SS投稿掲示板

かつて、カントー地方のマサラタウンから最強のポケモントレーナー「ポケモンマスター」を夢見て旅を続けたトレーナー・サトシと相棒であるねずみポケモンのピカチュウ。ポケモンや仲間たちとの出会いと別れをへて、いくつもの地方で好成績を挙げたサトシは、ポケモンリーグの公認トレーナーとして、知らぬ者なき英雄となった。
あれから時は過ぎ、サトシの魂を受け継ぐ1人の少年が新たな旅へと赴く。

その名は…スバル

主人公

スバル サトシとセレナの息子。アローラ地方のポケモンスクールで講義を終え、ポケモントレーナーを目指して旅を始める。父のサトシ同様優しさと熱さを兼ね備えた性格だが、目上の者に当初から敬語で会話をしたり、親の七光りと思われないように精進するなど異なる面もある。

皆さん初めてなのですみませんけどもアドバイスならびに支援をよろしくお願いします

どうも！ポケモンSSポケモンその後の物語を書いているハックです。
見ていて続きが気になりました！
あと、少し間違いがありますよ。ピカチュウは、ネズミポケモンじゃなくて、デンキネズミですよ。
あと、質問です。
主さんはポケモン何からやってますか？
ちなみに僕は、
プラチナ→ソウルシルバー→Ｙ→アルファサファイア→サンムーン(両方)です。
最後になりましだが、支援です。

ハックさん ご指摘ありがとうございます

そうですね…。初代〜ダイヤモンド・パールですね

最近はハートゴールドとソウルシルバーどちらをどちらを買おうか迷っているところです

1人の少年が、ミニバイクでマサラタウンを駆けていく。

少年の名はスバル。ポケモントレーナーを目指してアローラ地方のポケモンスクールに2年半通い、卒業試験に合格してポケモントレーナーの資格を得て故郷に帰ってきたのだ。

バイクのスイッチを切って、リュックからモンスターボールを取り出す。

スバル「長旅お疲れ様。着いたぞ、リオル！」

ボールから波紋ポケモンのリオルが飛び出した。10歳になり、ポケモンスクールで出会ってからの相棒だ。冒険の中で人間の言葉を話せるようになったため、意思の疎通もバッチリである。

リオル「相変わらずスバルの運転は荒いなぁ…。ボールの中だと余計にそう感じるよ」

スバル「ごめん、結構揺れるもんね…。」

リオル「卒業証書ちゃんと出しておきなよ。何のために家に帰ってきたと思っているのさ？」

スバル「分かってるって。」

リオルをボールに戻して、家のドアを開ける。

スバル「ただいま、母さん！」

ドアを閉め、中に入るが誰もいない…。

スバル「あれ？誰もいないのかな・・？」

靴を脱ぎリビングに行っても誰もいない。仕方がないので、ひとまず自分の部屋へ行き上着を掛ける。

スバル(変だなぁ、母さんの事だから出かける時に鍵をかけ忘れるなんてことはまず無いはずだけど…。)

しばらく物思いにふけっていると、足音が聞こえてきた。ブロンズ色のショートカットをした女性が入る。

？？？「あの子、まだ帰ってないのかしら？遅くなるならメールくらいしろっていつも言っているのに…。全く！」

女性の正体は、スバルの母にしてポケモンパフォーマーとしてカロス・オーレ両地方で名を轟かせるセレナだ。カロス地方出身であり、近所でも親しみやすい人柄と20代後半とは思えない美貌ゆえに慕われる存在である。

スバル「ただいま、母さん。」

顔を出したスバルを見るなり、セレナは家事の手を止め、歩み寄る。

セレナ「何で帰って来たときに一声かけなかったのよ⁉︎遅いから母さん心配だったのよ？」

早口でまくし立てるセレナにたじろぎつつ、スバルは訳を話す。理由を聞いて幾分は怒気を沈めた。

セレナ「まぁ、いいか。お帰り！お正月以来ね。」

スバル「うん。今日は大切な話があって来たんだ。」

スバルは前置きをすると、リュックからスクールからの卒業証書を取り出した。

スバル「おかげさまで無事に卒業出来ました。ありがとう」

心から頭を下げ、感謝の意を表す。セレナはスバルを静かに見つめて微笑む。

セレナ「頑張ったわね。首席…とまでは行かなかったけれど、一生懸命頑張って元気に帰って来てくれて、嬉しいわ。トレーナーとしては認められたけどまだここからがスタートよ！」

スバル「ありがとう、母さん。」

セレナ「さ、モンスターボールを出して。あなたのポケモン達にもご飯をあげなくっちゃ」

スバル「うん、そうだね！」

スバルはボールから、リオルと勇猛ポケモンのウォーグル、暗闇ポケモンのヤミラミを出す。

セレナは目の高さをポケモン達に合わせて優しい笑みを向けた。

セレナ「みんなありがとう。うちの馬鹿息子を助けてくれて。」

ウォーグル「ウォー‼︎」

ヤミラミ「ヤーミ」

リオル「''とんでもないです。こちらこそ感謝しています。''と言っています。」

リオルが人の言葉を話しているのを見てセレナが驚いたのはいうまでもない。

セレナ「リオル君、人の言葉を話せるの⁉︎」

リオル「アローラで学校生活や冒険しているうちに話せるようになったみたいで、自分でもびっくりしてます。ママさんの驚いた顔初めて見ました。」

リオルはすましてそう返し、ウォーバーンたちとポケモンフーズを食べ始めた。

スバル「そういえば、父さんは？」

セレナ「知らない！」

スバルの言葉を聞いたセレナは、そっぽを向いて厨房に戻ってしまった。スバルは唖然としてテーブルに着く。リオルと視線を合わせた。

スバル(またやってしまった…。)

リオル(呆れた。少しは察してあげなよ。)

セレナはテルーナーの程よく加減した火炎放射でローストポークとスープを煮込む。元々料理は得意な方で、旅をしていた時はしばしば腕を振るっていた。

柱時計が夜8時を回った頃、外から荒い息と軽快な足音が聞こえてきた。ガラリと戸が空くとキャップに身を包んだ長身の男性がつまづいて転ぶ。傍らにはピカチュウの姿があった。

？？？「痛え…帰って早々付いてないぜ。」

ピカチュウ「ピカピ〜」

この男こそ、マサラタウンが生んだポケモンバトルのエキスパートと言われる有名トレーナーにしてスバルの実父でもあるサトシだ。修行の旅を終えて帰って来たのである。

サトシ「スバル、聞いたぞ。卒業おめでとう！」

スバル「ありがとう父さん。父さんたちの言った通りだった。いきなりトレーナーになる前に向こうで勉強出来てよかったよ。」

スバルの報告を聞き、卒業証書に目をやったサトシは息子の成長を感慨深げに感じていた。そしてリオルを始めとしたポケモン達にも目を向ける。

スバル「父さん、母さんのところへ行ってあげなよ？」

サトシ「今飯作ってくれてるのに大丈夫なのか？」

言い終わらないうちにスバルは強引にサトシとセレナを引き合わせる。セレナはサトシを見てふてくされたように睨み返した。辺りは2人きりになる。

サトシ「セレナ…」

セレナ「何よ…⁉︎」

サトシ「そう怒るなよ。長いこと留守にしてて悪かった。」

セレナ「今日はスバルが卒業して帰ってくる日だって分かってたでしょ？修行や大会に出るのはサトシの夢があるから一向に構わないわよ。
でも卒業式にちょっとくらい顔を出してあげるとか、その場で労ってあげてもいいんじゃないの？今日だって遅くなるって連絡もよこさないし、私たちみんな揃って家族なのに…。」

涙を目に浮かべながらセレナは続ける。

セレナ「貴方達が無事かどうか、心配で毎日眠れないんだから…‼︎」

サトシはカロス地方へ共に旅をした時のように最愛の妻となったセレナを優しく抱きしめ、頭を撫でてやった。

サトシ「ありがとう。いつもながら心配かけたな」

泣きじゃくるセレナを落ち着かせてテーブルに彼女の作った料理を運ぶ。

3人は冷水で乾杯をして再開とスバルの卒業を祝い、久々に水いらずの夕飯を楽しんだ。途中、サトシが真剣な眼差しをスバルに向ける。

サトシ「なぁスバル、トレーナーとしては正式に認められたけどどこから旅をするつもりだ？」

スバル「カントー地方かな。腕を磨いてバッジをゲットするんだ。ポケモンリーグを目指すかはその後考える。」

サトシ「そうか。強い奴らが沢山いるからいつでも油断せずに行けよ。」

セレナ「アローラでゲットしたポケモン達は連れて行くの？」

スバル「連れて行きたいけどカントーにはいないポケモンばかりで目立つから、リオル以外は預かってもらいたいと思うんだ。」

困ったように腕を組むスバルを見て、セレナは言った。

セレナ「オーキド博士の研究所に相談したら？父さんが今までゲットしたポケモンも預かったもらってるから」

サトシ「あいつのところか…」

ポケモン研究の第一人者と言われ、サトシの師匠的存在であるオーキド・ユキナリはスバルがアローラ地方に旅立った前年に世を去り、今は孫でありトレーナーとしても研究者としても一流のシゲルが跡を継いでいた。シゲルとの出会いはスバルの冒険の序章に過ぎなかった…

ここまでどうでしょう？

素晴らしい( ͡° ͜ʖ ͡°)

名無しさん

ありがとうございます

食事と身支度を終えてスバルが部屋で休んでいる頃、サトシとセレナはリビングでコーヒーを飲んでいた。一息ついたところでセレナが話を切り出す。

セレナ「スバル、逞しくなって戻ってきたわね。」

サトシ「あぁ。まだまだ足りないところはあるけどな。」

セレナ「お父さんらしい言葉がサトシから出るとは思わなかったわ。」

少しムッとしたサトシを見てセレナはクスクスと笑う。

セレナ「冗談よ。スクールに通わせてからトレーナーにするっていう貴方の判断は正しかったと思うわ。」

サトシ「俺、勉強もろくにしないままトレーナーになって、カスミやタケシ、ゲンジに博士のおかげでやっと基本がわかるようになったからな。ちゃんと心構えを学ばせてから旅に出さなきゃいけないって思ったんだ。俺がなりたての頃に比べるとちょっとマシになったみたいで良かったぜ。」

セレナ「いいの？あの子は将来貴方のライバルになるかもしれないのよ？」

サトシ「簡単に追い抜かれてたまるかよ。ポケモンマスターに迫る勢いまで来たんだ。その時は親父の底力ってやつを見せてやるさ。」


セレナ「サトシらしいわ。そういう一途なところはあの頃と変わらないのね。でもそういうところもひっくるめて好きになった。だから一生一緒にいたいと思ったの。」

サトシはセレナの言葉を聞いてコーヒーを飲み干すと、真顔でセレナを見つめる。

セレナ「どうしたの？」

サトシ「俺もセレナの優しさが好きだ。心から笑っている時のお前は本当に可愛いし、パフォーマーとして活躍するので一杯のはずなのに俺たちが帰れる場所を作ろうって頑張ってくれる。だからありがとうは俺とスバルのセリフなんだ。」

セレナは瞳を潤ませてサトシの隣へ縋る。驚かれたのは言うまでもない。

セレナ「しばらくこうしていてもいい？」

甘えた表情のセレナにサトシは全てを察したかのように優しく肩を預けた。夫婦水いらずの夜をゆったりと楽しんだ。

翌朝〜

スバル「じゃあ、研究所に行ってきます」

リュックとポケモン達の入ったボールを持ってスバルは駆け出した。

研究所についたスバルは、たくさんのポケモン達が庭で飼われているのを見て驚きを隠せなかった。

スバル(やっぱり博士の研究所はすごいな。きっと父さんのポケモン達も…おっとまずはシゲル博士に合わないと)

ドアの前に立ってスイッチを押し、認証システムを起動させた。音声判別式になっているので画面に向かって話そうとするとモニターに白衣を羽織った好青年が写っている。サトシのライバルにして研究所の所長、シゲルだった。

シゲル「おや…君は確か。」

スバル「この研究所の近所に住んでいるスバルです。ご無沙汰しています、博士。」

シゲルは首をかしげたが、サトシの息子であったことを思い出した。連れられて中に入り、先代の所長であるユキナリの遺影に報告をする。

シゲル「君はアローラ地方でトレーナーになるための勉強をしていたそうだね。」

スバル「基本的なことが中心でしたけど…。」

シゲルはスバルの発言を聞き真顔になった。

シゲル「今の発言は聞き捨てならないな。基本の意味を軽く考えていると取られても仕方がない。疎かにすることで苦しむのはトレーナーだけではなくポケモン達なんだ。君も一歩踏み出すなら常にその言葉を君に命じておくべきだ。」

サトシ同様トレーナーとして数え切れない程挫折を味わったシゲルの言葉はスバルに重く突き刺さった。さらにシゲルは続ける。

シゲル「だが、投げ出すことなく熱心に取り組んだから正式に認められたということでもある。その姿勢を貫けば、君はきっといいトレーナーになれるよ。」

スバル「ありがとうございます。」

シゲル「話は変わるけれど、どんな相談できたんだい？」

スバルは事情をこれこれだと説明した。シゲルは顎をしゃくりつつ頷いて聞いている。

シゲル「なるほど。それでは出発に合わせて君のウォーバーンとヤミラミは責任を持って預ろう。

スバル「すみません、宜しくお願い致します。お前達、僕が戻って来るまで博士の言うことを聞いて修行もちゃんとするんだぞ。」

ウォーバーン「ウォー」

ヤミラミ「ヤミ〜」

ウォーバーンは素直に聞いたが、ヤミラミはとても寂しそうにしていた。

リオル「泣くなよヤミラミ。留守番をお願いするだけだからさ。」

リオルをなだめるヤミラミをシゲルは興味深げに見つめた。

シゲル(人間の言葉を話すリオル…。進化を犠牲に人の言葉を覚えたか、あるいは高い知性を持っているか・・)

リオル「博士、どうかしましたか？」

シゲル「いいや、なんでもないよ。スバル君、ちょっとみんなをボールに戻して僕の部屋にこれるかい？

スバル「え？はぃ、分かりました。」

シゲルの後をついて行くと、部屋ではオレンジ色の髪を逆立てた少年が待っていた。年は同じく12歳

この少年こそ、スバルのライバルとして激突する存在となる…。

アラシ 12歳。逆立てたオレンジ色のショートヘアが特徴の男性トレーナー。荒々しい言動が多いが、友情と熱い心を持ち合わせる熱血漢。サトシを尊敬しており、彼の息子であるスバルにライバル心を燃やす。弱点として、やや精神論に頼りがちなところがある

遅れてすみませんが、アニポケで活躍したキャラクターの子供や弟子が中心になる作品になっています。

スバルとアラシの研究所でのやり取りはGB版ポケモンの冒頭をモデルにしています(わかったらすごいです)

あとIDは違いますが同一人物が同じブラウザで書いていますので、ご了承願います

Historyのスペル間違ってるような…

名無しさん
全く気が付きませんでした。ご指摘ありがとうございます

シゲル「やあ、待たせたね」

アラシ「待ちくたびれましたよ、博士」

アラシはソファーから立ち上がり、スバルを見つめた。

アラシ「お前、誰？」

スバル「人に名前を訪ねるときはまず自分から尋ねるのが礼儀じゃないのかい⁇僕はこの近くに住んでいるスバルって言うんだ。よろしく。」

スバルがマサラタウン出身であることを知ったアラシは顔色を変えた。

アラシ「俺はワカバタウンのアラシだ。マサラタウンといえば、シゲル博士の他に俺様が尊敬するサトシさんがお住いの街じゃねえか‼︎」

スバル「まあね。ところでワカバタウンってジョウド地方のはず。ジョウドリーグは出たはずじゃ…」

トレーナーは地元のリーグを後に残し、他地方を回って地元に戻るケースもあった。

しばらくするとシゲルがカプセルを運んできた。3つのモンスターボールが置かれている。

シゲル「ポケモンスクールを卒業し、トレーナーとしてポケモンリーグに挑む君達にささやかなプレゼントだ。1体だけポケモンを託そう。」

スバル＆アラシ「ありがとうございます。」

ボールの中には草タイプのフシギダネ、炎タイプのヒトカゲ、水タイプのゼニガメがそれぞれ入っていた。2人が迷っていると、シゲルの助手が駆け込んできた。

助手「博士、大変です。研究室の動力室に何者かが侵入しました」

シゲル「何⁉︎」

モニターを見ると口ばしポケモンのオニドリルがけたたましい雄叫びをあげていた。

オニドリルはドリル口ばしで動力室の機械を壊し始めた。グラグラと振動が起こる。

アラシ「見ちゃ、いられねえな。いくぜ相棒‼︎」

アラシはモンスターボールから電気ポケモンのエレキッドを繰り出した。気合が入っているのか腕を盛んに回す。

アラシ「俺たちでオニドリルを追い出してやらァ‼︎」

エレキッド「ビッビリ〜‼︎」

アラシとエレキッドは勇んで駆け出す。スバルもリオルをボールから出した。

スバル「リオル、僕たちも行こう‼︎」

リオル「もちろんさ。」

シゲル「おい、待てスバル君‼︎勝手なことをされては…」

ため息をつきながらシゲルは目を閉じる。

シゲル(サトシの息子だけあって無鉄砲さはそっくりだな。)

スバルの後ろ姿をボールに入ったフシギダネは黙って見ていた。

動力室についた2人はオニドリルを探しにそれぞれ動いていた。

スバル「…暗くて探しづらいな。ヤミラミのフラッシュがあればいくらかはやりやすくなるけど。」

途端、オニドリルが甲高い声でスバルとリオルに迫った。

スバル「まずい‼︎リオル、久々の実戦行けるかい⁉︎」

リオル「言うまでもないさ。」

スバル「だね。''神速''だ‼︎」

リオルの神速は電光石火より素早く先制攻撃ができる技だ。ノーマル・飛行タイプのオニドリルの素早さを超えるに適した技といえよう。

神速を受けたオニドリルだが、捨て身タックルで返り討ちにした。更に反動をもろともせず燕返しをヒットさせる。効果は抜群だ‼︎

スバル「リオル‼︎」

リオル「まだ行けるさ…」

スバル「よし、お前を信じるよ。まだここからだ‼︎」

オニドリルはリオルにとどめを食らわせようとドリル口ばしの体制で急降下する。もしリオルがかわせば攻撃がコンピュータに当たるリスクがあった。その時、''つるの鞭''がオニドリルの口ばしに絡みつく。

フシギダネの仕掛けた攻撃だった。スバルが気になってついてきたようである。

スバル「フシギダネ‼︎どうして…⁇」

フシギダネ「ダネダネ‼︎」

リオル「僕らが気になってついてきたみたいだね」

驚くスバルを尻目に淡々と通訳するリオル。フシギダネはオニドリルを床に投げつけた。

スバル「ありがとうフシギダネ。よし、リオル行くぞ。真空波‼︎」

リオルの真空波がヒットし、オニドリルは倒れた。

スバル「やったぞリオル、フシギダネ‼︎」

スバルが動力室から出ようとした矢先、アラシとエレキッドが走ってきた。

アラシ「チッ、なんだお前が倒したのかよ。せっかく俺の見せ場だって時によぉ〜。」

スバル「今は取りあえずオニドリルを放してここから出よう‼︎」

2人はシゲルの書斎に戻った。直後血相を変えたシゲルから厳しいお叱りを受けたことは言うまでもない。30分経ったのち助手が声をかけた。

助手「とはいえ君達の活躍がなかったら研究所の機能が回復されませんでした。礼を言います。」

アラシ「当然のことをしたまでっすよ」

スバル「勝手なことしてすいませんでした…。」

シゲル「ところでポケモンは…」

シゲルが言い終わらないうちにフシギダネはスバルの元へ駆けて行った。

スバル「よろしく頼むよ、フシギダネ。」

アラシ「そんじゃ俺はこいつにします‼︎」

アラシはヒトカゲの入ったボールを選択した。熱血漢の彼にはぴったりと言えよう。

シゲルからトレーナーの身分証でもあるポケモン図鑑をもらい、新たな仲間をゲットしたスバルとアラシ。彼らの因縁はここから始まるのだった。

To Be Continued

ここまでご覧いただいたみなさんありがとうございます。

文章の進め方等至らないところはたくさんありますが来年もよろしくお願いします

それでは良いお年をお迎えください

明けましておめでとうございます

今年もゆっくりではありますが話を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします

本編再開です

その夜、自宅へ帰ったスバルは、研究所での出来事を両親に報告した。新しい仲間・フシギダネの紹介もする。

サトシ「へえ〜、懐かしいな。」


セレナ「あら、お父さんフシギダネ持ってたの？」

セレナとスバルはそれを聞いて驚いた。

サトシ「ああ、初めてピカチュウと一緒に旅をした時にな。今は研究所の庭に預けているんだ」

ピカチュウもサトシの肩に乗って話を聞いている。

スバル「それじゃかなり強いはずだよ。もうフシギバナに進化していてもおかしくないんじゃないかな？」

サトシ「進化するかどうか最終的に決めるのはポケモン達だ。進化によって戦い方が変わるポケモンもいるからな」

スバル「それじゃポケモンによっては特訓だけでは解消できない過度な負担が…」

サトシ「ま、そういうことだ」

サトシはビールを飲み干して答えた。ビールといっても、トレーナーとして動きやすい体を保つため普通のコップの半分程度に抑えたり、友人付き合いで年2回嗜む程度にとどめていた。

スバルとリオルは部屋で眠れず、ベランダに行って夜風に当たった。

リオル「もうすぐ旅立ちだね、スバル。」

スバル「うん。いよいよだ。」

リオル「不安はないのかい？」

ため息が小さく漏れた。

スバル「スクール時代よりも険しい戦いになるのは覚悟しているつもりだよ。でもやっぱりなんというか…ね」

少し沈んだ彼を見てリオルは正拳突きを軽く食らわせる。受け身を取るもばたりと倒れた。

リオル「呆れた。やる前から弱気になってる場合じゃないよ。アローラの時、どうやって実戦や試練をクリアして来たか忘れたの？」

スバルの頭の中にスクールの頃の出来事が思い出される。バトルも、無理難題と思える課題もゲットしたポケモンとの信頼でやり通して来たことだった。

スバル「…そうだな。絶対バッジを8つ集めてカントーリーグに行くぞ‼︎」

リオル「おう‼︎」

1週間ほど春休みを過ごし、スバルはウォーバーンとヤミラミを研究所に預け、リオルとフシギダネを連れて大いなる旅路へ向かった。

人物紹介 2

サトシ マサラタウン出身のポケモントレーナーで、スバルの父。10歳の頃から偉大なるトレーナーに与えられるポケモンマスターを目指して電気ネズミポケモンのピカチュウと修行の旅を続け、各地方のチャンピオンズリーグで好成績を挙げる。17歳でセレナと結婚し、その年にスバルが生まれた。
スバルにトレーナーの先輩として厳しい評価を下すことも多いが決して全否定はせずフォローしたり、修行のために家を空けてセレナに心配をかけてしまう事を気にして家族の時間を作るなど、家族愛に溢れた青年に成長している。

シゲル サトシのライバルで、ポケモン研究家オーキド・ユキナリ(以下オーキド博士と表記)の孫。祖父の死後にマサラタウンの研究所を引き継ぎ、研究とサトシが預けているポケモンの庭を管理している。トレーナーとしての実力もサトシと互角に渡り合えるほどで、最古参のパートナー・カメックスは特に強力。ポケモンスクールを卒業し、トレーナーとしての一歩を踏み出すスバルら次世代の少年に期待を寄せている。


セレナ スバルの母で、カロス地方出身のポケモンパフォーマー。サトシとは幼少期にオーキド博士主催のポケモンサマーキャンプで出会い。10歳になって再開してからはカロス地方を共に旅した。サトシの熱く優しい性格に惹かれていたが、鈍感な彼にはなかなか気づいてもらえなかった。7年後サトシと再開し、紆余曲折を経て彼のプロポーズを受け入れマサラタウンに移住。スバルを身ごもった。


料理が上手く勝気な性格でスバルにとってはやや頭が上がらない存在だが、夫・サトシを心から愛し、スバルの旅を応援する優しい女性である


長くてすみません。新しい人物が出て来たらガンガン紹介していきます

スバルはポケモン図鑑を取り出し、内蔵されているタウンマップを開いた。最初に挑戦するジムのある町を探すためだ。

スバル「うーん…いちばん近いのはトキワシティか。でも四天王だったキクコさんが亡くなって、今は臨時休業って話だからな…。」

リオル「旅に必要な物はリュックの中にほとんどあるけど、バトルの時に必要なものは買ったの？」

リオルが横から口を挟む。

スバル「完全に忘れてた…っていうか、いつの間にボールから出たんだよ⁉︎」

リオル「さあね〜」

スバル「取り敢えずトキワシティでモンスターボールとキズ薬を買わないと…」

目的地をトキワシティに定め、スバル達は旅を続けた。歩いていくにつれて、だんだんと日がくれて行く。

ポケモンの出現率の低い草原を探し、そこで野宿しようとした時、ガサガサと茂みから足音が聞こえた。

コラッタ「コラッタ‼︎」

ポケモン図鑑が反応し、ポッポとコラッタのデータが表示された。

図鑑『コラッタ ねずみポケモン 1日中エサを探している。キバは死ぬまで伸び続けるので、硬いものをかじって削る。』

野生のコラッタが傷ついたポッポを追い回していたのだ。

スバル「ポッポを助けないと…」

スバルは思い切ってフシギダネを繰り出した。

スバル「フシギダネ、体当たりで注意をコラッタに向けるんだ」

フシギダネ「ダネ‼︎」

フシギダネの助走をつけた体当たりがコラッタにヒットした。しかしコラッタも噛み付くで応戦する。

スバル「つるの鞭で払い除けろ‼︎」

つるの鞭がコラッタの前歯に絡む。その勢いを利用し、フシギダネはコラッタを遠くに飛ばした。

スバル「やったぞ‼︎ありがとうフシギダネ。」

フシギダネ「ダ〜ネ」

ポッポはお礼を言っているかのように何度も羽根をばたつかせて戻って行った。

一息つくとリオルを出し、フシギダネを相手にジム戦に向けて特訓が始まった。フシギダネの体当たりを強化し、つるの鞭をコントロールする。リオルは真空波の威力を底上げするために実戦で練習した。

月がではじめた頃、ポケモン達をボールに戻したスバルは旅に備えて改良したテントを広げ、中にある小部屋のベットで1日の疲れを癒した。

スバル(2人とも初めての特訓にしちゃいい動きだけど、もっとトレーニングしてジム戦で勝てるように頑張ろう。ポケモンの長所を引き出すのが、僕の仕事だ。)

翌朝、トキワシティに着いたスバルは、ポケモンセンターでポケモン達の回復を済ませた。直後、ポケモンの看護師、ジョーイが声をかける。

ジョーイ「あなた、トレーナーさん？」

スバル「はい、ジム戦に挑戦するのと、モンスターボール等備品を買いに来たんです。」

ジョーイ「それなら、カントーリーグの参加登録をしないといけないわね。」

スバル「参加登録？どうすればできるんでしょうか？」

ジョーイ「カウンターの右端にあるレコードにポケモン図鑑をかざすの。後は指示に従って操作すれば登録されるわ。」

ジョーイに案内された端末のパネルを慎重に捜査する。しばらくして「complete‼︎」と表示された。

ジョーイ「マサラタウンのスバル君ね…。これで登録完了よ、頑張ってね‼︎」

スバル「ありがとうございます、ジョーイさん。」

トレーナーとしての一歩を踏み出したスバルは、意気揚々とフレンドリーショップへ向かった。

中へ入ると、黒服の男性が銃口を向ける。

？？？「動くな・・。」

店主は両手を広げ、無抵抗をアピールする。

スバル(何だ？あの制服は確か父さん達から聞いたことがある…。ロケット団⁉︎」

しかし、制服にRマークはなかった。

店主「あなた達の目的は一体…？」

？？？「腐敗の粛清と統一…。」

黒服の男性はワンリキーを繰り出す。事態を重く見たスバルは、リオルを繰り出した。

???「粛清を妨げるのか？」

スバル「言っていることの意味はさっぱり分からないけど、僕は身勝手な理由で町に迷惑をかける奴は許さない…‼︎」

黒服の男性は目もくれない。

???「瓦割り。」

ワンリキーの瓦割りがリオルに襲いかかる。しかしスバルは動じない。

スバル「神速で回避しろ‼︎」

ワンリキーは目でリオルを追う。

???「距離が縮まったところへメガトンパンチ」

体制を整え、狙いすまされたメガトンパンチがリオルのアゴを捉える。

スバル「リオル、大丈夫かい⁉︎」

リオル「僕の心配はいい。次に備えて!」

？？？「トドメの地球投げ」

ワンリキーはリオルを捕まえ、地球投げの体制に入る。よもや勝負は決まったと思われたその時…

スバルはニッと笑った。

スバル「リオル、地球投げの勢いを利用して真空波‼︎」

リオルはワンリキーの喉元めがけて真空波を放つ。着地で下降の途中を狙い、怯んだ隙を見て脱出したのだ。ワンリキーは真っ逆さまに落ちていく。黒服の男はワンリキーをボールに戻すと急いで逃げて行った。

スバル「すごかったぞ、リオル‼︎」

リオル「スバルの指示のおかげさ。」

スバルは散らかったショップの掃除と整頓を手伝った。落ち着いた頃、店主が歩み寄って来た。

店主「窮地を救ってもらったばかりか、店の修理まで手伝ってもらって感謝してるよ。これは私からのほんの少しの気持ちだ。

見ると10個のモンスターボールとキズ薬、毒消しが3つずつ入っていた。

スバル「当然のことをしただけなのにこんなにいただいちゃって…ありがとうございます。」

店主「あぁ、そうそう。ポケモンは最大で6体しか所持できない。それを越すと自動的に指定したボックスに転送されるから注意してね。それとジム戦をするなら最初はニビシティのジムに挑むといいよ。」

スバルのボックスはシゲルに管理を頼んでいるので7体を越した場合はうち1体をオーキド研究所に転送する必要がある。

スバルはショップを出ると最初のジムがあるニビシティ目指して旅立つのだった。

しえん！

26さん

ありがとうございます。頑張ります

トキワシティでカントーリーグ参加登録を終え、謎の黒服の手からフレンドリィショップを守ったスバルは、最初のジムがあるニビシティへ向けて修行の旅を続けていた。トキワとニビの境目に来た時、看板が目に留まる。

『この先、トキワの森。』

トキワの森を抜けるとニビシティへ続く道が開ける。虫ポケモン好きのトレーナーが集まる場所でもあった。看板を見たスバルは胸を踊らせる。


スバル(よし、ジム戦に備えてトキワの森で修行するぞ‼︎あわよくば仲間を増やせるといいな。)

スバルは意気揚々と森へ入っていった。草むらをかき分けて進んで行くと、毛虫ポケモンのビートルを連れた短パン小僧に出くわした。

短パン小僧「おれはテツジ。お前も虫ポケモン捕まえに来たのか⁇」

スバル「いや、僕はこの森を抜けてニビシティに行くところさ。」

テツジ「へぇ。お前みたいな新米トレーナーがジムリーダーに勝てるわけないじゃん」

煽ってくるテツジに半ば気にもせず、スバルは言い返した。

スバル「どうかな？出番だ、フシギダネ‼︎」

ボールからフシギダネが勢いよく飛び出す。対するテツジが繰り出したポケモンはコクーンだ。

コクーン「コクーン」

図鑑『コクーン さなぎポケモン ビードルの進化系。ほとんど動かず 木につかまっているが 進化の準備で身体が熱くなっている』

テツジ「草タイプのフシギダネでは相性が良くないってわかってるのか？コクーン、硬くなる‼︎」

硬くなるは自分の防御力を大幅に上げる技。さなぎで覆われたコクーンの守りはますます硬くなった。

スバル(つるの鞭ではコクーンに効果が今ひとつ…ならば！)

スバル「フシギダネ、めいいっぱいの力で体当たりを繰り返してくれ‼︎」

フシギダネは助走をつけて体当たりを繰り返すが、コクーンはビクともしない。逆にフシギダネの方に疲れが見え始めていた。

テツジはニヤリとほくそ笑む。途端、眩しい光がコクーンを包んだ。みるみるうちに姿が変わる。

テツジのそばでは蜂のようなポケモンが飛んでいた。コクーンはスピアーに進化したのである。

テツジ「どうだ、見たか‼︎虫ポケモンは進化が早く最終進化になって初めて本来の強さが発揮されるポケモンなのさ。」

スバル「くそっ、迂闊だったか…。」

スバルはどうすれば良いか思案にくれていた。その間にテツジのスピアーが放つダブルニードルが迫る。

スバル「かわせ‼︎」

しかしあと一歩間に合わずダブルニードルがフシギダネに命中した。

テツジ「続いて毒突きだ‼︎」

後退したフシギダネを高速で追いかけ、毒突きを直撃させるスピアー。フシギダネは倒れ込んでしまう。

テツジ(草タイプに有利な技を連続でクリーンヒットさせた…コレで勝機は…)

テツジはこの時勝利を確信していた。スバルは絶対絶命のピンチに陥る。

スバル「フシギダネ、大丈夫か⁉︎」

フシギダネはよろよろと立ち上がる。そして緑色の光が蕾から発せられた

スバル(この光は…⁉︎)

フシギダネ(というより草タイプの御三家ポケモン)の特性''深緑''である。体力が残り少なくなると、技の威力が増大する。同じような特性には、''猛火''や''激流''が当てはまる。

フシギダネ「ダネッ‼︎」

テツジ「何ぃ⁉︎」

スバル「残念だったね、フシギダネは毒タイプも併せ持っているんだ。それによって毒タイプの技の効果は通常になる。」

フシギダネはまっすぐにスピアーを見つめた。そして紫色の塊を口から吐き出す。スピアーは塊をくらい毒に侵された。

スバル「すごいぞフシギダネ、ベノムショックを覚えたんだね⁉︎」

反撃開始と言わんばかりにスバルは目をテツジに向ける。

テツジ「毒タイプのスピアーにベノムショックは効果が薄い。お前の不利は揺るがないよ‼︎」

スバル「確かにそうだ。でも諦めなければきっと勝機はある。フシギダネ、もう一度ベノムショック‼︎」

テツジ「毒の効果を上げるつもりか？引っかかるもんか。かわせ‼︎」

スピアーは素早い動きで回避したが、着地後に毒のダメージで怯んだ。

スバル「今だ、つるの鞭でベノムショックを引っ掛けろ‼︎」

テツジ「余計なことをされる前に、毒突きでケリをつけるぞ‼︎」

スピアーはフシギダネめがけて突っ込んでいく。しかし避けようとはしない。ジリジリと距離が詰まる。

スバル「いい距離だ。投げつけろ‼︎」

毒突きとベノムショックが同じタイミングでぶつかった。辺りは静まり返る。

2匹とも立っているかに見えたが、しばらくしてばったりとスピアーが倒れる。フシギダネの勝利だ。

フシギダネ「ダ〜ネ‼︎」

フシギダネがどうだと言わんばかりに勝鬨を上げる。しかしダメージが大きかったのか息が途切れていた。

スバル「大丈夫か、フシギダネ？」

労いの言葉をかけ、ボールに戻すスバル。同じ様にテツジもスピアーをボールに戻した。

テツジ「お前のフシギダネ、すげえな。ジム戦頑張れよ‼︎」

スバル「君のスピアーも強かったよ。いいバトルをさせてもらった。」

お互いの健闘を讃え合うと、正面を向き一礼した。

スバル&テツジ「ありがとうございました‼︎」

トキワの森をさまよい、野生のポケモンを相手に技を磨くフシギダネとリオル。半日経ったところでようやく森を抜けることができた。

リオル「やっと出口だ〜。」

スバル「二人ともお疲れ様‼︎」

最初のジムがあるニビシティに続く道を、スバルは突き進んでいった。

To Be continueed

支援

アニポケ時代からの変化

ポケモントレーナーになるためには、ポケモンを所持できる１０歳から2-3年間の間、ポケモンスクールにおいてポケモンとの接し方やトレーナー(及びコーディネーター)としての心構えなどを学習し、卒業試験(及びトレーナー協会主催の検定試験)に合格し資格を得たものが認定される。言い換えればポケモンスクールを卒業しなければ各地方のリーグやコンテストに挑戦することはできない。

各地方にポケモンスクールが設置されているが、敢えて地元のスクールに通わず他地方に渡るものも存在する。

ジム戦はジムリーダーとのバトルに勝てばバッジゲットとなるのが通例であったが、今作品では勝利よりもジムリーダーがトレーナーに査定した能力(適応力、判断力)を備えているかによってバッジを授与される場合も存在する。

いつも私のssにコメント下さりありがとうございます。
ss書く大変さは良くわかります、頑張って下さい！！

支援します！

イッチさん、ありがとうございます

イッチさんのスレで自分の作品に関して書いてしまったことこの場を借りてお詫びします。

よろしければまた来てください

ニビシティでのジム戦に向けて修行を続けるスバルは、『迷いの森』と呼ばれる虫ポケモン達の生息地・トキワの森で虫ポケモン使いのトレーナーや野生のポケモンとの実戦でポケモンたちを鍛えて森を抜け、ニビシティへやって来た。

スバル「やっと着いたな〜」

スバルはキズ薬を与えてフシギダネとリオルを休ませる。ジム戦に備え、体調を整えなければならない。

スバル「早速ジム戦…と行きたいところだけど、着いたばかりだし明日にするか。」

リオル「そうしたほうがいいと思う。修行のおさらいもしなくちゃいけないしね」

フシギダネ「ダネ⁉︎」

フシギダネだけは不服そうにスバル達を見つめる。

リオル「すぐにでも戦いたいのはわかるけど、まず街並みを見てそれからがいいよ。」

リオルが通訳を兼ねてフシギダネをなだめた。

この光景を見ていた眼鏡をかけた中年男性が声をかけた。

？？？「よぉ、おまえカントーリーグ目指してるのか？」

スバル「はい、そうですけど…。」

？？？「いい目をしているな、未来のチャンピオンを目指すなら、ジムリーダーの使用タイプを把握しなくちゃ駄目だぜ。それじゃ！」

男性はそういうとその場を去っていった。

スバル(なんだったんだ、今の人？)

スバルはあっけにとられたが、気を取り直して有名なニビ博物館を見学することにした。ポケモン達の歴史やカントー地方に伝わる伝説、それに対する近年の研究が細やかに示されている。屋上には古代ポケモンの化石や標本などが置かれていた。スバルは一つ一つに目を輝かせる。

？？？「気に入ったか？」

スバルが後ろを振り向くと、細い目をした若者が立っていた。

スバル「はい、初めて見たものばかりでとても興奮しています。」

？？？「ポケモンのことを深く知るには、その歴史にも目を向ける必要がある。」

スバル「はい。僕もその通りだと思ってます。」

？？？「俺はジロー。このニビシティに住んでいるものだ。見た所君もトレーナーのようだが、どこから来たんだい？」

スバルは物腰柔らかなジローの態度に慌て、襟を正す。

スバル「挨拶が遅れてすみません！マサラタウンから来ました、スバルというものです。」

ジロー「マサラタウン…。レッドやサトシを輩出したあのマサラタウンか‼︎」


スバル「ご存知なんですか？」

ジロー「知っているも何も、サトシさんには子供の頃から家族共々お世話になってるからね。」

スバル「そうだったんですね。」

2人が話していた時、警報が鳴り響いた。

支援

35さん

ありがとうございます。がんばります

超支援　
頑張って！

37さん

ありがとうございます。

頑張ります

辺りがグラグラと揺れ始める。機械から水蒸気が吹き始めていた。

ジロー「水蒸気…っていうことはまさか⁉︎」

スバル「何かあるんですか⁇」

ジロー「あぁ。化石から古代ポケモンを復活させる装置だ。勤務している館員しか軌道法は知らないはずだが…。」

スバル「でなければ警報はならないですよね⁇」

ジロー「スバル君、見物客を避難させてくれ。そして、非常口で待っているんだ」

スバル「僕も行きます。ジローさんだけじゃ…」

ジロー「状況が分かっているのか、俺1人の生命より何百人の生命を犠牲にすることになるんだぞ⁉︎」

ジローはスバルを一喝すると、装置がある格納庫に向かっていった。

呆然としている暇はない。事態を打開するために係員たちがデータを洗い出し、館内放送を飛ばす。見物客の中には突然の状況にとまどう大人や、不安で涙を堪えるのに精一杯な子供の姿もあった。

スバル(今できることを、やるしかない‼︎)

スバルは意を決して非常口に客を案内する館員の手伝いをした。ガタガタと館内が騒がしくなっていく。

全員が避難したのを確認したところで、スバルは格納庫へ向かっていった。

窓口の係員「待ちたまえ‼︎」

係員の言葉も耳に入らないくらいにスバルは急いだ。

格納庫についたジローは、停止されていたはずの化石復元マシーンが作動しているのを見つけた。

？？？「とんだ邪魔が入ったね。」

銀色の制服をまとった茶色いボブヘアーの女性が声をかけた。

ジロー「貴様、何者だ⁉︎」

？？？「何と言われて答えてやるほど、僕達は親切じゃないのさ。」

今度はまだ5-6歳くらいの男児が女性の隣に立つ。

？？？「アル‼︎余計な口を挟むんじゃないよ‼︎」

アル「短気だな、ネネは。今回は共同任務なんだ。こうでもしなきゃ成り立たないだろ⁇」

ジロー「共同任務…だと⁉︎」

支援

40さん

ありがとうございます、ようやくニビジム編に到達しました。頑張ります

支援

42さん

ありがとうございます！

ネネ「お喋りはここまでさ。行きな！」

ネネがモンスターボールから繰り出したのは、水・氷タイプを併せ持つ二枚貝ポケモンのシェルダーだった。

アル「パラス、援護だ！」

きのこポケモンのパラスがシェルダーの隣に並ぶ。ジローはイシツブテの進化系である岩石ポケモン・ゴローンを繰り出した。

ジロー「ゴローン、一気に決めるぞ。パラスにストーンエッジ‼︎」

草タイプと虫タイプを併せ持つパラスに岩タイプの技は効果抜群。しかしアルは余裕の態度を崩さない。

アル「セオリー通りか。でもそれで僕に勝てると思っているのかい？高速移動で近づけ‼︎」

高速移動で素早さを格段にあげたパラスはあっという間にゴローンとの距離を詰めていった。

ネネ「水の波動‼︎」

後ろに下がったゴローンにシェルダーの水の波動が襲いかかる。岩と地面タイプのゴローンにはかなり危ない状態だ。しかしますます攻撃の手は緩めない。

アル「キノコの胞子」

パラスのキノコの胞子で、ゴローンは眠ってしまった。

ジロー(しまった‼︎)

ネネ「シェルダー、冷凍ビームで一気に決めてやんな‼︎」

シェルダーの冷凍ビームがゴローンに迫る。

万事休すと思った矢先、真空波によって冷凍ビームが相殺された。スバルのリオルである。

ネネ「何だ‼︎」

スバル「お前たちの仕業だったのか‼︎装置は絶対に渡さないぞ‼︎」

ジロー「スバル、君には''来るな''と言ったはずだ‼︎」

スバル「すみません、ジローさん。事情は後で話します。」

ジロー「いいだろう。今はこの状況を打開するぞ‼︎」
ジローは持っていた眠気覚ましをゴローンに与えた。回復したところで、二対二の陣形が出来上がる。

アル「たった1人増えたところで変わるものか。パラス、ギガトレイン‼︎」

ゴローン向かって発射するが、ジローはにやりとわらう。

ジロー「炎のパンチ‼︎」

ゴローンはギガトレインを全て溶かし、パラスめがけて炎の一撃を担う。

効果抜群の技をまともに受けたパラスは一撃で戦闘不能になった。

ネネ「へぇ〜、4代目流石ニビジムリーダー…伊達じゃないね」

その言葉を聞いたスバルとリオルが驚いたのは言うまでもない。

支援

めっちゃ楽しみ
支援でーーーす

45さん、46さん

ありがとうございます。

前の投稿に誤りがありました。正しくは

「流石4代目ニビジムリーダー」です

ネネ「殻に籠る‼︎」

殻に籠るは自分の防御力を上げる技である。ゴローンの攻撃力を警戒したのだ。

スバル「神速だ、リオル！」

リオルの神速で先制を仕掛ける。しかしその瞬間、シェルダーの殻が開いた。

ネネ「水の波動‼︎」

シェルダーの水の波動が四方に飛ぶ。逃げ場がなくなった。

スバル「しまった、謀られたか‼︎」

ジロー(彼はこの状況をどうする？)

ジローはスバルの力量を見定めるため敢えて静観した。

ネネ「坊やがでしゃばっていい場面じゃ無いんだよ‼︎」

ネネの言葉とともに、 全方位から水の波動が発射された。万事休すというところでスバルはひらめく。

スバル「一か八かだ…リオル、撃ち落とせ‼︎」

リオルは回転し、水の波動を粉々にした。泡のように弾け飛んで行く。

リオル(危なかった…)

ネネ&アル「⁉︎」

スバル「トドメの真空波‼︎」

リオルの真空波がシェルダーにクリーンヒットした。

戦闘不能になったシェルダーをネネはボールに戻す。

ジロー「さあ、話してもらおうか。お前達の目的をな‼︎」

ネネ「ハン、あんた達が聞いたところでなんの得になるんだい？私達の邪魔をしてタダで済むと思うんじゃ無いよ‼︎」

アル「覚えておくことだね。君たちは組織(ぼくら)を敵に回したのさ。」

2人はそういうとすぐに逃げ去っていった。スバルが追いかけようとするが…

ジロー「奴らに構うな。装置を元の場所に戻さないと‼︎」

スバル「…はい‼︎」

2人は格納庫を脱出し、装置を屋上の展示されていた場所に戻した。

艦長に礼を述べられた2人は、お礼として博物館の無料招待キップを渡された。


スバル「なんで、ジムリーダーだって黙っていたんですか？」

ジロー「始めから明かしたら誰だって警戒するだろう？それに…君のことを弟から聞いて、興味が湧いたんだ。」

スバルにはあまり意味がわからなかった。

ジロー「明日、俺の家に来い。ジム戦を受けても構わないぞ？」

それを聞いたスバルは目を輝かせた。

スバル「はい、よろしくお願いします‼︎」

スバルの初のジム戦がいよいよ幕を開けようとしていた…。

~~豪邸~~

？？？「何だって⁉︎ニビ博物館に奴らが現れた⁉︎
」

老爺「確かな情報です。化石復元装置の強奪が目的だったと聞きます。」

？？？「とうとう動き出したか…。よりにもよって僕がかつて任務で狙ったものだとは…。」

老爺「坊っちゃま、いかがなさいますか？」

？？？「このままじゃ、ここに保護されているポケモン達も狙われてしまう。動き出さなくてはな」

老爺「承知いたしました。」

その会話を、風鈴ポケモンのチリーンとマイムポケモンのマネネが心配そうに見つめていた

支援

49さん、ありがとうございます

翌日、いよいよスバルにとって初のジム戦の日になった


リオル「いよいよだね、スバル‼︎」

スバル「あぁ、リーグ出場の為にも絶対に勝ってみせる。みんな、よろしく頼むよ！」

フシギダネ「ダネ‼︎」

闘志をみなぎらせ、彼らはジムに向かった。中に入ると、リーダーのジローが待っていた。

ジロー「待っていたぞ、スバル‼︎」

スバル「ジローさん、今日はよろしくお願いします‼︎」

2人はフィールドに入っていった。しかし審判はいない。

ジロー「あいつ、何やってんだ？これからジム戦だって時に…。」

ジローがぼやいていると細めの少年が帰ってきた。

？？？「フゥ〜…。ってあれ⁉︎」

スバル「サブロー⁉︎」

サブローはスバルを見て驚いた。

サブロー「久しぶりだな、スバル。去年の夏休み以来じゃないか。」

スバル「元気そうだね。」

2人の会話を聞いたジローは割って入った。

ジロー「思い出話してる場合か、サブロー。今日はジム戦だから外出は控えろといっただろうが。」

サブロー「ごめん、兄さん…ってえぇ〜⁉︎お前ジム戦ってことはスクール卒業したのか⁉︎」

スバル「まあね。外出して怒られたってことは…？」

サブロー「ああ。俺、スクールを卒業した後ジム戦の審判をやってたんだ。やりたいことが見つからなくって。でもやるからには公正(フェア)な審判をさせてもらうぜ‼︎」

スバル「よろしく！」

サブローは急いでカバンを取り、フィールドへ向かった。

そして辺りは、厳粛な雰囲気に包まれる。

サブロー「これより、ジムリーダージローvs挑戦者
(チャレンジャー)スバルのジム戦をとり行います。
ルールは2体ずつのポケモンバトル。どちらかの全ポケモンが戦闘不能になった時点で試合終了。ポケモンの交代は挑戦者のみ認められます‼︎」

ジロー「スバル、君が培ったものを見せてみろ‼︎」

ジローの言葉にスバルは礼儀正しく一礼した。


スバル「頼むぞ、リオル。」

ジロー「出番だ、ハガネール‼︎」


鋼・地面タイプのハガネールがリオルの前に立ちふさがった。

図鑑『ハガネール 鉄ヘビポケモン イワークの進化系
丈夫なアゴで岩石を噛み砕く。真っ暗な地中でも 見える目を持つ。』

ジロー「先攻はこちらだ。ハガネール、アイアンテール‼︎」

ハガネールの巨体から放たれるアイアンテールを喰らえば大ダメージは確実である。

スバル「リオル、真空波でハガネールの勢いを止めるんだ‼︎」

ハガネールの動きを必死で止めるリオルだったが、勢いに圧倒される。

スバル「何⁉︎」

ジロー「そのまま締めつけろ‼︎」

ハガネールは尻尾でリオルの体を締め付けた。締めつけるは数ターンに渡ってダメージを受ける技。圧倒的なハガネールのパワーはじわじわとリオルの体力を奪っていく。


スバル(どうにかして脱出させないと…)

支援

52さん

ありがとうございます

締めつけるの勢いは増すばかりだ。

リオル(なんてパワーだ…‼︎)

スバル「リオル、ハガネールの尻尾を蹴るんだ‼︎」

リオル(⁉︎)

リオルは驚いたが、ハガネールの尻尾の空いているところを蹴った。

ハガネール「グオォ⁉︎」

キックによって締めつけるの勢いが緩くなり、リオルは隙を見て神速で脱出した。

リオル「反撃開始‼︎」

スバル「よし、影分身だ‼︎」

自分の分身を出し、素早さと回避率を底上げする影分身だが、工夫すれば攻撃にも応用できる。リオルの分身は4体に増えた。

ジロー「脱出ぐらいでいい気になるなよ。ストーンエッジだ‼︎」

岩の破片を集め、相手に一点集中させるストーンエッジ。影分身を全て消そうと大量の破片が飛ぶ。

スバル「全員で真空波‼︎」

５つの真空波が岩の破片を打ち消し、やがてひとまとまりになってハガネールに当たった。衝撃音が響き渡る。

リオルは力を使い果たしたのか、ふらふらと倒れた。

リオル「スバル、ごめんよ…。」

サブロー「リオル、戦闘不能。ハガネールの勝ち‼︎」

スバル「リオル、ありがとう。ゆっくり休んでくれよ。」

リオルをボールに戻したスバルだったが、内心焦っていた。

スバル(これがジローさんのハガネール…いいや、ジムリーダーの強さか。効果抜群の技を浴びせても立っていられるなんて…。なんて防御力だ。)

支援

皆さん、支援ありがとうございます

やっとニビジム戦です。これからも頑張りますのでご指摘等ありましたらよろしくお願いします

スバル「お前が頼りだ、頼んだぞ。」

フシギダネは闘志をむき出しにしてボールから出てきた。

フシギダネ「ダネ‼︎」

ジロー「草タイプか。ハガネールには通常の効果だが、セオリー通りだな。締めつけるだ！」


ハガネールが締めつけようとした時だった。

スバル「フシギダネ、つるの鞭でひっかけろ‼︎」

尻尾がつるにひっかかり、身動きが取りにくくなる。フシギダネはハガネールをつるの力で持ち上げようとした。

なんとか持ち上げるのには成功し、引き寄せようとする。しかし、ここで終わるジローではない。

ジロー「ハガネール、至近距離になったところでアイアンテールだ！」

アイアンテールがフシギダネの頭部に当たる。しかし、スバルはそこを狙った。

スバル「後ろに飛ばせ‼︎」

ハガネールは真後ろに飛んでいく、

スバル「体当たりで追撃‼︎」

フシギダネの体当たりがヒットする。ハガネールは壁に激突し、倒れた。

サブロー「ハガネール、戦闘不能。フシギダネの勝ち‼︎」

これで勝負は1対1。ラストバトルとなる。

ジロー「いくぞ、こいつが俺の切り札だ‼︎」

支援

次にジローが繰り出したのは、ドサイドンだった。

図鑑『ドサイドン ドリルポケモン サイドンの進化系
筋肉に力を込めて瞬間的にふくらませることで、 手にした石を噴出できる』

スバル「フシギダネ、まだ行けるかい？」

フシギダネは大丈夫と言わんばかりにドサイドンに目を向けた。

スバル(岩・地面タイプのドサイドンにつるの鞭が決まれば、大きなダメージを与えられる。けど、ハガネール以上の打たれ強さであることは必至だ。)

警戒を強めながら手を打つ。ジローもその様子を冷静に見つめていた。

ジロー「ドサイドン、メガホーン‼︎」

最大パワーの角を相手めがけて攻撃する虫タイプの大技・メガホーン。かつてはジョウド地方に生息するポケモン・ヘラクロスの専用技だったが、今では大きな角を持った一部のポケモンも使えるようになっていた。

スバル「よけろ、フシギダネ‼︎」

当たる寸前のところまで引きつけ、ギリギリで回避に成功したが、追撃の手は緩まない。ドサイドンもジャンプでフシギダネを追う。

ジロー「ドリルアタックで追いかけろ‼︎」※

ドサイドンのツノがドリルのように回転し、移動力も上がった。着地するところを突かれたフシギダネは腹部に攻撃を受ける。

ジロー「岩石砲でトドメだ‼︎」

岩タイプの大技・岩石砲は手から岩石の塊を放出する。ドサイドンの筋肉に大きな負荷がかかった。

フシギダネは大きなダメージで立っているだけで精一杯である。

スバル(ハガネール以上のパワーと機動力…フシギダネのダメージが大きすぎる。)

苦悩するスバル。その時…

ジロー「諦めるのか⁉︎」

声をかけたのはジローだった。

ジロー「フシギダネの目を見るんだ、スバル。ポケモンが闘志をみなぎらせているのに、トレーナーの君がそのざまでどうする⁉︎」

スバルは我に帰る

スバル(そうだ。なんのためにここへきたんだ…。フシギダネの…ハガネールに負けたリオルの想いに応えるのが、トレーナーだろ‼︎)

そしてまっすぐジローを見つめた。

スバル「まだ終わってません。最後まで戦います‼︎

ジロー「当然だ。岩石砲、発射‼︎」

スバル「やるぞ、フシギダネ。つるの鞭‼︎」

※本ssオリジナルの地面タイプ技。

ツノや腕を回転させて相手にダメージを与える。穴を掘るで地上に戻る時の技でも使える

支援！

十五歳の早計さん

ありがとうございます。これからもよろしくお願いします

ドサイドンのチャージが終わり、フシギダネに向かって岩石砲が発射される。つるの鞭は岩石砲をガードし、押さえつけた。

スバル「いいぞ、フシギダネ。そのまま投げ飛ばすんだ‼︎」

そうはさせじと言わんばかりに、メガホーンで打ち砕こうとするドサイドン。ものの見事に岩石は砕かれた。

スバル「至近距離からつるの鞭だ！」

メガホーンとつるの鞭がぶつかる。ズドーンと激しい音が響いた。

そして両者はしばらくすると、ガクッと膝を立てて倒れてしまった。

スバル&ジロー「！？」

サブロー「フシギダネ、ドサイドン、戦闘不能。よってこの勝負は引き分けとなります‼︎」

スバル「ありがとう、フシギダネ。ゆっくりやすんで。」

スバルに合わせ、ジローもドサイドンをボールに戻す。そして、スバルと向かい合った。

ジロー「スバル…、バトルにおける君の戦略は見事だった。だが、今回のバトルではバッジをあげられないな。」

スバル「僕もこの結果には納得していません。次は必ず勝って…」

言い終わらないうちにジローは付け加えた。

ジロー「それは違う。勝てればそれでいいのか？
君はドサイドンの攻撃で手負いのフシギダネを見て勝負を諦めかけた。最後の最後まで希望を捨てない。その精神は今もこれからもトレーナーとして必要な心構えだ。それを忘れるな‼︎」

ジローの言葉を聞いたスバルはボールで休むポケモン達に恥じないバトルを胸に誓った。ジローをまっすぐに見つめ一礼する。

スバル「ありがとうございました。出直してきます‼︎」

ジロー「こちらこそ。再選は3日後だ。それまでに自分の足りなかった部分を補ってこい。また熱いバトルを期待しているぞ。」

初めてのジム戦を引き分けで終えたスバル。しかしその中で大切なことを学び、バッジ獲得に向けて決意を新たにするのであった。


2人の様子を外から、長身でジロー達そっくりの容姿をした成年が見つめていた。

？？？「ジロー、嬉しそうにバトルしていたな。しかし挑戦者の少年の雰囲気…サトシに何処と無く似ている。大きくなったようだな…」


To Be continued

支援

64さん

ありがとうございます

〜ここまでのあらすじ〜

最初のジムがある街・ニビシティにたどり着いたスバルは、修行の後に博物館を見学中、ジムリーダーのジローと出会う。途中謎の集団によって化石の復元装置が持ち去られてしまう事件が発生。謎の組織の一員であるネネとアルをジローとともに退けた。

翌日、ジローとのジム戦に臨むスバルであったが、圧倒的なパワーと防御力を持つ彼のポケモンに大苦戦を強いられる。結局勝負は引き分けに終わるも、ジローからトレーナーとして必要な心構えを教わり奮起。ジローの弟で旧友でもあるサブローが見つめる中、リオル達とともにリベンジを誓うのだった。

ジム戦を終えたスバルは、リオルとフシギダネを回復させるため、ポケモンセンターに向かった。受付を待っていよいよ順番が回ってきた…のだが。

ジョーイ「ごめんなさい。混雑していていまは空きがないの。」

スバル「え！？そうですか…」

スバルはがっくりと肩を落とす。そんな時…

『ポケモンリラックスルーム』

と看板の書かれた建物が目に止まった。ひょっとしたらと思い。とりあえず入ることにした。

ベルとともに1人の男性が見えた。ジローとスバルの戦いを見ていた細めの成年である。

？？？「いらっしゃい。」

成年の横には炎タイプの狐ポケモン・ロコンがいた。

？？？「見たことがある顔だが、俺を覚えている…わけはないか。お前に初めてあったのが2-3歳くらいの時だったからな。親父さんとは結構長いことつるんでいるが」

スバルは必死で頭を巡らせる。しばらく考えた後に


スバル「人違いでしたらすみませんが、タケシさん…ですか？」

タケシ「そうだ。てっきり忘れられたと思っていたが、覚えてくれていたとはな。」

タケシは先代のニビジムリーダーで、ポケモンを育て、知識を高めるポケモンブリーダー、そしてポケモンドクターとしても優秀であり、卓越した知識とポケモンとの絆を買われて現在は協会に認定されポケモンアドバイザーとして多方面で活躍していた。

スバルはタケシに事の次第を話し、治療を頼んだ。

すると、オレンジ色の髪をした長身の美女が姿を現した。

？？？「タケシ君、例の物持ってきたわ」

女性はヨスガシティのタッグバトル大会で知り合ったホノカだった。体力回復に使われるオレンの実と復活草を持ってきたのだ。タケシは手際よくそれらを擦り合わせて薬を作る。

タケシ「よし、できたぞ。スバル、これを飲ませるんだ。」

薬を飲んだリオルとフシギダネは元気を取り戻した。

リオル「ふぅ。パワーが戻ってきた‼︎」

フシギダネ「ダネ〜。」

スバルはタケシに礼を述べるとリオルたちに向かい合う。

スバル「今日はお疲れ様。次に備えて僕も頑張るから、みんなの力を貸してくれよ。」

ホノカ「こういう時のタケシ君は違うわね。流石だわ」

ホノカは改めてタケシの手腕に感服する。するとタケシは目を激しく燃え上がらせた。

タケシ「いえいえ、これもホノカさんのサポートのおかげです。今後は二人三脚で人生のサポートを…。」

タケシは年上の美女には目がない性格で、口説くことには余念がなかった。しかしホノカと交際しているため、口説きとまではいかなくなったようである。

タケシのアピールが終わらぬうちに、何かがヒットし

タケシ「シビレビレ〜…」

のつぶやきとともに気絶してしまう。毒突きポケモンのグレッグルが放った毒突きがタケシの腰にクリーンヒットしたのである。グレッグルは気絶したタケシをいずこかへ引きずるのであった。

その直後、ベルが鳴りドアが開く

サブロー「兄さん⁉︎」

スバル「サブロー⁉︎」

サブロー「スバル。ここにいたのか。お前が落ち込んでるってジロー兄さんから聞いてすっ飛んで来たら、タケシ兄さんが倒れててな。」

倒れたタケシを引きずり、牛のような鳴き声をあげながら両頬を膨らませるグレッグルを見たサブローは苦笑いをした。

スバルはグレッグルを図鑑で調べようとしたが・・

図鑑『データ不明 他地方にて生息を確認』

サブロー「グレッグルはシンオウ地方にしか住んでいないポケモンなんだ。毒・格闘タイプのポケモンでオレンジのほっぺたは毒袋なんだぜ！」

スバル「ヘェ〜、なるほど‼︎」

サブローのわかりやすい説明に、スバルは感心する。

スバル「冒険家になれそうだね。サブロー」

サブロー「そうかなぁ？」

スバルはタケシたちに礼を言うと修行のためにニビシティにある空き地に向かって行った。

スバル(次は絶対ジローさんを納得させるバトルをするぞ)

〜ニビジム〜

その夜、タケシとジローとホノカは3人で遅めの夕飯を取っていた。サブローを除く他の兄弟はスクールでの疲れなどでぐっすり眠っていた


タケシ「今日、久々にトレーナーの挑戦を受けたらしいな。」

ジロー「ああ。スバルと言って、とても礼儀正しく戦略の立て方が上手いやつだったよ。兄貴、知ってるのかい？」

タケシ「まあな。」

支援

タケシ「あいつの息子さ」

ジロー「あいつって、サトシさんの？」

ジローは驚きを隠せなかった。タケシは続ける。

タケシ「昼過ぎに森のポケモン達を治療する為に薬草を取って帰りがてら、ジム戦を見たよ。サトシと初めてあった時を思い出したな。」


ホノカ「今はポケモンスクールでの就学が義務化されたおかげで、何の知識もないままジム戦を受けるトレーナーはいなくなったけど…。」

タケシ「あいつは相性なんてものは全く考えず、がむしゃらに攻めるだけだった。まるで素人以下だったよ。」

少し間が空き、食事の音だけが響く。しばらくしてジローは口を開いた。

ジロー「だったらなおのこと手加減はできないね。彼は今日のジム戦で大きな収穫を得たように思う。何度でも向かっていくと言わんばかりの目をしていた。だから俺は最大の敬意を持って彼の再戦を受けるつもりさ‼︎」

ジローの決心を聞いてタケシとホノカは小さく笑った。

〜寝室〜

サブローの脳裏には、スバルの言葉が焼き付いて離れなかった。

サブロー(家の為に、仕事が欲しくて審判をしていたけど、本当にこのままでいいのかな？
ポケモン冒険家…)

それぞれの想いを見守るのは、綺麗な満月に彩られた夜空だけだった…。

おかげさまで2pまで行きました

支援、コメントくださった皆さんに心から御礼申し上げます。

翌日、ジローとの再戦に備えて空き地で修行に勤しむスバル達。しかし技のバリエーションが浮かばず思案にくれていた。

スバル(今までの戦法のままじゃジローさんに見抜かれて終わってしまう。新しいパターンが浮かんでくれば…)

考えても仕方ないとは知りながらも悩みはふっきれなかった。パシ‼︎と鋭い音が響く。

リオル「悩んでばかりいたって、いい案は出ないじゃないか⁉︎水でも飲んで頭冷やしに行こうよ。」

フシギダネとも息切れ気味だったので、水を求めて川に向かった。

水をすくい、何回にも分けて飲み続ける。川の水はサラサラと絶えず流れ続けていた。

とたん、スバルは何かを感じたように流れを追い続けた。

スバル(これだ‼︎)

リオル「どうしたの？」

スバル「今までは流れを相手に合わせていたからハガネールやドサイドンのパワーを抑えきれなかった。でも流れに逆らう戦法を使えばパワーを利用し、かつ押さえつけることができるはずだ」

リオル「敵のパワーを逆に利用するのか。いい方法だね」

フシギダネ「ダネ‼︎」

スバル達は戻って特訓のために空き地へ戻った。

〜廃屋〜

？？？「成る程。復元装置を奪い損ねるとは…。この程度で手こずるようでは計画達成は遠のきますね
。」

青髪の男性が報告書に目を通す。

？？？「まあ、彼らを退けたトレーナーにも興味はありますね。」

不敵な笑いが浮かんだ

そして2日後、再びジム戦が幕を開けようとしていた。タケシとホノカも観覧席で見つめている。

ジロー「この三日間で君が学んだことを見せてみろ、スバル！」

スバル「はい‼︎」

サブロー「これより、ジムリーダー・ジローvs挑戦者・スバルの第2戦目を執り行います。ルール・及び使用ポケモンは前回と同様です。正面に礼‼︎」

スバル&ジロー「お願いします‼︎」

辺りは緊迫した雰囲気に包まれる。絶対に勝つという気合いが両者から漂った。

ジロー「スバル、先攻は君だ。」

スバル「はい。行くぞ、フシギダネ。」

やる気をみなぎらせたフシギダネがボールから飛び出してきた。

ジロー「なるほど、ゴローン‼︎」

ゴローンはズシンと足音を立ててフシギダネを威嚇する。

スバル(つるの鞭が決まれば大ダメージは確実。でもゴローンには炎のパンチがある。用心しないと…。)

タケシはあごをしゃくり冷静に見つめる。

タケシ「いきなりフシギダネか。速攻で決める気だな…。」


スバル「フシギダネ、つるの鞭‼︎」

フシギダネのつるの鞭がゴローンめがけて一直線に飛んで行く。しかし、ジローは余裕の表情だ。

ジロー「フィールドに向かって、地ならし‼︎」

地面をふみ鳴らして相手を攻撃する地ならし。威力もなかなかのもので、草タイプのフシギダネとはいえ毒タイプ持ちが災いしてかなりのダメージを受けてしまう。

とたん、あまりの衝撃につるが下に落ちてしまった。

スバル「つるが下に⁉︎」


ジロー「こいつのパワーは君もよく知ってるはずだぞ。炎のパンチだ‼︎」

炎のパンチがフシギダネにヒットするかに見えた。

スバル「真下にかがめ‼︎」

ギリギリのところで身をかがめ、ゴローンの狙いを外したのだ。

ホノカ「紙一重ってところね。」

タケシ「必死で特訓したんでしょう。」

スバル「ゴローンの勢いを利用してつるの鞭！」

したからつるが伸びゴローンを捉えた。

ジロー「岩石封じで潰せ‼︎」

岩石封じを発動させようとするゴローンだが、フシギダネは力を貯め始めた。

スバル「させませんよ。体当たりでブロックだ‼︎」

フシギダネの体当たりで岩石封じの発動は失敗してしまった。そしてつるの鞭でゴローンを投げ飛ばす。

ゴローンは目を丸くして倒れた。

サブロー「ゴローン、戦闘不能。フシギダネの勝ち‼︎」

スバル「あと1体か…。」

ジロー「まさか俺のポケモン達のパワーを利用してくるとはな。だが、次はこうは行かないぞ‼︎」

スバル「はい。最後まで気を緩めません」

ご無沙汰しております

最近更新できずすみません

長らく更新できずすいません

久々に人物紹介からはいります

スバルを見守る大人達2

〜タケシ〜 29
先代のニビジムリーダーで、現ジムリーダー・ジローとサブローの実兄。ポケモンブリーダー、ドクターとしても優秀であり、卓越した知識とトレーナーとしての腕前からポケモンアドバイザーとして認定される。

スバルの父・サトシはトレーナーとしての先輩で、数々の地方を共に旅をした戦友の1人である。

年上の美人には目がないが、その度に自分のポケモン達(主にグレックル)の邪魔…もとい英断によって散々な目にあうのは変わらず。

〜ホノカ〜 31

飛行タイプのポケモン使いである美女。タケシとはヨスガシティのタッグバトル大会で出会い、共闘する中で彼に惹かれ相思相愛の間柄となる。

タケシのサポートに回ることが多く、彼が見聞を広めるためにサトシと共に旅立つ際は管理人としてハウスを切り盛りしている。

先ほどのスレに誤りがありました

タケシの紹介で、サトシはトレーナーとしての先輩と書きましたが、正しくは

サトシにとっては2度のジム戦以降、トレーナーとしての良き先輩で幾多もの地方を共に旅した盟友でもある。

です。失礼しました

本編再開します。

スバル(ゴローンは倒した。おそらく次に出てくるのは…。)

ジローはモンスターボールから最後のポケモンを繰り出す。出て来たのは読みどおりドサイドンだった。

タケシ「ドサイドンか。ジローのやつ、切り札を使ってきたな。」

ドサイドン「ドサーイ‼︎」

ドサイドンの凄まじい咆哮がフィールドを揺らす。

ジロー「こちらから仕掛けさせてもらおう。ドサイドン、岩石砲だ‼︎」

ドサイドンの岩石砲がセットされる。フシギダネは構え始めたが…。

スバル「動くな‼︎距離を詰めれば餌食になるぞ‼︎」

フシギダネ「ダネ⁉︎」

フシギダネは驚きながらも指示に従う。その間に岩石砲が発射された。

スバル「つるの鞭で払い落とせ‼︎」

フシギダネがつるの鞭を前に出したその時、ジローは微かに笑った。

ジロー「ドリルアタック‼︎」

ドサイドンの角がドリルと化して、残った岩石を高速で砕いていく。フシギダネは避けようとするが間に合わず、ドリルアタックをまともに受けた。勢いよく空中に飛ばされるフシギダネ。

ジロー「飛び上がってアームハンマー‼︎」


角による遠心力で宙に浮いたドサイドンのアームハンマーが、フシギダネの腹部を捉えた。フシギダネは勢いよく地面に落ちていく。


フシギダネは目を回して倒れていた。

サブロー「フシギダネ、戦闘不能。ドサイドンの勝ち‼︎」

スバルはすぐさまフシギダネに駆け寄り、抱きかかえた。

スバル「ありがとう、フシギダネ。よく頑張ったね」

労いの言葉をかけてモンスターボールに戻す。これで互いに一対一となった。

ホノカ「あの連続攻撃、見事だったわね。」

タケシ「いかにドサイドンの持ち技の効果がフシギダネに等倍だったとはいえ、あれほどのパワーでは耐えることは難しいでしょう。たたみかけなければスバルの策にはまることをあいつは感じていたようです。」

(さて…どう出るか)

スバル「リオル。絶対に勝とう‼︎」

気合を込めて、モンスターボールからリオルが繰り出された。

リオルはドサイドンと対峙する。倍以上の体格差だ。

リオル(すごいプレッシャーだな…。)

ドサイドンもリオルを睨みつけていた。只者ではないと勘ぐったのか、ブンブンと腕を振り回している。

ジロー「この戦いで決着がつく。バッジが欲しければ、ドサイドンを超えてみるがいい‼︎」

スバル「リオル、僕に任せてくれ。負けても責任は全て取る‼︎」

リオルはスバルの目を見据えて言った。

リオル「負けることなんて、これっぽっちも考えちゃいない。心配は無用さ‼︎」

ジロー「ドサイドン、アームハンマー‼︎」

重く、太いドサイドンの腕が振り下ろされる。

スバル「避けろ‼︎」

リオルは神速の素早さを利用してアームハンマーをかわした。先制攻撃用の技を、防御に応用したのだ。観戦していたタケシとホノカはもちろん、審判のサブローも驚く。

空中にリオルが飛び回ったその時…

ジロー「メガホーンで捕まえろ‼︎」

フシギダネを仕留めた時と同じ戦法で潰しにかかる。

支援

79っsん、ありがとうございます

お久しぶりです

二ヶ月もほったらかしにしてすみませんでした

私事ですが、今現在就職活動等で多忙になるので落ち着いたらまた描きたいと思います

それまでもし代打ちをしてくださる方いらっしゃいましたらスレッドに書き込みをお願いします

皆様すみません、お待たせを致しました

支援

83さん

ありがとうございます
SMでカスミとタケシが復活するなど、BW以降は初期を彷彿とさせる描写が多くなりましたね

支援

スバルとリオルはニヤリと笑った。

スバル「ツノを掴め‼︎」

がっしりとドサイドンのツノを掴む。面食らった表情のドサイドン。

ドサイドン「ドサ⁉︎」


しかしジローもまけじと声を張り上げる。

ジロー「うろたえるな。アームハンマーを叩き込むんだ！」

左腕に力がこもる。しかしリオルは避けようとしない。リオルの顔面にドサイドンの剛腕が迫るその刹那…

スバル「真空迅‼︎」

ドサイドンの圧倒的なパワーを利用した真空迅が頭上に決まる。もんどり打って地面に落ちるドサイドン。

凄まじい音とともに辺りは緊張に包まれた。煙が引けると、そこには目を回して倒れているドサイドンの姿があった

サブロー「ドサイドン、戦闘不能。リオルの勝ち‼︎よって勝者…挑戦者・スバル！」

サブローの高らかな声が響き、スバルのリマッチは幕を下ろした。

スバル&リオル「やった。ジム戦に勝った‼︎」
フシギダネ「フッシャー‼︎」

タケシ(カウンター戦法で逆転の糸口を掴んだか。サトシの息子だけあって、今後が楽しみだ。)

数分後

スバル「ジローさん、ジム戦ありがとうございました。」

ジロー「こちらこそ礼を言う。いいバトルだった。」

ジローはそう言うと、ポケットから何かを取り出した。焦げ茶色のバッジとケースを差し出す

ジロー「このジムで試すのは精神力。ピンチをいかに切り抜けるかもトレーナーには不可欠な要素だ。君は見事にそれを見せてくれた。よってニビジム突破の証・グレーバッジ改め、ロックバッジとバッジを入れるケースを上げよう。」

スバル「ありがとうございます！」

スバルは空にバッジを突き上げた

スバル「ロックバッジ・ゲット！」

支援

87さん

ありがとうございます

がんばります

タケシ「素晴らしいバトルを見せてもらった。どうだ、スバル。よければ今夜は冷えるから泊まっていい。」

突然の申し出にスバルは驚いた。

スバル「ありがとうございます。でも次のジムがある街で修行したいので気持ちだけ…。」

ジロー「遠慮をするな。サブローと会うのも久しぶりだし、積もる話もあるだろうからな！」

ジローにも薦められ、スバルは誘いに応じることにした。

料理上手なタケシのメニューを肴にスバル達は雑談とポケモン達の回復を行なった。ただサブローだけが少々浮かない顔をしているのが気にかかる。

〜食後〜

一宿一晩の恩返しとしてホノカやタケシの兄妹達と皿洗いを手伝ったスバル。サブローと同じ部屋でくつろいでいた。

スバル「どうした？サブロー」

サブロー「いや、どうってことはないよ。いつも通りだ。」

スバル「そうか？僕には全く持ってそう見えなかったけど…。」

サブロー「放っとけよ…‼︎」

ぶっきらぼうに返してふて寝をした。

スバル(やれやれ…。)

〜翌朝〜

スバルはタケシ達に見送られる。

ジロー「リーグ挑戦には後7つのバッジが必要だ。ジムリーダーはみんな俺以上の強敵ばかりだ、頑張れよ！」

スバル「はい！」


タケシ「困った時にはリラックスルームに来るといい。フーズ調合や治療法など色々教えてやろう。」

スバル「はい、その時はよろしくお願いします。タケシさんには父がまたご迷惑をかけてしまうかと…」

タケシ「構わんさ。あいつと旅をすると、アドバイザーとしての好奇心が刺激されるからな。」

笑顔で応えるタケシにスバルは安心した

ホノカ「それじゃ、またね。スバル君！」

スバル「皆さんもお元気で。お世話になりました！」

走り去っていくスバルを見送ると、タケシは横にいたポンとサブローの肩を叩いた。

タケシ「サブロー、お前も彼と一緒に行ってやれ。」

サブロー「え！？」

突然の長兄の言葉にサブローは驚く。ジローも続けた。

ジロー「ジムのことは心配しなくていい。俺以上にポケモンの知識があるんだ。兄貴や親父と同じ道にすすもうとせず、やりたいことをやれ。」

サブローの周りを磁石ポケモンのコイルが動き回る。

サブロー「兄さん…、みんな…ありがとう‼︎」

ジロー「早くいけ‼︎街を旅立つ前に‼︎」

ジローの後押しでサブローはコイルを連れて後を追いかけた。

ヨモコら兄妹「兄ちゃん、行ってらっしゃーい！」

クロー「タケシにいちゃんみたくおねえちゃんにメーワクかけちゃダメよ〜‼︎」

タケシ「クロー、なんてことを言うんだ」

皆つられて笑い出した。

スバルはニビシティと4番道路の境目に来ていた。振り返ると…

サブロー「おーい、スバル‼︎」

スバル「サブロー‼︎わざわざ見送りに？」

サブロー「よければ、俺も旅に付き合わせてくれないか？」

間を置いて続ける。

サブロー「目指してみたくなったんだ、ポケモン冒険家！」

旅仲間がいてくれるのは心強い。スバルは笑顔で言った。

スバル「こちらこそよろしく頼むよ、サブロー‼︎」

リオル、フシギダネ、サブローのコイルはボールから出て挨拶をした。

スバル「よし、それじゃ行こう。」

サブロー「おう！」

激闘の末、ジローへのリベンジを果たしロックバッジをゲットしたスバル。ポケモン冒険家を志したスバルを仲間に加え、彼の旅は…まだまだ続く‼︎

〜To Be Continued〜

訂正

ポケモン冒険家を志したサブローです

失礼しました

前回までのあらすじ

ニビジムリーダー、ジローとの再戦に臨んだスバルは、ジローのゴローンとドサイドンのパワーを利用した戦法を用いて辛くも勝利。ジローから精神力と闘志を認められ、カントーリーグ一つ目のバッジ・ロックバッジをゲット。

彼らの戦いにバトルを受け、タケシとジローの弟である旧友・サブローがポケモン冒険家を志し、彼らの後押しでスバルに同行を申し出る。

しかし、謎の組織が企む陰謀を彼らはまだ知る由もなかった…。

支援

ようやくニビシティ編が終わりました

カントーリーグ一つ目のジムバッジ・ロックバッジをゲットしたスバルとポケモン冒険家のサブローはニビシティを抜け、修行の旅を続けていた。空は雲ひとつ見えない。

リオル「残るジムバッジは7つ…。今から腕がなるよ‼︎」

フシギダネ「ダネ‼︎」

闘志をみなぎらせる2匹を見てスバルは笑った。彼らの力を最大限に発揮するためにももっと腕を磨かなければならない。

スバルはポケットから電子型タウンマップを取り出した。次のジムがある街を調べるためである。''ピピピッ''と音が鳴ったかと思うと小さな赤い丸が表示された。

スバル「次のジムはハナダシティか。ここからだと…」

サブロー「それなら、オツキミ山を登っていった方が近いな。修行にはもってこいだぞ‼︎」

スバル「うまくいけば新しいポケモンを仲間にできるかもしれない！」

心を踊らせるスバルにサブローは付け加えた。

サブロー「カントーのポケモンスクールでは、バトルの実技試験の場所があそこだったのさ。」

スバル「なるほど」

サブロー「珍しいポケモンを見つけて冒険の1ページ目を飾るぞ‼︎」

2人は意気揚々とオツキミ山へ向かっていった。

〜オツキミ山〜

たどり着いた2人は、足場が悪く薄暗い山を必死に登っていった。すると…

⁇「ッピー‼︎」

愛らしい表情をした桃色のポケモンが姿を現したではないか‼︎

スバル「あのポケモンは…？」

スバルは図鑑を広げる。

図鑑「ピィ 星型ポケモン
ピッピの進化前。流れ星の多い夜にピィの姿を見ることができる。
日の出まで踊り、夜露でのどを潤す。」

スバル「可愛いなぁ〜。確かノーマルとフェアリーのはず…」

サブロー「最近、フェアリータイプのみであることが正式になったんだ。ポケモン生体研究の最新説でな。しかしピッピがいるというのは聞いていたが、まさかピィがいるなんてな。」

サブローはピィを優しく抱え上げる。しかしピィは顔を歪めた。

見ると、脚に毒のような跡がついていた。

サブロー「ごめんな、痛かったか？」

ピィ「ピィ〜…」

スバルはリュックから、傷薬と毒消しを取り出した。いずれもフレンドリィショップが襲われた時助けた謝礼の残り物である。

スバル「サブロー、これを使って！」

手渡しで受け取ったサブローは毒消しと傷薬を処方した。ピィも最初は苦しい表情をしていたが次第に穏やかな顔に変わっていった。

スバル「しかしどうしてピィがこんなところに？」

サブロー「あぁ、ピッピは聞いたことがあるが、ピィがいるとは思わなかったな。」

それに怪我の理由も不自然だった。遊んで転んだだけにしては打撲のような跡がある。

スバルはリオルをボールから繰り出した。

リオルも驚いた様子で…

リオル「どうしたの？このピィ。」

スバル「怪我をしていたから手当てをしたんだ。しかも一人ぼっちで。」

リオル「なるほど」

ピィ「ピィ〜」

よちよちとリオルに歩み寄り、ピィは何かを伝えようとしていた。リオルはできるだけピィに目線を合わせて話を聞く。

リオル「そうだったんだ…わかった。」

スバル＆サブロー「何かわかった？」

リオルは2人の言葉を聞き、通訳を始めた。

リオル「最近黒い服に覆面をかぶった集団がきて、山を荒らしているんだって。それで山のポケモン達みんなで力を合わせて戦ったけどトレーナーのポケモンが強くて敵わないみたいだよ。」

スバル「それじゃあ…？」

サブロー「その拍子に怪我を負って、仲間から逸れてしまったということか…。」

スバル「黒服に覆面…まさか！」

サブロー「どうした、スバル？」

スバル「トキワシティのフレンドリィショップを襲い、ニビ博物館の化石復元装置を奪おうとした奴らと関係しているかも‼︎

サブロー「何⁉︎そんな奴らがいるのか」

ピィは不安そうな表情で2人とリオルを見る。サブローはピィの頭を優しく撫でた。

サブロー「安心しろ。俺たちが仲間達のところへ送り届けてやるぞ。なぁ、スバル。」

スバル「もちろんさ、トレーナーの修行とポケモン達の幸せな暮らしを邪魔するなんて…許せるもんか‼︎」

リオル「ピィ、最後に仲間達を見たところまで案内を頼めるかな？」

ピィ「ピィ〜‼︎」

スバル達は先頭を走るピィの案内で山をひた走った。

白衣の科学者がスコップを掘り当てた。コツンと音を立てて二つの石が並ぶ。

白衣の科学者「ついに見つけたぞ。これがオツキミ山に埋まっていたとされていた代物だ！これは大きな発見だぞ！」

科学者の後ろには人影がうっすらと見えた。

？？？「ぬか喜びさせるようだが、その代物とやらをこちらに渡していただこうか…。」

白衣の科学者「お…お前達は。」

？？？(薄ら笑いを浮かべる)

復活してたのか

96さん

そうなんですよ、最近は落ち着いてきたので…

スバル達はオツキミ山の麓までたどり着いた。見ると、岩石ポケモンのイシツブテやコウモリポケモンのズバットがいる。

ピィ「ピィ‼︎」

ピィはイシツブテ達の元へ駆け寄った。

サブロー「あれがピィの仲間達か？」

すると…

？？？「オラー‼︎」

桃色の影が凄まじい速さで走ってくる。

スバル「あれは…？」

図鑑『ピッピ 妖精ポケモン
ピィの進化系。愛くるしい仕草と外見を持ち、見つけるのが困難。満月の夜に現れる』

ピッピはスバル達を見ると鬼のような形相で怒鳴りつけた。

ピッピ「やい、人間‼︎ボクの住処をこんなに荒らした挙句、ピィちゃんを連れ去るなんて許さないッピ‼︎」

リオル「君も人間の言葉を⁉︎」

ピッピ「そんなことはどうでもいいッピ‼︎お前ら人間のせいでこの山はめちゃくちゃになったッピ‼︎」

息を切らしながら、ピッピは熱弁を振るう。

ピィ「ピィ〜ピッピピィ〜」

ピィはピッピの前に立ちふさがり、身振り手振りで状況を説明した。

支援

99さん

ありがとうございます

ありがたいことにこのスレッドも100に到達致しました。

これからも皆さんに読んでいただけるよう頑張ります！

支援

102さん

ありがとうございます。今回はあのキャラをぶちこんでみましたw

支援

支援

支援

皆さん沢山の支援コメント、ありがとうございます

ピッピ「この2人はピィちゃんを治療してくれたいい
人？ここまでつれて来てくれたッピか？」

ピィ「ピィ‼︎」

イシツブテとズバットもピィの話に聴き入る。

サブロー「なあピッピ、この山はいつから荒れ果ててしまったんだ？」

ピッピ「そうッピね…。」

ピッピは‘’うーん‘’と腕組みをして考え始める。数分ほど経過したが、口を開く気配がない。

しばらくして、ピッピは意を決したように目を見開いた。

ピッピ「忘れたッピ‼︎」

その言葉を聞いた瞬間、全員がコメディー番組よろしくずっこけた。直後ピッピはリオル、コイル、イシツブテ、ズバットらから袋叩きにあう。

リオル「役立たず‼︎」

ピッピ「ギエピー‼︎」

スバル「やめろリオル‼︎今は突っ込んでいる場合じゃ…」

スバルが言い終わらないうちに声が聞こえた。

？？？「その通りだ。」

黒服を着た男が目の前に現れた。手には２つの石を持っている。

ズバット「ズバー‼︎」

ピィ「ピィ‼︎」

リオル「なんだって⁉︎こいつがこの山を襲った？」

？？？「襲ったとは、人聞きが悪いな

男は淡々といい続けた

全く関係ない話ですが、今朝の0時に東北6県から茨城県にかけて地震がありました。対象地域にお住いの皆さん大丈夫ですか？

地震で思い出しましたが、アニメで地震を連想させる技がAG辺りから使われなくなった気がします。

そのうち噴火も使われなくなりそうですね…

スバル「何のためにこんな事を…⁉︎」

？？？「きさまなどに答える必要はない。殺(や)れ」

男のボールから、マダツボミが飛び出した。

図鑑『マダツボミ フラワーポケモン温度が高く湿度が強い場所を好む。小さな虫を捉えて食べる。』

ピッピ「よくも山を荒らしやがって…。許さないッピ‼︎」

ピッピはスバル達に視線を向け、頭を下げ始めた。

ピッピ「さっきは疑ってすまなかったッピ‼︎許してくれとは言えないけれど、山を守るために力を貸してもらいたいッピ。」

先ほどとは打って変わり、シリアスな表情で頼み込む。

？？？「人間の言葉を話すピッピにリオル…。高く売れそうだな…。マダツボミ、葉っぱカッター‼︎」

ピッピ「甘いッピ‼︎」

ピッピはコメットパンチでマダツボミの葉っぱカッターを相殺した。

リオル「やるね、あのピッピ‼︎」

スバル(ペット用とは程遠い性格だけど…)

ピッピは指を振るの構えを取り始める。しかし男は動じる気配がまるでない。

？？？「痺れ粉。」

痺れ粉がマダツボミのつるから発射される。同時に指を振るの技が発動した。

発動された技は特殊武器を跳ね返すミラーコート。攻撃技ではないので効果はない。ピッピは麻痺して身体が痺れてしまった。

ピッピ「やろ〜…‼︎」

ピッピは悔しそうにマダツボミを睨みつける

支援

110さん

ありがとうございます。頑張ります

そんなピッピを見て立ち上がったのはズバットたった。エアカッターで援護しようとする。

？？？「葉っぱカッター。」

葉っぱカッターとエアカッターが激しくぶつかり合い、相殺される。

ズバット「ズバ！？」

ピッピ「ありがたいッピ、ズバット！」

ズバットは超音波でマダツボミを混乱させようとする。しかし、難なくかわされてしまった。

スバル(なんてキレのある動きなんだ…？)

超音波がはね返ってズバットにあたり、混乱してしまう。

？？？「いまだ。」

マダツボミの突進でズバットは倒れた。突進の反動で後ずさりするマダツボミ。

イシツブテとピィはズバットを後ろに遠ざけようとした。だが…

？？？「葉っぱカッターだ。」

マダツボミの追撃でピィとイシツブテは吹き飛ばされてしまう。特に効果抜群の技を受けたイシツブテは満身創痍の状態だった。

皆瀕死にはなっていないが、ピッピ以外のダメージは深刻であった。それでも拠点であるオツキミ山を一丸となって守ろうとしていた。

？？？「任務は達成した。引き上げるぞ」

スバル「待て‼︎これ以上好きにやらせるもんか‼︎」

激昂するスバルを見てリオルは前へ出る。

？？？「秩序の達成こそ悲願だ。」

サブロー「黙らないか‼︎お前達のやっていることはただの破壊だ。」

サブローも怒りをあらわにし、ボールからコイルを繰り出した。

途端通信機が鳴り出した

？？？「こちらブソン…。獲物は手に入れた。

…了解。これより帰還する。」

通信機を切り、ブソンは言った。

ブソン「残念だが、早急に片付けさせてもらう。マジカルリーフ。」

草タイプ百発百中の技、マジカルリーフを発射するマダツボミ。


スバル「影分身‼︎」

リオルの分身がマジカルリーフのダメージを受ける。そしていよいよリオル本体に迫った。

スバル「神速‼︎」

1人になったところでスピードを神速で上昇させ、回避する。

ブソン「どくどくだ。」

マダツボミの口から毒の液が発射される。浴びると毒状態になり、じわじわとダメージを受けてしまうのだ。

サブロー「コイル、ロックオンだ‼︎」

コイルはマダツボミに狙いを定める。その瞬間。どくどくはコイルにヒットした。

しかし、コイルはピンピンしている。

コイル「ルルル…。」

ピッピ「なんともないッピ！？」

ブソン「このタイミングでコイルを…まさか⁉︎」

サブロー「そう。コイルは電気・鋼タイプ。毒タイプの技はコイルには効かない。だから毒タイプの技が出た時に防いでも傷一つ負わないわけだ。」

サブローはしてやったりの表情を見せた。

スバル「さすがサブロー‼︎」

サブロー「ピッピ、コイルのソニックブームに乗れ‼︎」

スバル(ピッピを乗せる⁉︎一体何を考えてるんだ？)

コイルはソニックブームを連射した。

ブソン「同じことだ。葉っぱカッターで吹き飛ばせ‼︎」

マダツボミは葉っぱカッターで相殺にかかる。ピッピは麻痺を堪えて三発目の刃に飛び乗った。

ピッピ「さっきのお返しだッピ‼︎」

ピッピはジャンプしてマダツボミめがけてはたくを連打した。

マダツボミははたくを受けてフラフラと倒れ込んでしまった。その時、先ほどの白衣の科学者が現れた。

白衣の科学者「奴が手に持っているのは古代ポケモンの化石です‼︎」

スバルとサブローはそれを聞いて驚いた。


スバル「どういうことですか⁉︎」

白衣の科学者「実はこの山には古代ポケモンの化石が眠っているのです。それを掘り当て研究しようとしたのですが…」

ピッピ 「じゃあ、お前らはそれが目的で僕らの山を…⁉︎」

ブソン「おのれぇ…、あともう少しだったというのに…‼︎」

ブソンはそう言いながら歯ぎしりをした。

スバル「お前は負けたんだ。いい加減に観念したらどうだ？」

ブソンは俯いたままであったが、不気味に笑い出した。

スバル「なにがおかしい…⁉︎」

ブソン「そうか…、ネネとアルを負かしたのは貴様らだったのか。今回は不覚を取ったが、おめおめと敗れたままの我らではない。次に我らと対峙した時が最期だと思うのだな‼︎」

ブソンはモンスターボールから毒ヘビポケモンのアーボを繰り出し、煙幕で部下たちとともに逃走した。

スバル「あの二人組の仲間だったのか…。」

サブロー「これから何をするかわからないな。気をつける必要がありそうだ…。」

3人と山のポケモン達は去って行く彼らを見ているほかなかった。
〜数十分後〜

2人は白衣の科学者に二つの化石を手渡した。

白衣の科学者「どうもおかげさまで助かりました。この貝の化石と甲羅の化石のうち、解明できたら是非お会いしましょう！」

ピッピ 、イシツブテ、ズバット、ピィ、パラスらも集まった。皆山に平和が戻り大よろこびである。

ピッピ 「2人ともこのオツキミ山を救ってくれて心から礼を言うッピ。この恩は、いずれきっと返すッピ‼︎」

イシツブテ「イシー‼︎」

ピィ「ピィ〜‼︎」

ズバット「ズバ‼︎」

リオル「みんなも元気でね。」

白衣の科学者「では私もこれで。」

謎の組織の魔の手から古代ポケモンの化石を守り、オツキミ山の平和を取り戻したスバル達。
山のポケモン達との別れを惜しみながら、次なるジムがあるハナダシティを目指して、旅立つのであった。

〜To Be Continued〜

支援

116さん

ありがとうございます

サトシとセレナ何してるんだろう

118さん

このssでですか？

サトシはポケモンマスターを目指すトレーナー兼、ポケモンスクールの臨時講師

セレナはポケモンパフォーマー副業でファッションモデル。

ということでしょうか

とりあえず次に行きます

サトシやセレナ、仲間達も要所要所で出ますよ！

支援

122さん

ありがとうございます。これからも見てください

〜前回までのあらすじ〜

カントーリーグ一つ目のバッジ、ロックバッジをゲットしたスバルは、次のジムがあるハナダシティを目指していた。サブローの提案で、近道であるオツキミ山へ向かった2人であったが、ピィやイシツブテ、ズバットなどポケモン達は傷つき、山は荒れ果てていた。
人間の言葉を話せるピッピはスバル達が山を荒らしたと疑うが、ニビ博物館を襲撃した集団の一員であるブソンが山に眠っていた化石を強奪するために行っていた。
山のポケモン達と協力してブソンのマダツボミを退けたスバル達は化石を掘り当てた白衣の科学者に託してハナダシティへ旅立った。

次のジムがあるハナダシティを目指して旅を続けるスバルとサブロー。オツキミ山を抜けて、とある灯台に差し掛かった。

スバル「すごく綺麗な灯台だなぁ〜」

サブロー「ここは夜になるとイルミネーションが観れるらしい。それも一年中ね。」

灯台には小さなロウソクの炎が赤々と燃えている。

しばらく歩いて行くと、一軒の古屋が見えた。ドアの横には表札が貼ってある。

「ポケモン研究、発明家 マサキの研究所」

スバル「マサキ…どこかで聞いたことがあるような気がするなぁ。」

サブロー「マサキ博士はポケモンを管理するパソコンボックスをはじめとして数々の発明品を生み出した名発明家だぞ！？そしてポケtuberとしても高い人気を博している」

スバルは必死で頭を巡らせる。途端、ピュウと北風が吹いてきた。

スバル「とりあえず事情を話して少し暖をとらせてもらおう。」

寒さに耐えかねて2人はインターフォンを押す。

サブロー「ごめんくださ〜い。マサキ先生はご在宅でしょうか？」

スバルとサブローは三度ほど身分を名乗り確認を取るが反応がない。

すると…

？？？「助けて〜な‼︎」

扉の奥から声がした。

支援

126さん


ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします

スバル達は素早くノックをする。


？？？「ノックなんてええわ。はよう手伝ぉてくれや‼︎」

声の主に促されて中に入ると、茶髪で猫のような顔つきをした男性がパソコンに向かい合っていた。彼こそが発明家のエンジニア・マサキである。横では灰色の装置がウィンウィンと稼働しているのがわかる。


スバル「先生、一体どうしたんですか？」


マサキ「ワイの新作であるポケウォーカーっちゅう装置が感知せんようになってもうてな。恐らくは何か挟まったように思うんや。なんとかならへんやろうか？」


サブロー「心当たりはありませんか？」


マサキ「装置の下に小さな何かがくっついてもうたみたいなんやが、ようわからへんねや。」

2人は必死に床下など思い当たるところをのぞいて見るが、手がかりが今ひとつ掴めない。3人がしあんにくれていると…サブローが閃いたように声をあげた。

サブロー「精密機器であればコイルが電波をキャッチできるかもしれない！」

サブローはコイルをモンスターボールから呼び出した。

コイル「ルル？」


サブロー「コイル、あの装置の床に潜って原因を探しだしてくれ」

コイル「ル…ルル」

了解したかのようにコイルはふらりとポケウォーカーに潜り込んだ。するとどうだろう。青い水ゴムのようなものがべたりとくっついているではないか！

コイルはウォーカーの心臓部に刺激を与えないように、そっと水ゴムを自分の磁石に引き寄せて脱出した。跡が残らぬよう気をつけながらふらりふらりと戻って行く。

スバル「おや、この水ゴムは？」

マサキ「いつやったかワイが発明品の改良中、誤って水ゴムを落としてもうたことがあってん。まさかこんなところにこぼれとったとは…。ワイの始末が悪かったばかりに面倒をかけてしもうて、おおきにな。」

スバル＆サブロー「いえいえ、そんなことは。お役に立てて良かったです。」

サブローはコイルをボールに戻した。

マサキ「ところで自分ら、見たことある気はするんやけど思い出せへんなあ…」


マサキはサトシ同様、ポケモンゼミやスクールなどに特別講師として出向くことがあり、ポケモンと社会の関わりや機器の役割についてを教えることがあった。スバルとサブローをじっと見つめる。

マサキ「にしても、誰かににとるなぁ」

支援

130さんありがとうございます

日に日に文書が少なくなって申し訳ないですが頑張ろうと思います

スバル「アローラ地方での特別授業のことご存知ですか？」

スバルはおもむろに口を開いた。

マサキは‘’うーん‘’と首を傾げる。

マサキ「確かあそこではメレメレ島ちゅう所に行って、ワイの作ったハイテク釣り竿でポケモンを釣る課題を出したなあ。」

ハイテク釣り竿とは、マサキの開発した機器の一つでその水辺にいるポケモンの状態がわかる釣り竿である。

マサキ「そしてそこにヌシのヌオーが釣れて、釣ったトレーナーは仲良うなっとった。」

スバル「じゃあ、あの大きなヌオーが！？」

マサキ「なんや、知らんかったんかいな。まるでワイの友人(ダチ)のようや」

マサキはカラカラと笑った。

マサキ「にしてもあのヌオーは君が釣ったんやなあ。ゲットしたんちゃうん？」

スバル「ククイ校長の家にあるプールが気に入っちゃったみたいで、預かってもらってます。

サブロー「博士、よろしければ色々と発明品を拝見したいんですが！」

サブローは目を輝かせている。

支援

マサキ「かまへんよ。ついて来いや」

マサキはニカっと笑い、隣の部屋へ案内した。みるとポケギアを改良したポケギアV F(ビクトリーファクト)や全地方のラジオが聴けるFMアプリがある。

サブロー「おぉ！なんということだ！このポケギアは高機能でありながら、初期のシンプルなデザインを継承し、なおかつ紛失しても電子型タウンマップを使うことによって探すことが…」

サブローのあまりのマニアックぶりにスバルは呆れるばかりである。趣味に没頭すると周りが見えなくなるのはどうやら兄のタケシ譲りらしい。

戯

支援

マサキ「せやろ？わいの発明は自分で言うのもなんやが、クオリティーだけは誰にも引けを取らんで！」

得意げにマサキは笑った。


マサキ「にしても自分、サトシににとるなあ。目元なんかほれそっくりやんけ」

スバル「サトシは、僕の父ですが…。」

マサキ「式の時に会って以来やけどあいつもやることはきっちりやりよるんやなぁ。あんなべっぴんな嫁はんもろうて、同じトレーナー志す子供もおってな」

スバルとサブローはマサキの言っている意味がわからず顔を見合わせた。それを見ていたマサキは慌てる。

マサキ「あぁぁ…かんにんな！今のはこっちの話やさかいに」

一呼吸間をおいてマサキは続けた

支援

支援

137さん、138さん

コメント遅れてすみません

スローペースではありますが投稿は続けますのでよろしくお願いします

支援

皆さま今年も大変お世話になりました

支援コメントをいっぱいいただいたにもかかわらずなかなか更新ができなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです

来年はせめてクチバシティ編まではお見せしたいと思います

それでは来年もよろしくお願いします。良いお年を！

あけおめ

しえん

みなさん本年もよろしくお願いします

支援

支援

この時期ってみんな忙しいよね

147さん

描きたいのは山々ですが今体調を崩しまして


申し訳ありません、必ず戻ってきます

支援

ゆっくりでいいんで頑張ってください!

支援

しえん

支援

長らくお待たせしました

マサキ「お礼っちゅうんもなんやけど、ええ情報教えたらぁ」

スバル「なんですか？」

マサキ「ハナダシティの中心に『ゴールデンブリッジ』ちゅう金色の橋があって、五人の腕自慢のトレーナーがおるんや。全員に勝つとええもんもらえるらしいで」

スバルはそれを聞いて目を輝かせた。


スバル「ありがとうございます。ジム戦前に今までの成果が試せるかもしれないですね」

サブロー「先生からもらった機械があれば迷わずに行けそうです！」

マサキ「そうか、ほな気張りいや。スバル！親父さんによろしゅうな〜！」

マサキのトラブルを解決することに成功したスバル達はポケギアVFをゲット。

次のジムがあるハナダシティは、目前に迫っている…

〜To Be Connected〜

ヘリコプター

オベレーター「あと少しでハナダシティです」

？？？「金色の橋近くに止めてくれ。」

オペレーター「よろしいんですか？目をつけられてしまいますよ？」

？？？「ここを勝ち上がったトレーナーが俺に勝てば、きっと彼らに対抗できる力がつくはずだ。」

オペレーター「それが貴方の目的ですか？」

？？？「俺の信頼するポケモン達はそう簡単に勝たせてはくれないがな」

オペレーター「御意」

〜前回までのあらすじ〜

二つ目のジムがあるハナダシティを目前に控えたスバルとサブローは、灯台にあえう有名な発明家・マサキの研究所へ足を踏み入れる

マサキの発明したポケウォーカーのトラブルを解決したスバル達は、彼の開発した発明品の中から『ポケギアVF』の最新アップデート版を貰い、同時に父・サトシとマサキが知己の間柄であることを聞かされる。

旅立つ間際、5人のトレーナーとの勝ち抜き戦ができる『ゴールデンブリッジ』の存在を知らされ、ハナダシティへと向かって再び旅立つのであった。

おー戻ったのか
支援

156さん

ご心配をおかけしました

制作の参考にしたいので皆さんの感想など自由にお寄せください！

※厳しいご意見なども歓迎しますが荒らしや中傷などはご遠慮ください。よろしくお願いします

マサキを出すとはいいセンスしておるw

159さん

ありがとうございます
謎の組織とそれに対抗する謎の男の暗躍にもご期待を！

ダイパ世代だから登場人物あんまりわかんないけど面白そうだから支援

161さん

DPもXYに匹敵する名作でしたよね

サトシとタケシが共に旅をした最後のシーズンでもありました

カントーリーグに挑戦するため二つ目のジムがあるハナダシティにやってきたスバルたち。

スバル「ここがハナダシティか・・。」

リオル「二つ目のジムはどこだろう？」

サブロー「まあ、まずは一息入れてからにしないか？」

サブローの提案にしたがい、ポケモンセンターで休憩に向かう。中に入りリオル達を回復させている間、スバルとサブローは昼食としてパンとコーヒーを注文した。

サブロー「で、まずどうする？」

スバル「まずはゴールデンブリッジで勝ち抜き戦に挑戦する。その後もう一度修行のおさらいをして、ジムに挑戦したいな。」

サブロー「なるほど。それもいいが、夕方ポケモンコンテストが開かれるらしいが、観に行ってみないか？」

スバル「コーディネーターに興味があるの?」

サブロー「まさか。ただ、なにかしら勉強になると思ってな。」

スバル「街のことをよく知るのも大事なことだしね。」

二人が話しこんでいると、眼鏡の中年男性が現れた

？？？「よう、未来のチャンピォン。ニビジムでのバトル見せてもらったよ！」

スバル「あなたは、ニビシティでもお会いしたことが・・」

？？？「そう。ポケモンたちと挑戦する可能性を持ったトレーナーを見ることが好きなのさ。ここのジムリーダーは地形を生かした戦いが得意だ。んじゃ、頑張れよ」

男性は笑みを浮かべて去って行った。

サブロー「なんだったんだ？今の人は・・・」

スバル「さあ・・・」

夜になりコンテストが開かれる会場に来てみると、ザワザワ人だかりができていた。

スバル「すごいにぎわいだな・・」

サブロー「ああ。」

その中に水色のショートヘアーをたなびかせた一人の少女がいた

？？？「いよいよ初陣ね。」

ゼニガメ「ゼニ！！」

そしてオレンジ色の髪をした女性も参加者の中にいた。コンテストのポスターにも彼女はいた。

スバル「このポスターの人は・・・？」

支援

165さん

ありがとうございます

サブローって年いくつなの？
サトシが10歳の時6､7歳に見えたけど

その辺はあまり考えてなく、スバルより半年上で描いてました(＞＜)

支援

支援

皆さま、長らく更新できず申し訳ありません

落ち着きましたのでお盆明けから少しずつ再開する予定でいます！

ハナダシティ編は遅くても10月半ばまでにはけりをつけたいと思います

支援

ガチの情報

ネットニュースをご覧の方はもうご存知とは思いますが、初期からオーキド博士を演じていらっしゃった石塚運晃さんが今月13日、食道がんのために67歳で旅立たれました。

このサイトにはたくさんのポケモンss作者さんがいて、石塚さんのお声に親しまれた方も多いことと思います。

この場を借りてお悔やみを申し上げたいと思います

マジか…
もうオーキド博士の声聞けないのか…

後任はまだ決まっていないそうですが、やはり石塚さん以外の博士は考えられません

キッズステーションやディズニーXDでしかもう石塚さんの名演は楽しめないのですね…

長らくお待たせいたしました

スバルたちが旅を続けている頃、マサラタウンでは帰郷したサトシとセレナが正装から普段着へ着替えていた。今日はオーキド研究所でユキナリの三回忌の法要があったからである。

途端、ドアホンが鳴りはじめた。

？？？「サートシ君、遊ーびましょ？」

声の主はシゲルであった。セレナが応対する。

セレナ「ごめんなさいね、博士。すぐに主人を連れて来ますので。」

シゲル「博士だなんてそんな…。お構いなく」

サトシ「上がってくれよ。外冷えてるからさ」

ピカチュウ「ピカ〜！」

シゲルはソファーでサトシ達と向かい合った。そうして霊前の返礼品を手渡す。

シゲル「今日は祖父の法要に来てくれてありがとうミアレで買ったものだけど、もし良ければ。」

中身はカロス地方を代表する銘菓、ミアレガレッドだった。ポケモンに持たせると状態異常を回復することができる。

サトシ「ありがとう！」

セレナは2人の会話を聞きながらお茶の用意をする。

オーキド博士…

支援コメントくださった皆さん、お返事できなくて申し訳ないです！

オーキド博士の名コーナーの数々と石塚さんのナレーションはポケモンファンの心にずーっと生き続けていると思いたいです…

支援

ジョーさん、サトシとセレナのその後(サトシのその後)にも一応、参加しているゲッコウガです。面白いです。支援です！！！

サトシとセレナのその後(サトシのその後)とは名前は変えていません。

オーキド博士...うぅああぁぁぁぁ！！！！！
亡くなってしまったんですね(泣)あの報道から、かなり時間は経ってしまいましたが、コメントします。何レスも使ってすみませんでした！

178さん、ゲッコウガさん

ありがとうございます

必ず近いうちに続きを書くので絶対また来てくださいね^ - ^

支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援

≪183
変な事にも思えるような書き込みしてすみませんでした。

3年前、ユキナリの告別式で弔辞を読んだのはサトシだった。

サトシは参列者とシゲル達遺族に深く一礼をしてユキナリの遺影に向かい合った。

サトシ「謹んで哀悼の意を表します。
オーキド・ユキナリ博士、博士とは俺…私がトレーナーとして旅立ち、ピカチュウを相棒に迎えた頃からお付き合いをいただきました。
トレーナーとして未熟さや粗さが目立っていた私の公式戦をご覧いただき、電話越しからお叱りやアドバイスを頂きました。
そして、各地方のポケモンリーグから戻った際も、帰郷すると家族のように温かく迎えてくださり、母のことも気にかけてくださって、言葉にならない思いです。

そして、次代のトレーナー育成にも力を入れてくださり、お孫さんのシゲル君、妻のセレナとの出会いのきっかけになったサマーキャンプもその一つでした」

弔辞の続きです

サトシ「私が沢山の人に出逢い、トレーナーとして実績を積むことができたのは博士が見守ってくださったからです。唯一の心残りは、ポケモンマスターの称号をゲットできないままお別れをしなければならないことです。」

サトシは涙をこらえるのもやっとだった。研究所の庭で。彼が預けているポケモン達が泣いている。とりわけ、長い付き合いで懐いていたベトベトンとキングラーはポケットティッシュを3箱使い切るほど悲しんでいた。

サトシは間を空けて話を続けた

サトシ「しかし博士のことですから『バカモン、泣く奴があるか！』と檄を飛ばしながら、私達を見守ってくださっていると思います。ですのでお別れの言葉は差し控えさせていただきます。長い間お疲れ様でした、ゆっくりお休みください。合掌」

弔辞を読み終え、サトシは席に着いた。

ピカチュウとセレナは席に戻ったとき、彼が嗚咽を漏らしていたのを感じ取り、俯くしかなかった。

支援

皆さんいつもお待たせしてすみません

大丈夫ですよ。支援します。

新年明けましておめでとうございます

本年は投稿が個人的な事情でなかなかできず楽しみにしてくださってるユーザーさんに申し訳ないと思っていますので昨年より話を進めるよう頑張りたいです

よろしくお願い申し上げます。

支援

支援

恥ずかしながら帰ってまいりました

言い訳になりますが家庭の事情で更新できませんでした。少しずつ更新していきますのでよろしくお願いします

ハナダシティのポケモンコンテスト、そしてハナダジムでの決戦、謎の少女とスバルたちはどう関わるのか…

見所いっぱいに仕上げますのでご期待を！

支援

大変長らくお待たせしました

では本編に移ります

ハナダジムのポケモンコンテストが幕を開けた

先ほどスバル達とすれ違った女子が登場する

アナウンサー「コンテスト初出場、ミズキ選手の登場です！」

ミズキ「お願いします。welcome to ゼニガメ！」

ミズキが一礼してモンスターボールを投げるとかめのこポケモンのゼニガメが姿を現した

ミズキ「水鉄砲！」

ゼニガメは円を描くように水鉄砲をくりだすと、高速スピンで水を拡散させた。

ミズキ「バブル光線！」

水しぶきが残るあたりに的確なバブル光線を当て、綺麗な雨を演出する。観客はどよめきに包まれた。

スバル「魅せるねえ！」

演技が終わり、メーターに得点が出る。結果は50点満点中31点であった。

ミズキ(この結果じゃ厳しいか…)

ポケモンコンテストは最終予選を通過した10組中4組がファイナルステージに進むことができ、そこを制したものにグランドステージに必要なリボンを一つゲットできるシステムになっている。

次に現れたのはポスターに乗っていたオレンジ色の髪をした女性だった。

？？？「マイスタディ・ニョロトノ！」

セリフの訂正

マイスタディではなくマイデスティでした。すみません

あともう一個誤字がありました

ハナダジムのコンテスト→ハナダシティのコンテストでした

支援

198さん
ありがとうございます。今月あと2回くらいは更新したいです

支援

おかげさまで200スレッド突破致しました。これも全て皆さんの支援のおかげでございます。ありがとうございます。

3年前(XYクライマックス辺り)から開始してますけれども諸事情ございまして、更新が不定期になってしまっていること申し訳ございません。

できることならカントーチャンピオンズリーグまでやりたいと思っています。

なおこれとは別に金色のガッシュベルのSSを投稿するスレッドを制作しましたので、皆さん自由にご活用ください！

おまたせしました

繰り出されたのはニョロゾの進化系の一体である蛙ポケモンのニョロトノだった。ニョロゾが「王者の印」を持つことで進化できるポケモンである。


？？？「まずは冷凍ビーム！」

会場の床を冷凍ビームで一時的に凍らせる。そこからまるでスケートのように滑り出した。

？？？「４つの角を熱湯で冷まして！」

熱湯の熱さでしゅわしゅわと氷が溶け始めた。ニョロトノは空中に向かって氷を投げる。
？？？「次でラスト！飛び跳ねるから回転して！」

飛び跳ねるの直後に回転の速さで氷を砕いた。まさに雪がキラリと降るような跡が会場を包んでいる。

演技はタイムアウトを迎えた。

アナウンサー「どうもお疲れ様でした。では得点に移りましょう！」

結果は50点中44点だった。

アナウンサー「なんということだ！オーバー40点、暫定一位です！！」

スバル「まさか…あの人！？」

サブロー「間違いないな。ハナダジムリーダーにして、‘’人魚‘’の異名を持つ水ポケモンのスペシャリスト・カスミさんだ！」

リオル「でもどうして現役のジムリーダーがコンテストに？」

スバル「コーディネーターとジムリーダーを兼任してる人もまれにいるんだよ。ほら、伝説のコンテストマスターのミクリさんもホウエン地方のジムリーダーだった頃があったと教科書で載ってたでしょ？」

サブロー「これは一筋縄ではいかないぞ？」

ミズキ(残りたい…絶対に！)

ミズキは祈る気持ちで控室で映像を見つめ、スバル達も固唾を呑んで観戦していた。

消費税今日から10パーセント。新作のソード・シールドも敷居が高くなってまいりました。

というわけで本編の続きです。


カスミが暫定トップの座に就き、残りの演者はあと1人となった。

アナウンサー「さあ次の方で最後のコーディネーターさんです。」

金髪で長身の男性が姿を現した。

？？？「ボクのポケモン達に見とれたまえ！ドロップ、キレイハナ！！」

ナゾノクサの進化系の一体、キレイハナがボールから飛び出した。

？？？「甘い香りを撒きながら、フラフラダンス」

会場全体が心地よい香りに包まれ、切れのあるダンスで観客の心を掴む。

？？？「Great！では次に、マジカルリーフで甘い香りを間近で感じていただこうか！」

マジカルリーフの葉を散らして、甘い香りにまんべんなくなじませる。スッとした清涼感あふれる香りに変化した。

？？？「アロマセラピーでFinishだ！」

アロマセラピーでそれまでの香りが中和されて元どおりになる。観客席は総立ちになった。

アナウンサー「ユウト選手とキレイハナの見事なパフォーマンスでしたね。さあ結果はどうなるでしょう！！」

本編とは関係ございませんが、先の台風で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

私の住む地域でも私の自宅付近では大雨程度で済みましたが、川の氾濫があって街中の一部で浸水するなど大変な被害になりました。

改めて水害の恐ろしさ、自然の凄まじさというのを感じた次第です。

とりあえず私は今日も元気でssのアイデアを練っておりますのでご安心ください

安否など書き込みでお知らせいただけたら幸いです

生きてまーす

頑張ってください！

いつもながら更新遅れて申し訳ございません。

喪中につき新年のごあいさつは失礼いたしますが、2020年もよろしくお願いします。

ポケモンアニメもSMが終わり、新シリーズがスタートしてソード・シールドは人気ですね

年に何度かの更新しか出来ずみてくださってるみなさんを呆れさせてしまいすみません。

しかしまだまだ作品は継続させます。まだ続きは浮かびませんが必ず戻ってきますのでよければどうぞお付き合いください

ゆっくりでも頑張ってください

大変ご無沙汰しております

今回はお話の続きではなくカントージムリーダーのタイプを載せたいと思います

1 ニビジム(岩・地面タイプ)

ジムリーダー ジロー(タケシの弟で3代目ジムリーダー)

通常のポケモンバトル 査定ポイント 判断力

2 ハナダジム (水タイプ)

ジムリーダー カスミ(サトシとカントー、オレンジ諸島、ジョウド地方を旅した。本作オリジナルでポケモンコーディネーターとしても有名)

水上レース 査定ポイント リーダーシップ

3 クチバジム(電気タイプ)

ジムリーダー？？？

電撃デスルーレット(先にビンゴを決めた方が勝ち)

査定ポイント 記憶力

4 タマムシジム(草タイプ)

ジムリーダー エリカ(原作から続投。タマムシ大学学長に就任)

特殊なポケモンバトル

査定ポイント 応用力

5 セキチクジム(毒タイプ)

ジムリーダー アンズ(金銀以降のセキチクジムリーダー。前リーダーキョウは実父にして四天王)

特殊なポケモンバトル

6 ヤマブキジム(格闘タイプ)

ジムリーダー ？？？

特殊なポケモンバトル

査定ポイント 結束力

7 グレンジム(炎タイプ)

ジムリーダー カキ(サトシのアローラスクール同窓生。島キングになりジムリーダーに昇格した)

空中ポケモンバトル

査定ポイント(現在考案中)

8 トキワジム(エスパータイプ)

ジムリーダー ？？？(人ではない)

トキワジムのみ7つのバッジを集めないと挑戦できない。

ただジムでトレーナーとバトルするだけでないのが原作と違います

皆さまお久しぶりです

長いこと放置してごめんなさい


今のSS一部改訂してピクシブにも載せていますが、本編の後にやって欲しいコーナーは次のうちどれですか

1 オーキド博士のポケモン大百科

2 アニメのような次回予告

3 登場キャラの紹介

番号１つと理由を合わせて教えてください

アローラ地方

ポケモンスクールのプールをのんびり泳ぐ大きな影がひょっこり顔を出す。

ザバーン！！と水しぶきが飛んだ。

？？？「ヌオー ？？」

影の正体は沼魚ポケモンのヌオー。水タイプと地面タイプをあわせ持つ、ウパーの進化系である。

このヌオーはスバルがアローラスクールで釣り上げてゲットしたポケモンなのだが、プールが気に入ってしまい預けているポケモンの中で唯一アローラ地方に残っていた。

背泳ぎのように後ろ向きになって、バシャバシャと腕を回転させていく。プールは年中温水なので1年中心地よかった。

とたん、ブヨッと何か頭にぶつかった音が聞こえた。
ヌオー 「ヌオ？」

へりの方に頭をぶつけても、鈍いので気にはならない。小さく後頭部をさする。

バシャバシャと水を浴び、ぷかぷか浮きながらスバルとの時間を思い返した。

波乗りで島巡りに行ったこと。

スバル『ヌオー 、マッドショットだ！』

ポケモンハンターや島キングとバトルをしたこと。

スバル『また一緒に冒険しようね！』

マサラタウンに帰る前に一緒にこのプールで泳いだこと。どれもこれもが楽しかった。

ヌオー 「ヌオ〜？」

今、彼は元気かなあ？とでも言うように、思いを馳せていると、草羽根ポケモンのモクローが飛んできた。スバルの父・サトシをアローラリーグチャンピオンに導いたポケモンの一体で、現在はククイ研究所に預けられている。

モクロー「トゥルルル！」

(アローラ、ヌオー！)

ヌオー 「ヌオ？ヌオー！」

(アローラ、モクロー！君も一緒に泳ごうよ？)

トキワシティのチャンピオンロードで、サトシとピカチュウがある修行を積んでいた。

サトシ「行くぞピカチュウ。10万ボルトだ！！」

ピカチュウ「ピカ〜チュウウ」

凄まじい電撃が壁を跳ね返し、岩石を貫通している。

サトシ「アイアンテールで岩を砕くんだ！！」

尻尾が鋼で覆われ、真っ二つに岩山を砕いていく。数秒間の無駄のない動きで、よどみなくコンボを完成させていく。

技が解かれ、リラックスした状態に戻った。

サトシ「いいぞ、ピカチュウ。5回連続で成功だ！！」

グータッチをして成功をよろこぶ。

？？？「やぁ、サトシ。ここにいたのか？」

彼らの前に聞き覚えのある声が聞こえる。

サトシ「タケシ！」

大きな石に腰をかける。ピカチュウも膝に乗った。

しばらくピカチュウを凝視するタケシだったが、リュックから医療器具を取り出す。

タケシ「相変わらず激しいトレーニングをしてるな」

サトシ「あぁ。アローラリーグのチャンピオンも防衛したからな。次はワールドチャンピオンシップだ！！」

タケシ「意気込むのはお前たちらしいが、お前もピカチュウも無茶がすぎるぞ？シンジのところにいた時のヒコザルの二の舞を踏みたいのか？」

サトシ「確かにな。ちょっと急ぎすぎたかもしれない」

タケシ「お前、だからセレナに怒られるんじゃないのか？一児のパパの面目丸つぶれだぞ」

サトシ(うぅ…)

耳の痛い話にも素直に意見を傾ける。親友としてもトレーナーの先輩としてもタケシはサトシを含む旅仲間から尊敬されていた。ポケモンに携わる専門職を歴任しただけに言葉の重みも違う。

サトシへの説教をしながらドクターの経験を活かしてピカチュウの聴診器に全身を当て、回復の薬を調合する。

タケシ「サトシもだいぶ処置が上手くなったが、薬の苦味が強すぎるな…。飲みにくそうにしていたぞ？」

少しずつ、ピカチュウの顔色が良くなってきた。思い出したようにタケシの口が開かれる。

タケシ「そういえば、お前のところのスバルがこの間ジム戦に来ていたぞ？」

サトシが驚いたのは言うまでもない。

サトシ「ジローは戦い方も上手いし、特にエースのドサイドンは強かったぜ？あいつ、もうそこまで来たのか！？」

タケシ「俺が託したゴローンもパワーを逆手にとって倒したんだ。しっかり鍛えれば、きっといいところまで行けるさ」

サトシ「おだてるなよ。あいつは言葉は謙虚だけど、俺に似て調子に乗るから」

タケシ「初めてのジム戦で俺に挑戦した時のサトシに比べたら、ずっと礼儀正しいぞ？」

からかわれて不貞腐れそうな気持ちを必死に抑える。そんなサトシに、タケシも笑いをこらえきれなかった。

サトシ「タケシだって、本当はジョーイさんに熱を上げてばっかりでクレームでも来てたんじゃないのか？だからアドバイザーを勧められた」

タケシ「バ…、馬鹿を言うんじゃない！俺はこの上ない名誉をいただいたんだぞ！？セレナの気持ちに気づくまで5年以上かかったお前に言われたくはないッ！！！」

あの頃のようなやりとりをする2人だったが、話題はもう1人の仲間のところに向いた

サトシ「ごめん、タケシ。ってことは次にあいつが挑むのは…ハナダジム！！」

タケシ「カスミか。ジムリーダーになってからも水ポケモンマスターを目指していろんな大会に出ているからなぁ」

サトシ「一緒に旅をしたある俺たちだからわかるけど、カスミは一筋縄じゃいかないぞ？なんてったって、時期四天王候補にも上がっているらしいからな」

外伝っぽくなってすいません

出戻りをどうしても繰り返しになりますが、サトシたちの動向も書いていければと思っています

今後ともよろしくおねがいします

お久しぶりです

ポケモン最新作でまさかサトシがリオル→ルカリオをゲットするとは…

スバルのリオルがルカリオに進化するかは、続きをお待ちください

皆さまお久しぶりでございます。今年もよろしくお願いします。

最近仕事や年始早々体調を崩してしまい、ご挨拶と投稿が遅くなってしまいました…

新型コロナウイルスなどではなく純粋な風邪で済みましたが、まだまだコロナウイルスによる影響は大きいと思いますので、皆さんどうぞお身体にお気をつけください。

非常にゆっくりにはなりますが、少しでも続きを投稿できるよう頑張りますので是非ご覧いただければ幸いです