コードギアス 復活…そして

1 名前: 投稿日:2017/12/05 20:42 ID:NdHALrmC
謎の力『ギアス』を得た皇子は仮面を被り、世のため妹のために世界に抗った。友情を誓った友との度重なる戦いや、愛した人々との永遠の別れ、力と素性を知った同志達の離反。

一年半の時が流れ、皇子は仮面を捨て、皇帝に就いた。類い稀なる頭脳をもって反乱軍を鎮圧。強硬な手段で世界を手中にし、民衆は「非情なる暴君」として彼を憎んだ。しかし、暴君は目覚めた仮面の剣に貫かれ、若く壮絶な人生に幕を引いた。

しかし近年、それまでの皇帝と異なり、戦闘においては自ら前線に立ち続けて綿密な戦術指揮を執り、貴族制度の撤廃、ナンバーズの解体など優れた政策を打ち出し、「合理精神に富んだ改革者」として評価が見直され始めてもいる。

何が彼を「悪逆皇帝」たらしめたのかは謎に包まれている。

この物語では、世界を壊し、世界を創って散った皇帝のその後と、現世に蘇り新たな革命を起こすまでを追う。
2 名前: 投稿日:2017/12/05 21:35 ID:NdHALrmC
世界を統一した皇帝ルルーシュは、自分に反旗を翻した実の妹・ナナリーとかつての同志、黒の騎士団構成員の公開処刑を行う為、日本に来日した。


パレードを見やる大観衆は行列を前に低頭平身を保ちながら、内心では彼の独裁を非難していた。

ルルーシュの悪友であるリヴァル・ガルデモンドも驚きを隠せなかった。

リヴァル(世界やみんなを支配するのがお前のやりたかったことかよ)

黒い仮面に身を包んだ騎士が現れた。
黒の騎士団を巧みかつ斬新な戦略で率いブリタニアと戦い続けたCEO・ゼロ。

しかしゼロはかつてギアスを手にし、ブリタニア打倒を目指したルルーシュがなっていたはずだった。

騎士団のメンバーは驚きを隠せなかった。

中でも主力であり、ゼロ=ルルーシュであることをいち早く知っていたので、その先を察知した

カレン「まさか…ルルーシュとスザクのやろうとしたことって」

ルルーシュ「ゼロ…、死に損ないめが‼︎」

ゼロ「眠れなくなったのさ…貴様に対する怨嗟の声でな…」



3 名前:ゼロ 投稿日:2017/12/06 07:05 ID:dAkAZUHv
ナイトメアフレームの銃撃を恐るべき体術でかいくぐるゼロ。

ジェレミア「撃つな!私が相手をする。」

ルルーシュの実母・マリアンヌの部下であり、ルルーシュ即位時にナイトオブ・ワンに昇格したジェレミアが立ちふさがった。

ゼロ「ほう。悪逆皇帝の側近にまでなろうとは堕ちたものだな、オレンジよ。」

ジェレミア「積年の恨み、忠義の下に晴らそうぞ!」




4 名前: 投稿日:2017/12/06 07:19 ID:dAkAZUHv
ナイトメアフレームの銃撃を恐るべき体術でかいくぐるゼロ。

ジェレミア「撃つな!私が相手をする。」

ルルーシュの実母・マリアンヌの部下であり、ルルーシュ即位時にナイトオブ・ワンに昇格したジェレミアが立ちふさがった。

ゼロ「ほう。悪逆皇帝の側近にまでなろうとは堕ちたものだな、オレンジよ。」

ジェレミア「積年の恨み、忠義の下に晴らそうぞ!」

2人は素早い剣技を繰り出す。数合ほど打ち合ったところで、ゼロはジェレミアの肩を踏み台にして道を進んだ。

ジェレミア(行け、仮面の騎士よ…。)

崩れゆくジェレミアの口元にはかすかな笑みが浮かんでいた。そしてゼロは玉座から立ち上がったルルーシュの元へたどり着く。

ルルーシュ「死ね、痴れ者が!」

コンタクトを外しゼロにギアスを掛けるルルーシュだが全く効果がない。

ゼロ「その赤い目の力…行政特区日本の指導者ユーフェミア殿下を虐殺に至らしめたのもそのためか…」

ゼロは声を張り上げた。
5 名前: 投稿日:2017/12/06 20:17 ID:dAkAZUHv
ゼロの言葉を聞いた観衆はざわめいた

観光者1「え?嘘でしょ!?」

観光者2「ユーフェミア皇女殿下はご自分の意思でイレヴンを殺したはず…」

観光者3「だけど、ルルーシュなら奴隷にしていうことを聞かせることもやりかねない…」

観光者4「あの優しかったユーフェミア様があんなこと急にするはずない!」

観光者5「ユーフェミア殿下は皇帝に操られていたんだ…!」

ルルーシュはふっとうすら笑いを浮かべる。

ゼロ「世界の独立を願われたユーフェミア皇女殿下の遺命によって、散っていった同志達のために…ルルーシュ、貴様には死んでもらおう!」

ルルーシュ「朕の覇道は終わらん!」

ゼロはルルーシュの銃を払いのけて、その腹部に剣を深く突き刺した。


6 名前: 投稿日:2017/12/06 21:49 ID:dAkAZUHv
途端、出血で目が霞む。玉座から転がり落ちたルルーシュのそばには、最愛の妹であり、彼が戦う動機になっていたナナリーがいた。

ナナリー「お兄様…?」

ナナリーは優しくルルーシュの手に触れると、兄が何故ゼロとしてブリタニアに挑み、ブリタニア皇帝として世界制覇をしようとしたかを感じ取っていた。全ては世界から戦争と支配をなくすために、自分のような人々に優しくなれる世界に変えるために…

ナナリー「そんな…。お兄様は今まで…。お兄様、愛しています‼︎」

優しさを失わず、自分のために尽くしてくれた兄に、ナナリーは涙ながらに想いをぶつけた。

ルルーシュ「俺は…世界を壊し…、世界を…創る。」

ナナリーの言葉を聞いたルルーシュは目に涙を浮かべて波乱の生涯を閉じた。享年19歳。世界平和のために汚名を被り、散っていった若き改革者の最期。

それは、神聖ブリタニア帝国による世界制圧の終焉を告げる出来事であった。

捕らわれた黒の騎士団やナイトオブ・ラウンズの連合軍は解放されて、民衆は英雄・ゼロを讃える。

ナナリー「ずるいです!私はお兄様だけでよかったのに…。お兄様のいない明日なんて、そんなの…‼︎
ナナリーは動かなくなったルルーシュを想い、いつまでも慟哭をやめなかった。
7 名前: 投稿日:2017/12/07 15:48 ID:tA6AOOrA
はじめまして、よろしくお願いします

コードギアス〜反逆のルルーシュリメイク映画+第4作決定を受けて作りました

更新はゆっくりですが長い目で見てやってくださいませ。
8 名前: 投稿日:2017/12/08 20:37 ID:Kn0d4UFF
自らの命を犠牲に、ゼロレクイエムを完遂させたルルーシュは、天界の番人であるキングに謁見した。閻魔大王を思い起こさせる屈強な身体をしている。キングはルルーシュを一瞥した。
キング「ほぉ、俗世にて世界を混乱に陥れたは貴様か。」

ルルーシュ「驚きましたね。天にまで私の名が知れ渡っていたとは…。」

キング「しかし我には見える。奥底に秘められた大志が、身命を賭して成さんとした確固たる正義が…な。」

ルルーシュはキングの底知れぬ何かを感じ取っていた。どのみち自分がこれから魂だけの存在になるので関係ない。冥界に自分は送られると覚悟もした。

しかしキングの答えは想像を絶していた。

キング「若き革命家よ。天界へ赴き、冥界の痴れ者からかの者らを救うがよい。」

ルルーシュは絶句したが、すぐに平静を取り戻した。

ルルーシュ「何故です!?俺には冥界に行くには十二分な…」

キング「革命は未だ終わらぬ。俗界において貴様を求める声が必ず起こるはずだ。絶対遵守の力など今の貴様には不要なり。」

(何故ギアスのことを…!?)

キング「図られたと思い、我が導きに身を委ねよ。」

キングは穏やかな笑みをルルーシュに向けた。途端、紫色の雲が現れ、彼を強制的に乗せて天界へと誘った。

ルルーシュ「何故だぁぁ⁉︎」
9 名前: 投稿日:2017/12/10 09:19 ID:ZyCDk7d1
天界へたどり着いたルルーシュは、色とりどりの花や鮮やかな草木が生い茂る庭園へと足を踏み入れた。かつて身分を隠して通い続けた、愛してやまない学友と笑いあった数少ない拠り所・アッシュフォード学園を思い起こさせる。

ルルーシュ(こんなところで、異変が起こると言うのか?)

辺りを一周していると

???「…シュ…、ルルーシュ…」

何者かの声が聞こえる。

ルルーシュ(誰かが…俺を?)

姿を現したのは、長い黒髪をなびかせ、聖母を彷彿とさせる穏やかな顔つきの女性だった。

ルルーシュ「馬鹿な⁉︎母さんはCの世界で消滅したはず…。異変は貴方だったのか‼︎一体何度…」

言い終わらぬうちにマリアンヌは力強くルルーシュのほおを打ち据えた。

マリアンヌ「親にそういう口を聞く子がありますか!?」

ルルーシュは訳がわからず唖然とした。十数年ぶりに再会した時の狡猾さは見て取れない。どこか悲しげて、けれども子供を想う母そのものといった口調と目つきである。

Cの世界での一件があり、これも偽りの姿で自分を籠絡しようという思惑ではないかとルルーシュは一抹の不安を抱いた。その時、キングがルルーシュの心に話しかけた。

キング「安心せよ、この者の邪気は取り除いてある。」

ルルーシュ「マオのギアスを使ったのか!?」

キング「王の力は持たぬ。俗界でいう、テレパシーという物だな」

キングは淡々と解答すると、テレパシーを打ち切った。

マリアンヌ「立ち話もなんだから、お茶にしましょう。いらっしゃいな。」

ルルーシュはマリアンヌの後に着いていった。もしマリアンヌの邪念が無くなっているなら紡いだ言葉が届くかも知れないと思いながら。

ルルーシュは口を開き、頭を下げた。

ルルーシュ「ごめんなさい。俺、母さんに酷いことを…」

マリアンヌ「さっきのことはわかってくれればいいのよ。なんでナナリーを置いてけぼりにしてユーフェミアにまで」

ルルーシュ「…。」


ユーフェミアを暴走させたのはルルーシュのギアスが制御できなかったとはいえ多くの人を不幸にさせた要因であった。ギアスの使い手であったマリアンヌも精神世界で目撃していたのだ。

「俺が例え話で‘’日本人を殺せ’‘なんて言わず純粋に賛同してさえいればあんなことにはならずに済んだ。スザクは、女として愛した唯一の人間を、忠義を尽くした主君を殺した。だからユフィの名誉を回復するために憎しみを抑えて協力してくれたんだ」

マリアンヌはルルーシュの話を時折頷きながら聞いていた。

ルルーシュ「俺は力で世界を抑圧するブリタニアが嫌いだった。世界はエリア分けされて、本当の国名ですら呼んでもらえない。戦争で多くの人が死んで行く…もうたくさんだった。ナナリーが、みんなが笑顔で居られる世界が欲しかった。だけどそのためだけに俺は…。」

話の途中でカートに乗ったクッキーが運ばれた。そして淡い髪の少女が姿を現わす。

???「それでもルルは、やらなきゃいけない賭けをしたんでしょう?世界を相手に。」

少女はアッシュフォード学園の同級生で、ゼロとして戦っていた自分を守ろうと凶弾に倒れたシャーリーだった。
10 名前: 投稿日:2017/12/11 14:30 ID:W1k1sr5A
ありのままの自分を愛してくれた女性

戦いとは無縁であってほしいと願い、記憶を無くしても寄り添ってくれた女性。

悔やんでも悔やみきれない罪だった。

ルルーシュ「シャーリー…」

シャーリーはルルーシュの顔を見ると笑顔を向けた。

シャーリー「謝ろうとしてたでしょ?」

思えば、マオとの戦いやゼロの正体を初めて知った時のシャーリーも、こうやってルルーシュを笑わせてくれていた。

シャーリー「私、中等部からずっとルルと一緒だったんだもん。かんがえてることくらいわかっちゃう」

ルルーシュ「でも、俺は君を・・」

シャーリー「頑張ったね。もう心をいじったり、悪い王様になんてならなくていいんだよ。そうだよね!?」

シャーリーの呼びかけに応えて、大人しめの青年が顔を出した。ギアス響団の元暗殺者で、記憶を一時的に失っていた頃から苦楽を共にした義弟・ロロだった。
ロロ「兄さん!」
ルルーシュ「ロロ…お前」

ロロ「ここにいるのはギアスユーザーでも悪逆皇帝でも無い。僕を初めて人として認めてくれた…世界を見せてくれた兄さんなんだ」

2人の温かな言葉にルルーシュは涙をこらえることができなかった。そして2人を抱きしめてゆっくり口を開く。

ルルーシュ「ありがとう…。お前達に…会いたかった‼︎」
11 名前: 投稿日:2017/12/12 22:25 ID:2kHbokYf
ルルーシュの言葉を聞いた2人は笑顔で何回も頷いた。

テーブルに座り、シャーリーが持ってきたクッキーを頂く。ルルーシュはシャーリーが作ったと聞いて一瞬身震いがしたが、姿形はクッキーそのもので、程よい味付けだった。

ルルーシュ「うん、美味い!下界にいた時のお前の料理とは思えないよ。」

シャーリー「失礼ね!マリアンヌ様に教えてもらって、頑張ったのよ!」

2人の会話を聞いてマリアンヌは笑いながら言った。

マリアンヌ「シャーリーさんもロロ君も堅苦しい呼び方およしなさいな。なにもなければルルーシュのお嫁さんになっていたと思うし、ロロ君はルルーシュを守ってくれた弟。血は繋がっていなくても私の可愛い子供達よ。」

シャーリー「えっ!?そんな…。私が…ルルの⁉︎…」

ロロ「お義母…。懐かしくて優しい響きだ…。」

シャーリーは顔を赤らめ、ロロは嬉しそうな表情を浮かべる。ミレイ会長やリヴァル、ナナリーにカレンにスザク…。みんながいればいつも通りの変わらない、愛しい日常と変わらなかった。

ルルーシュ(そうだ…。俺が欲しかったものはこの時間がいつまでも続くこと…。
下界ではナナリーやスザク、カレン…みんながきっと)

コーヒーを飲み終えてルルーシュはマリアンヌにそれとなく訪ねた。

ルルーシュ「母さん、もしここが天界だったらユーフェミアやクロヴィス兄さん、それに父さんはここにいるのかい?」

マリアンヌ「お父さんはあの時に剣に封印されちゃってまだCの世界にいるんだけど、私はどういうわけかここに飛ばされちゃって、キングから息子を温かくむかえてやれってね。ジタバタあがいたけどなんだか毒気が抜かれちゃって」

マリアンヌは続ける。

ルルーシュ「ユフィはここにも冥界にもいないけど、クロヴィスは冥界の番人をしてるみたいね」

ルルーシュ(そんな馬鹿な…ユフィはあのとき俺が…いや、まさか⁉︎)
ルルーシュは絶句した。

その最中

砲撃の音が聞こえた。とたんキングから通信が入る。

キング「若き革命家よ。予定より早まったが冥界の扉が破られた。用心せよ。」

ナイトメアフレームもギアスもないこの状況をどう打破するか…ルルーシュは考えた。

12 名前: 投稿日:2017/12/21 19:05 ID:nvDFsl9b
ルルーシュ「ここで一体何が始まると言うんだ?天が荒らされればシャーリーやロロが得た安らぎが崩れてしまう・・。」

二人をもう血なまぐさい争いに巻き込みたくはないと、ルルーシュは考えていた。しかし

シャーリー「連れて行ってくれるわよね、ルル?」

ロロ「今回はいくら兄さんの頼みでも聞けないな」

ふたりはルルーシュの気持ちを察するかのように、歩みだした。

ルルーシュ「ふざけるな!お前たちでどうにかならない状況だってことは、良く分かって・・」

シャーリー&ロロ「構わない!」

二人は力強く言い切った。マリアンヌは続ける。

マリアンヌ「あなたの気持ちは立派よ、ルルーシュ。でもその結果大切なものを失った事を学ばなかったの?」

C.Cの影響もあるし、彼女の言い分は決して間違ってはいない。しかしその結果嘘にウソを重ねてマリアンヌのいうような事態を招いてしまったこともまた事実であった。

ルルーシュは意を決したようにまっすぐに二人を見つめる。

ルルーシュ「過酷な戦いになるとは思うが、ついてこれるか?」

二人は力強くうなずいた。
書き込む