ「コサンジ、ポケモンは何を連れてきたんだ?」



コサンジ「ゴルバットだ。コジロウは?」



コジロウ「俺はマタドガスとユンゲラーだ…………………」



ソーナンス「そ~〜〜なんすっっっ!!」



勝手にコジロウのボールからソーナンスは飛び出した。



コジロウ「お前ちゃんといること分かってるがこの状況では役に立たないだろ!戻れ!」



コジロウはソーナンスをボールにしまった。



コサンジ「………何も見なかったことにする。」



コジロウ「話を戻すぞ、まずゴルバットで一人を飛びながら上に引っ張ってもらい下でユンゲラーの念力で押し上げる。それを繰り返せば二人は換気口まで行ける。」



コサンジ「その手があったか、よし!出てこいゴルバット!」



コサンジがボールを投げると勢い良くゴルバットが出てきた。



ゴルバット「ゴルバッ!!!」



コジロウも同じくユンゲラーを繰り出した。



ユンゲラー「ユンゲラッ!!」





510 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:05 ID:zGYwVYfF
支援
これ本当に面白くて凄く良いです!
511 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 22:18 ID:mMpgkp59


コジロウ「いいか、ゴルバットとユンゲラー……………」



コジロウは今話した作戦を二匹に説明すると、分かってくれたようで頷いてくれた。


  
コサンジ「いいこだぞ!お前ら!」


コサンジは二匹の頭を撫でると、二匹はとても嬉しそうだった。



コジロウはその様子をみて、この光景が世界にはやはり必要だと思っていた。



コジロウ「先にコサンジいけ!」



ゴルバットは飛び、コサンジの首襟を掴み浮遊したがゴルバットの馬力では少し浮くのが限界だ。



コジロウ「今だユンゲラー!念力!」



ユンゲラーは念力をコサンジにかけると、どんどんゴルバットは浮上していき換気口に侵入できた。



コサンジ「よしゴルバット、次はコジロウを頼む!」



再び同じ容量でコジロウも侵入に成功した。



足場がないため二人は足を開き壁伝いになんとか体勢を保っている。



コジロウ「ゴルバット!ユンゲラーも持ち上げてくれ!ユンゲラーはゴルバットに念力だ!」



ポケモン同士もその方法で換気口に辿り着いた。



コジロウ「よくやってくれた!お前ら!ユンゲラーまず脚立もあげてくれ、そして最後に俺がこの換気口のカバーを抑えているから、念力でネジを外側から閉めれるか?」



ユンゲラーは頷くとコジロウもその体勢をとり、念力で器用にネジを閉めた。





とりあえず部屋からの脱出も完了した上に証拠も残さないでやれたのだった。

512 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:23 ID:U3wtweGj
支援
513 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:28 ID:mMpgkp59


二人は換気口の中で話していた。
一人ずつしか通れないため、コサンジの下にコジロウがいる形だ。



コサンジ「狭さも丁度いいから腕と足の筋力で這い上がれるぞ。それでいいか?」



コジロウ「ああ、とりあえず登って行こう。」



二人はドンドン登って行き、つぎに曲がり角を曲がった。


これで楽にかがみながらではあるが足もついて移動できる。



所々編み状のカバーがあり覗くと隊員たちが慌ただしく走り回っていた。



コジロウ「さあ、出口はもうすぐだな。」



進むとコジロウの言ったとおり出口が見えた。
丁度建物の壁からちょっと飛び出している煙突のような換気口に出るらしい。


ここにはカバーがついていないが降りるのは難しかった。


コサンジ「3階の部屋から換気口に入って上に上がったから、ここは4階だ!飛び降りるのは無理だ!」



コジロウ「さっきの方法で降りるか?それとも別の方法探すか?」



コサンジ「そうだな……だが降りたところで付近に警備隊がいたら1巻の終わりだ。」



コジロウ「ゴルバットを出してくれ。」



コサンジは言われた通りにゴルバットを出すとコジロウはゴルバットの頭に小型のビデオカメラを取り付けた。



コジロウ「ゴルバット、ここから外に出て地面付近や建物周りをバレないように飛び回ってくれないか?様子をが知りたいんだ。」



ゴルバットはコジロウの支持通りに飛び立った。


514 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 22:36 ID:mMpgkp59


コジロウはポケフォンを取り出す、するとゴルバットのカメラの通信映像が流れた。


正面入口の周りには来た時と同じく警備隊が立っていたが。

建物の側面部にはいなかったのだ。


恐らく協会側も建物から出るのは不可能と踏み内部にほとんどを送りこんだのだろう。



コジロウ「なんだ、外は案外手薄だな。楽勝だな。」



コサンジ「さっきの方法で下に降りるか?」



コジロウ「ああ、パラシュートのように降りれば安全だろう。」



先にコサンジが降り、着地するとゴルバットは飛行してコジロウを降ろした。


最後にゴルバットがユンゲラーと共に降りてきた。
二人はポケモンをボールにしまい込む。



コサンジ「案外楽勝だったな。」


コジロウ「あぁ!だが最終関門が正面からしか出口がないことだ……」



建物の周りは正面以外は堀や滝もあり迂回できないのだ。

515 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:45 ID:mMpgkp59


コサンジ「正面には林も何もない、隠れるのは難しいが…」


コジロウ「警備隊は3人…するとポケモンも3匹で全てガーディだろう。」



ガーディはその忠実な性質と能力から警察犬のような立場で協会に採用されているポケモンである。



コジロウ「……いや、強行策はやめておこう。ガーディは訓練されているからな匂いで追跡でもされたらたまらん。」



コサンジ「どうするんだよ!?」



コジロウ「この煙玉を向こうの側面までゴルバットに運んで貰って炸裂させる。そうすれば警備隊もそっちに向かうだろう。」



コサンジ「わかった!ゴルバット大活躍だな!」



ゴルバットは言われた通りに、上空から煙玉を投下した。



煙玉は投げたりした際の衝撃で発火する仕組みになっているのだ。



向こう側からはこちらから見てもわかるくらいに、大量の白煙が勢い良く立ち昇る。



それを発見した警備隊は全員でそちらの方へ向かった。



すぐにゴルバットは帰ってきてボールにしまわれた。



コジロウ「うまくいったな、よし行くぞコサンジ!!」



コサンジ「おうよっ!!」


516 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:48 ID:wtahyTCN
しえん
517 名前:名無し1 投稿日:2015/12/16 22:49 ID:mMpgkp59

今日はいつもより更新できたかな……

すみません、あとは明日また更新します!
518 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 22:56 ID:zGYwVYfF
お疲れ様です!
519 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:05 ID:A3TGHwf5
楽しみすぎる支援
520 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:13 ID:QUFgO5lN
し、支援
521 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:18 ID:zwwhFDS9
毎日楽しみです。頑張ってください。
522 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:35 ID:hGZzgtpV
支援
523 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:45 ID:UuUR4otI
支援
524 名前:名無し 投稿日:2015/12/16 23:56 ID:fsok27dz
しえんです
525 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 00:23 ID:p8vZIlya
続き期待、支援してます、一番おもしろい
526 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 00:33 ID:dWisIAk5
支援
527 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 00:44 ID:cubGf2PG
支援
528 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 00:51 ID:2edo5r9c
支援
529 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 00:57 ID:y2KBiarf
支援
530 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 01:11 ID:C9fhZ0vt
支援
531 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 01:27 ID:a93CRJ4l
支援
532 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 01:27 ID:RJ3d5EKL
支援
533 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 02:08 ID:lVLU4i2c
ユンケラーに、ゴルバットはなつかしいなぁ。
こんなに面白いssの完結に立ち会えるなんて最高だな。
これからも頑張ってください
534 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 02:34 ID:X0BNXSuz
正義対正義やなー
535 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 02:49 ID:s05SdWcg
期待
536 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 03:56 ID:ecGInQiv
ポケモンたちが出てきてくれたしソーナンスがまだいてくれたのがうれしい

支援
537 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 06:54 ID:LwOK4Y2Z
このスレ主は天才

支援
538 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 07:03 ID:s8GIBTnL
期待
539 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 07:28 ID:2t786lU9
しーえーんしーえーん
540 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 11:24 ID:b8T6aWsF
支援支援っと...
541 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 11:30 ID:BuYJABua
2ちゃんねる初めてです
応援してます
542 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 11:34 ID:4EJRiFkJ
支援!
543 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 12:01 ID:u0jOskz2
支援 !!
544 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 12:18 ID:yRGixFW0
支援!
545 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 12:56 ID:ZEkfxoTF
支援
546 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 13:13 ID:T61MAY9n
思念
547 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 13:41 ID:6MNvkiNf
しえーん
548 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 14:14 ID:edbBGsyn
しぇん
549 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 14:37 ID:h2Z5Ba8t
しえーん
550 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 15:39 ID:mvRzYBFK
面白い
551 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 16:11 ID:3CyG1WSV
しぇん!
552 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 16:22 ID:a93CRJ4l
しぇーん!
553 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 17:17 ID:d1Pb4hj7
めっちゃ面白いな しえん
554 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 17:27 ID:k2BLY5qY
支援!!
555 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 17:29 ID:CdJWFBc1
シェーん
556 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 17:43 ID:JcMeyhGe
支援
557 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 17:59 ID:rqvlWnfY
支援!!
558 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 18:18 ID:tAl8nOeE
支援ー
559 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 18:36 ID:SrmpzKeF
やっと追い付いた! 支援!
560 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 18:46 ID:SrNXOsEH
しぇんしぇん
561 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 19:33 ID:WusNlsuS
支援
562 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 19:34 ID:2fJiCDaW
支援
563 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 19:41 ID:NRgnr8ty
支援
564 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 20:21 ID:tAl8nOeE
支援ー
565 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 20:26 ID:WcDsqQoO
支援
566 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 20:59 ID:0sTBrgRJ
んんwwwww支援以外ありえないwwwww
567 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 21:28 ID:3SJRQL12
うぉぉ支援!?
568 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 22:01 ID:MtyuqHrc
おもしろい...支援!
569 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 22:12 ID:JcMeyhGe
支援
570 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 22:28 ID:NbPPBXPH
最初よりも支援が増えたな。
571 名前:名無し1 投稿日:2015/12/17 22:31 ID:djZnhVuZ

その隙を逃さずコジロウとコサンジは駆け出した。



気づかれたのかは分からないがそれらしき叫びが後方から聞こえた。


だが二人は全速力で走り出す。



コサンジ「はあ…コジロウっ!まさかこのままずっとダッシュってことはないよな?」



コサンジは走りながら息が乱れつつもコジロウに話かける。



コジロウ「大丈夫だ!もうすぐあそこの岩陰に乗り物を隠しておいた!」



そう言いながらコジロウは前方を指指す。



コサンジ「よくやった!早くずらかろうぜ。」



二人は岩陰に飛び込んだ。
追手もきてるはずなので、休んでる暇はなくコジロウは茂みから乗り物を引っ張り出した。



コサンジ「おいっ!これチャリじゃねーかよ!」



コジロウ「まあいいじゃないか、早く乗れ!お前が前だ!」



コサンジ「ざっけんな!ちょくちょく原始的なもん使うなや!」



コサンジは文句を言いながらも自転車にまたがり、その後ろにコジロウも乗る。



そしてコサンジはペダルを漕ぎだした。


572 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 22:36 ID:djZnhVuZ


コサンジは本気でペダルを漕ぎまくるが、意外とスピードは上昇しない。



コサンジ「挙句の果てにダート自転車かよ!ちっきしょ!」



ダート自転車はテクニックを磨くための自転車であるため、スピードはあまり出ないのだ。



コジロウ「大丈夫、確実に距離は開いてるさ!!よし仕上げだ。」



コジロウは煙玉を3つとりだし一斉に地面へ叩きつけると物凄い量の煙が昇り完全に相手の視界から姿を消すことに成功した。



そのまま下り坂に乗り二人はどんどん突き進む。




コサンジ「帰りは下りが多くて楽だな!他の増援に気をつけて裏の裏道を通る。」



コジロウ「まかせたぞ。」




二人は爽やかな会話をしているが、中年の2人組が自転車で二人乗りをする姿はシュールな光景だった。


573 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 22:42 ID:djZnhVuZ

二人は順調に裏道を駆使してアジトへと辿り着いたのだ。


コサンジ「あー疲れたけど、ミッション成功だな。」



コジロウ「なんとかなったな!うむ、仕掛けたカメラも問題なく繋がってる。」



カガリが眺めているモニターには会議室の様子がしっかりと流れていた。
まだ誰も来ていないようだが。



コサンジ「では俺もタマムシに戻りこのメモリースティックの解析に専念するよ。」



コジロウ「わかった。何か分かったら連絡をくれよ。」



コサンジ「了解だ。またな!」



コサンジはアジトを後にしてタマムシシティへと帰っていった。



コジロウ「カガリもモニターに何か映ったら教えてくれ。」



カガリ「…………了解」



数々のトラブルはあったが無事にレボリューションの作戦は成功した。


コジロウとコサンジのコンビはとても優秀であった。



まさに闇に紛れ爪を研いでいる。



574 名前:名無し1 投稿日:2015/12/17 22:48 ID:djZnhVuZ


コジロウたちが帰宅したその頃時刻は午後3時を示していた。


サトシとヒカリは帰り道に森へ入り川辺を見つけそこで涼んでいた。



ヒカリはサンダルを脱ぎ捨て裸足で浅瀬を駆け回っていた。




ヒカリ「ヒンヤリして気持ちいいわ!良い涼み場所ね。」



高い木々がキツイ西日をさえぎり少し涼しい空間であった。



涼しげな風が吹き抜けヒカリは髪をなびかせてこちらを振り返り、子供のように手を振っている。



その姿にサトシは思わず見とれていた。




サトシ「綺麗だなヒカリ…」



ヒカリ「なんか言った!?」



距離はあるためサトシの呟きは聞こえなかったようだ。



サトシ「いや、なんでもないよ!!深いとこに行くなよ!!」



ヒカリ「はーーい!!」



本当に可愛いやつだ。とサトシは思いヒカリを見守った。


575 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 23:00 ID:djZnhVuZ

サトシ「こんな場所があったなんてな!」



ヒカリ「今度はここでバーベキューなんかしたいわ!」



サトシ「いいな、それ!コジロウとかみんなでな………」



ヒカリ「みんなで平和な世界をつくったらだね。」




その為にはこのレボリューションの計画をこなさなければならない。



ヒカリ「次は一体どんな計画をたてるのかな?」



ヒカリはいつの間にかサトシが座ってる岩の隣に座り、足をパチャパチャと水面につけている。



サトシ「わからないな……コジロウの策は全く読めないよな。」



ヒカリ「ほんと策士よねー!でも東部地区を取るって事は大規模な何かをするのかな……」



サトシ「あり得るな……まあ聞いてからのお楽しみにしようじゃないか。」



ヒカリ「そうね、今はたった一度の夏を楽しむわ!!」



サトシ「夏は毎年来るじゃないか?」



ヒカリ「………それもそうね。」



サトシ「今日は満足したか?」



ヒカリ「満足よもちろん!!」



ヒカリ(サトシにネックレス貰ったし本当満足。でもサトシとの夏は一度だけ……かな……)



576 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 23:45 ID:XP2jiTte
お、来てた
支援
577 名前:名無し 投稿日:2015/12/17 23:49 ID:HtUKoujp
支援
578 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 00:22 ID:RY3trd12
支援
579 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 00:50 ID:55OF00GC
支援支援
580 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 00:56 ID:yld7A1wj
支援支援&支援
581 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 01:36 ID:rB5kiW7a
支援ですぞwwww
582 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 02:32 ID:ClVQ1jJp
量は少ないが、ほぼ毎日更新してくれるから、毎日が楽しみだ。ありがとう
583 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 03:00 ID:gWhqf3oF
支援
584 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 08:53 ID:FrMP9UHL
シエックス
585 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 10:09 ID:Swau0UCb
キャラが懐かしすぎて涙が出そうだ
支援!
586 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 11:27 ID:7CasXw5w
支援
587 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 12:31 ID:YOeKt8ls
しぇん!
588 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 12:54 ID:eBem1KHQ
支援やで!
589 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 13:19 ID:5Yzy5yqy
しえーん
590 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 15:10 ID:YCkMMcad
支援
591 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 15:27 ID:5CAZhovU
支援
592 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 16:25 ID:MbVCRQt4


サトシ「ヒカリ!暗くなる前に帰ろうぜ!」



ヒカリ「そうね!茂みで迷いたくないし。」



ヒカリはタオルで足を拭くとサンダルを履き二人は歩き出した。


真夏とはいえ夕暮れの自然に囲まれた森は涼しかった。



サトシ「腹減ったよな?帰りに飯でも食って帰ろうぜ!」



ヒカリ「あら、サトシにしては珍しく積極的じゃない!」



サトシ「まあたまにはな?」



ヒカリ「どこに行くかは決めてないんでしょうけどね?」



ヒカリは笑いながらサトシにそう言う。



サトシ「まあそうだけどさ、そういうヒカリは行く場所調べてたんだろ?」



ヒカリも図星なようで調べた場所をサトシに伝え二人で向かい始めた。


593 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 16:44 ID:MbVCRQt4


ーーーーーー同時刻



コジロウとコサンジの他に、闇に紛れ爪を研ぐ者がもう一人いた。




カントー地方中央区代表のタケシだ。




タケシはニビジムの部屋に1人でこもりながら、マチスの証拠写真を眺めながら考えていた。



タケシ「全ては解決した。………だが何だ?この妙な胸騒ぎは……。」




タケシは心に何か引っ掛かる違和感を抱えていた。




タケシ「………あまりに突然で…妙にスムーズに進みすぎで…」



その時、カスミが差し入れを持ちに部屋へ入ってきた。



カスミ「あなた、そんな難しい顔しないで?飲み物どうぞ。」



カスミはそう言うとタケシの眼の前にコップを置いた。



タケシ「ああ、カスミありがとう。」



カスミ「まだその件で悩んでたの?」



カスミはタケシの持っている写真を見てそう尋ねる。



タケシ「………なんだか胸騒ぎがしてな。」



カスミ「どうして?マチスだって自白して罪を認めたのよ?」



タケシ「いや、そこじゃない。すぐそこまで答えは出かかってるが……その少しが思いつかないんだ………」



594 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 17:09 ID:MbVCRQt4


カスミ「どうして!?どう見てもマチスが罪を犯し暴走しただけじゃない!?」



タケシ「………Rコーポレーション……サトシが絡んでいる。」



カスミ「それは同僚の女性社員がマチスにセクハラを受けて……」



タケシ「それは分かってる。……だがあまりに工作されたようなマサトの出現……そしてマチスも奴らが陥れたと言っていた。」



カスミ「……でも悪いのはマチスなんだからそれに会社のため知り合いである法律士のマサトに依頼するのは自然じゃない?」



タケシ「そこなんだ。……サトシはここ1ヶ月ちょいでようやく就職して引きこもりを脱しているんだ。………あまりに話が上手くないか?1ヶ月そこらでずっと音信不通だったマサトと繋がりを持てるか?」



カスミ「……そう言われると……でもさ、営業で各地を回れば出会わなくはないじゃん?」



タケシ「それに被害者の女性社員のホシナだ。………マチスが捕まったと同時に精神的ショックを理由に退職したらしい。」



カスミ「………女性は仕方ないわよ。セクハラは心に傷つくし。」



タケシ「だがそれでもあの後一切Rコーポレーションと音信不通というのは、おかしくないか?」



カスミ「まあ……ね。」



タケシ「ホシナ………どの証拠写真もはっきり顔は写っていないが……そういえばマチスとホシナが飲食してた店の防犯カメラの写真にも目を通したが、じっくりは見てないな。」



タケシはそう言うとデスクに散らばってる封筒から写真を数枚取り出した。


595 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 17:13 ID:LN3UlWbg
しえん支援
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧_∧    
  ;;(´・ω・)  
 _旦_(っ(,,■)__
 |l ̄l|| ̄じじ ̄|i
596 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 17:15 ID:MbVCRQt4


タケシ「………!?」



タケシは一枚一枚じっくりと凝視してホシナの顔が写ってる写真を一枚だけ発見した。



カスミ「あら、なかなか美人さんじゃない。これならマチスも夢中になるのもわかるわ。」



タケシ「……か、カスミ!!過去の協会通信が収められたファイルあるか!?」



タケシは焦りを見せながらカスミにそう伝えた。




協会通信とは各地方のイベントや出来事をニュースのようにまとめた物である。



カスミ「ここの棚にぎっしりあるけど……」



タケシ「ちょっとどいてくれっ!」



タケシはカスミを避けると乱雑に大量にあるファイルを取り出した始めた。



カスミ「ちょっとちょっと!どうしたのよいきなり!!」



タケシ「ちがう…これもちがう!!」



そして何回目だろうか、1つのファイルがタケシの手に収められている。



タケシ「これだっ!!」





そのファイルにはこう記してある。





協会通信 シンオウ地方 イベント・各大会等






597 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 17:23 ID:MbVCRQt4


カスミ「シンオウの過去の通信なんて見て何するのよ…」



タケシはカスミの声も聞こえず順番に一ページ目からめくり始めた。



タケシ「確か以前記事にも載っていたはず………」



カスミ「…??ちょっと状況が掴めない……」



タケシは依然手荒にページをめくっている。


そしてようやくその手が止まった。



タケシ「あった!この記事だ!」



協会通信のその記事は4年前の物で、大きな見出しで始まっていた。



シンオウ地方ポケモンコンテスト大会


悲願の初優勝!
ヒカリ選手(マサゴタウン出身)とエンペルト

シンオウ代表として全国の舞台へ。



その記事には大きな写真付きでヒカリが笑顔でトロフィーを持ちながらエンペルトとポーズを決めてる写真が掲載されていた。




タケシは無言でその記事を読むと、手に持っているホシナの写真を見比べた。




タケシ「……………っっ!!」




そのただならぬ様子にカスミは尋ねる。



カスミ「ほんとにどうしたの!?」




タケシ「……………ヒカリ…………!!!!!!」




全ての流れをタケシは察した。



こうしてレボリューションとポケモン協会の火蓋は切って落とされたのだ。




598 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 17:25 ID:MbVCRQt4

一旦落ちます、またきます
599 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 18:09 ID:sbhzjHsp
っしゃぁぁぁぁあ!支援支援!
600 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 18:26 ID:yPS45ned
こんなに早く正体に感づかれて戦いになるのだろうか
割と短期決戦のお話しなのかな?

しえええええん
601 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 20:14 ID:shEQj57V
おぉ!いい展開!支援
602 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 20:14 ID:n0nmzJTn
もう決戦かい?気分的には一つスレ使ってもええんやで
603 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 20:21 ID:n0nmzJTn
だれか同人で出してくれ、1500までなら出す!
604 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 20:50 ID:aimgk2by
支援
605 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:11 ID:uKn6ccDi
支援
606 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:11 ID:zwSbAnkM
ピカピ(支援)
607 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 21:18 ID:0tcyZY0r


カスミ「えっ…嘘……」



カスミもタケシに続いて二枚の写真を見比べる。



カスミ「同一人物…?」



タケシ「ああ。……ヒカリは昔共に旅をしていた。……サトシやはり何者かと手を組み…」



カスミ「……偽名まで使ってるから怪しいのも納得だわ。」



タケシ「だがまだ断定はしてない。あくまで疑いが多少あるというレベルに留めて様子を見る。」



カスミ「……そうね。」



タケシ「今はマチスの件で確定してない疑いに手を尽くす暇がないしな……」



カスミ「サトシとヒカリだって今はマチスの被害者でしょ?」



タケシ「うむ、だがもし協会を敵に回してる事をしているなら…………」



カスミ「………しているなら?」



タケシ「例えサトシとヒカリでも容赦はしない。」




タケシはそう言いながら拳を握る。
608 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 21:24 ID:0tcyZY0r


カスミ「もちろんよ。今はまだ証拠も何もないしこちらに被害もないし焦らないで。」



タケシ「分かってる。……マサトも法律士の仕事をこなしただけだろう。」



幸いにもタケシはマサトとシンの目論見には気付いていないようだ。



タケシ「まあ次何かがあれば真っ先には疑いの矛先は向くと思うがな。」



カスミ「私も……情報は探ってみるわ。」



タケシ「カスミ、共に見よう。秩序正しく優秀な人々で溢れる世界を。」



カスミ「もちろんよ……あなた。」




二人は誓い合い、退社し共に愛の巣へ帰宅をした。




609 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:26 ID:zwSbAnkM
ハロー マイ ドリーム
610 名前:名無し1 投稿日:2015/12/18 21:34 ID:0tcyZY0r


流れはタケシに有利に傾きかけたが…それを阻止しようと誰にも気付かれずに立ち回っていた人物がいた。



マサト「タケシ……サトシの邪魔をするな……!」



すっかり夜になり闇に包まれたニビジムの外で1人マサトは呟いていた。



実はマサトはあの後一人で動き、ニビジムに忍び込んでタケシとカスミの会話を耳にしていたのだ。



マサト「………容赦しない……か。タケシ………こっちだって容赦はしないよ……あははははっ!」



マサトは呟きながらその場で笑い出した。



マサト「タケシがサトシに疑いをもったという確証さえ知れれば十分さ………」



マサト「まあ、まだこちらも動かないよ……だがサトシの邪魔をした時は……!!」


しばらくその場に留まり不敵な笑いを発していたが、マサトもそれ以上の長居はせずに自身の個人事務所に帰っていった。


611 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:41 ID:0tcyZY0r

ーーーー


サトシとヒカリは食事を済ませた後にアジトへ入ると集合部屋へ集まっていた。



特に集合が掛かったわけではないが……



コジロウ「何だ?」



サトシ「いやー次の作戦が知りたくてさ気になってしょうがないんた!」



ヒカリ「私も同感よ!」



コジロウ「うーむ、まだやはりシンの就任が決まらないと作戦も断定はできないんだ……」



コジロウは腕を組みながら難しい表情をした。



サトシ「わかったよ。じゃあしばらくはのんびりするよ。」



コジロウ「ああ、頼んだよ。」



そして二人は部屋で今日の思い出話をしたりと盛り上がっていた。



ヒカリ「明日はどうしよっか?」



既にヒカリは休暇を満喫していた。



サトシ「いやー、遊ぶのも疲れるんだな!明日はゆっくりしたいよ……」



ヒカリ「もー!しょうがないわね!」



ヒカリも明日はこれといったイベントもないためか案外すぐに受け入れた。


612 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:47 ID:0tcyZY0r


サトシ「聞き分けいいじゃないか?」



ヒカリ「実際久々にはしゃいで疲れちゃったからね!」



ヒカリは笑いながらそう答える。



サトシ「……本当なら他の地方巡りに旅行でも行きたいけどなあ。」



ヒカリ「今は流石に無理があるわね。気持ちは分かるけど……」



サトシ「計画が成功したらぶらりと放浪したいな。」



ヒカリ「サトシは旅好きね。」



サトシ「ずーっと旅して生きてきたからな、しょうがないよ!」



二人で話し込んでいるとやがて夜も老け、サトシは自室に帰って行った。



タケシとカスミ、マサト、サトシとヒカリ……それぞれは想いを募らせて朝を迎えることになった。


613 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 21:55 ID:0tcyZY0r


ーーーー次の日、コジロウはコサンジの元に向かった。



コジロウ「どうだコサンジ、解析はできたか?」



コサンジは聞かれると首をかしげて話し出した。



コサンジ「ホントの一部だけはな。物凄いロックが掛かっていて全部の解除はまだ時間を要するさ。」




コジロウ「一部とは?」



コサンジ「とりあえずポケモンのデータ。かなり細かく分析されてる。後は何かよく分からん設計図のようなもの。」



コジロウは表示された設計図に目を通した。



コジロウ「確かに何だかわからないな…なんなんだのれは?」



コサンジ「ここまで手の込んだ設計図だからな……何かの機械であることは間違いないんだが。」



コジロウ「んー。ポケモンのデータとセットになってるところが妙だな。」



コサンジ「後はもっと解析しなきゃ分からないな。まだ時間をくれ。」



コジロウ「頼んだよ!」



コサンジ「でさ、前に言われていた人集めだがかなりの人数が増えてレボリューションの支持者にそのままなったぞ。」



コジロウ「サンキュー。これでまた計画実現できるな。」



コサンジ「次はなんだ?」




614 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 22:01 ID:P9w0ZmZQ
支援
615 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 22:13 ID:loSGTbOB
支援
616 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 22:25 ID:RY3trd12
支援
617 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 22:50 ID:nu7uc05Q
期待してます、支援
618 名前:名無し 投稿日:2015/12/18 23:12 ID:Gw2tDAoi
毎日楽しみにしてます
支援です
619 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 00:35 ID:nkZX79wI
支援
620 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 01:41 ID:ANsMYJ0R
ゆっくり支援!
621 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 02:12 ID:pxU318xd
やっと追いついた
支援
622 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 03:26 ID:RaZgHdGj
支援
623 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 07:42 ID:FvBRsE3J
しーえーん
624 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 08:24 ID:FvBRsE3J
支援
625 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 09:14 ID:chOT71x2
支援
626 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 09:35 ID:ODRZJuta
しえん
627 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 09:46 ID:5hDyKP4q
…支援…

628 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 10:03 ID:xS8W6myQ
支援
629 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 12:12 ID:etCqfcAO
支援
630 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 13:40 ID:Qw2oDe06
支援
631 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 14:22 ID:KD4UR4V3
支援
632 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 15:29 ID:CreVopvO
仲間が増えるほど中に裏切り者がいる確率が上がるよなぁ…そういうシナリオも見たい

支援
633 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 17:33 ID:wDPhwx8r
支援
634 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 19:32 ID:KD4UR4V3
支援
635 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 21:33 ID:LJWPeMoR
支援
636 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 21:48 ID:chOT71x2
支援
637 名前:グズ野郎 投稿日:2015/12/19 22:14 ID:3onzBbOw
しえん
638 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 23:15 ID:8zNiJHiO
支援
639 名前:名無し 投稿日:2015/12/19 23:24 ID:rkXsnTR7
しえん
640 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 00:54 ID:9z7nH6y2
1よりも支援レスの方が多い……

支援
641 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 02:37 ID:RpVbEj5V
もうこれが公式でいいよ

支援
642 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 03:25 ID:KkZSdeb9
年内完成希望
支援
643 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 12:36 ID:KkZSdeb9
支援
644 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 13:05 ID:jWE25CmW
支援
645 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 13:51 ID:Ng8Az6xJ
もう1レスに3回も支援したぞ…
646 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 15:43 ID:FJPxzwk9
支援
647 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 16:55 ID:V4xoKa6R
しーえーんしーえーん
648 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 17:38 ID:HRAgGa3C
毎日楽しみにしてます!

支援
649 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 18:05 ID:azGZlJZy
支援
650 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 18:35 ID:cwz3dRQV
支援
651 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 18:52 ID:4unsqyBN
支援()
652 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 18:57 ID:WTz1NVfY
支援
653 名前:名無し1 投稿日:2015/12/20 19:13 ID:wrzvswka
週末なかなか書けなくてすみません(´;ω;`)
654 名前:名無し1 投稿日:2015/12/20 19:18 ID:wrzvswka

コジロウはそのまま続ける


コジロウ「レボリューションの後援会を結成してほしいんだ。」



コサンジ「後援会だって?」



コジロウ「ああ、まあ……ポケモン協会反対委員会みたいな集まりを表に出して結成してほしいんだ。」



コサンジ「いつでもそれくらい手はずは整うけどよ……お前が言うならそうするよ。」



コジロウ「各地で大々的にやって構わない。反対市民がたくさんいるといろんな奴らに知らしめたいしな。 」



コサンジ「…わかったよ。うまくやる。」


655 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 19:25 ID:wrzvswka


コサンジ「それでコジロウ……決戦はいつなんだ?ここまでやり尽くしたならもうすぐじゃないか?」



コジロウ「まだ7月下旬……夏の終わり頃には全てのケリをつける。短期決戦が理想だ。」



コサンジ「数年かけると思っていたが、そんなに早いのか。」



コジロウ「時間が経てば経つほどこちらには不利な状況になるからな……全てが整い次第すぐに決戦にもちこむさ。」



コジロウは真面目な顔つきをしてコサンジを見つめる。



コジロウ「どうなるかは分からないな。反逆者として散るのかも知れんしな。」



コサンジ「ふ……俺はこんな糞つまんない世界なんかどうでもいい………お前に預けた。」



コジロウ「もうすぐ全ては揃うからな。心しておいてくれ。」



コサンジ「大丈夫だ、ロケット団にいたおかげで無駄に度胸はあるからよ。」



コサンジはそう言いながら胸をたたく。


656 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 20:27 ID:4unsqyBN
( ^-^)ノキター
657 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 21:27 ID:fAaUI8XZ
しえーん
658 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 22:15 ID:Jdi24RRQ
しえん
659 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 22:29 ID:pwVDQJSk
支援
660 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 22:36 ID:lPoFIJ24
支援
661 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 23:27 ID:KkZSdeb9
支援
662 名前:名無し 投稿日:2015/12/20 23:42 ID:qEOEe4Rt
支援
663 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 00:11 ID:DGDypOct
支援
664 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 00:34 ID:hb18vSV4
支援
665 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 00:34 ID:qt20g7oA
支援
666 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 06:52 ID:6bhqPmIV
しれぇ
667 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 07:09 ID:I5CvEgoz
支援
668 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 08:52 ID:2f8rTqVz
支援
669 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 11:05 ID:nuMsbtWN
しえん
670 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 11:14 ID:NLhw54rd
もうコサブロウはコサンジに固定になったままなのかw

支援
671 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 12:32 ID:Vk8NR8YO
支援を投下する!
どうにか持ちこたえてくれαチーム!
672 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 12:37 ID:7dHvINhA
名無し の 支援!!!

>>1 に こうか は ばつぐんだ!!
673 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 14:10 ID:heLmla3p
支援
674 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 14:31 ID:5PMoSBeb
しえーん
675 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 17:22 ID:PJIH4FBX
支援
676 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:02 ID:J0lNy612

コジロウ「頼りにしてるぞ…相棒。」


コサンジ「改めて言うなよ…」


コサンジは照れて頭をかきながらそう答える。


………いつからだろうか。
お互い相棒だったムサシとヤマトがロケット団を突然脱退し、孤独にこなしていた時。


ひょんな事からタッグを組ませられ敵本部に潜入するミッションで、皆の予想以上の大活躍だった。



息もピッタリ、お互い話や相性も良く合って気づいたら二人共幹部になりいつもタッグになっていたのだ。



コジロウ「さあ、伝説の幕開けだ!」



コサンジ「どこまでもタッグでいてやるよ。」



二人は共に誓い合った。


677 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:20 ID:J0lNy612

その頃サトシはぐうたらしていたが、突然マサトから連絡が入り自室へ呼び出した。



サトシ「お前が突然連絡よこすなんて、何かあったんだな?」



サトシは真剣な表情でマサトを見るとマサトは頷き話し始めた。




マサト「タケシはこちらの動きに不審に思っています。それに……ヒカリの正体がバレてしまっています。」



サトシ「なにっ!?ヒカリまで!?」



マサト「はい…。証拠写真ではわざとヒカリの顔は写らないように撮影していましたが、店舗などの監視カメラから得たらしいです。」



サトシ「くそっ………」



誤算であった。
完璧だと思っていたが単純な部分を皆見落としていたのだ。



マサト「タケシの事です、協会内での指名手配リストに上がるはずなのでヒカリの外出は控えさせたほうが懸命かと。」



サトシ「し、しまった!」



数分のニアミスであった。

マサトがくる数分前にヒカリは一人で外出してしまったのだ。



ハナダ市内のショッピングセンターへ、日用品の購入に向かったのだ。


長居はしないと言うのでサトシは留守番していたのだ。









678 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:25 ID:J0lNy612


サトシはマサトにその事を伝えた。



マサト「……それはまずいですね。至急に連絡を入れましょう!」



サトシはそれを聞くと急いでヒカリにメールを打った。



ひと気のないとこに警戒しながら移動しろ





と送った。


サトシ「とにかく迎えにいく!マサト!お前は俺達が逃げる安全通路を確保してくれ!」



マサト「わかりました。でも、サトシ気をつけてくださいね!」



サトシ「ああ!」



サトシはすぐにアジトを飛び出すとショッピングセンターに向かって走りだした。

679 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:37 ID:J0lNy612


ヒカリはその頃ショッピングセンターをブラブラしていた。



ヒカリ「やっぱり一人の買い物はそんなに楽しくないわね……」



〜〜♪


突然ポケフォンが鳴り出す。


ヒカリはメールを確認した。



ヒカリ「えっ、どーゆうこと……でも何か非常事態ね…」



ヒカリはすぐに周りを見回すが、まだ追っ手はこっちまで来てないようだ。



だが指名手配としてリストアップされたならハナダ市内の協会の奴らもいつ気づいてもおかしくはない。



ヒカリ「とにかくアジトに帰れば良いんだわ。大丈夫…大丈夫。」



ヒカリは買い物を中止してエレベーターを降りて1階の出口へ向かった。



そして扉を開け、くぐると外の景色が見えてヒカリは安心した。





タケシ「おや?意外に買い物早いじゃないか。」



その瞬間ヒカリの心臓が飛び出そうになった。



既に目撃情報を挙げられすぐに動いたのである。




ヒカリ「っ…………!!」


680 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:43 ID:J0lNy612

タケシ「何も捕まえる訳じゃないよ、ただ聞きたいことが山ほどあってね…………Rコーポレーションのホシナさん!!あっ、ヒカリさん!!」



タケシはすぐに確信をついてきた。
ヒカリは一瞬焦りを見せたが冷静を装う。




ヒカリ「ヒカリ…?私はホシナですが…。今名刺をお渡し致しますね。」



ヒカリはそう言うとバッグに手を入れた。



タケシ「くだらん!ヒカリジムまでついてこい!!」



ヒカリ「…………!!」



手を伸ばしてきたタケシに向かってヒカリはウォッチに備え付けのライトをタケシへ発射した。


光量は最大で完全に不意をついたためタケシはひるんだ。



タケシ「ぐっ!貴様あ!!」



手で目をこするが数秒は目を開けられなかった。


ヒカリはその隙を逃さずに走り出した。




ヒカリ「私が知ってるタケシはそんなことしないわ!!」



681 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 20:47 ID:hb18vSV4
投稿きたー
682 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 20:49 ID:J0lNy612


タケシはようやく目が落ち着いたようだヒカリを追った。



タケシ「ヒカリ!何を企んでるから分からないが目を覚ませ!」



ヒカリはタケシより早く走りだしたが、やはり男と女。

どんどん距離は縮んでいく。



ヒカリは町外れから茂みに駆け込んでタケシを巻こうとした。



タケシも茂みに入ると辺りを見回す。



タケシ「無駄な抵抗はするな!出てこい!」



タケシは森に響くようにそう叫ぶ。



ヒカリは奥の木の陰に隠れていたのだ。



タケシの足音が聞こえる。



見つかったら終わり…………そんな恐怖がヒカリを襲っていた。


バクバクと心臓の鼓動が大きくなる。
ヒカリは口を手で抑えて呼吸音さえ出さないようにしたが、非情にも足音は近づいてくる。


683 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 21:16 ID:J0lNy612


そしてついにヒカリはタケシに見つかってしまった。




タケシ「ヒカリ……確保する!」



タケシはヒカリに手錠をかけようとしたが、ヒカリは振り払った。



だがまた押さえられ、今度はタケシも力を入れている。


力では敵うはずも無くどんどんヒカリの握力は無くなっていく。



ーーーサトシ。


ーーーーごめんね。



ーーーーー共に見たかった。




ーーーーーーー誰よりも好きだったよ。




頭にたくさんサトシの事が思い浮かぶ。
そしてヒカリはついに諦め手を離し目を閉じた。



タケシ「それでいい。………まだ疑いの段階だが、ヒカリを確保する!!」




そしてタケシはヒカリの手に手錠をかけようとした。




…………だがいつまでもヒカリの手に手錠の感覚は伝わらない。




恐る恐る目を開けると、サトシがタケシの手を掴んでいた。



ヒカリにはまさに白馬の騎士にしか見えなかった。
大好きなサトシが、守ると言ってくれたのを忘れずに実行してくれたのだ。


ヒカリに涙があふれだす。



サトシはタケシの手を更に強く掴んだ。
予想以上の握力にタケシは腕を動かせないでいた。




同時に森の中を風が吹き荒れ、草木が揺れる音がザーッと響いた。





サトシ「女に手をあげるなんて………堕ちたな………タケシぃぃぃい!!!」



サトシはキッとタケシを掴んだまま睨みつけていた。


684 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 21:43 ID:1wlbX75K
タケシはあんなに
女好きだったのに.......
685 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 21:51 ID:jMCwKh6a
KAKKEEEEEEEEEEEEEE
686 名前:乁( ˙ ω˙乁)(/・ω・)/にゃー! 投稿日:2015/12/21 22:10 ID:HPALBUZO
(/・ω・)/にゃー!乁( ˙ ω˙乁)支援

687 名前:名無し1 投稿日:2015/12/21 22:12 ID:J0lNy612


タケシは腕を掴まれたまま話しだす。



タケシ「女だからとか、かつての仲間だのは関係ない!悪を排除するだけだ!!」



バッ!とサトシを振り払う。



サトシ「……お前は何が相手でも仲間意識が強く岩のように堅い奴だった。そんなタケシが良かった。」





タケシ「……人間は変わるものだ。いや、変わらなければならない!!貴様ら何を企んでいる。もう言い逃れできないぞ。ヒカリが偽名を使い、サトシも一枚噛んでいる。どう見ても裏で動いているのがバレバレだ!!」



サトシはフフッと笑いタケシを見下すように笑いながら語り出した。




サトシ「俺達は市民の………秩序の味方だよ…」



タケシ「お前らは秩序を乱している……協会の定めた法律が正義だ!」



サトシ「だがな……どっちが正義だ?協会の反対者は数えきれないくらい存在する……それくらい分かってんだろっっっ!!!」



サトシは怒号をあげ叫んだ。



タケシ「従えない貴様らが悪いに決まってるだろ!!!それくらいも分からないのかサトシっっ!!」



タケシも同じく怒号をサトシにかけた。



ヒカリは初めて大人の男の怒りがぶつかるのを目の当たりにして怯えていた。



サトシ「どうなら昔のお前では無くなってるみたいだな。」



タケシ「お前らもだ。…………サトシ、ヒカリ。こんな形で再開はしたくなかった。」



サトシ「あの頃からこうなる運命だったのかもな。」



タケシ「ふん。……時間がきたようだ。」



タケシが言い終わるとサトシとヒカリの周りには10数人の保安官が囲み始めた。



タケシ「反逆者を………サトシ、ヒカリの両名を確保しろ!!!」



タケシは保安官に支持をすると一斉に保安官が近づいてくる。



ヒカリは知らぬ間にサトシの手を強く握りしめた。



688 名前:名無し 投稿日:2015/12/21 23:40 ID:hb18vSV4
熱い展開やな•••
689 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 01:28 ID:hDiOQcGY
テラ支援!!
690 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 01:38 ID:gV4h5BTu
いいね!楽しみ
691 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 01:59 ID:Qf7Tg7ih
支援
692 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 03:20 ID:OEflBiIh
熱い。脳内再生が捗りすぎる
693 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 08:43 ID:hZryrByi
支援!!!
694 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 09:33 ID:mAvTLTFU
大団円期待
695 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 12:38 ID:iak6hjBH
リザードン来る?
696 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 15:26 ID:byq1sQbg
やばい!続きが気になる
697 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 15:29 ID:tzZeTPpW
期待
698 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 16:21 ID:AdDPFvUc

サトシも焦りを見せて覚悟を決めていた。



だが上空から無数の花びらが舞い降りてきて、保安官たちに一斉に降り注いだ。




突然の事で保安官は混乱を見せる。



実害は無いが視界を遮るには素晴らしい効果を見せていた。




タケシ「こ、これは……花びらの舞い!?」



サトシ(マサト…!)




ギリギリの処で陰からマサトがロズレイドを繰り出し、花びらの舞を使ったのだ。



木陰から様子を覗いてマサトは一人呟く。



マサト「サトシの邪魔をするな…!」



サトシは混乱を見せ視界を奪われた保安官が目の前にいたため思い切り殴り飛ばした。

さらに隣にいた保安官の腹をけり上げた。


両方共鈍い音がして後方に吹っ飛んだ。



サトシ「行くぞ!ヒカリ!!」


サトシはヒカリの手を掴み走り出した。
多勢に無勢……この状況では勝ち目は無いと判断したのだろう。





タケシ「皆!追うんだ!この際ポケモンを使用許可をする!なんとしても逃がすな!!」



タケシは大声で全員に支持をすると保安官たちは一斉にモンスターボールからガーディを繰り出した。




699 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 16:31 ID:AdDPFvUc

サトシとヒカリは息を切らしながらも速度は緩めなかった。



サトシ「ヒカリ!何があってもお前だけは守りぬく!」



ヒカリ「ごめんね…サトシの正体までばれちゃって…」



ヒカリは今にも泣き出しそうだった。



サトシ「大丈夫さ!今はとにかく逃げ延びよう。」



終わりの見えない茂みを突き進む。



このまま進んでいけばいつかは巻けるはずと信じ、二人は走り続ける。



だが、保安官たちからは逃げ切ることが出来たがガーディのスピードには敵わなかった。



サトシが振りむくと2匹のガーディが唸りながら近づいてくる。



サトシはヒカリの前に出てガーディと睨み合う。



サトシ「2匹か……」



ヒカリ「サトシ!逃げよう!」



サトシ「無駄だよ。人間の足ではガーディには敵わないここでやるしかない。」



サトシはついウォッチごとアジトに忘れてしまいポケモンをもっていなかったのだ。



サトシとガーディは依然睨み合ったままでどちらも先手を取る素振りは見せなかった。



ガーディからしても人間とやり合うことは初めてなのか戸惑いを見せていた。



さらに茂みの奥から他に走る音が近づいてくる。



サトシ「追手か……」



700 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 16:37 ID:AdDPFvUc


ついに追手がサトシたちの前に立ちはだかった。



……だが追手ではなかった。




コジロウとコサンジがポーズを決めながら現れたのだ。



サトシ「コジロウ!コサンジ!」



サトシは安心して笑顔を見せながら呼びかける。



コジロウ「マサトから聞いた!よくヒカリを救出してくれたなサトシ!」



コサンジ「俺はコサブローだ!」



コジロウ「サトシ!ヒカリと逃げろ!ここは受け持つ!じきにマサトが合流するはずだ!」



サトシ「すまない!」



コジロウ「こっちには煙玉も揃ってる!楽に逃げ切るさ!」



サトシ「わかった!あとはアジトで落ち合おう!!」



コジロウ「これも持っていけ!」



コジロウはサトシが忘れていったウォッチをサトシに投げた。



サトシ「ありがとう助かるよ!」



コジロウ「逃げ道はウォッチのナビに入れておいた、その通り走れば逃げきれるさ!さあ行け!」




サトシはヒカリの手を取り再び走り出した。




そしてコサンジと共にガーディと向かい合った。


701 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 16:38 ID:FaIxDOo1
来てるやん
支援
702 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 16:45 ID:AdDPFvUc


コジロウ「ガーディか…もっと強敵を希望したいけどな!……行け!マタドガス!」



コサンジ「協会の訓練されたガーディだ、油断するなよコジロウ!行ってこいゴルバット!」




二人は同時にモンスターボールを投げると勢い良く2匹は現れた。



先手を取ったのはガーディの方だった。


2匹揃って火の粉を繰り出す。


炎の粒が無数にゴルバットとマタドガスに降り注いだ。



コサンジ「ゴルバット!かわせ!」



コジロウ「マタドガス!ヘドロ攻撃で相殺しろ!!」



2匹は言うとおりに動くと思惑通りになりお互いダメージを受けることは無かった。



コジロウ「手を緩めるな!マタドガス!ヘドロ攻撃でガーディの顔面に決めろ!」



マタドガスは口からヘドロを吐き出すとガーディの顔に命中してガーディは視界が真っ暗になる。



コサンジ「ゴルバット!あやしい光!!」



ゴルバットは不思議な発光体をガーディに見せた。




ガーディは混乱し、のたうち回る。



コジロウ「いいぞ!マタドガス!ヘドロ攻撃を連打しろ!」



マタドガスは次々にヘドロを吐きガーディは全身がヘドロまみれになり哀れな姿になった。


……すでに戦意はないようだ。




コサンジ「卑怯というかエゲツないというか……」



703 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 16:52 ID:AdDPFvUc


ヘドロガーディは倒れてうずくまった。



コジロウ「大丈夫だよ、戦意を無くさせただけで痛みはないから。」




コサンジ「ゴルバット!俺らも決めるか!」



ゴルバット「ゴルバッ!!」



コサンジ「ガーディの耳元で超音波!」



ゴルバットはガーディの頭上に舞い降りて超音波を発した。



人間が聞いても正気を失いそうな音が聞こえる。



ガーディはモロに食らってますます混乱してしまった。


発狂しながらのたうち回るガーディにコサンジは続いて支持を出す。



コサンジ「ゴルバット!かみつく攻撃!甘噛みレベルで色んなとこをランダムに噛みまくれ!」



ゴルバットは頷くとガーディの頭、手…足…しっぽなど全身を噛み回した。



ガーディはついに心が折れて倒れ込みぐったりしてしまった。



コサンジ「よくやった!ゴルバット!」




コジロウ「………なんつー汚えやり方だ。」



704 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 16:59 ID:oNzL1vwV
二人ともえげつなかった

支援
705 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 17:02 ID:AdDPFvUc

支援ありがとうございます!
誤字多くてすみません…


コジロウとコサンジは微妙にギャグ担当もさせてみてるんですが、どうですかね?ありですか?
706 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 18:08 ID:tkim0Yen
支援
あり
707 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 18:38 ID:0zraPXJw
ありだと思うよー
サトシがポケモンを使うのを早く見たい

しえー
708 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 18:45 ID:AdDPFvUc

コジロウ「おや?またお客様が近づいてくるぞ?」




またも足音が…それも集団の…
次こそは確実に保安官たちだろう。



コサンジ「さあ、そろそろドロンしようぜ!」



コジロウ「さすがにこれ以上長居はリスクがあるね。」



二人は煙玉を取り出し色んな方向に投げた。
その一帯は霧のような煙に包まれた。


これでは保安官側も思うようには動けない。



コジロウ「よし後はアジトまで帰ろう!」



コサンジ「サトシはいいのか?」



コジロウ「マサトも合流して道案内もするし、ここは退こう!集団行動はまずい!」



コサンジ「それもそうか。」



コジロウ「煙玉のおかげでガーディ自慢の鼻も使えないからな、後は楽だ!」



そして二人は走り出し闇へと消えていった。



二人の功績で保安官一同は行く先を失っていた。


709 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 18:53 ID:AdDPFvUc


サトシ「もうすぐ一旦森を抜けれて岩場につくみたいだぜ!」



サトシはウォッチでナビを確認する
順調に進んでいた。



ヒカリ「あの二人大丈夫かしら…」



サトシ「数々の修羅場をくぐり抜けてきた二人だぞ?心配ないさ!」



ヒカリ「そうね…あっ!出口よ!」



ヒカリが指さす方向から光が刺し込んでいる。
どうやら抜けられたようだ。



その安心からか、サトシとヒカリの足取りが早くなる。



そして森を抜けると岩場が見えた。
意外と広く隠れるスペースも多々あるようだ。



サトシ「一旦休憩しようヒカリ!」



ヒカリ「そうね、疲れちゃった……」



二人は岩陰に腰を降ろした。


灼熱の日差しで辺りは歪んで見える。
日陰があって助かったと胸を下ろす二人にまた難問が立ちはだかる。




ーーーー向かい側の岩陰から出てきた男は



ーーーーータケシだった



タケシ「お前らが休憩する場は協会本部だ!!」



710 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 19:02 ID:AdDPFvUc


サトシ「………お前……どうして……」



サトシはヒカリを後ろにやり警戒しながらそう言い出す。



タケシ「安心しろ。他の保安官はお前らの仲間にやられたようだ。俺しかいない。」



タケシは腕を組み細い目を更につりあげてそう答える。




サトシ「……よくこの場所が分かったな。」



タケシ「ここは昔から使っている岩ポケモンの修行の場所だ。おそらく俺しか知らない。」



サトシ「なるほどな……」



タケシ「おとなしく投降しろ二人!!今なら罪は軽く済むぞ。………だが逃げるようなら重罪は確定……どうする!!」



サトシはフフッと笑うと答えた。
右手にモンスターボールを持ちながら。



サトシ「俺はどんな状況でも諦めない!!」



ヒカリ「サトシ………」



サトシ「お前は下がってろ………心配するな。」



ヒカリは従うと離れた場所から見守る事にした。




タケシ「ポケモン所持までしていたか。なら………貴様を倒した上で逮捕してやる!」



タケシもモンスターボールを取り出し構えた。



お互い睨み合う。
岩場に風が吹き荒れ砂が待っている中立つ二人をヒカリは見つめていた。



焦らなくてはならない状況だが、どこか心が踊っていた。



10年越しにこの二人がポケモンを手に相まみえているからだ………!!




711 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 19:10 ID:AdDPFvUc


サトシ「出番だぜ!リザードン!!」



サトシはボールを投げると、リザードンはハリキリながら出てきた。



リザードン「グオォォォォ!!!」



翼を広げ今にも周りが焼け尽くされそうに見える。
物凄い迫力だった。



タケシ「いけ!ハガネール!!!正義の鉄槌を見せてやれ!!」



タケシもサトシに続いてモンスターボールを投げる!




ハガネール「ゴゴゴゴゴゴッ…」



こちらもリザードンに劣らぬ迫力である。
エネルギーがハガネールに集中し、ハガネールの周りは地面が揺れている。



この岩場はお互いのコンディションを最大に引き出す場所だった。



一方は炎を噴き上げ辺りの温度を急上昇させている。水分など蒸発し、純粋な砂漠となる。




もう一方は大地を揺るがし振動が地を這い伝わる。




いがみ合う2体はまるで神話伝説の聖戦が始まるかのようなオーラを発していた。






ーーーそしてついに禁断のバトルが始まる!!



712 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 19:13 ID:3qI1xRaR
支援
713 名前:名無し1 投稿日:2015/12/22 19:14 ID:AdDPFvUc
いいところなんですが、このシーンはうまく書きたいので一旦落ちて考えてみます!
714 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 19:33 ID:oNzL1vwV
そういえば修行行ったリザはどうした

支援
715 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 20:48 ID:byq1sQbg
やべぇかっこいい!!
支援
716 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 21:41 ID:FOiWWA3O
サトシ頑張って欲しい、支援
717 名前:名無し 投稿日:2015/12/22 23:36 ID:jrTdSiQE
熱い展開期待してます
支援
718 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 00:35 ID:2BHdyjs3
続き気になるぅぅぅぅぅぅぅ
支援
719 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 01:26 ID:BOyF4vms
うぉぉ…続き読みてぇ…支援
720 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 09:13 ID:cugPF6uk
応援しています!支援
721 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 09:13 ID:EMWpILgu
展開が熱くて面白すぎんよー 続きあくしろよ
支援
722 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 10:39 ID:V0wHh8qB
相性の悪さをどうするか見物だな
723 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 11:13 ID:o1ojufAO
ポケモンバトルがこんなに熱いものだと思わなかったよ
724 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 14:29 ID:vmRaopGg
アニメみたいな適当なゴリ押しはやめてね

支援
725 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 17:20 ID:m00XpZDI
応援してます!
支援!
726 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 18:48 ID:ww0pFXEi
支援物資を投下する!
727 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 19:38 ID:zDV1P5HJ
支援
728 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 20:40 ID:Iw0VtGHD
支援
729 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 22:09 ID:4R3N8Bax
アクシロヨ!

支援
730 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 22:14 ID:qlDbTBsd
ピカチュウとの別れとかの過去編突入とかは無いかな
731 名前:名無し 投稿日:2015/12/23 23:35 ID:Iw0VtGHD
支援
732 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 00:54 ID:DZ3suNxl
支援
733 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 03:15 ID:JySoiy4D
おっと、支援
734 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 10:06 ID:xBW7EQqU
支援
735 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 13:20 ID:hhodoezF
支援
736 名前:名無し1 投稿日:2015/12/24 16:36 ID:jcKEqK2L
すみません昨日と今日と明日は出張で忙しくて…
737 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 20:17 ID:xBW7EQqU
無理せず頑張ってください
738 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 20:22 ID:DhA4k95Z
素晴らしい展開を期待する

支援
739 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 20:25 ID:qMddsAft
支援
740 名前:名無し 投稿日:2015/12/24 22:22 ID:FoBUUqBn
ピッピの指をふる!

効果はこのスレを支援する!
741 名前:名無し1 投稿日:2015/12/24 23:23 ID:eMdwH0mI


サトシ(ハガネールは確か……はがねと地面タイプ…炎が効かない訳ではないんだよな、なら様子見か!)



サトシ「リザードン!!火炎放射!!」



先手はリザードンだった。
サトシの指示を聞くと灼熱の業火を吐き出しハガネールをその業火が包み炎で見えない程だった。



サトシ「いいぞ!リザードン!」



ついに炎のが止みハガネールの姿が現れた。
体から煙は上がっているものの表情すら変わっていなかった。



サトシ「ちっ、さすがにタケシのポケモンは堅いな……」



タケシ「甘いんだよ!!ハガネール!一気に距離をつめてアイアンテールだ!!!」



ハガネールは見た目以上のスピードを発揮しあっという間にリザードンの間合いに入った。


さすがによく鍛えられている。



ハガネールの尾が光を放つとリザードンを薙ぎ倒すかのように振り回した。




サトシ「かわせ!!!」



リザードンはサッと後ろに下がり、目の前をアイアンテールが通りすぎていく。


ギリギリのところでかわせたようだ。



サトシ「いいぞリザードン!」



だがサトシは目を疑った。



かわせしたはずなのにリザードンは後方には吹っ飛び岩に激突して岩は砕け散る。



すぐにリザードンは立ち上がるがダメージはあるようだ。



タケシ「ふふっ。」



サトシ「な、なに!?」


742 名前:名無し1 投稿日:2015/12/24 23:36 ID:eMdwH0mI


確かにアイアンテールの直撃は免れた。


…だがこのハガネールの本気の一振りだ。
かわしたリザードンを風圧が遅い吹き飛んだのだ。
物体はかわせるが、風圧はどうしようもなかったのである。



タケシ「手を休めるなハガネール!何度もアイアンテールで攻めろ!」



ハガネールはさらに間合いを詰めてアイアンテールを繰り出す。


リザードンは変わらず直撃は避けるがまた後方に飛ばされた。
幸い飛んだ先に岩は無かったので先程までのダメージは無かったがこのままでは勝ち目は無い。



サトシ(くそ、どうすれば……飛び上がってもハガネールはジャンプしてきやがる……)



そもそもサトシかかなり不利な状況なのだ。



タケシは何年もハガネールを使い日々鍛えてるため能力、相性なども完璧だがサトシはつい最近リザードンを使い始めてブランクがかなりある。


初戦の相手がタケシではさすがに不利であった。




ハガネールは依然アイアンテールを繰り出した。
リザードンもかわし続けるが僅かずつ体力も減ってきていたのだ。



タケシ「疲れて鈍くなった頃にアイアンテールが直撃して終わりだ。サトシ少しはやるかと思ったが……買い被りすぎたようだ。」



サトシ「俺は絶対に諦めない!!」



サトシ(だがまだ突破口はない……待てよ?これならいけるか?)



タケシ「決めろハガネール!渾身のアイアンテールだ!!」



サトシ「リザードン!翼で打つ攻撃!」



タケシ「威力と相性からみても翼で打つでは相殺は不可能だぞ!!」




ハガネールがリザードンへ向かって尾を振り下ろす。


同じタイミングでリザードンは翼を広げハガネールに突っ込んだ。



サトシ「攻撃じゃねーよタケシ…リザードン翼で受け流せ!!」



リザードンは翼を器用に使いうまくアイアンテールを受け流し、その勢いで風圧がこない死角に入った。



タケシ「な、なに!?」



サトシ「よくやったぞリザードン!!アイアンテール破れたりだ!」


743 名前:名無し1 投稿日:2015/12/24 23:45 ID:eMdwH0mI

風圧の死角ということはハガネールの死角である。
その瞬間をサトシは見逃さなかった。



サトシ「リザードン!至近距離での火炎放射だ!!」



リザードンは再び炎を吐き出しハガネールの顔に業火が降り注ぎハガネールはひるんだ。


至近距離で更に顔面への集中で先程よりダメージも大きいようだ。



ハガネール「グゴォォォ!!」



タケシ「一旦後ろに下れ!!」



ハガネールはリザードンから距離をとる。



タケシ「…さっきの事は撤回してやる。さすがはポケモンマスターを目指していた男だ。」



サトシ「お前も相変わらず堅実な野郎だ。苦戦するぜ。」



二人とも心のどこかでバトルを楽しんでいた。




サトシ「リザードン!にほんばれ!!」



タケシ「あくまで炎で推すつもりか…」



にほんばれにより真夏の日差しが更に強くなりフィールドは灼熱のようになる。


ここでにほんばれを使ったのは単純に炎の威力を高めるだけではなかったのだ。


ハガネールからは常に微量の煙が吹いている。


このコンディションははがねタイプには不利な状況となる。
動きは鈍くなるしジワジワとダメージも蓄積されやすいのだ。


しっかりとサトシはそれを読んで行動した。
相変わらずの腕前だ。


744 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 01:10 ID:HuUlaWjv
サトシがにほんばれ使うなんて成長したな...
745 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 01:13 ID:OWbVRE95
支援
746 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 01:38 ID:egFfjKyf
いいね!楽しいぜ!
747 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 01:40 ID:egFfjKyf
にほんばれ初めて聞いた
748 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 07:04 ID:qZM7kGr3
サトシ成長したな
「ガンガンいこうぜ」から「バッチリがんばれ」になった感じ

支援
749 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 08:47 ID:tiH6rkDg
支援
750 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 11:09 ID:iOjZ3rpK
支援
751 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 12:35 ID:Dg0BO1ud
支援
752 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 13:22 ID:DWoTt17W
支援

753 名前:名無し 投稿日:2015/12/25 15:43 ID:nZcktu7s
支援
754 名前:名無し 投稿日:2015/12/26 00:35 ID:oFNbGzBH
支援
755 名前:名無し 投稿日:2015/12/26 12:50 ID:b3sT5VBi
頑張ってください!
支援
756 名前:名無 投稿日:2015/12/26 15:04 ID:bBf0PlWr
支援トルマン
757 名前:名無し 投稿日:2015/12/26 15:14 ID:uRAX9aiP
サトシ「焼きピカチュウうめぇw」ムシャムシャ
ピカチュウだったもの「」
758 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 00:21 ID:AZbW2ODn
しえん!
759 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 01:16 ID:uRumSXn8
支援
760 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 03:43 ID:kZVQ23bd
頑張って
761 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 05:07 ID:2YMBwOzX
支援だ!
762 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 07:43 ID:ZSxHOSKy
支援
763 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 12:03 ID:BSTujoIu
しーえーんー
しーえーん
764 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 17:04 ID:RNUnTia7
シエントランス
765 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 20:46 ID:M0VAh3TF
紫煙
766 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 20:48 ID:GMa8SRMO
支援
767 名前:名無し 投稿日:2015/12/27 23:59 ID:uRumSXn8
支援
768 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 02:17 ID:1xEjm6zc
支援
769 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 04:06 ID:Vh9DJD3z
保守
770 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 10:13 ID:9vzx1QnK
771 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 11:50 ID:3GtOBopq
772 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 13:08 ID:qz2vAQdY
支援支援
773 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 16:16 ID:EBO3zCuJ
しばらく放置してすみませんでした。
ようやく落ち着いたので書いていきます

年末休み時の皆様の暇潰しに貢献できればなと思います!
774 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 16:23 ID:EBO3zCuJ


このバトルをヒカリ以外に見てる者が一人いた。



マサトだった。



マサト「……すごい……」



マサトはコジロウの支持でサトシより早くこの岩場へ辿り着いていたが、タケシの存在に気付き身を潜めていたのだ。



ヒカリもマサトもサトシに加勢しようと何度かチャンスを伺ってはいたが、ただ見守るしかできなかったのだ。



自分らがどう足掻いてもサトシとタケシ両方の足元にも及ばないことを実感させられていたからだ。



マサト「サトシ……何もできなくてすみません………どうか…勝ってください!」



マサトは岩陰から1人呟く。



そして何もできない自分を恨み歯を食いしばっていた。



775 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 16:34 ID:EBO3zCuJ


サトシ「リザードン!間合いを詰めて後ろに回りこめ!」



サトシはにほんばれのおかげで動きが鈍くなったハガネールの隙を見逃さずリザードンに指示を出す。




追撃を試みるようだ。




リザードンは華麗にフットワークを駆使してハガネールの後ろに回りこんだ。



タケシ「物理技か?相変わらず詰めが甘い!」



サトシ「さあ、どーかな?リザードンそのまま締め付けながら、ちきゅうなげ!!」




リザードンは渾身の力を込めてハガネールを持ち上げ翼で羽ばたいた。




………だが地面から少し浮いただけで浮上はできなかった。




サトシ「な、なに!?」



タケシ「どうやらリザードンのパワーではハガネールを持ち上げるのは不可能のようだな!」



サトシ「くっ、耐えろリザードン!」



タケシ「ハガネール!頭を振り回して離れろ!!!」



ハガネールは頷くと後ろに首を振り、後ろからチョークスリーパーのようにしがみついてるリザードンの顔面に強烈な頭突きを入れた。



ノーガードで顔面への攻撃を受けたリザードンはひるんでしまい、ハガネールは暴れてリザードンを下にした状態で共に地面へ叩きつけられた。



落下と同時にハガネールの体重でリザードンは押しつぶされてさらにダメージが蓄積された。



二匹は立ち上がるとまた距離を取る。



見るからにリザードンの体力のほうが減っているのが分かる……



サトシ「リザードン……」



タケシ「だが良い戦術だった。褒めてやる。……だがここまでだサトシ!!」




タケシは非情にも追撃を始める。


776 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 16:43 ID:EBO3zCuJ


サトシ「リザードン!一旦羽ばたけ!」



リザードンは翼を広げハガネールの攻撃が届かない範囲へ羽ばたいた。



上空で時間を稼ぎ作戦を練りつつ回復を待つ戦法に出た。



それを見るとタケシはニヤリと笑みを見せた。




タケシ「ハガネール!ストーンエッジだ!」



サトシ「馬鹿な!?上空にいるんだぞ!?」




ハガネールは咆哮を上げながら全身を振ると、リザードンの下場から岩の柱のような鋭利な物体が飛び出しリザードンを襲った。



予想だにしなかった技でリザードンはまともに攻撃を受けてしまった。



技の相性的にも効果は抜群でリザードンはそのままゆっくり落下して地面に打ち付けられた。



リザードン「ガゥゥ……………」




地面へ倒れこむとまだ立ち上がろうとするがすぐにガクリと足元から崩れ落ちる。



もはやリザードンは限界であった。




サトシ「リザードン!しっかりしろ!!」



タケシ「どう見ても戦闘不能状態だ。意識が保ててるだけ凄いぞ。さあ観念して裁きを受けろ!」



リザードンは歯を食いしばりながら…至るところから流血しながら最後の力を振り絞って立ち上がった。




サトシ「り、リザードン!よく立った!」



タケシ「ほう……面白い…だがもう負けに変わりはない。」




タケシの言うとおりであり、どう見てもこのリザードンの状態では大振りのアイアンテールでさえ避けれそうにもない………



777 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 17:11 ID:q0HVrZ83
支援


778 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 18:15 ID:e090rbuI


ヒカリ「サトシ!」



ヒカリはとっさにサトシに駆け寄る。



サトシ「来るなヒカリ!!」



サトシの声でヒカリは立ち止まり頷く。




タケシ「良いドラマだなあ、サトシ。ほっといても勝負はつく……少し話す時間をやろう。」




タケシはそう言いながら語り出した。




タケシ「貴様らは他に仲間は何人いるんだ?」



サトシ「さあな?」



タケシ「そうか。これは推測だが………ロケット団の残党も組んでないか?」



ヒカリ「………!」



サトシ「それも知らないな!…………ロケット団!?」



サトシは突然にロケット団というワードに敏感に反応した。




タケシ「??…やはりそうなのか……」



サトシ「ロケット団………そうか!!へへっ、まだ見放されてねぇぞ!」



タケシ「何を呟いてる!!まあいい、まずはリザードンを撃破してから確保する!」



それを聞いたサトシは笑い出した。




サトシ「タケシ!やっぱり油断は大敵だな!そして、ありがとよ!」



タケシ「……恐怖でおかしくなったか。」



サトシ「やっぱ諦めない気持ちも大事なんだな!」




タケシ「話しても無駄だな……………ハガネール!最後のアイアンテールだぁぁぁあ!!」





静寂の岩場にタケシの怒声が響き渡る。





そしてハガネールの渾身のアイアンテールがリザードンへ降りかかる………………!!!



タケシ「終わりだ………サトシ!!」




779 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 18:20 ID:c1DNnO3K
お、リアルタイムに遭遇できた
支援
780 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 18:21 ID:e090rbuI


サトシ「リザードン!!力を振り絞って飛びながらハガネールの後ろに回りこんでくれ!!」



タケシ「なんだと!?」



リザードンは重い身を引きずるように跳躍して回転しながら上手くかわしてハガネールの後ろへたどり着いた。



ギリギリの体力を振り絞りなんとかうまくいったようだ。




サトシ「リザードン!そのまま締め付けて…………………ちきゅうなげ!!!」



タケシ「馬鹿か!?結果はさっきと変わらないぞ?見苦しいぞサトシ!」




リザードンは再びチョークをかけ翼を広げハガネールを持ち上げようとする。



サトシ「見てなタケシ!!」




………だが先程同様に多少浮上はしたもののそこから上昇はしていない。




ヒカリ「サトシ…………お願い!勝って!!」



サトシ「ああ、当たり前だぜ!!」




そして更なる指示を出す!!




781 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 20:09 ID:uxr8yEHl
気になりゅうううう
782 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 20:12 ID:pzh6cZ4f
リアルタイムで遭遇

やった
783 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 20:20 ID:gVyIHPDR
気になるところで止めるとは...
784 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 20:29 ID:lei2Moe5


タケシ「何がしたい!!」



サトシ「リザードン!………その体勢のままで地面に向かって火炎放射!!最大火力で!!」




サトシの目論見がようやくタケシは理解したが、時既に遅しであった。




タケシ「ま、まさか!ありえない!」




リザードンは浮遊したままサトシの言うとおり地面に向かって火炎放射をした。



命の限りで最大火力………さらに、にほんばれの影響で火力はアップした!!!



リザードンの口からジェット噴射の如く火炎放射が繰り出されそれを利用し、二匹はどんどん猛スピードで上昇していった。



その姿はまるで  “ロケット” のようであった。



そのパワーにはハガネールの体重など打ち消され、上空ではハガネールは成すすべも無くリザードンはどんどん天に昇っていきついに地上からは見えない程になった。



その姿を見てる者はただ地上に降りてくるのを待つしかできなかった。



そしてサトシは大声をあげた。





…………あの頃の


……………バトルを楽しむサトシの姿がそこにはあった!!




サトシ「リザードン!!ちきゅうなげだぁぁぁぁあぁぁぁ!!急降下っっ!!」




その強い心と声は遥か上空にまで届いた。



タケシ、ヒカリ、マサトの鼓動が速くなる。





そして上空からは姿は見えないが…サトシに返事するリザードンの勇敢な雄叫びが地上に届く!!!






785 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 20:38 ID:jEOZPZwb
初リアルタイム
786 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 20:38 ID:q0HVrZ83
ふおおおっ
787 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 20:41 ID:lei2Moe5


リザードンは翼を広げた。


限りなく空気抵抗が0に近い体勢を取る。



そして炎を止めハガネールを下にして、自身は回転しながら急降下を始めた。



速度など計り知れなかった。



ハガネールの重さがここで武器となる。
おかげでスピードも上昇し、地面激突の威力は何もせずとも誰もが分かる。




二匹はどんどん降下する!!



ハガネールは足掻くが空気抵抗とリザードンの力で身動きすらとれない。




そして地上からも確認できる位置まで到達をした。





サトシ「リザードン!任せたぞ!」



タケシはポカーンとそれを見ることしかできなかった。




回転しながら風を切りながら急降下してくるその姿はまさに神風特攻隊の如く。



地面までのほんのコンマ数秒。


皆にはスローモーションのように感じた。







リザードンは自分ごとハガネールと共に激しく地面へ激突した。




その瞬間、激しい轟音と共に凄まじい砂煙と閃光を上げた。



岩場は荒野と化し、地割れが地を這う。



皆はまともに立つことも出来ずに倒れこむ。




サトシはヒカリに覆いかぶさり盾となった。




もしかしたらカントー全土に衝撃も伝わるかもしれない。


それくらい物凄かった。



数々の伝説のポケモン達の聖戦をここにいる4人は目の当たりにしてきた。




だが、それを凌ぐ戦いだった。




まさに伝説を創世したのだ。



788 名前:名無し1 投稿日:2015/12/28 20:48 ID:lei2Moe5
この戦術考えるの苦労しましたw
789 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 21:13 ID:u01QxaHD
面白いよー

支援!
790 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 21:45 ID:6ya9Pe4F
サトシ格好いい、このあとどうなるか期待
791 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 21:46 ID:q0HVrZ83
かっけぇぇ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
792 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 22:10 ID:t8lPPQeQ
面白い!

支援
793 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 22:38 ID:cVWHcp9F
この表現ええやん おもろいから続きあくしろよ 支援
794 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 22:43 ID:k6uNGrex
超面白い!支援!
795 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 23:32 ID:zSCCrZuK
支援
796 名前:名無し 投稿日:2015/12/28 23:46 ID:yhhX2Ejb
心から支援致します
797 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 01:05 ID:l3icMvcU
いいところでおわらせるなよ!!
続き早く!!
してくださいおなしゃす!!!
798 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 01:26 ID:iUduJY6c
重さで落下速度は変わらない気がするんだけど、細かいことはいいか
799 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 02:42 ID:pXMedOIc
支援
800 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 03:13 ID:gMZqZHro
支援
801 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 04:57 ID:j5L4yjyL
これは来年までかかるかな?
802 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 07:22 ID:CaV08dvP
期待
803 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 11:34 ID:evBGXWz5
支援
804 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 12:34 ID:VVK3PYyi
しえーーーん
805 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 13:27 ID:lRI20JIS
支援ダーーーーーー!
806 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 15:07 ID:BzZks2en
支援
807 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 16:34 ID:u0U9f1pY
支援
808 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 18:08 ID:811FIb76
支塩素
809 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 18:22 ID:b33dXx6l


サトシ「ヒカリ、大丈夫か?」



サトシはヒカリに覆いかぶさったまま尋ねる。
幸いにも飛散物も無く無事のようだ。



ヒカリ「大丈夫よ、ありがとう!それよりポケモンは………」




二人は立ち上がり砂煙が舞い上がる落下地点へ走った。



そこには大きなクレーターのような大穴が空いていてまだ砂煙が立ち込めていて二匹の確認はできない。



ふと隣を見ると、タケシが腕を組みながら様子を見ていた。



タケシ「考えたなサトシ。敵ながら天晴だ。」



サトシ「へへっお前も中々だったよ。」



タケシ「だがそれと罪は別だ!必ず捕まえる!」



サトシ「あ、やっぱり?」



ヒカリ「見て!砂煙が引いていくわよ!」



ヒカリが指をさすとそこにはクレーターの真ん中でリザードンが立ち尽くしていた。


体中に傷はあるものの無事なようだ。



その隣には気を失って倒れ込むハガネールの姿もある。



それを見た瞬間、勝敗は決した。



サトシの勝利だ。



サトシ「リザードン!!」



サトシはリザードンに向けて親指を立てるとリザードンは嬉しそうに勝利の雄叫びを上げた。



リザードン「グォォォォォオオ!!」



再び静寂に包まれていた元岩場にはその雄叫びが響き渡った。


810 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 18:28 ID:b33dXx6l


タケシ「ハガネール……よくやった戻れ。」



タケシはハガネールに語りかけた後、モンスターボールにハガネールをしまった。



サトシ「お前も戻れリザードン!」



サトシも同様にボールへしまう。



タケシ「ふん、生憎だが俺はハガネールしか持っていない。ガーディともはぐれたからな。」



サトシ「タケシ…それって……」



タケシ「黙れ。お前らの罪は変わらないぞ。………次見つけた時は容赦しない。せいぜい逃亡するんだな。」



タケシはそう言い残すとその場を去っていった。



何を思ったのかはタケシしか分からない。
だが見逃したというのは事実だ。



サトシ「タケシ……」



ヒカリ「本当はタケシも辛いのかもね……」




いつか笑い合える日はきっとくる……とサトシは信じ爽やかな笑顔を見せていた。


811 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 20:09 ID:jAI884WB
タケシ、、
812 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 20:19 ID:evBGXWz5
タケシ...いい奴だな(´;д;`)
813 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 20:32 ID:pXMedOIc
支援
814 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 21:31 ID:q1jkQzGM
タケシ……引き込めないかな
815 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 22:18 ID:b33dXx6l


マサト「サトシ!!」


マサトはタケシが去ったのを確認するとサトシ達に駆け寄った。


自身は離れた地点へいたため巻き込まれずに済んだようだ。




サトシ「マサト!来てたのか!」



マサト「ええ。だいぶ前からいましたが、タケシの方が一足先に来ていて見てるしかできませんでした。」



サトシ「なんとかやったよ。疲れたぜ………」



マサト「やはり貴方は僕のヒーローだ!」



ヒカリ「ほんと、いっつもヒヤヒヤさせるんだから!」



サトシ「まあまあ!それより早くアジトに向かおう!マサト道は分かるか?」



マサト「はい!任せてください!」




マサトはそう言うとサトシ達を先導した。
再び茂みに入り獣道を突き進んでいった。


816 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 22:27 ID:b33dXx6l

タケシはその頃一人で歩き町中を目指していたした。



通りなれた道を進む中色々な想いが巡る。



タケシ「あの強さ………四天王レベル……いや、それ以上………か。」



タケシは負けたことに対しては悔やんでいなかった。




でも別件で悔みがある。




タケシ「あれ程までの男を……野放しにした事………後悔だ。」




サトシがもし協会へ入団できていたら……と、もしもの世界の構図が次々とタケシの頭を駆け巡る。




そしてタケシの心は揺らぐ。



ーーー俺が見逃してあいつらをスカウトすればお互いハッピーエンドか


ーーーーいかなる理由でも犯罪は裁かなければ




そしてタケシは1枚の写真を取り出す。




タケシ「………懐かしいな。」




そこにはサトシにヒカリ、ハルカ…など旅に関わった仲間たちとの記念写真であった。



10年くらい前だろうか。



ふとした事で全員が集合し、パーティーを開催したのだ。




写真の皆の笑顔は輝いていた。



817 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 22:34 ID:b33dXx6l


タケシ「………いつの間にか町に出ていたのか。」



タケシが考え事をしている間に町へ出たようで、警戒パトロール中の保安官が駆け寄ってくる。



保安官「統括!!申し訳ありません!依然奴らは発見に至りません……ですが必ず!」



タケシ「今日のところは全員引き上げろ。ご苦労だった。」



保安官「え?あ、はい!分かりました!すぐにお伝え致します!」



そして保安官は引き上げていき、タケシもニビへ戻ると自室へ入り込んだ。



カスミ「貴方、おかえりなさい。どうだった?やっぱりサトシが………」



タケシ「カスミすまない、外してくれないか?」




カスミはタケシの表情で察すると部屋を後にした。




タケシはずっと閉まってあったアルバムを出し眺め始めた。


818 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 22:41 ID:b33dXx6l


そこには、たくさんの思い出がしまわれていた。



無邪気に笑うサトシ。


真剣に話をするカスミ。


ポケモンを世話してるケンジ。


仲良く喧嘩してるマサトとハルカ。


コンテストの練習に励むヒカリ。



どれも大切な思い出だった。




タケシ「…………だが。」



タケシは婚約後のカスミの写真と、カスミのお腹のエコー写真も取り出した。




タケシ「俺には………守るべきものがある…!もう……後戻りはできない……」



タケシは吹っ切れたようにアルバムを引き出しの奥へと再びしまった。




タケシ「サトシ、まもなく決着をつけてやる……悪いが正義が………勝つんだ!!」



819 名前:名無し1 投稿日:2015/12/29 22:49 ID:b33dXx6l

その頃サトシたちはマサトの案内でアジトへ無事に帰ることができていた。



コジロウ「皆、無事で良かった。」



コサンジ「ほんと一時はどうなるかと思ったよ。」




サトシ「ありがとう!コジロウ、コサンジ!」



コサンジ「俺はコサブローだ!」



コジロウ「とにかくサトシとヒカリの正体がバレた以上、しばらく二人は活動停止だ。後はコサンジと俺が動く。」




ヒカリ「ごめんなさい…コジロウ、コサンジ…」



コジロウ「なーに、気にすんなよ!お前がいなかったら俺達は終わってたんだ!」



コサンジ「だからコサブロー!」



サトシ「わかった。しばらくはアジトに閉じこもるよ。」



コジロウ「頼んだぞ。俺はコサンジと作戦を練る。皆は自室で疲れを癒やしてくれ。」



大部屋にはコジロウとコサンジとカガリが残り後のメンバーは部屋へと戻っていく。


820 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 23:53 ID:fcA4fZCn
もう誰もコサンジを本当の名前で呼ばなくなってんなwww
821 名前:名無し 投稿日:2015/12/29 23:55 ID:gG64exjq
続きを期待してます、
822 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 01:39 ID:GqYsfCem
支援
823 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 01:54 ID:T5U1JgSB
普通にRコーポレーション捜索されたらやばいんじゃないのか...
ポケモンで犯罪捜査とかされたらなす術なさそう
824 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 02:27 ID:vLutaj85
支援
825 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 08:33 ID:FE8dlO34
Rコーポレーションにスパイいそうだな

支援
826 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 13:35 ID:kyoueood
コサブローwww
支援
827 名前:名無し 投稿日:2015/12/30 20:40 ID:DXbHbsBm
やっとの思いで追いついた
支援
828 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 01:34 ID:QCR3PQFK
支援way
829 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 09:06 ID:KSQe0ZQk
支援
830 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 12:54 ID:a59fOEoB
ラスボスはオーキドか?
831 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 13:22 ID:9rZwrJBY
楽しみ
支援
832 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 20:03 ID:dQYRL0ii
しえん
833 名前:名無し 投稿日:2015/12/31 23:36 ID:uSZ7GvpD
年越しちゃうぞ!
支援!!
834 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 00:15 ID:NW9V1YhO
あけおめ支援
835 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 00:25 ID:XDR2DPGb
あけましておめでとうございます。今年も頑張って下さい。
836 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 00:38 ID:Cb2ehqUG
あけおめしえん
837 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 00:47 ID:UAqMW9Xt
あけおめ
838 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 08:10 ID:4sYOGz5Z
明けましておめでとう 支援
839 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 10:51 ID:nXvbl8qj
明けおめ
支援
840 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 11:29 ID:kwiQFlUG
明けましておめでとう。続き楽しみだけど主のペースでいいからね?あんま無理すんなよ?
841 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 14:17 ID:AqR7yXIH
あけましておめでとうございます
しえーん
842 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 14:53 ID:3JYcua2C
おけおめ支援
主のペースでがんばって
843 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 18:50 ID:Ag8pqLVc
あけおめー
844 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 19:47 ID:U6AmB7Uw
あけよろ
845 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 21:10 ID:tnB9nf7o
あけおめです‼︎
846 名前:名無し 投稿日:2016/01/01 22:06 ID:ykFipgf7
あけおめ

お年玉の代わりに支援
847 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 00:16 ID:SJ6mOAwO
あけおめ!
支援です!
848 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 00:24 ID:yk2mGpvE
待ってる。支援
849 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 09:53 ID:aYg19dQO
支援
850 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 13:13 ID:YQzzHvfD
あけましておめでしえん
851 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 14:04 ID:AeOYhrPZ
あけおめ
続きよろしく
852 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 16:30 ID:TOH1FIr4
ヒカリゲットだぜ
853 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 16:46 ID:yCOEHFrE
続き期待です
854 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 17:27 ID:06MRPRSv
期待
855 名前:名無し 投稿日:2016/01/02 18:24 ID:RywVAkFx
あけおめ支援ら
856 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 01:48 ID:QIj1hdPK
支援
857 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 08:13 ID:WjWHzXrG
支援
858 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 15:14 ID:QIj1hdPK
支援
859 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 17:30 ID:A1IIm788
21-9
860 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 19:25 ID:aZVEm9NV
支援
861 名前:名無し 投稿日:2016/01/03 22:10 ID:peQ6j7H0
しえーん
862 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 00:02 ID:9SIOW4Ir
支援
863 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 01:40 ID:lQYdofsk
支援
864 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 02:22 ID:9t4MckER
支援
865 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 04:04 ID:lH5EAEyU
支援
866 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 04:07 ID:MBVotgxx
支援
867 名前:名無し1 投稿日:2016/01/04 10:07 ID:bbeQyiij
皆様明けましておめでとうございます
たくさんの支援ありがとうございます。

正月帰省していて更新できませんでしたすみません…
868 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 12:33 ID:WcStb8Ch
ええんよ

支援
869 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 16:05 ID:6YCELMRJ
ええんやで
870 名前:名無し1 投稿日:2016/01/04 17:14 ID:zdINFPtG

コジロウ「さて、カガリ。様子はどうだ?」



三人になった大部屋の沈黙を切り出したのはコジロウだった。



カガリ「………変わらず……」



コジロウとコサンジが仕掛けたカメラを通してカガリはモニターで様子を見ていたが、未だにこれといった情報はないようだ。



コジロウ「そうか……」



コサンジ「てか、そもそもあの部屋で重要な会議なんてやるのか?」



コジロウ「確証はないが……見たところあの部屋は明らかに幹部室だ。気長に待つしかない。」



コサンジ「まあそれしかないな。だが、ヒカリとサトシもこうなった以上こちらが不利だ。」



コジロウ「迂闊だった……俺がもっと良く確認さえしていれば……!」



コジロウは歯を食いしばり壁を殴る。



カガリ「………ボスの……せいじゃない……」



コサンジ「そうだ。お前の責任じゃない………それにここまで良くやった方だ。」



コジロウ「ああ、すまんな。」



コサンジ「メモリースティックの解析だが……やはりポケモンの情報がたくさん詰め込まれている。明らかにおかしい。」



コサンジも解析は進んでるもののまだ全てに至ってはいなかった。



コジロウ「ポケモンか……」



コサンジ「良くわからんが……実験のようなデータもあるんだよ。野生のポケモンの生息地からそのデータへ繋がってるんだ。」


871 名前:名無し1 投稿日:2016/01/04 17:20 ID:zdINFPtG


コジロウ「なんだって?」



コサンジ「目的はまだわからないが、そんな雰囲気のデータだ。」



コジロウ「なるほど……やけに野生のポケモン密漁とかにも過激に取り締まるのも辻褄が合うな…」



コサンジ「そうなんだよ。もしその実験対象になってる野生のポケモンさえ確保すれば……」



コジロウ「後はケンジが解析可能か……」



コサンジ「まだ推測の段階だ。もっと解析は進める。」



コジロウ「まかせたよ。次の作戦も間もなくだからよ。」



コサンジ「……そういえばあと3日くらいでシンの選挙の発表か。」



コジロウ「ああ。当選すれば後は計画もある。」



コサンジ「こちらも人数は各地に揃えておく。」



コジロウ「………決着は近いな……」


コサンジ「さて、どっちが正義なのか見者だな。」
872 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 20:42 ID:b9GCbRuD
胸熱支援
873 名前:名無し 投稿日:2016/01/04 22:03 ID:ISbdJBZR
支援
874 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 07:55 ID:hcyFXAzy
更新キター
875 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 08:33 ID:9swYY2En
甲支援
876 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 13:08 ID:lOYiDQoj
博士たちはどうなったの?
877 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 15:04 ID:YjXKJZx2
支援
878 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 17:33 ID:SvWvjyOf
支援
879 名前:名無し 投稿日:2016/01/05 21:54 ID:qiS2sDEd
支援
880 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 02:56 ID:vEDBfHOS
今日初めてこのスレ見て一気に読んじゃったw
支援って2ちゃんねるの言葉なのかな?

ケンジの「観察させてもらいます!」を「ありがたく使わせてもらいます!」とかヒカリの「大丈夫」とか、しっかりアニメキャラの話し方とか特徴が掴めてるので、キャラクターのイメージが頭にちゃんと浮かぶから凄い…。
面白いです!とりあえず支援!w
881 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 05:41 ID:A8BesVBp
支援
882 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 11:56 ID:nO2xCEbj
支援
883 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 14:27 ID:iwi2FcEQ
支援やで
884 名前:名無し1 投稿日:2016/01/06 16:44 ID:bw5WLIAK

大部屋にて3人が談笑してる時に突然扉が開いた。そこに立っていたのはケンジだった。



コジロウ「ケンジ…今日も行くのか?」



ケンジ「大丈夫、うまくやります!」



ケンジは無邪気な顔でコジロウにそう答える。



コサンジ「ん?なんの話だ?」



ケンジ「実はいつも真夜中に時間を見つけては外に行きポケモンの生態系やポケモン個体を調査しているんだ!!」



コサンジ「そーだったのか………」



ケンジ「生息地に出向いてポケモンを捕まえて脳波や体調などのレポートを取りまとめてるんだよ!もしかしたらコジロウたちが調べたデータが実際に野生元のポケモンに影響与えてるんじゃないかと不審に思ってさ!」



コサンジ「なるほど…それでデータと照らしあわせていけば………」



ケンジ「分かるってわけさ!!」



コジロウ「…ケンジは皆が寝静まり手薄になってる時間に出向いて調べてくれているんだ。」



ケンジ「それくらいしかできないのが恥ずかしいけどさ……あはは。」



コジロウ「確かにケンジは表立った活躍は無い……だが見えないところで俺達を支えてくれているんだ。感謝するよ。」



ケンジ「そんな、僕はただ前の世界を取り戻したいだけだよ。」



コサンジ「個々がそれぞれの分野でとんでもない力を発揮してる………この組織に一枚噛んで正解だぜ。」



コジロウ「すまないなケンジ。万が一があれば駆けつけるさ。」



ケンジ「大丈夫だよ!僕はポケモンを知り尽くしてるから!」



コジロウ「…わかった。まかせたぞ!」



ケンジ「コジロウこそ、すぐ駆けつけるってことはいつもロクに寝てないでしょ?しっかり休んでね、……ボス!」



コジロウ「ふっ……ありがとよ!」



ケンジ「それでは、貢献させてもらいます!行ってきます!」



ケンジはそう言うと眠る森へと駆け出した。


言われてみればこの時のケンジが何をするより楽しそうであった。






885 名前:名無し1 投稿日:2016/01/06 16:56 ID:bw5WLIAK


コサンジ「みんな本当に頑張ってるんだな……俺も急いで解析するよ。」



コジロウ「奴らに勝つには本部の企みを支部に表沙汰にするしかないんだ。頼むぞ。」



コサンジ「分かってる。死力を尽くすさ。」



コジロウ「あとはシンが当選すれば全て事は進む…」



コサンジ「……最初は俺とお前で漠然と革命を目的に動き出したっけ。」



コジロウ「そうだな…作戦もねーのにがむしゃらになってたな。」



コサンジ「お前の親父さんの遺産のおかげでこんな立派なアジトや会社まで設立して……良かったのか?お前こそ普通に生きてれば働かないで一生遊べる大富豪だったんだぞ?」



コジロウ「…パパンだって以前の世界を愛していたんだ。それのために遺産を使わせてもらってる…それに俺はそんな刺激のない生活は嫌だしな。」



コサンジ「どこまでお前は人が良いんだか…まあ、この身果てるまでお供するよ。」



コジロウ「ああ、コサンジ!!」



コサンジ「…俺はコサブローな。」



その様子をカガリは見てクスッと笑っていた。
カガリは友達という存在がいたことは無いため羨ましかったのかもしれない。


886 名前:名無し1 投稿日:2016/01/06 17:05 ID:bw5WLIAK


ケンジはアジトを飛び出し茂みへ身を隠しながらセキエイ高原を目指していた。



ケンジ「ふう、夜でも暑いや……」



ケンジは息を切らしながら前髪をかきあげた。



以前と変わらずヘアターバンで髪をとめてるが昔よりもロン毛になり収まりきっていないのだ。


何度もバンドマンに間違えられた経験もある。



ケンジ「セキエイの鳥ポケモンなら何か良いデータが取れるかもしれないな!」



鳥ポケモンは生息地が広いためもしかすれば本部付近を飛び回れば影響を受けたデータが取れる確率があるのだ。



ケンジはポケモンの生態や活動時間など全ての知識が頭に入っているため、保安官の目さえ盗めればポケモンの調査などわけがないのだ。



まさにケンジにしかできない芸当である。



恐らくあのまま研究員を続けていれば、いずれは偉大な博士になっていただろう。



だがケンジは自分の幸せより世界の幸せを選んだのだ。



ケンジ「さて、またあの世界を見よう!」




ケンジが見せる笑顔には後悔の念は全く無かった。
むしろ、本当に楽しそうだ。


887 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 17:13 ID:AYlkH9IF
しえんー
888 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 20:31 ID:e1DVVUR0
しぇんシェン!
889 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 22:33 ID:e1DVVUR0
パルしぇん
しぇしぇしぇのしえーん
890 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 22:44 ID:e1DVVUR0
ポケモンモンスターレボリューション面白い!
キャラのセンスも中々普通の人が選ばないような人も使ってるのがいい!
アニポケ好きだし、特に昔はサトシの仲間として共に旅してきた元レギュラーのケンジを使用してるのがまた好印象!凝ってる♪
891 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 22:51 ID:vkY0c4jD
しえーん!
892 名前:名無し 投稿日:2016/01/06 23:49 ID:A8BesVBp
支援させていただきもうす
893 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 01:07 ID:bbogrv2c
支援
894 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 02:23 ID:Yjqdwd2T
895 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 03:50 ID:9wANFPrW
支援
896 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 03:51 ID:9wANFPrW
リザードンはメガシンカしないのか?
897 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 08:51 ID:jdOXsCPc
メガシンカとかはないと思うよ
作ってる人は今のポケモンあんま知らないって言ってたから多分メガシンカなしでそのまま行くと予想…
支援♪
898 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 14:49 ID:qA9LFOS1
正直メガシンカとか出たあたりから駄作感が...
899 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 16:26 ID:W7PAGWJN

数々の支援ありがとうございます!

メガシンカに関しては出さないつもりです。
知ってると言えば知ってるのですが、それ出すと構成もかなり難しくなりますし、知らない人もいるでしょうし…
900 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 16:36 ID:GPwxEPSu
シンの就任はフラグっぽい
楽しませてもらってます。

支援
901 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 16:36 ID:W7PAGWJN


ケンジ「ズバットか…」



ケンジはセキエイ高原の途中で木にぶら下がっていたズバットを捕獲したのだ。



ケンジ「ちょっとだけ観察させてもらいます。」



ケンジは律儀にズバットに語りかけ、大人しくしてるズバットを触り調査を始めた。



小型のモニターを出し、ケーブルを繋ぎズバットの脈なども測る。



ケンジ「特に異常は無いな……」



むしろ状態は著しく健康体だった。



ケンジ「協力ありがとうございます!」



ケンジはそう言いつつズバットを野生に返した。
ズバットは飛び立つと闇の中へ去っていった。



ケンジ「やはりまだこの付近のポケモンからは異常が見られないな。」



ケンジは自身の記録簿に印をつけた。
マップが記載されており、今までのデータが全て記されていた。



そして未確認のデータはついに本部付近のセキエイ高原のみだったのだ。



ケンジ「うーん……行くしかないか。」



ケンジは警戒心を強めて歩き出した。


それもそのはずで、本部付近は警戒が強く常に保安官が巡回しているのだ。


902 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 16:44 ID:W7PAGWJN

急ぎ足でなるべく速く、そして静寂を保ちつつ進むとついに目的地のセキエイ高原へと辿り着いた。



だがケンジは茂みの木陰から進めないでいたのだ。




保安官がライトを持ちながら巡回していた。
遠目からだが5人はいる。



ケンジ「ポケモンがいても捕獲できるかが心配だな……」



ケンジは木陰から様子を伺うが、人数もいるため中々隙ができない。



ケンジ「気は進まないけど……出て来いバタフリー!」



ケンジは足元にボールを落とすとバタフリーが出てきた。



バタフリー「フリー!フリー!」



ケンジ「バタフリー。ここから保安官が見えるかい?」



バタフリーはケンジの言葉を聞くと首を傾げた。



元々、昼型のバタフリーは夜の暗闇は苦手なのである。



ケンジ「じゃあ、上空に飛んで静かにあっちの方向に接近してほしいんだ。」



バタフリーは今度は頷く。



ケンジ「そして保安官の頭上に大量に眠り粉を散布してほしいんだ。頼んだよ。」



バタフリー「フリー!」



バタフリーは無音で羽ばたき飛び立った。



ケンジ「強行策だけど……仕方ないか!」


903 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 16:52 ID:W7PAGWJN

バタフリーはうまく保安官に近づき頭上から大量に眠り粉をまき散らした。



保安官「な、なんだ!?」


保安官2「応援を!……うっ」



その一帯にいた保安官にはバレてしまったが全員その場に倒れこみ眠り出した。


作戦は成功である。



ケンジはすぐに駈け出すと保安官の腰についているトランシーバーを奪った。



ケンジ「いつ起きるかはわからない、とりあえず急ごう!」



ケンジはそこから離れた草原へと辿り着いた。



トランシーバーからは無線が入る。



無線「先程何か無線が入ったが何かあったか?」



保安官が眠る間際に助けを呼ぼうとしたのだろう。
幸いにも途中で眠ったためすぐには来ないようだ。




ケンジ「いえ、ミスです。特に異常はありません!!」



ケンジは声色を変えて連絡を入れた。
無線のため声だけではバレないだろう。



無線「了解した!」



904 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 16:59 ID:W7PAGWJN

これで先ほどの保安官が目を覚まさない限りなんとかなるであろう。


ケンジは草原を見渡すと何かが猛スピードでケンジに接近してきていた。



ケンジ「ポニータ!?」



その方向に目をやると体中に炎をまとったポニータが真っ直ぐこちらに向かってきていた。



ポニータはケンジに突進をしようとしていた。



ケンジ「まずい………おりゃっ!!」



ケンジは激突直前で横に飛び何とか回避をしたが、ポニータは急展開して倒れこんだケンジにトドメを刺そうと再び突進をした。



この体制で更にあのスピードでは回避できない…………



あの突進をまともに受ければ無事では済まないだろう。



ケンジ「くっ…………」



ケンジは無念の思いで目を閉じた。



905 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 17:06 ID:W7PAGWJN


ケンジ「あれ?」



ケンジはそのままの状態で目を開くと、目の前にはポニータが倒れこんでいた。



そして声も聞こえる。



バタフリー「フリィぃぃ!!」



そう。
バタフリーがギリギリのところで眠り粉を発動してくれていたのだ。



ケンジ「あはっ!ありがとうバタフリー!」



ケンジはバタフリーに抱きついた。



あの後、バタフリーをモンスターボールに入れ忘れていたことが功を奏したのだ。



そしてバタフリーをいつもアジトで可愛がり手厚く家族のように扱っていたケンジにバタフリーも忠誠を尽くしていた。



サトシのように純粋にポケモンを思う気持ちがケンジにもあり、それがバタフリーに伝わっていたのだ。



バタフリーも嬉しそうにケンジとじゃれあう。


906 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 17:17 ID:W7PAGWJN


ケンジ「バタフリー、飛び回ってまた何かあったら助けてくれよ?」



バタフリーは頷きケンジの頭上付近を飛び回り出した。



ケンジ「それにしても、このポニータ……突然こんな襲い方するなんてあり得ない。」



ケンジは横たわるポニータの目を開けて観察を始めた。



ケンジ「血走ってる……やけに興奮状態なのが伺えるな、何か喧嘩でもしたのかな?」



ポケモンも野生元ではポケモン同士で喧嘩することも良くあるのだ。



しかし、ケンジは全身を調べたが傷やケガは無いためを喧嘩したと考えるのは難しい。



ケンジ「なんだろう……とりあえず捕獲してアジトで調べよう。」



ケンジはモンスターボールをポニータへぶつけると、数回揺れてボールは止まった。



眠り粉のおかげで難なくポニータをゲットしたのだ。



この場で詳しく調べないのも時間の問題があるからである。



ケンジは草原を更に奥へと進んでいった。

907 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 17:42 ID:010ZRGPS
支援!
908 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 19:40 ID:RFZEt0wa
支援します!!
909 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 19:50 ID:W7PAGWJN


奥まで付き、探索を再開しようと試みたところバタフリーの様子がおかしくなっていた。



ケンジ「バタフリー!?」



バタフリー「フリー!フリー!」



バタフリーはコウモリのように不規則に飛び回り、地面に落下した。



ケンジ「バタフリー!しっかり!」



ケンジはすぐに駆け寄りバタフリーを調べたが、特に病気等では無いようだ。



だがやけに呼吸が荒くケンジの手を羽でのける等、攻撃的になっていた。



ケンジは事態を察してバタフリーをモンスターボールにしまった。



ケンジ「でもあと一匹さえ捕まえれば、何かがわかるはず!」



ケンジが辺りを見回すとラッタやピジョン、ストライクにカイロスなど草原を好むポケモンが集まってきていた。



それにどのポケモンを正気を失ってるような、怒り狂ってる様子だった。



ケンジ「協会側のポケモンか?…にしても様子が変だ。とにかく今は逃げよう…」




ケンジはその場でダッシュをした。


後ろからポケモン達もついてくる。



だが人間の足では到底無理だ。



ケンジ「色々持ってきていて良かった!」



ケンジは走りながらリュックを漁り中からゴールドスプレーを取り出し全身にふりかけた。



……だが、本来の効き目は無く多少の距離を突き放しただけで終わった。



ケンジ「そ、そんな……」



時間稼ぎはでき、走り続けようやく保安官が倒れこんでる現場が見えてきた。

910 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 19:56 ID:W7PAGWJN

ケンジは保安官の近くで立ち止まると呼吸を整えた。



ケンジ「ハァッハァッ………」



草原からはポケモンたちが追ってきていた。


だがポケモンたちは突然大人しくなりだした。



目は血走ったままだがこちらに攻撃を加えようとはしないのだ。



ケンジ「なぜだ?」



ケンジは辺りを見渡すが、先ほどと変わった様子は特にない。



変わらずに闇に包まれた草原にただ月明かりが照らしているだけであった。



雲は一つなく、綺麗な星空が広がっていた。



ケンジ「スプレーの効果が……いや、どこかおかしい………」



ケンジは悩みながら腰をおろし考えだした。


911 名前:名無し1 投稿日:2016/01/07 20:06 ID:W7PAGWJN


ケンジ「ここは本部近く……飼いならされてる…?いや、そんな様子ではない……うーん…」



ケンジは深く考えている。
ポケモン達もさっきの様子が嘘のようにジットしている。



ケンジ「待てよ…てことは保安官たちは毎日このポケモンから逃げてるのか?保安官が警備してる限りこいつらと遭遇するのは確実……」



ケンジは突然ハッとして保安官に駆け寄り、保安官の体を調べ始めた。



ケンジ「あったぞ!!」



ケンジは保安官の首に掛かっている小さな機械を発見した。



他の保安官も同じものを装着している。



ケンジ「これだ…!この機械が作用してこいつらを大人しくさせてるんだ、こうとしか考えられない!!!」



ケンジはその答えに辿り着いたのだ。



だがなぜこんなことをするのだろうか。
そんな疑問がケンジの頭には次々と浮かんだ。



ケンジは1番近くにいたラッタにモンスターボールを投げた。


気性も落ち着いたからか難なくゲットした。



ケンジ「早く帰って調べなきゃ、嫌な予感がする………」


912 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 20:39 ID:bbogrv2c
支援
913 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 21:53 ID:wHTba17u
凄い良いところで…。う~続きがみたいっ!w
支援!
914 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 22:09 ID:lRVS4iZ6
支援っ!!楽しみにしてるで!
915 名前:名無し 投稿日:2016/01/07 23:33 ID:9XGsmFXE
支援

916 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 00:14 ID:rxxfmF4Q
支援!
917 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 00:23 ID:ZEreFYRM
胸熱支援
918 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 16:04 ID:K4Tzm6cI
ちょー支援
919 名前:名無し1 投稿日:2016/01/08 17:18 ID:dzyIuTM1

ケンジはその場を後にして急いでアジトへと向かった。


急ぐのは何より奪った機械にGPSが内蔵されている危険があるからだ。



ポケモンも大事だがこの機械をいち早くカガリに調査してもらう必要があったのだ。



どれくらい走っただろう。



息も切れ立ち止まり休息を取りたいところだが、今はそれどころではない。




草原はとっくに見えなくなっていて暗闇が広がる森を突き進んでいた。



ケンジ「よしっ……ナビがあって助かったぞ…」



手首のウォッチを見ながら進む。




その時、トランシーバーから無線が入る。



無線「不審者あり!C部隊の警備員が倒れている!ABD部隊は至急に出動せよ!」



他の保安官が気付いたのだろう。



だが、だいぶ離れたおかげで思ったより焦りは無かった。



ケンジ「本部の裏に面する山にて人影を発見した!全員こちらに応援を!」




ケンジは声色を変えながら自分がいる方向とは逆の方向を指示して保安官たちを誘導しだした。



無線からは次々と「了解」という応答が入る。


920 名前:名無し1 投稿日:2016/01/08 17:25 ID:dzyIuTM1


その後は特に何も無くハナダシティの町外れの寂れた道路にうまく逃げ込めた。



ケンジは周りを確認して道路にある古びたマンホールをこじ開け忍び込んだ。




実は何気ないマンホールだがアジトへと続いている地下道となっているのだ。



そして蓋の内側からロックをかけたため、地上からは絶対に開かない。



更にケンジはモニターにより認証を済ませると扉が開き、アジトへの道が出現した。




ケンジ「ここまで来れば安心だ!」



ケンジはひたすら地下道を真っ直ぐに走るとアジトの地下入り口が見え、そこでもモニターの認証を済ますと扉は開いて内部へと入る。



まずはいつもの部屋へとケンジは入る。




ケンジ「ただいまー!」




部屋にはコジロウはソファで座りながら眠っており、カガリはパソコンを眺めていた。


時刻は午前3時を示していた。


921 名前:名無し1 投稿日:2016/01/08 17:32 ID:dzyIuTM1

ケンジ「カガリ!この機械を分析してくれ!」



ケンジは保安官から奪った機械をカガリに渡し、説明を始めた。




カガリ「…………了解。」



カガリは器用にバラし始めた。
一般の職人も顔負けのスピードだ。



カガリ「……安心して。………GPSは……無いから。」




それを聞きケンジは胸をなでおろした。
これでこの場所がバレる心配はない。




カガリ「………ただ……高度な技術………これの正体は………朝までに調べる。」



ケンジ「頼んだよ。僕はポケモンルームに向かってこっちの調査をするから!」



ケンジはその場を後にして、ポケモンルームに入ると照明をつけてコンピュータを起動した。



まず出したポケモンはポニータだ。



出した瞬間にポニータに麻酔を打って眠らせた。



ケンジは手袋をはめ、手際よく脳波計や心電図などをポニータに繋ぐ。



ケンジ「それでは、分析させてもらいます!」



922 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 17:54 ID:vdINVlGc
1000まで行ったらここのみんな>>1のファン
923 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 18:37 ID:lss3QxSm
もう一スレぐらい使わないと無理だな
だが支援は怠らない
924 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 18:43 ID:Ka8B75jL
むしろ急ぎ足で急展開になってよくわからないまま無理に終わるくらいなら、次スレでもなんでも満足いくまで書いてくれ…

支援
925 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 19:51 ID:K4Tzm6cI
ゆっくりでいいんで頼みます!!
支援
926 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 21:39 ID:qeJmIztv
楽しみにしてます、頑張ってくだい!

支援
927 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 21:39 ID:qeJmIztv
楽しみにしてます、頑張ってくだい!

支援
928 名前:名無し 投稿日:2016/01/08 23:44 ID:UaPNTG7S
久しぶりに読みました、続き楽しみに待ってます、支援
929 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 00:39 ID:ftqo2LQv
支援してやるよ
930 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 01:53 ID:mBpVF0O6
頑張って支援
931 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 02:11 ID:bR5LcGAe
おもしろい
932 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 02:18 ID:KkEZhCSe
支援
933 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 06:26 ID:CAIQUs2h
支援
934 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 08:55 ID:MKRRjsDB
年越ししえん!
935 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 11:28 ID:QKVSvZ1P
ポケモンコロシアムのダークポケモン的なものを思い出したな
しえん
936 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 14:11 ID:2vt8AoCZ
支援
937 名前:名無し1 投稿日:2016/01/09 16:32 ID:fdxSbSYq


ケンジはモニターに表示される心電図を見て疑問を覚えた。



ケンジ「脈が速い…」



基本ポケモンはそれぞれの平均値というものが存在するが、ポニータの脈は速く乱れていた。



脳波も確認するが、正常値ではなく常に興奮状態にあった。



ケンジ「やはり何か施されているな……」



次にケンジは注射器を取り出しポニータから採血を始めた。



そして血液を顕微鏡で観察し、特殊な薬品を投与して血液反応を調べた。



938 名前:名無し1 投稿日:2016/01/09 16:39 ID:fdxSbSYq

ケンジ「なんと……」



ポニータの血液検査もやはり異常反応が確認された。



血液中にはポケモンの興奮させる物質が大量に分泌されていた。



このため有り得ない攻撃心を剥きだしてきたのだろう。



ケンジ「これは大変なことだ…」



ケンジはポニータをしまうとラッタも出して同様の検査を始めた。



結果は言うまでもなくポニータと同じ反応が出ていたのだ。


決して自然元では考えられない反応なのだ。



あきらかに人為的な何かが施されている。
ケンジはそう察すると自身のバタフリーも調べたが、バタフリーは少しだけ同じ以上が出たもののポニータほどではなかったのだ。



これでケンジの推測が確信に変わる。


939 名前:名無し1 投稿日:2016/01/09 17:52 ID:1u7RE0Yh


3匹の調査が終了する頃にはすでに太陽は昇り、朝9時になっていた。



ケンジは夢中になっていたため気付いていなかったが6時間も経過していたのだ。



ケンジが会議室へ向かうとコジロウとカガリの姿があった。



ケンジ「コジロウ、カガリ、結果が分かったよ!」




カガリ「……こっちも……わかった。」




コジロウ「よし、教えてくれ!」



ケンジ「ポケモンの体内に攻撃心を高める物質、細胞が分泌されているんだ。だけど、薬などの反応は無かった。」



コジロウ「なるほど………」



ケンジ「つまり………なんらかの特殊な電波により操られていると思う。現にそのポケモンがあの本部付近を離れて6時間経つが、徐々に落ち着きを取り戻している。つまり本部付近に特殊電波が飛び交っていると思う。」




コジロウ「……だが、俺とコサンジが本部に行った時はそんなことは無かったぞ?」



ケンジ「……恐らく、まだ実験の段階だから夜中限定で電波を発していると思う。」



コジロウ「そう考えるのが正しいな…」


940 名前:名無し1 投稿日:2016/01/09 17:59 ID:1u7RE0Yh


カガリ「……この……機械……電波発してる………この電波は………逆に……ポケモンの興奮を抑制する電波。」



ケンジの推測はどんどん当たっていく。



ケンジ「だからその機械を身に着けている保安官はポケモンに襲われなかったんだ!」



コジロウ「そういうことか……」



ケンジ「やはり協会側はただならぬ事を考えているんだ!こんな危険な実験なんて!」




ケンジはポケモンの気持ちになり怒りをあらわにしてそう言い出す。



コジロウ「落ち着け、それは分かったが最終的な目的がまだ分からない限りどうしようもないんだ。後はこちらで調べる、ケンジ、少し待っていてくれ。」



ケンジ「……わかった。」



コジロウ「助かったぞ、礼を言う。」



ケンジ「うん、絶対に協会の悪を掴もうね!」



コジロウ「当たり前だ!さあ寝不足は大敵だ、今日はゆっくり休め。」



ケンジはそう言われると自室のベッドに飛び込み、深い眠りに堕ちた。



このケンジの活躍で動きは大きく傾く。


941 名前:名無し1 投稿日:2016/01/09 18:09 ID:1u7RE0Yh

コジロウ「と言っても、目的を掴めるかどうかだな………」



カガリ「………根気よく………映像を……待つしかない………」



コジロウ「ああ、後はコサンジの解析で何か分かると良いのだが………」



コジロウはそう言いつつ、サトシとヒカリにケンジが調べた結果を伝えるべく呼び出した。



5分ほどで二人は集合した。



サトシ「おはようコジロウ!どうしたんだ?」



ヒカリ「何か進展したのね?」




二人の疑問にコジロウは答えて全て教えた。



サトシ「なんか企みがあるんだな……」



ヒカリ「あとは証拠さえ掴めば……」



コジロウ「ああ、それさえ分かれば何とでもなるのだがな。」



942 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 20:49 ID:R6zp0Npn
いいねぇ~

支援
943 名前:名無し 投稿日:2016/01/09 20:56 ID:Cd7T3dex
支援\(^_^)/
944 名前:名無し 投稿日:2016/01/10 00:46 ID:aYdaY9Cc
シエン
945 名前:名無し 投稿日:2016/01/10 15:25 ID:DKDmcKL7
ダンケ支援
946 名前:名無し 投稿日:2016/01/10 21:05 ID:J9oQnyCS
🙆🙆🙆\(^_^)/🙆🙆🙆
947 名前:名無し 投稿日:2016/01/10 21:09 ID:RDqgmyoF
支援
948 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 02:12 ID:gF3hoV1n
支援
949 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 12:48 ID:0GsJftJb
支援
950 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 16:17 ID:MGHCzHJG
支援
951 名前:名無し1 投稿日:2016/01/11 16:49 ID:Wwk5vPTx

この日の朝、レボリューション側に流れを傾けようと奮起している者がいた。



それはマサトだった。



マサトはこの日、朝からニビジムへ訪れタケシと話をしていた。



タケシ「マサト、マチスの件以来だな。元気だったか?」



タケシは冷えたお茶を飲みながら、向かいの席に座っているマサトに尋ねる。



マサト「ええ。あの後は事務所に寄せられた依頼をこなしてましたよ。」



マサトもタケシに感づかれないよう慎重に言葉を選ぶ。




タケシ「法律士も大変だな、だが秩序を正す仕事だ。是非とも誇りを持ってくれ。」




マサト「もちろん、そのつもりです。ところで……サトシの話を耳に挟んだのですが…」



タケシ「……どこでそれを?」



マサト「この仕事をしてればすぐにそんな話は回ってきますよ。」



タケシ「ならお前が聞いた通りだな。残念だが……サトシは犯罪者だ。見かけたら教えてくれ!」




マサト「僕も探してはいるのですが、どこに雲隠れしたやら……情報は掴めていません。」



タケシ「まあそうだよな。……マサト、奴らは組織を構えているはずだ。恐らくはロケット団の残党と組んでると見ている。」



マサト(さすが……タケシ。だがサトシの邪魔はさせない。)



マサト「ロケット団……ですか。」



タケシ「組織となるには資金源や組織力を見て、サトシが発起人とは考えにくい。」



マサト「それはそうですね。」



952 名前:名無し1 投稿日:2016/01/11 16:59 ID:Wwk5vPTx

タケシ「奴が勤めていたRコーポレーションに何度も捜査をいれたが、あの会社が動いてるとは考えにくいんだ。」



協会側はサトシとヒカリの調査のためRコーポレーションに足を運んでいたのだ。


だがコジロウの指示により、サトシは解雇されたこととなりその場は凌いでいた。



マサト「ではサトシは仕事は普通にこなしながら裏で動いていたと?」



タケシ「……多分な。」



マサト「なるほど…。僕もですが協会側も捜査はあまり進んでいないようですね。」



タケシ「これといった進展は無いな。」



マサト「わかりました……今日来たのはその話のためではなく他の件で話がありまして。」



マサトは怪しまれないように絶妙なタイミングで仕事の話へと切り替えた。



タケシ「また事件か?」



マサト「ええ、ニビシティのヤマダさん宅に入った空き巣の件ですがそれと疑わしき人物が頻繁にリサイクルショップに出入りしてますね。」



タケシ「それは良い情報だ、早速動こう!」



マサトはその後この仕事の件でタケシと話し込み、ニビジムを後にした。

953 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 17:10 ID:5avuLRfx
リアルタイム遭遇来た!
954 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 17:32 ID:tC5H4AS2
支援
955 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 17:55 ID:QSOsMNAG
支援支援
956 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 18:03 ID:ew9hyRqF
支援
957 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 21:11 ID:B80idEd8
\(^o^)/(^^)d:-:-)
958 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 21:37 ID:XFC2SDl2
支援
959 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 21:55 ID:QUUuLx0j
支援
960 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 22:23 ID:pmX3H8Nu
支援
961 名前:名無し 投稿日:2016/01/11 22:44 ID:DfyHm4Gc
ん?今支援したら何でもするって言ったよね?
支援
962 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 00:32 ID:DO08DVJs
しえーん
963 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 15:00 ID:LeCA0zOb
しえーん
964 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 18:47 ID:jJg4CHbq
追い付いた!!④
965 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 19:02 ID:ipxQbIHt
支援!!!!!!!
966 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 19:03 ID:ipxQbIHt
支援!!!!!!!
967 名前:名無し 投稿日:2016/01/12 22:52 ID:UgWWkbKh
支援
968 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 03:28 ID:aIST9TXz
マダカナーマダカナー
支援
969 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 16:43 ID:DuQ3RGiM
支援
970 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 18:39 ID:PMKIMGsa


タケシはマサトに何気ない接し方をしていたが、マサトがいなくなった部屋で不敵な笑みを浮かべていた。



タケシ「マサト……見逃してないぞ。サトシ、ヒカリと同じ腕時計をしていたこと。」



またもレボリューション側の初歩的なミスであった。


カガリが開発した高機能のレボリューションウォッチだが色や形のバリエーションは無くみんな同じなのだ。



それを見逃さずにタケシは不信感を抱いていたのだ。



その独り言を偶然聞いていたカスミが部屋へと入ってきて、タケシのコップにお茶をそそいだ。




カスミ「あなた、いま呟いていたこと本当?」



タケシ「間違いない。」



カスミ「どこにでも売ってそうな時計なんだから…偶然かもよ?それにマサトは真面目に職務をこなしているじゃない。」




タケシ「気になる点がまだあるんだ。」



カスミ「え?」



タケシ「オレがサトシとバトルをした日やヒカリを追っていた時にマサトにも協力を要請しようと保安官をマサトの事務所に派遣していたんだ。……だが、サトシが動いているときにピンポイントでマサトも外出中だったんだ。」



カスミ「法律士なんだから外回りくらいあるでしょ?」



タケシ「普段は事務所で仕事をしてるんだよ。おかしいよなあ……サトシが動いている時のみ外出とは。」



カスミ「……私はあなたを信じるわ。」



タケシ「カスミ…どんな結果だろうと俺達は勝利を掴むぞ。」



これによりタケシのマサトへの疑いは飛躍的に跳ね上がった。



そしてタケシは目の前のお茶をグイッと飲み干し、確信の発言を続ける。




タケシ「そして今日から、潜入捜査に優れた保安官をマサトを尾行させることにした。既に動いているはずだ。」




タケシのこの行動によりレボリューションに大きな危機がせまる。



策士コジロウによるレボリューションの革命計画



そしてレボリューションに立ちはだかるポケモン協会の鉄槌



両者相まみえる形で遂に激突する時は近付く。



両者は己が正義と信じ、誇りをかけて衝突する。



最後に勝利を掴むのは果たして………!?






第一部 END

次スレへ
971 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 18:42 ID:PMKIMGsa

皆様、支援ありがとうございます!
中途半端にスレ終わらせてすみません、このスレでまとめようと努力はしたのですがどうにも間に合いませんでした。

次スレで確実に終わらせます!
大体7割以上は終わってるので次はこんな長いレスにはならない予定です!


もちろん最後まで書きますので応援よろしくお願いします。


このスレも約30レス残していますが、少し皆様と絡みたいので何か会話しましょう(笑)
972 名前:金銀止まりのイーブイ好き 投稿日:2016/01/13 19:04 ID:Y2smyTDU
一番好きなポケモンはなんですか??
973 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 19:13 ID:ks2iBUl2
>>972 クチートです!
974 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 19:19 ID:cxfhKtsj
1番好きなキャラは誰ですか?
975 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 19:19 ID:ks2iBUl2
>>974 ヒカリです!
976 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 19:20 ID:cxfhKtsj
サトシの手持ちで1番好きなポケモンは誰ですか?
977 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 19:21 ID:ks2iBUl2

>>976 歴代で言うならリザードンです!やっぱりかっこいいからです
978 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 19:24 ID:cxfhKtsj
第2部はいつ頃投稿予定ですかー?
とても楽しみです^ - ^
979 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 19:25 ID:ks2iBUl2
>>978 今日から書く予定ですww 二部といってもただのこのスレの続きですが
980 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 19:42 ID:B5RTvc2V
一番好きなきんのたまは、どのきんのたまですかー?
981 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 19:47 ID:ks2iBUl2
>>980 個人的にはタケシのが気になります
982 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 20:00 ID:cxfhKtsj
劇場版で、サトシにキスをしたのはラティアスとカノンどちらだと思いますか?
983 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 20:04 ID:ks2iBUl2

>>982 カノンかなーとw
984 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 20:05 ID:OXQG3M3L
この物語を書こうと思ったきっかけってなんですか?
985 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 20:10 ID:ks2iBUl2

>>984

単純に昔アニメ見ていて小学生の時にはルビサファにハマって、最近オメガルビーやって久々にポケモンにハマり

あのアニメの世界がこうやって10数年経ったらどうなってんだろなーって次々と妄想が膨らんだ結果でございます
986 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 21:03 ID:M9c4zzT1
メガ進化についてはどう思う?
987 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 21:05 ID:aIST9TXz
1番最初がルビーサファイア?
988 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 21:26 ID:qkeqaIVi
歴代御三家でなにが一番好き?
989 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 21:38 ID:FK7w1mof
もしかしてもう第二部書いてますかー?書いていたらどうやって探せば良いですか?
990 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 21:43 ID:ks2iBUl2
>>986 ちょっとめんどくさいですね… 発送は良いけど(´・ω・`)
991 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 21:44 ID:ks2iBUl2
>>987

最初は銀ですね、でもその時は幼くてあんまわからなかったです!
992 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 21:45 ID:ks2iBUl2

>>988

うーん…ジュカインですね
993 名前:名無し1 投稿日:2016/01/13 21:46 ID:ks2iBUl2
>>989

あ、まだです!
もう少しでこのサイトに同じような新スレ立つので立ったら分かると思います!
994 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 22:16 ID:GjMBxzRE
次スレでも期待してますぜ!
995 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 22:17 ID:Gw2KhFG2
ポッ拳についてどう思う?
996 名前:ダークライにラティオスって、、、、 投稿日:2016/01/13 22:20 ID:L9GCtGFq
タクトって出てきますか?
あの アニメ泣かせなヤロー(笑)
997 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 22:47 ID:FK7w1mof
俺最初金から始めたな~、幼稚園か小学生の頃唯一持ってたゲームがこれだわ、次も期待してます!
998 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 23:29 ID:m4k4UwHb
次スレ期待(′・ω・`)
999 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 23:34 ID:hJsNT9mW
999get
次スレ期待(・Д・)」
1000 名前:名無し 投稿日:2016/01/13 23:36 ID:mvLGRIlq
1000!
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