サトシ「旅に出たのは17年前か…」part2

1 名前:名無し1 投稿日:2016/01/14 16:30 ID:pMPyf9iP

〜前回のあらすじ〜

ポケモン協会の制度改正によりこれまでの世界ではなくなってしまった。

これによりサトシは社会のクズに堕ちぶれ引きこもりになっていた。……だが懐かしき宿敵であった策士コジロウを筆頭に昔の仲間達が集まりレボリューションという革命団体を結成した。

だがレボリューションの前に立ちはだかるのは旧友であり現在はカントー地方統括の協会員のタケシだ。

次々とレボリューションは計画を進めて最終決戦まで近づいているが、タケシ始めとする協会の鉄槌を受けるレボリューション。

そして遂にタケシは反撃に出て、レボリューション側に大きなピンチが迫る!!



ナレーション「そして物語は最終章へと進む。」




※サトシ「旅に出たのは17年前か…」をお読み頂いてから本スレを閲覧するのをオススメします

2 名前:名無し1 投稿日:2016/01/14 16:52 ID:pMPyf9iP

今更だがキャラ紹介

サトシ

以前は腕の立つポケモントレーナーだったが制度改正により堕ちぶれ、更にはピカチュウを失い引きこもりになる。
だが秘めたる勇気とバトルの腕前は健在であり、レボリューションの一員として協会と闘いぬく事を決心する。


コジロウ

元ロケット団幹部。優れた統率力と計算力を持っている策士。ついでにどこまでも仲間思いである。
その性格ゆえに協会と闘うべくレボリューションを結成した創始者である。
決して仲間を見捨てることはしない熱血漢。
人望もある。



ヒカリ

サトシ達との旅から離脱後、経験を積んでメディアにも取り上げられる優秀なポケモンコーディネーターになった。しかし、制度改正により需要も職も失い社会からはみ出させられることに。
だが偶然にもコジロウと再開しレボリューションに加入して以前の世界を取り戻す事を決心する。
演技力や美貌に長けている。


カガリ

元マグマ団幹部。ホウエン地方でレボリューション同様の活動をしていたが協会に敗北して消滅。
コジロウのスカウトにより手を貸すことに。
優秀な科学者であるため、機械やアイテムの開発などでレボリューションに貢献している。


ケンジ

ポケモン研究所に勤めていたが、勝組と負組がハッキリするこの社会に嫌気が差して自ら研究所を退職してコジロウと出会ってレボリューションに加入する。
カガリ同様に表立った活躍は無いがポケモンの事で右に出るものはいない。
ケンジの調査の結果、協会が何か企んでると断定するなど実績もある。


コサンジ

元ロケット団幹部。ロケット団時代にコジロウとタッグを組む。コサンジ自身はピッキングにハッキングなどに優れておりそれを活かしレボリューションにも貢献している。
ちなみにレボリューションきってのいじられキャラである。本名はコサブロー。
レボリューション加入はコジロウへの人情がきっかけである。


マサト

エリートの道を進み法律士という難易度が高い職業についたが、協会の裏を知ったり制度改正で困ってる市民をたくさん見てきた。果たして協会は正義なのかと疑問を持つようになる。
そしてレボリューションこそ真の正義と思い加入を果たした。
サトシに対して異常な憧れと信仰心がある。


シン

完全オリキャラである。ロケット団時代からコジロウの部下だったが、学歴もあり頭も良いため今では協会の一員。
だが心は常にコジロウ加担で協会へ入ったのもあくまでレボリューションのため。
仕事熱心で真面目なため市民からの支持もある。




タケシ

サトシの旧友である。今はカントー地方中央区の統括を務める。
事実上、カントーを自分の思うままに動かせる協会の誇る幹部である。
悪を嫌い協会こそが正義と思っており、サトシたちを犯罪者として追っている。
だがどこかに捨てきれない情はあるようだが…


カスミ

今はタケシの奥さんである。
タケシを支える協会の一員でもあるがサトシ達と衝突はしてないようだ。
やはりタケシに賛同している。

3 名前:名無し 投稿日:2016/01/14 18:10 ID:r5RgBGQY
wktk
4 名前:名無し 投稿日:2016/01/14 22:56 ID:EqsXXJf1
キター!!!!wktk
5 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 00:17 ID:8ssSjln5
コサブロウじゃなくてコサンジ固定かwww
6 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 00:59 ID:pFcvx3X3
wktk
待ってたぜ!
7 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 01:01 ID:86XXYBM9
うひょひょ♪
8 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 02:09 ID:jHnx8fR7
wkwk
9 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 12:36 ID:FeaxG3tB
支援
10 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 19:24 ID:xmvVhsVO
楽しみにしてました!支援!
11 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 20:42 ID:6LI1jZO8
まってたぜー!!!
支援!
12 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 20:48 ID:a05jYFbl
まだだろうか
支援
13 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 20:48 ID:Gxq7D351
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!
14 名前:名無し1 投稿日:2016/01/15 21:07 ID:K3euYApQ


タケシがマサトに尾行をつけさせた優秀な捜査官とは元セキチクシティジムリーダーのキョウであった。


キョウはジムリーダー後はジョウト地方にて四天王を務めたが、制度改正後は再びカントーに戻り本部所属の捜査官を務めていた。



タケシとは仲が良く、頻繁に連絡を取り合っていたようだ。



マサトはまだ気付かずにニビシティ内を歩いて行く。



キョウは変装の名手でもあり、この日は何気ないサラリーマンの格好をしてマサトをさりげなく追っていた。




キョウ「ファファファ……尻尾はつかむ……」



キョウは物陰で電話をするフリをしながら不適に笑い呟く。



マサトは昼食を取るため喫茶店に入ると、時間差でキョウも入店をした。



マサトの席の後ろに座り、パソコンを開きあたかも仕事をこなすフリをしながら耳をすませたりパソコンに付けている隠しカメラでマサトの様子を記録していた。

15 名前:名無し1 投稿日:2016/01/15 21:14 ID:K3euYApQ


キョウ(何かを取り出したな…)



マサトはカバンから個人的な仕事の案件を取り出して整理をしていたのだ。



マサトも馬鹿ではなく気づいていないものの、外で安易にレボリューションの事を晒すわけにはいかないのだ。



キョウ(どうやら法律士の職務…)



キョウもアイスコーヒーをすすりながらパソコンを打つ。


もちろんカモフラージュだが。




するとマサトは次いで電話をかけ始めた。



キョウも耳をすませて会話を聴きこむ。



マサト「法律事務所のマサトです。…はい。この前の暴行事件についての書類がまとまりましたので被害者様の署名が必要でして……」



マサトはレボリューションに加担するも、自らの仕事には真面目に取り組んでいるのである。
やはり優秀でうまく両立しているようだ。



マサト「分かりました…では本日の夕方にお伺いします。」



そう言い終わるとマサトは電話を切り再び書類をまとめ始めた。




16 名前:名無し1 投稿日:2016/01/15 21:21 ID:K3euYApQ


キョウは今聞いた事件が事実の物か確かめるべくパソコンで調べ始める。



協会関係者のデータには民間における事件等も全て調べ尽くせるようになっている。



キョウ(……確かにこの事件は存在する。マサトとやら疑いの余地は無いのか…?)



マサト「こんにちわ。法律事務所のマサトです、本日は住民の騒音問題で相談頂いていたのですが………はい……えぇ……」



マサトはキョウの予想に反して次々と法律士としての業務をこなしていく。



キョウ(……この件も嘘では無さそうだな…)




そしてマサトは軽く昼食を取り喫茶店を出て行った。


キョウも時間を空け出て再び尾行を開始した。


17 名前:名無し1 投稿日:2016/01/15 21:32 ID:K3euYApQ

その頃タケシはカスミに自身の考えをぶつけていたのだ。



タケシ「キョウは優秀な潜入捜査官……これまでも数々の事件を解決してきたんだ。」



カスミ「なるほどね。そこまでするなんてよっぽど疑っているのね。」



タケシ「いや…マサトに対しては半信半疑と言ったところかな。だが事があまりにも大きいため万が一に備えてるだけさ。」



カスミ「でも……サトシたちは何が目的で?協会相手に勝ち目はないくらい分かってるはずよ?」



タケシ「わからん。…だがその勝ち目のない相手を敵に回すくらいなら何か勝算はあるんじゃないのか?」



カスミ「まずいくらバトルが得意でもこの協会の人数相手にするのは無理だし…」



タケシ「大規模な犯罪組織という可能性もある、そうなると厄介だ。戦争のような事態は避けなくてならない!」



カスミ「サトシたちは何を目的に……」



タケシ「だがいずれ見つけ出すさ……電車やバスはもちろん船、飛行機といったものに指名手配をして厳重注意を呼びかけている。カントーからは出られない。」



カスミ「やっぱどこかに隠れ家を持ってるはずよ。そこさえ見つかれば……」



タケシ「そうだな。キョウのやつ何とか尻尾を掴んでくれ……」



これ以上レボリューションの流れが吉か凶かはマサトの行動次第となってゆく……


18 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 21:49 ID:aIHQXNjr
いつの間にか来てたー!くっそ楽しみ
19 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 22:14 ID:HvhVk7mV
支援
20 名前:名無し 投稿日:2016/01/15 23:03 ID:a05jYFbl
早く続き読ませてくれー支援
21 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 01:10 ID:c3duUwtE
こんないい所で終わるなんて...支援!
22 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 02:18 ID:LgGmpxie
続きはよ
23 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 03:04 ID:6x7Mx2af
うおおお
24 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 16:13 ID:pm0cWQpY

マサトは次々と業務をこなし最終的には自身の事務所へ帰っていった。



マサトの個人事務所は自宅も兼用しているためさすがにこの程度の疑いの段階では、カメラ設置などの強行策は協会といえどできないらしい。


キョウはタケシに電話をかけていた。



タケシ「どうだ?」



キョウ「今の所は……模範的な法律士としか言えぬな……」



タケシ「やはり白か…?」



キョウ「今日のところはだが……またこれからの尾行は続けるが………」



タケシ「明日はマチスの後任の選挙の発表が大々的に行われる……キョウも俺も出席だからな。」



キョウ「そーだったな、だが手薄にしてはサトシらの動き放題では?」



タケシ「保安官の警戒も上げて増員して各地を巡回させるから犯罪は防げるはずだ。」



キョウ「了解。ではこのままセキチクに帰るぞ?」



タケシ「わかった。」



キョウは電話を切ると、いつもの忍者のような格好に早替りして走り去っていった。


25 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 16:18 ID:pm0cWQpY

この日をキョウの目から免れたのはマサトが几帳面だからだけとは言い難かった。



この日はこれまで溜めてた案件を次々とまとめあげた日というだけで、まったくの偶然なのである。



普段マサトは周りを気にするもののひと気が無ければコサンジやコジロウに外でも電話をかける事が度々見られるため、危ないといえば危ないのだ。



そして今日は特にすぐに何かコジロウに伝えることが無く、事なきを得たのだ。




夕方も過ぎて夜に入る頃レボリューションアジトでは久々にマサトを除き全員集合していた。



コジロウ「ケンジの手料理は久々だな!」



皆はテーブルを囲みケンジが作った料理を口にしていた。



ここ数日で色々あったため、こうして暖を取るのは何日ぶりだろうか。



26 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 16:25 ID:pm0cWQpY


ヒカリ「ほんと久々ね!」



サトシ「ああ!やっぱりご飯はこうやって皆で食うのが1番だぜ!」



ヒカリもサトシも満足な様子だ。



コジロウ「さて、明日はいよいよシンが就任するかの発表だ!」



コサンジ「いよいよだな!」



コジロウ「あれ?なんでお前いるんだ?」



コサンジ「別に良いだろ!」



サトシ「そういえばコサンジはケンジの料理初めてだよな?」



ケンジ「口に合うかは分からないけど……どうかな、コサンジ?」



コサンジ「ん?そのへんの料亭で食うより遥かに美味いよ。才能あると思うぞ?…………あと俺はコサブローだ!!!」



コジロウ「落ち着けよコサンジ。明日は十中八九でシンが当選する計算だ。」



サトシ「次の計画はあるのか?」



コジロウ「ああ。それを伝えるべくここに集まってもらった。」



コジロウは食事を取りつつ自身の考えを述べ始めた。


27 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 16:41 ID:pm0cWQpY

コジロウ「シンが当選すればカントー東部地区……つまりクチバ、セキチク、シオンタウンを都合良く動かせる事になるのは以前話したから覚えてるな?」



一同は頷く。



コジロウ「そうなればその東部地区を中心にレボリューション後援会を結成させる。」



コサンジ「俺は以前聞いたな。」



サトシ「その後援会を詳しく教えてくれないか?」




コジロウ「まあつまり俺らと同じ考えを持つ奴らの集まりだよ。ただし、そういう考えを持つだけでのれといった行動はさせない。」



ヒカリ「それなら後援会からすればただの反協会サークルとしてできるわけね?」



コジロウ「そのとおり!まずはロケット団残党中心にメンバーは集めた。これをカントー全域に宣伝させて各地に後援会を結成させるのが目的だ。」



サトシ「なるほど、ただの集まりなら協会側も手は出せないんだな?」



コジロウ「あぁ!!これがうまく結成されれば、協会に反対の市民がたくさん存在するということを協会に知らしめられる上に、何か行動するんじゃないかという疑いから協会には牽制になる。」



コサンジ「後は次々と人数は増えるだろうな。」



コジロウ「言い方は悪いが、俺らと同じ考えを持つ人間は社会的地位も無く失うものは無い………つまり、どうせこんな人生なら加入しようかな………という心理になる。」



一同は納得した。

特にヒカリやサトシがその心理でレボリューション加入を決断したからだ。




コジロウ「そんな人間が各地にゴマンと存在する。間違いなくこのレボリューション後援会は規模を増すだろう。」


28 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 18:15 ID:jAWjT0Nt
支援
29 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 19:46 ID:mxG2jEny
次スレ来てたのか!支援
30 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 20:31 ID:ciIlat6d
支援
明日もセンターだけどきょう
31 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 20:32 ID:ciIlat6d
ミスっておくってしまった
今日更新分読んでやるきがでた
がんばります
32 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 20:46 ID:0WG3K7iJ
>>31 !!

サトシ「合格、ゲットだぜ!」
33 名前:名無し1 投稿日:2016/01/16 22:40 ID:QZCEP5Oa


コジロウ「選挙発表の様子はテレビ中継されるからリアルタイムでわかるしな!」



コサンジ「まあカントーからしたら大きな事だからな。」



コジロウ「とりあえず現段階てはそんなもんだな、後は好きにしていいぞ!」



ちょうど皆も食事を終えてそれぞれの自室に帰って行き、コジロウとコサンジが残った。



コサンジ「…で、後援会だけうまくいっても協会の件を暴かないと進展はないぞ。」



コジロウ「ああ、わかってるさ……」



コサンジ「正直、後援会結成も短期決戦にもちこまなきゃ俺らもろとも消されちまう……事態は完全に不利だ……」



コジロウ「………そうなんだよな。……あとは仕掛けたカメラが頼みの綱だよ。」



コサンジ「こちらはもうすぐ解析終了だ。」



コジロウ「どうにかしないとな……」



コサンジ「これ以上表立った行動はまずい……」



コジロウ「さすがに警戒強いしな、後は信じようぜ。」



コサンジ「俺はまかせるよ。」


34 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 23:01 ID:LgGmpxie
>>31
頑張れよ!
35 名前:名無し 投稿日:2016/01/16 23:45 ID:6x7Mx2af
マサトがやらかしそうで怖いよ
36 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 00:12 ID:tPOMvQ6H
待ってました〜
支援!
37 名前:名無し1 投稿日:2016/01/17 00:26 ID:D1XJdIJJ


夜が明け日も変わると協会は慌ただしく動いていた。


今日の朝一番で選挙の結果が発表されるからである。



この日はサトシも集合部屋にて皆で大モニターで中継の様子を見ていた。



コサンジは昨日のうちに帰ったようで、個人で見てるらしい。



サトシ「いよいよだな……」



ヒカリ「こっちまでドキドキする…」



tv「それでは開票を致します!!」



そこからは中継したまま係員が投票用紙を次々と読み上げてゆく。



コジロウ「なんだ、最後まで分からないのか。」



お楽しみ要素なのか、途中経過の発表は無く次々と係員が確認していくだけだった。


たまにアングルが待機して座っているシンへと向けられる。



やはりシンも緊張している様子だった。



数十分程経過しただろうか?



ついにすべてを開票したようで、いよいよ結果発表である。


38 名前:名無し1 投稿日:2016/01/17 00:34 ID:D1XJdIJJ


テレビを視聴するレボリューションたちにも緊張が走る。



tv「当選者は………27636票を獲得した…………シンさんです!!!」



それを聞いた瞬間にサトシたちは飛び跳ねて歓喜した。




コジロウ「よし!うまくいった!」



サトシ「すごいぜ!やったな!」



ヒカリ「ここまで計画通りね!!」



ケンジ「ヒヤヒヤしたあ〜!」



tv「2番のカワダさんの結果は……9739票!倍以上の差をつけてここにシン東部統括が誕生しました!!」



そしてその後はシンからのこれからの抱負などが長々と流れて中継は終了した。



見事にコジロウの計画通りであった。



これで後援会も作りやすい環境も整う。



39 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 01:05 ID:4MS3skCh
支援
40 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 01:16 ID:Kir0ye7F
おいつきました、
面白い!支援です
41 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 05:42 ID:YtpySzi3
支援!
42 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 15:06 ID:YnZq8VE9
支援

43 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 20:24 ID:h01PM9dg
31です
無事センター試験終わりました
今からドキドキの自己採点です

そして支援
44 名前:名無し 投稿日:2016/01/17 22:41 ID:RtTS5UzR
いわおとし
45 名前:名無し 投稿日:2016/01/18 03:02 ID:PtQtFv4i
支援
46 名前:名無し 投稿日:2016/01/18 03:32 ID:q34zfSbn
しえん
47 名前:名無し 投稿日:2016/01/18 03:33 ID:q34zfSbn
>>31
お疲れ!!
48 名前:名無し 投稿日:2016/01/18 12:37 ID:DeDAMpM7
支援
49 名前:名無し 投稿日:2016/01/18 16:43 ID:PaIAfv3J
国家試験おわたー、やっと見れるぜ
50 名前:名無し1 投稿日:2016/01/18 21:09 ID:MLpOJkKs

シンの当選は大々的になり夕方までメディアはその話題で持ちきりだった。



シンがアジトに顔を出した頃にはすっかり夜になっていた時だった。




皆はシンを心から讃え賞賛を送った。



シン「いや…ほんとにくたびれましたよ……」



シンはクタクタになりながら皆に返事をする。



コジロウ「ご苦労だったぞ…シン。」



シン「いえいえ……これもレボリューションのためです。」



コジロウ「すまんな。しばらく休むといい。」



シン「生憎ですが、明日も朝から予定がギュウギュウでして……しばらく休まる暇はないですね…」



シンは苦笑いしながらそう答える。


51 名前:名無し 投稿日:2016/01/19 00:39 ID:BSPnOnFU
支援やなーーーー
52 名前:名無し 投稿日:2016/01/19 02:02 ID:ZvHJR9D7
支援頑張って
53 名前:名無し 投稿日:2016/01/19 22:30 ID:JVL1OySJ
支援やー
54 名前:名無し1 投稿日:2016/01/20 16:53 ID:nAJXOpEM


結局疲れが溜まったシンはアジトに宿泊して朝早々に出て行った。


コジロウとコサンジも東部に向かい準備を進めた。



ーーーークチバシティにて



コジロウ「どうだコサンジ!レボリューション後援会の本部だ!」



コジロウは大分前から閉店したコンビニの建物を買収していたのだ。


そして着々とパソコンなどの家電を設置していたのだ。



コサンジ「上等だよ!とりあえずここには元ロケット団を10人程配置しよう。」



コジロウ「あとはセキチクとシオンタウンに同じような物件を構えた。そちらにも残党を配置して宣伝と勧誘を始めさせる!」



コサンジ「後は規模さえ大きくなれば全域に結成できるな!」



コジロウ「ああ!」



コサンジ「できればヤマブキやタマムシといった都会に作りたいが……」



コサンジ「まずは東部からだな。」



シンの思惑で東部地区の警戒は薄めてあるのだ。


55 名前:名無し 投稿日:2016/01/20 20:08 ID:7i6n4jD0
支援!
56 名前:名無し 投稿日:2016/01/20 20:49 ID:zHjuTeMg
面白すぎ、支援
57 名前:名無し 投稿日:2016/01/20 23:30 ID:3knMdjgo
支援
58 名前:名無し 投稿日:2016/01/20 23:44 ID:1faX8zil
追いついた!
支援
59 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 00:44 ID:3eQyI884
支援
60 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 00:47 ID:3eQyI884
誰か裏切りそう、支援
61 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 14:16 ID:G4AlRjD6
支援
62 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 14:17 ID:v30W0j9C
支援
63 名前:名無し1 投稿日:2016/01/21 19:24 ID:HK7acfNf

レボリューション後援会結成はスムーズに進み東部の3つの町に事務所を構える事に成功した。


1週間が過ぎると一般市民も参加をしてじわじわと規模を広げ始めていた。


だがコジロウの予想に反してあまりにも市民からの参加者数が少なかった。



コサンジ「…1週間だもんな、こんなもんじゃないのか?」



コジロウ「いや、あきらかに少なすぎる。やはり皆警戒してるんだ。」



コサンジ「まあ怪しい団体に見えるのは確かだしな……」



コジロウ「時間がない!徹底的に数を増やして中央区にも展開しなくては!」



この後援会はニュースにも取り上げられ、世間の評判はただの怪しい宗教団体としか認識されていないのだ。



その認識を根から絶やさなければいくら残党が宣伝活動をしてもあまり効果は無かったのだ。



サトシ「コジロウ、俺に預けて貰えないか?」



サトシはヒカリとその話を聞いていて案が浮かんだのだ。



その目は勇ましく決意した表情であった。



コジロウ「何をするつもりだ…サトシもヒカリも今は重要指名手配中だ。外に出すわけにはいかない!!」



サトシ「へへっ、これを見てくれ。」



サトシはコジロウ達にある物を見せた。

64 名前:名無し1 投稿日:2016/01/21 19:31 ID:HK7acfNf


コジロウ「メイク道具じゃないか?」



サトシ「まあ見ててくれ、ヒカリ頼むよ。」



ヒカリ「任せて!」


ヒカリはメイク道具を大量に取り出すとサトシの顔を手際よく化粧していった。



ものの数分で終了した頃にはサトシは全くの別人の顔になっていた。



それに……化粧したような違和感もなく自然体の顔だった。



ヒカリの才能がここにも生きたのだ。




サトシ「これなら堂々と町を歩いても違和感ないだろ?」



コジロウ「驚いた……そこまで言うなら任せるさ。」



コサンジ「まるで整形したみたいだな……」



ヒカリ「洗顔しちゃうと落ちるけど、多少の運動くらいなら……大丈夫!大丈夫!」



コジロウ「負けたよお前らには!サトシ、ヒカリ、くれぐれも気をつけてくれ。」



サトシ「ありがとうコジロウ!」



ヒカリ「行ってくるわね!!」



コジロウ「ああ、俺はこの部屋で引き続きコサンジと作戦を練っているよ。」



サトシとヒカリは勢いよくアジトを飛び出した。
二人にとっては久々の外である。


ヒカリもメイクをして別人の顔だ。


まわりから見たらどこにでもいる男女にしか見えないのだ。


65 名前:名無し1 投稿日:2016/01/21 19:36 ID:HK7acfNf


ヒカリ「サトシ、私は何もわからないままついてきたけど何をするの?」



サトシ「ただの宣伝活動だよ。いいからついて来いって!」




サトシとヒカリはハナダの中心部から外れ、北の方へと向かっていった。




ヒカリ「こっちの方は始めて来た……」



綺麗な湖沿いを二人は北へ北へと歩き続ける。



サトシ「景色も綺麗だし雰囲気も落ち着いて良い場所だろ??」



ヒカリ「そうね!良い場所だと思うわ!」




この先は有名なデートスポットである、ハナダの岬へと続く道なのである。


66 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 20:14 ID:MDSQaJx1
シンジもサトシみたいな扱いになっているならレボリューション入りしてもおかしくないね
67 名前:名無し 投稿日:2016/01/21 22:24 ID:Z77YGG9i
あー、マサキのとこに行くのか

支援!
68 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 01:23 ID:rsaG0nbA
博士はどうなったの支援
69 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 18:58 ID:Ef0CbCgJ
追い付いたス援
70 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 19:15 ID:TEn8qwvy
続きキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!

支援
71 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 20:09 ID:10C78AIl
しえんー
72 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 22:25 ID:pcN0Bp7z
追いついた!
支援
73 名前:名無し 投稿日:2016/01/22 23:00 ID:sIip3IET
さてオーキドはいつ出てくるか
74 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 00:52 ID:n4hDWsTX
支援
75 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 01:29 ID:01ACUx6t
支援
76 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 02:14 ID:FnhWrwPw
今北産業
77 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 02:55 ID:jlHYkrr9
追いついちまった……
支援
78 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 05:29 ID:e8lIspVa
三時間一気読みだぜ!

支援
79 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 08:33 ID:gX2AvkCv
しえん
80 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 09:49 ID:T1kfinBr
支援
81 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 10:37 ID:XZxo7JBF
やっと追い付いた!
わくわくしてやべーw
82 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 11:15 ID:Ts7XI27S
【支援】
83 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 11:29 ID:nYDEnheg
支援
84 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 13:00 ID:XVSG9yVp


追い付いた。

無茶苦茶面白い。支援!
85 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 15:17 ID:JbiKNqer
支援
86 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 16:24 ID:sDw3yMVD
わーい!


87 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 16:27 ID:cjvzYSOm
追い付いた!
支援!
88 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 16:34 ID:uLCmOAjW
支援
89 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 16:34 ID:AGm2svvj


サトシ「それにしても人がいないな……」



有名なデートスポットであるハナダの岬……その異名は過去の話である。


今はカントーの都会化が進み人々はそっちに流れるので現在は寂れた湖畔路といった雰囲気だった。



現にカップルなんてその場にはいなく、湖で釣りをしている人とランニングをしているスポーツマンの姿しかなかった。



ヒカリ「せっかく良い場所なのに、時代の流れには勝てないのね……」



サトシ「そうだな……昔は賑わってたんだけどなあ。」



サトシは旅で訪れていた時を思い出して感傷に浸る。



良く眺めると、この真夏の気温を吹き飛ばすくらい涼し気な景色である。



ヒカリ「ところでまだ奥に行くの?」



サトシ「ああ。あと少しで終点ってとこかな。」



二人は岬をどんどん奥に進んでいく。


奥に行くにつれ、道や街路樹は手入れが行き届いてなくこの光景がまさに一世を風靡していたことを表し寂しい気持ちになる。


90 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 16:47 ID:AGm2svvj


サトシ「ついた…」



サトシが足を止め、指差す方向にヒカリが目をやる。



ヒカリ「これは……廃墟?」




岬の最深部は雑木が伸び辺りを不気味に包み、その中にポツンと一軒家がひっそりと建っている。



大きさは一般の住宅よりやや大きいくらいだろうか。



だがせっかく造りはよさ気な住宅だが、周辺にはゴミの山がいくつもあり、庭木と雑草は伸び放題でどう見ても廃墟にしか見えなかったのだ。



ヒカリ「デートスポットの次は……心霊スポット……?」



サトシは庭に入りゴミを手に取り出す。



ヒカリ「ちょっとサトシ!」



サトシ「見てくれヒカリ。」



サトシは手に取ったゴミをヒカリに見せる。



どこにでもあるカップ麺のゴミだった。



サトシ「賞味期限が最近のものだ。……つまりここは人が住んでる。」



ヒカリ「確かに……古いゴミから新しいゴミまであるわ………」



サトシ「それに雑草が凄いが、よく見ると多少掻き分けて道ができてる。間違いない、ここにまだマサキは住んでる。」



サトシは以前知り合いでもあったマサキを訪ねてきたのだ。



マサキもかつてはポケモンのボックスシステムを開発し一世を風靡した人物だった。



だがその時代も長くは続かずにある日からひっそりとメディアから姿を消していた。



91 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 17:02 ID:ED24bD0U
おいついた!!
支援
92 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 17:28 ID:zbruVmoJ
支援するんやで
93 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 17:53 ID:76ROITO0
支援
94 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 17:56 ID:4C22als9
これの影響でポケモン久し振りに買い直してプレイしちゃったじゃん…どうしてくれんだよ‼支援待ったなし
95 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 18:52 ID:uLCmOAjW
支援
96 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 19:12 ID:qSLi3i0Y


サトシとヒカリは生い茂る草木を掻き分けて玄関に辿り着く。



サトシ「出るかな…」



そう呟きつつサトシはインターホンを押す。


が、壊れてるようで音は鳴らなかった。




ヒカリ「やっぱり空き家なんじゃ……」



サトシは扉を押すが施錠されてるようで開く気配は無い。



サトシ「少し呼びかけてみよう!」



サトシは強めにノックをする。



サトシ「ごめんくださーい!!」



ヒカリ「どなたかいませんかー!!」



これを何度か繰り返すが一向に人が出てくる気配は無く辺りを静寂が包んでいた。



サトシ「外出中かな?」



ヒカリ「……でも見る限り外出してる様子はないわ……住んでるとしたら……居留守?」



サトシ「……恐らく……ゴミの中に通販の梱包のゴミも大量に落ちてるんだ。恐らくマサキは一切外に出ずに通販で生活品を仕入れて生活してるんだろう。」



ヒカリはそれを聞くと辺りを見渡した。



ヒカリ「あの窓が居間かしら?」



ヒカリは居間に気付き、サトシも目をやるがカーテンが閉まっている。



サトシ「マサキー!!頼むから出てくれー!マサキー!!」



サトシは大声で呼びかける………が反応はまったくさっきと同じである。


97 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 19:19 ID:qSLi3i0Y


二人はついに呼びかけるのを諦め振り向き、来た道を引き返そうとした。



その瞬間にインターホンから声が流れた。
どうやら壊れてるわけではなかったようだ。


「誰や。宅配便ならそのへんに置いときーや。金は引き落としや。」




それを聞くとサトシは玄関に立ち再び呼びかけた。





サトシ「マサキ!!宅配便じゃないけど……俺だ!マサラタウンのサトシだ!」



数秒間沈黙が流れた後、マサキは反応してくれたのだ。




マサキ「………覚えてへん。帰れや。」



サトシ「頼む、どうしてもお前の力を借りたいんだ……マサキ………」




マサキ「えぇ加減にしろや!!貴様ら協会はそんな時だけワイの元に来やがって!!帰れやっ!」




マサキは興奮した様子で声を荒げた。



この様子だとマサキも以前に協会と何かあったようだ。




サトシ「俺は協会の人間じゃない!!信じてくれ!!」




マサキ「だとしても話すことはあらへん。早う帰れや。なんなら保安官呼ぶで。」



サトシ「マサキ……」



マサキ「ワイは誰とも関わりたくないんや。察しろや。………帰ってくんな。」




サトシは諦めかけたが、ヒカリがいてもたっても居られずに会話に参加したのだ。



98 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 19:55 ID:qSLi3i0Y


ヒカリ「お願い!私達の話を聞いて!!どうしてもあなたの手が必要なの!!」



そこからは返答はなくただヒカリの声が響いただけだった。




サトシ「マサキ、反応はしなくても聞いてるんだろ?ならそのまま聞いてほしい。………今から言う事を聞いて信じてもらえないなら大人しく帰るさ。」





それでもマサキは無言だったが聞いていると信じサトシは語り出した。




自分の生い立ち……レボリューションのこと……計画のこと………マサキが必要な理由など、これまでの事を全てありのままインターホンに語り告げた。




サトシ「……今話したことは全て事実なんだ。信じないならそれでも構わない……でも後戻りはできない……俺たちは本気で協会と戦うんだ。」



ヒカリ「お願いマサキさん……」



99 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 20:42 ID:0epWkJQF
ここでマサキを引き入れるか..
流石やで~ っ支援
100 名前:名無し1 投稿日:2016/01/23 21:30 ID:s6ZBgrun

調べたらマサキはアニメだとハナダの岬にいないんですねw

アニメと相似点があって疑問持つ方はゲーム設定だと思ってください(´;ω;`)
101 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 21:58 ID:DhZrt1kY
追いついた!支援!
102 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 23:09 ID:uLCmOAjW
支援
103 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 23:13 ID:hd3En7Y1
支援
ゆっくりでもいいから頑張って
104 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 23:16 ID:IdbVxrjs
支援
105 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 23:39 ID:cWvN10Sw
久々に良いポケモンSSに出会えて良かった(´つヮ⊂)
106 名前:名無し 投稿日:2016/01/23 23:59 ID:QDzV6llG
ししししししししししししえん
107 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 00:11 ID:tn7qLXL2
マサキとは…




続きが気になるっ
108 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 00:26 ID:piJmf1eW
(′・ω・`)っ④
109 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 00:56 ID:n7sosE9w
しえん
110 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 01:40 ID:KuvanYx9
支援
111 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 04:08 ID:hmnR0MWj
支援
112 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 04:33 ID:sEWIKeFX
面白い三時間近くよんでるわwww支援
113 名前:名無しむらっち 投稿日:2016/01/24 08:36 ID:lpViWKaN
支援!!
114 名前:名無し1 投稿日:2016/01/24 09:32 ID:6AEsQ5dU

すべてを話した時、ガチャッとドアの鍵が開く音がした。



マサキ「入って右の部屋に上がれや。」



マサキに伝わってくれたみたいだ。



サトシとヒカリは言われるまま部屋に入るとどうやら居間のようだ。



だが居間もゴミや食器が散乱していて一歩間違えればゴミ屋敷のようだった。



そして殺風景でテーブルの上にパソコンが置いてあるだけで、その前にマサキは座っていた。




サトシ「マサキ…」



サトシとヒカリはマサキを見て絶句したのだ。



それもそのはずで以前の面影は無くかなり太り、髪も伸び放題でボサボサ肌も異様に白く不潔感Maxだった。



引きこもりの典型的な容姿をしていたのだ。




マサキ「……お前が勝手にうと自分の事話したからワイも話してやるで。」




マサキはそう言うとひと呼吸置いて、口を開き始めた。




115 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 10:41 ID:DqydqSsu
たった今追いついたら投下中だったでござる
超支援
116 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 11:05 ID:pCRI8jwu
支援
117 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 12:23 ID:35oRumz6
わーい!

118 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 12:28 ID:zSxndqhK
支援
マサキパイセン誘うとはさすがやわー
119 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 13:17 ID:piJmf1eW
支援
120 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 15:21 ID:K6p5JZLv
支援
121 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 15:23 ID:4YNKzheK
支援
122 名前:名無し1 投稿日:2016/01/24 16:01 ID:AJCQxs6G


サトシとヒカリはとりあえずイスに座りマサキの言葉に耳を傾ける事にした。



マサキ「ワイはお前らが知ってる通り、ポケモンをパソコンに預けるボックスシステムを開発し人々とポケモンのためを第一に考え必死に取り組んできたんや。それと、化石ポケモンの研究に新種のポケモンの研究もや。」



サトシ「……俺と会った時はそんな話していたな。」



マサキ「あの時は協会も世の中もワイを必要としていたんや。………せやけど時は経ち時代は変わってしもた。そうなると手のひら返したように世間はワイを不要として見殺しにしたんや。」



不遇にもマサキもサトシ達と同じ運命を辿っていたようだ。



マサキ「所詮はポケモンあっての開発者や。ポケモンが禁止された今は、何の取り柄もない引きこもりや。」



サトシ「マサキ……」



マサキ「だからそんな世の中に嫌気が差したワイは……人とは一切関わらずに生きてく決心をしたんや。」



サトシ「そうなのか……」



マサキ「食料調達も通販で買って、好きなときに食って悠々自適にひっそり生きてくと決めたんや。」





辺りにはカップ麺やレトルト食品など不健康な食品のゴミが散乱している。



サトシ「でも生活費はあるんだな?」



マサキ「昔貯蓄した金と、今は掲示板サイトの運営で収入はあるんや。引きこもりながらパソコンでサイト管理してるだけや。これでええんや……ワイはもう人と関わらなくて……」



マサキはどこか悲しげな顔をしてキーボードを打ち込む。

123 名前:名無し1 投稿日:2016/01/24 16:09 ID:AJCQxs6G


マサキは大手の掲示板サイトであるポケちゃんねるやSNSサイトのポケッターを運営していたのだ。


それだけ運営するなら普通は会社をつくり数人体制でやるものだが、マサキのサイバーセンスは天才的なものであり全てを一人でこなしていた。




サトシ「やっぱ噂通りか………マサキのサイトを使ってレボリューション後援会を宣伝してくれないか。」



マサキ「言うとくが別にお前らに加担するわけやないで。ワイもお返しに自分語りしただけや。」




サトシ「協会を倒すにはその力が必要なんだよ……もしかしたら前の世界を取り戻せるかもしれない……いや、やらなければならないんだ。」



マサキは舌打ちして沈黙を空けた後に呟いた。




マサキ「やったるわ……せやけど、レボリューションに加担するわけではないで………個人的に協会が一泡吹くのが楽しいだけや…………」



サトシ「ほ、ほんとか!?ありがとうマサキ!」



マサキ「せやが、1つだけ約束しろや。」



サトシ「なんだ……?」




また沈黙が流れた後に、マサキは歯を食いしばり目に涙を浮かべて告げる。



相当悔しい思いをしてきたのだろう………




マサキ「……負けんなや………絶対に………勝ってくれや!!!」



そのマサキの目も何かを決意したようであった。


124 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 16:13 ID:Mee8qSab
マサキに痺れたw
125 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 16:27 ID:zSxndqhK
マサキパイセンパネェッス(T▽T)
126 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 16:44 ID:l62EPMw1
うおおおおおおあお支援
127 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 18:06 ID:Q6OyyCPM
支援
128 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 18:42 ID:5b2h84u8
楽しみにしてます!!
支援!
129 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 19:05 ID:UNHB7JFM
やっぱりマサキは良い奴だ!
130 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 19:16 ID:0TjtEwFR
ふおおおおっ
支援
131 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 20:06 ID:bIcYSIOS
支援!
132 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 20:23 ID:p1hxSpUJ
鬱ssかと思ったら…

サイコー支援。
133 名前:名無し 投稿日:2016/01/24 23:27 ID:h5CJaRoY
支援
134 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 01:07 ID:gj9ZbrdD
支援
135 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 01:24 ID:ssInbonX
マサキかっこいい。
支援
136 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 06:27 ID:pbmWLzl2
おいついた

支援
137 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 10:23 ID:OCmsGsXx
支援
138 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 10:30 ID:PIV7CPQ6
支援
139 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 11:01 ID:i1NpadQC
支援
140 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 16:03 ID:He8hA1hE
支援
141 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 16:51 ID:Skusd3ER
追いついた
支援
142 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 17:54 ID:BgHQGnCh
めっちゃ面白いです!
支援
143 名前:名無し1 投稿日:2016/01/25 18:08 ID:HBdBPT6U


サトシ「ああ!負けねーぜ。」



サトシはマサキに向かい親指を立てる。


それを見てマサキは笑う。



笑うのなんて何年ぶりだろうか、それも人を目の前にして……とマサキの頭によぎる。




マサキ「ワイはレボリューション加入とかはせーへんで。ただの後方支援と思ってくれや。」



サトシ「それでも構わないさ!マサキが宣伝をしてくれればきっと良い方向に転ぶよ。」



マサキ「まあ……暇つぶしとささやかな復讐と思って一肌脱ぐわ。」



サトシ「ありがとな、マサキ。」



マサキ「思えの馬鹿真っ直ぐな心にやられてもうたわ………ワイだってお前らを通報しない保証は無かったんやで?」



サトシ「あー……なんとなくこいつは大丈夫かなってな!」



サトシは無邪気に笑いながら答える。



マサキ「ほーんま……アホやわあ………」



サトシ「な、なんだと!」



ヒカリ「まあまあ!アホなことくらい100も承知でしょ!?」



サトシ「お前までか!!」



マサキ「ええガールフレンドもおって、お前はリア充やな!」



マサキは二人を見てそう言う。



ヒカリ「そ、そんなんじゃ、」



ヒカリは赤面してそっぽを向く。
その仕草を見てマサキは察したようだ。



マサキ「ま、宣伝しかできへんが後はうまくやったる。」



サトシ「助かるよ、事が落ち着いたら礼に出向くさ……」


144 名前:名無し1 投稿日:2016/01/25 18:13 ID:HBdBPT6U


マサキ「このネット社会、すぐに情報は回るで。お前らが勝つのを見てる。」



サトシ「ありがとな!!」



ヒカリ「マサキさんお邪魔しました!」



サトシ「またなマサキ!」



マサキ「ほなまた!」




サトシとヒカリはマサキの家を後にして帰宅していった後、マサキは自室で様々な想いに浸っていた。




マサキ「追い返すつもりやったんだけどなあ………………」



そう決めていたはずだったがサトシを見て何かに賭けようと思ったのである。



こいつならきっと何かをしてくれると。



そのマサキの選択は間違ってはいなかった。



そしてマサキの後方支援はレボリューションを後押しする鍵となった。


145 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 19:27 ID:siaHdJsT
支援!
146 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 19:32 ID:iW83ZV2f
面白くなってきた!!
支援!!
147 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 19:43 ID:16moJewI
支援!
毎日楽しみにしています。

期待しております。
148 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 19:56 ID:qBxn3KIk
支援
熱い展開に期待しています!
149 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 21:45 ID:at6BXXxI
おおお!!
しえん
150 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 22:11 ID:WWD0htpS
シリアスなポケモンssほんとすこ
安易なラブコメに逃げないでくれよな~頼むよ~
151 名前:名無し 投稿日:2016/01/25 22:11 ID:YdDOq5aC
追いついたー!
支援!
152 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 00:28 ID:jIjz6VWc
頑張れサトシ
153 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 01:26 ID:fyV0hoOn
レボリューション支援
154 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 02:35 ID:fAoxMN6P
支援
155 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 03:12 ID:YeMGQMPh
続きが気になって眠れん
156 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 14:58 ID:zUr2BooT
支援
157 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 15:59 ID:4kMtGapw
支援するとしか言わざるを得ない
158 名前:名無し1 投稿日:2016/01/26 16:46 ID:5FHDtgTy


あれから何時間か経ちサトシとヒカリは無事にアジトに帰還していた。


早速、マサキのネット効果が現れたようでパソコンを眺めていたコジロウが気付いた。



コジロウ「な、なんだこれは!?」



その声に皆はコジロウのパソコンを覗き込むと、宣伝の内容が書かれていた。



レボリューション後援会に行った結果ww



1 名前:マサちゃん

人生変わりそうやでwwお前らも入会しろやww



2 名前:名無し

どこの?
てかあれって危ない宗教団体だろ?ww


3 名前:名無し

kwsk


4 名前:名無し

マジで?俺も気になってたんだけど……
学歴なしニートでもいける?


5 名前:マサちゃん

>>2 クチバやで まだ東部にしかないみたいやね

>>4 むしろお前みたいな奴らの集まりや。協会を嫌ってる集まりやな。友達できるしオススメやで。


6 名前:名無し

こマ?
俺も生きててもつまんないし覗くだけ言ってみようかな


7 名前:名無し

確かに俺らみたいなのはそうゆう場所で集まれば怖くないね


8 名前:名無し

ちょっと気になるんだが、ヤマブキ住みだけどどこがいい?


9 名前:マサちゃん

>>8 ヤマブキならセキチク支部が近いね。後援会の人らも良い人ばっかで中々えぇで。


10 名前:名無し

トキワ住みの俺、遠くて行けずwww


11 名前:マサちゃん

>>10 色んな方面から参加者数増えれば各地にどんどん作るらしいで





………………


こんな感じで掲示板サイトの話題はレボリューション後援会のことで持ちきりになり興味が出た市民の声も多数寄せられた。


やはりこのご時世、ネットの力はすごいみたいだ。


159 名前:名無し1 投稿日:2016/01/26 16:54 ID:5FHDtgTy


コジロウ「なるほど、ネットに優れてる者に協力要請か!考えたな!」



サトシ「マサキなら信用できるよ!これで拡散されればきっと人数も増えるさ!」



コジロウ「そうだな。目標は中央区に展開してどんどん反対市民の数がほしい。」



サトシ「ああ!」



コジロウ「サトシとヒカリはしばらくは動かずに様子見を頼む!」



サトシ「わかった!」



ヒカリ「私も掲示板見てみるわね。」




その後もネット上では後援会の話題で盛り上がりっぱなしであった。



夜も老け町は眠りにつく時間になってもニート勢はひたすらパソコンと対面しネットに没頭していた。


160 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 17:27 ID:9n0iU13w
妙にリアルだなww
支援
161 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 17:33 ID:uU0R21q2
支援
162 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 18:20 ID:fAoxMN6P
おまいら投影され過ぎwww

支援
163 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 20:37 ID:oahwCwTq
これは凄いわ
支援
164 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 20:45 ID:uFfuryqK
やったなお前ら

ゴミとかさんざん言われてるニートがポケモン世界で役に立ったぞ
165 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 20:55 ID:4kMtGapw
展開うますぎwwww
支援!
166 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 21:14 ID:pqsUE0Su
超超超支援
167 名前:名無し 投稿日:2016/01/26 22:03 ID:oXDMyJr2
これは熱い展開
168 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 00:06 ID:far9VKo0
支援!
169 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 01:35 ID:sdcICLwV
支援以外あり得ないwww
170 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 01:35 ID:D91NjjM7
スーパー支援
171 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 01:48 ID:wGzp8Nzp
支援!
172 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 03:25 ID:yTGHkAOf
支援
173 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 07:02 ID:KOa1w3OS
支援
174 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 13:53 ID:BepweDM2
いい展開だ!支援
175 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 15:16 ID:IknxAADf
支援します
176 名前:名無し1 投稿日:2016/01/27 17:27 ID:E5pEkugd

夜も開けまた陽が昇る。


この日レボリューション側で行動を見せる者はマサトだった。


後援会の進展についてコサンジから呼び出しがあり朝からマサトはバスを乗り継ぎタマムシシティまで来ていた。



そしてマサトはファストフード店にて軽い朝食を済ませていた。



しかしその様子を見ている黒い影がある。



潜入捜査官のキョウである。
一旦協会側が多忙になり手は離れたものの、また追跡を再開されたのだ。


ここ2日程はマサトも法律士の職務をこなしていたため、疑いもほぼ薄れていた頃であった。



だがタイミングがあまりに悪かった。



マサトは店を出ると特に警戒もしなくRコーポレーションタマムシ支店に入っていった。



もちろんキョウは見逃さずにしっかりと見ていた。




キョウ「……ついにボロを出したか……ファファファ!」



キョウは不気味な笑みを浮かべて特徴のある笑い声を発した。



だがキョウもオフィスに入るわけにはいかないため、向かいの喫茶店に入り2階の窓際の席を取りそこからマサトが出るまで待つことにした。


177 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 18:38 ID:oUMDWCao
支援
178 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 19:06 ID:9eU23g4k
支援
179 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 20:26 ID:F7XCrNYO
支援
180 名前:名無し 投稿日:2016/01/27 22:09 ID:xzuMIBFS
支援
181 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 00:22 ID:L4stkoDt
支援
182 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 01:23 ID:TxOJwvoF
支援!
183 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 01:48 ID:AdE0SQSD
超絶支援
184 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 02:17 ID:H3eIWtFF
支援だ~
185 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 06:41 ID:PX63ZREP
しえんー!
186 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 07:04 ID:YZo3sj9L
支援する
187 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 12:25 ID:zXHVuNnE
素晴らしい…!

支援!支援!!
188 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 14:12 ID:Gkrg9aXT
追いつきマン

支援
189 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 15:51 ID:CuC46eG9
やっと追い付きました

支援
190 名前:京王線準特急 投稿日:2016/01/28 16:53 ID:RqPpOI7x
見逃せない
支援
191 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 16:56 ID:JR8opoee
支援 マサトェ・・・
192 名前:名無し1 投稿日:2016/01/28 18:04 ID:OL8AHKlL


席に座るとキョウはタケシに電話をかけ、報告を始めた。




キョウ「奴は現在、Rコーポレーションタマムシ支店に入って行った。やはりあの会社が絡んでいる可能性が増えた。」



タケシ「それだけでは何とも言えないな。オフィス用品の注文だったり何かの調査という可能性もある。」



キョウ「引き続き張りこんではみる。」



タケシ「頼んだぞ。」



キョウは電話を切るとパソコンをいじりつつRコーポレーションを眺めていた。



キョウ「早とちりか……?確かに会社に入っただけでは何とも………」



だが協会側のマサトへの疑いは間違いなく僅かながらも上がっていた。

193 名前:名無し1 投稿日:2016/01/28 18:13 ID:OL8AHKlL


ーーーRコーポレーションタマムシ支店にて




マサトはコサンジとテーブルを挟み対面していた。




マサト「順調のようですね?」



コサンジ「ああ。サトシが動いた成果もあって各支部への一般市民の加入者は続々増えてるみたいた。」



皆の予想を上回る結果となった。
つい前日のことだが宣伝により興味をもった市民が顔を出し、加入を果たすものが増えていた。



マサト「このペースでいけばあと数日でどうにかなりそうですね。……やはりサトシはヒーローだ!」



コサンジ「……うん。ま、まあそれはこっちに任せてくれ。」



マサト「その様子だと他に何かあるようですね?」




マサトの予感は的中したようで、コサンジは話し始めた。



コサンジ「俺とコジロウが本部から持ってきたメモリースティックの解析が完了した。」



あれから数日が経過していたが、コサンジは自身のハッキングテクニックを駆使してようやく解析を終えたようだ。



マサト「それは大きい!それで、どんな情報が??」



コサンジ「解析は終わったが、俺の理解がまだ追いついてなくてな………1つ言えるのは………」



コサンジは言うのをためらい、マサトが早く答えるように急かす。



コサンジ「間違いなく協会側の一部はとんでもねぇ計画を企んでいる。」



マサト「そ、それは!?」



コサンジ「まだ理解不能なデータばかりだが……ただ事ではない情報が盛りだくさんだ。」



194 名前:名無し1 投稿日:2016/01/28 18:19 ID:OL8AHKlL


マサト「どういう事でしょうか?」



コサンジ「下手したらポケモンどころか俺達……いやこの世界全体の危機かもしれない。それくらい隠密かつ深刻な内容というのが覗える。」



マサト「…………それじゃあ………」



コサンジ「本格的にどっちが悪だかわからんな。とにかくコジロウに伝えるが……」



マサト「皮肉です………悪の組織と謳われる自分達が正義なんてね……。」



コサンジ「………とにかく決戦はこの8月中に行う。いや、そうしなければならない。」



マサト「僕は、いつでも動けるようにしておきます。」



コサンジ「近々あっちのアジトに集合がかかると思う。」



マサト「わかりました。……では失礼します。」



マサトが部屋を出て行くとコサンジは早速パソコンを開き情報処理に当たり始めた。




コサンジ「早くしねえと……世界は終わっちまうかもしれねえ………」



195 名前:名無し1 投稿日:2016/01/28 18:28 ID:OL8AHKlL


コジロウの元を飛び出しマサトは自身の事務所へ急いで帰っていったのだ。



キョウはマサトが事務所へ駆け込むのを見届けると不満足な顔でつぶやく。




キョウ「……1時間と少ししか滞在しなかったか……商談かもしれぬな……」



キョウ「だが奴らの正体を確実に暴いてやる…………………」



キョウは身を隠しながらニビシティに向かうとタケシの元を訪れ、今日の結果を報告していた。



タケシ「なるほどな………マサトの疑いは解除しよう。」



キョウ「よ、よいのか!?」



タケシ「腑に落ちない部分があるが、仕方ない。キョウにはセキチクの警戒を強めてもらわなくてはならなくなった。」



キョウ「どういう事だ!?」



タケシ「恐らくサトシたちが黒幕の組織の………レボリューションの事務所らしきものが東部の方に開設された!」



ついに協会側の耳に入ったのである。
だが、これを見越してのコジロウの作戦なので計画通りなのである。


196 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 18:48 ID:isW2rEaX
支援でござる
197 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 19:07 ID:KVzQhvGM
支援!
198 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 19:13 ID:oZgZxsAT
支援である!
199 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 21:22 ID:eyUCS7qw
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
200 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 21:53 ID:Ab2M7jtO
支援
201 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 22:36 ID:oZgZxsAT
次が楽しみ
202 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 23:04 ID:XHJte7Gi
うぉぉぉぉ!コジロウカッケェェ
203 名前:名無し 投稿日:2016/01/28 23:29 ID:D9M7QqTt
支援
204 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 02:34 ID:ZFFRNBcG
レボリューション支援
205 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 03:49 ID:HvfLdC4t
しえん
206 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 09:25 ID:42BtOkB5
支援
207 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 10:54 ID:fYoAvr8R
支援
208 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 12:15 ID:RyGpbOo7
支援じゃい
209 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 13:17 ID:BrITErXZ
…支援って必要なのか?

確かに見てるぞー!って意思表示?にはなると思うけどさ。

読む時結構邪魔よね
210 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 14:47 ID:ollGiFIg
支援
211 名前:京王線準特急 投稿日:2016/01/29 16:37 ID:zxS333xf
>>209
支援は必要。
ss書く人は見てる人がいるかいないかそれで判断してるから。
212 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 17:48 ID:Iihrcljq
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
213 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 18:27 ID:LrV5AkeR
追いついた!
支援ー!
214 名前:野生の 名無しが 現れた!▽ 投稿日:2016/01/29 19:53 ID:CGw13OgL
やっと追いついた。支援!
215 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 21:57 ID:42BtOkB5
支援
216 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 22:54 ID:Dlr4z6ez
支援
217 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 23:32 ID:l6qyqJ8j
支援
218 名前:名無し 投稿日:2016/01/29 23:36 ID:zVufUIn4
追い付いた
219 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 00:59 ID:uAFxcsaE
支援
220 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 01:50 ID:KYJpjEAe
支援!
221 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 03:11 ID:SJjU7GGo
支援
222 名前:京王線準特急 投稿日:2016/01/30 09:16 ID:dQw2MRQM
忙しいのかな?
遅くとも書いてくれればいいが。
支援
223 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 11:04 ID:d54yS9GE
しえーん!!
224 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 11:25 ID:M80ft3ZO
支援
225 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 13:00 ID:qnnyYnB1
支援支援とぅっとぅとぅっとぅーとぅ支援支援
226 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 13:39 ID:F7fHCUWW
支援
227 名前:野生の 名無しが 現れた!▽ 投稿日:2016/01/30 14:20 ID:WIRJKbmg
おーい 忙しいのかな?
228 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 15:50 ID:DKc4fWgd
支援
229 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 16:11 ID:UTWHmABA
支援
230 名前:名無し1 投稿日:2016/01/30 17:11 ID:ZAvQ0rps
皆さんお待たせばかりしてすみません

更新無い時は忙しいと思ってください(泣)!
できるだけ来るようにはしますが、どうしても最近時間帯がなくて……
231 名前:名無し1 投稿日:2016/01/30 17:19 ID:ZAvQ0rps


タケシ「貴様ら今すぐこの建物を明け渡せ!」



タケシの怒鳴り声が響くここはレボリューション後援会のセキチク支部内である。


噂を聞きつけて早速タケシはキョウと保安官を引き連れて取り締まりに出向いていたのだ。



後援会側は10数人の市民とレボリューション一味がいた。




しかしここまで来ると後援会側も黙ってはおらず、攻撃的な姿勢を見せた。



市民「なんで明け渡さなきゃならねーんだよ!」


市民2「そーだ!お前らはどこまで奪えば気が済むんだ!!」



タケシ「なんだと!貴様らは我々への反対行為の集団だろ!これは反逆だぞ!」



市民3「支持しないだけなら反逆じゃねーぞ!頭大丈夫か?」



市民9「そうだよ。支持しないだけだ!実際俺ら何もしてねーだろが!」



市民7「この細目野郎!!」



タケシ「貴様らぁぁあ!!」



232 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 17:22 ID:N6gVqPFj
支援!
タケシww
233 名前:名無し1 投稿日:2016/01/30 17:43 ID:ZAvQ0rps


男「まあ皆さん落ち着いてください。私は後援会セキチク支部長です。」



一人のレボリューション一味の男がタケシの前に現れて話し始めた。



タケシ「お前が責任者か。」



タケシも落ち着いた様子で腕を組みながら応じた。




支部長「お言葉ですが……協力を支持しないだけなら厳密には法に罰せられませんよね?」



タケシ「……」



支部長「現にマチスが統括の時も支持しない連中が多数いたじゃないですか。支持しようがしまいが、市民の勝手……むしろ大事な意見では?」




キョウ「……確かにそうだが。」



タケシ「俺が言いたいのは犯罪組織の一味じゃないのかと言ってるんだ!」



支部長「でしたらこの建物内を好きなだけ捜査して下さい。何もありませんから。」




タケシ「お前たち捜査開始だ。隅々まで徹底にな!」




タケシの声で同行していた保安官が一斉に散らばり捜査を開始した。



パソコンを開いて調べたり、引き出しや物の隙間など………警察犬として訓練されたガーディも投入し、薬物反応やポケモン所持の捜査まで文字通り隅々に。




だがもちろん、この後援会の目的はレボリューションの直接的な計画には関係ない。



こうなる状況くらい読めるコジロウは一切手がかりは残さないようにしている。



そのためこの建物をいくら捜査しようが足は掴めるはずがないのだ。



234 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 18:26 ID:v8Y7116j
支援!
235 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 18:26 ID:hp1i8Ic8
支援
236 名前:名無し1 投稿日:2016/01/30 18:58 ID:ZAvQ0rps


保安官「タケシ統括!怪しい物どころかパソコン内部まで嘘なくらい何にもありません……」



タケシ「ばかな……」



保安官「ガーディの反応もないので危険物やポケモン所持も無いですね……」



支部長「ですから申したではありませんか。我々はただの支持しない連中……それだけです。」



キョウ「タケシ…このまま何もないのでは取り締まりもできぬ、下手すれば我々に損害賠償が発生してしまう……一旦様子見に移ろう。」



タケシ「……だが貴様らの正体は確実に暴く。皆、撤退するぞ!!」



タケシの声で保安官一同は集まり、タケシを先頭に去ろうとした。



市民2「もう来るなよー!!」


市民「はよ帰れよ!!」



タケシは振り向き市民達に言い返す。



タケシ「なんだと!貴様らが不穏な行動するから我々が動いだんだ!」



市民4「なーにが!この無駄な時間も俺らの税金から給料になるんだろ!?」



市民12「お前らこそ無駄な連中じゃね?」



市民も相当協会を恨んでるようで、個々が言いたいことをズバズバ言い放つ。



タケシ「お前はどーせ税金納めてないだろ!」



市民12「んな事言うなら仕事よこせ!」



市民6「そーだ!そーだ!だから目が細いんだ!」



タケシ「それは関係ないだろがぁぁあ!!」



タケシもレボリューションにかき乱され、相当イライラしている様子だ。



キョウ「た、タケシ落ち着け。構わず帰るぞ。」



タケシ「はあっはあっ………絶対に全員裁いてやる……待ってろよ…………」



タケシは舌打ちしながら振り向き、後援会を離れていった。


237 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 19:24 ID:WYJAq0L6
来た!支援!!
238 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 21:21 ID:aRDLzxg1
っ④
239 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 21:36 ID:4N5SYekR
タケシ……哀れなり ホソメー>(・о・)
240 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 22:29 ID:xff91LmB
主よ
執筆は自分のペースでゆっくりでいいが
更新しないときでもたまーに近況報告とかしてくれるとうれしい
無理のない範囲で
できればでいいから
241 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 22:30 ID:hp1i8Ic8
242 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 22:52 ID:eEKsAQYj
展開が上手いです
支援‼︎
243 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 22:55 ID:Ex8g4ItI
支援
244 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 23:05 ID:WUKjvSUR
支援
245 名前:名無し 投稿日:2016/01/30 23:20 ID:qdkyRuW8
支援
246 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 00:26 ID:Q3ctrYmm
ここまではレボリューション優勢だがマサトから漏れて協会勝利のバッドエンドとかやめてくれよ....
247 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 01:41 ID:0fltUDnK
支援
248 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 01:55 ID:LzO650kp
負けるなレボリューション
支援
249 名前:名無し1 投稿日:2016/01/31 03:37 ID:4dhcRSHe

遅れましたすいません…
>>240近況報告とはどういったものですか?
250 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 05:52 ID:YiTScsNR
多分忙しくなる時や出来る時は言って欲しいって事じゃないかな?(簡単に言えば)

支援♪
251 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 08:34 ID:fVRM72Fi
細目気にしすぎ
252 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 08:52 ID:B6jKUcRC
いいぞ、もっとやれー
253 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 09:29 ID:ZC09sm0J
遅いってもそんな何日も空いてはないしむしろ速筆じゃないかな

支援
254 名前:たけし 投稿日:2016/01/31 12:38 ID:fVRM72Fi
細目っていうんじゃねー
255 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 14:23 ID:qut3eTep
支援

楽しみすぎて惚れる
256 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 15:17 ID:rqVdgYTv
支援
257 名前:細目のタケシは町から出て行け! 投稿日:2016/01/31 15:28 ID:lFEYNsI0
支援
258 名前:京王線準特急 投稿日:2016/01/31 16:09 ID:kNiLZeJA
細目のことばっかいわれるタケシwwww不遇すぎワロタww
支援
259 名前:名無し1 投稿日:2016/01/31 20:11 ID:4dhcRSHe

連日に渡り協会側は動き後援会の捜索を行った。


だが、やはり作戦通りにクチバ、シオン、セキチクのいずれからも何も情報もなくそのため取り締まれない事態が続き協会側は完全に混乱していた。



後援会も続々と入会者が増え続け、気が付けば人口の2割もレボリューション側へと支持していた。



まだ日は浅く、計算通りに進めば人口の半分までは上る計算だ。



そして怒涛の加入者増加によりついにヤマブキシティの売り地を買収し、都会のヤマブキ支部もオープンすることになっていた。




この日タケシは協会本部に訪れていた。



タケシ「失礼します、中央区統括のタケシです。」




タケシは受付を通ると特別な通路を使い奥へと向かう。



異常人気の後援会のことがついに本部の耳まで入り、お呼び出しというわけであった。



タケシはこわばった表情をしながら、奥の一室へと入った。

260 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 21:41 ID:RIrDyQYp
超絶支援!!
261 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 22:09 ID:U9rS8kc6
支援します
262 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 22:35 ID:b11lQraX
支援!
263 名前:名無し 投稿日:2016/01/31 23:54 ID:u943Xidw
支援
264 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 01:40 ID:oQSPVzB0
支援
265 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 02:05 ID:HZqzb7UV
支援だお!!!
266 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 11:41 ID:qbWqU5PZ
支援
267 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 12:58 ID:HZqzb7UV
あくしろ
支援
268 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 16:13 ID:dxe72ExL
支援
269 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 16:15 ID:KoA6VuLK
支援!
270 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 16:59 ID:qRws2m57
支援

271 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 18:17 ID:Qarrl4OE


タケシは部屋に入ると一人で椅子に座っている協会長に挨拶をした。



タケシ「協会長……ご無沙汰しております……」



カントー地方は早い話全国の中の代表の都市。
つまりは首都であるのだ。
そのカントーの協会長……つまりはこの世界においての全国の最高権力者なのである。



協会長「遅いよ……ターケシくん!」



タケシ「すみません、シゲル協会長……」



普段表に一切顔を出さない協会長の正体はシゲルだったのだ。


シゲルはポケモン協会の中でもかなりの上層部に立つ人間しか会うことはない。



そしてタケシがシゲルと対面してるということは、ただ事ではないのだ。



シゲル「まあいいさ。で………最近おかしな連中が反逆をおかしてると耳にしてね。」



タケシは唇を噛みながら答える。



タケシ「まことに遺憾ではありますが……仰る通りです……」



シゲル「ふぅん。困ったなあ。タケシ君なら治安を守れると期待したのになあ。」



シゲルは見下すようにふふっと笑いながらそうタケシに伝える。



タケシ「申し訳ありません!!ですが、必ずや反逆者を捕らえます!」



シゲル「しょーがないなあ。じゃああと3週間……8月中までには何とかしてね?」



タケシ「承知致しました……」


272 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 18:23 ID:o28wT1IQ
ここでシゲルか!
支援!
273 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 18:29 ID:BlfqH33m

シゲル「僕の計画の第二段階が待ってるんだからさ♪」



シゲルはそう言うと不気味に微笑む。



タケシ「計画…ですか。失礼ですがどういったお考えで?」



シゲル「その時が来たら言うさ♪それまでは邪魔者を消して治安を正すのが君の役目♪」



タケシ「はい。」



シゲル「僕の計画でうまくいかないことあったかい?」



タケシ「いえ……協会長が提案なされたこの制度改正……確実に良い方向に向かっています。」



シゲル「そーだろ?」



タケシ「ええ、経済効果も機械技術も…社会的な事において著しく成長を遂げています。この制度改正は正しい御決断です。」



シゲル「ふふ……それなら信用しなよ?よりよい世界にするさ。」



タケシ「……わかりました。」



シゲル「事が済んだらタケシ君にも、町をあげるよ。島がいいか?」



タケシはその答えに全く意味がわからず首を傾げる。



シゲル「君の私有地としてね……貢献すればそれなりの賞与は与えるさ。」



タケシ「恐縮です………ですがそんな私有地なんて私は……」



シゲル「あははは!もしもの話だよ!ほんと頭まで岩だねぇ!」



シゲルは笑い出すがタケシは緊張した表情を続けている。

274 名前:細目 投稿日:2016/02/01 18:37 ID:ZjpPyacB
細目ってなんだろうな…。
275 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 18:48 ID:BlfqH33m
>>274

糸目って言ったほうがわかりやすいですかね…
276 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 20:16 ID:Qarrl4OE


シゲル「まあタケシくん、反逆罪の件だけど…」



シゲルは顔つきが変わった。



タケシ「何でしょうか?」



シゲル「抵抗するなら犠牲も致し方ないよ。抵抗するなら殺しても構わない。」



タケシ「し、しかし協会長!それは……」



タケシにもさすがに超えちゃならないラインというものがあった。


それも相手がかつての親友のサトシだから尚更であった………



シゲル「大丈夫。抵抗するなら……の話だからね。大人しく逮捕されれば命までは奪わない。ポケモンを駆使して殺す勢いで確保に当たりなよ?タケシくん。」



タケシ「……なるべく無事な状態で身柄を拘束します。」



シゲル「それが理想なんだけどね………抗うなら………殺せ。…………理想国家を築くため……反逆罪がどれ程重いか見せしめだよ。これで今後反逆を犯すものはいなくなるだろ?」



タケシ「………はい……それはもしもの手段で頭に入れておきます。」



シゲル「ふふっ、それでいい。じゃあこのポケモンを持ち歩いてね。」



シゲルがモンスターボールを放ると、ウツボットが飛び出してきた。


277 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 20:27 ID:Qarrl4OE


タケシ「な、なぜこのポケモンを?犯人確保には鍛えられたガーディがいます……」



シゲル「ウツボット…種マシンガン!!」



ウツボットはシゲルの声を聞くと種マシンガン…いっても一発だが、放つとコンクリート製の壁に穴が開いた。



タケシ「こ、これは!」



シゲル「正確には種マシンガンの改良技だね。一発ずつしか撃てないけど……特殊改良を重ねた結果、拳銃並みの威力を持ったよ。」



タケシ「万が一にはこれを使えばというわけですね?」



シゲル「そうだよタケシくん。うまく使いなよ。」




シゲルはそう言うとウツボットをボールにしまいタケシに渡した。



タケシ「わかりました……ですが協会長、なぜ8月中に決着を?」



シゲル「9月には計画に入るんだよ。詳しくはのちのち…ね。」



278 名前:名無し1 投稿日:2016/02/01 20:47 ID:Qarrl4OE


タケシはその後シゲルの元を後にすると考え込みながら道を歩く。



タケシ「……協会長、あなたは一体……」



もうしばらく前だろうか。


協会長ことシゲルが協会入りを果たしたのは。


元々シゲルは光る才能も何もないただの平凡なトレーナーだった。
サトシよりは多少の学歴や頭の良さがあるくらいで、その程度なら頑張ってもそこそこの企業に就職するレベルだった。



だがシゲルは誰よりも運が良かった。



実爺がポケモン大権威であるオーキドだからだ。


協会入り直後は、コネだ七光りだ等の陰口を浴び続けた。


もちろんそれは間違いではない。


ほぼコネだけで気付くと上層部に立つようになっていた。



シゲルは悔しかった。
散々自分を馬鹿にした奴らを見返したかった。


その結果、前協会長を引きずりおろし自分がトップに立った。


……正攻法ではないが。



そして一か八かの制度改正。
これは賛否両論で苦悩の末に実現した。



だが、予想以上に世界は発展し秩序も保たれた。
その瞬間、皆は手のひらを返すようにシゲルに忠を尽くすようになった。



タケシも、その一人だった。



タケシ「……確かに協会長の考えは正しい。結果、制度改正も成功した。……だが!」



タケシはどこか胸騒ぎがしてならなかった。



279 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 21:19 ID:KoA6VuLK
支援!支援!
280 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/01 21:44 ID:OBJQIHtc
支援だ!!
281 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 22:19 ID:M8SGgEkt
支援します!
282 名前:サトシ愛好会会長:まさと 投稿日:2016/02/01 22:24 ID:mTl0rFc3
支、支援なり
283 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 22:25 ID:SgOF7RDW
支援
284 名前:名無し 投稿日:2016/02/01 22:52 ID:o28wT1IQ
支援
285 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 01:37 ID:aWlcNL1l
支援
286 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 04:39 ID:kQ8c7lyI
支援
287 名前:名無 投稿日:2016/02/02 10:52 ID:IAfXpD3c
支援
288 名前:名無し1 投稿日:2016/02/02 16:53 ID:M2a4uXCV


ニビシティにタケシが着くとキョウが先にタケシを待っていた。



キョウ「本部に出向いたのだろう?その顔を見る限りはどうも何かあったようだな。」



タケシはシゲルと話したことを全てキョウに伝えた。



キョウ「なるほど……殺しても……構わないか。」



タケシ「今までそんなこと無かったからな…」



キョウ「それでどうするのだ?」



タケシ「決着は8月中と言われた…とにかくサトシたちの捜査を強化する!」



キョウ「承知。」



タケシ「キョウはテレビ局に連絡をいれてくれ。」



キョウ「………うむ。」




タケシはメディアを全面活用し、これまではためらっていたがサトシとヒカリをカントー全土に指名手配をする策に出た。

289 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 17:31 ID:xk72EnvV
支援
290 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 17:50 ID:HWEpc0tc
支援!
291 名前:細目 投稿日:2016/02/02 18:24 ID:60ZtnzXp
支援
292 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/02 18:36 ID:wnh4ocW6
ここからが山場かな
支援


293 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 18:41 ID:9FgxsGJW
おもしろい
294 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 18:44 ID:9FgxsGJW
支援!
295 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 19:22 ID:MEhzFJve
支援支援
296 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 20:57 ID:aWlcNL1l
支援
297 名前:サトシ 投稿日:2016/02/02 21:30 ID:tyAt8KUu
あく
298 名前:名無し 投稿日:2016/02/02 22:42 ID:Zrj9tjeW
シゲルきたー!ほんとにわりーやつやなw
299 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/03 06:59 ID:79IrqxXp
これからのレボリューションの動きに期待&支援
300 名前:細目 投稿日:2016/02/03 11:16 ID:SqivKyNP
支援
301 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 11:18 ID:heLksa28
支援
302 名前:細目 投稿日:2016/02/03 11:39 ID:SqivKyNP
たけしが良いやつになってきた
303 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 12:15 ID:JJwMxMpH
支援!ゆっくりで良いからこの調子で面白い作品書いてくれ!
304 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 13:41 ID:aONMsLvt
支援
305 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 13:47 ID:5ymfa9HF
支援
306 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 16:26 ID:3r8l1Ngn

皆様、連日の支援ありがとうございます!

やや不規則な更新ペースではありますが、ここまできたら最後まで見届けて貰えばと思います。

307 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 16:40 ID:3r8l1Ngn


早速協会は動き出し、全てのテレビ番組は緊急ニュースへと切り替わりかなりの人口がその模様を見ていた。



サトシたちレボリューション側も会議部屋の大モニターで視聴していた。



tv「番組の途中ですがここで緊急ニュースとさせていただきます。先程入った情報ですが国家反逆罪で2名の大々的な捜索が開始される様子です。」



アナウンサーは緊張する顔を見せながら淡々と話しだす。



tv「容疑者はサトシ容疑者、マサラタウン出身の現在27歳の職業不詳の男性。及び、ヒカリ容疑者シンオウ地区出身の27歳女性です。両名とも反逆罪及び、ポケモン違法所持、違法バトル、公務執行妨害など数々の犯罪を行いカントー地方に潜伏中です。」



コジロウ「……これは!」



tv「ポケモン協会によりますと事件直後に移動手段となる乗り物全てに厳重警戒を呼びかけたため、未だにカントー地方のどこかに潜伏中とみています。」



ケンジ「動き出したんだね……」



サトシとヒカリはキッと目付きを鋭くしてその様子をただ眺めていた。



tv「二人の目的は詳しくは分かっていませんが、前代未聞のクーデターいや、反逆とみています。最近世間を騒がせているレボリューション後援会との関わりも捜索する方針です。恐らくこのレボリューションという謎の団体の構成員として調べを進めています。」



コジロウ「……とりあえず後援会とうちの繋がりはバレない。」



コジロウは腕を組みながらそう呟く。



tv「そして本日はポケモン協会カントー統括のタケシさんに来てもらっています、よろしくお願いします。」



アナウンサーが挨拶をするとカメラアングルはタケシに切り替わり、タケシが話し始めた。


308 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 16:53 ID:3r8l1Ngn


タケシ「えー、カントーの皆様へ謝罪とお願いを申し上げます。こんな事件が起きてしまうのは我々の管理不足です……申し訳ありません。」



タケシは深々とカメラに頭を下げた。



タケシ「そして、どんな小さな情報でも構いませんので何かありましたら我々協会へ通報をよろしくお願いします。……協会が成すことは正義の名の下です。秩序は法律は守らなくてはなりません。こんな事件は許してはいけないことです。我々も全力を上げて捜査を進めます。」




タケシはそこまで言うと、深呼吸をしてカメラに呼びかけた。




タケシ「そしてサトシ、ヒカリ!お前たちの事だからこのニュースを見てるだろ?なら最終忠告だ、すぐに投降して罪を償え!!!」




サトシ「タケシ……!!」




タケシ「……まあ潜伏したところでいずれは捕まるのは目に見えてるがな。……お前たちは悪だ!そして……お前たちの負けだ!諦めろ!!!世界はこうあるべきなのだ!もう一度言おう。」




タケシ「お前たちの………負けだ!!!」




再びアナウンサーにアングルが切り替わると、謝罪を伝えて元の番組に変わった。




サトシ「………タケシ。最後に勝つのは俺達だ。」



ヒカリ「もちろんよ、サトシ。」



コジロウ「ついに協会側が動き出しやがったな……大丈夫だ、これくらいは許容範囲内だ。」



サトシ「さあ……最終戦の開始だな!」



ヒカリ「もう果てるときは一緒よ。」



コジロウ「大丈夫さ……きっと……!!」



309 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 17:03 ID:3r8l1Ngn


そのテレビの様子をマサトも自室で視聴していたようだ。



マサト「悪……?タケシ………お前たちが悪だ………サトシを………僕のヒーローの邪魔はさせない………」



マサトは狂気に満ちた顔でそう呟く。



マサト「最後に笑うのは僕らだよ………」



ことの重大性を理解して、ますますとマサトはレボリューションに忠誠尽くす事を決意した。


310 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 17:13 ID:9MndfXz2
支援
311 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 17:15 ID:3r8l1Ngn


そしてここはハナダの岬……


マサキもリアルタイムでニュースを見ていた。




マサキ「ついに…始まるんやな!!戦いが!!1枚噛んでもうたからには最後まで見届けるでサトシ!!……ワイが出来る事は少ないが………勝ってくれや!!!」



そしてマサキは掲示板サイトに通信する。
すると、たくさんのスレッドが出てくる。



マサキ「……なんや、ワイの出番もう終わりやんけ。」



マサキはそう呟くとふふっと笑い出して、スレッド一覧を眺めた。



ポケちゃんねる スレッド一覧



お前らニュース見たか??(132)


おい!レボリューションは存在した!(224)


サトシ、ヒカリ、我らの神!(165)


レボリューション実在(78)


ヒカリたんが可愛い件について(479)


この二人が革命者!(369)


神は存在した!(740)


この二人を神と呼ぼう(583 )


レボリューションが実在した結果ww(255)


wktkが止まらんww(296)


レボリューション応援するスレ(824)




既にネット上ではかなりの話題になりレボリューションに関するスレッドだけで1ページが埋め尽くされる程で、次々とレス数は伸びている。



マサキ「……こいつらほんと暇人やなあ。……せやけど、サトシこんなにお前らを応援してるやつがぎょうさんおるんや!!頑張れや!」




ネット上では既に後援会に加入したものたちが、レボリューションが実在したこに歓喜して次々と投稿数が増えていた。


中には、サトシとヒカリを神と称える者までいた。



312 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 17:18 ID:1ptHLGDz
支援!!
313 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 17:37 ID:dbtXZHVv
支援やで
314 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 17:38 ID:H9uoo1my
支援
315 名前:名無し1 投稿日:2016/02/03 17:39 ID:3r8l1Ngn


サトシはその後は部屋で一人こもっていた。



サトシ「くそっ………」



さすがにショックは隠せなかった。
犯罪者という事は分かっていたが、それがメディアに取り上げられた事によって完全に自覚したのだ。




サトシ「母さん……ごめん………」



母を思えばだった。


あんな田舎町のマサラで母は近所からどんな目で見られるだろう。


そう考えると、悲しく悔しかった。



気付くと涙が溢れていた。



ヒカリ「サトシ……?いる?」



ヒカリは突然サトシの部屋を訪問してきたのだ。




サトシ「ば、ばか何だよ!」



サトシはすぐに涙を拭ってヒカリを見つめた。



だがヒカリは察したようで、サトシを強く抱きしめた。




ヒカリ「………大丈夫……大丈夫……!!」



サトシ「ヒカリ……」



サトシはこの暖かみも後押しとなって、押し殺していた涙が再び溢れる。




ヒカリ「さっきのニュースはカントーにしか流れてないの。………だがら私の、ことは心配しないで。ね?」



サトシ「ヒカリ………俺………母さんに何も親孝行せずに………こんな事にさせちまった………」



ヒカリも涙をこらえる。
もしも自分のあのニュースを母が見たらと思うと、サトシの気持ちが痛い程伝わる。


316 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/03 18:47 ID:79IrqxXp
支援します!!
317 名前:細目 投稿日:2016/02/03 19:10 ID:SqivKyNP
全力支援
318 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 19:11 ID:1ptHLGDz
支援!!!
319 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 19:42 ID:5ymfa9HF
支援
320 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 21:13 ID:0mNO2xJv
支援!
321 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 23:00 ID:voSbuEUX
支援
サカキとか出てきたら嬉しいかなー
322 名前:名無し 投稿日:2016/02/03 23:23 ID:CHhmmc5T
すごくタイプワイルドが流れてくる、
323 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 01:35 ID:o6nUNANc
支援
324 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 07:31 ID:OgL9Sf8a
やっと追いついた!支援!
325 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 13:44 ID:xJJrInN1
支援!
326 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 13:51 ID:lX13F3Sw
がんばれ!
支援
327 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/04 14:32 ID:Q6T5Mjgp
支援!
シゲル以外のライバル出るかな?
328 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 16:58 ID:b3qG1dai


ヒカリ「大丈夫よサトシ。だって私達が勝てば良い話でしょ?」



サトシ「ヒカリ……」



ヒカリ「だから大丈夫。レボリューションは負けないわ。」



サトシ「そうだな、ありがとう。事が済んだら母さんに顔だすよ!」



ヒカリ「元気が出たなら良かった…」



サトシ「……死んでたまるか。」



ヒカリ「生きて帰りましょう!」



サトシ「当たり前だぜ!」



ヒカリ「あとはコジロウがどう決着つけるかね………




サトシ「コジロウなら良い策があるさ。」



329 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 17:04 ID:b3qG1dai


ヒカリはサトシと話した後に入浴のために自室へ帰っていった。



そしてサトシはマサトに電話をかけた。




マサト「はい、マサトです。」



サトシ「やあマサト。今はどこにいるんだ?」



マサト「自分の事務所にいます。何かありましたか?……ニュースの件ですか?」



サトシ「いや、人探しを頼みたいんだ。」




サトシは協会側の内情を知りたいゆえにある人物に会おうとしていたのだ。



そしてその人物と趣旨を伝えた。



マサト「わかりました。なるべく早めに情報を提供します。」



サトシ「すまない。……後恐らくだが俺と関わっていたお前にも少なからず疑いがあるかもしれない。外出は警戒しろ。」



マサト「心得ておきます。」



サトシの用心深いだけのこの発言がマサトとレボリューションをキョウの追跡から救う形となった。




サトシ「じゃあわかったら連絡をくれ。」



マサト「はい、失礼します。」


330 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 17:15 ID:b3qG1dai


そして日付は変わりまた暑い朝がやってくると、タケシがいるニビや都会のヤマブキでは大団体がジムの前に集結していた。



ポケモン後援会の加入者たちであった。
彼らは特に指示もないのに自ら集まり協会側への反対デモを行っていた。



市民達「レボリューション!レボリューション!レボリューション!」



その人数からはとても派手な声が上がる。



ニュースが逆に効いて、レボリューションを神格化した市民がついに動き出したのだ。




市民「レボリューション!レボリューション!」



保安官「お前ら!今すぐ立ち去れ!」




市民263「サトシ様とヒカリ様の安全を確保しろ!彼らは神だ!我々の希望だー!」



全員「おおぉぉー!!!」



保安官「なんの宗教団体だ!お前らは犯罪者を援護するのか!」



市民1「そうだ!犯罪者ではない、希望だ!!」



市民36「二人は我らを正しい社会に導いてくれる英雄だ!!」



全員「おおぉぉー!」



さすがにこの人数相手に保安官は驚きを隠せないようである。



保安官「立ち去れ!立ち去れ!ポケモンで強制立ち退きさせるぞ!!」



市民331「んな犬なんか俺らの相手じゃねえ!」



保安官「くっ………」




結局数人の保安官ではこの場を沈めることはできなかった。



タケシはニビジムにこもり様子を見ていた。

331 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:31 ID:CIlBMinB
支援!
332 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:37 ID:xnmpw9tP
支援!レボリューション!
333 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:39 ID:2ZlAouXn
支援!
334 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:42 ID:lX13F3Sw
いいねぇ!支援
335 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:45 ID:gAzGoxVZ
支援
336 名前:細目 投稿日:2016/02/04 17:48 ID:NHOv2UJW
超支援
337 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 17:49 ID:nnLeW9Ov
支援
完走期待してるぞ
338 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 18:11 ID:8eRU156u
支援!素晴らしい
339 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 18:51 ID:daHN3NY0


カスミ「大変な事態になったわね……」



カスミはタケシが難しい顔をしながら座っている姿を見てそう話しかける。



タケシ「ああ、連日レボリューションの人数は増している……」



カスミ「それだけこの世界に満足してない市民が多いのね。」



タケシ「まったく嘆かわしい。本部が動くまでに決着をつけなければ。」



カスミ「ねえあなた、逆に本部は何を考えてるの?」



カスミは自身の疑問を述べた。

いや、カスミだけではない。協会関係者全員の意見だ。




タケシ「……わからん。」



カスミ「この前ジョウトに研修行ったんだけど、他の地方は本部と支部が一丸となって協力してるみたい。………カントーだけよ、本部が全然干渉してこないのは。」



タケシ「カントーは全国の中心地………その時点で例外だろう。」




タケシは頑なに協会を信じている様子だ。

340 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:18 ID:b3qG1dai

カスミ「それなら良いけど。」



タケシ「とにかく俺達は一刻も早くサトシらを逮捕してレボリューションを暴かなくてはならない。」




カスミ「それは分かってるわ。」



タケシ「カスミ、事が落ちついたらキチンと式をあげて新婚旅行に行こう。」



タケシらは職業柄多忙なためプライベートは満足してないようだ。



カスミ「それは楽しみにしてるわ♪」



カスミもそれを聞いてご機嫌なようだ。




タケシ「そのためにはサトシ……お前を逮捕する!!」



カスミは複雑な気分であったが、もう仕方ない、あの頃には戻れないと自分に言い聞かせた。


341 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:25 ID:b3qG1dai


その頃、コサンジは自室にて解析したデータを見て理解を深めていた。



コサンジ「よし、やっと分かったぞ!!」



一人しかいない部屋にコサンジの声が響く。



コサンジ「とにかくとんでもねえな。……これで奴らの企みは分かったぞ。……だが確たる証拠がねえと突きつけられねえな……」



コサンジは頭を抱えてそう呟くとコジロウに電話をかけた。



コジロウはすぐに出向くと言い即座に電話を切るとコサンジは座りながら伸びをしてくつろぐ。



コサンジ「こりゃ特別報酬貰わなきゃなあ……」



それから1時間もしないうちにコジロウは到着したようで部屋を尋ねてきた。



コジロウ「よっ!!」


342 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:30 ID:b3qG1dai


コサンジ「はえーよ……」



コジロウ「で、ようやく理解できたのか?よくやった!!少しは脳みそ詰まってるみたいだな!」



コジロウはそう茶化しながらコサンジの頭を撫で回す。



コサンジ「てめえしばき上げるぞ。」



コジロウ「とりあえず、順を追って見せながら説明をしてくれ。」



それを聞くとコサンジはパソコンを起動させ一つ一つ丁寧に説明をしながら最後のページまで進んだ。



かなり細かい部分の説明を細心の注意を払いながらしたため、3時間近く要した。



二人は最後の説明が終わるとようやく一段落をついた。



そしてコジロウは突然笑い出した。



コジロウ「ははははは!!」



コサンジ「おい、さすがにお前の頭じゃパンクしたか!?」



当然のことだがコサンジら驚き、冷静にコジロウに話しかける。



343 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:35 ID:b3qG1dai


コジロウ「コサンジ………俺達の勝ちだ!!」


コジロウは笑いながらコサンジにそう語りかけた。




コサンジ「こっちがパンクしそうだ。急にどうした。」



コジロウは無言で持参したバッグの中から小さなモニターを取り出した。




その様子を見てコサンジは察した。




コサンジ「ま、まさかお前!!」



そしてコジロウは悪どい笑みを見せながら返事をする。




コジロウ「あぁ………俺らが仕掛けてきた監視カメラだ!!!」




コサンジ「いつの間に……」



コジロウ「ほんの3日ほど前かな。あのニュースが流れた夜だ。」




それはシゲルがタケシを呼び出した夜のことだった。


シゲルがタケシにほのめかしていた計画とやらの会議が密かに行われていたのだ。



コサンジ「でかしたぞ……早く再生してくれ!!」



344 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:45 ID:b3qG1dai


そしてコジロウが再生をすると、これまで協力の誰しも知ることの無かった……シゲルの側近たちしか知らない計画が赤裸々に映しだされる。



アングルはあの会議室だ。



見たところシゲルを含めて5人……側近たちであろう。


皆テーブルに座り真面目な表情をしている。




シゲル「ではでは皆さんお揃いで………ポケモン兵器化計画の最終会議をしよう♪」



側近「はい、それでは………ついに特殊装置が完成致しました!!!」



シゲル「ちゃんと説明よろしくね♪」



側近「もちろんです、皆さん!私らが特殊電波を流す装置を本部付近に流していたのは知ってますね?」



側近2「それは知ってるさ。あれは確か理性を奪い怒りの感情を上げる電波……だったよな?」



側近「ええ。ですがあの段階ではまだ未完成……試行錯誤の末に強力化致しました。」



側近3「どう強力になったのです?」



側近「以前まではせいぜい理性を失い暴れる程度、ターゲット見境なく…………ですが改良の結果、支持した特定の相手にのみ攻撃を続けるように操れます。」




側近2 「なるほど……つまり支持する人間には危害を加えず敵と言われた相手にのみターゲットを絞れると?」



側近「そうです!!そしてこの電波を受けたポケモンは……解除電波を流さない限りは、自分が死ぬまで……命が燃え尽きるまで戦い続ける最強の兵器へと変貌します!!」



それを聞いてシゲルは笑い出した。

345 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 19:51 ID:OqpmOiV7
支援
346 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 19:54 ID:b3qG1dai


シゲル「この星……地球は広い。……カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロス………全てを一つの国家としてもこの地球には他の大陸も国も数えきれないほど存在する。」



側近「そうですね……外国とは交流はありませんが………」



シゲル「そして我々の国家は成長し続けなければならない。制度改正により著しく成長を遂げた……だがまだまだ足りない!!」



側近3「と、申しますと?」



シゲル「このまま成長してもこの国家の広さや人口はいずれ限度が来る。……我々の国家が地球を統一しなくてならない。このカントー国が全てを束ねなければならない!!!」



シゲル「無駄な人口も大陸もこの地球には多すぎる!!全てをカントー国のものとなり地球をカントー星に変えるまで我々は成長し続けなければならないんだよ!!!」



シゲルの気迫に満ちた演説で辺りが沈黙に包まれた。



シゲル「そして本当の巨大国家を築くんだ……世界成長のため……平和のため……我々がやるしかない!!」




シゲルのその目はどこまでも遠くを見つめていた。



347 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 20:02 ID:8eRU156u
支援!
348 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 20:07 ID:b3qG1dai


シゲル「そのためには……平和を実現するには戦争しかない………歴史を見ても人々は平和を目指し戦争を繰り返してきた……」



シゲル「そして戦争ではたくさんの人間が犠牲になる………」



側近「そこで兵器及び兵士をポケモンに置き換えるということですな?」



シゲル「そうだ……制度改正により全国よポケモンを収容し野生に返し、個体値が高いポケモンは積極的にブリードしてきた………その結果、この国にはポケモンが無数に増えた。増えて増えてその数も計り知れない程に!!」



側近2「なるほど……」



シゲル「そしてポケモンの軍を結成するほどまでになっている!」



側近3「軍…ですか?」



シゲル「大雑把に言うが、岩鋼格闘などは陸軍で肉弾戦部隊。飛行ドラゴンは空軍だ。そして水は海軍。炎草氷などは射撃部隊。………全てのタイプも役割を果たせる軍をつくる。」



側近「そしたその軍隊は電波により死ぬまでひたすら戦い続ける……死を恐れずに延々と!!これは世界最強の軍隊を作れます!!」




シゲル「これにより人間の犠牲は著しく減らせる。われわれの手をわずらうことなく世界を統一できる。」



側近「そして……元トレーナーのただ野さばっている人間を指示する兵士として使える。」



シゲル「奴らはそれくらいしか脳がないからな。これで世界最強にして最大の国家を築くんだ。そして豊かな自然と大地………それにより完全に全員に平和な世界がくる!!!その最強国家が統一する限り、その平和は永遠に保たれる。」



側近たち「おおっ!」



シゲル「作戦開始は………9月より…………革命の時だ!!!ポケモン協会の名のもとに!!今立ち上がれ!!」



側近「おおおおーーー!!」



テープはそこで途切れた。


349 名前:名無し1 投稿日:2016/02/04 20:09 ID:b3qG1dai

時間があるときは連投!!


ちょっと休憩…
350 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 20:10 ID:qXjBx531
支援
351 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 20:16 ID:sY5zuGTM
見てますよ!支援!
352 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 20:24 ID:kxaut8nj
支援
353 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 20:59 ID:qXjBx531
支援
354 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 21:01 ID:p7qROQXB
支援
355 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 21:46 ID:sikafasi
予想以上にシゲルが屑だった

支援
356 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 22:45 ID:nnLeW9Ov
支援
このペースだとこのスレ中に終わっちゃいそうだな
グダグダ続けるのも好きじゃないけど
357 名前:名無し 投稿日:2016/02/04 23:04 ID:SWRIjqs1
支援
358 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 09:10 ID:HMavxIBP
あく
359 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 11:56 ID:6mVrcZvY
欲を言うと少しペースあげてほしい
360 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 15:24 ID:uYlw1ydU
支援!!!
361 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 16:52 ID:m0rE1s5b
支援
362 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 17:01 ID:pC4OO3Kb
支援
363 名前:名無し1 投稿日:2016/02/05 17:05 ID:uXPXs32t

>>359

せっかく見て頂いてるのに更新ペース遅くて申し訳ありません。
なるべくは空いた時に書くようにはします!
364 名前:名無し1 投稿日:2016/02/05 17:12 ID:uXPXs32t


コサンジ「な、なんてことだ……」



コサンジは膝を床につき肩を落とす。



コジロウ「お前が調べたデータと照らしあわせても間違いない……これが協会の計画だ……」



コサンジ「冗談じゃねえぞ戦争なんて……止めねえとやべえよ!!」



コジロウ「ああ……悪事の限りを尽くしてきた俺達だが………命を奪ったことは一度たりとも無い。言語反対だ。」



コサンジ「あと20日もねえ内に計画始動だと?馬鹿げてやがる!」



コサンジは怒りに満ちイスを蹴飛ばした。




コジロウ「大丈夫だ。これをタケシ率いる本部外の人間に見せることによってタケシ達も考えを改めるだろう……」



コサンジ「……もしも………タケシたちも協会に加担したら?」



そのコサンジの問いにコジロウは窓の外を見つめながらしゃべる。




コジロウ「………特攻しかない。」



コサンジ「特攻……?」



コジロウ「お前らはそこで解放だ………俺が一人でも本部に侵入して阻止してやる。……まあ俺の命が持つ限りだから可能性は絶望的だがな。」



コジロウは決意を固めていた。



その真っ直ぐな想いにコサンジも覚悟を決めた。



365 名前:名無し1 投稿日:2016/02/05 17:17 ID:uXPXs32t


コサンジ「一人でカッコつけんなよ………相棒!俺も一緒に行く!」



コジロウ「やれやれ……そうなったらサトシ達は解放してやろう。そして遠い異国で静かに暮らさせる。命は助かるからな。」



コサンジ「まずはそんなことより、どうやってタケシたちにこれを見せるんだ?」



コジロウ「これも一か八かな上にサトシ達の手が必要なんだ」



コサンジ「説明してくれ。」



コジロウ「サトシとヒカリたちがタケシらを引き付けなるべく保安官を集めたところで俺とお前が現れて皆の前でこれを見せるんだ。それしかない。」



コサンジ「もうこうなったらどこまでもやるしかねえな………」



コジロウ「近いうちに全員でその会議を開く。最終戦だ。」



コサンジ「ああ。まかせろ!この世界は俺らで守ろうぜ!!!」



コジロウとコサンジは拳を合わせて誓った。


366 名前:名無し1 投稿日:2016/02/05 17:28 ID:uXPXs32t


一方、サトシに人探しを依頼されたマサトは自らの全精力を注ぎついに居場所を特定したのは更に次の日であった。



この日はシンの手を借りてマサトとサトシはシンと3人でアジトに集まっていた。




サトシ「マサトありがとう!シンも助かったぜ!!」



シンの保安官を動かす指示により、マサトへの疑いはかいくぐれて邪魔も入らずに捜索できたのだ。




マサト「なんとか早めに見つかり良かったです。サトシが求める人物は南の孤島……グレン島にいるようです。」



サトシ「グレン島か……シン、どうにか行く手段はないか?」



シン「そうですねえ………クチバから出てる漁船をチャーターすれば指名手配中のサトシさんもグレン島に行けるはずです。」



サトシ「うまく手配してほしい。頼めるか?」



シン「わかりました。漁船は元ロケット団の操縦士に任せます。ついでにグレン島の保安官もこちらに呼び寄せます。研修の名目で。」



サトシ「それは助かるぜ!」



グレン島はシンの管轄内なので、都合良い展開に持ち込めるようだ。




シン「グレン島は今やただの、ど田舎の孤島……警戒レベルも薄いのでクチバから出港すれば何てことないはずです。」




グレン島は町興しの対象にならず、観光地としてもイマイチなため火山があるだけの僻地の扱いなのだ。



サトシ「じゃあ頼んだ!明日にお願いしたいんだ、あまり時間がないから。」



シン「わかりました。うまくやります。」



マサト「成功を願っています。」



367 名前:名無し1 投稿日:2016/02/05 17:39 ID:uXPXs32t


その三人のやり取りをヒカリが見ていたようで会話に入ってきた。



ヒカリ「私もいくわ!」



突然の登場に三人は焦りだす。



サトシ「だめだ。危険が大きい。」



ヒカリ「大丈夫!大丈夫!」



ヒカリはいつもの調子でその口癖を言いながら笑顔を向ける。



サトシ「ヒカリ……もしものことがあったら俺らは無事じゃ済まない……お前には生き残って欲しいんだ。」



ヒカリ「尚更よ!!」



予想の裏腹にヒカリは声を荒げた。
余計に3人は焦る。



ヒカリ「いつ捕まるか分からないからこそ、色んな景色を見ておきたいの……グレン島行った事ないし……」



その答えは嘘ではないが、もちろん違う理由もある。
その気持ちを察したシンは提案を出す。



シン「サトシさん、大丈夫ですよ。私が約束します。」



マサト「……シンの言うとおりグレン島なら好きに動けます。ここはヒカリの希望を尊重してあげてください。」




サトシ「うーん…………しょうがねえ!そこまで言われちゃ行くかヒカリ!」



ヒカリ「当たり前よ!!」



はしゃぎだす二人を見てマサトとシンはこっそり会話をする。




マサト「ほんとに鈍感ですね……」



シン「微笑ましいですね。サトシさんも憎い人だなあ。」



マサト「とにかく我々は二人をお守りしましょう。」



シン「当然のことです。任せてください。」



368 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 17:57 ID:anCfKZj6
支援
369 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 18:06 ID:USiy3k71

370 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 18:06 ID:USiy3k71
はよ おもしろい

371 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 18:07 ID:USiy3k71
支援
支援
372 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 18:50 ID:cMvR7Hes
支援
373 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 19:07 ID:pC4OO3Kb
支援
374 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 19:37 ID:USiy3k71
支援

375 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/05 19:40 ID:R1x9vi29
支援
こまめに休憩して書いて下さいね
376 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 20:11 ID:vdH4rQw7
支援
377 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 20:14 ID:G7Ksnad0
無理にペース上げなくてもええんやで
気長に待ってるから
支援
378 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 20:18 ID:A7P9sYnf
支援
379 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 20:20 ID:pYRE81uD
支援
380 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 21:34 ID:USiy3k71
支援
381 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 21:35 ID:USiy3k71
展開 気になる! 休憩して面白い物作ってください。
382 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 21:58 ID:P6BqkUVn
お?フジ老人のデータ来るか?
383 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 22:01 ID:pjMQd1lP
支援
384 名前: 投稿日:2016/02/05 22:03 ID:6JqcvVHN
現在進行形でプラチナをプレイ中なのでシンオウキャラを出して欲しいのですがカントーが舞台なので難しいですかね?
385 名前:名無し 投稿日:2016/02/05 22:47 ID:HM4565oS
リザードンvsカメックスが未だに忘れられないからシゲルがどうなるか気になる…

支援
386 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/06 09:13 ID:lJHJvn0u
支援です!
387 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 12:10 ID:IVSyxN8U
支援!
388 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 12:51 ID:8Dy5RWBP
支援!
389 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 13:10 ID:NjslYw4l
オラ支援スッぞ
390 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 16:38 ID:ty7vuYKG
支援
391 名前:名無し1 投稿日:2016/02/06 18:07 ID:6nDGOkqS

多忙なため本日の更新夜遅くになってしまいます(´;ω;`)
392 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 21:52 ID:ty7vuYKG
時間があるときに更新してくれればいいよ
393 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 22:14 ID:cNF8Lmwd
支援!
続き楽しみにしてます!
焦らず続けて下さい!
394 名前:名無し 投稿日:2016/02/06 23:05 ID:uUJDyOPj
やべえ一気見しちゃったw
支援
395 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 00:06 ID:d5K46Af6
今の進行状況何%くらい?

超超支援!!!
396 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 01:49 ID:jfKUXo7y
支援!起きたら続きあるかなあ
397 名前:少佐 投稿日:2016/02/07 02:12 ID:uy9IbwV4
諸君、私は保守が好きだ 諸君、私は保守が大好きだ。 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 保守が好きだ 街中で、路上で、電車で、家で、職場で、学校で、車で、海中で、空中で、夢中で、この世界中で行われるありとあらゆる保守が大好きだ。字列を並べた長文の一斉投稿がタイピング音と共にスレッドに投稿されるのが好きだ。論破されて黙り出したキチ○イアカバンで自尊心をばらばらにされた時など心が踊る。連投厨の操るティーゲルの88mm(88連投)がスレッドを食い潰すのが好きだ。悲鳴を上げて燃えさかるスレッドから飛び出してきた>>1にトドメを刺した時など胸がすくような気持ちだった。銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ 恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える 敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ 哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える 露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ 英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ 英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ 諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君 君達は一体何を望んでいる? 更なる戦争を望むか? 情け容赦のない糞の様な戦争を望むか? 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか? 『戦争! 戦争! 戦争!』 よろしい ならば戦争だ 我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ だがこの暗い闇の底で半世紀もの間堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!! 大戦争を!! 一心不乱の大戦争を!! 我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬ敗残兵に過ぎない だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる 我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう 髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう 連中に恐怖の味を思い出させてやる 連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる 天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる 一千人の吸血鬼の戦闘団で 世界を燃やし尽くしてやる 「最後の大隊大隊指揮官より全空中艦隊へ」 目標英国本土ロンドン首都上空!! 第二次ゼーレヴェー作戦 状況を開始せよ
398 名前:大佐 投稿日:2016/02/07 02:52 ID:nSIEysTa
少佐は黙っててくれ
399 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 04:28 ID:EpXQ95I5
とてもおもしろいです♪頑張ってください
支援
400 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 05:44 ID:Jn4jyuED
支援なのです!
401 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 06:25 ID:BXakigzV
支援
402 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 08:01 ID:ospWiZ6j
支援
403 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 10:46 ID:TNdd9ldz
ミサイルが発射されても支援
404 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 11:08 ID:tN96mGmm
405 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 12:59 ID:DUMFGn6w
406 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 13:01 ID:KGBJYPzI
407 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 13:43 ID:hv0ot9S0
↑数減るだろ
408 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 14:13 ID:WXfwX32C
ケツが割れそうだが支援
409 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/07 14:57 ID:KMnkJZyt
荒らしは帰れ
支援!!
410 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 15:52 ID:vg4KM4rd

サトシとヒカリがアジトを出たのは明け方頃であった。
まだ外は暗く、街灯には虫が群がっている。


その夏の涼しげな明け方の野道をマサトが案内の元3人はクチバへ向かった。




あの後にコジロウに皆でお願いしたのだ。


最初は快く頷いてはくれなかったが、皆で粘った末に外出許可が出たのだ。



サトシたちはひと気のない林の中をクチバ目指して駆けてゆく。



サトシ「すまないなマサト。」



マサト「いえ、大丈夫ですよ!」



ヒカリ「サトシがそんなに会いたい人って?」



サトシ「それは会ってからの楽しみってやつだぜ!!」



既にクチバの漁場ではシンの指揮のもと元ロケット団員が船で待機しているらしい。



三人は林をようやく抜けると、少し整備された道へ出た。


現在は旧道であり、ここを真っ直ぐ進むとクチバシティだ。



シンの指示によりここらへんの東部の保安官はサトシ達とは逆の方向をパトロールさせてるらしく、難なく行けそうだ。


411 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 16:00 ID:vg4KM4rd


やがて三人はクチバへ出ると港の方へ向かうと船が停まっていて、海っぷちにはシンが立っていた。



サトシ「すまない、待たせた!」



シン「いえいえ……すべての手筈は整っています。グレン島の保安官も今日に限り減っています。」



サトシ「それは助かるよ!」



シン「とはいえ元々過疎地であるため言うほど危険はありません。夕方までは安心できます。」



ヒカリ「夕方にはあっちを出港すれば問題ないのね。」



シン「はい。では船にお乗り下さい。マサトさんもご一緒で?」



マサト「はい、僕も連絡係として同行しますよ。 」



シン「であれば、尚更安心です。それでは出港してください!!」



シンの声に続いて三人は漁船に乗船した。



元団員「それではシンの兄貴!いってきやす!」



元団員は安全確認した後に、出港を始めた。
小さな波を上げながらクチバから離れて行く。


三人は柵に手をつき景色を眺めていた。


412 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 16:07 ID:vg4KM4rd


陽が少しだけ顔を出し始めて、ほんのちょっと明るくなりかけていた。



離れ行くクチバをその光景が包んでるように見えてとても綺麗であった。



サトシ「船長!グレンまではどれくらいで?」



元団員「この船は性能良くないので……2時間くらいで到着します!」



マサト「となると、6時くらいにグレン到着ですね。」



ヒカリ「そんな早い時間で大丈夫?」



マサト「9時くらいまではどこかで休息をしましょう。それから動いたほうが良いですね。」



サトシ「あっ!テッポウオの群れだ!!」



ヒカリ「サトシ………」




サトシ「すげー!!あれサメハダーじゃないか!!ペリッパーも飛んでるぜ!!」



マサト「…………」



久々に海のポケモンを見てサトシは興奮を抑えられない様子だ。



そんなサトシを二人は苦笑いして見守っていた。


413 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 16:14 ID:L06evW9R
主さんお疲れさまです
一番好きな映画のタイトル教えてください♪
414 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 16:48 ID:m0JQpfcG
支援
415 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 17:14 ID:Tpw5HaSO
>>413

七夜の願い星ジラーチ
裂空の訪問者

の2つです! 
416 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 17:23 ID:FpXtOPra
支援
417 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 18:41 ID:hGdgDrNb
支援
418 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 19:50 ID:Tpw5HaSO


グレンまでは2時間ほどかかるため小さくなりゆくクチバを見ながら三人は思い出話に花を咲かせていた。



マサト「ヒカリは優秀なコーディネーターだったんですよね!よく姉さんがヒカリの話をしていましたよ。」



ヒカリ「そんなそんな……ハルカだってコーディネーター目指してたんでしょ?」



マサト「姉さんの最高成績は何回も出てようやくホウエン大会ベスト8でした。」



ヒカリ「ならすごいじゃない!!」



マサト「でも全国大会を見に行って自分の無力さを感じて引退しました。それからは父さんのジムトレーナーをしてから結婚したんです。」



ヒカリ「そうなのね。でもその方が幸せよきっと。」



サトシは海のポケモンを眺めていたがその会話を聞いて入ってくる。



サトシ「ヒカリだってずっと夢に向かって走ったんだ!胸張れよ!」



マサト「僕もそう思いますよ。」



ヒカリ「ありがとう!!」



サトシ「俺なんかバトル大会で結局優勝すらでなかなかったしなー。」



マサト「サトシの腕でそれは有りえないと思うのですが…」



ヒカリ「サトシは試合向きじゃないわよ!」


419 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 19:53 ID:Tpw5HaSO


ヒカリ「ほら、人間だって格闘技は強いけど喧嘩は弱いとかさ……逆に喧嘩は最強だけど格闘技の試合は勝てないとかあるでしょ?」



マサト「あっ、なるほど!!確かに見てきた経験上サトシは公式戦は勝てないけど野戦最強でしたね。」



マサトとヒカリは笑いながらはそう言う。



サトシ「なんか公式戦だとうまく発揮できないんだよなー。」



マサト「でもタケシを倒した時、あなたは天才だと思いましたよ。」



ヒカリ「ほんとに野戦向きよ!」



サトシ「それ褒めてんのか?」



船上に三人の笑い声が響く。

420 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:00 ID:Tpw5HaSO


久しく談笑に集中していたせいか、時間はいつの間にか過ぎていたみたいであった。
陽は昇り朝の光が辺りを包んでいた。



元団員「皆さん!グレン島が見えてきましたよ!」




グレン島は大きい火山があることが印象的に見えた。


20年近く前に噴火したきり休火山のようだが。




サトシ「すげえ良い景色だな!」



ヒカリ「ほんと!来てよかったわ!」



マサト「うーんけっこう田舎ですから休憩する施設あるかな…」



グレン島は徐々に大きくなっていき、防波堤付近に停船して元団員はロープを器用にブロックのフックに縛り付ける。



元団員「遅くとも夕方4時にはここに来てください。」



サトシたちは元団員に礼を言い町中を目指して歩き続けた。



停船位置はかなり分りづらい場所なため怪しまれないだろう。


421 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 20:06 ID:Tpw5HaSO

町中へ出てもさすがは過疎地。

パッと見た感じこんな早朝から営業してるのはコンビニくらいだった。



サトシ「まだこんな田舎な場所あったんだな!」



ヒカリ「ほんとねー!!」



サトシ「こっちのほうが落ち着くんだけどね。」



三人は町中を歩き、24時間営業の民宿を見つけた。



中に入るとマサトが受付を済ませてくれて部屋を確保できたのだ。



マサト「とりあえず3時間休憩して9時過ぎにはチェックアウトしましょう。」



サトシ「助かったよ、少し仮眠したいからな。」



和室の部屋へ入るとサトシは布団もひかずに備え付けの座布団を枕にして横になった。



ヒカリ「まったく……私は布団ひくわよ。」



マサト「僕はこの大きい座椅子で寝ます!」



真夜中から行動して体も心も疲れ果てた三人はすぐに眠りに堕ちた。



マメなマサトはしっかりと目覚ましをセットして目を閉じた。


422 名前:名無しが叶える物語 投稿日:2016/02/07 20:09 ID:8kqa6Akz
支援!!
主さんの好きな伝説 幻のポケモンって何ですか?
個人的にはシェイミが好きです(笑)
423 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:13 ID:Tpw5HaSO


そんな疲れ果てている時ほど睡眠時間はあっという間に過ぎるものである。



部屋に目覚ましが大きく鳴り響いた。



さすがはマサト。
すぐに起きると軽く身だしなみを整えて二人を起こした。



サトシ「もう3時間も経ったのか……」



サトシはあくびをしながら呟く。



ヒカリ「準備しなきゃ……シャワー浴びよ。」



マサト「シャワーなんて浴びてたら時間が………」



サトシ「確かに12時までだろ貸出は?」



マサト「まあそうですが……」



ヒカリ「すぐ出るわよ、ちょっと待ってて。」



サトシ「いってらっしゃい!!俺はヒカリが来るまで寝よ……」



サトシはそう言い終わる前に横になる。



マサト「やれやれ…」



ヒカリ「のぞかないでよー!!」



サトシ「んなもん誰も見ねえよ!!」



サトシは寝ながらそう答えた直後、洗面器が飛んできてサトシの顔面にヒットした。



サトシ「んげっ!!」



マサト「……この状況元でなんていう余裕な人たちだ……」



424 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:14 ID:Tpw5HaSO

>>422

個人的にはミュウとマナフィーです!
可愛いのがすきですね笑
425 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:21 ID:Tpw5HaSO


そして女性の早く済ますという言葉ほど信じてはならないことをマサトは知る。



結局ヒカリがシャワー後の身だしなみを終え、チェックアウトする頃には10時を回っていた。



三人は会計をすませ、先ほどとは打って変わってにぎわいを見せる観光街を歩き出した。



サトシ「追加睡眠のおかげで調子良いや!」



ヒカリ「さっぱりして気持ち良いわ!」



マサト「……とことん余裕な人たちだ……」



マサトは生活習慣的にこんな事は無いため苦労が続きそうだ。



ヒカリ「ってどこにいくの?」



サトシ「付いて来いって!」



マサト「多少歩くと町外れにありますね。」



三人はひたすら歩き続ける。



グレン島は南の孤島でなおかつ火山地帯なので耐え難い猛暑であった。



3人が目的地につく頃には回復した体が再び疲れ果てていた。



サトシ「つ、ついた………水………」



ヒカリ「せっかく……シャワー浴びたのに……」



マサト「さあ中は涼しいはずですよ!行きましょう!」




3人の目の前には大きな建造物が立ちはだかっていた。



グレン島総合病院だ。


426 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:26 ID:Tpw5HaSO


ヒカリ「病院………?」



サトシ「行くよヒカリ。」



ヒカリは二人に着いていく形で院内に入る。
冷房がきいていてとても心地よかった。



マサトの案内でエレベーターに乗って病棟を移り、端の部屋で立ち止まった。



個人部屋のようである。



ヒカリはそこに入院している者の名前表示板を見て驚いた。



サトシ「わかるだろヒカリ?」



ヒカリ「ええ、そりゃあね……」



サトシ「多分覚えててくれるさ。」



マサト「さあ、行きましょう!」



ヒカリ「……そうね。」




サトシが部屋をノックすると返事が聞こえたため扉を開けて3人は入室した。


427 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:32 ID:Tpw5HaSO


病室に入ると、ベッドの上に老人が寝ていてこちらに気付くと会釈をしてきた。
まだ気付いてくれないみたいだ。




サトシ「お久しぶりです………オーキド博士!」




この病室に入院しているのはポケモン界の大権威であるオーキドだった。



いつの間にか病に倒れこの病院に入院していたみたいだ。



オーキド「…………サトシ……。」



驚くのは無理もない。
本当に久しぶりなのだ。



サトシ「ご無沙汰しています……」



オーキド「夢のようじゃ……会いたかったぞ!サトシ!!それと……マサトにヒカリくんじゃな?」



マサト「わかるのですか?」



ヒカリ「感激です…」



オーキド「忘れるわけがあるまい。君らは皆、ワシの教え子のようなもんじゃ!」



サトシ「ありがとうございます……オーキド博士!!」



オーキド「サトシ……ニュースをみたぞ。」



オーキドは突然真面目な口調に変わる。



それも無理もない。
世間から見たら今やただの犯罪者。


それでしかないのだから。






428 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:40 ID:Tpw5HaSO


サトシ「ええ……本日はそれも含めて話したくて出向きました。」



オーキド「大丈夫じゃよ……通報なんかせん。安心して話して見なさい。」




そしてサトシはすべてをありのままに話した。



オーキドは真面目に最後まで聞いてくれたのだ。




協会長はシゲルというのは3人に知らされた。
だが他の計画やあのビデオはまだ3人は知らない。



それはコジロウの別の作戦なのだ。





最後まで聞くとオーキドは決死の覚悟で話し始めた。



オーキド「皆……シゲルを……この世界を救ってくれ!!」



その答えに3人は疑問を覚えた。



それを察してオーキドもすべてを話した。




どうやら、コネで協会入りを果たして頂点まで登りつめたシゲルはオーキド含む協会の上層部を毛嫌いするようになり次々と追い出したそうだ。
野望の真相まではオーキドも知らないが、決してこの世界に正しい野望ではない事はオーキドも察していた。



オーキド「シゲルは……知らぬ間に狂ってしまったんじゃ……昔のシゲルではない………じゃがこの体ではもう何ともできん………年は取りたくないのう…………」



サトシ「博士………」



オーキド「シゲルを止められるのは………サトシ。お前しかおらん。 どうか……シゲルを止めてやってくれ………」



オーキドはサトシの肩を掴みそう懇願した。

429 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 20:43 ID:TLmqBHdd
支援
オーキドもうタヒんでるかと思ってた
430 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:47 ID:Tpw5HaSO


オーキド「ワシらは制度改正も反対し続けたんじゃが……シゲルは狂気の策に出てのう。ワシ含む反対する協会員を片っ端から解雇していってついに制度改正まで実現したんじゃ………」



サトシ「そんな裏があったのか………」



オーキド「制度改正は今でこそ続いてるが……シゲルが協会長ではいずれは暴走してこの世界は崩壊してしまう………それは分かる……。」



サトシ「オーキド博士……俺達、もちろん戦います。そして止めてみせます!世界を元に戻します!」



オーキド「………サトシ……。立派になりおって………ゲホゲホ……」



マサト「体調よろしくないのですか?」



オーキド「ああ………末期の癌でな………長くないのじゃよ………じゃが!死ぬ前にレボリューションという希望が見れた。………これで少しは安心して死ねるわい。」



サトシ「そんな……生きてまたあの世界を一緒に見ましょうよ!」



オーキド「なるべく生きて……せめて戦いは見届けるつもりじゃ………じゃが………本当にあえて良かった……ありがとう……皆。」



そんなオーキドの様子を見て3人の気持ちが引き締まる。



同時に時の流れの残酷さを知り、悲しくなる。


431 名前:オーキド博士 投稿日:2016/02/07 20:51 ID:TNdd9ldz
支援じゃ!
432 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:53 ID:Tpw5HaSO


オーキド「サトシ。お前に渡さなければならないものがある。」



オーキドはそう言ってヨロヨロっと立ち上がり、点滴の管を雑に引き抜き絆創膏を貼り付ける。




サトシ「なにをするんです!!」



オーキド「今日まで生きれたのもきっと、サトシらにこうして会うため…………こんな日が来るのではないかとずっと願っておった。」




サトシ「博士………」



オーキド「そんな時のためにと思い……君に渡そうとずっと用意していたものがあるんじゃ…そして…………時は来た!!」



オーキドはフラフラと歩き廊下に出るとサトシたちも後をついていくことにした。



オーキド「ここの地下にはな………ワシのわずかな権限で特別な部屋をつくらせたんじゃ………そこまでついて来なさい。」



オーキドは苦しそうに歩くがその覚悟が伝わったサトシたちはただ付いて行くことしか出来なかった。





433 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:54 ID:Tpw5HaSO
>>431

昨日更新できなかったんで気合いれます!
434 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 20:58 ID:Tpw5HaSO


オーキドについてきて地下まで来ると、扉はセキュリティが施されていた。



オーキドがモニターで解除すると扉は開いて中に入っていく。




オーキド「やっと………この時がきた………どんなに待ちわびたか………」



オーキド「さ、サトシ………そこにモンスターボールがあるじゃろ?」




オーキドが指指す方には台があり上に一つのモンスターボールがおいてあった。




サトシ「モンスター……ボール………」



オーキド「それを持って行きなさい………サトシが持つべきじゃ………」



サトシは無言でボールを手に取ると
どこか懐かしい感覚がサトシに伝わってきた。






そしてサトシはボールを投げた!!




435 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:00 ID:NIEVUsZN
シェーン!!!毎日が楽しみすぎてもう
436 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:03 ID:Tpw5HaSO


その瞬間、皆がずっと聞きたかった声が響いた。



「ピカピカー!!」



皆の記憶に生き続ける、サトシの1番の相棒。
大好きなポケモン。




ピカチュウだ。



サトシ「ピカチュウ……」



マサト「そんな、まさか!」



ヒカリ「…………うそ………」



体中にパチパチと電気が走るピカチュウはサトシたちを見ると体をすり寄せてきた。



オーキド「そのピカチュウはな………サトシのピカチュウの息子じゃよ……」



オーキドの言葉に皆は驚きを隠せなかった。



そしてオーキドはサトシ達が知ることはなかった、制度改正直後の内部を話しだした。


437 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:06 ID:hGdgDrNb
支援!
438 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:06 ID:HmLDFKj5
支援!!
439 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:10 ID:Tpw5HaSO


オーキド「あの制度改正直後……全土のトレーナーからポケモンの回収がされた。ピカチュウもその内の1匹じゃ。じゃがワシは決死の作戦でピカチュウを保護し研究をしたんじゃ。」



サトシ「研究?」



オーキドは真剣に語り続けサトシ達も黙って聞いていた。




ピカチュウにはオーキドがどうしても調べたいことがあった。



正直ピカチュウは弱いポケモン。
トレーナーはあまり好まないのだ。

種族値も低く優良個体もたかがしれてる


だが不思議なことにサトシのピカチュウは常識を超えた強さを見せていた。



そこにオーキドは目をつけ最期の研究を遂げた。



だが何も分からなかった。



オーキド「じゃが………一つだけ分かったことがある。」




オーキド「それは………ピカチュウもサトシもお互い信頼し合っていたことじゃ。科学では証明できない事じゃが………それだけでピカチュウは強さを発揮したとしか考えられん。ポケモンは答えてくれる生き物。………感情もあるんじゃ………決して道具なんかじゃない。……以前のようにお互い協力する世界が1番なんじゃ…………」




サトシ「ピカチュウ……」


440 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:12 ID:YLox5EP4
支援!!!
441 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:17 ID:QlG486IH
ヤベェ…超支援‼︎
442 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:20 ID:Tpw5HaSO


そしてサトシのピカチュウにはもうひとつ物語が存在した。




オーキド「実は他のトレーナーから回収されたピカチュウもわしが持ちだしてな………比較対象として研究したんじゃ。」



どちらのピカチュウも寿命は近づいていた。
メスピカチュウは更にトレーナーから引き離された事で鬱になっていた。



それをずっと側で励ましていたのがサトシのピカチュウだった。



「きっとまたトレーナーに会えるよ。」


「一人じゃないよ。俺がいる。」


「トレーナーさんも幸せだったろうね。」


「俺もまたサトシに会いたいなあ。」




オーキドは涙を流しながらその物語をサトシたちに告げる。



オーキド「じゃが天命には逆らえずな……ワシも全力を、出して治療にあたったが寿命には勝てなかった………」



そして2匹は励まし合いの仲を越えて、いつかは互いに愛し合う仲になっていった。



お互い時間が、無いことは知っていた。


だがトレーナーに会える日を夢見て必死に前を見て生き続けた。



だが、非情にもその時が来てしまう。



決死の思いで自分の命と引き換えに授かったタマゴを生んだ。



サトシのピカチュウは悲しみと嬉しさに一晩中泣いていてタマゴとメスピカチュウの側に寄り添っていた。


そして幸せそうな表情で眠りについたのだ。




自分もメスピカチュウの夢を…希望を……想いを…………全て子どもに託して!!!


443 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:22 ID:YLox5EP4
支援!感動!
444 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:24 ID:HmLDFKj5
感動!!
445 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:29 ID:QlG486IH
なんだよこの展開‼︎超支援‼︎
446 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:30 ID:hGdgDrNb
支援!!
447 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:31 ID:Tpw5HaSO


オーキド「そして……時を経ていまピカチュウらの想いは繋がれた!!その子ピカチュウはそんな2匹の夢と希望が詰まった証!……サトシが側にいてやってくれ!!最期のひと仕事……完了じゃ!」



気付くとヒカリとマサトも涙を流していた。



ピカチュウはサトシに抱きかかえられ甘えだす。




オーキド「不思議な事もあるもんじゃ………ピカチュウは人慣れしずらいのじゃが出会ってすぐに、なつくとは………やはり不思議な何かはあるのじゃのう………」




サトシ「博士………本当にありがとうございます……俺、ピカチュウが孤独で死んでなかった事を知れて良かった………博士も治療していてくれたことも。感謝します。」



オーキド「何を言うか………感謝するのはこのワシじゃ………最期に君らに会えて良かった。さあ………行くんじゃ……鉄槌を打ち破ってやるんじゃ!」



サトシ「はい……………!」



オーキド「大丈夫じゃ………なんせサトシとピカチュウは………最強コンビじゃからのう!!!」



サトシ「博士…………世界を必ず変えてきます!」




オーキド「任せたぞ……」



サトシ「俺にはヒカリとマサトのように信頼できる仲間もいます!負けません!」



オーキド「うむ。皆、頼んだ!」



マサト「もちろんです!」



ヒカリ「まかせてください!」



448 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:40 ID:MthcQA4I
支援
449 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:40 ID:Tpw5HaSO


オーキド「ついでに言うと、ピカチュウの遺伝で技は受け継がれてるからのう。必ずや力になるはずじゃ!」




サトシ「分かりました!………よし行くか!」




サトシたちはオーキドに頭を下げた後に、何かに押されるように走りだした。



サトシたちが去った部屋でオーキドは1人呟く。




オーキド「これで心置きなく眠れるわい。………皆、幸せにな。………さらばじゃ。」





サトシ達は病院を出ると船に急いだ。



ヒカリ「待ってよー!早いわよ!」



マサト「幸せそうですね!」



ピカチュウはモンスターボールを嫌うとこまで遺伝していて、本当に生まれ変わりのようだった。


リュックからピカチュウは顔を出しワクワクする顔を見せていた。




ヒカリ「ほんと………このコンビじゃなきゃね!」



マサト「ええ。ずっと見たかったコンビ。それがこれですね。」




サトシ「さあ!戦闘準備は整ったぜ!準備はいいか!?」




ヒカリ、マサト「おおーー!」



皆に爽やかな風が吹き抜ける。
不思議な感覚だが、今まで別れたポケモンたちが後押ししているような感覚を皆覚えた。





サトシ「よし、夢へ………行くぜ!!」




ピカチュウ「ピッピカチュウ!!!」



450 名前:名無し1 投稿日:2016/02/07 21:41 ID:Tpw5HaSO

すいません、今日はここまでにします(泣)。
また明日更新します!
451 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:42 ID:hGdgDrNb
支援!!
452 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:44 ID:HmLDFKj5
支援!!!!
453 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:50 ID:rxouH4cI
支援!
454 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 21:51 ID:d5K46Af6
この展開あつすぎる!!!最高!!!

支援!
455 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 22:00 ID:aQ2Nsg5R
激アツです!激支援です‼︎
456 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 22:21 ID:kUUxnPa6
技が遺伝したってことは
10万ボルト アイアンテール でんこうせっか ボルテッカー になるのか
それともボルテッカーのところがエレキボール?
457 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 22:26 ID:d5K46Af6
ボルテッカーであってほしい
458 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 22:37 ID:jWlIrV3y
泣かせるなー(´;ω;`)ブワッ
支援
459 名前:名無し 投稿日:2016/02/07 23:31 ID:dqGBByBg
支援
460 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 00:52 ID:ARrt3pB0
主さん遅れてすいません、まず、返信ありがとうございます。ちなみに僕が好きな映画のタイトルは同じく七夜の願い星ジラーチです。今後も頑張って下さい
461 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 04:04 ID:uljzoBXY
胸熱です!
支援
462 名前:少佐 投稿日:2016/02/08 05:19 ID:jtDwxXD6


                      _,..--―‐--.、
                     / ,;ヘ     ヽ
                     i i !       i
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                    i _, 、<_   `  y、
                 +  〈.´=.! ` `=´    6.)
                    .! '''.|_,! ''' 〈  |'´!
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         _,..r'´,,....  _   ヽ `ヽ、_,..-‐´       `ヽ、
        ,'´    _,r'´   ⌒ヽ< /_∠、_   〃′ __  `ヽ、
        i    ,r'´ `      `/    ⌒ ⌒ヽ' ̄  `ヽ   `)、
         !_  ⌒/        ,r'´ ̄    _ ,  ;;,,,        ヽ.
       ,r'   ,′      /         ヽ、           i
      /    !        ,′          ′             !
     ,i     !、      i            入. _,、_   ,.    !
     !/     ト、_,.-‐´  `、          ノ / `´  `Y'´    Y
    ,イ  ⌒ヽ、 ,!、       ` ‐ 、.     ′,′          `i
   _ノ、      Y、i、 _,..-―-.、_   ` ヽ 、_,.-l,i .l          !
  ./ .!、 `ト、_   \!'      `ヽ、_ ,;     イ il ,    i   __、 )
 〈   ヽ `ヽ、_.    `ヽ、        、   、_人 Y    〉  '  V
  `、       ヽ、    ヽ、>ー--  !^     ,l、|_,    !    !
    `;、       `      \__,..--..、  ヽ ',r'´    〈.     !
     ヽヽ、         ,r'´ ̄ ヽ ̄`、 ヽ-‐'´ ̄      )    !
      `ー-、.._  ,-.、_,-v'´    _ヽ _ヽ -`;ー!    `ニ=┬'     !
          `>、__  ̄⌒``ヽ  i  i  |`´  一' ̄´_,r'´    〈
          / ー<>      lニ!ニ!.ニ'       ̄´    、  !
          ヽ_  '´            _,..          ` ノ
これぞ我がアームストロング家に代々伝わりし芸術的支援ッ!!!!
463 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 05:33 ID:rcvKhPAt
オーキド博士に泣いた

支援!
464 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 07:23 ID:Tt6WELA9
初めて支援見ているぞ!
泣けるぜっっっっ
465 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 11:28 ID:2N1WbmE0
そういえばチャンピオンはどうなったんだろう
シロナとかワタルとか大誤算とか
466 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/08 16:26 ID:qyWHPmDM
>>462
なんかワロタwww
今後の展開に期待&支援!
467 名前:名無し1 投稿日:2016/02/08 16:33 ID:FFQ4KvZN
質問があったので、
ピカの技はボルテッカーでいきます!
468 名前:名無し1 投稿日:2016/02/08 16:39 ID:FFQ4KvZN


サトシたちは帰りの船に揺られて感傷に浸っていた。



ヒカリ「ピカチュウにそんな物語があったなんてね……」



マサト「本当に来たよかったです。」



サトシ「でも何故…オーキド博士はグレン島なんかに?本土にも病院はたくさんあるのに。」



マサト「ご隠居…のつもりではないでしょうか?」



ヒカリ「すべてが終わったらまた博士に会いに行きましょう!」



サトシ「もちろんだぜ!!」



マサト「あとは、協力と戦うだけ……やりましょう!」



ヒカリ「やるしかないわ!」



サトシ「ああ……」



サトシ達は時間通りにアジトに帰ることができたのであった。


469 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 16:49 ID:5oaSqpWw
超絶支援
470 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 16:57 ID:6MSldGcx
支援
471 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 17:06 ID:zG7gVaVu
支援
472 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 17:50 ID:wJwT6UtA
支援!
473 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 18:05 ID:N3W9K3Bs
支援
474 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 18:52 ID:EzpZpeJn
支援!
475 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 18:54 ID:epmSFocc
マサトのあとは、協力の所が協会じゃないですか。
はやくピカチュウが戦う所みたいです。
476 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 20:23 ID:CcjrUm3Y
支援
477 名前:くぁw背drftgyふじこlp;@:「」 投稿日:2016/02/08 20:52 ID:hOtvdBZH
C援



























































































































                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    











                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
478 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 21:12 ID:mVgxSlYt
そのピカチュウはピチューから進化したのかな?

支援
479 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 21:14 ID:6MSldGcx
支援
480 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 22:10 ID:JQKKCRks
やっと追いついたぜ!

支援!
481 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 22:53 ID:T4NZ1uce
支援
ヤバい、展開熱すぎる!
482 名前:名無し 投稿日:2016/02/08 23:51 ID:6XejiKfO
支援
483 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 00:04 ID:5wB7mk5U
支援!
484 名前:あかさ 投稿日:2016/02/09 01:08 ID:YFZmjRwV
支援支援
485 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 01:39 ID:4pylIe3r
気になって論文進まねえええええええええええええ
486 名前:少佐 投稿日:2016/02/09 12:18 ID:fSFe5MiT
保守とは常に2手3手先を読んで行うものだ
487 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 14:48 ID:zwxWnrfU
しえん
488 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 17:34 ID:c9LoemfS
支援
489 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 19:27 ID:pxCJFgyQ

ピカチュウの子供はピチューという設定忘れてました……

ピチューをオーキドが育成して進化させたという設定にしますw
490 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 19:39 ID:CYCwiEXg
支援
491 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 19:43 ID:pxCJFgyQ


サトシたちはアジトへ帰るといち早く疲れを癒やしたかったが、そういうわけにはいかないようだった。



コジロウ「皆、疲れてるところ悪いが集合してくれ。」



コジロウはいつになく真面目な表情をみせた。




言われるままサトシは会議部屋へと入ると、レボリューションはもちろん、遠方組のコサンジにシンと各後援会の幹部が結集していた。



みんなが揃うのは初めてだろう。



サトシは緊張しつつも開いてる席につくとコジロウが話始めた。



コジロウ「皆!ここまでよくやってくれた。」



コジロウの話に皆は気を引き締め耳を傾ける。




コジロウ「ついに計画は最終章を迎える事になった。」



サトシ「いよいよか……」



サトシ含む全員の鼓動が早まるのが分かる。




コジロウ「時は3日後の8月15日の昼過ぎに決行する!!」



その答えにケンジが手を上げ質問をする。



ケンジ「あれ?8月末じゃなかったっけ?」


ヒカリ「確かに当初はそうだったわね。」



コジロウ「それも含めて、作戦も詳しく話す!良く聞いていてくれ!」



492 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 19:50 ID:pxCJFgyQ


コジロウ「決行場所はお月見山の頂上にて行う。これは万が一に備え分散できるのに適しているからだ。」



なにかあった場合は散らばり逃走を図るつもりのようだ。




コジロウ「まずはシン!」



シン「はいっ!!」



コジロウ「当日はシンは東部の保安官たちを、後援会の制圧という名目で東部の各街に分散させてくれ。」



シン「わかりました。」



後援会は今や巨大組織となり日に日にデモ運動などが激しくなっているため、シンが動かしても自然な流れだろう。



コジロウ「それは東部の保安官をこちらに寄越さないため……頼んだ。」



シン「もちろん……うまくやります。」


493 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 19:59 ID:pxCJFgyQ


コジロウ「サトシ、お前は明日タケシに電話をかけるんだ。」



サトシ「電話だって?」



コジロウ「ああ、まあタケシ及びタケシ直属の保安官たちをできるだけお月見山に集結させたい。なるべく大勢に見せたいものがある。」



サトシ「わかった。」



コジロウ「そして当日はヒカリとケンジとマサトがサトシに同行してお月見山へ向かってくれ。」



コジロウ「マサトとケンジは指名手配の二人を山頂まで護衛してやってくれ。」



ケンジ「仕事させてもらいますっ!!」



マサト「仰せのままに。」



コジロウ「おそらく山頂にはサトシを追ってタケシ部隊が大勢やってくるだろう。そして俺とコサンジは後からやってくる。それまで時間稼ぎをして捕まらないように山頂に留まっていてほしい。」



サトシ「わかった。」



ヒカリ「そんな場所にコジロウまで来るの?」



コジロウ「ああ!!やつらに見せなくてはならない物をそこで全員に見せしめるんだ!!」



サトシ「なるべく時間は稼ぐが事態が事態だから、早めに頼むよ。」



コジロウ「そのつもりさ。んでカガリはそこに使う機材や通信の配備としてアジトから発信してくれ。」 



カガリ「………了解……。」




コジロウ「皆、最後の戦いだ。絶対勝利しよう。コサンジと俺が行くまで時間さえ稼げれば、こっちのものだ!!」



494 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 20:06 ID:ZI0VFA6R
支援
いよいよ決戦か……
495 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 20:10 ID:VmcWzIOM
支援!
待ってます
496 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 20:30 ID:7bTzb6fE
胸熱支援
497 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 20:39 ID:wlvkhjyf
支援するんやで
498 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 20:53 ID:ofwRIAbB
この時がきたか……ゴクッ
支援
499 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/09 21:13 ID:wnUH8gFP
いいぞ!!
支援
500 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 21:13 ID:l7RgcyJC
この作品は伝説になる
501 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 21:13 ID:w6VMOYom
カガリちゃん久々やな
502 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 21:18 ID:pxCJFgyQ


コジロウ「皆、本当に感謝している…………ありがとう………」



コジロウは深々と頭を下げた。




サトシ「何言ってんだよ!俺こそ、クズのどん底から救われたんだよ!ありがとうコジロウ!」



ヒカリ「そうよ、コジロウがいなかったら今の私はないわ。」



ケンジ「尊敬してますよ!頭を上げてください!!」



カガリ「…………ボスに……感謝。」



マサト「あなたもヒーローですよ。」



シン「コジロウさん、どこまでも付いて行きます。」



コサンジ「らしくねえな、相棒!俺らはもうお前に託したんだ!もっと堂々としろよ!」



コジロウ「お前ら…………そうだな。やろう。そしてこの世界に終止符を打って世界を変えてみせよう!!!」



全員「おぉぉぉ!!」



全員の気持ちがまとまり、文字通り一致団結となる。



コジロウ(こいつらのためなら…死ねる!)



503 名前:名無し1 投稿日:2016/02/09 21:26 ID:pxCJFgyQ

その決戦の日は3日後となる。


それぞれの想いを抱え皆は自室に向かう。
会議部屋にはコジロウ、コサンジ、カガリの3人が残る。



コジロウ「カガリ、あと3日で間に合いそうか?」



コサンジ「あの映像をお月見山で流すなんてな、色々データ改良も必要だな。」



カガリ「…………なんとか。」



コサンジ「カガリちゃんならうまくやってくれるだろう。」



カガリ「…………頑張る………レボリューションの………ため!」



コジロウ「さすがカガリだな。」



コサンジ「気になってたんだが、対タケシが最終戦のつもりか?」



コジロウ「いや………タケシ戦はあくまで通過地点だ。本部を倒さなきゃ意味がねえ。」



コサンジ「お前はこの本部の計画を流してタケシ達に見せるつもりだろ?……だがこれを見たところでタケシが本部に加担したら?」



コジロウ「そんときは爆弾抱えて本部に突入してシゲルもろとも自爆するよ。」



コサンジ「馬鹿なこと言うな。今はタケシ戦だけを考えよう。」



カガリ「………ボスまで………いなくならないで…」



コジロウ「大丈夫だよ、きっと………な。」



コサンジ「さあ…………やるか!!」



504 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 21:56 ID:271l8aGy
読み返したらコジロウが怪しい人に見えてきた…とりあえず支援
505 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 21:57 ID:1jzX0Dxe
劇場版ポケットモンスター「改革VS壊拡 逆襲のR」

劇場で放送して(懇願)
506 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 22:01 ID:n0rfqFTF
支援!
507 名前:名無し 投稿日:2016/02/09 22:59 ID:VUqohG2e
追い付いた!
支援!!
508 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 00:37 ID:GdrNh4jZ
超絶支援!!!!!
509 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 03:24 ID:wjUMlp4v
追いついた!
510 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 07:18 ID:1a3ZRpUv
支援(「・ω・)「ホイ
511 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 09:32 ID:okqVR6Gv
( ゚∀゚)o彡゜しーえん!えーえん!
512 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 16:12 ID:1CsuaRfH
支援!
513 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/10 16:18 ID:2D34Mvve
支援!!
514 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 16:37 ID:lLzbCsa3
支援!
515 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 17:21 ID:gN7jz6PX


次の朝が来るとサトシはタケシに電話をかけていた。


何コールかするとタケシは応答した。



タケシ「はい、もしもし。」



サトシ「よお!タケシ!」



タケシ「その声はサトシか?」



サトシ「おう。久々だな!」



タケシ「お前今どんな状況に置かれてるか分かってるのか?」



サトシ「そろそろケリつけようぜタケシ!」



タケシ「ケリだと?」



サトシ「ああ、二日後の正午だ。どこかの山にレボリューションは集結し行動を起こす。」



タケシ「何だと!?」



サトシ「それだけだ。まあ俺らを止めるならたくさん動員した方が良いぜ。」



タケシ「二日後…」



サトシ「ああ、嘘はつかないぜ。じゃあな………」



そう言うとサトシは電話をきる。


516 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 17:27 ID:okqVR6Gv
リアルタイム遭遇ktkr
517 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 17:30 ID:gN7jz6PX


タケシはすぐに協会通信にて知らせた。



タケシ「カスミ、ついに決着の時だ。」



カスミ「そのようね……」



タケシ「誘導作戦もあり得るカスミはこちらに残り指揮をとってくれ。保安官も多数こちらに配備する!」



カスミは目を閉じ、頷いた。



カスミ「いつかこうなるのは分かってた。もう………あの頃には戻れないのね……」



タケシ「ああ……残念だが俺らとサトシ達は……交わらない線のようだ。」



タケシもどこか辛そうな表情で告げる。
やはり過去の友とこのような形になるのは不本意なのだろう。


しかし、そんな事に囚われるわけにはいかない。



タケシにも協会幹部としての自覚も誇りもあるのだ。



タケシ「事態が事態だ…ジョウトの方から応援も呼ぶ。」



カスミ「分かった!!もうこうなったら目の前の現実から目を背けないわ!」



タケシ「うむ!!俺は急遽各ジムへ周り配備の知らせをしてくる!」



タケシはカスミにそう言い残してニビジムを飛び出していった。




カスミはジム長室にひっそり飾られていた写真を手に取る。



すっかり埃も被ってはいたが写真は輝きを放っていた。



写真の中には最初に旅をした3人組が写っていた。



カスミ「確かサトシがタケシと肩組んで馬鹿騒ぎしてて……通りすがりの人に撮ってもらったんだっけ。…………タケシ………サトシ。」



そしてカスミは写真を机の奥深くにしまい、窓から遠くを眺めた。


518 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 17:37 ID:gN7jz6PX


まずタケシはセキチクシティへと出向きキョウに伝える。



その場には近場の東部統括のシンも呼ばれていたのだ。



キョウ「ついにか……」



シン「奴らから出てくるとは意外でした。」



タケシ「当日、キョウは俺と同行を頼む。」



キョウ「御意!」



シン「では私は、レボリューション後援会の暴徒化も考えられますゆえこちらに留まり後援会に睨みをきかせます。」



タケシ「そうしてくれ。中央区配備の保安官は俺が引き連れていく。がら空きになった中央区には東部とジョウトの増員にて補う。」



キョウ「なるほど。」



タケシ「そして後援会への牽制でシン率いる東部保安官が残り、万が一に備える。これでいこう。」



シン「分かりました。」



これでシンの部隊はサトシ達への接触は無くなるためコジロウが望んだ戦力分散も思い通りだった。



タケシ「俺達の世界を皆で守ろう。」



519 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 17:45 ID:gN7jz6PX


タケシ「当日は保安官も海と空からもサトシ達を包囲する。逃げ道は一切塞ぐ。」



キョウ「うむ、ぬかりはないな。」



シン「うまくやります。」



タケシ「しかしサトシが言っていたどこかの山とは………」



あえてお月見山と言わなかったのは、協会側をかき乱すためである。


お月見と伝え最初からタケシ達がそちらに構えると最悪のシナリオになりかねない。


そのため言葉を濁したのだ。



キョウ「うーむ………山と言えど有名ドコロからマイナーなとこもいくつかあるからな……」



タケシ「だが奴らが自ら行動を知らせてきたんだ、ということは今後も詳しい場所も伝えてくる可能性が高い。」



シン「それもそうですね……」



キョウ「とにかく保安官に警戒体制をとりどこでも対処できるようにしよう。」



タケシ「そのつもりだ!」



520 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 17:57 ID:gN7jz6PX


一方でレボリューションはお月見山での詳しい内部をサトシ達に伝えていた。



事前にコジロウとコサンジが現地へ行き調べていたのだ。
その上でお月見を選択したのだ。



コジロウ「まずお月見山で有名な岩場へサトシ達が留まり保安官たちを引きつけるんだ。」



サトシ「なるほど。」



コジロウ「できるだけそこで時間を稼いでくれ。その場で限界を感じたら……」



ヒカリ「感じたらどうするの?」



コジロウ「ああ。岩場の脇に大きな崖が立っているんだ。行けば分かるがそこに1本だけ木が伸びている。その脇にオレが、ひみつの力を使用して広めの洞窟を作っておいたんだ。」



サトシ「そこに逃げ込めば良いのだな?」



コジロウ「ああ、広さはそこそこだ。入口は壁面そっくりな布で覆っている。すぐに侵入できるし周りから見たらただの壁だ。」



ヒカリ「わかったわ。」



コジロウ「その洞窟で俺とコサンジの到着を待ってくれ。時間も稼ぎながらな。」



サトシ「分かった!」



コジロウ「後は俺らにまかせておいてくれ。」



サトシ「よし……やるしかねえ。」



ヒカリ「ここまできたんだから、やりぬくわ!」




コジロウ「作戦は以上で終わりだ。……明日は最後の晩餐として好きにして構わない。心構えを作る時間にしよう。」



いつも冷静で頭のキレるコジロウもよく見ると手が震えて冷や汗をかいてる。


コジロウも恐れはあるのだとサトシとヒカリに伝わる。



521 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 18:27 ID:J0KgEZts
支援!!!!!いよいよきたぜ!
522 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 18:39 ID:TFICbyT7
ひみつのちから出た!
支援!
523 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 18:42 ID:7jrq02pg
支援。熱いな
524 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 18:54 ID:1a3ZRpUv
超絶支援!!
525 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 18:55 ID:eRBKAxF5
支援
526 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 19:31 ID:74pW8k4l


コジロウから作戦を細かく聞いたあとはサトシはヒカリを連れて自室へと向かうとケンジもやってきた。



部屋に入るとケンジはすごい勢いでサトシに抱きつく。



サトシ「ばっばか!なにすんだよ!」



ケンジ「サトシ〜!ヒカリ〜!今までありがとう〜!!」



ヒカリ「泣いてるのか笑ってるのかどっちなのよ……」



ケンジ「この人生悔いはないよお〜〜!」



ケンジは笑いながら号泣するという難しい芸を二人に見せる。



サトシ「おいおい、死ににいくわけじゃないんだぞ?」



ケンジ「捕まったら重罪確定だよお〜!」



ヒカリ「ケンジ……きっと大丈夫!!」



普段は良く落ち着いているケンジもかなり取り乱している。



ケンジ「とにかく二日後は命に代えても二人を送り届けるよ!!」



サトシ「そうこなくちゃ!ケンジはいつだって頼もしい奴なんだから!」



ケンジ「ポケモンウォッチングでお月見山の地形は頭に入ってるからね!」



ヒカリ「なら私達も安心よ。」



ケンジ「すごく怖くて嫌だけど………逃げ出すのはもっと嫌だ!」



ケンジは強いまなざしでそう答える。



サトシ「それはみんな同じだよ。ケンジ!これからもずっと友達だろ!」



ケンジ「もちろん!!ヒカリもみんな仲間さ!」



ヒカリ「勝ちましょう!皆で!!」



527 名前:名無し1 投稿日:2016/02/10 19:42 ID:74pW8k4l


その日は遅くまで3人で語り合った。



珍しく酒まで空けて最終的にはコジロウも乱入して、更にはコサンジまで沸いてきて酔っ払ってめちゃくちゃになった。



夜は老けこみ気付けば深夜2時を過ぎた頃には酔っぱらいは眠りにおちていた。


そんな酔っぱらい4人組を介抱してヒカリは疲れ果てていた。



ケンジは泣きながらうわ言を呟き眠っている。
寝ても忙しい奴だ。



コジロウはビール瓶を抱きかかえて廊下で爆睡していた。
そんなコジロウにヒカリは毛布をかける。



コサンジは何故かコジロウにくっついて爆睡している。そして上半身は裸……
周りから見たらを危ない光景だ。



どこまでも仲が良いんだとヒカリはその友情に微笑んでいた。



そして……サトシは静かにソファーで眠っていた。
このメンツの中では1番まともな酔っぱらい方だろう。



ヒカリはサトシにも毛布をかけた。




そして寝顔を見つめているうちにヒカリの心が揺れ、サトシにそっとキスをした。




ヒカリ「最初で……最期になるかもだから……許して………サトシ………」



ヒカリは涙をこらえながら、「おやすみ」と一言告げて自室へと帰っていった。



ヒカリが駆けていった廊下には水滴がいくつも落ちていた。



528 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 19:44 ID:IDR2yxjx
支援!!!!
529 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 20:07 ID:nDnPwL30
支援です
530 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 20:22 ID:bcZ7nZtj
支援
531 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 21:43 ID:QiLwmoV5
支援
532 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 22:31 ID:lTnMnxJZ
うおおおおおおお支援!!!
533 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 23:15 ID:4y8AyBFx
支援!!
534 名前:名無し 投稿日:2016/02/10 23:22 ID:Tm3HipGq
支援
535 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 00:15 ID:KPdLo2Vu
レボリューション(笑)
536 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 00:43 ID:CNhYn3pO
一気に読んでしまった!
続きが楽しみで仕方ない!
537 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 01:49 ID:tcKksHfM
支援
538 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 02:38 ID:N7aPIST4
しえん
539 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 06:16 ID:c8RDUROg
支援
540 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 08:09 ID:S7tcCvFI
天才か・・・!!
支援!!
541 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 09:34 ID:uUWdnznB
サトシとヒカリ
どうなることか…
542 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 11:04 ID:F9XtEeTJ
支援!支援!!支援!!!
543 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 17:26 ID:JgL5jLbd
支援
544 名前:細目 投稿日:2016/02/11 17:38 ID:Jw3boNeh
支援
545 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 19:04 ID:JfZ8OvTt
あくしろよ(笑)
546 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/11 19:53 ID:IpAiJDHH
休憩してゆっくりでいいからな。
支援
547 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 20:16 ID:chnqs8Kk
支援
548 名前:名無し1 投稿日:2016/02/11 21:18 ID:0uTYzcwr
好きだった女の子に彼氏できたwww

わろた…
549 名前:名無し1 投稿日:2016/02/11 21:24 ID:0uTYzcwr


翌朝はどこまでも清々しい朝をそれぞれが迎えた。



何も難しいことを考えず真っ直ぐ走っていたあの頃のようだった。




サトシ「っ〜……」



慣れない酒を久々に飲みまくったのだ。


サトシは頭を抱えながら水を一気に飲み干した。




ヒカリ「体調はどう?」



心配したのだろうか、様子を見にきたヒカリはサトシにそう尋ねる。



サトシ「ちょっと頭痛はあるけど、なんとか大丈夫だよ。」



ヒカリ「それなら良かった。」



サトシ「他の皆は?」



ヒカリ「ケンジは自室で爆睡でコジロウとコサンジは仲良く廊下で寝てるわ。」



それを聞きサトシは扉から顔を出して廊下を覗いた。



サトシ「………。」



その反応も無理ないだろう。


550 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 21:25 ID:wPvjNcto
開いた瞬間更新されてたww

支援でござる
551 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 21:27 ID:JgL5jLbd
支援
552 名前:名無し1 投稿日:2016/02/11 21:31 ID:0uTYzcwr


依然としてコサンジはコジロウに添い寝をしていつの間にか腕枕までしている。



どう見てもイカれている。



サトシ「何も見なかった事にしよう。」



ヒカリ「………友情よ…たぶん。」



サトシ「あー計画前日かー、不思議なくらい日常的な空気なのにな。」



ヒカリ「ほんとね。最終日なのに何だかね…」



サトシ「今日は思い切りゆっくりしよう………いつもだけど。」



ヒカリ「そうね。コジロウたちも自分で起きるまでそっとしておきましょうか。」



サトシ「つっても何もすることねえなあ。なぜか緊張感もあんまりないし。」



ヒカリ「でもこうしてられる最終日なんだから……」



サトシ「そうだよなあ……」



サトシはそう言いながらソファーに座り考えこむ。


553 名前:名無し1 投稿日:2016/02/11 21:39 ID:0uTYzcwr


サトシ「とりあえずテレビでも……」



サトシはリモコンを取りテレビの電源をいれる。

だがどこの番組もレボリューションに関することは一切発信していない。



サトシ「今回は大事にしないのかな、タケシのやつ。」



ヒカリ「後援会の暴走を恐れて……かな?」



サトシ「なるほどな!……いざ最終日っても何すれば良いのか分からないな。」



ヒカリ「サトシの話聞きたいな。」



サトシ「俺の?」



ヒカリ「私と別れてから……そうねその後の旅のことは前に聞いたから、マサラに帰ってからとか……」



サトシ「うーん……マサラに帰ってからはただひたすら現実との戦いだったなあ……」



ヒカリ「その話題でお互い語り合いましょう。」


554 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 22:08 ID:mnwxXK7P
支援
555 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 22:37 ID:o35KNENQ
支援なのです♪
556 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 22:39 ID:qXEKwynL
支援( ´∀`)
557 名前:名無し 投稿日:2016/02/11 22:45 ID:IhQXR9YF
支援

558 名前:少佐 投稿日:2016/02/11 22:45 ID:A5gEwC5d
支援中なんだから邪魔しないでくれ。知らないのか?ピザデブは支援し忘れたら死ぬんだ。この私が言うんだから間違いないぞ。
559 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 02:39 ID:chj86Xq6
紫煙獅子
560 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 03:59 ID:LL3U5z74
リザードン、>>1に向かって支援放射!
561 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/12 06:08 ID:81LBCGHW
>>548
落ち込むなよ。
>>560
誰がうまいことを言えと?
支援!
562 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 09:04 ID:G9J7ww0v
主さん、
僕も好きな人がいたんですけど、告白したら好きな人がいると言われ振られましたw
てことで、超支援
563 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 13:19 ID:NgXrrnT4
今追いつきました、続きが気になります。

支援
564 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 17:44 ID:8LRg6UVF
支援
565 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 18:03 ID:CYP05mC6

>>561 www

>>562 >>563 ありがとうございます( ;∀;)


あと以前あった質問ですが、現在は物語の8割方終わってます!
566 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 18:10 ID:CYP05mC6


サトシ「マサラに帰って少しの間はピカチュウの介護をしてたけど、すぐに協会が連れてっちまって……」



ヒカリ「実はオーキド博士が手厚く看護してくれていたのね。」



サトシ「ああ、感謝だぜ。それからはアイテム売って日銭稼いでの毎日だったな。殆ど引きこもっていたから金は使わなかったけどね。」



ヒカリ「なるほどね……」



サトシ「一か八かで協会の採用試験も受けてみたけど……筆記で落ちたな多分。」



ヒカリ「実技ならサトシは楽々クリアだったんじゃない?」



サトシ「試験監督の人とポケモンバトルが実技だったんだけど、完膚無きまで叩きのめしたよ。」



ヒカリ「そのせいで落ちたりしてね。」



ヒカリはそう言いながらクスッと笑う。


567 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 18:16 ID:CYP05mC6


サトシ「それからは就活しても受からないし、そもそも書類審査でさえ落ちるしで散々だったよ。」



ヒカリ「学歴とかないと、簡単なバイトでさえできないもんね。」



サトシ「きつかったなあ、結局俺はポケモンなしではただの一般人だってのが痛感したよ。」



ヒカリ「私もそれは痛感したわ。」



サトシ「後は毎日起きて食って寝ての繰り返しだったよ。数年間な。それで偶然喫茶店でコジロウに再会して今に至るんだ。」



ヒカリ「良かったわね!再会して!」



サトシ「それはすごく思う。あの時コジロウと会わなかったらと思うとな……」



サトシ「てか俺の話は内容が薄すぎるな………ヒカリの話を聞かせてくれよ。」



ヒカリは頷くと、自分の過去を振り返り話し始めた。

568 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 18:21 ID:atToWPgZ
丁度更新してたw
支援支援支援支援支援支援
569 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 18:28 ID:CYP05mC6


ヒカリ「コーディネーターとして活動していた頃……私はシンオウ大会を優勝して全国大会に向けて日々研究していたの。」



サトシ「そこまでいったらプロ級だもんな。」




ヒカリ「でも、制度改正でポケモンコンテストも廃止になって二度と大会に出る事は無くなった。」



サトシ「見たかったなあ。切実に…」



ヒカリ「やがてコーディネーターの需要は無くなって……それまで雑誌のモデルとかの仕事もあったのに全部無くなってね……でもお金は稼がなきゃいけない。」



サトシ「やっぱみんなそう思うよな……」



ヒカリ「コーディネーター時代の知り合いを通じて始めたのがキャバクラの仕事だったの。」



サトシ「……。」



ヒカリ「毎日毎日、酔っぱらい、変態の相手して。といっても話だけど。なんとか生活できるくらいの収入を得て生きていたの。」



サトシ「それでそれで?」



ヒカリ「さすがに向いてた仕事じゃなかったからね……お客さんに芸能界に繋がってる人の話で芸能界デビューにスカウトされたの。」



サトシ「そうだったのか。」



ヒカリ「意を決してついていったら到底テレビで活躍はできない地下アイドルの事務所でね……仕方なく所属はしたけど、小さい町でのライブとか……イベントで踊ったりそんな程度だったの。」



サトシ「今や地下アイドルなんでゴマンといるからな………」



ヒカリ「そうなのよね……未来のPKM48なんて社長は言ってたけど、足元にすら届いてなかったし……」



サトシ「今人気のアイドルだな……あんま興味ないけど。」



ヒカリ「結局メジャーデビューはできずに…年だけとっていくから、そんな仕事すら若い子に取られて辞めて………全てに絶望して死のうと思って、ひと気のない山にいって自殺を図ったけど。」



サトシ「偶然にコジロウと遭遇したわけか。」



ヒカリ「そうそう。それで最後の希望としてカントーにやってきて今に至るのね。」


570 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 18:37 ID:CYP05mC6


サトシ「ほんとコジロウには感謝だな。」



ヒカリ「もちろんよ。……当時は敵だったのになんか不思議な感じ。」



サトシ「ってもあいつらは昔から良い奴だったけどな。途中からはもう仲間みたいに思ってたし。」



ヒカリ「確かにね!コジロウは悪党に向いてないもん。」



サトシ「って……話し終わっても1時間もたってないんだな。」



ヒカリ「お出かけしたいけど無理だしね…」



サトシ「ケンジには諦めるなとか言ったけどさ……正直うまくいくかな…」



ヒカリ「大丈夫!大丈夫!」



ヒカリは昔のようにポーズを決めながらそう言う。




サトシ「まあやるしかないからな…」



ヒカリ「サトシはいつだって最後は勝ってたんだから……今回も。そんな気がするの。サトシだったら例え協会相手でも…」



サトシ「さすがにハードル高いけどね、俺には仲間がたくさんいるから皆のためにも全力尽くすさ。」




ヒカリ「さすがね!ヒーロー!」



ヒカリはふざけながらそう言う。



サトシ「マサトみたいな事言うなよ……」



サトシは苦笑いしながらヒカリに返事をする。


571 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 19:43 ID:JNsnmN6T
支援
572 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/12 19:56 ID:81LBCGHW
いよいよクライマックス!!
超絶支援!
573 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 20:10 ID:U03GD5VM


ヒカリ「サトシなんかしたんじゃないの?」



サトシ「いや…普通に一緒に旅してただけだが………」



ヒカリ「よっぽど憧れの先輩なのね!」



サトシ「フレンドリーな方が性に合うんだけどなあ……」



ヒカリ「まあ良い仲間じゃない!」



サトシ「まあな。あいつとバトルするのが楽しみだぜ!」



二人はその後も思い出話で盛り上がった。
ネタも尽きてきた頃、突然廊下の方から叫び声が聞こえてきた。



「ぎゃああああ!!」



二人は慌てて部屋を飛び出すと、目を覚ましたコジロウが叫んでいたのだ。



……無理もないだろう。


起きると横に裸のコサンジがいるのだから。


574 名前:名無し1 投稿日:2016/02/12 20:13 ID:U03GD5VM


その声でコサンジも目を覚ましたようだ。



コサンジ「いきなり何だよ!!」



コジロウ「何だよじゃねえよ!この変態野郎!」



コサンジ「な、何を!?って………なんじゃこりゃあああ!!」



コサンジも自分の格好に気づき叫んだ。
ほんとにどこまでも仲良しなようだ。



コサンジ「お前俺に何かしたのか!!」



コジロウ「こっちのセリフだ!!」



廊下で二人が騒ぐとそれに気づいたカガリも駆けつけたが、二人を見るなり無言で帰っていった。



コサンジ「ち、ちがうぞカガリ!?これはだな…………」



カガリ「…………ごゆっくり。」




カガリは幻滅した様子だった。
賢明な判断だろう。


575 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 21:01 ID:8LRg6UVF
やばい 面白いw
支援
576 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 21:03 ID:tCAAIFpZ
支援 まさかのホモォ展開w
577 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 21:53 ID:2HlQsUYq
こwれwはw支w援wwwwwww
578 名前:名無し 投稿日:2016/02/12 22:58 ID:74qR0uDq
支援ゾ
579 名前:ニャースのあいうえお 投稿日:2016/02/13 01:24 ID:Dzfu1Dmw
今日たまたま発見してpart1から一気に読ませて頂きました。今日追いつくとは思いませんでしたがw笑

とりあえず支援です。
580 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 03:34 ID:xlHu0SJ9
ピカチュウ「支援」
581 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 03:53 ID:8nEls509
支援
582 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 04:56 ID:LnHbIl4z
支援
583 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 05:12 ID:mM4U6C8S
私怨
584 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 08:14 ID:pFHDIC47
支援
585 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 11:21 ID:aRlDpwy9
カガリwwww
支援
586 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 12:02 ID:Zvyuec0R
支援(「・ω・)「ホイ
587 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 14:19 ID:HTn6O5ei
支援
588 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 14:21 ID:FfKVsEHk
支援
589 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 14:52 ID:GmSn0A6j
支援
590 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 15:10 ID:UpKEl3ZP
支援
591 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 15:42 ID:UrCH79GK
支援
592 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 16:13 ID:KUZDvJdx
支援
593 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 16:19 ID:KObOQuIM
支援
594 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/13 16:55 ID:uYG5jHgA
いつの間にか読んでる人が増えてる(驚)
支援
595 名前:名無し1 投稿日:2016/02/13 17:50 ID:EFwVE9rT


コジロウ「最終日なのにとんでもねえ目覚めだぜ。」



コサンジ「俺もだよ全く!」



コサンジは服を着ながらそう呟く。



ヒカリ「まあ先に寝たのはコジロウで、その後からコサンジが抱き付いて腕枕したんだけどね…」



コジロウ「やっぱお前が戦犯じゃねーか!」



コサンジ「んなアホな!!………良いじゃねえか、こんなバカできるのも最後かもしれねえしよ…」



サトシ「コサンジ……」



コサンジ「…最後くらいコサブローって呼んでくれよ。」



コジロウ「残念だが俺らは負けないから永久的にコサンジとは言わないな。」



コサンジ「やべえ緊張してきた……」




やはりロケット団出身でも恐怖はあるようだ。


596 名前:名無し1 投稿日:2016/02/13 17:51 ID:EFwVE9rT

>>595 一部間違えました ごめんなさい
597 名前:名無し1 投稿日:2016/02/13 17:57 ID:EFwVE9rT


寝起きからそんなバカをやってる頃もカガリはアイテムを開発、改良に取り組んでいた。



もちろん明日の作戦に必要不可欠な物である。
作戦の成功もカガリの手にかかってると言っても過言ではない。



カガリ「………リーダーマツブサと見た夢………必ず………」



カガリは元マグマ団リーダーのマツブサと見た夢のためにここまで尽くしてきた。



レボリューションもカガリがいなかったら敗北を喫していただろう。



だがカガリもマツブサのためだけではなく、レボリューションの皆を仲間だと認識して強い心を持ち始めていた。



マグマ団時代は冷酷残忍と呼ばれていたカガリだが、そんな面影はスッキリなくなっていた。


598 名前:名無し1 投稿日:2016/02/13 18:07 ID:EFwVE9rT


カガリ「………守りたい………皆も。」



カガリはそんなことを呟きながら神がかった手さばきで機械を制作していく。



既にレボリューションのチームワーク……絆は1つになっていた。



そしてちょうど一段落ついた頃にサトシが開発部屋に入ってくる。



サトシ「カガリー!みんなでコーヒー飲もうぜ!!」



カガリ「…………いまいく。」



部屋を出て集合場所に行くと皆が座り優雅にコーヒータイムを迎えていた。



コサンジ「や、やあカガリ!!お疲れ様!」



コサンジは先程の件があるために気まずそうに言う。




カガリ「………………ホモ。」



カガリは冷静にそう毒を吐くと椅子に座りコーヒーを飲みだす。




コサンジ「ファッ!?」



コサンジはガックリと肩を落とす。
どうやらカガリに気があったようだ。



だがカガリが吐いた毒も本心ではなく、カガリなりのギャグだった。



コサンジ「嗚呼……神よ……あなたは私になぜこんな試練を………」




カガリ「ふふっ……」



既に精神がKOされたコサンジを見てカガリは笑みを見せる。



そのやりとりを見て皆も爆笑した。



誰もが……


この日々がずっと続けば良いのに。



と胸に秘めていた。



だが誰も決して口にはしなかった。



皆は既に決意は固まってるからだ。





599 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 18:15 ID:1MFaxilA
しーーーえん!しーーーえん!
600 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 19:03 ID:FVKe0DDl
超支援
601 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 19:45 ID:VIoKLaCQ
支援
602 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 19:58 ID:l3hfnNrv
遅いやろ
603 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 20:56 ID:Z02oGuW7
ファッ!?で大草原 主はホモかな?
604 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 21:12 ID:goIi1ILN
続きたのしみー
支援しまーす
605 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 22:22 ID:LXfLBANA
話を切る時は今日はここまでとか言ってくれたら有難いな
606 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 22:47 ID:bq5mK8wR
無償で供給される側としては支援以外は黙って座して待つスタイル
こんなん見せてもらってんのに、タヒらない限り文句なんて言えないよ
607 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 22:48 ID:bq5mK8wR
エタるだもしもし不便
608 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 23:36 ID:sB7sU4Y4
支援!
609 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 23:40 ID:64fAoaJo
あと1週間は余裕で掛かりそうだな
610 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 23:45 ID:uVbwCM5A
支援だよ
611 名前:名無し 投稿日:2016/02/13 23:56 ID:na6qAFBn
主さん頑張って、主さんのペースで大丈夫なのでいつも応援しています、支援
612 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 00:01 ID:6ptYndvS
支援
613 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 00:16 ID:qR5UIz7x
頑張ってください。
支援
614 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 01:11 ID:GOrIUUHn
主はホモかな?
p.s 僕もホモです
615 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:11 ID:5ifLSC6a
皆様、遅くてすみません。
時間ある時はなるべく更新するのでお許しを…
616 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:12 ID:5ifLSC6a
>>614 ホモでは無いですww
617 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 01:13 ID:tRiQiODQ
今日はもう更新ないですよね?
あったら一言、あんまり無理しないでね
618 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:18 ID:5ifLSC6a


皆は明日の最終調整や会議なども踏まえてこれまでにないほど話し込んだ。
雑談がメインではあったが。



時間が経つのが遅いと感じていたが気づくと夕方を回っていて時の残酷さを皆は噛み締めた。



ケンジ「夕食はまかせて!今日くらいはみんな食べてくれよ!!」



ケンジはそう言うと厨房へ向かい料理を始めた。



コジロウ「これからもケンジの料理は食えるが、今日は多めに食おうぜ!」



コジロウなりに気を遣って選んだ言葉だった。



それに対し皆も同意し夕食を待つことにした。

619 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:19 ID:5ifLSC6a
>>617

今から時間が出来たので寝落ちまで書きます
620 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:25 ID:5ifLSC6a


夕食ができるまでの間サトシはマサトに電話をかけることにした。



マサトは呼び出してすぐに通話に応答した。



マサト「はい、マサトです。」



サトシ「明日よろしくな。共に戦おう。」



マサト「どこまでもついていく覚悟です。……朝にそちらに伺います。」



サトシ「わかった。ちゃんと寝て万全にしろよ??」



マサト「サトシこそ…。」



サトシ「オレは大丈夫さ。じゃあ明日な。」



マサト「失礼します。」



サトシは電話をきる。
こんな時でもマサトは冷静で驚いたのだ。


ポーカーフェイスなだけかもしれないが。


621 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:30 ID:5ifLSC6a


続いてサトシはマサキへと電話をかけることにした。


マサキも案外すぐに応答してくれた。



マサキ「なんにしたん?」



サトシ「明日…出撃することになった。」



マサキ「ほんまかいな………応援しかできへんが……頑張れや!!」



サトシ「ああ。結果はニュースで分かると思う。協力してくれてありがとなマサキ。」



マサキ「わいはただの自己満足でやっただけや……今日くらいは他人に気使うなや。自分の心配しろや。」



サトシ「ありがとう。それじゃあ、挑んでくるぜ。」



マサキ「負けるなや、大丈夫や。」



サトシは再び礼を言い電話をきるとちょうど夕食の支度が終わったようだ。


ヒカリをが呼びに来てサトシは共に食事部屋へと向かった。


622 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 01:33 ID:n6WnbLPr
しえん
シエン
支援
623 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:36 ID:5ifLSC6a


サトシ「すっげーな!!」



サトシはテーブルに並べられた数々の料理を見てそう言う。


テーブルにはカツ丼、トンカツ、カツサンドなどが並べられていた。



ケンジ「勝つようにね!!」



ケンジはそう笑顔で答えると皆にピースをする。



コサンジ「この納豆はなんだ?」



ケンジ「勝負は粘りが肝心だからね!!」



コジロウ「ケンジらしいな!皆、たくさん食って明日は勝とう!!」



コサンジ「いただきます!!」



コサンジの声で皆は料理を口へと運ぶが、殆ど会話は生まれなかった。


そろそろ皆の緊張もMaxに到達する頃だからだ。



コサンジ「これだけ食えば勝てるな!」



コジロウ「当たり前だ!!ケンジうまいぞ。」



ケンジ「ありがとう。幸せだよ。皆に食べてもらえて。」



624 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:39 ID:5ifLSC6a


サトシ「これからもたくさん食わせろよな!」



ヒカリ「ほんとよ!料亭よりおいしいもの。」



カガリ「……デリシャス。」



ケンジ「へへへ……もちろんだよ。」



会話は多少なり増えたが、結局いつもより会話数が少ないまま最後の食事は終了した。



コジロウ「皆!作戦は日中に言った通りだ。今日は早めに寝て明日に備えよう。朝この部屋に集合してくれ。」



コジロウの声に皆は自室へ戻り明日に備えることにした。


625 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:46 ID:5ifLSC6a


だがサトシはヒカリの部屋に向かう。



ヒカリ「今日くらいはまともに寝ないと明日キツイわよ?」



サトシ「どうせ中々寝付けないんだろ?それは俺も同じだからよ。」



ヒカリ「………ばか。」



サトシ「明日のことだけど、お前の事は絶対に守ってやる。」



ヒカリ「………サトシ。」



サトシ「だから心配すんな。安心してついてこい。」



サトシはそう言い終わるとヒカリの頭をわしゃわしゃと撫でた。



ヒカリ「ついてくわ。…サトシに。」



サトシ「ほら、大丈夫!大丈夫!」



サトシはヒカリの真似をしてポーズまでとる。



ヒカリ「ふふっ。そうね。大丈夫ね………!!」



サトシ「まかせろ。最期まで戦い抜く。」



ヒカリ「サトシ。あのね……」



ヒカリは好きだと伝えたかったが、口に出しかけた言葉を再び飲み込む。



全てが終わってから……とずっと決めているからである。



ヒカリはサトシを部屋まで見送ると自室で最後の夜を迎える。


626 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:52 ID:5ifLSC6a


皆もそれぞれの夜を迎えだした。




コサンジ「やるしかねえ………やるしかねえ………やるしかねえ………」



コサンジはそうひたすら呟いて勝てると自分に言い聞かせていた。



コサンジ「俺らは最強……大丈夫……負けない。」



コサンジは胸をぐっと押さえて深呼吸した後に寝床につく。



コサンジ「明日で死ぬかもしれねえからな、最後くらいはカガリの夢を見たいぜ。」



コサンジはそう呟くとすぐに眠りだす。



良くも悪くも落ち着いてるのだろう。


627 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 01:52 ID:5ifLSC6a
一旦落ちです

今日休出なので更新は夕方になるかもしれません
628 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 02:00 ID:ODPLJkyt
主お疲れ様!支援
629 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 02:18 ID:FkqOhrCB
今追いついた!
支援!
630 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 04:43 ID:52KfAkqK
支援します!
クライマックス頑張って!
631 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 08:48 ID:0gUHV3kF
>>606
だな
632 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 09:26 ID:rOkXZpE8
支援!
633 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 10:10 ID:5d00Q4o8
支援
634 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 11:59 ID:bX39NroB
支援
635 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 12:05 ID:yNzleriV
支援!!!
これだけが最近の楽しみ(笑)
636 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 12:35 ID:eZtaEQ0p

サトシ「まかせろ。最期まで戦い抜く。」
誤字か伏線か…。
637 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/14 16:26 ID:d5KiztP8
>>636
自分は伏線だと思うが。
支援!
638 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 17:57 ID:bIU6uafw
全員生還のハッピーエンドを期待してるぞぉ…(震え声)
639 名前:京王線準特急 投稿日:2016/02/14 20:20 ID:d5KiztP8
ゆっくりマイペース更新でいいからな。
遅くとも皆更新まで待ってるから。
支援!!!!
640 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 20:20 ID:jAc8WjaS
早く終わらせろよ
641 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 20:23 ID:rOkXZpE8
支援!
642 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 20:59 ID:5ifLSC6a


皆は寝付けずとも無理矢理目を閉じ気づいた頃は朝を迎えていた。



決行の朝である。



アジトにはマサトも到着してサトシ達に説明をしている。



マサト「シンがうまく立ち回り1つだけ手薄なルートを作りました。そこを駆使して目的地まで向かいます。」



サトシ「わかった。マサト、ケンジ、頼んだぜ。」




ケンジ「もちろん!」



コジロウ「それでは身支度が整い次第出撃をしてくれ!!」



それを聞くとマサトは警棒を取り出した。
その警棒のスイッチを押すとバチバチっと青白い電流が流れた。



マサト「護身として……今回はそれくらい重要ですから。」



サトシ「心強いぜ。」



皆は既に支度はできてるため、サトシたちは出撃することにした。



コジロウ「後ほど向かう!!成功を祈る!」



643 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:16 ID:KSrabU58
644 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:17 ID:ReEP3LXl
支援
645 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:19 ID:rBvnk0z9
支援
646 名前:名無し1 投稿日:2016/02/14 21:22 ID:RzeQUNPO


サトシたちはアジトの地下道を通り茂みに出るとマサトとケンジのナビの元、お月見山を目指し進み始めた。



昨日の緊張感が嘘のように皆は闘志に燃えていた。




マサト「思ったよりスムーズですね。」



ケンジ「シンがしっかりやってくれたね!」



山道を通り人目を避けて進む。
どうやら到着まではなんなくいけそうだ。

647 名前:少佐 投稿日:2016/02/14 21:23 ID:icrWXT8l
さあ!!諸君!!
支援したり、支援されたり、
投稿したり、投稿されたりしよう。
さあ乾杯をしよう。
宴は遂に今宵・此の時より開かれたのだ。
648 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:42 ID:C0UgQyns
支援
649 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:46 ID:rOkXZpE8
支援
650 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:46 ID:FEP3XAPz
シ=エン
651 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 21:49 ID:7has1I1Z
貯めてるやつを一気に見る方が好きだけどこんないい所で終わってるんかい!
支援!
652 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 22:04 ID:PorfW8yi
パート3まで、行きそうな気もしなくもない
653 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 22:05 ID:xl5SSiHW
どんなタイミングで終わってんねん
もー全部書いてからでええからまとめて投稿してくれーーーー
シ・エンドやぞー
654 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:02 ID:Xt87fZKl
スレ立て当初からいる者だけど、いよいよクライマックスかー
期待&最大級の支援を
655 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:05 ID:4qOtaYy4
完走いけるで
頑張れよ
656 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:14 ID:wLCoE2Ik
これは熱い!支援
657 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:18 ID:LoT2bjEy
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
658 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:36 ID:N6CVpZmV
この先の展開が楽しみすぎて眠れんくなりそうだ
支援!!
659 名前:名無し 投稿日:2016/02/14 23:38 ID:qpnIZYg8
支援
660 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 00:11 ID:KdS2WKEl
支援!
661 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 00:27 ID:u8e6GKmu
初期から見てるのでだれずにクライマックスまで来たのははじめてかもしれない
頑張ってください面白いです!

662 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 04:31 ID:m4M8tNo9
支援!
663 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 11:30 ID:IJeQt7FG
しえん
664 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 12:03 ID:xdJ9Lq78
え、ちょっと待って
シ・エンドってめっちゃおもしろくない?w
支援 エンド シ・エンドだってwwww
ちょーうけるんだけどwwwww
665 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 13:37 ID:IVD1NJFc
↑は?(支援
666 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 14:19 ID:kNnD4NKz
あんまり無駄にスレを消費すると打ち切りの無理矢理エンドになりかねない
667 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 14:49 ID:xdJ9Lq78
>>665
は?ってなんだよ
668 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 16:34 ID:63s7ixbi

多数の支援ありがとうございます。

遅いと注意してくれる方すみません(泣)。
なるべくペースアップします!!
669 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 16:44 ID:63s7ixbi


そしてついにお月見山までたどり着いた。


監視をかいくぐるために正規の山道ではないが。


ここを登り頂上まで登ると目的地である。



だがそんなうまくはいかない。



「見つけたぞーー!確保だ!!」



後方を見ると保安官がこちらに追ってきていた。



サトシ「チッ……ここまできたのに……」



マサト「いや、ここまで持ちこたえただけでも充分です………行けっ!!ロズレイド!!」



マサトは落ち着きながらボールを放りロズレイドを繰り出す。



ヒカリ「まかせたわ!ミズゴロウ!」



ヒカリが実戦でケンジからもらったミズゴロウを使うのは初めてであるが、ヒカリも応戦する。



マサト「ロズレイド!!花びらの舞で視界を塞げ!!」



ロズレイドは保安官の頭上に大量の花びらを降り注ぎ、時間稼ぎと目くらましを行う。




ヒカリ「ミズゴロウ!!マッドショット!」



続いてミズゴロウは泥水を勢い良く吐き出すと、花びらの舞をかいくぐった保安官にかかり足止めを行う。



サトシ「リザードンでてこい!!」




サトシはリザードンを出すと背中へと飛び乗る。




サトシ「みんな!乗れ!早く!」



サトシの支持で皆はポケモンを戻し、リザードンに乗る。



この際バレようが関係ないため、頂上まで飛ぶつもりだ。


670 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 16:50 ID:63s7ixbi


サトシ「リザードン!飛べ!」



リザードンは頷き羽ばたく。
さすがはリザードン。
四人乗っても余裕な表情で頂上目指しとんでいく。




もちろんこの行動でサトシたちの存在は完全に知られた。



だが大空に羽ばたくサトシたちとリザードンの光景は神々しく、後に伝説と語り継がれる。





保安官「やつらの目的地は頂上だ!!皆!かかれ!!」



保安官2「増員します!!」



保安官3「ガーディも投入します!!」



保安官「とにかくタケシ統括に連絡をいれてからお月見山を包囲しろ!」



保安官2「ラジャー!!」



671 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 16:58 ID:63s7ixbi


タケシは無線を取ると保安官からの連絡に応答した。



タケシ「どうした!?」



保安官「目標発見!!奴らの狙いはお月見山頂上です!!すぐにご出馬を!!」



タケシ「わかった。すぐに増員して向かう!!」



タケシは無線を切ると各地に配置した保安官をお月見山へと呼び寄せた。



キョウ「お月見山か………とにかく向かうぞ!」



タケシ「うむ………お月見山はあちらの方角だな…………な、なんだ!?あれは!?」



タケシが後方遠くにそびえ立つお月見山に目を向けると、羽ばたくリザードンの姿が見えた。



キョウ「あれは………リザードン!?なぜあんな強力なポケモンを!?」



タケシ「……………サトシ!!」



タケシはキッと睨みつける。



タケシ「すぐに行くぞキョウ!!」



キョウ「うむ!!」



二人はガーディではなく、ウインディを出し背中に乗るとお月見山目指して駈け出した。



672 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:01 ID:63s7ixbi


サトシたちはどんどん地上から離れ上昇していった。



サトシ「最高だぜ!!」



マサト「ポケモンに乗る日が再びくるなんて…………感激です。」



ケンジ「やっぱポケモンは良いなあ……」



ヒカリ「すごいわ!!良い眺め!!」




リザードンはまるで戦闘機のように上空で回転したりと存在をしらしめるように飛び回る。



サトシ「良いぞ!リザードン!」



そしてリザードンは周りに火炎を撒き散らす。



もちろん攻撃ではない。



見せるための火炎放射だ。



この派手な行動は協会だけではなく、一般市民も見て美しさに見とれていた。



673 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:09 ID:63s7ixbi


マサキ「……どうなったんやろ。」



マサキは現状を知りたく、ネットに接続して掲示板サイトを眺めた。



マサキ「…………サトシ……レジェンドやな!」



リザードンを見た方たちが次々と掲示板に投稿していた。



スレッド一覧


神降臨!!(258)


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レボリューション始動(608)


神を見たったwww(553)


お月見山上空に神がいる!(901)


ヒカリたんのパンチラに期待したやつw(632)


後援会始動せよ!(807)




マサキ「勝つんやで………サトシ。」



674 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:16 ID:63s7ixbi


リザードンは上空で演舞をしまくると頂上に降り立った。ちょうどコジロウの指示した場所にピンポイントに降りる。



そして四人は降りてリザードンをボールに戻すと異様な気配を感じ取り構える。



四人に緊張が走る。





ザッザッと足音が気越えると至るところから保安官たちが飛び出しサトシたちを包囲した。



サトシ「ついに来やがったか。」



マサト「ここが正念場です!」



ケンジ「素数を数えよう、素数を数えよう」



ヒカリ「……………。」



そして保安官と共にガーディ達もサトシらを包囲し、完全にサトシ達は脱出不能になる。



保安官「目標発見!犯人らに告ぐ!抵抗はやめて投降せよ!!」



サトシ「するわけねーだろ!!」



保安官「ならば強行策を行うぞ。」



保安官のその声を聞くとガーディたちが唸りをあげる。



と思うと、次々に保安官が一箇所を開け道を作り出した。




サトシ「………タケシ!」



その奥から歩いて来たのはタケシとキョウだ。


675 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 17:16 ID:M7r8q7S3
超絶支援
676 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:22 ID:63s7ixbi


タケシは保安官たちの最前に立つとサトシ達に言い放つ。



タケシ「予告通り現れたことは褒めてやる。……だが……ここで終わりだ………サトシ!!」



サトシ「俺達は負けない!!」



サトシも強く言い返す。



タケシ「ほう………マサトにケンジもグルか。人生を棒に振ったな。」



マサト・ケンジ「くっ………!」



タケシ「俺達も遊びじゃないんだ………おとなしく出てこいサトシ。」



サトシ「ずいぶんたくさん連れてきてくれたなタケシ。」



サトシは周りを見渡してそう呟く。



タケシ「何が言いたい?まあ得意のリザードンが飛んでも逃げ切れないぞ。航空保安官も出動してるからな。」



それを聞き四人が上を見ると、オニドリルやピジョットがサトシたちの上空を飛び回っていた。


677 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:27 ID:63s7ixbi


ケンジ「タケシ!!もうやめよう!!みんなが幸せに生きる世界をつくり直そう!!」



ケンジは胸の思いをタケシたちにぶつける。



タケシ「目を覚ませ!!!いい加減にな!!」



それを聞いたタケシの怒声は山に響き渡る。



サトシ「………何がだよ。馬鹿。」



タケシ「なんだと?」



ここまできた四人のミッションは……全員無事でコジロウの到着を待つこと!!



そのためには少しでも話を引き伸ばし、時間を稼がなくてはならないのだ。



サトシ「就職条件……ポケモン回収……ポケモン取り締まり……相次ぐポケモン関係者の排除………ほんとに正しいと思うのか………お前らは。」



サトシは手を握りしめながら悲痛の言葉をタケシ含む皆にぶつける。



678 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:40 ID:63s7ixbi


タケシ「何が言いたいんだ?正しいに決まってるだろ。」



サトシ「ほんとに全員が幸せかって言ってんだよ!!」



サトシの怒声もタケシに劣らないくらい山にこだました。



サトシ「これまで人々はポケモンのため、ポケモンと共存のために生き、それを職にする人で溢れていた。だが、貴様らの勝手な改正で何人が苦しんでると思ってる?」



タケシ「さーな。そんな奴らの声なんて聞くだけ無駄なんだよ。」



サトシ「都合が悪くなるとそれか?秩序を正す者なら一人一人の意見、希望を取り入れるべきじゃないのか?」



タケシ「そんな事してたらいつまでも終わらない。妥協点を見つけた結果、まびきをした結果が今の世界だ!」



サトシ「だからそれが間違ってるんだよ!!元からこんな世界なら何も文句は言わない!だが突然変わりすぎたろ!一部の学を持ってる連中は勝組で、俺達のようなポケモンの事しか取り柄にない奴は負組!?ふざけるな!!」



タケシ「社会の発展には常に犠牲はある。ポケモンの野生元でもな。強いもの、力があるものが上に行くのは妥当な結果だ!!どうだ!?おかげでカントーは発展した。暮らしも経済も町興しも全ての面で成長し、大都市になった!!これこそが我らの望んだ世界だろ!!」



サトシ「全員ではないだろ!一部だけなんだよお前らは!…………家族同然のポケモンの強制回収……就職難………夢を捨てての職につく………お前ら全員もそうだったろ!?悔しいと思わなかったのか!?引き離される時、一緒に生きてきたポケモンの顔をみて何とも思わなかったのか!?夢を捨てて…………こんな仕事するなんて、惨めだと思わなかったか!?本当ならお前らはポケモンに携わる大人になりたいんじゃなかったのかあ!?どうなんだよ!答えろ!!」




ヒカリ「サトシ……」



マサト「同感です…………あなた方協会は正義を履き違えてる。」



ケンジ「サトシの言うとおりだよ………タケシや保安官だって夢はあっただろう!ポケモンドクターにポケモンブリーダー、ポケモンに携わる夢を見てきたはずだ!!」



レボリューション側は心から訴える。



タケシ「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ…………黙れえええええああえあ!!!!」



679 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:48 ID:63s7ixbi


タケシは狂ったように怒鳴り声をあげた。



それは以前見ていた夢がタケシにあったからだ。



いや、タケシだけではない。



この場にいる全員がだ。



サトシ「バトルをしてお互いを高め合い……」



ヒカリ「バトル以外にも協力して成長を遂げて!!!」



ケンジ「ポケモンと旅をしお互いを知って信頼を築き!!」



マサト「いつまでも共に微笑み前に突き進む!!!」



サトシ「お前らもそんな世界を望んでるんだろ!!」



タケシ「あああああああ………ああああ!!黙れ!!もう話しても………無駄だ……」



キョウ「落ち着けタケシ!!」



タケシ「全員を確保しろ………皆…………反逆者を捕らえろおおお!!」



タケシの声で保安官たちは一斉にサトシ達に詰め寄る。



万事休すか。



サトシ「皆、あの洞窟だ!!」



サトシは周りを見て目印を発見するとコジロウが言っていた洞窟へと逃げ出した。



サトシ(コジロウ………まだか?これ以上は………)



680 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:58 ID:63s7ixbi


その頃、コジロウとコサンジはお月見山の下層部で手間取っていた。



コジロウたちの周りにも保安官が囲む。



保安官「レボリューション一味だな!!」



コジロウ「……道を開けろ。容赦しねえぞ。」



コサンジ「どけ馬鹿ども!!」



保安官「二人で何ができる?こちらにはポケモンも大量にいるんだぞ?」



コサンジ「コジロウ……どうする?」



コジロウとコサンジは背中を合わせて保安官達に向かいながら、コサンジはコジロウの耳元で囁く。



コジロウ「早く突破しねえと………時間が……」



コサンジ「ちきしょう………戦うにもかなりの時間を要するぞ………」



その時さらに保安官達の増員がきて、既にいる保安官と合流をした。



コサンジ「くっ……くそ………これまでか……」



コジロウ「チッ………」



だがコジロウ達が目を疑う行動を増員部隊は取る。




増員部隊が保安官たちに襲いかかり殴り始めたのだ!!!



あまりにも、驚く光景でコジロウたちは見ることしか出来なかった。



そして一人の男がコジロウ達に詰め寄った。



シン「お二人様、ご無事で。遅れを取り申し訳ありません。」



シンがロケット団残党を引き連れ加勢に出向いていたのだった。



コジロウ「すまん!助かった!」



シン「ここらのお月見山下層部は私が受け持ち抑えます。どいたか早くサトシさんの元へ!」



コサンジ「サンキュー!コジロウ行くぞ!」



シン「このボールにはウインディが入っています。これに乗ればすぐに頂上にいけます!!ではお行き下さい!」




シンはそう言い残すと自身も保安官に向かい攻撃を加えにいった。




コジロウ「ありがとう………皆………」



コジロウとコサンジは残党たちに敬礼をするとウインディに跨り、頂上を目指した。


681 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 17:59 ID:63s7ixbi

一旦落ちます

夜にまたきます!
ペースアップ頑張るのでどうかお待ちください!
682 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 18:06 ID:asCx6SPF
支援!
683 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 18:07 ID:MFAEmt01
お疲れ様。支援!
684 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 18:32 ID:EPeaZS48
伝ポケ出ないかな〜
ラティ兄妹とかどうしてんだろ
685 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 18:51 ID:dpKh2gG5
やっと追い付きました‼
支援‼
686 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 19:00 ID:omnsYuxp
超絶支援!!
687 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 19:01 ID:zQPdEokm
タケシとサトシの話し合いの展開が上手い‼︎爆支援⁉︎
688 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 19:04 ID:xdJ9Lq78
なかなかおもしろいじゃないか。
褒めてつかわそう
689 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 19:12 ID:xdJ9Lq78
孫悟空まだでないんかー
主、ためるねー
690 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 19:57 ID:uWIUnEpc
支援!!
691 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 20:01 ID:IhCZifFV
たぶん孫悟空は出ないかもしれないよ
692 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 20:31 ID:zQPdEokm
主さんどうか、無茶しないで〜
693 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 20:36 ID:jpqTMuSl
え!孫悟空出ないの!?
694 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 20:38 ID:63s7ixbi
再開します!
695 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 20:43 ID:63s7ixbi


サトシ「皆!こっちだ!!」



サトシは四人で固まり壁面そっくりな布を突き破り洞窟の内部へと侵入した。



そして腕につけているウォッチのライトを使い照らしながら見渡す。



広さはそこそこだがただの空間だ。
サトシたちは奥へとたどり着くと、ライトを消して身を潜めた。



タケシ「あんなところに隠し入り口か!皆!追うぞ!!」



タケシも保安官と共に内部へと押し寄せてきた。



タケシの指示でガーディが身を炎で光らせ数匹が散らばる。


電気ほどではないが充分に明るくなってしまいサトシたちはあっけなく見つかってしまった。



タケシ「今度こそゲームオーバーだ!!」



ついに完全に逃げ道は閉ざされた。
外ならまだ可能性はあるが密室で囲まれては逃げることは出来ない。



四人は覚悟を決めた。


696 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 20:50 ID:63s7ixbi


炎が包む中サトシは少しでも時間を稼ごうと話しだす。
タケシ側も本気で捕まえる気なのだろう。



もしもにそなえてシゲルから配布されたウツボットも出していた。




サトシ「タケシ!!お前まだわからねえのか!!」



タケシ「まだ言うのか。」



サトシ「レボリューション後援会の加入者はカントー全土の人口の4割まで達した。これの意味が分かるな?それだけ今の世の中に反対してるんだよ!!」





タケシ「黙れ!お前らの話は聞くだけ無駄なんだよ。さあ時間だ…………12時46分レボリューション一味を逮捕する。」



そして保安官たちが更に詰め寄る。




サトシ「………そんな皆の夢のためにも………俺達はここで負けるわけにはいかないんだよ…………タケシっ!!」



サトシは言い終わると同時にモンスターボールを投げようと振りかぶった!!




ピュンッッッ!!!



という音が洞窟に響く。


697 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 20:54 ID:omnsYuxp
めっちゃドキドキする!
支援!!
698 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 20:56 ID:63s7ixbi


ウツボットの改良タネマシンガンがサトシの右腕を貫いたのだ。



モンスターボールは衝撃で落としてしまい、コロコロと転がっていった。



サトシ「があぁぁあ!!うう………」



サトシは右腕を押さえながらうなだれる。


右腕からは鮮血が流れている。



タケシは冷酷な目でその様子を眺めていた。



マサト「サトシ!!………うわあああ!!」




そしてマサトがスタンガンを握りしめ電流を流しながらタケシに掛かっていく。



だがまたウツボットは弾丸を発射してマサトの右肩を貫く。



マサト「んああああっ!サッ……トシ…」



マサトは激痛と衝撃によら仰け反るように崩れ落ちた。



699 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:03 ID:63s7ixbi


それを見てケンジとヒカリもサトシ達に駆け寄るが、洞窟内にピュンッ!ピュンッ!と再び音が響いた。




サトシに駆け寄る前にヒカリとケンジは目を閉じた。


だが痛みは走らない。




外したのか?




恐る恐る二人が目を開けると、目の前にはサトシがいた。



サトシはその場に力なく倒れた。



サトシ「ぐっ…………あああ………」



ヒカリ「サトシ!!」



ケンジ「タケシ!!もうやめてくれ!」



ケンジがとっさに皆の前に立ち両腕を広げた。



タケシ「よしウツボット、発砲やめ。」



ヒカリはサトシの前に座り込み話しかける。



ヒカリ「サトシ!!ばかっ!!何やってるの!!なんで………なんでかばったの!!」



ヒカリはボロボロと涙をこぼし、サトシの顔に滴る。



サトシ「うっ…………へへっ………また……コンテストショーを………見せてくれるんだろ………?コーディネーター様の………体に傷つけるわけには…………いかねぇからよ………」



ヒカリ「ほんとばかっ…………」



ヒカリは泣きながらサトシを抱きしめた。
とても強く。



見たところ再び撃ちぬかれたのは右足と右肩………致命傷にはならないだろう。



だが早く手当しないと失血をしそうであった。







700 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:09 ID:63s7ixbi


タケシ「……ここまでしないとお前らは諦めないからな。さあ……確保する。」



サトシとマサトは戦闘不能。



ヒカリは戦意を失いサトシに寄り添っている。



前線にケンジは立つがなす術はなかった。



ケンジ(ちくしょう…………ここで終わりか………)



非情にもタケシ達は一歩……また一歩と近寄っていた。




ケンジ(無念………だ!!)



ケンジも諦め両腕を前に出し、投降しようとした。





その時!!



「おーっと!!そこまでだ!!」



聞き慣れた声が響いた。


ずっと聞きたかった、現れるのを待っていた声が。




ようやく到着したようだ。



ケンジは涙を拭い微笑んだ。



タケシもその様子に気づくと洞窟入り口に目を向けた。



タケシ「だっ誰だ!?」



701 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:17 ID:6JEZhzAA
始めて投稿!元年生まれポケモン世代のオレ、支援!
702 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:19 ID:63s7ixbi


そして入り口からコジロウとコサンジが侵入して謎のポーズをとる。



そして謎の服に身を包んでいた。



見えづらいが、二人の胸には………REVOLUTIONというロゴが大きく刺繍されていた。



コジロウ「……我らを尋ねる声がする。」



コサンジ「暗黒の深淵より声がする。」



コジロウ「答えてあげよう我が美徳!」



コサンジ「社会の秩序を守るため!」



コジロウ「裏の闇を暴くため!」



コサンジ「秩序と正義と愛の理念!!」



コジロウ「ラブ&ピースの革命児!!」



コサンジ「コサブロー!!」



コジロウ「コジロウッッッ!!」



コサンジ「世界を変えるレボリューションの我らには!!」



コジロウ「レボリューショントゥモロー!!革命の明日が………待ってるぜ。」



ソーナンス「すぉぉぉぉなんすぅぅぅ!!!」




言い終わり依然ポーズを取る二人と1匹へと向けられた視線は、雪国よりも寒く冷たかった。



そして敵、味方の壁が一瞬消えるかのような沈黙が流れた。




コサンジ(………だから俺は嫌だって言ったんだ…………!!)



703 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:24 ID:63s7ixbi


だいぶ長い間沈黙が流れたが打ち破ったのはタケシだった。



タケシ「……元ロケット団のコジロウにコサンジか……やはり推測は間違っていなかった。」



コジロウ「ほう……覚えていたか。」



コサンジ「コサブローだ!つーかてめえ今名乗ったばっかだろ!!」



コジロウ「サトシたち!すまん!少し手間取った!」




二人の登場に四人も歓喜した!!


だが色々と複雑な心境だった。



サトシ(……あの服……いつ用意したんだ?)



ヒカリ(見てるこっちが痛くなったわ…)



ケンジ(そもそもいつ練習したんだ…?)



マサト(………帰って……良いかな……)




タケシ「貴様らから出向いたのはありがたい。手間が省けた。」


704 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:26 ID:zQPdEokm
コジロー、コサンジきたー
705 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:30 ID:63s7ixbi


コジロウ「まあまあ、何も無策で来る程バカじゃないぜ?」



タケシ「なんだと?」



コサンジ「まあ聞けよ!」



コサンジ「お前らが以下に悪か知らしめてやりに来たんだよ………俺の仲間に手出しやがって、許さねーぞ。」



コサンジ「そーだ!この細目野郎!」



タケシ「何が言いたいんだコジロウ。」



コサンジ「俺をシカトすんな!!」



コジロウ「おいコサンジ!!見せてやれ!」



コサンジ「あーイライラしてきた。やい!その細い目をかっぽじって良ーく見やがれ!この岩頭!!!」



コサンジは手に持っていた機械のスイッチを押すと一直線の光線が出て、白に近い岩壁がスクリーンの代用となり映像が流れる。



シゲルの真の企みの真相、悪事が赤裸々に映しだされる。


706 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:32 ID:UQEQHuYv
支援!支援!
707 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:36 ID:63s7ixbi



シゲル「ポケモン兵器化計画さ!」



シゲル「そしてこの星を支配する!」



シゲル「ポケモンは死ぬまで戦い続ける兵器となる。我々は手を汚さずとも世界を我が物に!」



シゲル「邪魔者は消していく!」



シゲル「そして僕が地球の王となり、平和をずっと保てるよ。」



シゲル「戦争?いや革命さ。」



シゲル「9月より計画開始ね♪周辺の国にまず宣戦布告だね♪」



シゲル「このためにポケモンを回収して軍を編成したんだよ♪」



シゲル「ともに戦おう。そして地球の頂点に立とう!!」




全ての内容は流された。



タケシ「………協会長…………そんな………」



708 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:36 ID:S3vPlkzW
もうクライマックスやん!!
頑張れーー!
709 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:40 ID:63s7ixbi


サトシ「シゲル………!!イカれてやがる……こんな計画のためにお前らは従ってたのかよ。」



コジロウ「これは事実の映像だ。奴はこの計画のために全てを変えたんだ。………お前らは良いように使われてたんだよ。」



タケシ「ば………ばかな!?」



タケシはカッと目を開き動揺を隠しきれていない様子だ。



他の保安官たちも、泣き出す者。


膝を落とすもの。


ポカーンと静止する者………様々だ。



だが皆は共通して目を疑いガクリと肩を落としていた。



無理もないだろう。


彼らは己が信じる正義のために尽くしてきた。



1番の被害者は彼らかもしれない。





710 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:41 ID:UQEQHuYv
支援!支援!支援!支援!
711 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:42 ID:MEseSayD
ktkr!!
712 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:47 ID:63s7ixbi


コジロウ「これを知ってもお前らの心が変わらないならもう何も言わねえ。そんな馬鹿どもばっかの世界で生きても面白くねえしな。死刑にでも何にでもしやがれ。」



コサンジ「ポケモンは………兵器じゃねえぞ。命だ。感情もあるってことは忘れんなよ。」



タケシ「ぐっ………………………」



コジロウ「ほら早く捕まえて手柄にしたらどうだ?」



タケシは両手の拳を握りしめる。




タケシ「…………撤退…………全員!!撤退しろおおお!!」




保安官たち「は、はい!!」



そしてどんどん保安官は退いていき、ついに洞窟内にはタケシとレボリューションのみとなる



タケシ「…………ちょっと調べごとができた。コジロウ……後ほど連絡する。」



コジロウ「ヒュー!さすがだな。」



タケシ「フンッ!!」



コサンジ「ぐえっ!!」



タケシは乱雑にコサンジにポーチを渡し帰っていった。



今後どうなるのかは誰にも予想はできない。




ただ言えるのは、少しはタケシにも響いたことだ。





713 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 21:53 ID:63s7ixbi


コジロウ「サトシ!マサト!大丈夫か!?」



コジロウは二人にかけより安否を確認する。



サトシ「痛いけど……なんとか生きてるよ……」



マサト「僕より……サトシを……」



辛うじて意識はあるが二人の出血は深刻なものであった。




コサンジ「あの細目野郎何を………」



コサンジがポーチを開けると、中には傷薬が入っていた。



コサンジ「………っっ!!あいつ………」



コサンジはすぐに傷薬を手に取りサトシとマサトの手当をする。



コジロウ「これポケモン用だろ?」



ケンジ「ポケモンの技で受けた傷なら人間にも適用するんだよ!」



コジロウ「初めて知ったな。」



コサンジは手際よく二人の傷口に薬を塗布していく。



するとみるみるうちに血は止まりら傷口も閉じていった。


714 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 21:58 ID:gidizPSc
みんな、早くとか言うけど主さんが皆さんのためにやってるんだから気長に待とうよ。主さんだって忙しいんだからさ
主さん自分のペースで構いませんよ。頑張って下さい♪
715 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:00 ID:63s7ixbi


コサンジ「最近の薬はすげーな……」



ヒカリ「二人共、大丈夫?」



サトシ「すごく楽になったよ!!ちょっとは痛み残るけど………」



サトシはそう言うと立ち上がり、ピョンピョンと飛び跳ねた。



マサト「ええ、動けるほどには回復しました。」



ヒカリ「良かった………」



ソーナンス「そーなんすっっ!」



コジロウ「あっ!忘れてた!勝手に出てくるなよ!戻れ!」



コジロウはソーナンスをボールに戻した。



コサンジ「よし、とりあえず作戦成功?」



コジロウ「後はタケシ次第だな。とりあえず今日は帰るか。もう表で隠れる必要もポケモン使っても大丈夫だろう。」



そして皆は立ち上がると笑い合いながら洞窟の外に出た。


716 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:01 ID:63s7ixbi
>>714

ありがとうございます(´;ω;`)
でもレス数が危ういので急ぎます……
717 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:02 ID:63s7ixbi
ちなみにここで8.5割終了です


あと少しです
718 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:04 ID:g1PI3ERH
オチがめっちゃ気になる!
主さん最後まで頑張れ!
支援!
719 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:08 ID:63s7ixbi



タケシはニビジムの部屋にカスミと二人でいた。



カスミには全てを話すと、カスミも信じられない様子だった。



タケシ「すまない、外してくれ。」



タケシの心情を察したカスミはタケシを一人にして別の部屋へと移った。



タケシは一人になったのを確認すると、荒々しく部屋を破壊し出した。



タケシ「うおおおおっっ!!」



協会から頂いた賞状、協会での記念写真………すべて協会関係の物を乱雑に破り捨て破壊を続けた。




タケシ「俺は………俺は…………なんのために…………!!!夢を捨て友を捨て…………うがぁぉぁぁぁぁぁあ!!!!」



気付くと過去の旅や友との思い出が胸を駆け巡り、それが涙となって溢れていた。



そしてタケシは血が滲んだ拳を握りしめて、1つの決意をした。





720 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:10 ID:uWIUnEpc
支援!!!
721 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:14 ID:n6cCATQ4
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
722 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:14 ID:9MdctXdZ
開始から見てる俺
鬼支援( ´Д`)ノ
723 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:17 ID:63s7ixbi


コジロウの元に連絡が入ったのは三日後だった。



その内容は言われなかったが、レボリューション側も万全の準備を整えて待つことにした。



コジロウもアジトの場所など全て教えたのだ。



しばらく待つと到着したようで、皆は外へと出迎えた。



皆は胸にREVOLUTIONの文字をかかげていた。
半ば無理やり着せられたのだ。




外へ出ると、アジトを取り囲むように保安官が立ち並び中央にタケシが立っていた。



再び緊張が走るが、その緊張もすぐに解けた。



なぜなら



タケシも皆も協会の制服を着ていなかったのだ。





タケシ「革命か……大したもんだ………」



皆に聞こえないようにタケシはつぶやくと、目つきを変えた。



そしてレボリューションの皆に深々と頭を下げた。




それに習い保安官たちも頭を一斉に下げる。



サトシ「な、なんだよ…」



そしてタケシは頭を上げると、今度はレボリューションに敬礼をする。



保安官も一斉に敬礼をするとビシッという音が辺りに響いた。




そしてタケシは振り向き遠い地を指差しながら、保安官たちに叫ぶ。




タケシ「目標はセキエイ高原奥地………協会本部なり!!!皆、遅れをとるな!!!」



保安官たち「おーーーっ!!!」



それぞれはウインディを繰り出し跨ると、タケシを筆頭に駈け出してサトシ達からフェードアウトしていった。



724 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:19 ID:BllRzs19
支援
725 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:21 ID:63s7ixbi


サトシ「どーすんだよコジロウ!」



コジロウ「はははっ!!…………いくか!みんなあ!!」



全員「もちろん!!」



サトシたちもポケモンを繰り出すと、タケシの後を追い協会本部まで目指しだした。



次々と町を飛びぬけ進み続けるとついに協会本部の建物が見える。



タケシの心情はまだ読めない。



だがこれだけは言える。



本当の最終決戦が幕をあける!!



726 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:22 ID:10yDXnAM
支援!
これからピカちゅうがどう出てくるのか楽しみだ
727 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:32 ID:63s7ixbi



先に到着したのはタケシご一行だった。



入り口付近には本部員が数人いた。



タケシ「ここを通してもらう。協会長に用があってな。」



本部員「今日は例え誰だろうと通すなと言われていてな………タケシ、裏切ったらしいな?話は聞いてるぞ?」



タケシ「あまり時間をかけるのは好まないんでね…………」



バキッと音がしたと思うとタケシと対面していた本部員が後方に吹っ飛ぶと、それをきっかけにタケシ側と本部員が衝突した。



タケシたちが有利に見えたが、本部員は次々と集まってきて次第に押されていた。



タケシ「くそっ………」



その頃、サトシたちも本部に到着すると事態をすぐに察した。



サトシ「タケシを加勢しよう!」



コサンジ「しょうがねえなあ!」



サトシ「ピカチュウ!!出てこい!」



サトシがボールを投げるとピカチュウは飛び出してきた。



サトシ「ピカチュウ!!10万ボルト!」



ピカチュウ「ピーカ………ヂュウウウ!!!」



ピカチュウが電気袋から電流を発すと、タケシに攻撃していた本部員に直撃する。



本部員「あべべべべべべべ」



本部は足元に崩れ落ちた。
もちろん死んだりはしない。


目標は敵味方共に犠牲者は出さない事だ。



すぐにレボリューションもタケシに駆け寄った。


728 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:36 ID:UQEQHuYv
支援!
729 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:38 ID:63s7ixbi


タケシ「お前ら!!………気をつけろ!本部員は手強い!!」



保安官「タケシさん!今のうちに皆で内部に!!ここは抑えておきます!!」



サトシたちの奇襲により本部員は混乱して隙ができた。



タケシ「すまん!!」



そしてタケシ、キョウとレボリューションは駈け出して内部への侵入を果たした。



保安官も何人かついていた。



だが内部こそ敵の巣窟、異常に気付いた本部がぞろぞろと出てくる。



タケシ「くそっ……サトシ!!協会長にたどり着くには最上階まで敵をくぐって行かなければならない!!協会長はお前が倒せ!!俺たちはサポートする!!」



サトシ「ああ、わかったぜ!!」



マサト「ロズレイド!マジカルリーフ!!」



ケンジ「バタフリー!しびれこな!」



皆はポケモンを繰り出して本部員を牽制する。



タケシ「かいくぐりながら上を目指そう!」



サトシ「任せろ!!」



730 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:44 ID:63s7ixbi


サトシたちも苦戦してきた頃、後方からこちらの味方たちが集まってきた。



タケシ「お前ら、なぜ?」



保安官「シン統括の部隊とロケット団残党軍団が加勢にきてあちらは任せてきました!」



コジロウ「あいつ来てくれたのか!」



サトシ「さすがシンだぜ!!」



これで一気にこちら側も敵を押し、どんどん保安官含め奥へと向かう。



コジロウ「コサンジ、ピッキングアイテムは?」



コサンジ「一応もってきたけど!」



コジロウ「お前は裏から忍び込んで………というわけだ。」



コジロウはコサンジに耳打ちをした。



コサンジ「わかった、やってみる。」



そう言うとコサンジは部隊から外れて違う方へと向かっていった。



キョウ「タケシ!ここは我が仕切る!!皆で上の階に迎え!」



キョウは率先して保安官に指示を出して敵を食い止め始めた。



キョウ「クロバット!エアカッター!」



敵ガーディ「キャイーンッ!」




タケシ「すまん、まかせた!!」



そしてサトシたちは階段を駆け抜けた。


731 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:46 ID:eL6hKpmm
リアルタイム遭遇きたー!支援!
732 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:53 ID:AyIxIMMz
今日で終わりそうですね
支援
733 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 22:54 ID:63s7ixbi


階段を登ると広い一室がある。
バトルルームだ………



サトシ達は立ち止まると部屋野中心で座禅を組んでる男がいた。



タケシ「………シバ!!」



元ポケモンリーグ四天王のシバだった。



シバ「タケシ……裏切りか……」



タケシ「ふん。そんなつもりはない。」



シバ「問答無用。かかってこい。」



タケシ「皆、こいつは俺が倒す。先に進んでくれ。」



サトシ「で、でも……」



タケシ「いいから行くんだ!!」



サトシ「わかった………行こう皆!」



ヒカリ「ええ!!」



そして走り去るサトシ達を見届けるとタケシは呟いた。



タケシ「………目先の地位と名誉に目がくらみお前らに酷いことをした俺を許してくれ………生きて帰れたら………あの日のように皆で語ろう…………すまなかった………友よ。」



タケシが言い終わるとサトシ達の姿は視界から消えた。



シバ「さあ、鉄槌を受けてみよ!!ウー!!ハー!!」



シバがモンスターボールを投げると、ハガネールが飛び出す。



タケシもハガネールを出した。



珍しくもハガネール同士の対決である。
どちらも意地もあり譲れない戦いである。



シバ「アイアンテールだハガネール!」



タケシ「こっちもアイアンテールで応戦するんだ!!」



その瞬間2匹の尻尾は閃光を放ちながらぶつかり合う。



ガゴーンっという凄まじい金属音がなり響いた。


734 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 22:56 ID:AyIxIMMz
頑張って支援
735 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 23:02 ID:uWIUnEpc
支援!
736 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 23:03 ID:EoOAxTdJ
支援
737 名前:名無し1 投稿日:2016/02/15 23:04 ID:63s7ixbi

多分明日か明後日で終わるかと…
738 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 23:20 ID:AyIxIMMz
今日は書かないんですか
739 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 23:20 ID:ZxJmb69R
はははっ、たいしたものかきになったじゃないか。
見ないうちに成長したなぁ!ケン坊よ!
740 名前:名無し 投稿日:2016/02/15 23:21 ID:ZxJmb69R
>>>701
ちょっとうるさい
741 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 01:46 ID:UbIhm4Q5
クライマックスやん! 支援
742 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 05:33 ID:4zU7s8Zm
支援
743 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 06:36 ID:OaHFWbhk
支援だ!
744 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 11:17 ID:cE1kfDm3
やべぇ、支援!
745 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 12:18 ID:CYiqjUZs
支援
746 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 12:25 ID:aVNYoq30
早く書いてくれーーーーーー
うわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ
747 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 13:10 ID:ONBWa6qo
支援!
748 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 15:13 ID:ic2ioJu5
支援!
749 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 16:41 ID:Se8OKdEN


本部入り口付近ではシンが善戦していた。
内部で奮戦したキョウも押されシンのいるところまで達していた。



キョウ「くっ………さすがに厳しいな…」



シン「後は時間の問題ですね……」



二人のポケモンも実戦向きに鍛えられてはいるが、本部のポケモンたちはそれを上回る能力で二人の部隊は不利であった。


さらにジョウトからの増援により多勢に無勢である。



キョウ「モルフォン!超音波!」



シン「レアコイル!!電撃波!!」



次々と押し寄せてくる多数のポケモンに二人は応戦する。



残党「シン兄貴!!もうやばいっす!!本部員が次々出てきます!」



シン「わかっています!!」



シンとキョウの部隊は外部、内部からの増員に挟まれていて壊滅寸前だった。




その時、バクーダが白煙を上げながら本部員とポケモンもろとも吹き飛ばしながら突進してくる。



キョウ「!?」



シン「ゲホゲホッ………」



辺りを包む砂煙が収まると、見えたのはバクーダの背中に乗っているカガリの姿だった。



カガリ「…………お待たせ。」



シン「カガリさん!!」



カガリは同時にアジトや後援会に散らばったレボリューション関係者も引き連れて来たためこれで形勢逆転となる。


750 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 16:44 ID:Se8OKdEN


シン「救援感謝します。速やかに片付けて内部の援護に回りましょう!」



カガリ「…………了解。」



そう言うとカガリはバクーダに指示をして暴れまわる。


人もポケモンも関係なくタックルで薙ぎ倒していく。



キョウ「……あれ死ぬのではないか?」



シン「……大丈夫じゃないですか?……多分。」



カガリの救援によりシンの部隊は有利になり戦いを再開した。


751 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 16:51 ID:Se8OKdEN


サトシ「はあっはあっ………皆無事か!?」



ヒカリ「大丈夫よ!」



コジロウ「なんとかな!!」



マサト「ええ!無事です!」



ケンジ「僕も余裕さ!」



サトシ達はシバの相手をタケシに任せて部屋を突破して階段を突き進み、次の部屋へと入っていた。



コジロウ「恐らくこの部屋にも幹部はいるはずだが………」




見渡すと一人の男が王座のような椅子に座ってワインを飲んでいる。



かなり危ない雰囲気の者だ。




???「はははは…………よくぞたどり着いたな………レボリューション…………コジロウ!」



コジロウは目を見開きながら返事をする。



コジロウ「そ、そんな!!…………サカキ様!」



サトシ達の前に佇むその男は、元ロケット団ボスのサカキであった。



ロケット団解散後は協会に入りその幹部となっていた。


正式な入隊ではなく、その統率力と悪の人格を見定めたシゲルが直々にスカウトしたのだ。


752 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 16:55 ID:L0fwC0nC
追いついた!
支援!!!
753 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 16:57 ID:Se8OKdEN


サカキ「褒め称えよう。君たちの行動を。そしてコジロウ!さすがは私が育てた者だ。中々の統率力と頭脳を持ってるようだ。」



サトシ「こいつが……ロケット団ボス…」



コジロウ「………サカキ様。解散後、探しましたよ。どうりで見つからないわけだった。」



サカキ「どうだ、レボリューションの者たちよ!私達と組まないか?君たちのチーム力は凄まじいものと見ている。必ずや協会長の計画の幹部となれるだろう!!」



コジロウ「サカキ様、申し訳ありませんが………断らせて頂きます!!」



サトシ「コジロウ!!」



コジロウ「我々は………正義の集団です!!そんな計画には賛同できません!!」



コジロウは決死の思いで伝える。



サカキ「ふむ……見込みがあると思ったが残念だ。コジロウ、貴様は魔性を失ったようだな。………ならば……容赦はしない!!」



サカキは言い終わると立ち上がり、モンスターボールを構える。



サトシ「よし!俺がぶっ倒してやる!いけ!ピカチュウ!!」



サトシはボールを投げようとした。



コジロウ「待てっ!サトシ。」



コジロウはサトシの腕を掴み、それを止めたのだ。


754 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 17:05 ID:Se8OKdEN



コジロウ「俺にやらせてくれ。」



コジロウはいつになく真剣なまなざしでサトシ達に訴える。



サトシはそのコジロウの心を察して頷く。



サトシ「わかった……コジロウ負けるなよ!」



コジロウ「おうよ!!さーて………サカキ様………いや、サカキ!!俺が相手だ!!」



サカキ「ほう、口はいっちょ前になったようだ。ずっと私に勝ったことすらなかったヒヨッコが!」




そしてコジロウの因縁のバトルが始まる!!



サトシ「コジロウ、任せた。行くぞっ!皆!」



サトシは振り向かずに一直線で次の階を目指していった。




サカキ「いけ!!ペルシアン!!!」



コジロウ「頼んだぜ!!マタドガス!!」



繰り出される2匹のポケモンはどちらともなく動き出さず、出方を伺う。



元々はカントー最大のマフィアのボス。
残忍冷酷な統率者。



そんな相手からの敗北は……死を意味していた。



それを知るコジロウは気を引き締めて先手を取る。




コジロウ「マタドガス!えんまく!!」



マタドガス「どがーーーす!!」



マタドガスは体中から黒煙を撒き散らしてペルシアンの付近を包みこんだ。


755 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 17:10 ID:Se8OKdEN


完全にペルシアンが包まれたところでコジロウは更に畳み掛ける。



コジロウ「よし!!黒煙の中へ向かってヘドロ攻撃!!!」




マタドガスは指示を聞くと口からヘドロの塊を連射し、次々と黒煙の中へ撒き散らしていった。




サカキ「ははは………甘いな!!ペルシアン!!みだれひっかき!!」



コジロウ「なに!?」



背後からペルシアンは飛び出してきてマタドガスのがら空きの後方を何回も自慢の爪でひっかく。



マタドガスは怯み一旦距離を取ると、ペルシアンも宙返りして離れた。



コジロウ「さすがだ…………くそ………」



コジロウはその強さに戸惑いを見せるも、決して負けるつもりはなかった。



サカキ「ふはは!ペルシアンのスピードを見くびってはならないよ。」



756 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 17:19 ID:i4UB9VqA
続きが気になる‼
支援(p`・ω・´q)
757 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 17:28 ID:0PKUV4Th


コジロウ「マタドガス!一旦戻れ!!行ってこい!ユンゲラー!!」



コジロウはボールにマタドガスを戻し、ユンゲラーを繰り出す。



サカキ「ほう……途中で変えるとは少しは成長したな?」



コジロウ「………ユンゲラー!!!念力!!」



サカキ「ただがむしゃらに攻撃すれば良いんじゃないのだよ……ペルシアン!かわせ!!」



その瞬間、コジロウは笑う。



サカキ「なんだ、その笑みは。」



突如、ペルシアンの脇でガサガサと何かが動きまわる。


反射的にペルシアンはその何かに飛びかかる。



コジロウ「今だ!!サイケ光線!!」



サカキ「な、なんだと?」



ユンゲラーがスプーンを念じると、光線が一直線に伸びてペルシアンに直撃する。



衝撃でペルシアンは後方に吹っ飛ぶが受け身を取り立ち上がった。



さすがに一発では沈まないものの、ダメージはあるようだ。



サカキ「………私が脱ぎ捨てた上着……」



そう。コジロウは勝負前にサカキが上着を無造作に地面へ脱ぎ捨てたのを見逃さなかった。



ユンゲラーの放った念力は直接攻撃ではなく、その上着を操りペルシアンの気を引くものであった。



そして身の横で上着が動きまわるため、ペルシアンは本能的に飛びついてしまったのだ。




コジロウ「猫の悲しい本能が裏目に出たな!!」



コジロウの頭脳派はバトルでも活かせるようだ。



サカキ「……見くびっていたよ……少しは楽しめそうだ!!」



まだまだ勝負はわからない!




758 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 17:44 ID:0PKUV4Th


そして続けてユンゲラーは踏ん張り、唸り声をあげた。



ユンゲラー「ユンゲラっっ!!」



しかしペルシアンも身構えるが、何もおきなかった。



サカキ「攻撃を外したか…ペルシアン一気に行けっ!!」



ペルシアンはユンゲラーに飛びかかり噛み付く。


ユンゲラーはまともに受けてしまう。



コジロウ「ユンゲラー!リフレクターだ!!何とか時間を稼げ!!」




ユンゲラーが念じると目の前に透明なバリアーが現れた。


これでペルシアンからの物理攻撃のダメージは軽減できる。



サカキ「何を小汚い……ユンゲラーは距離さえ詰めてしまえばこっちのもの!ペルシアン!みだれひっかき!」



そしてペルシアンは一気に詰め寄り離れてはひっかき離れてはひっかきを何度も繰り返した。



ユンゲラ「ユン…………ゲ………」



コジロウ「もう少しだけ………耐えてくれ!」



リフレクターのおかげで一発のダメージは少なかったが、ユンゲラーはそろそろ限界のようだった…………



サカキ「まずは一匹目……撃破せよ!!噛み付いて引き裂け!!」



コジロウ「くっ………まだか!?」



ペルシアンがユンゲラーに詰め寄って首元を噛み切ろうとした瞬間であった。



ペルシアンの周りの空間が突如歪み、その歪みから謎の念力がペルシアンに降り注ぐ。



ペルシアン「ニャァァァ!!」



そしてペルシアンはその場に倒れた。



サカキ「ばかな!一体何が起こった!?」



コジロウ「良く耐えた………ユンゲラー!!サカキ………さっきの空振り……本当に何もしてないとでも?」



サカキ「はっ!!まさか!!」



サカキはようやく事態を理解した。



先ほど、ユンゲラーが唸り念じた技は外したか空振りかと思われたが繰り出していたのだ。



その場は何も起きないが………数ターン後に時間差で相手に攻撃を加える技………みらいよちだ!!




そしてペルシアンがそんなことを予期するわけもなく、がら空きなため命中率もダメージも相当なものだった。





759 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 17:48 ID:0PKUV4Th


コジロウ「まずは一体撃破だ!!」



コジロウはガッツポーズをする。
その持ち前の頭脳戦でサカキのペルシアンを制したのだ。



サカキ「……次からは本気を出そう……久々に本気を出せるよ………コジロウ。」



サカキはあの現役時代の表情を見せると、コジロウの背中にゾクッと寒気が走る。



だがコジロウは怯まずに気合を入れる。



サカキ「いくぞ!コジロウ!!!」



コジロウ「来いやああ!うおおお!!」



この怒声は部屋中に響き渡った。


760 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 17:49 ID:CYiqjUZs
テンション上がるわー
761 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 17:53 ID:JTAr1CNv
支援!
762 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 17:58 ID:LpChWtUF
対ササキ戦の描写はあんまいらない気がしたなー
まーおもしろいよ。支援してつかわそう。
763 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:00 ID:0PKUV4Th


一方でコサンジは単独で本部内を走り回っていた。



敵の保安官をボコり服を奪い変装しながら散策していた。



コサンジ「たしか………あった。」



コサンジの前にはモニター施錠式の扉があった。



そしてコサンジは手際よくそれを解除すると扉が開いた。



コサンジ「ドンピシャだな!」



コサンジが入ったその部屋は小さい小部屋がたくさんある空間だ。



留置場………悪く言えば牢屋というべきか。



看守「君!!今は下で敵を食い止めるべきだろ。」



看守2「すぐに、戻りなさい!!」




コサンジ(二人か………)



事態が事態のため看守も応援としてレボリューション討伐に回っているようで、ここは手薄なようだ。




コサンジ「くらえ!!」



コサンジはポケットに忍ばせていた催涙スプレーを目の前の看守にまき散らした。



そして怯んだ隙に腹に膝蹴りをいれて二人を気絶させた。



コサンジ「わりーな、時間がないもんでね。しばらく眠っててくれ。」



コサンジはそう呟くと看守が腰につけているカードキーを奪う。



そして牢屋部屋を1つずつ見て回った。


牢屋部屋の脇にはモニターがありそのモニターに囚人の名前が表示してあり、そこにカードキーを挿すと解錠されるようだ。


764 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:07 ID:0PKUV4Th


いくつかのモニターを順番に見て回った後に1つの名前を発見するとコサンジは足を止めた。



コサンジ「見つけた…………」



コサンジはひと呼吸おき、カードキーを差し込むと扉がスライドして開いた。



すると囚人服を着せられた一人の男がコサンジを見て話しだした。



「………おや?食事の時間はまだのはずだが………それともいよいよ死刑執行かな?」




コサンジ「落ち着いて聞いてください。我々は貴方のお味方です。」



「どういうことかね?」



コサンジ「あなた方の同志であります。………尊敬の意を評します!!誰よりも先に行動を起こした貴方に!」



「……………君は?」




コサンジ「元ロケット団………そして今は、革命団体の……レボリューションのコサンジと申します!!」



コサンジは頭を下げながら自己紹介をした。




コサンジ「遅れてすみません、今開放します!!力をお貸しください!!………我が同志の…………マツブサさん!!!」



コサンジと対面していた囚人は、元マグマ団リーダーのマツブサだったのだ。


765 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:12 ID:0PKUV4Th


コサンジは今起きてることを詳しくマツブサに説明した。



マツブサ「なんと!それは本当か?」



コサンジ「ええ。貴方も同じものを目指していたはず………共に戦いましょう!!貴方を待つ者もいます……お願いします!」



マツブサ「わかった。私の出来る限りの事をしようではないか。」



マツブサは立ち上がるとコサンジの手を取り熱い握手を交わした。



コサンジ「ではこのレボリューションの服に着替えてください!」



コサンジはカバンから服を取り出すとマツブサに渡した。



マツブサ「…………ださくないかい?」



コサンジ「………俺に言わないで下さい。囚人服よりマシでしょ。」



マツブサはしぶしぶその服に身を通した。
胸の刺繍が目立つ。



マツブサ「まあ服はあれだが、面白い。計画阻止のため……レボリューションに力を貸そう!!案内してくれ!!コサンジくん!!」



コサンジ「………お前もか。今自己紹介したばっかだろ。」



二人は仲良く?その場を飛び出して下の階へと向かっていった。


766 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 18:13 ID:EiD5mis5
支援!支援!
767 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 18:15 ID:Vcxi91Lj
自らコサンジといってるw
768 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 18:20 ID:KojjADcc
マツブサきたー
769 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:22 ID:0PKUV4Th


ーーーーーー本部内2階



タケシ「ぐわあああ!!!」



敵ハガネールの攻撃で巻き上がる突風でタケシも吹っ飛び壁に叩きつけられる。




シバ「よく粘ったがここまでだ!!」




タケシもかなりの腕前だが、シバも強敵であったのだ。




タケシ「くっ………くそ…………」



シバ「手こずったが……お前のハガネールももう終わりだろう。」



タケシのハガネールは体中に傷がつき今にも倒れそうだった。



タケシ「サトシ………すまん…………」



シバはニヤリとしたあとにハガネールに指示を出す。



シバ「ハガネール!じしん攻撃!!!」



タケシ「………無念…」



「スターミー!!みずてっぽう!!」



突如、どこからともなくスターミーが空中に現れそこから、みずてっぽうを繰り出して敵のハガネールに直撃した。



相性も効果は抜群でハガネールは技を出せずに怯んでしまった。



タケシ「カスミ!!危険だから来るなと言っただろ!!」



カスミ「ごめんね。………でも、私は貴方の妻よ!!そんな愛する貴方とはまだまだ平和な世界にいたいの!!」



カスミは必死に訴える。



タケシ「やれやれ……相変わらず頑固だ………」



カスミ「貴方もね?さあ、サトシ達に顔向けするためにも倒しましょう!」



タケシ「おう!!」



シバ「ならば、いけ!サワムラー!!」



シバは2体同時に操るつもりだ。



そしてタケシとカスミは何年か越しのダブルバトルに胸を踊らせて走りだした!



770 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:23 ID:0PKUV4Th

すみません!

コサンジの自己紹介をコサンジと言わせてしまいました(´;ω;`)

コサブローに脳内変換してください…
771 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:29 ID:0PKUV4Th


サトシ達はその頃最後の階にたどり着いていた。



恐らく次が最上階……シゲルのいる場所だ。



恐らくここにも幹部がいるのだろう。



4人は注意しながら進む。



サトシ「ここまで来ると保安官もいないな。」



ヒカリ「ここまでたどり着くと思ってないんじゃない?」




ケンジ「ここには幹部すらいないのかも!!」




マサト「いや……それはないですね……」




マサトがケンジの考えを否定しながら指を指す。
その方向には、マントに見を包んだ何とも変態チックな者がひっそり立っていた。



772 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:38 ID:0PKUV4Th



ケンジ「あれは……ワタル!!」



サトシ「なんだって!」



ワタルは様子がおかしかった。


頬は痩せこけて目も虚ろだった。


そして足元には注射器や吸引器が転がっていて全てを物語っていた。




マサト「トリップしてますね………」



サトシ「ワタル………」



ワタルは制度改正後に本部所属の幹部となったが、動機は定かではないがドラッグに手を出してしまい。狂ってしまったその姿に以前の面影は…………無い。



そしてシゲルが求める狂気の戦士と変貌したため、シゲルが協会に残したのだ。



ワタル「へっへっへっ………ゼンインコロス………コロス……キョウカイチョウハ!トモダチ!」




そのワタルの様子に全員に悪寒が走る。


773 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 18:39 ID:0PKUV4Th

一旦落ちます、後ほど再開します
774 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 18:49 ID:IRb9sT3Y
カイリューはかいこうせん

今ならロケット団だけでなく誰にでも躊躇なく言いそうだな
775 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 19:24 ID:JTAr1CNv
ワタルがw
とりま支援!
776 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 19:33 ID:0PKUV4Th


マサト「サトシ、ここは僕が残り時間を稼ぎます。」



マサトはそう言うとモンスターボールを取り出した。




サトシ「マサト………」



マサト「シゲルの元へ行き心を交わすのはサトシの仕事……いや、貴方でなければならない!!」



サトシ「すまねえ…マサト……」



マサト「貴方は僕のヒーロー。今日も見せてくださいね。逆転勝利を!!」



マサトはそう言いながらサトシを見つめる。



サトシ「ああ、絶対に勝ってやる!!悪いが任せた!!」




ケンジ「僕も残る!!」



サトシ「なんだって?」



ケンジ「あんな狂ったやつを一人で相手にするのは危険だよ。二人なら恐らくは…!!」



マサト「助かります。………ヒカリ、最後までサトシを支えて下さい。その役目は貴女しかできないのです!!」



ケンジ「そうだね!!最後はずっと側にいたヒカリが支えるべきだよ!」



ヒカリ「……みんな。わかったわ!!サトシ、行きましょう!!」



サトシ「ああ!!二人共、生き残ってくれよ!」



マサト「任せてください!!」



ケンジ「よーし!腕がなるよ!」



サトシは駈け出した時、ワタルが立ちはだかった。




ワタル「ダレモイカセナイ……イカセナイ!!」



その瞬間にマサトがワタルに蹴りを入れる。



クリーンヒットしてワタルは倒れた。



そしてケンジがワタルを押さえつける。



マサト「今です!サトシ!ヒカリ!!」



ケンジ「頼んだよー!!」



サトシとヒカリは顔を合わせるとお互い頷き、手を握り合いながら走り出した。



777 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 19:40 ID:0PKUV4Th


ケンジはワタルを押さえこみなんとか縛り付けたかった。



ワタルは元チャンピオンの腕があり、更に狂っている。
戦いは避けたかったのだ。




マサト「うおおおおお!!」



マサトも加勢して二人がかりでワタルを締め上げた。



だがみるみる内に押し返され、ついには二人共投げ飛ばされてしまった。



とんでもない力を発揮したのだ。
大の大人が二人がかりでも押さえきれなかった。



ワタル「キョウノオヤツハ………ニンゲンダアー♪」



ワタルはそう言うと、十八番であるカイリューを繰り出した。



マサト「ロズレイド出てこい!」



ケンジ「サンダース!!」



マサトとケンジは同時にポケモンを出す。
掟破りではあるが、今のワタルを相手にするには仕方がないのだ。


778 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 19:45 ID:0PKUV4Th


ワタル「ハカイコウセン!!」



カイリューは口にパワーを集め一気に放出した。
破壊光線はサンダースに向けられた。



ケンジ「交わしてくれ!!」



寸前でサンダースは回避に成功した。



これでカイリューは反動でしばらく動きは鈍くなる。



二人はそれを見逃さなかった。



マサト「ロズレイド!マジカルリーフだ!」



ケンジ「サンダース!電気ショック!!」



左右から刃物のような葉っぱと電撃がカイリューに浴びせられた。



だが相性的にも個体値的にもカイリューはピンピンしていた。




マサト「やはり一筋縄ではいきませんね……」



ケンジ「なんとか頑張ろう………」



そして二人は拳を突き上げて団結した。



779 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 19:53 ID:0PKUV4Th


同時刻


入り口近辺を受け持ったシンとキョウの部隊はカガリの援護の元、勝利していた。



シン「なんとか……いけましたね。」



シンは傷を負った左腕を抑えながら言う。



キョウ「うむ!!カガリのおかげだ!」



カガリ「…………そんなこと……ない。」




三人の周りには大量の敵と味方が倒れていた。


もちろん犠牲者はいない。




なんとか激戦の末掴んだ勝利であった。
そして動けるのはこの三人のみだった。



シン「はあはあ……内部の加勢をしましょう…」



三人は助け合いながら内部へ入り、皆への合流を急いだ。


780 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 20:03 ID:i4UB9VqA
うおお‼
支援´∀`*)b
781 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:05 ID:0PKUV4Th


その一方で、タケシとカスミは激戦を戦い抜いていた。



シバは最後のポケモン、エビワラーを出していた。



タケシはオニドリルを出していた。



二匹とももうギリギリで、タケシとシバも傷だらけでなんとか立っていた。




カスミはトレーナーのプライドがあるのか、最後の一騎打ちはタケシに任せることにして手を合わせて見守る。



タケシ「いくぞ!シバ!!」



シバ「こちらこそいくぞ!」



タケシ「オニドリル!!翼で打つ!!」



シバ「エビワラー!!マッハパンチ!」



エビワラーはオニドリルの翼をスウェーして交わすと綺麗なカウンター気味にマッハパンチがオニドリルに入る。




シバ「よし!!」



だがオニドリルは最後の力を振り絞り、そのまま回転してエビワラーに翼で攻撃した。



相性が幸いしたのだ。



エビワラーの顔面にヒットするとガードは崩れた。





タケシ「よし!!そのままドリルクチバシ!!!!」




オニドリルは至近距離からガードの崩れたエビワラーにドリルクチバシを放った。



綺麗に入るとエビワラーは足元から崩れ落ちた。




シバ「くっ、…………無念………」



シバも体力気力共に限界を超えてその場に倒れ気を失った。




タケシ「うおおおおおお!!!」



タケシはボロボロの体で両手を広げて雄叫びをあげた。



カスミ「やったわね!!」



カスミが駆け寄りタケシに抱きついた。



タケシ「休む暇はない………進むぞ……カスミ。」



カスミ「もちろん!!」



カスミはタケシの体を支えながら一歩ずつ踏み出した。



まさに夫婦二人三脚のようであった。



そしてタケシは、倒れたシバの脇を通る際に賞賛の声を掛けた。




タケシ「シバ………天晴だった……。」




そしてまた足を動かしていった。


782 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 20:09 ID:GW3kCINL
支援
783 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:14 ID:0PKUV4Th


そしてシン達三人は迂回しながら別の方から合流を目指していた。



だがその先に影が2つある。



キョウ「敵か!?」



シン「勘弁してくださいよ……もう戦う力は…………………」



キョウ「………いや、よく見ろ!」



その人影をよく見ると、コサンジとマツブサの姿だった。




コサンジ「よっ!!待ったぜ!!」



シン「脅かさないでくださいよ………そのお方は??」



カガリは気付くと涙を流しながら口を開く。




カガリ「リーダー!!リーダーマツブサぁぁあ………!!」



するとカガリは駈け出してマツブサへ抱きついた。




マツブサ「相変わらずだ………よく頑張ってくれたね。カガリ。」



                 
カガリ「ずっど……じゅっと会いだがったのぉぉぉぉ………」




普段無口なカガリが人目をはばからずに号泣する姿を見た三人は戸惑うが、その微笑ましい光景に皆で笑顔を向ける。



カガリの数年越しの想いはようやく叶ったのだ。



この瞬間のために、懸命に尽くしてきたのだ。



そして報われた。




カガリ「ずっど、ずっとずっとぉぉお……」



784 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 20:19 ID:zZEZT9r1
ふおお!支援
785 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:25 ID:0PKUV4Th


マツブサ「よしよし…………一人にしてすまなかったねカガリ。よく今まであきらめずに夢を追ってくれた。」



マツブサはカガリの頭を撫でながら感謝の言葉を述べた。



カガリ「リーダーマツブサあぁぁ………」



マツブサ「君達もありがとう。カントーにも同志がいたなんてね……。感謝の言葉しか出てこない。」




シン「いえいえ、こちらこそ。先に行動したあなた方に敬礼です。」



コサンジ「カガリを1番褒めてください。ほとんど寝もしないでたくさんの開発をしてくれた。カガリがいなければここまで来れなかったんです。」



マツブサ「そうか………とにかくありがとう。そして今はここで時間を取る場合じゃないね?」



カガリ「…………協会を…デリートして………平和にして…………リーダーマツブサと…………エンゲイジしたい!!!」



コサンジ「ピョアっ!?」



そのカガリの大胆な発言に、カガリに気が合ったコサンジは、がくりとなる。



相変わらずカガリはマツブサ溺愛のようで、到底コサンジが付け入る隙は無いようだ。



シン「よしよし。私がいますよコサンジには。」



キョウ「うむっ。拙者もだぞ。」



二人は慰めながらコサンジの頭を撫でた。



コサンジ「うるせーやい。」



マツブサ「さあコサンジ君!!総仕上げに向かおう!!レボリューションパワーだ!!」




コサンジ「うるせー。俺はコサブローだ。もうあんた嫌いだ。てかあんたが仕切るな。」



マツブサ「レッツゴー!!」



コサンジ「うううっ……」



先が思いやられるがここに皆の絆も生まれたのだ。



5人は皆への加勢のために急いだ。


786 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:32 ID:0PKUV4Th


サトシとヒカリは手を繋ぎながら最後の階段を一歩ずつ登る。



サトシ「ヒカリ大丈夫か?」



ヒカリ「大丈夫!大丈夫!」



そして最後の一段を上がると、大きな扉が現れた。
恐らくここが最終の間。



協会長ことシゲルがいる場所である。



サトシ「最終決戦だ………行くか!!」



ヒカリ「うん!」



サトシは右側を、ヒカリは左側を同時に押し開けるとギイーッと音がして扉は開かれた。




今までの空間より1番広い造りで、まるでバトルルームのような雰囲気だった。



そのバトルルームには白線も引かれており、向かい側の白線前にはシゲルが立っていた。




787 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 20:37 ID:Cc3ITQqT
支援
788 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:41 ID:0PKUV4Th


十数年越しの因縁がここに衝突する。



サトシはヒカリを扉近くで待たせ、白線の前に立つ。




サトシ「久しぶりだな……シゲル。」



その言葉にシゲルは顔を上げる。



シゲル「サートシ君じゃないかあ。……まずはここまで来れておめでとう。僕の幹部たちをかいくぐるなんてお見事だよ♪」




サトシ「シゲル。お前の計画全て見させてもらった。」



シゲル「だろうね。クーデターもおめでとう。歴史に残る反逆だよ……サートシ君♪」



サトシ「シゲル!お前!どうして!!」



シゲル「世界平和のためかな。平和を生むためには犠牲も必要なんだよ。」



サトシ「馬鹿野郎!!争いは争いしか生まねえぞ………」



シゲル「まあ君らじゃ僕の考えは理解できないだろうね……馬鹿だから。」



サトシ「お前は間違ってる。ポケモンも人間も協力して生きていくべきだ。………あの頃のように。」



シゲル「それを実現するための僕の計画さ。サトシ君もこっちにきなよ、素晴らしい軍曹になれるよ♪」



サトシ「断るね。俺が好きなのはバトルであって決して殺戮ではない!!」



789 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 20:49 ID:0PKUV4Th


シゲル「君ならそう言うと思っていたよ……だからこのバトルルームを用意して待っていたんだ。………この意味がわかるね?」




サトシ「………受けてたってやる。」



シゲル「まあ邪魔する奴は誰であろうと………殺すよ。」



そう言い放った瞬間、シゲルの表情は変わった。



そしてサトシは悟った。




ーーーーこいつは昔のシゲルじゃねえ





サトシ「バトルで倒してお前の計画も止めてやる!!」



シゲル「やってみなよ………命はないけどね君の♪」




サトシ「構わねえ。何でも賭けてやる。皆のためにもな!!」




シゲル「スマートじゃないなあ…………ルールはシングルバトルで全滅制で良いかな?」



サトシ「ああ。それでいい。」



シゲル「手持ちは何匹だい?」



サトシ「俺は3匹だけだ。」



シゲル「なら僕も3匹にしよう。」



そう言うとシゲルは他のボールを投げ捨てた。



サトシ「1つ約束しろ!!」



シゲル「なんだい?」



サトシ「これはポケモンバトルだ。まわりの人間に攻撃はするな。」



どうしてもヒカリを守るためである。



シゲル「もちろん♪………このバトルはね!!」



790 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 21:09 ID:0PKUV4Th


ヒカリ(お願い…神様……どうかサトシを…)



ヒカリが天に祈りを捧ぐ中バトルは開始される。



まさに聖戦の幕開けだった。




サトシ「いけっ!リザードン!君に決めた!!」



サトシのトップバッターはリザードンだ。
リザードンは勢い良く飛び出して雄叫びをあげた。




シゲル「いけ!!」



シゲルが繰り出したのはフシギバナだ。



リザードンに劣らぬスケールでとても存在感のあった。



フシギバナはリザードンと向かい合う。



相性的に見たらサトシに分がある。



だが、どこか様子がおかしかった。



それはリザードンの攻撃で明らかになる。


791 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 21:12 ID:L0KMhqlz
数を合わせるのはサトシを甘く見ているのか、あるいはかつてのライバルとして正々堂々と闘いたいのか……

胸熱です。支援します。
792 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 21:15 ID:CmsGqrAl
ピカチュウとリザードンしかわからないがあと一体はなんだろう?
793 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 21:20 ID:OaHFWbhk
支援
794 名前:名無し1 投稿日:2016/02/16 21:27 ID:0PKUV4Th


サトシ「リザードン!火炎放射!!」



リザードンはサトシの声を聞くと、かなりの火力で火炎を吐き出した。



するとフシギバナは微動だにせずに正面から受けた。



フシギバナを包む炎が消え去ると、フシギバナは表情1つ変えずにピンピンしていた。




サトシ「な、なぜだ!?」



シゲル「はっはっはっは………面白いねえサトシ君♪」



サトシ「くっ……さすが良く鍛えぬかれてるみたいだぜ………」



シゲル「ほんじゃ、ツルのムチ!」



フシギバナからツルが2本伸びると、不思議なことに目に止まらぬ速さでリザードンを叩きつけた。



サトシ「えっ………?」



リザードン「ぐぉぉ…」



リザードンはたった一発で結構なダメージを受けてしまった。



サトシ「んなばかな…」



リザードンは炎と飛行の2つタイプを持っている。
これは草の技は単純に4分の1に減らせるはず。



それもツルのムチは低威力。
普通なら受けても全然問題無いはずなのだが……



795 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 21:58 ID:XWO4Ua6h
早くしろよ
796 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:06 ID:CmsGqrAl
急かすなよ
頑張って!超支援
797 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:17 ID:psjg9sAd
支援!
798 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:19 ID:EiD5mis5
支援!
799 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:24 ID:BM0Jd44D
サカキがまさか協会側にはいってるなんて
余計な心配かもしれないけどもしこのスレで完走させようと思って駆け足になってるならばもったいない
間に合わないならまた立てればいいんだよ
800 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:25 ID:IzNex72z
ワタルーーーー!!サカキーーーーー!!
これはヤバイ、、、、(笑)支援支援
801 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:49 ID:0PJW6B7T
しえん
802 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 22:58 ID:zsYCFM9Z
799の言う通りだ。
こんなにワクワク出来るスレは久々だから、変に急がないで1が納得する出来で終わらせて欲しいな。
803 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:10 ID:PKM0cuuU
久しぶりにリアルタイムで神スレに遭遇したわ
超絶支援
804 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:26 ID:Sw4VFPis
盛り上がってきたぞい
支援するのじゃ
805 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:36 ID:ju4UpKWL
支援!!
806 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:37 ID:lbScgQpU
支援!
807 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:48 ID:CYiqjUZs
支援支援
808 名前:名無し 投稿日:2016/02/16 23:59 ID:R8f4lnZc
あったなあ
タイプの相性が逆転するバトル
809 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 00:15 ID:TNP9WuEb
お前らぁぁぁ
支援砲を用意しろぉぉぉぉお
今だぁぁぁぁ打つぞぉぉぉぉおぉぉお
810 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 00:25 ID:OrEAN60W
762
なんでお前そんなに態度デカイの?
811 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 00:30 ID:8oe3wmCC
しえーん
812 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 00:32 ID:dbbHWsXM
SAKASAか
813 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 01:38 ID:JPPkQqdH
カガリたそのデレがかわいすぎて画面割りそうになった
814 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 08:14 ID:ub84b02b
>>>810
まぁまぁケンカするなよブス
815 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 09:58 ID:6cM6A90w
まだかよ
816 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 12:07 ID:jOqRut6G
こりゃ下手したらpart3いくな
支援
817 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 12:37 ID:chvoRJhq
パート続いてもいいから最高の作品を書いてくれ

支援
818 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 12:44 ID:emasCuG9
>>808
さかさバトルならサトシのリザードン対抗策無くね?ソーラービーム覚えてないよな
819 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 13:47 ID:U3NBJZ5Y
無理やり走り抜ける感
820 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 13:56 ID:Z2CdrLSG
気長に待ちます
支援ο(´・ω・`o)
821 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 14:42 ID:53a7wIjM
これにおさめようとしないで、ゆっくり書いてくださいな!
支援!!
822 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 15:09 ID:JsJwYFdz
支援!
823 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 15:17 ID:WK2C6l2K
支援!
824 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 16:40 ID:RQQYzh3H


シゲル「おや、バトルを極め尽くしたサトシくんなら逆さバトルも得意だと思っていたのだけどねえ…………」



逆さバトル、名前の通り相性が逆転するバトルだった。




サトシ「そんなのが一時期話題になってたなあ……俺はスタンダードが好きだから興味はなかったが……」



シゲル「なーんだ。まあ君の経験を活かして大いに頑張ってくれたまえ!」



サトシにもプライドと意地はあった。
逆さバトルは公式戦でも使われるルール。
卑怯な手段とは言えない。




サトシ(……となるとリザードンではあまりに不利か………)



リザードンが使える技は

火炎放射
にほんばれ
翼で打つ
地球投げ


であるため、ほとんどが効き目がないのが目に見える。



強いて言うなれば、ポケモンも形態によって他の技は出せる。



例えばリザードンなら人間に近い体つきなため、殴る蹴るや尻尾で攻撃したり、押さえつけるなどなど……通常の打撃攻撃はポケモンによっても使えるのだ。


これを知る人はひと括りに、悪あがきとも呼ぶ。



だがあくまで用途は技へ繋げるための物であったり、時間稼ぎや、接近戦で距離を取りたいときなどに使われるものである。



これをメインとして戦うのはほとんど例がなく、まして鍛え抜かれた技でもないため威力も期待できないのだ。



825 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 18:07 ID:DyoRqblc


サトシ「リザードン!地球投げ!!」



だがサトシはあえてポケモンを変えずにリザードンに指示を出す。



リザードンは高速でフシギバナの攻撃が当たらないように後ろへ回り込むと一気に持ち上げて地面へ激突させた。



だが思った程のダメージは無いようで、フシギバナもすぐ起き上がる。



シゲル「気合だけではどうにもならないよ…………フシギバナ!!光を吸収しろ!!」



フシギバナは力を溜めると光を放ちどんどんフシギバナが発光して行く。



サトシ「リザードン!!飛び回って距離をとれ!!!」




そしてリザードンは飛び上がり交わしやすいように距離を取った。



フシギバナは依然チャージをしている。



サトシ「今のうちに火炎放射でダメージを与えろ!!」




先ほどの様にリザードンは口から業炎を吐き出しフシギバナを焼き払おうとするが、ほとんどダメージは無い。



シゲル「ソーラービーム!!」




フシギバナが背負っている大きな花からソーラービームは放たれてリザードン目掛けて一直線に伸びる。



事前に距離を取ったためか、リザードンはなんとかかわすことが成功した。



ソーラービームによって天井に穴が空き、光が差し込んだ。



恐ろしい破壊力だ。


826 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 18:13 ID:DyoRqblc


サトシ「くっ………ならば…………にほんばれだリザードン!!!」




シゲル「は?」



ヒカリ「さ、サトシ!?」




リザードンはサトシを信じてにほんばれを繰り出すと、室内は猛暑となりカッと眩しい輝きが入り込んだ。



にほんばれは炎技の威力を助ける技であるが、メリットデメリット両方としてソーラービームまで助けてしまうのだ。



これによってフシギバナはチャージを必要とせずにソーラービームをガンガン放つことができる。



シゲル「おいおい……炎技で押しても無理だよ。」



サトシ「へへっ………」



シゲル「お望み通りに……ソーラービーム!!」



再びソーラービームは発射されるが、遠距離攻撃でさらに大技であるためリザードンはまた回避する。




サトシはこれを読んでいた。



つるのムチや葉っぱカッターは避けにくい、ならばあえて大技を撃たせてかわす作戦なのだ。




ソーラービームが当たった壁は崩れ去る。



827 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 18:15 ID:DyoRqblc


シゲル「いつまでかわし続けられるかな?サートシ君♪」



それはシゲルの言うとおりであり、かわすことだって体力を必要とする。



最初のうちはかわし続けることも不可能だがいずれ命中するのは目に見えている。



それにそんな疲労がある状態でこの大技をうければ一発で沈んでしまうだろう。




そしてフシギバナは次々とビームを発射していく。




リザードンも器用に様々な手段で回避していくが、予想通りに徐々にスピードも反射も遅くなっているのがわかる。


828 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 18:22 ID:DyoRqblc


皆さん申し訳ありません。

早く終わらせるようにペースアップしてきましたが、本日はどうしても上司との飲み会に出席しなくてはならなくなってしまって更新がまた夜遅くになってしまいます…

散々待たせて、支援もして頂いてるのに本当にすみません。 



829 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 18:28 ID:pTDXolsQ
ええんやで

無理にペースアップして納得いかないところで妥協だけはしないように頼みます…!
830 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 18:37 ID:JsJwYFdz
支援!
亀最新でも良いから頑張ってください!
831 名前:バチカンの狂神父 投稿日:2016/02/17 18:57 ID:0J79GgON
それがどうした>>1 まだ支援が途切れただけじゃねぇか 能書き垂れてねえで来いよ かかって来い 早く(ハリー)!早く(ハリー)!!
832 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 19:11 ID:vcY5R2YD
待ちます
支援(p`・ω・´q)
833 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 19:35 ID:81U6LpsV
支援!!
834 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 19:36 ID:KjmRVLwq
誤字?
×最初のうちはかわし続けることも不可能だがいずれ命中するのは目に見えている。

○最初のうちはかわし続けることも可能だがいずれ命中するのは目に見えている。

835 名前:名無し1 投稿日:2016/02/17 20:25 ID:RCo3dM3R
今から書きます。
836 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 20:26 ID:qTBqiAer
ほんと毎日書いてくれてる時点で更新はかなり早い方だし、早く早くって言ってる人たちも「遅い」っていってるんじゃなくて「待ち遠しすぎる」ってことだから気にしなくていいよ!

支援!
837 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 20:36 ID:SaifXob1
主さん完走まで頑張れ‼︎
838 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 20:40 ID:dh2MVORr
支援
839 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 20:52 ID:f0hUWyvK
慌てずに最高の作品にしてくれたまえ(笑)
840 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 22:27 ID:BbW2Lmkx
支援
841 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 22:31 ID:dh2MVORr
支援
842 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 22:49 ID:wKi71iA9
ちなみに今の段階で何%くらいなん?
843 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 23:15 ID:NslMcvmn
イッチはニドランの♂♀どっちや?
844 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 23:16 ID:NslMcvmn
支援するしかない


リスペクトするやで!
845 名前:名無し 投稿日:2016/02/17 23:49 ID:JCExgNpM
このスレで終わるかもとか思ってたコメント控えてたけどけどたぶんイッチには多大なコメント寄せられるだろうから次までスレ続きますな
だからとりあえず言わせてくれ
おれはムサシ好きなんだ出してほしかった笑
846 名前:闇の使者 投稿日:2016/02/18 01:49 ID:zWAiGHfJ
主さんいつも応援しています
他の皆さん急かしすぎではありませんか?
せっかくやめずに皆さんのためにやってるんですから、気長に待ちましょうよ
847 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 03:32 ID:S97d9Rs9
846
そのとうりだ 
自分のペースで書いてください
848 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 09:32 ID:DApg6f8B


サトシ「くっ……もうちょっとだ!リザードン!耐えてくれ……」


リザードン「リザッ…」


リザードンもサトシの気持ちに応える。


だがその足どりは確実に重くなっていた。


シゲル「サートシ君♪君はよくがんばったよ。だーけどっ、これで終わりだ!!」


シゲル「フシギバナ!最大パワーでソーラービーム!!」


サトシ「リザードン!よけてくれ!!」



リザードン「リ…ザ…」


(ここまでか…ごめん、みんな。ヒカリ、守ってやれなかったな。)


その時だった。
849 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 09:41 ID:YZcRpnuK
最初から追っかけ見れて良かった。
有りそうで無かった作品で面白く見させて貰ってます
850 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 10:29 ID:mPwyt2RC


フシギバナ「バナッ、、、」


シゲル「どうしたフシギバナ!?ソーラービームだ!!!!」


フシギバナ「バナァッ、、、」


サトシ「ただ何も考えずに避けていたと思ってたのか?俺たちはこれを待っていたんだよ!!リザードン!!回り込め!!」


フシギバナにはもうソーラービームを打つ力が残っていなかった。


サトシ「そのままあの太陽に向かって地球投げだぁぁ!!!!」


そう、あの時無謀に見えたにほんばれはこの時のためにあったのだ。


サトシ「リザードン!!焼き尽くせぇ!!!」
851 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 10:31 ID:mPwyt2RC
すいません。妄想が大暴走してしまいました。
852 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 10:32 ID:mPwyt2RC
主さん続き楽しみにまってます。すいませんでした。
853 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 10:41 ID:rjLITqDT
リザードンいっけぇぇ!!
支援
854 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 12:23 ID:0csQewtu
>>851
イッチ?それとも別人?
855 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 12:28 ID:zNfIGLV3
支援
856 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 12:59 ID:YLfNQIFv
>>851
リザが太陽に地球投げするまでは良かったよ
857 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 13:00 ID:3NKoUT3S
1さん、もしかしてメダロットssの
アリカ「セレクト隊にでもなればいいじゃない」の人ですか?
858 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 13:01 ID:X7glLNw8
>>851

死ね
859 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 13:04 ID:PyOGQ50j
正直ワロタ
860 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 13:17 ID:mPwyt2RC
>>>856
ありがとうございます。作家なれますかね。
861 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 13:19 ID:mPwyt2RC
>>>858
ありがとうございます。いい幽霊になれますかね。
862 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 15:28 ID:wdys9JwN
これはスレ乗っ取りで1が消えるパターン
863 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 15:40 ID:nvYW2yt6
ここまで来て1に消えられるのは勘弁

1よ。正しいエンドを見せてくれ!
864 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 15:46 ID:mPwyt2RC
みんな!1に願おう!
お願いします!みんな1を待ってます!
865 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:18 ID:FcgTF7cT
皆さんお待たせしてすみませんでした!
今日こそは気合いれて更新します!!


このスレで終わらせると豪語していましたが……厳しい場合は次スレ立てます、申し訳ありません。


質問にもありましたが、物語は90%くらい終わってるので本当にまもなくって感じです!
866 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:19 ID:FcgTF7cT
>>852 びっくりしましたが、発想は私も思いつかなかった展開なので天晴です!
867 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:19 ID:FcgTF7cT
>>857

別人ですね!!ss書くのはこれが初めてです!
868 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:26 ID:FcgTF7cT



サトシ「やはりか………」



攻撃を繰り出し続けるフシギバナを見てサトシは何かを察した。



フシギバナを見た時から何かおかしいと違和感を感じ取っていたが、それが確信的なものとなる。



サトシ「おいシゲル。」



シゲル「なんだいサトシ君?」



二人が会話をするとポケモンも一時中断と、停止する。



サトシ「お前のポケモンは随分とスタミナがあるんだな?」



サトシはその違和感を告げる。



いくら、にほんばれがあるとはいえソーラービームを連射するのは通常はあり得ない。


鍛え抜かれたポケモンでさえ数発撃つとスタミナ切れを起こすのが普通だ。



それもそのはずで、ソーラービームは光をチャージして全身の力を放出するためそのぶんの疲労も大きい。



だがシゲルのフシギバナは異常な程顔色変えずに連射をしている。




シゲル「ふふふっ、そうかい?」



サトシの質問にシゲルは不敵な笑みを浮かべて返答する。



これでサトシの疑いは確信に変わった。



一つの答えに辿り着いた。



サトシ「…………チートポケモン。」



869 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:37 ID:FcgTF7cT


ヒカリ「チートポケモン………?」



ヒカリはバトルは本職でないためその意味を理解できないようだ。



サトシ「……まあ人間でいうドーピングと言ったところか………」




チートポケモンは制度改正前も使われることがあった。



薬物や改良によって能力を著しく上昇させる。
元々、タウリンなど能力を上げるものは一般のショップでも扱われていたがそれらは法律で認められた範囲内の鍛錬アイテムである。


それらはプロテインのような扱いだ。



だがチートはそれを大きく上回りあり得ない力を発揮される危険行為であり、実際に改造されたポケモンは後々に何かしらの欠陥を起こしてしまうためポケモントレーナーからは敬遠され、超えてはいけないラインとされてきた。



だがシゲルの持っているポケモンはその違法改造を施されていたのだった。




シゲル「ははははは!!面白いねサトシ君!!…………力あるものが勝ち残る………当然の道理だよ………」



ヒカリ「卑怯よ!!フェアじゃないわ!!」



シゲル「フェアだの関係ないだろ?……勝つためには何でもする………それがトップに立つとはそういうことだ。」



サトシ「……すこしはトレーナーの心があったと思ったが、俺の思い過ごしだったみたいだな。」



シゲル「どうだい?勝ち目のない漠然としたバトルの味わいは?」



サトシ「いいか、シゲル。覚えとけ!!お前がそういう手を使うと言うことは自分に返ってくるということだからな。」




サトシはそう言ってシゲルを見下す。



シゲル「勝負の時は常に相手に余裕を見せつける………初歩的な発想だね。」


870 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:43 ID:FcgTF7cT


サトシ(会話を挟んだお陰でリザードンも休憩できたな……)



サトシはリザードンを横目で確認した。



シゲル「まあ君がここに来た時点で敗北は決定している。そろそろ1匹目を潰してあげるよ。」



シゲルはそういうと、見せつけるかのようにしつこくソーラービームを指示した。



サトシ「リザードン!!上空、太陽周りをを飛んでかわせ!!」



リザードンは飛び上がり、にほんばれで出現した太陽に近付いて飛び回る。



ヒカリ「なるほど!太陽に標的がいればフシギバナの目は眩み攻撃が当たり辛いわ!!」



シゲル「無駄な足掻きだよ………いずれはどうせ当たるさ………」



フシギバナは何度も何度もソーラービームを発射していく。



かわしたビームは後方に伸びて天井や壁を破壊してどんどん崩壊が進んでいた。



サトシ(うまくいってくれ………それまでなんとか持ち堪えてくれ………)


871 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 16:52 ID:FcgTF7cT


………何発目だったろうか。



リザードンが息を切らしながらギリギリかわすと太陽の後方でソーラービームにより小爆発が起こった。



サトシ(きた!!)



シゲル「リザードンはもう避ける体力もないのかな?♪決めろフシギバナぁぁぁあ!!」




そして放たれたソーラービームは今度は一直線にリザードンを捕らえて直撃する。




リザードン周りに煙が立ち込める。




シゲル「ひゃははははは!!どうだサトシ君!!言った通りに命中した!!はははは!!!」




シゲルは狂ったように腹を抱えて大爆笑をする。




ヒカリ「リザードン!!お願い!!」



ヒカリも見ていられなくなって必死にまだ煙に包まれているリザードンに呼びかける。



サトシ「シゲル、お前の攻撃はもう終わりか?」



シゲル「何を言ってるんだ?リザードンはもう…………」




その時、煙が晴れてリザードンは姿を現した。
リザードンは翼で上空に停滞しながら攻撃準備に移った。




シゲル「なぜ!?なぜえぇええ!!!」



サトシ「リザードン!!思い切りの………火炎放射!!!」




リザードンは目一杯息を吸い込むと、灼熱の業火を吐き出した!!



にほんばれにより火力は上昇し、あっという間にフシギバナを焼き尽くす。




シゲル「結局それか!!馬鹿め!!効かないのがわかるだろう!」



サトシ「……本当にそう思うのか?」



サトシはシゲルに笑みを見せる。


872 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:06 ID:FcgTF7cT


炎が消えると現れたフシギバナは煙を発してフラフラっと歩くと、ドサッと横たわった。



シゲル「な、なにい!?馬鹿な!!なぜだ!!」



サトシ「フシギバナ破れたり!」



シゲルは目の前の事態を理解できずにサトシに問いかける。



シゲル「馬鹿な!!これは逆さバトルだぞ!?最初に撃たれた火炎放射は何ともなかったんだぞ!!なぜだ!!」



サトシ「まあ………逆さバトル……だった。というとこかな?」



シゲル「ま、まさか!!!」



サトシ「やっと気づいたか、シゲル!!」



リザードンは太陽付近で避け続けていた。
それはヒカリが思ったようにフシギバナの命中率を落とすため………の他にもう1つの理由があった。



かわしたソーラービームは後方にまで突き抜け、壁や天井を軽々と破壊する程の威力を持つ。



そして逆さバトルにはそれに変える機械というのをフィールドに設置しなければ逆さにはならない。



そんな破壊力のソーラービームが機械に当たるとどうなるだろう。



当然、機械も破壊されて小爆発が起こった。



その時点で逆さから逆さに変わる………つまり通常に戻ったのだ。



その効果でソーラービームを受けてもリザードンにはダメージは少なく、逆に火炎放射とにほんばれによってフシギバナは炎に倒れたのだ。



シゲルは余裕を見せすぎてソーラービームを乱射することに気を取られた事と、機械設置場所がちょうど太陽の真後ろだった事によりシゲルは気づけなかったのだ。



サトシ「一歩間違えればこちらがやられるリスクの高いトラップだった。………確かに卑怯な手段だと思う。だが、先にチートという卑怯を見せたのはシゲルだ。言っただろ?自分に返って来るとな!!!そしてチートによって上昇した破壊力もアダとなったな………シゲル!!」



873 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:14 ID:9WTNkXH0
今日は書けない。
874 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:15 ID:FcgTF7cT


シゲル「考えたじゃないか………サートシ君♪だけどね………君の寿命が延長されたに過ぎないよ…………………」



シゲルは一層闇に満ちた顔つきへと変貌する。
サトシもそれを立ち向かう顔で睨み返す。



サトシ「さあ…………続けようぜ……」



シゲル「ふふっ………すぐに葬ってあげるよ……」



シゲルが次のボールを投げると、カメックスが飛び出してきて咆哮をする。



部屋中にその声が響き渡る。



カメックス「ガメぇええ!!!」



恐らくまたチートだろう、サトシは気を引き締めながら立ち向かう!!!



サトシ「まだ……これからだぜ!!」


875 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:37 ID:FcgTF7cT


サトシとシゲルが死闘を繰り広げる中、コジロウもかつてのボス、サカキを相手に応戦していた。



コジロウ「ゆ、ユンゲラー!!」



ユンゲラー「ゆ、ゆんげら……」



ユンゲラーはサカキが繰り出したサイドンの攻撃により壁に叩きつけられて戦闘不能となる。



サカキ「コジロウよ、よく粘った。だがもう諦めろ。」



コジロウ「くっ……」



コジロウは歯を噛み締めながらユンゲラーをボールに返す。



コジロウの手持ちはあと一匹のみだった。



持ち前の頭脳を駆使してよく戦いサカキを追い詰めたが、サカキの最後の一匹のサイドンにはその小細工も通用しなかった。



コジロウ(ここまで来たのに………終わりかよ…………ソーナンスじゃ戦えねえ………)




サカキ「おや?まだ一匹いるのだろう?早く出しなさい!!」



コジロウ「いや……俺はここで白旗を…………」



その時コジロウのポケットからソーナンスが勝手に飛び出した。



ソーナンス「そーーなんすぅぅぅう!!」



コジロウ「ばか!!勝手に出てくるな!!」



ソーナンス「なんす!!!」



サカキ「ソーナンスは戦いを望んでるようだな。望み通り蹴散らしてやろう!!」



サイドンは一歩ずつソーナンスに近づく。



コジロウ「お前戦えるのか!?」



ソーナンス「なんすなんす!!」



長年の経歴からか、コジロウはなんとなくだがソーナンスの言いたいことが理解できるようになっていたらしい。



コジロウ「何なに?破壊光線が使える?ほんとか!?」



ソーナンス「ソーナンス!!!」



コジロウはサカキに聞こえないように耳元でソーナンスに囁いた。



ソーナンスは胸を叩き自信満々に答える。


876 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:44 ID:FcgTF7cT


コジロウ「なら一瞬の隙をついて破壊光線を出すんだ………いいなソーナンス?」



ソーナンス「ナンスっ!!」



ソーナンスは頷くとサイドンと向い合った。



コジロウ「さあ……サイドンをただの石ころにしてやるぜ!!」



サカキ「ほう、そんなポケモンで何ができるのだ?面白い。」



サカキは余裕で笑いながらそう答える。



その隙をコジロウはついた!!



コジロウ「ソーナンス!!破壊光線!!!」



ソーナンス「そーーなんすぅぅぅう!!」



ソーナンスは一気にサイドンに詰め寄り何かを取り出して、サイドンに液体を吹きかけた。



コジロウ「は?」



サカキ「…………?」



ソーナンスが持ってる物をよく見ると、青い液体が入っている小瓶………それに値札がついていて15000円と記載されていた。



コジロウ「それは高い香水だ!!バカヤロー!!!」



ソーナンス「そーなんっ!?」



サカキ「くだらん………サイドンみだれづき!!!!」



そのままサイドンは角でソーナンスを何度も貫いた。



ソーナンスはまともに受けて倒れこむ。



ソーナンス「そー………なんす……」


877 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 17:49 ID:nvYW2yt6
ソーナンスッ!高い香水だ!

ソーナンス『ソォォォナンスゥッ!!』プシュ

いいぞ!なんて素敵な香りなんだ!
878 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:50 ID:FcgTF7cT


サカキ「サイドン、踏みつけろ。」



非情にも倒れこんだソーナンスにサイドンは体重をかけて踏みつける。



ソーナンス「そぉぉぉ………」



何度もソーナンスは踏みつけられてソーナンスはボロボロになっていく。



コジロウ「ソーナンスもういい!!サカキ!!!もう降参だ!!!」



サカキ「何を言うコジロウ………ポケモンが瀕死になるまで戦いは続くのだよ………ふはは!!」



サカキはソーナンスを弄ぶようにじわじわと傷めつけるつもりだ。



コジロウ「そ、ソーナンス!!!もう降参しろーー!!」



ソーナンス「そーなんす………」



ソーナンスはブンブンと首を横に振る。



ソーナンスもコジロウの役に立ちたかった。
ただその思いだけで今サイドンの攻撃を耐えぬいていた。



コジロウ「そ、ソーナンス!!」



コジロウは地面に膝をつき地面を殴る。



サカキ「ははは!弱肉強食だ!!」



サカキは依然サイドンに踏みつける指示をだす。



メキャッバキッと踏むたびにソーナンスの体から聞こえてくる。


879 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 17:59 ID:FcgTF7cT


気付くとソーナンスは体中を真っ赤に染めていた。




サカキ「血を流してるようだな!!もうすぐ瀕死か!」



コジロウ「ソーナンス………血を流して………もうやめてくれーー!!」



コジロウは必死に叫ぶ。



だがコジロウの頭に過去の思い出がよぎった。



コジロウ「!!!」



その瞬間、コジロウは全てを悟った。



そしてそれに応えるかのようにソーナンスは踏みつけられながら真っ赤に発光した!!!



ソーナンス「すぉぉぉぬぁぁぁあんすう!!」








カッ!!とソーナンスは閃光を発して爆発を巻き起こした。



サイドンは爆心地で巻き込まれ爆炎を浴びながら凄い勢いで壁に飛ばされて気絶した。



コジロウも伏せて巻き込まれないようにしたのを、立ち上がりソーナンスを見るとソーナンスは立ち上がりコジロウに声をかけた。



ソーナンス「ソーナンスぅぅ!!」



コジロウ「…………お前………カウンターを発動するためにあそこまで……?」



ソーナンス「そーなん!!」



カウンターは物理攻撃を受けた時にうまくいけば発動でき、受けたダメージを倍以上にして相手に返す起死回生の技。



その僅かな可能性にソーナンスは死を賭して発動したのだ。



もちろん受けたダメージを倍以上とすると、サイドンが一発で沈むのも納得がいく。






880 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 18:01 ID:zNfIGLV3
初リアルタイムや!
881 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:08 ID:FcgTF7cT


コジロウ「やったぜソーナンス!!」



コジロウはソーナンスに駆け寄り抱きつくと思い切り頭を撫でてやった。



するとソーナンスは役に立てたことで気力が尽きたのか、そこで気を失った。



コジロウ「お前は最高の仲間だぜ。ちゃんとわかってるよ。おつかれさん。」



コジロウは感謝の言葉を述べてからソーナンスをボールに戻した。



サカキ「見事だ………コジロウ。私のほうが未熟だったようだ。」



サカキはコジロウに拍手を送りそう言い放った。



コジロウ「サカキ………様。」



サカキ「全ての面で私を追い抜いたようで……驚いた。お前が部下だったこと、誇りに思う。」



コジロウ「………あんたもすげえ男だったよ。どんなに追いかけても追いつかなくてな…………ありがとうございました!!」



コジロウは色んな思いを込めながらサカキに頭を下げる。



これで完全にロケット団の未練を断ち切れたようだ。



サカキ「どれ、私は………去るとするか。」



サカキはそう呟くとコジロウに背を向けて扉へと歩いていった。



コジロウ「どこへ!?逃げ出すのか!?」



サカキ「逃げるも何も、負けた者は去るべきだ。安心しろこんな悪事はもうしない。遠い異国で余生を過ごすよ…………金はあるもんでね。」



サカキはそれだけ言い残すとコジロウの視界からゆっくりと消えていった。



コジロウ「ボス……お疲れさまでした。」



コジロウはそのサカキの背中へ向けて敬礼をした。



これによりサカキの伝説はロケット団と共に消え去った。



コジロウは複雑な気持ちになるが、過去よりも今の仲間と決意のほうが大切なため未練もなく突き進む。



882 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:17 ID:FcgTF7cT



ワタル「ウヒャヒャヒャ!!!」



ワタルの狂った笑い声が響くこのルームではケンジとマサトがカイリューの相手をしていた。



だが到底二人の実力では敵わずに敗北寸前だった。




マサト「ここまで……ですね……」



マサトはそう呟く。



ケンジ「だめだ………こんな奴行かせたらサトシが危ない………」



ケンジとマサトは傷を抱えながら必死に応戦をする。



ワタル「オトモダチノジャマスルナー!!!」



カイリューはげきりんを使い暴れ回り、ロズレイドとサンダースは力尽きた。



ケンジ「行け!!バタフリー!!」



マサト「頼んだ!!サーナイト!!」



新たに2匹を繰り出し、カイリューに応戦するがげきりんを避けて塞いでの防戦一方だった。



ワタル「チョーウチョ〜チョーウチョ〜♪」



それを聞いたカイリューの矛先はバタフリーへと向く。



ケンジ「眠り粉!!!」



バタフリーはカイリューが目の前に来たところで眠り粉を撒き散らして不意をつかれたカイリューはまともに浴びて眠ってしまった。



マサト「やった………」



ケンジ「時間は稼げる……!!」



883 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:23 ID:FcgTF7cT


だが二人の戦いはここで終わってしまう。


突然にワタルの横の壁が崩壊した!!



ワタル「ぴよ??」



それはバクーダに跨ったカガリとマツブサが壁を突き破って進撃してきたからだ。



二人に悪意はなくただの近道のつもりで突き破ったためワタルに気づかずにそのまま巻き込んでしまった。



ワタルは上空に舞い上がり地面に叩きつけられると鈍い音がして動かなくなった。



カガリ「あ………ひいちゃった………」



マツブサ「やってしまったね………」



コサンジ「近道とはいえ破壊して進むなんて………なんつー危ねえコンビだ………」



皆がその部屋へ入るとマサトとケンジは気づき呼びかけた。



マサト「みんな!!」



ケンジ「無事だったんだね!!」



コサンジ「おーなんとかな!!お前らは危なかったみたいだな!!」



ケンジ「たはは……やられちゃったよ……」



ケンジは笑いながら頭を掻いた。


884 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:28 ID:FcgTF7cT


マサト「それより………ワタル……大丈夫なんですか?」



マサトがそう言うと皆は倒れているワタルに視線を向ける。



コサンジ「けっこう鈍い音がしたぞ……」



キョウ「頭から落ちたようだしな……」



シン「とりあえず脈はあるんで気絶してるだけですね。都合が良い。」



シンはワタルの手首を触りながら皆にそう答えた。




二人のバトルは幸か不幸かこんな形で幕を閉じたのだ。



コサンジ「ここが最後か?」



マサト「ええ、次がサトシとシゲルが戦ってるルームです!!」



シン「ここまでは我らが勝利ですね!!」



キョウ「では向かおうか!」





885 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:33 ID:FcgTF7cT


コジロウ「なーんだここも終わってたのか。」



コジロウはタケシとカスミと三人で正規のルートから皆がいる場所に現れた。



ケンジ「コジロウ!!無事で!!」



コジロウ「なんとかな!!」



キョウ「タケシ!カスミ!」



タケシ「すまんな、手間取った。」



カスミ「しっかりしなさいよ!!」



先日までタケシとコジロウらは敵同士だったため気まずい空気が流れた。



コサンジ「まあ………みんなここいらで円陣でも組んどきますか!!」



コサンジのその一言で少し場が和んだ。



マツブサ「うむ。良い考えだねコサンジくん。それじゃた輪になって!!」



コサンジ「お前が仕切るな!!」



タケシ「まあ……色々あったが今は皆で力を合わせて協会長の計画を止めよう!!」



タケシが気合を入れた掛け声をする。



全員「おーーっ!」



全員は輪になって肩を組み叫ぶ。



もうこの場には反逆だの協会だのの隔たりは無くなり、1つの絆が生まれていた。


886 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 18:34 ID:FcgTF7cT

いったん飯落ちします
887 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 19:36 ID:znCRf9TR
無理せず頑張って!
支援
888 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 20:27 ID:Gj0eGg58
頑張って
889 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 20:58 ID:tJt2Z5C4
支援
890 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 21:10 ID:vVKrHo5r


サトシとシゲルの激戦はまだ続いていて、先手を取ったのはシゲルからだった。



シゲル「カメックス!ハイドロポンプ!」



シゲルの声を聞くとカメックスは背中に背負う砲台から高圧の水を大量に吹き出した。



サトシ「リザードン!!」



リザードンは一歩も反撃できずに沈んでしまった。




シゲル「ふう、手こずらせたけど……やっぱり雑魚は雑魚だね♪」



サトシ「リザードン、ありがとう休め。」



サトシはボールにリザードンをしまいこむと、ピカチュウのボールを取る。



相手がカメックスというのを考慮しても妥当な判断だろう。


891 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 21:15 ID:vVKrHo5r


サトシ「ピカチュウ!!君に決めた!!」



サトシはボールを投げピカチュウは飛び出し、バチバチと体中に電流を帯びた。



調子は絶好調のようだ。



ピカチュウ「ピカピカ!」



シゲル「そんなポケモンで僕を倒すのかい?ははは、笑っちゃうよ。」



サトシ「笑ってられるのも今のうちだぜ!」



ヒカリ「ピカチュウ……頑張って………」



サトシ「ピカチュウ!!10万ボルト!!」



ピカチュウは黄色い閃光が走り、電流を放出しカメックスにそれをぶつけた。



カメックス「ガーメッ?」



……余裕の表情だ。


さすがにうまくはいかないみたいだ。


892 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 21:39 ID:Gj0eGg58
頑張ってください。
楽しみにしてます
893 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 21:41 ID:vVKrHo5r


シゲル「無駄だよ……」



サトシ「く………やっぱりバトルは楽しいなあピカチュウ!!」



サトシはあの頃に戻ったようにバトルを楽しんでいた。



強き心はこういうことなのかもしれない。




シゲル「やれやれ………ハイドロポンプ!!」



サトシ「ピカチュウ!!かわせ!!」



しかし、あまりにもハイドロポンプは速くてピカチュウは直撃してしまう。



ピカチュウ「ピカぴ……」



ピカチュウは後方に飛ばされてなんとかよろめきながら立ち上がる。



やはり絶大な威力であった。



相性が、よくともそんなのはかき消されるほどの個体差であった。




サトシ「くっ……ピカチュウ!!ボルテッカー!!」



ピカチュウは全身に電流を纏い、目にも止まらぬスピードでカメックスに体当たりをした!!



シゲル「カメックス!防御体制!!」



ピカチュウが激突する瞬間にカメックスは頭を甲羅に引っ込め、甲羅にピカチュウは激突した。




カメックスにダメージは皆無な上に反動によりピカチュウがダメージを受けてしまったのだ。



そしてカメックスの追撃は続く。



シゲル「さあ……カメックスが引っ込んだからには…………ね?」



サトシ「しまった!!」



シゲル「そのままロケット頭突き!!」



カメックスは甲羅から勢い良く頭を突き出して強烈な頭突きをピカチュウにお見舞いした。



ピカチュウはまともに受けてしまい、再び後方に吹っ飛ぶ。


894 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 21:50 ID:vVKrHo5r


サトシ「ピカチュウ大丈夫か!?」



ピカチュウ「ピカピカ!!」



またしてもなんもかピカチュウは立ち上がるが距離を取り様子を見ることにした。



サトシ(スピードでは圧倒できるが……パワー不足だ………どうすれば………)




その時、応援の声がサトシの耳に入る。



コジロウ「サトシとピカチュウのコンビはそんなもんじゃねえだろ!?」



サトシ「こ、コジロウ!?みんな!無事だったのか!!」



入り口にサトシは目をやると、ボロボロだったが無事な姿をサトシに見せた。



マサト「さあ、ヒーローは敗勢から持ち直すんですよ!!」



ケンジ「いっけえ!!サトシ!!」



タケシ「サトシ………!!」



カスミ「いつものサトシをまた見せて!」



コサンジ「んなキザ野郎ぶっ飛ばしてやれ!」



シン「サトシさん……勝ってください!」



キョウ「止めてやってくれ……!」



カガリ「………デリート………計画を……」



マツブサ「見せてもらうよ、聖戦を。」



そのバトルルームは皆の歓声に包まれた。




サトシ「み、みんな…………」



ヒカリ「サトシー!!だーいーじょーぶー!!」



そしてヒカリが笑顔でサトシに声をかけた。


895 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 21:55 ID:vVKrHo5r


シゲル「なんだと……?僕の部下は………」



コジロウ「みーんな倒してきたぜ!!」



シゲル「ははは………誰も通すなと伝えたのだけどね……使えない部下を持つと大変だ!!」



タケシ「協会長!!考えを改めてください!違う道はきっとあります!!」



タケシはシゲルへ必死に訴える。



シゲル「ターケシくん…………裏切り者………バトルが終わったら君も死刑だ………!!」



コサンジ「なんだと!!喧嘩なら負けねーぞ!」



シゲル「雑魚に用はない!!」



サトシ「おいシゲル、お前の相手はこっちだぜ?続き始めようぜ。」



シゲル「そうだったね♪皆の前で公開処刑さ……」



再び皆が見守る中二人は向い合った。


896 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 22:00 ID:kCoGZ2Uq
支援!!!!!!!!!
897 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:09 ID:vVKrHo5r


サトシ(とは言っても………ボルテッカーもだめとはね……どうやってダメージを与えようか……)



シゲル「カメックス!!高速スピン!」



サトシが戦術を考える隙をついて、カメックスは体を甲羅にしまいこみ甲羅は跳び上がり回転しながらピカチュウ目掛けて突っ込んでいく。



ピカチュウは持ち前の素早さでかわしたが、ブーメランのように再び戻ってきてピカチュウをかすめた。



サトシ「よくかわした!!」



シゲル「姑息な、早くやられちゃいなよ。」



またもカメックスは高速スピンでピカチュウ目掛けて、体当たりをはかる。




サトシ「ピカチュウ、かわしてアイアンテール!!」



ピカチュウはうまく跳んでかわすと、カメックスの進行方向に向かって思い切り光を放つ尻尾を叩きつける。



その勢いでカメックスは壁に激突して動きが止まった。



サトシ「今だ!!10万ボルト!!」



ピカチュウが電流を放つとカメックスを電気が覆い全身に電流が走った。



898 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 22:12 ID:Gj0eGg58
支援だぁぁぁ
899 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:19 ID:vVKrHo5r


シゲル「なるほどね、うまかったよサトシ君♪」



カメックスはすぐに体制を整える。
だが表情を見るからに先程よりは効いたようだ。



やはりダメージは少しだが蓄積はしているらしいのが分かる。



サトシ(ダメージがあるのは蓄積だけじゃないはず……何か他の理由があるはずだ……どこだ……………………)



シゲル「一人で何を言ってるんだい?………カメックス!!水の波動!!」



ピカチュウに水の波動が命中する。
威力も低いため、戦闘不能は避けれたが厄介な事になる。



ピカチュウ「ピカピカー???」



サトシ「ピカチュウ!?」



ピカチュウは足元がフラフラして挙動もおかしくなってしまった。



タケシ「………まずい、混乱してしまったぞ。」



水の波動は一定確率で受けた相手を混乱状態にさせる付加能力があるのだ。



これによりピカチュウは混乱状態に陥ってしまっていた。



ピカチュウ「ピカーー!ー!!」



突然ピカチュウはクラクラしながらも、全身に稲妻を纏いだした。





ボルテッカーの体制である。


900 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:24 ID:vVKrHo5r


サトシ「ピカチュウ!!勝手に動くな!!」



だが混乱状態のピカチュウは言うことを聞かずにボルテッカーを放ってしまう。



サトシ「どこにいくんだ!?」



ピカチュウはカメックスとは真逆の方に猛スピードで突進を始めた。



そして勢い良くボルテッカーをコサンジに放ったのだ。



コサンジ「ぐえーーーっ!?」



コサンジはふっとびピクピクし始めた。



サトシ「ごめんコサンジ……ピカチュウ!!我にかえれ!!」



だがまだピカチュウは混乱から解放されない。



こんどは電光石火を誰もいないところに放ち、躓いて倒れてしまった。




コサンジ「………な、なぜ……俺だけ………」



901 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:32 ID:vVKrHo5r


シゲル「さあ、カメックス!ハイドロポンプで決めろ!」



カメックスはハイドロポンプを放つとピカチュウ目掛けて、水砲は飛んでいく。




サトシ「ピカチュウーー!!」




ピカチュウ「ぴかぴかちゅっちゅ」



ピカチュウは何故か突然狂ったようにのたうち回り、それが功を奏してハイドロポンプは当たらずに済んだのだ。



サトシはホッと胸をなでおろす。



ようやくピカチュウは意識を取り戻し、再び身構える。



サトシは心配になりピカチュウの元へ駆け寄り、声をかけた。




サトシ「ピカチュウ…落ち着いてきけ。」



サトシは周りに聞こえないようにピカチュウに支持を出した。



ピカチュウ「ぴか。」



ピカチュウは利口にもコクンと頷いた。




サトシ「試しに10万ボルトをカメックスの大砲に向かって撃ってみてくれないか?」



ピカチュウは頭に疑問がよぎるが、再び頷きサトシはすぐに離れ臨戦態勢に入った。



902 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:40 ID:vVKrHo5r


サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!!」



ピカチュウはサトシに言われた通りに甲羅の大砲目掛けて放つと、ピンポイントで命中した。



カメックス「ガメメメメメっ!!」



サトシ(やはり……)




カメックスはこれまでよりもダメージをうけて怯んでいた。



シゲル「ちっ、高速スピンで回りながら距離を取れ。」




そしてカメックス回転しながら跳び上がり、後方へ下がった。




サトシ(勝機はある………)




ハイドロポンプを撃った直後の大砲には水がついていて、その大砲はカメックスの体内へと続いているのだ。



つまりハイドロポンプを撃たせてからそこを狙い電流を流すと、カメックスの体内に電気が流れて大ダメージとなるのだ。



サトシはそれに気付いたのだ。


903 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:50 ID:vVKrHo5r


サトシ「ピカチュウ、電光石火で詰め寄れ!!」



ピカチュウ「ぴーかっ!!」



ピカチュウは高速で距離を詰めた。



シゲル「カメックス!!何してる!!攻撃しろ!!」




先ほど、サトシには運が傾いていたのだ。
10万ボルトにより実はカメックスは麻痺状態になっていたのだ。



これによりカメックスのスピードは更に下がって、スピード自慢のピカチュウは有利となった。




サトシ「シゲル……いくぜ!!!」



シゲル「なんだと?」



サトシ「ピカチュウ!!カメックスにしがみつけ!!!」




その支持でピカチュウは素早く移動してカメックスの頭上にしがみついた。




シゲル「こしゃくな。カメックス!ふり落とせ!!」



カメックスは頭上にしがみついているピカチュウをふり落とすべく、頭を振り回したり爪で引っ掻いたりを繰り返した。



ピカチュウは傷を追いながらも決して離さずにしがみついている。




コジロウ「みんな………目に焼き付けておけ………ポケモンマスターのバトルを………!!」




サトシ「決めろ!その場で10万ボルト!!」



ピカチュウはしがみついたままで10万ボルトを発した。



至近距離でカメックスの内部に行き届きさらにダメージは増えた。



ピカチュウはくっついたままなのでずっと電流を流し続けた。



カメックスも苦しみながら振り払おうと暴れもがいた。




904 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 22:57 ID:QNLQgO67
支援‼
905 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 22:58 ID:PRdRzY9W
毎日このSS見るのが生きがいです!支援!
906 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 22:59 ID:vVKrHo5r


そしてカメックスは自ら頭を地面に激突させた。



ピカチュウは押しつぶされてさすがにふり落とされた。




シゲル「カメックスしっかりしろ!なにやってる!
水の波動だ!!」



カメックスは長い間電流を受けたので依然フラフラとしながらも攻撃を出そうとするが、動きも鈍くそれをサトシは見逃さなかった。




サトシ「今だ!!渾身のボルテッカー!!」




その瞬間、ギャラリーの皆はピカチュウの勝利を確信した。




ピカチュウは今までよりも激しい稲妻を身にまとって閃光を発しながらカメックスの腹にめりこむように激突をした。




するとカメックスの腹はカッと発光し、バチバチっと電流の音が鳴り響いて見るものを魅了した。





反動でピカチュウもダメージを受けるがそれ以上にカメックスにダメージがあり、カメックスはゆっくりと倒れた。




サトシ「よっしゃあああ!!」



シゲル「……………ちっ。」




タケシ(サトシ………やはりお前は天才か………)




そのバトルルームは物凄い歓喜に包まれた!

907 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 23:08 ID:vVKrHo5r


シゲル「あーあ………カメックス………君ってやつは………」



シゲルは倒れたカメックスに近寄ると、誰もがボールに戻そうとした。



だがシゲルは皆の予想を超えた行動をした。




シゲル「てめえ何やってんだよぉぉお!!」



シゲルはカメックスの顔面を思い切り蹴り上げたのだ。



シゲル「てめえはチートなんだぞボケが!なんでそんな平凡なポケモンにやられるんだよ!」



ドカッドカッドカッ!



と何発も蹴りまくる。




サトシ「やめろ!!」



サトシはシゲルに体当たりするとシゲルは後ろへいく。




サトシ「なんてことするんだ!カメックスだって一生懸命戦っただろ!!」




ヒカリ「ひどいわよ!!」




シゲル「黙れ!!弱者に興味はない………」



シゲルは冷酷な表情を向ける。



サトシ「さあ………あと一体いるだろ?それで全てが決まる。」



シゲル「うーん………やーめた♪」



サトシ「なに!?」



シゲル「無駄な事はしたくない。ここで計画を始動してお前らは全員葬ってやる。」




サトシ「や、やめろ!!シゲル!!」



908 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 23:15 ID:ZmlxFGKK
ワタルだけ脳内変換できん…w
TVではギャラドスを止めようとしたあのチャンピオンなだけに薬に手を出すなんて…そんな自分に甘い奴とは考えられないからどうしても…
909 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 23:18 ID:vVKrHo5r


シゲル「やめないよ………世界平和のため………平和を掴みそれを永久に保つため………僕はもう止まらない!!」



サトシ「平和を求めて争うのか!?犠牲が出るんだぞ!?」



シゲル「それを築くための小さな犠牲だよ……」



タケシ「協会長!!目を覚ましてください!!」



シゲル「僕は止まらない!!」



シゲルはリモコンをポケットから取り出すとボタンを押した。




すりとルーム全体にモスキート音のようなものがなり響いた。




タケシ「皆!!特殊電波だ!!ポケモンをしまえ!!」




それを聞くと出していたポケモンを皆モンスターボールにしまいこんだ。




シゲル「あっハッハッハ!!!これで僕は無敵だ!!!いけええええ!」



シゲルはそう言うとポケットから隠し持っていた3つのモンスターボールを投げた。




すると、特殊電波を受けて兵器と化してしまったボーマンダ、ガブリアス、バンギラスが繰り出された。




タケシ「まずい………凶悪ポケモンばかり……」




910 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 23:22 ID:vVKrHo5r
>>908

ほんとすみません、、、ワタルファンの皆さんごめんなさい(泣)
911 名前:名無し1 投稿日:2016/02/18 23:28 ID:vVKrHo5r

本日は値落ちします、すみません!!


下手したら明日の更新で終わってしまうかもしれません・


もしパート3までいったら、あまったレス分はオマケや番外編で埋めます!、
912 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 23:49 ID:4uFzfRHG
今終わらせれば良いだろ
913 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 23:53 ID:47oADc2Y
見てます。これどうぞ
⊃元気のかたまり
914 名前:名無し 投稿日:2016/02/18 23:56 ID:vVKrHo5r


915 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:05 ID:oDvyVwlw
支援
916 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:12 ID:5DWAqZ1g
支援
917 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:18 ID:lT0SFZ3e
>912
随分偉そうだな
918 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:27 ID:GLGbdtRo
>>>817
おまえもな
919 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:27 ID:GLGbdtRo
>>>817
おまえもな
920 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 00:27 ID:GLGbdtRo
>>>917
お前もな
921 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 01:01 ID:neSNx9Vt
>>>918

数字間違いダサいwww
922 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 01:02 ID:GLGbdtRo
>>>921
二回もやっちったwww
923 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 01:03 ID:Wk5wbweJ
お前らイッチと話したいからって無駄にレス稼いでPart3に繋げようとしてんじゃねぇよ
924 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 01:17 ID:T7bDBkkV
923
別にいいじゃん
支援です
925 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 01:35 ID:GLGbdtRo
おっもいーでーいーまーは
しまあーっておこお
あんのばーしょめーざーし
すぱぁーとかっけっよっぜぇーー
926 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 02:07 ID:8KPhXcVT
まさか2時間前に見つけたssを最後まで読んだらまだ完結してないとはw ぎりぎりリアルタイムに乗れそうだな
スレ主最後まで頑張れ!支援
927 名前:闇の使者 投稿日:2016/02/19 02:26 ID:NEqPE9zJ
主さんファイトです♪
928 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 03:45 ID:WhYKbdhK
ラストバトル期待してます!支援
929 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 03:55 ID:pzXgWEcY
期待してます
930 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 03:56 ID:pzXgWEcY
さっきこのss知ったけどリアタイでラストが見られそうで嬉しい
931 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 03:57 ID:GDEMhTKM
支援
932 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 09:57 ID:oDvyVwlw
支援
933 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 10:35 ID:ZwmwmfAc
あと70ぐらいで終わるかねぇ?
いい作品期待してます!支援!!
934 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 12:29 ID:6RqXCmyM
支援!
935 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 14:55 ID:B9HYPq7N
主さん908ですが大丈夫です!いつも楽しませてもらってるし後少し頑張って下さい!
その後のキャラの番外編があればいいななんて思ってます♪
936 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 15:07 ID:B9HYPq7N
それにしてもシゲル…。
…クズになったなーww
937 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 16:28 ID:YGUEV75p


シゲル「ひゃははははっ!!!!ここにいる全員を………殺せぇぇぇええ!!!」



シゲルは狂ったように笑った後に狂気の叫びをあげた。



シゲルが繰り出したポケモンは電波により操られ、暴れ始めた。



バンギラスは破壊を、ボーマンダとガブリアスは炎を吐いて辺りを燃やし始めた。




サトシ「皆……やめてくれ!!」



サトシは思わず駆け出してバンギラスに呼びかけるが、薙ぎ払われて飛ばされる。



サトシ「ぐはあ………」



ヒカリ「サトシ!」



コジロウ「大丈夫か!!」



ヒカリとコジロウもサトシに寄り手を貸してなんとか立ち上がる。



コジロウ「とりあえず距離を取らねば…」



サトシはコジロウとヒカリに支えられながらなんとか離れる。




タケシ「協会長!!こんな無差別な殺戮が平和を生むのか!?」



シゲル「これは殺戮ではない………制裁だ!!」



もうシゲルには何を言っても無駄だろう。



幸いにも3匹は辺りを破壊することに専念してるのかまだこちらに直害はなかった。




コサンジ「どーする!?逃げるか!?」



タケシ「いや………逃げたらこいつらが一般市民にまで手を出し必ず犠牲が出る…………俺達がここで止めなければ………」



コサンジ「せめてこちらもポケモンが使えれば…………」



ポケモンが使えない。



これは致命的なことだった。


938 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 16:35 ID:YGUEV75p


コサンジ「とは言っても長居してたら焼け死んでしまう………」



炎はどんどん燃え上がり、皆が焼き払われるのは時間の問題だった。



シゲル「ははははは!!!!どうだ!!最強の兵器は…………この電波で全土のポケモンを操れば世界は手に入る!!!」



炎の向こう側でシゲルの声が響いた。




もうだめか



そんなことが皆の頭によぎる。



マサト「………そういえばシゲルになんの危害もポケモンが加えないという事は………」



その時、ケンジはハッと何かを思い出して皆に告げる。



ケンジ「そうだ!シゲルは機械を装備していてその機械は逆に言うことを聞かせる電波を発しているんだ!!」



ケンジは依然、ポケモン捕獲に出向いた時の事を思い出す。



コジロウ「そうか………ならそれを奪ってしまえば………」



シン「ですがこの炎とポケモンをかいくぐるのは容易ではありません………」



この人数ならシゲルに届きさえすれば押さえつけるのは可能なのだが、この状況は厳しすぎた。



その時、バンギラスが地震を放ちフィールドには激しく地割れが入り天井も崩れ始めて更には崩壊が始まった。



いよいよもって残された時間は少ない……



939 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 16:45 ID:YGUEV75p


シン「………他の幹部が同じ装置を身に着けているのでは?」



シンの予測は当たったようである。




ケンジ「確かに!!なら誰かから奪えば………」



サトシ「1番近いのは下の階にいるワタル!!」



マサト「下の階なら時間もかからずにいけますね!!」



タケシ「よし………ならばコジロウとコサンジ!お前らなら経験上得意だろ?」



コジロウ「まーな。」



コサンジ「大得意だぜ!!」



タケシ「ならば…………二人でなるべく早く奪ってきてくれ…………ここは俺達が抑えておく。」



タケシはそう言うと装備している警棒を取り出した。



コサンジ「分かった。このバッグにも時間を稼ぐアイテムは入ってる。使ってくれ。」




コサンジはそう言うとタケシに持参したバッグを渡す。




コサンジ「そしてこの脱出用のロープハシゴをそこの穴が開いた壁にかけて女性達は外に逃げろ。」




コジロウ「うむ。賢明な判断だろう。」



サトシ「キョウが仕切って、ヒカリ、カガリ、カスミは4人で逃げ出してくれ。」



ヒカリ「で、でも!!」



サトシ「大丈夫だ。全員で生きて帰る。後で落ち合おう。」



タケシ「カスミ安心しろ……お前を置いてはいかない。」



マツブサ「わかったね?カガリ。」




女性達は皆、サトシ達の決意を感じ取りうなずいた。



940 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 16:51 ID:YGUEV75p


タケシ「まずはこの煙玉を一斉に投げる。それがスタートの合図だ。」



皆は頷く。



タケシ「その瞬間、時間が出来る。コジロウコサンジは下の階へ、キョウはハシゴをかけて女性達を安全な場所へ導いてくれ。」



その指示にまた皆は返事をする。



シゲル「なにを話し合っているんだい?さあ、時間の時だ!!!」



タケシ「よし……いくぞ?」



タケシの声で、サトシ、マサト、シン、ケンジ、マツブサは煙玉を構えた。



タケシ「いけぇぇぇえ!!!」



タケシの合図で皆は一斉にバラけて走りだしたら。



6つの煙玉は炸裂してすごい量の煙が立ち込めた。




シゲル「姑息な………」




コジロウとコサンジは扉を抜けダッシュで階段を降りていく。




コジロウ「さあ、遅れんなよコサンジ!」



コサンジ「おうよ!!」



941 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 16:59 ID:YGUEV75p


キョウは迅速に走りだして穴が開いた壁を確かめ飛び出ている鉄筋にロープを縛り付けてハシゴを下に下ろした。



キョウ「皆!!急げ!!」



女性達は指示通りに降りて行き、最後にキョウが降りていった。




キョウ「どうか……無事で!!」



うまく屋外の地面に足をつくと正面入口を目指し走りだして距離を取り安全な場所を確保した。



キョウ「皆!!拙者は中にいる保安官の救助に当たる。ここを離れないでくれ!!」



ヒカリ「わかったわ!!」



カスミ「ええ!!」



カガリ「…………了解」



そしてキョウは入り口から再び潜入して傷を負っている保安官の救出を始めた。




女性達は無言で無事を祈ることしかできなかった。




そして無力さを痛感して歯を噛み締めた。



942 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 17:07 ID:YGUEV75p


タケシ「うおぉぉぉぉ!!」



煙が晴れて敵の視界もきいた頃、タケシとケンジは警棒を握りしめてガブリアスに立ち向かった。



警棒をフルスイングで振り下ろすが、ガブリアスの自慢の爪で弾かれめタケシに斬りかかる。



タケシ「ぬおっ!」



タケシは何とか反応して避けるが、かすめた胸元の服は綺麗に裂けて肌が露出したいた。



一歩反応が遅れたらとタケシは思うとゾクッとした。



サトシとマサトはボーマンダに攻撃を始めた。



サトシは素手でボーマンダにしがみつくが飛ばされ、その隙をついてマサトがスタンガンで攻撃したが全く聞いていない。



サトシ「やっぱ……つえぇな………」



マサト「時間の問題ですね………」



一方でマツブサとシンはハンマーと鉄パイプを拾いバンギラスに立ち向かう。



マツブサ「せやぁぁぁあ!!!」



マツブサはハンマーを力の限りバンギラスの頭に振りかざすが、全然きいてなくマツブサが反動で倒れこむ。



シン「おらぁぁぁあ!!」



シンは拾った鉄パイプを思い切り叩きつけるがこれも無意味に近かった。



そして皆は同じことを思った。




コジロウ、コサンジ……早く来てくれ……!!


943 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 17:25 ID:YGUEV75p


コサンジ「はあ、はあ、ついたな……」



コジロウ「あれ?ワタルはどこだ?」



ワタルがいたであろう部屋へと二人はたどり着くがワタルの姿は見えなかった。



だがコジロウは嫌な視線を感じ何かに気付くとコサンジを突き飛ばした!!



コサンジは後ろにふっ飛び頭を強打する




コサンジ「てめえ何しやがるんだ!!」



ワタル「エヘヘぇ!ハカイコウセン!!!」



その瞬間潜んでいたカイリューは破壊光線を発射するとコジロウに向けて飛んでいく。




コジロウ「コサンジ………お前らと過ごした時ほんとに楽しかったぜ!」



コサンジ「お前まさか!!」



ドオォンという轟音と共にコジロウは吹き飛び体中を叩きつけられて倒れこむ。



コサンジと飛ばされ、気付くとコジロウに駆け寄る。



コサンジ「てめえ何しやがるんだよ……馬鹿かよ!!俺の相棒はお前しかいねえんだぞ!」



だがコサンジの呼びかけにコジロウは全く反応しなかった。



コサンジ「コジロウ…………コジロウ!!!」



ワタル「ヒャヒャヒャ………ミンナコロシチャオ♪」



ワタルは一歩ずつコサンジに近づく。



コサンジ「………てめえ……ゆるさねえぞ………」



コサンジは立ち上がると同時に後ろ回し蹴りを、放つ。



ワタル「ピヨピヨーー!」





その蹴りはワタルの側頭部に直撃するとワタルは倒れこんだ。



そしてカイリューも怖気づく程の殺気を放ってコサンジはワタルにマウントを取ると何発も何発も殴りつけた。



ワタルは顔中が血にまみれて息が荒くなる。



ワタル「ドーハドーナツノドー…………」



もう一発殴ろうとしたが、コサンジは手を止めて呟く。



コサンジ「………犠牲者は出さない約束だからよ…………」



そしてコサンジは気を失ったワタルの首元にぶら下がっている電波発信機を手にとってカイリューをボールにしまってサトシ達の元へ急いだ。




コサンジ「コジロウ待っててくれよ、必ず迎えにはくる。」

944 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 17:32 ID:4iVRgayT
まさかの展開...
支援(`・ω・´)ノ
945 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 17:33 ID:8KPhXcVT
ワタルww
支援
946 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 17:38 ID:YGUEV75p

ワタルファンほんとすみません…
947 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 17:48 ID:YGUEV75p


サトシ達は追い込まれて、ひとかたまりになり壁際へ追い詰められていた。



皆、肉体的に限界で心も折れかかっていた。



シゲルの高笑いが響く。



シゲル「良い光景だよ!!アハハハは!!もう終わりだ…………オワリダ!!!!」



サトシ「ちっ、ちくしょう…………」



タケシ「カスミ………すまん………」




皆は完全に戦意を失い諦めかけた。



その時、ギリギリでコサンジが間に合う。



コサンジ「カイリュー!!ガブリアスに破壊光線だ!!!」



カイリュー「リュウうう!!!」



ガブリアスは不意をつかれてふっ飛び起き上がらなかった。



シゲル「なんだとぉぉぉ!?」



コサンジ「待たせたな………皆!!」



コサンジの電波発信機によりこちら側も特殊電波は無効となる。



これで形勢逆転となった。



サトシ「シゲル!!俺達の勝ちだ!!」



シゲル「ダマレェェェエ!!お前らあぁ!!全員殺せぇぇぇええ!!!!」



948 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 17:55 ID:YGUEV75p


残った2体はサトシ達にトドメを刺そうとする。



サトシ「行けっ!メタモン!!」



サトシの所持する3体目は……メタモンだった。
以前の計画に使うかと思われケンジが準備したのだが、その時は使われずにそして今、最高の出番が来たのだ!!




サトシ「ボーマンダに変身だ!!」



メタモンはボーマンダを見てそっくりに変身が完了した。



ボーマンダもチートポケモンということは………変身したメタモンも今はチートの強さをコピーしたのだ。




サトシ「決めろ!流星群!!!」



メタモンは天井に飛び立つと彗星のごとく輝く星と共に急降下をしてボーマンダに突っ込んだ。




もの凄い轟音と共にそのルームは半壊しガラガラっと天井も崩れ落ちた。






チートでさらに効果は抜群なためボーマンダは一撃で撃沈した。




シゲル「あぁぁぁぁぁぁぁあ!!!キサマラァァァア!!!!」



949 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 17:58 ID:Fj1Yc1t4
紫煙
950 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:05 ID:L8U61Agq
これはss史上でもかなりの長編且つ良作
支援
951 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:15 ID:pzXgWEcY
支援
952 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:17 ID:8ZiStccX
続きが気になるな。
953 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:22 ID:YGUEV75p


その頃、破壊光線をまともに受けてしまったコジロウだが………実は生きていた。



コジロウ「あっ………つつ…………」



コジロウはよろめきながらも立ち上がる。



コジロウ「レボリューションのユニフォームを防御仕様にして正解だったぜ………」



コジロウは万が一に備えてレボリューションユニフォームを防御力に優れた作りをしたのだ。



これのおかげで致命傷には至らずになんとか生きながらえたのだ。



コジロウ「はあ………はあ………あとはコサンジがうまくやるはず………俺にはもうひとつ…………やることが………」



そう呟くとコジロウは足を引きずりながらサトシ達がいる場所とは異なる方向に進んでいった。



954 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:23 ID:6DVzbIoY
まだかよ なげーよ
955 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:24 ID:22w05t0l
支援
956 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:27 ID:6xkniVk9
支援
957 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:28 ID:YGUEV75p


サトシ「メタモン!!ドラゴンクロー!!」



コサンジ「カイリューもドラゴンクローだ!!」



メタモンとカイリューは左右から同時に爪を振りおろしてバンギラスを切り裂く。



バンギラス「ギャオオオオ!!!」



さすがに聞いているようでバンギラスはのけぞる。




シゲル「バンギラス!!ストーンエッジだ!!!」



バンギラスは踏ん張り手を地面に叩きつけるとカイリューの足元から岩の柱が飛び出してカイリューを貫いた。



カイリューは倒れこみコサンジはボールにしまう。




シゲル「はあ………はあ…………手こずらせやがってぇぇ………」



シゲルは息を切らしながら呟いた。



フィールドは今の戦い衝撃で更に崩れていき廃墟のようになっていく。




タケシ「加勢したいが…………俺達のポケモンは既に今までのバトルで手負いだ…………」



ケンジ「頼んだよ………サトシ!!」



マサト「ヒーロー………」




そしてサトシは最後の攻撃に移る。



サトシ「いくぞ!!シゲル!!」



シゲル「来やがれ…………サトシぃぃぃ!!」



958 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:29 ID:YGUEV75p
>>954

今日で終わらせますから、どうかお待ちを
959 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:33 ID:8KPhXcVT
今日でいよいよ完結か...
960 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:35 ID:YGUEV75p


サトシ「メタモン!!龍の波動!」



シゲル「なに!!遠距離攻撃だと!?」



この状況を見てシゲルは接近戦を予測していた。
それが仇となりシゲルの頭は追いつかずに、指示も遅れてしまった。




メタモンは飛び上がると、口から空を切り裂くような息吹を吐き出した。



バンギラスは頭からまともに浴びてしまい衝撃により地面を突き抜けて下へと落下していった。




バンギラス「グォォォォオオオ!」






バンギラスの轟は轟音と共にフェードアウトしていく。






この瞬間、死闘の勝敗は決した。




961 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:44 ID:YGUEV75p



シゲル「……………。」



サトシ「さあシゲル………終わりだ………諦めろ…………」



サトシはメタモンをしまいながらシゲルに言い放つ。




タケシ「ここまでです!協会長!!」



シゲル「………ふふふ…………ここで僕を抑えただけでは計画の阻止は不可能だよ…………」



サトシ「なんだと!?」



シゲル「この電波発信機はデータが残っている……また量産して立て直し………数で貴様らを圧倒してやる!!」



ケンジ「あちゃー!大元を絶たないと………」



ケンジは頭を抱えてしゃがみこむ。



サトシ「そんな…………」



シゲル「さらにこのリモコンのスイッチを押せば……………あらゆる場所へ設置した装置が発動して全土のポケモンは暴走する!!僕の勝ちだ!」



コサンジ「マジかよ…………」



コサンジも膝をつく。




もはやなす術はなかった。



既にシゲルは計画を開始していた。


あとはスイッチひとつでどうにでもなる段階にまで来ていたのだ。




シゲル「この戦いは余興に過ぎなかったのさ…………これさえ押せば……………君達…………天国で僕の成功をみていてくれ!!」






サトシとタケシはシゲルに向かって駈け出したが






シゲルは右手でリモコンのスイッチを押した。




サトシとタケシはその場で停止をした。





この一瞬がとても長く感じた。


962 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 18:53 ID:YGUEV75p


シゲル「もう終わりだ。……………ひゃははははっ………やった!!やったァァァ!!」




シゲルは勝利を確信して発狂する。




サトシ「ちくしょう!!」



シゲル「もう遅い!!!ここに間もなくポケモンが集まり僕の指示に従う!!………………………君たちの……………負けだ!!!」




そこから沈黙が流れた。



その間、言葉を発しているのはシゲルのみでシゲルの狂った笑いだけが響いていた………………




だがそれもすぐに無くなった。




シゲル「おそい!?なぜ来ない!!なぜポケモンが集まらない!!もう作動したはずだぞ!?」




そして、ルームに備えられたスピーカーから司令室からの声が流れた。




スピーカー「えー………聞こえてるかな?」




サトシ「この声はコジロウ!?」



コサンジ「ははっ!!生きてやがったのか!!」




コジロウは司令室からスピーカーに向けて皆に伝えた。



コジロウ「恐らくそちらはサトシ達が決着をつけたはずだ!!………そしてシゲル!!………この司令室やデータ資料室に入らせてもらったよ。お前の計画に関わるデータは全て焼却して、コンピューターを乗っ取りすべてのシステム停止させてもらった!!…………レボリューションの勝ちだ!!」




そこでスピーカーからの声は止まった。



あの後コジロウは独自に動いて全てを阻止していたのだ。



これによりシゲルの装置は無効化され、さらには再び造るための資料も処分された。




完全にシゲルの計画を崩れさせたのだ。


963 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 18:58 ID:6DVzbIoY
>>958宜しく 去年の12月初めから応援している。
964 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 19:01 ID:HdAchked
リアルタイムだと⁉︎
965 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:03 ID:YGUEV75p



シゲル「ばかなぁぁぁぁあ!!」



サトシ「さあシゲル………行こう。」



サトシはシゲルに手を差し伸べた。



タケシ「サトシ??」



サトシ「お前の想いは伝わったよ………………その世界の平和を願う信念は皆一緒だ。」




シゲルはうつむいたまま何も答えない。




シゲル「……………」



サトシ「お前はやり方を間違えただけで………行き着く所は間違ってねえ。……共にさ……皆で力合わせてもっと真っ当なやり方で理想の世界を築こうぜ??」




シゲル「……………。」




サトシ「お前の発想力と行動力は凄いし、タケシだって強い正義感もってるし………保安官たちだって真面目だしさ…………今度こそ皆一人ひとりがそれぞれ活躍できて、ずーっと平和でポケモンと共存する世界を力合わせて造ろうぜ!!」




タケシ「サトシ…………」



ケンジ「うん!それが良いよ!!シゲル!!1から頑張ろうよ!!」



シン「これだけの面々が揃えば、絶対にうまくいきますよ!!」



マサト「こんな物騒なことはもう勘弁ですけどね?」



966 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:04 ID:YGUEV75p

>>963

それは本当にお待たせばかりして迷惑かけました………皆さんも今まですみません………


今日で終わらせます!!


このスレで間に合わなくてもすぐに次スレ立てて更新します!!



ただ後ほど一旦飯落ちして抜けるんでそこだけ勘弁してください。

967 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:10 ID:YGUEV75p



だが




シゲルは皆の期待には答えなかった。




シゲル「ほんと面白いねみんな♪」




シゲルはそして違うリモコンのスイッチを押した。





その瞬間、爆音がなり響いた。



皆は体制を立て直し、突き抜けた天井から空を見ると黒い煙が上がり辺りを包んでいた。



タケシ「爆破システム…」



その瞬間、このルームにも火の手が上り崩壊と共にルームを包み始めた。




タケシ「皆!!逃げるぞ!!」



タケシは皆に呼びかけて皆も扉に向かうが、サトシはそこを動かなかった。




タケシ「サトシ!!何してる!早く!」



サトシ「先に行っててくれ。」



マサト「何を言うんです!!」



そしてガラガラっの天井が崩れる。




この建物が持つのも後僅かだろう。



968 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 19:11 ID:niG4BrRT
早く続きは見たいけど、無理に急がなくてもいいのよ
中途半端になりそうなくらいなら納得するまでとことん書いてくれ

支援
969 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:14 ID:YGUEV75p


サトシ「リザードン出てこい!!」



サトシはリザードンを出した。



ダメージは残ってるが多少は回復している。



サトシ「リザードン、皆を外に運んでやってくれ。」



リザードンは首をふる。




リザードンも言いたいのだ。



サトシも一緒に………と。




サトシ「良いから!!!頼んだぞリザードン。」




リザードンはシュンとした表情を見せて皆の元へ向かう。



タケシ「サトシ!!!」



サトシ「すぐに追いつく!!先に行っててくれ!!!」




それを聞くと、タケシはリザードンに跨った。




マサト「タケシ!?」



タケシ「皆も早く乗れ!!!」



マサト「嫌だ!!サトシも一緒に!!」



タケシ「ヒーローはこんなとこで死ぬはずないだろ!!」



タケシは必死の思いで皆に呼びかけると、皆は頷いてリザードンへ乗った。




970 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 19:18 ID:Fj1Yc1t4
面白すぎてはげる
爆死援
971 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:19 ID:YGUEV75p


そして、皆を乗せたリザードンは壁を突き抜けて大空へと飛び立った。



サトシはそれを見届けると精一杯叫んだ。




サトシ「だーいーじょーぶー!!!」




ヒカリが良く使っていた言葉だ。
サトシはその思いもヒカリに届くようにと願いを込めて皆に叫んだ。





そしてリザードンの姿が見えなくなったところでサトシはシゲルの方を向いて話しだす。



シゲル「逃げなくて良いのかい?じきにここも焦土化するよ。」



サトシ「シゲル。一緒に帰ろう。」



シゲル「僕はたくさんの想いがつまったこの建物と運命を共にするさ♪」




そしてシゲルは王座のような椅子に向かい、座り込んだ。


972 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:23 ID:YGUEV75p


サトシ「シゲル!!もう、時間はないんだ。」



シゲル「もう既に間に合わないよ。」



サトシは周りを見るともの凄い炎がどんどんこの部屋全体を飲み込んでいく。




サトシ「………くそ!!」



シゲル「君はポケモンもってるかい?」



サトシ「はあ?こんな状況でバトルかよ?」



シゲル「そんなことしないさ…………だがね、僕は1匹だけ残ってるんだ。」



そう言いながらシゲルはサトシにボールを見せる。




973 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:29 ID:YGUEV75p


サトシ「そんな戯れ言は良いから。俺はお前と皆で新しい世界を築きたい。」



シゲル「僕の計画は破れた。それだけさ♪」



サトシ「いくらでもやり直せる!!人は生きてれば何度でもチャンスはあるんだ!!!」



シゲル「ふふふ………まさかライバルとこんな結末を迎えるなんてね♪」



サトシ「死ぬのも一緒かよ………」



シゲル「馬鹿だねえ………リザードンと逃げ出せば良かったの♪」



サトシ「お前は理解者が欲しかったんだろ。」



シゲル「……………」




それを聞いた瞬間シゲルの表情は変わる。





サトシ「皆に見下され、必死に頑張ったが誰も心から見てくれず…………そうだろ?」



シゲル「ちがっ…………」



サトシ「理解されるには何か結果を残さなければ…………そしてお前が行きついた答えは世界を正すこと。そうだろ?」



シゲル「ダマレェェェエ!!!」



974 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:34 ID:YGUEV75p


サトシ「俺も今までそうだったからな。だが、今は違う。この世界に復讐のつもりが色んな奴の笑顔をみてこの笑顔が続く世界の創世を望むようになった。」




シゲル「………」




サトシ「俺はお前のライバルだ。ライバルはお互いを認め合い互いに成長する存在だろ?」



シゲル「………それで?」



サトシ「行こうシゲル。俺とお前と皆で組んで真の世界を!!」



シゲル「……………」



サトシ「そしてお前を俺は友と呼ぼう………!!」



シゲル「…………ははは、ここまでやらかした僕を友だって!?笑わせるな!!」



サトシ「言っただろ?何度でもやり直せると!俺はお前がそんな奴だと思ってる。」



シゲル「…………さあもう時間だ。」




その時、サトシとシゲルに境界線を引くかのように燃えた柱が落ちてきた。



サトシ達の周りも炎で包まれた。



もう間もなくだった。


975 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:37 ID:YGUEV75p


サトシ「シゲル!!いい加減にしねえと…………」



シゲル「サートシ君♪取り乱すなよ。」



サトシ「もう時間がねえんだよ!!」



シゲル「相変わらずスマートじゃないなあ。僕が何も考えてないとでも思ったのかい?」



サトシ「な、なに?」



シゲル「出てこい。ケーシィ!!」



シゲルがボールを投げるとケーシィが現れた。



それと同時に辺りで次々と爆音がなり響いた。



どんどん、部屋は燃え広がり限界だった。



建物自体が爆発を巻き起こしていた。



976 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:42 ID:YGUEV75p


ヒカリ「サトシ!!いやぁぁぁあ!!」



ヒカリは入り口から離れた所から建物の全景が爆発して次々と崩れていくのを見て走りだす。



コジロウ「落ち着け!!ヒカリ!!」



コジロウはヒカリを抑えてなだめる。



皆は既にここに集合していた。



キョウも保安官を救助してここまでは犠牲者もいない。



ヒカリ「まだサトシがいるのよ!!助けに行かなきゃ!!」



コジロウ「ヒカリ!今行ったら死んじまう!」



ヒカリ「そんな………サトシぃぃぃぃ!!」



ガラガラっと次々と建物が落ちる。



タケシ「きっと………大丈夫だ。」



タケシは腕を組みながらそう呟くが、皆共通して心に絶望が漂っていた。




ワタル「キョウカイチョウ!!キョウカイチョウ!!オトモダチィィィ!!!!」



ワタルも泣き叫び突入しようとするが、コサンジが制止する。



コサンジ「お前も落ち着け!!」



977 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:46 ID:YGUEV75p


とにかく今はサトシ達が戻ってくるのを見守るしかできなかった。



それが皆痛感して心を痛めた。




コジロウ「絶対に帰ってこいよ………こんな美人を置いてくんじゃねえぞ………サトシ。」



ヒカリは地面に倒れこみ泣きじゃくる。



それをカガリやカスミが励ます。



マツブサ「彼はこの世界に必要な人間だ………きっと神は微笑んでくれる………」



マサト「…………サトシ。」



建物はどんどん燃え広がり崩壊が進んでいく。


978 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 19:53 ID:YGUEV75p


サトシたちの部屋は崩れる寸前で最後の時を迎えていた。



サトシ「早く脱出するぞ!!」



シゲル「わかってるさ………サトシ君♪」



サトシ「シゲル!!」



シゲル「さあ…………時間か………ケーシィ。テレポート!!!」




ケーシィはシゲルの心を読んで忠実に技を繰り出した、空間が揺れサトシの体はどんどん透明になっていく。



サトシ「ははっ、さすがシゲル!考えてたな!!」




サトシは自分の体を見たあとにシゲルの方に視線を向けた。



サトシ「シゲル!?」



体が透けていくのはサトシだけでシゲルの体に変化は全く、なかった。




その意味はサトシでも理解できた。




シゲル「さあもう時間だ。…………サトシ。」




サトシ「ーーーーシゲッッ!!!」




サトシは言い終わる前に体中が眩ゆい光に包まれてケーシィと共にそのルームから部屋を消した。






消える瞬間にサトシは見た。



口を動かしていたのを。




声は聞こえなかったが、シゲルは最期に



あ り が と う



と口を動かしたかのように見えたのだ。




ーーーーその真実はシゲルしか知らない。




979 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 20:00 ID:YGUEV75p




ついに独りとなったルームでシゲルはグラスにワインを注ぎ一人で乾杯をしていた。




シゲル「ふふ………責任はとらなくちゃね?」




シゲルは抜けた天井から空を眺めた。




それは初めて旅に出た時、眺めた空と同じ色をしていた。




雲一つなく澄み渡り自分の存在なんかちっぽけに思えた。





部屋中が燃えて暑いのに更に真夏の太陽が差し込みシゲルを照らしていた。




太陽にか炎にか……反射してシゲルの赤髪がさらに赤く輝く。





シゲル「さあ…………乾杯!!」







シゲルは手に持つグラスを高々に掲げた。










そして間もなくして熱風と爆風が吹き抜ける中、その部屋は完全に燃えて、その部屋は崩れ去った。










980 名前:名無し1 投稿日:2016/02/19 20:03 ID:YGUEV75p


皆さん、すみません。

一旦キリ良いとこまで書いたので落ちてご飯など済ませてからまた戻ります。

今日中に確実に完結します!!



多分間に合わないので次スレ立てておきます………最後の最後まで迷惑かけてすみません、また夜に戻って終わらせます。
981 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:04 ID:5DWAqZ1g
支援
982 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:04 ID:8KPhXcVT
イッチ無理しないで頑張れ
983 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:05 ID:EJiMb2PG
支援
984 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:13 ID:6xkniVk9
985 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:13 ID:6xkniVk9
986 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:14 ID:6xkniVk9
987 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:14 ID:d1GNwdTG
988 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:15 ID:6xkniVk9
989 名前:名無しとでも思っていたのか 投稿日:2016/02/19 20:36 ID:nxGMPKvS
とりま支援!
990 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:37 ID:ujSN8R56
しえん
991 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:45 ID:5Am1GZFq
最後までがんばれ!
支援
992 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:49 ID:EGorOQfA
1000なら支援
993 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:52 ID:e1BkgHwt
追いついた!
支援!応援してるぞ!!
994 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 20:57 ID:d1shLPJH
支援!
995 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:18 ID:qZDANmUm
1000ならリザードン
996 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:22 ID:VUmYOQyk
支援
997 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:25 ID:lT0SFZ3e
1000なら続編
998 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:27 ID:BbHI2MWY
1000ならシゲル生還
999 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:30 ID:kGBurtn2
1000 名前:名無し 投稿日:2016/02/19 21:31 ID:kGBurtn2
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