僕らまだアンダーグラウンド

1 名前:Mihane_cos60 投稿日:2019/08/09 20:26 ID:tdJoAFtY
Eveさんの楽曲、「僕らまだアンダーグラウンド」を基にして作ったオリジナルストーリーです。
注意点
・全てが原曲及び MVに沿ってはいません。
・文章が整っていない場合もあります。
・途中で打ち切る可能性もあります。
・暴言などはお控えください。ひどい場合はその場
で打ち切りにします。

以上の注意点を踏まえた上でそれでもよいという方のみご覧ください。
2 名前:Mihane_cos60 投稿日:2019/08/09 20:35 ID:tdJoAFtY
※この物語、及びこの世界はフィクションです。

1 満たさない世界と満たされない私

ふと思うことがある。「自分」ってなんだろう。
「自分」ってここにいるのかな。

ー2×××年 地球ー

ここは地球。
人間が暮らす星。
私もそこに暮らす一人。
今日も、平凡な1日がまた過ぎていく。



3 名前:Mihane_cos60 投稿日:2019/08/09 20:43 ID:tdJoAFtY
この星にすむ人間たちは、小さい頃から「ガッコウ」という場所に行く。そこで「ベンキョウ」をする。「ジュケン」というものをして上の「ガッコウ」に入ることもある。最終的には「シゴト」につく。

いい「ガッコウ」に行けばいい「シゴト」につける。幸せな人生を歩める。そう言われ続けてきた。

だから、私もそうしようって。

周りから「頑張れ」と言われることも多い。
なんでするのかって聞いたら「君の為」だって。

そう言うんだ。オトナは。
4 名前:Mihane_cos60 投稿日:2019/08/11 12:44 ID:5LkXwqG8
「三角錐の体積は、直線の回転体の体積として積分を用いて求めることができますーー」

数学には、答えがある。答えは不変だ。場所によって1+1が4になったりすることは無い。

「この時の過マンガン酸カリウムのモル濃度はーー」

化学もそうだ。もちろん数学に比べれば厳密さは減るけれど、基本的には変わらないし、答えは1つだ。

「1945年、8月15日に日本はポツダム宣言を受諾しーー」

歴史は変化しない。過去はどうやったって変わらない。教科書に載っていることは紛れも無い「真実」だ。

「傍線部3『ねえ、帆高はさ、この雨が止んでほしいって思う?』という発言の際の陽菜の感情について、60字以上70字以内で答えなさいーー」

国語はどうなんだろう。その台詞に込められた意味なんて、本人しかわかりっこ無いんじゃないか。
人の感情が読めるならそれは、テレパシーだ。
別にテレパシーがなくたって生きていける。
5 名前:Mihane_cos60 投稿日:2019/08/11 13:00 ID:5LkXwqG8
「では国語のテストを返します、出席番号順に取りにきてください。」

テスト。それは人間の能力を絶対的な数字に表すために行うものだ。その数字が表すのはなにも能力だけでは無い。その人間の価値までもがその数字に依存する。
少なくとも今の教育制度はそうだ。
まあ、それが悪いというわけでも無いのだけれど。

こんなことを思いながら、私は先生からテストを手渡される。周りからは「今回のテスト難しかったね」とか「俺今回死んだわ」とかという声が聞こえる。

そんなんで死んでたら命がいくつあっても足りないだろう。

「今回のテストは平均点が低かったです。62点でした。もう少し頑張りましょう。ちなみにこのクラスの最高得点はーーーえっと、94点でした。」

「いや、94点とか誰だよ」「まじ天才じゃん」「やっぱ天才は違うなー」

他の人の点数を気にする暇があるなら見直しでもしたほうがいいんじゃないか。
そんなことを思いながら、手元のテストに目を落とす。ーーー94点。

評論文、古文、漢文、どれも満点だ。いつも点数を落とすのは小説。別に読みたくも無い物語を読んだって楽しくもなんとも無い。そんな暇があるなら参考書を読んだ方がためになるだろう。
(今回のテスト範囲は、天気を自由に変えられる女の子の話だった。そんなことができるわけない。人間1人の力で天気を変えることができるなら、とっくのとうに地球なんて滅びてるはずだろう。)

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